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2010年4月 8日

隠居の花見:死ぬまでに吉野の桜を楽しんだ

 埼玉から用事で大阪に出てくる友人が、死ぬまでに一度は見たい吉野の桜といわれるように吉野に行ってみたいというので、つき合うことにした。こちらも、吉野の桜は、車で一度行ったきりで、余りの混雑に這々の体で帰ってきた思い出があるだけである。

 今回は、近鉄阿部野橋から特急で1時間20分ほど乗り、吉野の駅から歩くことにした。奈良大和高田に住むカメラマニアの仲間の一人が、いい写真を撮りたいと朝早く先に行って、様子を探ってくれた。
 その情報によれば、駅から如意輪寺までバスで上がって、中の千本、下の千本を楽しみながら歩いて下りてくるのがいいのではないかという。途中に昼食できる食堂も沢山あるという。(地図)

 晴天で風もなく、歩くと汗ばむほどの天気である。吉野の桜は、いわゆるヤマザクラ(シロヤマザクラ)であり、日本の象徴とされた桜でもある。如意輪寺から急な谷をくだって五郎兵衛茶屋を経て急な坂を登ると、中の千本・上の千本が見晴らせる丘に出る。

葛きり:八十吉;クリックすると大きな写真になります ここから、吉野駅に向かって土産物屋や食堂がつながる道路を下っていく。ちょうど昼時分となったので、中の一軒(坂本屋らしい)に入って、葛うどんを食べた。柿の葉ずしが2個ついている。座敷から眺望できる桜の谷が、なによりもご馳走である。
 同行した仲間の一人が、昔来たときに食した葛きりが美味しい店(八十吉)を思い出した。しばらく待たされたが、同じようにテラスの席から中千本を眺めながら、甘い黒蜜をつけて喉にすべりこませたきしめん状の葛は、少々疲れた体に格別に美味だった。

 蔵王堂を経て、下千本を見ながら、七曲がり坂を下りてくると吉野駅である。駅前の土産物屋で買った草餅は、なかなか好評であった。

如意輪寺近くから見た中千本;クリックすると大きな写真になります中の千本:見晴らし台から;クリックすると大きな写真になります上千本:見晴らし台から;クリックすると大きな写真になります下千本:七曲坂から;クリックすると大きな写真になります
如意輪寺近くから見た中千本中の千本:見晴らし台から上千本:見晴らし台から下千本:七曲坂から