Atelierで“キバナジキタリス”タグの付いているブログ記事

2008年5月 3日

新緑の兵庫氷ノ山山麓鉢伏

 平日に孫の世話をするようになってサンデー毎日が崩れているが、娘の連休で久しぶりに平日にも家を空けることができたので、連休の合間をぬって家内と兵庫鉢伏の山小屋に行ってきた。

クリックすると大きな写真になります この冬は豪雪だったので、少し春のきかたが遅いようである。氷ノ山にはまだ雪が残っている。大久保のゲレンデから、パノラマ写真を撮ってみた。わらびとりにはまだ少し早かったが、ゲレンデの下の方に多く頭をもたげており、家内はスーパーのビニール袋に一杯摘んでいた。帰ってすぐ重曹であく抜きをして、1日おいて煮付けにしてくれたら柔らかくて美味しかった。

 今回は、野鳥のさえずりと写真を撮りたかったので、MP3レコーダーEDIROL R-1 と NikonD70 に Tamron28-300mm をつけて小屋の周りを歩いて回った。首からは双眼鏡 Nikon Action EX をぶら下げた。この双眼鏡、倍率は高いが少々重たい。もう少し軽いのを求めるべきだった。が、鳥を探すのは楽になった。さえずりのする方向に、双眼鏡で探すとバッチリと見えることが多くなった。

クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります  Tamron28-300mm を筒一杯のばして写真に収めるようにしたが、自宅に帰って CompactFlash のファイルを確認するとメモリーした形跡はあるのだが、読み取れない。今まで撮れたことがなかったモズとか梢でさえずるウグイスが撮れているはずなのに駄目だった。

 かろうじて、小屋ちかくのヤマザクラにきたメジロと電線にとまっていたシジュウカラがメモリーに残っていた。だが、やはり手ぶれしていていい写真ではない。デジスコ セットが欲しくなった。

クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります 足もとに目を落とすとキバナジキタリスがとうのたったツクシのそばに群生していたり、タチツボスミレが可憐な花を咲かせていた。

 ウグイス、シジュウカラとヒヨドリくらいまでは、なんとかさえずりが分かるようになってきたが、山小屋近辺には他にもいろいろと野鳥がいるらしい。姿は見えないが、さえずりだけが MP3 recorder に残っている。例の「ことりのさえずり」サイトの Pika さんに教えを乞うメールをだした。

 早速、教えて頂けました。
シジュウカラの後ろでイカルがさえずっています。
イカルは澄んだ声がとても素敵で、ファンが多い鳥です。
八ヶ岳エリアのイカルは、巻き舌です。
さえずりページにファイルを置いてありますので、聞き比べてみてくださいませ!
 なんと、シジュウカラとイカルの掛け合いになっていたのだ。シジュウカラもいろいろなさえずりがあるんですね。
スキーのために乱開発が進んでいると思っていた鉢伏にも、このような鳥が住んでいるとは驚きだ。スキー客が減少してきているのが幸いしているのかもしれない。ますますデジスコ・セットが欲しくなっている。

クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります




(追記:2008/5/6) 舞鶴若狭自動車道春日IC近くの道の駅「おばあちゃんの里」で教えてもらったレンゲ畑や九尺藤で有名らしい「白毫寺」に寄ってみた。このときの写真はなかったので、先日の<新緑の兵庫氷ノ山山麓鉢伏>エントリーには記載しなかったが、今回壊れた写真ファイルが復元できたので、UPしてみた。できはよくないが、梢の先でさえずるウグイスもなんとか復元できた。



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2007年5月 2日

GW:トカイナカではありませんが、鉢伏の花など

 娘家族の都合に合わせて、渋滞覚悟でGWの初日に兵庫県養父市大久保にある山小屋に出かけた。朝6時に出発したのと裏道を走ったので渋滞には一度も会わずである。特に、昨年夏に開通した北近畿豊岡自動車道は、全くスムーズであった。私が使っているトヨタのDVDカーナビの最新版では表示されないから、まだ良く知られていないかもしれない。仕様は高速道路並みであるが、遠坂峠のトンネルを除けば他は無料なので、より快適に感じる。いろいろと議論はあるようだが、このような道路建設は賛成である。鉢伏に出かけるのはもう45年あまりになるが、この間の道路整備のおかげで時間がかからなくなってきた。それでも、トカイナカというには遠すぎる。
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070428_12.jpg070428_11.jpg  このシーズンは何十年ぶりかでスキーが満足にできる積雪はなかったとのことであるが、氷ノ山の頂上付近にはそれでも雪が残っていた。この季節の楽しみにワラビ取りがある。小屋の周りには毎日のように新しいワラビがヨモギなどの中で頭をもたげてくる。民宿のおばさんがヨモギとワラビを一緒に天ぷらにすれば美味しいと教えてくれた。ウグイスなどの小鳥の鳴き声を楽しみながら、里山を散策した。(左のプレイボタンをクリックすると鳴き声が聞こえてきます。)
 このあたりに桜の名所はないが、里山らしく山桜が満開である。桜より目立つのは鮮やかな黄色の花をつけているヤマブキである。人家の垣根などに見かけられるから、人工的に植えられているのかもしれない。もっと目をこらすと青色の小さなスミレ(タチツボスミレ?)があちこちに咲いている。また、"K's Bookshelf"での花の辞典で調べるとキバナジキタリスと思える壺状の花が群生していた。
 農道をぶらぶらと散歩していると見たことのない花?を見つけた。枝には小さな新芽がついている。"K's Bookshelf"この花の名は?掲示板にアップした。すぐに皆さんが教えてくれた。ミツマタということである。これから黄色い花が咲くようである。小鳥が梢にとまって鳴いていたが、VR(Vibration Reduction:手ブレ補正)がついた望遠レンズでも焦点があっていない。ボケタ写真でよく分からないが、「日本の野鳥」という図鑑で調べてみると"ヤマガラ"ではないかと思う。チャンスが少なく動きが速いので小鳥を撮るのは難しい。
 40年ほど昔には、このあたりは豊岡の名産品である柳行李の材料である柳の皮の産地だった。夏だと思うが、農家の人たちが緑色に染まりながら柳の皮を剥いていたのを思い出す。数少ない現金収入だったのだろう。その名残のコリヤナギの花が猫の尻尾のように垂れ下がっていた。このごろ小屋の側の秋になればクマが現れるという栗の木には、宿り木が球形に絡まっていた。