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2009年2月22日

隠居のヘルスケア:Fitness Club

 完全に引退してから、運動不足がたたって体重が増えてきた。
 かなり若いときから metabolic syndrome であったので体重が増えることは全てに悪い。酒をやめ、食事の量を減らせばいいのだろうが、QOL(Quality Of Life) が落ちるような気がして、なかなか実行できない。

 特にブログ作りなどをやりだしてから、パソコンの前で過ごす時間が増えて運動不足が顕著になった。テニスを再開するには足腰が弱りすぎている。ゴルフでは冷や汗をかくばかりでスポーツとはいえない。

クリックすると大きな写真になります それで家内のすすめもあって、2007年の秋に近くの病院が経営するフィットネス・クラブ(バウムメディカルフィットネス倶楽部)に入会して週 2 回 2 時間半ほど体を動かすことにした。お金でも払って強制的にやらないと体を動かすことが難しいからだ。
 入会時の身体検査では、体重は 77kg を超えていた。BMI 判定は、27.3 肥満である。私の身長 168cm では、標準体重は 62.1kg とあるが、そんな体重は経験したことがない。激しく運動をしていた高校生時代の体調のよいときでも、体重は68kg あった。QOL (と格好良くいっているが、要するに適度のアルコールと適度に美味しく食事をしたいだけなのだが)を守りながら、体重をBMI 標準の 70kg ぐらいまで減らそうという試みである。

 このフィットネス・クラブは、病院の一施設で極めて小規模である。一時は、経営上の理由で閉鎖されかけたが、会員の継続嘆願を聞き入れて病院理事長が継続を英断してくれた経緯もある。
 私は他のフィットネス・クラブに行ったことはないので、どういう状況かはよく分からないが、ここのクラブは会員が少人数故に家族的である。会員は女性が多いが、歳をとった方が多い中では私などは若造みたいなものである。

クリックすると大きな写真になります 午後1時半クラブに行くとまず血圧測定と体重を量る。45分から、インストラクターが鏡の前に立ってストレッチが行なわれる。これは、ほぼ全員の方が参加である。
そのあと、インストラクターの指導によるエアロビクス、脂肪燃焼プログラムなどがあるが、私はすぐにエアロバイクに向かう。
自転車をこいでいる間は退屈するのでTVの放映がされているが、私は Ipod shuffle に Radio Senboku で流している Jazz をダウンロードし聞くことにしている。
80Watt Pitch 60 あたりで40分ほどこぐと 190kcal くらいのカロリーが消費される。汗かきの私は、これだけで汗びっしょりとなる。

 次に、トレーニング・マシーンで部分的な筋力の強化(というより維持)を行う。特に、腹筋・腰回り用のマシーンを選んで、年々太くなってきた腹囲を 85cm 以下にしたいと励んでみるが一度ついた脂肪はなかなか落ちないようだ。まあ、ウエスト85cmで買った古くからのズボンがはけるので経済的効果ありと思っているのであるが。

クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります 次に、ラボードXP というトレッドミルで20分ほど歩く。設定は、傾斜 8.5%、時速 5.0km/h である。
このマシーンはいろいろと面白い。先の設定をしたときに、運動強度を示すメッツ(Mets) の表示がでて、7.0Metsを示している。このMets で 20分ほど続けると、181kcal ぐらい消費されて、写真のように生ビール ジョッキー1杯飲めますよといった表示がでる。ちなみにもう少し消費熱量を増やすようにがんばると次はお酒とっくり一本が出る。もっといくとビーフステーキが出たりする。
 泉北の泉ヶ丘と栂地区との間にあるこのフィットネスクラブの周辺も宅地開発が進んでいるが、わずかに昔の樹木が残っている。iPod で Jazz を聴きながらトレッドミルやエアロバイクをこいでいると窓を通して梢の先に野鳥がとまりに来たりするのを眺めることができる。単調なことがきらいな私でも続けていられる。

クリックすると大きな写真になります フイットネスのおしまいにプールに入って帰る。このプールは水深が 90cm 位で泳ぐことは禁止されている。もっぱら、水中歩行用である。私が行っている火曜日の午後は、インストラクターがいろいろな水中のエキササイズを教えてくれる。30分くらいいろいろな姿勢で歩くと結構な運動量となる。
 プールの外は中庭になっており、山茶花などが植栽されているので季節感もある。
2 時間半ほどで超々ミニ・トライアスロンをしていると思っている。帰り際に、もういちど血圧と体重を量って帰るが、1kg くらい減っている。夕食に、ビールを飲むと元に戻っているのだが。

 しかし、「継続は力なり」 である。体重は日によってバラツキはあるが、72kg を切るようになってきた。
 血糖値も血圧も、薬剤の助けは借りているが鑑別診断基準のボーダーラインの少し上ぐらいで安定している。
 このような小規模なフイットネスクラブが、年金生活者向けになんとか継続してくれることを祈念している。