2010年6月 6日

隠居、平城京跡を訪ねる

 平城遷都1300年祭ということで、平城京跡がTV にいろいろと取り上げられている。古い歴史について素養がないので、TV で騒ぐほどもう一ついく気にはならなかったが、天気もいいし特別なフェアもなさそうでそんなに混まないと思い、話のタネに行ってみることにした。

 ネットでの案内で、5月10日~8月19日、8月28日~10月8日の期間は、平城宮跡会場駐車場は一般の方も利用できるとあるので、カーナビに朱雀門近くの駐車場をセットした。第二阪奈道路(トンネル)を通れば、45分ほどで着くと表示される。ところが早めに曲がってしまったらしく、駐車場にたどりつけない。地図を見るとイトーヨーカ堂が近くにある。ここに、駐車することにした。平城遷都1300年祭用の駐車場案内より、イトーヨーカ堂への駐車案内の方がわかりやすい。だが、実際に駐めてみると大極殿は、はるか向こうに見える。

東院庭園;クリックすると大きな写真になります東院;クリックすると大きな写真になります とおりすがりの老人に、大極殿への行き方を尋ねると、親切に教えてくれた。田んぼの中のあぜ道を辿れば東院庭園にでるので、そこから少し距離はあるが歩けばよいという。それを見ていた他の老人が、その道ではややこしいから、国道から行けという。みなさん、親切である。田の中のあぜ道も面白いので、そちらから行くことにした。
 田植えの真最中の田んぼでは、ケリがけたたましく鳴いている。この東院は 1967年に発掘され、その後に再建されたらしい。TV で見る限りの平城京跡は緑の少ないだだっ広い場所との印象であったが、この東院庭園は緑と池があり心安らいだ。だが、最近に人工的に造られたとの感はぬぐえない。

ハートフルカート;クリックすると大きな写真になります 休憩所で、高速道路に乗る前に求めてきたサンドイッチを頬張った。よくみるとこの休憩所は、ハートフルカートの乗り場になっている。ボランティアらしき係員に尋ねてみると大極殿に行くカートがまもなく到着し、空きもあるという。歩くより遅いハートフルカートに大極殿の前庭まで乗せてもらった。途中、葦の生えている湿地を過ごしていくが、あの特徴のあるオオヨシキリのさえずりが聞こえてくる。かなり生息しているようだ。ヒバリもあちらこちらに姿がみえる。毎日の野鳥撮影が、こんな場所にきても影響しているようだ。

大極殿;クリックすると大きな写真になります大極殿の十二支犬;クリックすると大きな写真になります 大極殿前の広場は、わずかに芝生があるものの喉がカラカラになるような白っぽい平地が広がっている。確かに大きい。奈良の新しい名所になるかもしれないが、やっぱり緑に囲まれた東大寺あたりの方が奈良らしく思う。
 大極殿の高い天井近くに十二支の動物が描かれている。写真は犬だろうか。

 帰りは朱雀門から大宮通り⇒国道24号をたどってイトーヨーカ堂に帰ってきた。夕食の材料を少し買い駐車料をただにした。1000円以上買うと4時間無料で駐車できることがわかった。大宮通から入れた平城宮跡の駐車場は、1000円である。 

2010年5月16日

隠居の葵祭見物

 毎年5月15日に行われる葵祭は、今年は土曜日である。天気も良さそうである。夏になったので狭い1K に住む娘が、冬用品を預かって欲しいというのを理由に出かけることにした。

 近畿自動車道と京滋バイパスがつながったので、交通量の多い名神高速道路をバイパスすることできるようになり京都に行くのも楽になった。土曜日も仕事をするという娘から荷物を受け取り、下鴨神社と上賀茂神社の間に位置する京都府立植物園の駐車場に車を置くことにした。どこに駐めても駐車料金の高い京都市内ながら、ここでは 800円で1日駐めておける。10時過ぎに着くと90%くらい埋まっていたが、すぐに駐めることができた。天気が良いし、土曜日でもあるので植物園の入場者がもちろん多いのだろうが、私たちのような使い方をしている方もいるだろう。

 葵祭の行列は、御所を10:30に出て、下鴨神社には11:40には着く予定のようだ。植物園から初夏の賀茂川の流れを楽しみながら、小一時間歩いた。気温22℃、湿度35% と快適である。賀茂川から離れて下鴨神社に近づくにつれて、行列の着く30分ほど前というのにいろいろな国の言葉を話す人々が列を作るようになった。神社の境内に入ると、見物にいいと思われる場所は、有料(¥3000らしい)の席で占められていて、券がないものは溝で隔てられた木々の間からの観覧である。幸い、うっそうとした新緑の楠や楓のおかげで、ぶ厚い落ち葉の絨毯上の木陰である。予定より少し遅れて、行列は有料観覧席の間の木立の中を過ぎていった。

 植物園に帰る途中、賀茂川の河原にある石のベンチに腰をかけて、高速に乗る前に 7-11 で求めたおにぎりを頬張った。ちょうど昼時、下鴨神社近くの食堂やコンビニには、人が溢れていた。
 京都府立植物園は、60歳以上は無料である。ただし、免許書のように証明するものが必要であるが、家内は何もない。200円払っていた。歳をとったら、健康保険証のような身分証明を持ち歩いた方がいいのかもしれない。『きょうと子育て応援パスポート』というのを持っていると小学生までの子どもとその保護者は無料らしい。道理で、子どもがたくさん遊んでいる。
 『ハンカチの木』という珍しいらしい花が桜園の前に咲いていた。野鳥がいないかと期待したが、シジュウカラくらいしかいなかった。ブラジル・ツツジの花に、モンキアゲハStudio YAMAKO 蝶の写真集参照)が吸蜜に来ているのを家内が見つけた。ウツギと思われる花でもアオスジアゲハが吸蜜していた。

 娘と約束していた夕食まで時間があったので、北山出口から植物園を出て北山通りと賀茂川が交わるあたりの喫茶店でお茶をした。マスターの話では、賀茂川の西堤をもうすぐ葵祭の行列がさしかかるはずだという。 人をかき分けて、北山大橋西詰の交差点で、もう終わりかけの上賀茂神社に向かう行列を見た。交差点で警察官が北山通りの通行を一時的に止めて、行列を通していた。おかげで、北山通りは大渋滞である。

 中途半端ではあるが、これで京都の三大祭りを見物することができた。三つの祭りの中では、祇園祭が泉州のだんじりとおなじように地区々々で山と鉾を出すせいか、京都のおひとは一番力が入っているように思われた。
 この日、娘の住まいの近くにある梛ノ宮神社では、子どもを主体としたお祭りのようで、四条通の歩道には屋台がずーっと並んでいた。京都では、あまり名前の知られない祭りがいっぱいあるようだ。京都市内に住まいするのはそれなりの覚悟が必要のようだ。まあ、娘が京都に住まないとこんな経験はなかったにちがいない。せいぜい長生きしたいものだと思っている。

下鴨神社有料観覧席;クリックすると大きな写真になります葵祭風流傘;クリックすると大きな写真になります葵祭斎王代;クリックすると大きな写真になります牛車:賀茂川西堤;クリックすると大きな写真になります
ハンカチの木の花;クリックすると大きな写真になりますウツギにアオスジアゲハ;クリックすると大きな写真になりますブラジル・ツツジにモンキアゲハ;クリックすると大きな写真になります梛ノ宮神社のお祭り御輿;クリックすると大きな写真になります

2010年1月14日

Google Maps API で旅行地図を作る:番号付きマーカーを使う

 昨年秋に、宍道湖をドライブしたときの旅行記はエントリーしたが、旅行地図を作ろうと思いながらできずにいた。
 最近新たな知識も取り入れて、宍道湖ドライブ地図を作製したので、備忘録として記録しておきたい。
 ツーリストがプロを使って作成していると思われる Google Maps API による地図には、数字や英字の入った Marker を格好良く使っている。私も使いたいと思っていたが、数字入りマーカーを作る方法がよく分からなかった。どこかに、できあいのものはないかと、"番号付きマーカー"というような言葉でネットサーチしていると、dLinkbRING というサイトを見つけた。そこで提供されている番号付きマーカーがもちろん使えるが、そのページに紹介されている、こんな便利なサイトにいくと自分の好きな色のマーカーに、数字あるいは英字を入れて作れるサービスが提供されていることが分かった。これで、次のような番号付きマーカーを作った。

         

 これらを地図上に表示させるには、AjaxTowerというサイトのGoogle Maps入門(Google Maps API)を参考にした。このサイトの「マーカーのアイコンを指定」の JavaScript コードを参考にして、以前に 「伊勢参り」 のエントリーで使った GoogleMaps API コードの JavaScript 部分に手を加えてみたのが、次のコードである。
<!-- 番号入りマーカーを表示する。-->
    <script type="text/javascript">
    //<![CDATA[

    var map;
    var marker1, marker2, marker3, marker4, marker5;

    map = new GMap2(document.getElementById("map"));
    map.addControl(new GLargeMapControl());
    map.addControl(new GMapTypeControl());
    map.setCenter(new GLatLng(35.430883,133.01199),10);
    map.setMapType(G_HYBRID_MAP);

    var markerIcon1 = new GIcon();
    markerIcon1.image = "http://n-shuhei.net/xxxxxxx/xxxxxx/marker1.png";
 //   markerIcon1.shadow = "./img/shadow.png";
    markerIcon1.iconSize = new GSize(35, 40);
 //   markerIcon1.shadowSize = new GSize(70, 56);
    markerIcon1.iconAnchor = new GPoint(18, 40);

    var markerIcon2 = new GIcon(markerIcon1, "http://n-shuhei.net/xxxxxxx/xxxxxx/marker2.png");
    var markerIcon3 = new GIcon(markerIcon1, "http://n-shuhei.net/xxxxxxx/xxxxxx/marker3.png");
    var markerIcon4 = new GIcon(markerIcon1, "http://n-shuhei.net/xxxxxxx/xxxxxx/marker4.png");
    var markerIcon5 = new GIcon(markerIcon1, "http://n-shuhei.net/xxxxxxx/xxxxxx/marker5.png");

    var opt1 = {icon:markerIcon1};
    var opt2 = {icon:markerIcon2};
    var opt3 = {icon:markerIcon3};
    var opt4 = {icon:markerIcon4};
    var opt5 = {icon:markerIcon5};

    marker1 = new GMarker(new GLatLng(35.469199,133.053875), opt1);
    marker2 = new GMarker(new GLatLng(35.44333,133.284674), opt2);
    marker3 = new GMarker(new GLatLng(35.444729,132.866077), opt3);
    marker4 = new GMarker(new GLatLng(35.401434,132.685919), opt4);
    marker5 = new GMarker(new GLatLng(35.377854,133.198242), opt5);
		
    var marker1_is_displayed = 0;
    var marker2_is_displayed = 0;
  var marker3_is_displayed = 0;
  var marker4_is_displayed = 0;
  var marker5_is_displayed = 0;

    function checkbox1clicked() {
      if (marker1_is_displayed == 0) {
        map.addOverlay(marker1);
        marker1_is_displayed = 1;
      } else {
        map.removeOverlay(marker1);
        marker1_is_displayed = 0;
      }
    }

    function checkbox2clicked() {
      if (marker2_is_displayed == 0) {
        map.addOverlay(marker2);
        marker2_is_displayed = 1;
      } else {
        map.removeOverlay(marker2);
        marker2_is_displayed = 0;
      }
    }
	
	function checkbox3clicked() {
      if (marker3_is_displayed == 0) {
        map.addOverlay(marker3);
        marker3_is_displayed = 1;
      } else {
        map.removeOverlay(marker3);
        marker3_is_displayed = 0;
      }
    }
	
	function checkbox4clicked() {
      if (marker4_is_displayed == 0) {
        map.addOverlay(marker4);
        marker4_is_displayed = 1;
      } else {
        map.removeOverlay(marker4);
        marker4_is_displayed = 0;
      }
    }

    function checkbox5clicked() {
      if (marker5_is_displayed == 0) {
        map.addOverlay(marker5);
        marker5_is_displayed = 1;
      } else {
        map.removeOverlay(marker5);
        marker5_is_displayed = 0;
      }
    }
   //]]>
    </script>


もともとのコードがどこかのページからいただいたコードだから、よく理解していない部分もあるが、なんとか上手く機能しているようである。 iconSize での数字を変えることで、番号付きマーカーの形が変わるようである。また、shadow もつけられる。
 このようにして「宍道湖私的観光地図」を作った。下は、その screenshot であるが、全体像は右メニューにボタンを置いたのでクリックしてみて欲しい。

なお、このGoogle Maps入門にある「マップタイプの選択」ページで示されている JavaScript, Google Maps API リファレンスのコードを参考に、初めに表示される画面を「地図+航空写真」(HYBRID) に設定した。
 Google Maps入門のサイトには、他にも少し学習すれば使えそうなインストラクションもあるので応用していきたいと思う。



2010年1月 4日

隠居の京都:新春の伏見酒蔵あたり

 正月3日、休みの渋滞もそれほどでもない感じなので、京都に帰る娘を送りがてら行ったことのない伏見稲荷へ初詣にいってみることにした。カーナビの指示通り車を走らせると、名神高速の京都南第2出口を出たあたりから渋滞である。国道24号線沿いにみつけた小綺麗なうどんやで腹ごしらえをして、神社へ向かうと駐車場待ちの車が大渋滞している。整理をしているガードマンに聞くと、無料駐車場はどこも満員という。このときとばかり僅かな空き地を駐車場にしている民間の有料駐車場は、2時間で 2,000 円もとるという。特別、伏見稲荷でないといけないわけではないし、初詣は昨日、例年家族で行く泉北ニュータウンの櫻井神社にお詣りした。

 というわけで、初詣の後に行こうと思っていた伏見の酒蔵あたりを散策してみることにした。カーナビにセットしたのは、月桂冠大倉記念館である。ここなら駐車場もありそうだ。同じ伏見区でも、伏見稲荷からは5km以上も離れている。少し、道を間違いながらウロウロしていると、黄桜酒造の " Kappa Country " というミュージアムに出くわした。駐車場も空いており、無料だ。ここに車を置かせてもらって、坂本龍馬で有名な寺田屋や濠川という運河のような川沿いの白壁に板張りの酒蔵などがある歴史を感じる町並みをぶらついた。
 残念ながら月桂冠大倉記念館と寺田屋は休館だったが、雑踏の初詣よりはずっといい正月になった。だが、大河ドラマで龍馬が取り上げられているので、京都でも比較的静かと思われるこのあたりも、賑やかになるちがいない。家内は、濠川に浮かぶ十石舟に乗りに来たいといっているが。
寺田屋:クリックすると大きな写真になります濠川沿いにある酒蔵:クリックすると大きな写真になります濠川から酒造を見る:クリックすると大きな写真になります和菓子の木型:クリックすると大きな写真になります

  " Kappa Country "の売店で特別栽培米「山田錦」使用純米酒「坤滴」という文字に引かれて、一升瓶を求めた。駐車場代と思えば安いものだ。
 その駐車場の通りを隔てた斜め前に 古びた小さな和菓子屋があった。和菓子の木型や正月用の色鮮やかな落雁が並んでいる傍らで酒饅頭を売っていた。娘の狭い住まいで食すると酒が匂って上手かった。

2009年11月23日

隠居の旅:宍道湖あたりをドライブする

 3年あまり家内と泊まりがけの旅をしていなかったので、勤労感謝の日を含む連休前に、思い立って宍道湖あたりに一泊でドライブしてみることにした。家内は、NHK の朝ドラ「だんだん」の舞台となった宍道湖や出雲大社と日本一の庭園と言われる足立美術館が目当てである。
 私は、宍道湖・中海にある野鳥公園でのデジスコによる野鳥撮影が目当てである。

雪化粧した大山:クリックすると大きな写真になります 11月19日早朝に出発したが、中国自動車道の福崎と山崎の間で、追突火災による死亡事故が起き通行止めとなった。仕方なく、福崎から播但自動車道で姫路方向に下り、山陽自動車道・播磨自動車道を経由して佐用から中国道と迂回した。おそらく40分ほどロスであった。それでも、米子に近づくにつれて、米子道から見える紅葉した山裾の向こうに雪化粧した伯耆富士大山が秋の旅気分を盛り上げてくれた。

 行き先は細かくは決めていなかったが、私は中海にある米子水鳥公園宍道湖グリーンパークには是非立ち寄りたかった。宿泊先を宍道湖温泉に決めてからネットサーチしていると島根県が発行している探鳥マップがあることが分かった。ページに出ている島根県自然環境課のアドレスに送って欲しいとメールすると、しばらくすると親切に、その「探鳥マップ」と「しまねの自然 お宝MAP」を郵送してくれた。郵送料は、県が持ってくれるという。今回のドライブは、この地図が多いに役立った。(澤井さん、ありがとうございました。)

 境港の小さな食堂で海鮮丼の昼食を食べて、弓ヶ浜から中海の東岸にある米子水鳥公園へ行ってみた。ちょうど、地元の小学校の子どもたちが観察会をしている最中であった。子どもたちが引き揚げると、学芸員は親切にあれこれと教えてくれた。
 近くにカワセミが留まったり、500mぐらい先にある中州にマガンの群れに混じってオオハクチョウや非常に珍しいクロツラヘラサギがいることを教えてくれたが、残念ながらページに載せられるような写真は撮れなかった。ここの野鳥観察施設はガラス越しに見るように作られている。それで、デジスコもそのガラスを通して焦点を合わすことになる。近くの鳥は何とかなるが、技術のせいもあると思うが遠くの鳥はぼけてしまう。
 近くの州には、オナガガモの集団が羽根を休めていたり、一匹のメスを5~6匹の雄が取り囲んで泳いでいたりしている。採餌場(島根県安来市の水田地帯へ行って落ち穂や草の根を食べるらしい)へ行かなかった数羽のコハクチョウもその側にいる。
米子水鳥公園での写真サムネイル
コハクチョウ:クリックすると大きな写真になりますオナガガモ:♀を追いかける♂たち:クリックすると大きな写真になりますマガンの群れ:沖の州:クリックすると大きな写真になりますキンクロハジロ?:クリックすると大きな写真になります


宍道湖の夕日:クリックすると大きな写真になります 中海の東岸から大根島を通って、松江中心街にちかい宍道湖北岸にある宿の宍道湖温泉に向かった。湖岸を走る道からは、カモの類が沢山泳いでいるのが見られた。宍道湖畔にある旅館の前にもカモが浮かんでいる。
 この場所に宿をとった楽しみの一つは、宍道湖の夕日を見ることである。雲が多くてきれいな夕日は望めそうになかったが、幸いにも雲の切れ目から赤い夕日が湖の向こうに沈んでいった。5時前である。湖岸の風で冷えた体を透き通った温泉で温めた。至福のときである。

しじみ漁:クリックすると大きな写真になります  翌朝8時前に旅館から見える湖面を見るとしじみ漁をすると思われる小舟が5艘ほど集まってきた。双眼鏡で見てみると、どうやら鋤簾(じょれん)を水中につけているだけで実際の漁はしていないようだ。旅館街に向けたショーではないかと思われた。その証拠に、宍道湖西端にある宍道湖グリーンパークに向けて湖岸を走っていると、しじみ採りの舟がでており、実際には舟の間隔がもっとあいており、さかんに鋤簾を動かしていた。

 宍道湖グリーンパークのガラガラの駐車場横の田んぼに、コハクチョウが餌を啄んでいる。家に帰って調べてみると、周辺農家の方の協力で稲刈り後、冬期に水を張っているようだ。残った落ち穂や二番穂が、マガンやコハクチョウなどの食べ物となっているとのことである。
 このコハクチョウの採餌をデジスコでの動画で撮ってみた。初めてである。Sony DSC300 での動画は、CanonIXY とは異なって MPEG ファイルで保存されるが、CanonIXY での AVIファイルと同じように Microsoft の Movie Maker で編集できる。

 野鳥観察舎からは、何羽かのカモとアオサギ・コサギが観られるだけであった。観察舎から外に出たところの芝生にセグロセキレイがチョコチョコと動き回っていた。湖の土手を歩いていくと橋の欄干に大きな鳥が留まっている。逆光で上手く撮れなかったが、どうやらチュウヒのようである。(再度確認してみると トビ ではないかと思われる)帰り道にあるカワセミの営巣実験場にある池にカワセミが飛んできていないかと期待したが、現れなかった。
 そのかわり、センダンの木の近くで、スズメ大の小鳥が飛び回っている。これだけ動くとデジスコでは難しい。首にぶら下げていた Nikkor28-200mm をつけたNikonD70で撮った。帰って確認すると全身が写った写真はなかったがジョウビタキのようである。

 今回の探鳥旅行では、初めて見た野鳥が多かったが、全てをきれいな写真にすることはできなかった。だが、来た甲斐があったというものだ。デジスコセットをかついで歩けるぐらいの元気なうちに、季節を変えてまた来たいと思う。

宍道湖グリーンパークでの写真サムネイル
クリックするとVideoをダウンロードしますセグロセキレイ:クリックすると大きな写真になりますトビ?:クリックすると大きな写真になりますジョウビダキ?:クリックすると大きな写真になります
コハクチョウの採餌
デジスコによる動画
セグロセキレイ
デジスコ
チュウヒ?
デジスコ
ジョウビダキ?
Picasa での合成写真
Nikkor200mm


出雲大社にてゴビウスにある水槽:クリックすると大きな写真になります このグリーンパークにあるゴビウスという宍道湖自然館(ゴビウスとはハゼなど小さな魚をあらわすラテン語だそうだ)を見学して、そんなに遠くない出雲大社に車を走らせることにした。出雲大社駐車場近くで昼食に名物の出雲そばを食して、参拝した。本殿は平成の大遷宮ということで、修復が行われており参拝できない。まだ、嫁に行かない娘のためにと家内は縁結びのお守りを求めていた。

 5時まで開いているという足立美術館に急いだ。まだ工事が続いている高速道路仕様の山陰道は、カーナビに情報が不足しており、少し道に迷ったりしながら、着いたのは3時過ぎであった。観光バスがいっぱい駐まっている。よく手入れの行き届いた枯山水などの庭はたしかにきれいだが、これだけ人が多いと興ざめである。京都の古い寺などの庭の方が落ち着いていいと思うが、昨今紅葉の季節は京も "たくさんのおひとがきてはる" らしい。
足立美術館の紅葉:クリックすると大きな写真になります枯山水の庭:3枚の合成写真:クリックすると大きな写真になります足立美術館の紅葉:クリックすると大きな写真になります


 翌日は連休初日の土曜日で、0時過ぎまで中国道上におれば、1000円ルールが効くが、夜では時間の潰しようがない。早々に大阪に引き揚げてきた。

2009年5月30日

隠居のドライブ:奥飛騨の秘湯、福地温泉

 50年近く前の大学時代に教育キャンプ場カウンセラーとして共に過ごした同期と長距離ドライブをした。まだ高速道路関連の会社で現役で働いている仲間のひとりが、このようなとき、いつも幹事を引き受けてくれる。

 彼が何回か行って気に入っている奥飛騨の福地温泉が、宿泊地である。この温泉は、TV で秘湯として紹介されているらしい。
 大阪からのアクセスは、名神で一宮JCT から東海・北陸道に入り、飛騨清見インターチェンジを経て、中部縦貫自動車道(高山清見道路)で高山ICで降り、平湯温泉を目指す。高山清見道路は、高速道路仕様だが、無料である。

 平湯や乗鞍、上高地には若いころに車で訪れたことがあるが、こんな立派な道はなかった。それから40年以上も経って、トンネル掘削技術も進化したのだろう。とにかく、この往復 800km あまりのドライブでは数多くの長いトンネルを走った。道路が整備されたことで、後期高齢者でも1泊で往復できるようになった。ただ、1日 400km は少しハードであったが。

 朝8時JR 茨木駅で仲間をピックアップして、新宿からバスでやってきた仲間と落ち合った平湯のバスターミナルに着いたのは、14時前だった。穂高岳がくっきりと見える。
 新穂高ロープウエイを使えば、その穂高の高いところまで手軽に上がれる。ところが残念ことには、その日は強風のため肝心の第二ロープウエイが運休してしまった。第一ロープウエイだけ乗って、早々に引き揚げ宿のある福地温泉へ。この温泉は、平湯バスターミナルから車で 20 分ほどの谷間にある。

 かけながしのナトリウム炭酸水素塩泉は、まことに心地よい。風呂上がりの夕食には、岩魚の塩焼きなどや山菜料理などで満腹となった。
 翌早朝入りに行った露天風呂は内湯とは別の場所にある。川のせせらぎ、小鳥の鳴き声の中で岩にもたれかかり、ひとり手足を伸ばすのは何とも贅沢だ。
平湯バスターミナルから穂高方面:クリックすると大きな写真になります新穂高ロープウエイ鍋平駅の新緑:クリックすると大きな写真になります旅館「孫九郎」の夕食:クリックすると大きな写真になります旅館「孫九郎」の露天風呂:クリックすると大きな写真になります

 上高地への釜トンネルは大型バスが問題なくすれ違えるくらい広く高くなっているが、マイカーは規制されている。平湯に車を置いて、格安価格で客引きに来たタクシーに分乗して、大正池まで。雨が予想されていたのに、帰るまで穂高上部の雲はかかったままだったが、幸いにも青空が広がる好天となった。

 若いころに、初めて上高地を訪れたときほどの感激はないが、新緑の向こうに残雪が残る穂高を望む景観は清々しい。
 今日の予定は上高地だけなので、14時に上高地バスターミナルから新宿へ向かう東京の友を見送りできるまでの時間を利用して、明神池まで歩いた。梓川左岸線の河童橋からすぐ近くのキャンプ場では、ニホンザルが餌をあさっていた。そういえば、ベンチに腰かけて弁当を広げるすぐそばに、マガモもよちよちと歩いてきた。これらの動物たちに不用意に餌を与えることで、自然の生態が破壊しているようだ。
 明神橋までの途中には、ニリンソウが群れとなって小さな白い花を咲かせていた。明神池からの帰りは、梓川の右岸を歩いてきた。清流にマガモが泳いでいた。マガモは本来は渡り鳥と思うが、この上高地では留鳥となっているようだ。 

河童橋から穂高を望む:クリックすると大きな写真になりますニホンザル:クリックすると大きな写真になりますニリンソウ:クリックすると大きな写真になりますマガモ♂
 

 そのとき、私はまだ現役だった頃に学んだ、IBM のトーマス・ワトソン・Jr.がよく語ったと言われるキルケゴールの教訓を元にした次の寓話を思い出していた。
 
 ジーランドの海岸に、毎年秋、南に渡る野ガモの巨大な群れを見るのが好きな男がいた。
その男は親切心から、近くの池で野ガモたちに餌をやるようになった。
しばらくすると、一部のカモは南へ渡るのが面倒になり、男の与える餌を食べてデンマークで冬を越した。

やがて、残ったカモはますます飛ばなくなった。
野ガモの群れが戻ってきたときには、輪になって歓迎したが、すぐに餌場の池に引き返した。
3、4年も経つと怠けて太ってしまい、気づいたときにはまったく飛べなくなっていた。


(追記:2009/6/1) 福地温泉・上高地で撮った花の写真を記録として追加しておこうと思う。どちらかといえば特殊な地域なのでネットサーチしても名前の判定が難しかったが、例の「この花の名は?」掲示板に投稿するとすぐに返事が返ってきた。Nawshica さん、エキウムさん ありがとうございました。
この掲示板には、1日10人近くの投稿があり、すぐにどなたかが回答しているようだ。ネット世界は特別なものではなくなっている。
(追記:2009/6/3)上高地で撮ってきた蝶の写真を Yamako さんに見ていただくと下のコメントのように珍しい蝶(コヒオドシ)であることが分かった。一部草に隠れているが、掲載することにした。
ラショウモンカズラ:上高地梓川左岸:クリックすると大きな写真になりますムシカリ:上高地明神池:クリックすると大きな写真になりますラッセル・ルピナス:福地温泉:クリックすると大きな写真になりますヒメウツギ:福地温泉:クリックすると大きな写真になりますコヒオドシ:上高地;クリックすると大きな写真になります


2009年5月 6日

隠居の旅:兵庫北部を巡る

 こんな連休しか休めない娘が温泉でも入りたいというので、山小屋 Hütte Hachi に泊まって兵庫県北部にある夢千代日記で有名な湯村温泉の外湯に入りに行くことにした。車の渋滞は覚悟の上である。

出石城趾:クリックすると大きな写真になります出石蕎麦「官兵衛」:クリックすると大きな写真になります 5月3日、渋滞を避けて5号湾岸線を西宮でおり、芦有道路を抜けて西宮北ICから中国道・舞鶴道春日を経由して北近畿豊岡自動車道和田山まで、車は多いものの渋滞なし。
 昼食はちょっと寄り道をして、出石蕎麦を摂ることにした。出石城趾の新緑が眩しい。蕎麦屋は、昨秋友と入ったことのある城趾に近い「官兵衛」が娘も気に入った。自分でわさびをおろした味にも満足していた。

残雪が残る氷ノ山:クリックすると大きな写真になりますタチツボスミレ:クリックすると大きな写真になります 5月3日は日曜日、イチロー御用達の「羽淵精肉店」は休業のはずと思ってこちらで用意してきたのに、連休のためか営業していて娘が残念がった。
 キャンバスの椅子を先日仕上げた小屋のミニデッキに持ち出して、谷間に残雪が残る氷ノ山を眺めながら、缶ビールで喉を潤した。今日は作業はない。
地面に目を移すと、タチツボスミレが一面に可憐な花を開いている。家内と娘は、5月の連休に訪れたときの恒例となっているワラビなど山菜採りに精を出していた。

新「薬師の湯」:クリックすると大きな写真になります荒湯:クリックすると大きな写真になります 翌朝、国道9号線を45分ほど北西に辿って湯村温泉に。
若かったころ、浜坂あたりの海水浴へ行った帰りに、潮を落としによく通った外湯「薬師の湯」へ寄るのに車を駐めた町営の駐車場はガラガラだ。
ところがリンクしたブログにあるように噴出泉の荒湯の前にあった「薬師の湯」は小さな公園に変わっている。周章てた。
立ててある看板をよく読むと昨年、場所を変えたようである。新「薬師の湯」は、夢千代会館と春木川を挟んだ対岸にある。なんと新しい駐車場も隣接している。2時間までなら、無料の利用券が出るらしい。道理で先の駐車場はガラガラのはずだ。
 休日といっても、風呂は朝の9時台では空いている。炭酸水素塩泉という透明できれい湯舟に手足を伸ばした。小さいながらも露天風呂もついている。
 荒湯近くの土産物店で求めた卵を10分ほど高温の噴出泉につるして作った温泉卵を浜坂経由香住までの車の中で頬張った。美味かった。
 この国道178号線は、余部鉄橋の下をくぐり抜けてゆく。休日・好天とあって三脚にカメラをつけたカメラマンが群がっていた。あとで列車で来る予定なので、素通りして一路香住へ。

おまかせにぎり:クリックすると大きな写真になります 香住漁港近くにある三七十(みなと)は、3回目の訪問だ。海水浴シーズンでないので町はひっそりしているが、この鮨屋だけは季節は関係ないようだ。おまかせにぎりを注文すると、この地で獲れた魚を季節に合わせて握ってくれる。ネタを説明してくれるが、覚えきれない。100円回転すしになれている舌には、いかにも贅沢だ。

鎧の入り江:クリックすると大きな写真になります 娘の発案で香住←→余部を列車で往復することにしたので、駅にある駐車場に車を駐めた。無料である。
 駅で餘部までの往復の切符を発券してもらったが、発車までは1時間弱ある。歩いて5分ほどの香住浜海水浴場へ行ってみた。昔は整備が行き届かず汚かった海岸も、屋外ステージなどができてきれいな公園になっている。夏には、孫をつれてきてやりたいと思う。
 12:42 発の下り普通列車(気動車)に乗ると 11 分で餘部に着く。途中は、という日本海の入り江を断崖の上から望む駅がある。入り江の上には、ロープにつり下げられた鯉のぼりが海風に泳いでいた。
余部鉄橋_2.jpg 餘部からの帰りは、13:33 発の城崎行きの上りに乗る予定なので持ち時間は40分ほどしかない。鉄橋下の国道 178 号線まで急な坂道を往復するのはつらい。
 そこまでネットで調べていなかったが、カメラを構えた人によると、13:00 頃に下り特急「はまかぜ」が通過するらしい。駅近辺にとどまって写真を撮ることにした。どうせならと、CanonIXY9000IS で動画を撮ってみることにした。これなら音声も録ることができる。
左の画像をクリックすると動画がダウンロードされ、WindowsMediaPlayer で再生されるはずです。

 香住でカーナビを「自宅に帰る」にセットすると到着予定は 18:00 になっている。まあまあのリーズナブル旅行に満足しながら車を走らせると、この連休同じようにドライブを楽しんだ人たちが多いのか、あちこちで渋滞に巻き込まれてしまった。やっとのことで自宅にたどり着いたのは、20:00 を過ぎていた。

  

2008年12月 3日

隠居、「夜明け前」の舞台を巡る

 まだ、現役だったころ、あるソフトウエア販売会社ユーザー会のお世話をしていた。その役員会の親睦旅行『中山道木曽11宿と「夜明け前」の舞台を巡る旅』に誘っていただいた。

 新幹線名古屋駅に集合し、レンタカーで馬籠・妻籠・上松・木曽福島・奈良井などを二日間で巡ってみようという試みである。
 案内メールに、島崎藤村の「夜明け前」を読んでおくと旅が面白くなるのではとの示唆があったので、Amazon でとりよせて読んでみることにした。歳をとっての読書は、はかがいかない。それでも名古屋までの電車・新幹線の中まで読み継いで岩波文庫の第一部上下の上だけはようやくほとんど読み終えた。

クリックすると大きな写真になりますDSC_0976.JPG 中山道木曽路は、南から馬籠・妻籠・三留野・野尻・須原・上松・福島・宮ノ越・薮原・奈良井・贄川 の11宿が続く道である。企画してくれた人は名古屋在住で、この木曽路を歩き回っているようで、見るべきポイントを押さえてくれる。
 傍らに南天の赤い実が垂れ下がる石標 「これより北、木曽路」は、馬籠の手前、新茶屋と言うところにある。

クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります 馬籠は、「夜明け前」の主人公「青山半蔵」が住居したところであり、島崎藤村の出身地でもある。馬込峠へ向かう緩やかな坂道に、本陣跡や土産物屋などが町並みを保存しつつ並んでいる。初めてなのに妙に懐かしくおもえる風景である。
 妻籠は、馬籠に比べればこぢんまりとしている。朝食が早かったので、「おやき」に手を出した。うまかった。

クリックすると大きな写真になります 定年後、上松で木工を習っているユーザー会元役員と落ち合った創業300余年なる蕎麦屋「越前屋」の寿命そばが空腹を満たしてくれた。
 ユーザー会の元役員は、木工職人を養成する学校で若い人たちと1年間学ぶらしい。平日は上松に借りたあばらやで、単身生活をしているとのことである。作品を見せてもらったが、私のような叩き大工とは比べものにならない精巧なものだった。寂しい雪の季節を過ぎれば、きっと素晴らしい家具ができているに違いない。やっぱり、本当の技は、木の香のするこのような町で学ばなければならないのだろう。

クリックすると大きな写真になります 恵那峡を見物したあと、木曽福島市街をブラブラと散歩すると初冬の冷たい風が肌をさすようであった。
 宿は、木曽福島から山道を入ったひなびた一軒宿「駒の湯」だった。 早速、温泉に飛び込むと心身共に豊かになった気分である。鹿の肉など地の珍味がでた宴は、ついついアルコールの度がすぎて、饒舌になっていたらしい。普段話し相手の少ない老人は、たわいもないおしゃべりもまた馳走なのだ。

 翌日、四大関所の一つ福島関所(他の三つは(東海道の箱根関所・荒居関所、中山道の碓井関所)を訪れた。 「夜明け前」の有名な冒頭は、
 木曽路はすべて山の中である。あるところは岨(そば)づたいに行く崖の道であり、あるところは数十間の深さに臨む木曽川の岸であり、あるところは山の尾をめぐる谷の入り口である。一筋の街道はこの深い森林地帯を貫いていた。
とあるが、この福島関所あたりがもっとも狭い個所だったのだろう。

クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります 木曽福島から、木曽義仲と巴御前が育った宮ノ越を経て、漆器で有名な木曽平沢の道の駅「木曽くらしの工芸館」に立ち寄って、奈良井の宿に車を駐めるころには、霰がぱらついていた。このあたりは、もうシーズン・オフなのか日曜日というのに人出は少ない。

クリックすると大きな写真になります 木曽路の紅葉はすでに終わっているようだが、このあたりの主たる産業は林業だろう。それこそ江戸幕府の時代から尾張藩は、針葉樹のひのき・さわら・あすひ・ねずこ・こうやまきの五木を人の命より大事にしたようだ。木曽路に紅・黄葉する落葉樹が少ないのは、そのせいかなと思われる。

クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります 昔の街道を保存している馬籠・妻籠・奈良井とあるが、この奈良井の宿が最も大きい。みやげもの屋やお休み処など沢山ある。ちょうど昼時となったので、「こころ音」という蕎麦屋に入った。木曽路は蕎麦がよく似合う。冬季限定の「とうじそば」は、冷えた体には格別だった。信州には、かなり広く普及しているようだ。

 帰途は、361号線の「権兵衛」トンネルを抜けて、伊那ICから中央自動車道に乗り名古屋に帰った。車窓から遠望できる南アルプスは白く雪をかぶって真っ白にかがやいていた。

クリックすると動画になります 運転してくれた仲間をねぎらって松坂屋7Fの居酒屋で食事をし、外に出ると駅壁面に年末のイルミネーションが年の瀬を感じさせてくれた。
 表示している写真をクリックすると動画のダウンロード後(7MBほどあるので時間が少しかかるが)、WindowsMediaPlayer でムービーが始まるはずである。ただし、Windows Media Player の「ツール」→「オプション」→「ファイルの種類」で、Windows Media ビデオファイル(wmv) にチェックが入っている必要がある。


maps_kiso.jpg 大阪までの新幹線で、「夜明け前」の残り部分を2日間の行程を思い出しながら読んだ。 一部・二部とも読み終えたら、もう一度木曽路に訪れてみたいものだ。

右の画像をクリックすると Google Map による訪問地の地図がでます。

 

2008年11月20日

隠居、湖東(金剛輪寺・百済寺・永源寺)の紅葉を巡る

 11月19日大阪堺も朝方みぞれが降るほど急激に寒くなった。気温は低いが、滋賀県南部の降雨予想はそんなに高くないので、予定していた湖東の紅葉狩りに出かけることにした。

 カーナビを湖東三山のひとつ「金剛輪寺」に設定すると2時間弱で行けるようである。ところが、近畿自動車道の吹田あたりで事故があったようで動かない。ようやく名神に入ると今度は大山崎あたりまで渋滞である。
 桂川PA で熱い珈琲(このごろはドリップしてくれる自動販売機があって、250円と高いが量は多い)とアンパンも求めて、八日市IC から国道307号線を北上した。
クリックすると大きな写真になります この307号線は、近江平野を走っている割には道が狭く、大型トラックの離合は減速して慎重に走っている。運送会社もこのところの不況で厳しいのか、高速道路ではなく一般道を走っているトラックが多い。さらに、この時期湖東三山の紅葉を目当てに平日にもかかわらず関東・名古屋・長野・岡山地方のナンバープレートをつけた観光バスがやたらと多い。
 なにやかやで「金剛輪寺」についたときは予定時間を1時間もオーバーしていた。

クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります さすがに、駐車スペースはかなり確保されており、無料で駐めることができる。観光バス用の駐車場には、様々な地域からのバスが並んでいた。
 拝観料500円を払って庭園に足を運ぶと、楓は5~6分の色づきである。冬めいた陽射しを浴びて、紅・黄色の楓が美しい。お寺の紅葉といえば、楓と銀杏だ。里山のような、雑木の紅葉はあまりみかけない。
 この寺の本堂(国宝)に行くには、かなり急な石段を登っていかねばならない。足腰の弱い人にはかなりつらいだろう。最近のツアーは老人が主流だから、バスで途中まであがれるようになっているが。
 その上り坂の途中に、よだれかけをかけた千体地蔵が祀られている。これだけ揃うとなかなか壮観である。

クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります 本堂と鐘楼の間に、血染めの紅葉という楓がある。確かに、他の楓に比べると深紅である。まもなく出産を予定している娘のために安産のお守りを求めた。
 ガイドブックに出ている「豆の木茶屋」でそばでも食べようかと思っていたがもう一つだったので、桂川PA で買ったパンと家内持参のバナナを車の中で食した。

クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります 冷たい風が強いものの雨は降りそうにないので、せっかくここまで足を運んだこともあって「百済寺」から湖東三山とセットになっている「永源寺」に寄ることにした。いずれも八日市IC へのみちすがらにある。
 「百済寺」は、「金剛輪寺」に比べると規模は小さい。ここも、駐車は無料で拝観料は、500円である。
 庭園本坊の見晴台からは琵琶湖の向こうに比叡山や比良山系が望める。ここの本堂への参道も上り坂である。膝にやさしい脇参道というのをつくっているが、登りにはかわりはない。

クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります 「永源寺」は、愛知川沿いにある臨済宗のお寺である。ここには無料の駐車場はなく、近くの有料駐車場が客引き合戦をしている。一回400~500円である。拝観料は、ここも500円である。
 ここも本堂への参道は石段である。最近、足腰が弱くなってきた家内の動きが鈍くなった。だが、山門へ続く道は、紅く染まった楓のトンネルで美しい。山門脇の楓の葉はまだ緑だったが、ひとつの枝だけ紅くなっていた。
 境内の楓は、今日訪れた三つのお寺の中では、最も手入れが行き届いているようで気持ちがいい。このお寺の公式サイトは、ほとんど観光臭がない。よく分からないが、臨済蝉黄檗派のせいなのかももしれない。その分お寺の周りの近江商人が元気だが。

 この紅葉狩り、たいがい長い石段を登ったり、下ったりしたのに、帰って歩数計をみると 4489 歩だった。
 帰途の高速道路も渋滞に2回もひっかかって、車の時間が多い1日であった。なんでも旬の時に旬の場所にいくには、はじめから覚悟が必要だ。

2008年9月 7日

Hütte:Hachi :近辺ドライブ、余部鉄橋・玄武洞・出石

 今は埼玉に住むHütte:Hachi の元のメンバーと20年ぶりに山小屋ですごした。例によって、羽淵精肉店で求めたカルビとロースの炭火焼きでもてなした翌日は、ご希望の余部鉄橋と豊岡の玄武洞をドライブすることにした。

 余部鉄橋は 1986 年にお座敷列車が日本海からの突風にあおられ、客車が橋脚から落下した事故で全国的に有名になっている。現在は、ほとんど同じ位置に鉄筋コンクリートの橋脚工事が進められている。
クリックすると大きな写真になります 香住から鳥取に向かって国道178号線をたどると正面に赤い鉄橋が見えてくる。ワゴン大型タクシーが道ばたに停まっている。そのお客さんらがもうすぐ稲刈りを迎えると思われる田んぼのあぜ道から眺めている。われわれも路肩に駐車して、見物することにした。
 あぜ道に三脚を立てた。1時間に一本くらいは列車が通るだろうと ピーヒョロロとトンビがのどかに鳴くのを聞きながら、列車の来るのを待った。15分くらいすると右側(城崎・豊岡方面)から、2両連結の気動車が橋を渡ってきた。
DSC_0089.JPG 国道178号と鉄橋と交差する真下あたりに無料の駐車場があり、観光バスが2台停まっている。海岸の防波堤横には小さな公園もトイレもあり、観光スポットになっているのだ。そこで、また三脚を立てて列車を待ったが、次の通過は1時間以上も先であることが案内板の下にある時刻表で分かった。折角行くのだから、もう少し下調べをすべきであった。

クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります 昼近くになったので、パートナーがネットで調べてきていたすし屋「三七十鮨(みなとずし)」で昼食を摂った。美味かった。下調べは必要なのだ。
 前の漁港にはイカ釣り船が停泊していたが、今晩も漁に出るのだろうか。



 職業柄道路に詳しいパートナーの案内にしたがって、カーナビにはまだない「香住道路」を通って、豊岡へ。
 円山川の左岸は竹野海岸や日和山パーク、城崎温泉への行き帰りにかなりの回数を走ったことがあるが、玄武洞のある右岸は走ったことがない。このあたり、コウノトリでも有名なところである。玄武洞に向かう車の窓から、大きな鳥が2羽舞っているのが見える。真っ白ではなかったから、ひょっとしたらコウノトリだったかもしれない。

クリックすると大きな写真になります 玄武洞公園は無料である。無料の駐車場から、玄武岩を敷いた急な坂道は、厳しい残暑の中で堪える。
 地質学なんては疎くて専門語で説明を受けてもさっぱり分からないが、柱状節理・板状節理の岩石は、そうそうは見られないものに違いない。できている洞は、人々が玄武岩を採掘した跡らしい。庭の踏み石にしたら、ちょうどよいと思われる。ひょいと担いで帰るには余りにもひとつずつが重量がありそうだが。

クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります このまま伊丹空港に行くには早すぎるので、出石に寄り道をすることにした。出石は最近の市町村合併で豊岡市となっている。出石そばを食べにいったくらいでゆっくりしたことはない。鉄砲町にある公営の駐車場(¥400)にいれて、蒸し暑い大手門通りをブラブラと。
有名な時計台の辰鼓楼の下の掘を若い二人連れが覗いていた。この町は若い観光客が多い。
 観光にかなり力をいているらしく、駐車場では「出石散策絵図」という良くできた地図をくれたり、整備も行き届いている。丹波篠山と同じような感じである。

 厳しい残暑のなかを出石城趾本丸への石畳を登ったりしたので、喉が渇いた。家老屋敷跡にある洒落た喫茶店のアイスコーヒで喉を潤した。

ハチ高原近辺私的観光地図に掲載