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2013年5月 5日

隠居のDIY:バラを誘引するネットのウォールを作る


 10年くらい前に作ったガーデン・パネルは、一度色を塗り替えるなど改修をしてきたが、合板を使っていたこともあって一部が膨れ上がるなどみっともなくなってしまった。
 最近は、その前にバラが植えられて、ガーデン・パネルがその誘引先になってきていた。それで、その壁面にバラの誘引パネルを作り、古いガーデン・パネルとはおさらばすることにした。

Before After
Before;クリックすると大きな写真になります After


 設計はいろいろと迷ったが、出来るだけに簡便にと、2X4材で2本の支柱を立て、その間にゴルフ用のネットを張ることにした。といっても、支柱を立てる基礎はある程度しっかりしたものでないと、ちょっとした力が加わると歪んでしまう。このような場合、普通は2X4材用の束石を土中に埋めるのであるが、この束石が結構な値段だったように思ったので、先日和泉リサイクル環境公園に行った時に買い求めたプラスティック再生加工品のジュリプラスで作られた正立方形の箱を使うことにした。
 これに、同じくジュリプラスの端材で短い支柱を立ててモルタルで埋めた。立派な束石である。ジュリプラスなら、土中に埋めても腐ることはない。これに2X4材をボルトで固定することにした。

 深さ30cmほどの穴を掘り、底に余っていたバラスを1cmほど敷き、その上にインスタントセメントを撒き上から散水栓でお湿り程度の水をまいた。その上に、先ほどの束石を置き、回りにモルタルを流し込んだ。高さは、家屋の外壁のそばだったので、外壁の下の高さからメジャーで図りながら調整した。そのまま20時間ほど放置して、翌朝強度を確かめてみると、2X4材一本を立てても大丈夫のようであった。

 事前に、2X4材を束石のジュリプラスにボルトで固定できるように、ドリルで穴を開けている。仮組みとして2X4材をボルトで固定(今までの経験から、ボルトとナットで固定するのがもっとも強力である。)してみたが、穴の中に手を入れての作業だったので、インパクトドライバーの使用など少々苦労した。が、バラの誘引程度に使うにはなかなかしっかりしたものでできたように思う。

 横棒は、2X2の角材でも良かったのだが、かっこいいのではないかと径3cmの丸棒2本を使うことにした。あなぐりビットで、2X4材に穴を開け、2本の支柱にわたす。支柱との固定は、結束バンドが最も簡単で強力である。

 枠組みは一旦外して、白の水性ペンキを塗った。1時間もすると乾くので、組み上げた。この枠組に、ゴルフ用のネットを、これも結束バンドを使って張った。このゴルフ用のネットが結構高い。2m幅で1mが1890円(ロイヤルホームセンター)もする。ネットのほうが見栄はいいかもしれないが、バラを誘引するなら針金を格子状に張るのでもいいかもしれない。

ジュリプラスの箱に支柱を付けたところ;クリックすると大きな写真になります Iジュリプラスの箱で作った束石を掘った穴に置く;クリックすると大きな写真になります 束石の周りにモルタルを流し込んだ;クリックすると大きな写真になります 横丸棒と支柱との固定は、結束バンドを使った;クリックすると大きな写真になります
ジュリプラスの箱に支柱を付けたところ ジュリプラスの箱で作った束石を掘った穴に置く 束石の周りにモルタルを流し込んだ 横丸棒と支柱との固定は、結束バンドを使った


2009年3月 1日

隠居のDIY:額縁プランタ用簡易イーゼル

 先日、仁徳御陵の近くにある大仙公園の堺市都市緑化センターへいったとき見つけた額縁プランタ用の簡易イーゼルを、真似て作ってみた。

 材料は、ウッドデッキの下にもてあましていた長尺(40X30X2800mm)の荒材3本を使ってみることにした。息子が借家にデッキを作るときに買っていたものである。

クリックすると大きな写真になります 長く置いていたので表面はねずみ色に変色している。長さ 1200mm 6本に切断して電気カンナで削ってみるとなんとか使えそうである。仕上げはペンキを塗る予定であるし、庭で使うものだから表面のねずみ色が削り取られれば十分である。
電気カンナというのは音がかなりするので、このような住宅街では短時間で作業をする必要がある。このようなとき、DIY を始めるときに買った安物のワークベンチは重宝である。

クリックすると大きな写真になります 都市緑化センターの建物の玄関に置いてあった簡易イーゼルは、3本の角材の一番上をボルトでとめて、3角錐状にしてある。これがなかなかいいアイディアである。
 ただ、脚を適度に広げるためには、2本の角材の端は斜めに切らねばならない。3角錐にして立てたとき安定するには、斜めの角度はいくらにしたらいいのか思案した。1本の角材を垂直に立てもう1本の角材を目分量で広げてみると、約 20 度くらいがよさそうである。昔、パーゴラを作ったときに、ピタゴラスの定理をエクセル化したユテリティが使ったのを思いだし、これで計算してみると底辺は 41cm くらいで、高さは 112cm となる。
クリックすると大きな写真になります 私のDIY 工具の中には、角度を決めて墨線を引くものはジャスティぐらいしかない。この道具をとりだして墨線を引こうとすると、目盛りに平勾配・返し勾配というのがある。前から気にかかっていたがよく分からずに、90 度や 45 度ばかり使ってきた。ネットでググッテみると、昔からの曲尺を使った大工さんの技術が、この勾配目盛に活かされているらしい。
 この目盛にある3寸平勾配返し勾配を上手く使えば、材を斜めに切る墨線は非常に楽に引ける。
3寸平勾配は、1尺いって3寸上がる勾配であるから、ほぼ16.7度であり、3寸勾配の返し勾配は、73.3度となる。 脚が地面に接する部分の角度は、返し3寸勾配で材を切ればよい。
 実際には、前脚は横だけでなく前にも開いているので少し複雑だが、この勾配目盛を使えばうまく墨線が描ける。また、2本の前脚をつなぐ横板を大入れで入れたが、このときの墨線も返し勾配で上手くいく。

 もともとは屋根の傾斜を決めるときに使われたようだが、昔の人の知恵とはすごいものだ。メートル法で算数を習った戦後教育は、このようなときいっこうに役に立たない。

クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります 組み上げてから、白の水性ペイントを塗布した。
以前に作っていた額縁プランタを結束バンドを使って結びつけてみるとなんとか様になるようだ。
端材を使った作品の割にはまあまあの出来ではないかと思っている。
花の時期でないので、プランタの中味は寂しいが。


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