Atelierで“タッピング・ネジ”タグの付いているブログ記事

2006年6月26日

隠居のDIY道具部屋

 サラリーマン生活を引退してから、何の拍子かDIYにはまってしまった。いずれも拙い作品ばかりであるがガーデンエクステリアや孫のベッド作りなどの木工から始まり、レンガ張りなどの左官モルタル塀のペンキ塗り立水栓製作での水道工事などをするたびに道具が増えている。 電動丸ノコを皮切りに主として曲線切り用のジグソー、電動カンナ、溝掘りなどに使うルーター・トリマー、コードドリル類3種(木工・鉄工・コンクリート用)、充電式インパクトドライバー、ディスクグラインダー、オービタルサンダー、さらに最近にはBLACK&DECKER 14.4VSX充電マルチツールミニベンチグラインダーを衝動買いした。もちろん、これらの電動工具以外にクランプ・水平器・トンカチ・のこぎり類・各種ペンチ類・ドライバー・ニッパー類をはじめ左官コテ各種・ペンキ塗り用のローラ・刷毛などやお向かいのおじいさんの形見の鉋など小道具も増えた。材料はその都度購入するようにしているがネジ類や結束バンド・ワイアなどは長短のものをまとめ買いをしている。余った材木やレンガ・ペンキ類も場所を占める。作業用の折りたたみ式工作台、大小の脚立やスコップなどもある。昨年夏に作った物置兼工房もスペースがなくなってきたので、少しずつ整理している。
クリックすると大きな写真になります。クリックすると大きな写真になります。 ベンチグラインダーを設置する機会に、素人が許される配線工事を行い電灯のスイッチを付けたりバッテリー充電器などのコンセントを取り付けた。コンパネで囲った工房の壁には、100円ショップで買ってきたメッシュ金網(一部は150円であるが)をタッピング・ネジでアルミ枠材にとりつけた1X4材に結束バンドでくくりつけた。「オーニングの製作」にも書いたが、この結束バンドは使い方によっては非常に有用である。ベニア板に等間隔に穴を開け結束バンドの輪を作ればペンチ類をつり下げて上手く整理できる。またメッシュ金網に同じように輪を作るだけで、プライヤーなどをぶら下げることができる。DIY雑誌などには多孔板を使った例がよくあるが、100円ショップで求めたメッシュ金網と100本250円(200mm)くらいの結束バンドの方法も一つのアイデアである。ドライバー類は、端材にΦ10mm程度の穴を等間隔に開けて、その面を上にして取り付ければ整理にやっかいなドライバー類も綺麗に片づく。ようやく工房の半分を占める小道具類の整理ができるようになった。
 残り半分は、買ったときのハードケースやプラスティック・コンテナーに入れている電動工具類と材料である。この整理も使いやすく片づけやすい方法を考えねばならない。。
DIY作品集に掲載 

2005年8月31日

Before After(ガレージ等)

 道路から見て右半分の庭のリフォームは、1昨年に実施した。この右半分は、隣家が接近しているものの一応南面であり、和室・リビングに接している。30歳代のはじめに、冗談で申し込んだ抽選で当たったこの地域にしては珍しく小さな区画に、蓄えも全くなしに借金をしまくってようやく家を建てた。勿論、庭のつくりに投じる余裕は全くなく、安価に手に入った庭木やもらいもののさつき・つつじなどを手当たり次第に植えた。築後30年経って、退職金の一部で、家内の念願であった庭の改造をした。雑草とりと蚊の攻撃を避けるために、リビングの続きにはウッドデッキを作り、和室の前の小さな庭には、ジェラストーンや畳石を敷き、みす垣と枕木をあしらった和洋風の庭になった。このウッドデッキでは、孫家族がきたときなどに、七輪で炉端焼風BBQを楽しんでいる。また、改造時に残したしだれ梅の下に、幹を囲むテーブルを作ったのは、すでに記したとおりである。 
クリックすると大きな写真になります そのしだれ梅に並んで植わっている薄いピンクの百日紅は、工事をしてくれた元植木屋さんのアドバイスで枝を切らずにおいたら今年は桜のようにきれいに咲いた。
今回は、私が完全にリタイアしたのを機会に、庭の左半分の改造を目論んだ。門塀の改造、狭溢化したガレージの拡大と納屋兼工房を作ることが目的である。狭い土地の100%活用を目指した。改造の大部分のガレージの土間や門塀のブロック積みやモルタル塗り、アルミの屋根・テラスはプロにお願いをし、DIYで挑戦できる部分を残した。納屋兼工房はテラスだけ組んでもらい、あとは自分で囲いや棚製作などをすることにした。
クリックすると大きな写真になります 左の写真は、Beforeのガレージと門塀である。ガレージの屋根に夏になると赤い花をつけたのうぜんかづらや表札の上に覆い被さったジャスミンなどの植栽は、名残惜しかったが始末することにした。
 また、1昨年の改造時に建築時のままにしていた道路沿いの低い土止め壁をプロにモルタル塗りで基礎を作ってもらい、その上に、ドューパに紹介されていた特殊な接着剤で薄いレンガを貼ることにした。

クリックすると大きくなります (After写真1) ガレージを1.5mほど道路側から奥に下げたので、リフォーム後は、門塀あたりが広い感じとなった。物理上のスペースでは、普通乗用車も駐車できるはずであるが、軽自動車しか無理である。土間には、右側の庭とデザイン的に合わせてジェラストーンとテラコッタ・タイルを貼っている。表札は、ガラス製でモダンなものにした。従来の表札は、私のフルネームが入っていたが、私の亡き後を考えて、姓のみした。この際、インターホーンもTV式にして、古い配線を活かして自分で取り付けた。このあたりまでは、DIYの出番はない。

クリックすると大きくなります DIYでまず最初に取りかかったのは、納屋兼工房の表側ドアと囲いである。秀吉の墨俣城構築よろしく、まず外側から作業を始めた。アルミの柱に木枠をつけたり、木の板を取り付けるといった作例が、雑誌やインターネットの参考サイトにも無かったのでずいぶん悩んだが、何のことはない、先がキリ状になったタッピング・ネジを少し強力な電動ドライバーで推し進めるときちんとついてくれた。SPF1X4材の端をサイディング風にルーターで面取りしたら、少し見栄えが良くなった。元々のアルミの柱がきちんと垂直に立っていなかったことや技術のまずさ、安物の材料などで、蝶番を取り付ける最後の段階に現物あわせであちこちを削らざるを得ない羽目になった。
なお、プロのアドバイスで、板と板の間は、木の膨張を考えて隙間を空けている。
 工房の中は、まだ整備中である。隣家との境界には、防水を考えて、コンクリート・パネルを2X6にネジ止めして(柱の間隔が180cm以上あり幅を広げる必要もあった)、アルミ柱に金具を使って止めた。また、境界のブロック塀で下は支えられているので強度的には問題はないと思っている。プロが工事してくれたモルタルの土間の上に、2X4材や厚手の合板をシンプソン金具を応用して棚を製作した。従来のスチール製物置(畳1畳分くらい)の10倍はスペースができていると思われ、ほぼ計画とおりになった。
 裏側のドアは、家の収納家具を変えたときに取ってあったポリカの板をはめ込んで、明るくした。天井がポリカなので十分明るいが。 この場所は、今後いろいろと整備して、使い勝手よくしたいと思っている。
クリックすると大きくなります ジェラストーンを貼ったプロの職人には勧められないと言われたが、予定通り垣根の下の土止めブロック・モルタル上に、InterFIXというベルギー製の薄いレンガ(ブリック)を貼った。この場所は、西日があたるので、作業は午前の早い時間が勝負だったが5日間を要した。この作業は、ブリックを切るときにジスクグラインダーを使うくらいで電動工具はほとんど使わないので、早朝の作業でもご近所に気兼ねはない。作法通り、水糸を6cm間隔に(ブリック1枚は21X5cm)通してまっすぐ貼ることに気を遣った。接着剤は、プロ職人のモルタル塗り作業を真似するとかなりうまくいった。初めての左官作業としてはまあまあではないかと思っている。なお、この作業は、家内が目地を整える作業や色の組み合わせなどかなり手伝ってくれた。