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2017年7月22日

隠居のドライブ:山小屋 H?tte Hachi を起点に浦富海岸島めぐり遊覧船(1)

近くに住む娘家族が、海の日の連休を利用して、山小屋に一泊して鳥取砂丘へ行きたいと言ってきた。オーナーとして、山小屋へは一緒に行くことにした。
 渋滞予測が出ている中国自動車道の宝塚東トンネルの混雑を避けるために、朝は5時30分に出発。それでも、6時半近くなった宝塚では、3KMの渋滞になった。早く出かけたおかげで、渋滞はそれだけで、あとはスムーズに流れた。
 夕飯の焼肉用の野菜は、途中の道の駅「まほろば」の産直売り場で手に入れる予定だったが、8時半開店のだいぶ前だった。こんなに早く、この道の駅についたのは初めてだった。
 いつものように、途中の羽渕精肉店で但馬肉を求めて小屋についたのは、10時前だった。来年には解体することにしている山小屋のデッキの床板は、雪害を避けるためにこの冬から外したままにしていた。一行の中では一番背が高くなった高1の孫にも手伝ってもらって、BBQができるように野ざらしにしていた床板をはめた。谷風が渡るデッキの上で飲むビールは格別だ。
 カレーライスで昼食を済ませた午後、虫取りに汗をかいた孫達は父親に連れられて、車で20分ほどのところにある日帰り温泉に出かけた。
 デッキの下に咲くオカトラノオやヒメジョオンに、スジグロシロチョウやヒョウモン蝶がやってきた。カメラを手に、近くを散策する。夜になると鹿が跋扈するというゲレンデは、以前はこの時期にはススキに覆われていたのに、今はそのような背の高い草は鹿の食事なっているらしく、背の低い草が生える草原になっている。
 ヒヨドリバナも、鹿が食するらしいが、ゲレンデのあちこちに花を咲かせていて、そこにいろいろな蝶が吸蜜していた。

;クリックすると大きな写真になります。 2017/7/15 大久保(養父市)
スジグロシロチョウ
小屋のデッキの下には、オカトラノオとヒメジョオンが繁茂している。このオカトラノオに、スジグロシロチョウが吸蜜に来ていた。

SONY α7?+Sigma 18-300mm macro
230.0mm TV 1/800s f/6.3 ISO640 EV 0
;クリックすると大きな写真になります。 2017/7/15 大久保(養父市)
オオシオカラトンボ♀
上と同じ場所の枯れ枝に、オオシオカラトンボが留まっていた。シオカラトンボと思っていたが、よく調べるとオオシオカラトンボのようだ。

SONY α7?+Sigma 18-300mm macro
200.0mm TV 1/800s f/6.3 ISO6400 EV 0
;クリックすると大きな写真になります。 2017/7/15 大久保(養父市)
ドクダミ
この薬草を鹿が食べるかどうかは、ネットでサーチしてみると食べる・食べないの記載が半々のように思うが、少なくとも、このあたりでは食べてはいないようだ。以前は生い茂っていたススキなど背の高い草は食草となっているようで、ゲレンデは背の低い草が繁茂する草原となっている。

SONY α7?+Sigma 18-300mm macro
140.0mm TV 1/800s f/6.3 ISO500 EV 0
;クリックすると大きな写真になります。 2017/7/15 大久保(養父市)
ウツボグサ
靭(うつぼ)とは矢を入れて、腰に付けて持ち歩く鎌倉、室町時代の筒型の容器のこと。名前の由来は花が落ちた花序の様子がうつぼ(靭)に似ているかららしい。鹿の食事対象ではないらしい。

SONY α7?+Sigma 18-300mm macro
160.0mm TV 1/640s f/6.3 ISO1600 EV 0
;クリックすると大きな写真になります。 2017/7/15 大久保(養父市)
ツバメシジミ
こんな田舎に来ても、ツバメシジミが健在だ。

SONY α7?+Sigma 18-300mm macro
300.0mm crop TV 1/640s f/6.3 ISO320 EV 0
;クリックすると大きな写真になります。 2017/7/15 大久保(養父市)
ウラギンヒョウモン
オカトラノオが好きなようだ。ウッドデッキから撮影した。ヒョウモンチョウの同定は難しいので、YAMAKOさんに助力を仰いだ。

SONY α7?+Sigma 18-300mm macro
280.0mm crop TV 1/640s f/6.3 ISO6400 EV 0
クリックすると大きくなります。 2017/7/15 大久保(養父市)
キアゲハ
ゲレンデのヒヨドリバナは鹿の食事の対象ではないらしく、そこここに花をつけている。この花に、アゲハやヒョウモンチョウが吸蜜に来ていた。

SONY α7?+Sigma 18-300mm macro
200.0mm TV 1/750s f/6.7 ISO1000 EV 0
クリックすると大きくなります。 2017/7/15 大久保(養父市)
ヒメキマダラセセリ
ヒヨドリバナには、小さな蝶もやってきていた。

SONY α7?+Sigma 18-300mm macro
110.0mm TV 1/750s f/5.6 ISO500 EV 0
クリックすると大きくなります。 2017/7/15 大久保(養父市)
オオウラギンスジヒョウモン
あちこちのヒヨドリバナでは、何頭ものヒョウモンチョウが吸蜜をしていた。裏翅の白い斑点が、ウラギンヒョウモンより少ない。

SONY α7?+Sigma 18-300mm macro
300.0mm crop TV 1/750s f/6.7 ISO500 EV 0
クリックすると大きくなります。 2017/7/15 大久保(養父市)
ウラギンヒョウモン
足元のオカトラノオに、ヒョウモン蝶が飛んできた。

SONY α7?+Sigma 18-300mm macro
230.0mm TV 1/750s f/6.7 ISO2000 EV 0
クリックすると大きくなります。 2017/7/15 大久保(養父市)
キタキチョウ
オカトラノオには、キタキチョウもやってきた。

SONY α7?+Sigma 18-300mm macro
230.0mm TV 1/750s f/6.7 ISO2000 EV 0


2015年7月25日

隠居のドライブ:H?tte Hachiから山陰海岸へ(1)

もう40年以上も前に、大学時代に教育キャンプのカウンセラーをしていた仲間と、兵庫県関宮町大久保(現在養父市大久保)の小さなスキーゲレンデの中腹に、いわゆるうさぎ小屋を建て、名前を H?tte Hachi とした。8名だったメンバーもいろいろな経緯で、現在2名で所有している。現在は、パートナーも私も、孫たちを遊ばせるための基地での使用が主な目的になっている。

長女が勤続15年の長期休暇をもらったということで、夏休みに入った子どもらを連れて行くことにした。ただ、婿殿の休暇の関係で翌平日を挟む一泊だけである。 男の子ばかりだが、上と下の歳の差が10歳も違うとそれぞれに、興味が違う。共通して興味のあるのは、鉄道である。餘部鉄橋跡の公園に行くことは、平日の翌日にして、1日目は山小屋で、BBQ を楽しみにゆっくり過ごすことにした。

心配していた台風も通り過ぎた。快晴とはいかないが、雨はパラっと来た程度だった。小屋の周りのハルジオン、オドリコソウやオカトラノオなどにはスジグロシロチョウやキタキチョウが飛び回っている。小屋のデッキの横に生えているマルバウツギの白い花には、オオウラギンスジヒョウモンが、何頭も吸蜜に来ていた。アキアカネも飛んでいる。パートナーが多分孫のために買い求めたと思われる伸縮が2段にできるアルミの柄のついた捕虫網を借りて子どもたちは捕獲を試みた。

デッキの下の林道を歩いてみると、ホトトギスが一輪咲いていたり、ドクダミの白い花があちらこちらに見られる。そんな中に、一株だけ花をつけているヒヨドリバナに、新鮮なアサギマダラが留まっていた。そっと手を伸ばして翅を摘まんだ。元気がないのかと思ったが、虫かごに入れるとバタバタとしている。"2015・7・20"、"HYGO"(兵庫県)とだけマーキングして離した。はたして息ながえながら、どこか遠くまで飛んで行くだろうか。

9号線沿い養父市関宮にある羽渕精肉店で求めた但馬牛や前日泉北高島屋で婿殿が仕入れてきた阿波鶏り(あわおどり)という鶏肉も混じえてのBBQに鶏好きの孫たちも満足の様子だった。

;クリックすると大きな写真になります。 オドリコソウにキタキチョウ
2015/7/20
花の名は、花のつき方が笠をかぶった踊り子達が並んだ姿に似ることにあるらしい。

SONY NEX-7+E 3.5-6.3/18-200mm OSS
90.0mm (35mm換算:135mm)
プログラムオート 1/160s f6.3 ISO200
露出補正 +0.7
;クリックすると大きな写真になります。 ヒロオビトンボエダシャク
2015/7/20
マルバウツギの花には、変わった蛾もやってくる。

NIKON COOLPIX P610
98.5mm (35mm換算:550mm)
プログラムオート 1/125s f5.6 ISO450
露出補正 0
;クリックすると大きな写真になります。 アキアカネ♀?
2015/7/20
あんまり赤くはないのだが。

SONY NEX-7+E 3.5-6.3/18-200mm OSS
200.0mm (35mm換算:300mm)
プログラムオート 1/320s f6.3 ISO200
露出補正 -0.7
150720_005.jpg オカトラノオにオオウラギンスジヒョウモン
2015/7/20
ミドリヒョウモンと思っていたが、YAMAKOさんに同定してもらうとオオウラギンスジヒョウモンではないかということだ。

SONY NEX-7+E 3.5-6.3/18-200mm OSS
184.0mm (35mm換算:276mm)
プログラムオート 1/320s f6.3 ISO1250
露出補正 +0.7
;クリックすると大きな写真になります。 オオウラギンスジヒョウモン
2015/7/20
望遠端で撮ってみた。ピントがちゃんと合っていないようだ。

NIKON COOLPIX P610
258.0mm (35mm換算:1440mm)
プログラムオート 1/125s f6.5 ISO180
露出補正 -1.4
;クリックすると大きな写真になります。 マルバウツギにミドリヒョウモン
2015/7/20
ミドリヒョウモンは裏翅に3本の白帯がある。

NIKON COOLPIX P610
143.3mm (35mm換算:800mm)
プログラムオート 1/125s f5.6 ISO160
露出補正 -0.7
;クリックすると大きな写真になります。 オカトラノオにスジグロシロチョウ
2015/7/20
オカトラノオには、オオウラギンスジヒョウモンとスジグロシロチョウが代わりばんこにやってくる。

SONY NEX-7+E 3.5-6.3/18-200mm OSS
200.0mm (35mm換算:300mm)
プログラムオート 1/320s f6.3 ISO500
露出補正 0
;クリックすると大きな写真になります。 スジグロシロチョウ
2015/7/20
デッキの上から望遠端で撮ってみた。

NIKON COOLPIX P610
258.0mm (35mm換算:1440mm)
プログラムオート 1/125s f6.5 ISO200
露出補正 -0.7
;クリックすると大きな写真になります。 ホトトギス
2015/7/20
鳥のホトトギスはまだ鳴いていなかった。

SONY NEX-7+E 3.5-6.3/18-200mm OSS
99.0mm (35mm換算:148mm)
プログラムオート 1/200s f6.3 ISO100
露出補正 0
DSC07262.JPG ヒヨドリバナにアサギマダラ
2015/7/20
デッキの下にヒヨドリバナが一株ある。

SONY NEX-7+E 3.5-6.3/18-200mm OSS
25.0mm (35mm換算:37mm)
プログラムオート 1/80s f4.5 ISO100
露出補正 0
;クリックすると大きな写真になります。 ヒヨドリバナにアサギマダラ
2015/7/20
デッキの下にヒヨドリバナが一株ある。

SONY NEX-7+E 3.5-6.3/18-200mm OSS
42.0mm (35mm換算:63mm)
プログラムオート 1/80s f5.0 ISO100
露出補正 0
;クリックすると大きな写真になります。 アサギマダラにマーキング
2015/7/21
写真がピンぼけだが、筆ペンで '15・7・20 と。元気に飛んでいった。

SONY NEX-7+E 3.5-6.3/18-200mm OSS
16.0mm (35mm換算:27mm)
プログラムオート 1/60s f4.0 ISO1250
露出補正 0
;クリックすると大きな写真になります。 バーベキュー
2015/7/21
イカの一夜干しが見える。

SONY NEX-7+E 3.5-6.3/18-200mm OSS
18.0mm (35mm換算:27mm)
プログラムオート 1/60s f4.0 ISO1250
露出補正 +0.7
;クリックすると大きな写真になります。 花火
2015/7/21
孫たちは花火が好きだ。

SONY NEX-7+E 3.5-6.3/18-200mm OSS
18.0mm (35mm換算:27mm)
プログラムオート 1/40s f3.5 ISO1000
露出補正 +1.0


2012年7月27日

隠居の探鳥・蝶ウォーク:氷ノ山山麓大久保、夏の野鳥・蝶たち

 
 パートナと気になっていた箇所の修繕をするために、兵庫県氷ノ山山麓大久保にある山小屋に出かけた。この時期には、林間学校や吹奏楽部などの合宿などで、スキーシーズン以外はひっそりした村が賑わう。この日も、観光バスが何台も坂道を登ってきた。

 作業の合間に、小屋の周りにくる蝶たちにカメラを向けてみた。小屋の北側に造ったウッドデッキのすぐ近くに、高さ5mほどのノリウツギの木があり、ガクアジサイのような白い花がたくさん咲いている。よく見ると、この花の蜜を吸いに、ミドリヒョウモンとサカハチチョウがやってきている。特にミドリヒョウモンの数が多い。
 足元に目をやると、トラノオの白い花に、スジグロシロチョウが、次から次に吸蜜にくる。
 早朝、ゲレンデの茂みを歩いてみると葉陰に、黄色と黒の斑模様の翅を広げる蛾が留まった。ネットで調べるとキンモンガというらしい。
キンモンガ;クリックすると大きな写真になります サカハチョウ;クリックすると大きな写真になります ミドリヒョウモン;クリックすると大きな写真になります スジグロシロチョウ;クリックすると大きな写真になります
キンモンガ
兵庫県養父市大久保
2012/7/24
NikonD7000
ΣAPO50-500mm 340mm (35mm相当510mm)
シャッター優先オート(1/1250s ISO12800 F6.3)
露出補正 なし
サカハチチョウ
兵庫県養父市大久保
2012/7/24
NikonD7000
ΣAPO50-500mm 500mm
(35mm相当750mm)
シャッター優先オート(1/1250s ISO3200 F6.3)
露出補正 なし
トリミング
ミドリヒョウモンとサカハチチョウ
兵庫県養父市大久保
2012/7/24
NikonD7000
ΣAPO50-500mm 500mm
(35mm相当750mm)
シャッター優先オート(1/640s ISO4500 F6.3)
露出補正 なし
トリミング
スジグロシロチョウ
兵庫県養父市大久保
2012/7/24
NikonD7000
ΣAPO50-500mm 500mm
(35mm相当750mm)
シャッター優先オート(1/640s ISO2600 F6.3)
露出補正 なし
(追記:2012/7 /27)YAMAKOさんに指摘していだき、イチモンジチョウと記載していた蝶はサカハチチョウ夏型であることが判明しましたので、訂正しました。

早朝のひつじ雲;クリックすると大きな写真になりますドクダミの群落;クリックすると大きな写真になります 小屋に向かう途中にトイレ休憩でいつも停まる近畿北部自動車道のいっぷく茶屋に5月頃にはツバメが巣をつくる。今回も停まったら雛が4羽巣にとどまって親が運んでくる餌を待っていた。残念ながら、カメラの設定を間違って撮れなかった。カメラの設定確認は、常にこころがけねばならない。
 昼間は山奥といえども暑いが、朝晩は涼しくなる。早朝に小屋を抜けだして、鳥の姿を求めた。が、さえずりはあまり聞こえてこない。空には、ひつじ雲が広がっている。
 林道の脇には、どくだみの白い花が群落になって咲いている。
 ハチ高原に登る林道の上を通っている電線に、ホオジロが虫を咥えて留まった。すぐ近くの杉の幼木に、ホオジロの幼鳥がいたから、餌を運んでいたのだろうか。
 小屋のウッドデッキから見えるもみの樹の遠くの梢に留まった鳥を撮ったが、大トリミングしてみるとどうやらカワラヒワらしい。山小屋で見かけるのは、はじめてである。

ツバメの飛翔;クリックすると大きな写真になります ホオジロ;クリックすると大きな写真になります ホオジロ幼鳥;クリックすると大きな写真になります カワラヒワ;クリックすると大きな写真になります
ツバメの飛翔:いっぷく茶屋
2012/7/23
NikonD7000
ΣAPO50-500mm 500mm
(35mm相当750mm)
シャッター優先オート(1/1000s ISO100 F6.3)
露出補正 なし
明るさ調整
ホオジロ
兵庫県養父市大久保
2012/7/24
NikonD7000
ΣAPO50-500mm 500mm
(35mm相当750mm)
シャッター優先オート(1/1250s ISO1250 F6.3)
露出補正 なし
トリミング
ホオジロ幼鳥
兵庫県養父市大久保
2012/7/24
NikonD7000
ΣAPO50-500mm 500mm
(35mm相当750mm)
シャッター優先オート(1/1250s ISO2500 F6.3)
露出補正 なし
トリミング
カワラヒワ
兵庫県養父市大久保
2012/7/24
NikonD7000
ΣAPO50-500mm 500mm
(35mm相当750mm)
シャッター優先オート(1/640s ISO180 F6.3)
露出補正 なし
トリミング


   

2011年6月20日

隠居の散策:梅雨の金剛山に行ってみた


  家内は、京都に住む娘に会いに行くのを口実に、乗り鉄の孫たちに付き合って電車で京都に行った。電車で行くなら私は用事が無い。別行動で鳥でも撮れないかと前から気になっていた大阪と奈良の県境に位置する金剛山に向かった。車で1時間ほどでロープウェイ近くの駐車場に着くが、小雨が降っている。
 駐車場では、歩いて登るカップルたちが、雨着を着込んでいた。傘をさして近くを歩いてみたが、野鳥のさえずりは聞こえるものの鳥も蝶も姿はない。

 雨が止みそうな感じになってきたので、カメラにビニールカバーを被せて、ロープウェイで山上に行ってみることにした。15分ごとに運転しているロープウェイは、貸切である。こんな雨の時には登山者以外は、山に来る人はいないのかもしれない。
 雨はほぼ上がった。綺麗に整備されいる山上駅付近の散策道をたどって、千早赤阪村営の【香楠荘】あたりをブラブラとしてみた。ホトトギスなどの鳥のさえずりはするが、姿は見えない。
 近くのタンポポ・シロツメクサとムラサキカタバミが茂った草原では、キタキチョウとモンシロチョウが小雨の中を飛び交っていた。お腹も空いたので、香楠荘のレストランで、山菜そばを食した。日曜日だというのに、お客は私をいれて二人である。
 あまり収穫もなく、ロープウェイで下った。今度は、山上で働いておられるらしい中年の女性が一人乗っていた。私のカメラを見て、鳥を撮られるのですかと聞いてきて、4つに折りたたんだA4の紙を広げて、最近 NHK の取材がブナの林あたりに入った。【さわやか自然百景】のロケがあり、7月10日(日)に放映されると教えてくれた。【さわやか自然百景】は、野鳥がよく出てくるので、毎週予約録画してBD にダビングして残している。楽しみである。
 ロープウェイの下の駅(千早)横にある杉の木てっぺんに、よく鳥が留るとも教えてくれた。この日も留まっていたが、ヒヨドリだった。今回撮影した鳥は、これだけである。

 ロープウェイ駅から駐車場に向かうだらだら坂で、黒いものが動くのが目に入った。このごろは、宙を翔ぶものには自然に目が行く習性になっている。久しぶりに見る黒いアゲハ蝶がイボタの花に留まって吸蜜した。すこし歩くと、モンシロチョウより少し大きいと感じられる白い蝶が、ヒラヒラと飛んでいる。どちらも、撮った写真を Studio YAMAKO さんの【蝶の写真:科別リスト】に照らし合わせてみると、クロアゲハとスジグロシロチョウであった。

 金剛山には、野鳥も蝶も豊富なようだ。天気のよい平日に、また訪ねてみたいと思っている。

キタキチョウ;クリックすると大きな写真になりますモンシロチョウ;クリックすると大きな写真になりますクロアゲハ;クリックすると大きな写真になりますスジグロシロチョウ;クリックすると大きな写真になります
タンポポにキタキチョウ:金剛山
2011/6/19
Nikon D90
ΣAPO120-400mm 400mm
(35mm相当600mm)
ISO250 1/1500s F5.6
トリミング
ムラサキカタバミにモンシロチョウ:金剛山
2011/6/19
Nikon D90
ΣAPO120-400mm 400mm
(35mm相当600mm)
ISO900 1/1500s F5.6
トリミング
イボタの花にクロアゲハ:金剛山
2011/6/19
Nikon D90
ΣAPO120-400mm 400mm
(35mm相当600mm)
ISO3200 1/1500s F5.6
トリミング
キンポウゲにスジグロシロチョウ:金剛山
2011/6/19
Nikon D90
ΣAPO120-400mm 400mm
(35mm相当600mm)
ISO2800 1/1500s F5.6
トリミング


 今朝の毎日新聞の環境ページにあるコラム【生き物カレンダー】に、次のようにカタバミの紹介があった。残念ながら、ヤマトシジミの姿は見かけなかった。
【生き物 カレンダー】 散歩道彩るハートの葉
 カタバミは、1センチくらいのハートの葉っぱが3校集まっているのが目印。日当たりのよい場所を好み、校庭の隅っこやコンクリートの隙間にも生え、道端など街中で見られます。一言でハートといっても、大きさや色もさまざまです。小さな黄色い花が、春から秋にかけて咲きます。
 カタバミを見つけたら、ちょっといたずらをしてみませんか。葉を少しちぎって、水で洗い、かんでみましょう。「酸っぱい!」と感じるでしょう(体に悪いのでのみ込まないでください)。また、この葉で10円玉を磨いてみましょう。少しすると、10円玉がピカピカになります。この「酸っぱい」ものの正体はシュウ酸で、酸の力で10円玉の表面に付いた銅のさびを落とすのです。誰かと一緒にやってください。みんなが驚く、葉っぱのマジックでず。カタバミのこうした特性から、地方によっては「スイモノグサ」 「ゼニミガキ」と呼ばれています。
 カタバミを観察していると、1円玉くらいの大きさの青い色をした小さなチョウがやってくることがあります。蜜を吸いにきたヤマトシジミというチョウです。その成虫はカタバミの葉に卵を産み、幼虫はこのカタバミの葉を食べて成長します。ヤマトシジミにとって、カタバミはなくてはならない存在です。生きもの同士が関係を持って同じ場所で暮らしていることを「共生関係」と言います。  天気の良い朝に見ていた花や葉は夕方、あるいは次の日、雨の日はどうなっているでしょうか。開いたり、閉じたり変化していることに気づくでしょう。秋には、花の咲いた後に槍のような実ができます。熱すと勢いよくはじけます。種を遠くまで飛ばして子孫を残そうとするカタバミの生きるための工夫がみえてきます。
 小さなハートの葉っぱのカタバミは、今日もみなさんの近くに生えているはずです。毎日の散歩道で、通勤・通学時に見てみましょう。毎日、見続けていると、きっと発見があるはずです。都会に住んでいても自然観察はいつでもどこでもできます。さあ、ハートの葉っぱを探しにいきましょう。【本間慶子・日本自然保護協会教育普及部職員】


2007年6月25日

梅雨の山小屋

 共同で管理しているパートナーに時間ができたので、雨が予想されたが出かけることにした。目的は屋内の補修作業である。この頃は、地方にもホームセンターやスーパーなどが集結した大きなショッピングセンターができたので、ほとんど手ぶらで出かけられる。昨秋、思い切って瓦棒の屋根を葺き替えたので強い雨が降っても雨漏りの心配はなくなった。簡易水道も順調だ。パートナーもDIYが好きなので、二人で行くといろいろと修繕ができる。修繕だけで新しい試みはなかなかできないが。ちょっと贅沢に9号線関宮に古くから有名な肉屋(羽淵精肉店)で焼き肉用牛ロースと手羽先を求め、メタボも忘れ腹一杯食した。 
クリックすると大きな写真になります 翌早朝、快晴である。夏至ともなるとこの谷間でも日の出が早い。カメラをぶら下げて小屋周辺を散策した。ウグイスの鳴き声に混ざって、モズと思われる鳥のさえずりが聞こえる。(録音に失敗したので、このさえずりはことりのさえずりという素晴らしいサイトからもっとも似ていると思われるさえずりを拝借させてもらいました。)  スキーリフト用のワイアにとまっていた鳥はモズだと思うのですが。


クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります クリックすると大きな写真になります

 小屋の周りは、薄い青色をしたハルジオンが繁茂している。農道の脇には、ウツギやトリアシショウマの白い花が昨日の雨に打たれて垂れ下がっている。雪があるときにはゲレンデとなる日当たりの良い坂地にアカツメクサやノアザミが紫の花をつけている。
 どのような経緯でこのような田舎に生えているのか、アスファルト舗装した道路の側には、オオキンケイギクと思われる黄色い花やシレネ・ディオイカと例によって K's Bokkshelf の「この花の名前は?」掲示板で教えてもらった青い花が咲いていた。小屋近くでは、ドクダミがかたまって咲いていたり、スイカズラの白い花が密やかに咲いている。
クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります"

クリックすると大きな写真になります 小屋のすぐ側の農道で、モンシロチョウかスジグロシロチョウか、翅を開いて朝日を浴びていました。昨日の雨で羽が濡れたのでしょうか?