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2008年4月13日

大雄山最乗寺

 東京で監査役をしていたとき協会部会で知り合ったゴルフ仲間のコンペが、神奈川県の松田町であった。ゴルフ当日は生憎の雨のためハーフで中止せざるを得なかったが、その分、歳をとってから知り合った愉快な仲間と飲む時間が増えた。関西からのただ一人参加の私を歓迎してくれて、つい度を過ごした。

 翌朝、小田原のビジネス・ホテルの部屋から外を見ると雨も上がったようだ。横浜在住のYAMAKOさん(私のサイトに、蝶の写真を中心としたプロ級の写真を Studio YAMAKO として開いている)にメールで教えてもらっていた

 天気がよければ、私も行った事がないのですが、小田原から伊豆箱根鉄道大雄山線で21分、大雄山駅で降りて、散策されるのもよいかもしれません。最乗寺や足柄森林公園丸太の森などがあります。

というお薦めに従って、昨夜のアルコール抜きに森林浴をすることにした。

クリックすると大きな写真になります 単線の大雄山線は、通学の高校生らで結構混んでいた。終点の大雄山駅改札を出たところ、"クマにまたがる足柄山の金時さん"の銅像近くに、観光案内看板がある。これによると、最乗寺までは 4km ほどで森林浴ができそうな歩道も用意されているようなので歩いて行ってみることにした。

 歩き出して気づいたことであるが、ずっときつい上り坂である。メタボになっている二日酔いの体にはこたえる。それに道幅も狭くて歩道はついていないので危険である。帰る時に気がついたが、大雄山駅から導了尊行きのバスに乗り、仁王門というところで下りれば、そこが"てんぐのこみち"という散策道の登り口となっていたのだ。

クリックすると大きな写真になります その登り口に着くころには、ジャケットの下の長袖ポロシャツは汗でぐしょぐしょになった。一応、小さなショルダーバッグに足もとは少しぐらい歩けるウォーキング・シューズだったが、このような散策には服装が向いていない。

クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります 最乗寺本殿まで続く"てんぐのこみち"は、杉の木立の中に作られた散策道である。午前も早いせいもあって私一人貸し切りである。ウグイスやシジュウカラなどさえずりが絶え間なく続いて爽快である。この散策道のために植栽したのか、ところどころにシャクナゲの紅い花、シャガの白い花やヤマブキの黄色い花などが咲いている。
 多分天気が回復しないだろうとカメラはコンデジしか用意していなかった。このような場合は少々重くても、MP3レコーダーと一眼レフを持ってくるべきである。

クリックすると大きな写真になります ずっと続く参道を登ると最乗寺入り口「三門」の茶店は、18丁茶屋となっていたから、おそらく仁王門から三門までは、約 2km (1丁:60間=109.09m X 18=1978.2m)あるようだ。
 ちょうどこの曹洞宗最乗寺を開山した了庵慧明の600回大遠忌のあとらしく幟などの片付けが始まっているようだった。
 本堂脇に植わった2本の枝垂れ桜が満開であった。

 さすがに疲れて、駅までの下りは1時間に1?2本あるバスに乗った。大雄山の駅まで、260円、これも貸し切りだった。