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2010年10月31日

隠居の高野山詣で

 大学時代にキャンプカウンセラーをしていた仲間の同窓会が、大阪城近くのホテルであった。その翌日、東京から駆けつけてくれた同期の仲間と急に思い立って高野山へ電車で行ってみることにした。
 南海灘波駅で落ちあい、9時20分発の【特急こうや】に乗って極楽橋でケーブルに乗り換えた。いつもは車で行くので、妙に遠足気分である。橋本から極楽橋までは、【天空】という観光列車が出ているが、前日までに予約をしておかないと乗れない。
image0.jpg あとで分かったことだが、【天空】の予約はまったくコンピュータ化がされていないのだ。当日なら、極楽橋行きは橋本駅で、橋本駅行きは、極楽橋の駅ではなく高野山のケーブル頂上駅で、空き席があれば求めることができる。
 この発券方法は、昔ながらに駅員が一枚一枚手書きで発行し、席のシート表に埋まった席をチェックしている。????・・・なぜなのかよくわからない。鉄男くんには、そのほうが受けるのかもしれない。帰りのケーブル頂上駅で教えてくれたのは、明らかに鉄男くんと思われる若者だった。

 我々が求めたのは、【高野山・世界遺産きっぷ】という組み合わせ切符である。この切符袋の中に、高野山でのバス乗り放題の切符が入っている。ケーブル頂上の高野山駅から、終点の【奥の院】までバスに乗って、ブラブラと歩いて帰ることにした。
 実のところ、今までなんかいか高野山には行っているが、奥の院の墓所を歩いたことがない。私のサイトにブログ(Studio YAMAKO)を掲載している YAMAKO さんの、この8月に掲載された【高野山參詣】に刺激されて、お墓巡りをしてみた。この墓所は、高野山にある寺院がそれぞれの墓所を持っているらしい。この広大な墓所には、さまざまな企業が歴史に名前を残すかのように物故者を慰霊する墓を立てている。中には、今はなくなった企業の墓や企業名が変わった墓もある。旧松下電器の墓は、墓碑がちゃんとパナソニックと変えてあった。
 奥の弘法大師御廟に近づくにつれて、歴史小説でおなじみの諸藩の墓もあって、歳をとってもあまり宗教心のない私には、単なる好奇心でしかないが、歴史の重みを感じる墓所ではあった。

 私のブログに高野山の紅葉の写真は、2007年11月14日に記録として残っているが、金剛峯寺の境内や周辺の紅葉は、まだ少し早いようだった。
 帰りに、せっかく来たのだからと【天空】に乗ってみた。ガラガラである。コンピュータ化すれば、もう少しお客が増えるのではないかと妙な心配をした。

 
新明和工業の慰霊碑;クリックすると大きな写真になります加賀前田家の墓赤穂四十七士の墓;クリックすると大きな写真になります弘法大師御廟での修行を終え、宿坊に向かう修行僧;クリックすると大きな写真になります
新明和工業の慰霊碑加賀前田家の墓赤穂四十七士の墓弘法大師御廟での修行を終え、宿坊に向かう修行僧
奥の院での紅葉;クリックすると大きな写真になります金剛峯寺近くの紅葉;クリックすると大きな写真になります天空:極楽橋にて;クリックすると大きな写真になります天空車内;クリックすると大きな写真になります
奥の院での紅葉:まだ少し早い金剛峯寺近くの紅葉:まだ少し早い天空:極楽橋にて
前2両は普通車で指定券なしに乗れる
天空車内
席は、谷側の窓に向いている

2007年11月15日

隠居、高野山の紅葉に遊ぶ

 今年は、紅葉狩りにどこへも出かけていない。11月14日、朝起きると天気予報通り小春日和だったので、急遽高野山に車を走らせることにした。毎日が日曜日の特権である。
 近くの生鮮食料スーパーで弁当(寿司)を求め、出発したのは10時過ぎ。高野山には何回か車で行ったことがあるが、コースが分かるか覚束ない。カーナビで高野山金剛峯寺をセットした。予想到着時間は昼頃になっている。道路標識には従わず、カーナビの案内通り走るととんでもない道に迷い込んでしまった。橋本から先は国道とは名ばかりで1車線しかない区間が渓谷沿いに続く。渓谷のところどころの紅葉は写真に撮りたいが、停車する余裕はない。前から中型のトラック(大型のトラックやバスは通れる道ではない。)でも来ようものなら離合が大変である。私のカーナビ(トヨタの純正)は、以前から裏道的な細い道が好きなようだ。急遽行くことにしたので、良く調べずに出かけたのが失敗だった。あとから、web search してみると、この酷道371号線の悪名は高いようである。
 なんとか高野山の金剛峯寺に着いた。総本山前の駐車場は、観光バスも数台駐まっており満車である。そこから100mほど離れたところの第2駐車場へ行くとがら空きである。少しして分かったことであるが、車を駐めるところは沢山あり無料である。なんとなく得をした気分になった。
クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります




 紅葉を求めて近辺を歩いて回った。本山前の駐車場横に立っているイチョウが、青空を背景に真っ黄色である。総本山の山門入り口への階段には、楓が赤と黄色で染まっていた。霊宝館の入り口横の庭は、舞落ちたイチョウの枯れ葉で黄色い絨毯のようであったが、上を見上げると真っ赤な楓の向こうに青空が広がっていた。
 高野山が世界遺産に登録されたのは2004年7月のようであるが、昔来たときよりもなんとなく整備され掃除も行き届いているようである。駐車場が無料になっているのも、そのせいかもしれない。常喜院から金堂に続く参詣道は、特に紅葉が美しく、絶好の撮影スポットになっている。天気がよくポカポカ陽気のせいか、みんなの顔がほころんでいるように見えた。 
 時間があれば龍神温泉に行って風呂でも入ってこようと欲張っていたのだが、帰りがカーブが続く夜道を走ることになるんではないかと早々に帰途についた。帰り道は、バスでも走れる九度山回りの道を下ったが、それでも観光バスを先頭にノロノロ運転となった。

泉北近辺私的観光地図に掲載