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2011年2月 4日

隠居の探鳥ウォーク:泉北ニュータウンのホオジロ類4種とオオタカ


 2月になった。いつもの泉北ニュータウン栂地区北部コースを歩くことにした。【参照:探鳥日誌
 出だしの大森・野々井あたりには、ホオジロ類が和田川や堤下の葦に飛び交っては茂みに姿を隠す。スズメ大のこれらの鳥は、すぐには見分けがつかない。アオジは腹部が緑っぽいのでファインダーで見分けがつくが、ホオジロ雌・ホオアカ・カシラダカは、すぐには分からない。自宅に帰って、PCの画面で確認することになる。それでも、あやふやな場合は、【野鳥識別掲示板】に助けを求める。先日、自分の思っている識別で投稿してみると、間違いないと教えてもらった。少しは、学習が出来ているらしい。

 野々井地区を離れようとして、いつもヒヨドリがたくさん留っている樹木を見上げると、ハシブトガラスよりは大きな鳥が留まっていた。双眼鏡より先に、望遠を向けた。2枚だけのシャッターで逃げられた。自宅に帰って確認すると、カメラを睨んでいる眼の眉斑あたりに特徴があり、オオタカらしい。初めて観察する鳥は、まったく自信がない。これも、【野鳥識別掲示板】に助けを求めるとオコジョさんというかたから、以下のお墨付きをいただいた。
 僕は、オオタカのメスだと思います。
しっかりと太い眉斑の感じ、眉の下の濃い部分の感じがオオタカっぽいです。
ハイタカの顔の黒っぽい部分は、怪傑ゾロの覆面のような印象があります(漠然とした表現で申し訳ありません)。
メスだと思ったのは、がっちりした体つきと、背中の褐色味が強いことからです。オスは、もう少し青灰色味が強く、褐色味はありません。
また、大きさですが、ハイタカはハシブトガラスよりもかなり小さく見えます。
オオタカは、野生生物保護センターでだいぶ見慣れていたので、間違いないと思います。

 こんな住宅地のすぐそばに、タカ目の鳥がいるとは驚きである。まあ、獲物はたくさんいるから不思議ではないのかもしれない。泉北ニュータウンのはずれにある鉢ケ峯には、生息していると聞いたことがある。この地区は、今開発に揺れている。

 帰り道、自宅近くのすぐ近くにある地元の小さな墓地回りに植わっている植栽に、シロハラとキジバトが落ち葉をひっくり返して餌を探していた。キジバトもこのようにしてみると結構きれいな鳥である。
アオジ;クリックすると大きな写真になりますホオジロの雌;クリックすると大きな写真になりますホオアカ;クリックすると大きな写真になりますカシラダカ;クリックすると大きな写真になります
アオジ:大森(堺)
2/2/2011
Nikon D90
ΣAPO120-400mm 400mm
(35mm相当600mm)
ISO1100 1/800s F5.6
トリミング
ホオジロの雌:野々井(堺)
2/2/2011
Nikon D90
ΣAPO120-400mm 400mm
(35mm相当600mm)
ISO1250 1/800s F5.6
トリミング
ホオアカ:野々井(堺)
2/2/2011
Nikon D90
ΣAPO120-400mm 400mm
(35mm相当600mm)
ISO1400 1/800s F5.6
トリミング
カシラダカ:野々井(堺)
2/2/2011
Nikon D90
ΣAPO120-400mm 400mm
(35mm相当600mm)
ISO400 1/800s F5.6
トリミング
ホオジロ雄;クリックすると大きな写真になりますオオタカ;クリックすると大きな写真になりますシロハラ;クリックすると大きな写真になりますキジバト;クリックすると大きな写真になります
ホオジロ雄:野々井(堺)
2/2/2011
Nikon D90
ΣAPO120-400mm 400mm
(35mm相当600mm)
ISO200 1/800s F8.0
トリミング
オオタカ:野々井(堺)
2/2/2011
Nikon D90
ΣAPO120-400mm 400mm
(35mm相当600mm)
ISO1000 1/800s F5.6
トリミング
シロハラ:桃山台(堺)
2/2/2011
Nikon D90
ΣAPO120-400mm 400mm
(35mm相当600mm)
ISO2000 1/800s F5.6
トリミング
キジバト:桃山台(堺)
2/2/2011
Nikon D90
ΣAPO120-400mm 400mm
(35mm相当600mm)
ISO2000 1/800s F5.6
トリミング


2011年2月 1日

隠居の探鳥ウォーク:タシギ・ホオアカに遭遇


 今年の冬は寒い。山陰地方は大雪警報がでたりしているが、大阪南部は雨もふらない。典型的な冬型気圧配置になっている。
 1月28日、例によって完全防寒着で探鳥ウォークに出かけた。泉北ニュータウンの栂地区のお決まり北部コースである。
 近くの二級河川和田川・大森あたりで、犬を散歩させていた同年輩の男性に声をかけられた。「鳥ですか?このあたりで、カワセミを見ましたよ。」 どうも、野鳥の写真を撮る人間は、カワセミ狙いと思われているらしい。でも、私はそのあたりで見かけたことはないので、これからは注意することにしよう。

 いつも鳥の姿が多い、野々井地区を和田川沿いに歩くと、川の中の葦の茂みをスズメ大の飛んでは茂みに姿を隠す。アオジは確認できたが、ホオジロと思って撮った鳥は、液晶モニタでの確認は細かいところまでは分からない。自宅で確認すると、ホオアカであった。ホオアカは、昨年4月に狭山池で一度撮っている。それ以来の遭遇である。
 それと同じ場所近くで、ムクドリ大の鳥が川面すれすれに10mほど飛んでは、葦の根本あたりに留る。近づくと嘴の長い鳥が、じっとしていて動かない。堤の上からでは、頭と背中しか見えないので少し動いて欲しかったが、動かない。これも自宅で確認するとタシギである。小宮さんの「日本の野鳥」には、
人が近づくと、じっと動かないが、もっと近づくとジェッとないて飛び立つ
とある。3mほどの堤の上からだから、もっと近づけなかったが、確かに動かない。

 この川の横は、田んぼとか畑作がされているが、相変わらずムクドリが多いし、ドバトも群れをつくっている。ツグミもあちこちで動いている。そんななかで、羽に白い斑点があるゴイサギの幼鳥が、用水路の縁に留まって、後ろ姿を見せたまま近づいても動かない。もっと近づくと、慌てて飛び去っていった。これは、単に眠っていただけなのかもしれない。

 その横の葦の茂みでジャッジャッと地鳴きするメジロ大の鳥が動き回っている。茂みの根本の方に隠れて姿を見せずに動きまわる。まことに写真が撮り難い。ウグイスのように思われるが、自信はない。例によって、【野鳥識別掲示板】にあまりいい写真ではないが、投稿して問うてみると、掲示板の管理者と思う 向山 三恵さんから ウグイスの雌だろうという教示をいただいた。鳥の世界は、雌は地味でおとなしい。人間の世界とは違うのだ。

 最近になって、メジロの活発になってきた。桜など新芽が出始めている木の枝で動き回っている。あまり姿は見られないが、シメも同じように桜の花の芽を求めてきたのだろうか。
 
バン;クリックすると大きな写真になりますホオアカ;クリックすると大きな写真になりますタシギ;クリックすると大きな写真になりますゴイサギ幼鳥;クリックすると大きな写真になります
バン:野々井・和田川(堺)
1/28/2011
Nikon D90
ΣAPO120-400mm 400mm
(35mm相当600mm)
ISO3200 1/1000s F5.6
トリミング
ホオアカ:野々井・和田川(堺)
1/28/2011
Nikon D90
ΣAPO120-400mm 400mm
(35mm相当600mm)
ISO1100 1/1000s F5.6
トリミング
タシギ:野々井・和田川(堺)
1/28/2011
Nikon D90
ΣAPO120-400mm 400mm
(35mm相当600mm)
ISO3200 1/1000s F5.6
トリミング
ゴイサギ幼鳥(ホシゴイ):野々井・和田川(堺)
1/28/2011
Nikon D90
ΣAPO120-400mm 400mm
(35mm相当600mm)
ISO2000 1/1000s F5.6
ウグイス雌;クリックすると大きな写真になりますツグミ;クリックすると大きな写真になりますメジロ;クリックすると大きな写真になりますシメ;クリックすると大きな写真になります
ウグイス雌:野々井(堺)
1/28/2011
Nikon D90
ΣAPO120-400mm 400mm
(35mm相当600mm)
ISO900 1/1000s F5.6
トリミング
ツグミ:野々井(堺)
1/28/2011
Nikon D90
ΣAPO120-400mm 400mm
(35mm相当600mm)
ISO1100 1/1000s F5.6
トリミング
メジロ:三木閉(堺)
1/28/2011
Nikon D90
ΣAPO120-400mm 400mm
(35mm相当600mm)
ISO720 1/1000s F5.6
トリミング
シメ:堺西高校(堺)
1/28/2011
Nikon D90
ΣAPO120-400mm 400mm
(35mm相当600mm)
ISO450 1/1000s F5.6
トリミング


 1月最後の日、もっと寒くなった。体感温度(Wind Chill)は、氷点下である。だが、このような日ほど、鳥の姿が多い。和田川沿いを南部に歩くコースを歩いた。ニュータウン内の公園(庭代台公園)に回るつもりであったが、道を間違えて光明池地区に出てしまった。間違って、光明池地区城山台にある大池にでたので、新しい鳥と期待したが、鳥の姿は少なった。

 この日も、イソヒヨドリの雄を見つけた。この鳥は、動きは緩やかで結構シャッターを押させてくれる。10日ぶりくらいに観察したシロハラも、シャッターチャンスをくれる鳥である。それに比べて、イソシギはその体型に似ず敏感である。

イソヒヨドリ;クリックすると大きな写真になりますカルガモと鯉;クリックすると大きな写真になりますイソシギ;クリックすると大きな写真になりますカワラヒワ;クリックすると大きな写真になります
イソヒヨドリ:檜尾・和田川(堺)
1/31/2011
Nikon D90
ΣAPO120-400mm 400mm
(35mm相当600mm)
ISO560 1/1000s F5.6
トリミング
カルガモと鯉:美木多上・和田川(堺)
1/31/2011
Nikon D90
ΣAPO120-400mm 400mm
(35mm相当600mm)
ISO2000 1/1000s F5.6
トリミング
イソシギ:檜尾・和田川:檜尾・和田川(堺)
1/31/2011
Nikon D90
ΣAPO120-400mm 400mm
(35mm相当600mm)
ISO2800 1/1000s F5.6
トリミング
カワラヒワ:檜尾・和田川:檜尾・和田川(堺)
1/31/2011
Nikon D90
ΣAPO120-400mm 400mm
(35mm相当600mm)
ISO1600 1/1000s F5.6
トリミング
ホオジロ;クリックすると大きな写真になりますシロハラ;クリックすると大きな写真になりますアオジ;クリックすると大きな写真になりますシメ;クリックすると大きな写真になります
ホオジロ:美木多上・和田川(堺)
1/31/2011
Nikon D90
ΣAPO120-400mm 400mm
(35mm相当600mm)
ISO1800 1/1000s F5.6
トリミング
シロハラ:美木多上・和田川(堺)
1/31/2011
Nikon D90
ΣAPO120-400mm 400mm
(35mm相当600mm)
ISO1100 1/1000s F5.6
トリミング
アオジ:美木多上・和田川(堺)
1/31/2011
Nikon D90
ΣAPO120-400mm 400mm
(35mm相当600mm)
ISO1400 1/1000s F5.6
トリミング
シメ:桃山台(堺)
1/31/2011
Nikon D90
ΣAPO120-400mm 400mm
(35mm相当600mm)
ISO720 1/1000s F5.6
トリミング

2010年4月 1日

隠居の野鳥撮影:大阪狭山池早春の水鳥など

 安藤忠雄設計の大阪府立狭山池博物館ができてから、狭山池周辺の整備が進んでいる。土手に桜(コシノヒガン)並木を造ろうとしているのもその一環である。まだ木が若いが、今年もそろそろ見頃だと思われたので、家内を誘って車を走らせた。平日というのに無料の駐車場は満車だったが、少し待つと駐めることができた。

 この池の周囲は約 4km ということである。反時計回りに歩く人が多いが、それに逆らって時計回りに歩いてみることにした。昨年、同じ頃に来たときには野鳥への関心度が低かったが、今年は専ら野鳥観察が主である。コシノヒガンという種の桜が堤に並木として植えられているが、水鳥に近い堤下の遊歩道を歩くことにした。
 いきなり、いままで見たことのない額までのびた嘴が灰色の黒い水鳥がいる。撮った写真を家で図鑑と首引きで調べてみると、オオバンのようだ。
 
 立ち入りができない湖畔の草地に、ツグミセッカヒバリと思われるスズメより少し大きな小鳥が草を啄んでいる。

オオバン:狭山池;クリックすると大きな写真になりますカイツブリ:狭山池;クリックすると大きな写真になりますツグミ:狭山池;クリックすると大きな写真になりますヒバリ:狭山池;クリックすると大きな写真になります
オオバン:狭山池
Nikon D70
SIGMA 120-400mm
ISO800 F7.1 1/2500 300mm
(35mm版換算450mm)
トリミング
カイツブリ:狭山池
Nikon D70
SIGMA 120-400mm
ISO800 F5.6 1/2000 330mm
(35mm版換算495mm)
トリミング
ツグミ:狭山池
Nikon D70
SIGMA 120-400mm
ISO800 F5.6 1/2000 400mm
(35mm版換算600mm)
トリミング
ヒバリ:狭山池
Nikon D70
SIGMA 120-400mm
ISO800 F5.6 1/2000 400mm
(35mm版換算600mm)
トリミング

 丈が大きくなったコシノヒガン並木の向こうに、金剛・葛城の山系が望める。
 池の北側には葭原が残されている。ここに群れているカモは、ハシビロガモである。よく見たもう一種のカモはヒドリガモだったから、草食性のカモが多く飛来するのかもしれない。
 葭の中にすぐ姿を隠すが、スズメ大の見かけない小鳥が 3?4羽動いている。かろうじて撮って、図鑑やネットでサーチしてみたが、コホウアカに似ているようだが識別はできない。いつもお世話になっている「野鳥識別掲示板」に教えを乞うたので、そのうち、どなたかが教えてくれるだろう。

(追記:2010/4/2)今回も、この掲示板の管理者であるエコシステムのさえちゃんから次のような回答をいただいた。
n_shuhei 様 こんばんは。
左の鳥(*上の段の3枚目)は、クチバシが細長く、白っぽい首輪、黒い縦班などから、ヒバリです。

右の鳥(*下の段の3枚目)は、頬の赤褐色が目立っていますね。クチバシもホオジロ系? ホオアカでしょうか。


コシノヒガン並木;クリックすると大きな写真になりますハシビロガモ:狭山池;クリックすると大きな写真になりますホウアカ:狭山池;クリックすると大きな写真になりますカワウ:狭山池;クリックすると大きな写真になります
コシノヒガン並木:狭山池
Nikon D70
SIGMA 120-400mm
ISO800 F8.0 1/4000 400mm
(35mm版換算600mm)
トリミング
ハシビロガモ:狭山池
Nikon D70
SIGMA 120-400mm
ISO800 F6.0.1 1/4000 400mm
(35mm版換算600mm)
トリミング
ホオアカ:狭山池
Nikon D70
SIGMA 120-400mm
ISO800 F7.1 1/3200 400mm
(35mm版換算600mm)
トリミング
カワウ:狭山池
Nikon D70
SIGMA 120-400mm
ISO800 F6.3 1/2500 400mm
(35mm版換算600mm)
トリミング

 1時間15分ほど歩いて元の駐車場に戻ってきた。途中のバタフライガーデンでは、モンシロチョウかスジグロシロチョウらしき白い蝶が5?6頭舞っていた。

(追記:2010/4/3)大阪府立狭山池博物館で、「鉄道模型ワールド」というイベントがあるというので、鉄道マニアの孫を連れて行ってやることにした。自分がもっている Nゲージの模型列車を設けてあるジオラマで走らせてくれるという。孫を家内に任せて、もう一度池の周囲を巡ってみることにした。
 観察できる水鳥の種類は変わらないが、葦の茂みで場所を変えている黄色っぽいスズメ大の小鳥を見つけた。場所を変えながら葦に留まってしばらくシャッターを押させてくれた。パソコンで確認するとモズであった。
モズ:狭山池モズ:狭山池;クリックすると大きな写真になりますツグミ:狭山池;クリックすると大きな写真になりますオオバン:狭山池;クリックすると大きな写真になります
モズ:狭山池
Nikon D70
SIGMA 120-400mm
ISO800 F6.3 1/2500 360mm
(35mm版換算540mm)
トリミング
モズ:狭山池
Nikon D70
SIGMA 120-400mm
ISO800 F7.1 1/3200 360mm
(35mm版換算540mm)
トリミング
ツグミ:狭山池
Nikon D70
SIGMA 120-400mm
ISO800 F7.1 1/3200 400mm
(35mm版換算600mm)
トリミング
オオバン:狭山池
Nikon D70
SIGMA 120-400mm
ISO800 F5.6 1/1250 400mm
(35mm版換算600mm)
トリミング