Atelierで“山小屋”タグの付いているブログ記事

2008年7月20日

H?tte:Hachi でのDIY;古い和風壁に珪藻土を塗る

 共同所有者であるパートナーに時間ができたので、氷ノ山山麓にある Rabit House に補修にでかけた。海の日による連休前日の金曜日である。

 この Rabit House は「山小屋」と言ってきたが、何か名称が付けたくて、H?tte:Hachi としてみた。建っているところが、いわゆるハチ高原というところにあることや当初8人の共同所有であったことにちなんでいる。それに、八という字は縁起が良いことになっている。Hutte はドイツ語で山小屋の意であるが、山好きの友の指摘で「uはウムラウト付が正しい」と言ってくれたが、101英語キーボードで打つのは難しい。(ATOK の文字パレットunicode表に文字があるが、コードの種類によっては問題がでる。例えば、Shift-JIs での xml ファイルでは保存ができない。)

 今回の DIY は
  • よごれが目立つトイレの壁を珪藻土で塗ってみる。
  • これも汚くなった和室押し入れのふすまを張り替える。
  • モルタルが割れている入り口のたたきをやり直す。
がメインである。

 このような山行きのときの材料・食材は、もう30分ほど走ったら H?tte:Hachi に着くところにある、国道9号線八鹿バイパスの入り口近くのショッピング・モールで買い求める。ホームセンターの「コーナン」やイオン系のスーパーマーケット「Max Value」などがある。
ハチ高原近辺私的観光地図に掲載)

 珪藻土壁材の外箱には、畳2枚分が塗れるとある。きっちりと測ったわけではないが、足りそうに思われたが、結果として2箱で足らなかった。
 押し入れの襖は、のり付きの壁紙を使うことにした。
 入り口のたたきは、一坪弱だからと砂1袋とバラス1袋で足りると思ったが、これがとんでもない思い違いであった。結局、全然足りないので、足らない材料を求めて片道30分ほどのホームセンターまで往復する羽目になってしまった。

クリックすると大きな写真になりますDSCN0345.JPG やる仕事の分担は、これをしたいと言い出した方が担当する。二人でやらなければならないときは、二人でするが。
 今回、珪藻土塗りと襖紙の張り替えは彼が言い出していた。入り口のたたきの補修は私が言い出していた。
 珪藻土塗りは、Before の写真がないので比較がしにくいが、コテあとを残してなかなか上手く塗っている。ただ、このような塗り方をすると材料が沢山いるようだ。
クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります 入り口コンクリートの補修作業は単純な作業だが、炎天の下でバラスと砂とセメントを混ぜる作業は前期高齢者といえどもかなり苛酷であった。ミキサー車が入るなら頼むのがいいのだろうが。結局、1坪足らずの部分を厚さ 2 ? 3 cm程度に覆うのに、18kg 入りのバラスが4袋、砂が3袋、25kg セメントが約1袋では足らないくらいであった。
 プラ舟にバラス、砂、セメントを入れて中腰で混ぜ合わせる作業は腰が痛くなってもっともつらい。大阪に比べれば、多少温度は低く、ウグイスのさえずりや虫の音が心地よいが、日中はやっぱり夏だ。冷たいお茶を何回も飲み、一作業するたびに腰をかける。よくサボル、腕の悪い職人だ。

 2日目の午後2時ころ、どうやら作業も一段落した。ウグイスのさえずりや虫の音に混じってカナカナゼミが鳴き出した。カナカナゼミは夜明け前とこの時刻くらいから鳴き出すようだ。ひょっとしたら、夕立が来る前だったからかもしれない。夕立がトタン屋根をたたくのを聞きながら、汗を風呂で流して帰途についた。

 H?tte:Hachi は、DIY を試すには格好の場を提供してくれている。

ハチ高原近辺私的観光地図に掲載 

 

2008年5月28日

晩春の鉢伏(兵庫県)

 晩春の山小屋(兵庫県養父市大久保)に、パートナーと出かけた。今回は、あまり作業をせずにゆっくりしようといっていたが、古くなった小屋は手をいれるところがあっちこっちにあって、ついついいろいろと作業をすることになった。

クリックすると大きな写真になります  2X4 で枠組みを作った風呂のバーナー小屋の木部にクレオソートを塗布した。防腐・防虫用である。コンパネの黄土色とマッチしてなかなか良い風合いである。
 パートナーは床下に潜って、少し水漏れがする古い塩ビ水道管の交換と厳寒期の凍結防止用の電気ヒーターニクロム線を巻いてくれた。その他、破れた壁の修理とか雨戸レール調整、トイレ漕の汚水処理などやることはいっぱいある。

クリックすると大きな写真になります 七輪焼き肉でのアルコールでいささかの二日酔いだったが、翌早朝、 Tamron 28-300mm を装着した Nikon D70 を三脚につけてかつぎ、首から双眼鏡をぶら下げ、MP3 レコーダーEDIROL R-1 を手に持って、小屋の裏の林道で耳を澄ませ、眼を凝らした。
 杉の梢の先で、スズメより少し大きな鳥がウグイスの谷渡りに混ざってさえずっている。まだ、谷間には太陽の光が入っていないので、光量が足りないが、 Tamoron 28-300mm を一杯にのばして(35mm換算450mm?)、何枚かシャッターを押した。自宅に帰って、Google のフリー写真ソフト Picasa でトリミングし、明るさを上げるなどのフィルタリングをすると、ご覧のような写真になった。三脚につけているので手ぶれがないので、こんなこともできるらしい。

 鳥の名を「日本の野鳥」という図鑑で調べると、どうやら「ホオジロ」らしい。いつもの「ことりのさえずり」サイトの Pika さんに教えを乞うメールをだしたので、正解を教えていただけるだろう。
(追記:200/6/1)すぐに、Pikaさんからお返事をいただいた。いつもながら、下のように丁寧に教示頂いている。>の部分は、私の質問の引用部分である。
こんにちは、「ことりのさえずり」の岩下です。
>さらに、いろいろと調べていますと、どうやら「ホオジロ」のように思われるのですが、いかがでしょうか。
>写真も「ホオジロ」ですよね。
おっしゃるとおりです(*^_^*)

昨日、仕事に出かける前にメールを受け取り、音を聞いて「あ、ホオジロだ。でも、お返事をお出しできるのは明日になってしまうなぁ。」と思ったのですが、かえってその方がよかったですね。
だって、中村さんがご自分で「ホオジロだ!」と発見する楽しみを 奪わずにすんだのですから!
ホオジロのさえずりととノジコのさえずりは似ているので、夫も私 も時々自信がない時がありますが、この写真はばっちりホオジロですね。ノジコの声も聞き比べてみてくださいませ。ノジコの方が、派手でちょっとありがたみのある声かなと思います。

さて、いただいた音ファイルには、他にもいろいろな子がさえずっていますね。ホトトギスから始まり、キビタキがちょっとけだるそうに「ホキョリーン」という感じでさえずっていますね!いい音風景です。足音もいい味を出しています♪ウチの録音も、よく夫との雑談とか、ダウンジャケットのこすれる音とか入っています。その 時の自分の動きを思い出させるいろんな「雑音」、私は好きです。

>ところで、近くの木の枝に、ヒマワリのむきみのタネを入れた餌台をぶら下げ見ましたが、さっぱりよりつきません。シジュウカラ でも寄りつくと思ったのですが。

すぐには来てくれない気がします。慣れるまでちょっと時間がかかるでしょうが、きっとシジュウカラ、ゴジュウカラ、ヤマガラ、コガラたちが来てくれると思います!


クリックすると大きな写真になります 小屋の周りや林道脇には、「タニウツギ」がツツジのようなピンクの花を沢山つけている。このような花の名前は、「K's Bookshelf 」の「花の名前小辞典」にお世話になっている。本にもたよることもあるけれども、ネットでほとんどのことが分かってしまう。答えをくれるのは、偉い先生ではなくて市井の一市民である。知のあり方が完全に変革を起こしている。

 小屋の外で大工仕事をしていると、 Pika さんに教えてもらったホトトギスのさえずりが近くで聞こえる。EDIROL R-1 をセットしてみるとわりあい明瞭に音を録らえていた。

クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります デジスコまがいと Tamron 28-300mm を比較するために、ホウノキの7?8m先の梢に咲いている白い花(これもネットで調べて分かったのだが)を同じ場所から撮ってみた。左が Tamron 28-300mm で、右がデジスコまがいである。比較のためにどちらもトリミングをしていない。デジスコまがいの方が、少し大きく写るようだがこの距離では大差はない。デジスコまがいでは、ケラレがでやすいし、焦点を合わせにくい。やはり、フィールドスコープにデジカメをセットするのがいいようだ。

日本の野鳥 (フィールドベスト図鑑)
小宮 輝之
学習研究社
売り上げランキング: 279130


ハチ高原近辺私的観光地図に掲載 

 

2008年2月18日

隠居、厳冬の山小屋で遊ぶ

 息子・娘夫婦の子供たち、つまり私にとっての孫たちが、雪で遊ぶことを楽しむ歳になった。昨年は暖冬で行く機会がなかったが、今冬は十分すぎるくらいの積雪となった。

 札幌オリンピックの後の1972年頃に、大学時代キャンプカウンセラーだった仲間8人で建てたラビットハウスは、今はDIY好きの二人が小屋の修繕を楽しむための共同所有になっている。孫のためにというのが大義名分である。

クリックすると大きな写真になります 息子・娘は、その小屋でスキーの楽しさをおぼえた。子供達にも教えたいらしい。小屋を建てた頃の交通の便や施設に比べれば、今は格段に良くなっているが、豪雪だけはいまも難儀である。山小屋への入り口へは、ゲレンデから 20m ほどの距離を下るだけであるが、誰も踏んだことのない雪が、150cm ほど積もっている。昨年使う機会のなかった、ネットで手に入れていた Snowshoe を長靴につけて歩いて下りると、メタボの私の体重でも20cm ほど沈むだけである。これは良い買い物だった。いつも足が太ももあたりまで沈んでしまうこの 20m ほどのラッセルは息の切れるアルバイトだったのだ。

 実は、この Snowshoe を求めたのは、スキーももう危険を感じ始めていたので、これを履いて雪の多いときに周辺を歩いて写真でも撮ってみたいとおもったからだ。今回は、ずっと雪が降り続いたのでやめにした。

クリックすると大きな写真になります 山小屋の楽しみは、自炊さえいとわなければ食事を豪華に(?)できることである。多くの場合、養父市の9号線沿いにある小さな精肉店(羽淵精肉店)で、焼き肉用の肉を買っていく。今回は多少たくさん買ったので、100g1250円のサーロインステーキの端が残っていたのをサービスしてくれたらしい。雪遊びに腹を減らした孫がパクついていた。隙間だらけの小屋なので、部屋の中で炭火を使ってもあまり問題はない。

クリックすると大きな写真になります 16日の午後から降り止まない雪の中、久方ぶりにチェーンを巻いて、山を下りた。高速道路でも落ちなかった車の屋根の雪が翌朝まで残っていた。この時期の高速道路は、冬用のタイヤ装着規制をするところが増えている。1年に何回も必要ではないが、スタッドレスタイヤはこの時期の必需品なのかもしれない。  

2007年8月 8日

夏の山小屋(2)

 このところ山小屋に行く目的は、DIYの趣味を兼ねた修繕が主であるが、ついでに野草の花の撮影や小鳥のさえずりを録音したりしている。
 日の出近くに、カメラとレコーダーのEDIROL R-1をバックサックに入れて、小屋を抜け出す。今回、レコーダーは取り出しやすいようにウエスト・ポーチに入れた。日の出前は、小鳥のさえずり録音のゴールデン・アワーである。朝が早いので生活雑音がない。また、このあたりは吹奏楽団などの合宿が多く、朝早くからパート練習の楽器音が聞こえてきたりするが、さすがにこの時間はまだ練習を始めていない。
 そのようにして録ったさえずりを例の「ことりのさえずり」管理者の Pika (パイカ)さんに聞いていただいたところ、
ファイル拝聴いたしました。いい音の景色ですね*^_^♪
いくつかの声が聞こえてきましたが、一番目立ったのはやはりウグイスの「谷渡り」と「法法華経」。
あとは、ヒヨドリのにぎやかな声に、アカゲラのケッケ、ホトトギスの「特許許可局!」。 キビタキの声は聞こえませんでした。
どれも、いい声?♪
まだまだ、さえずりが楽しい季節ですね!

 というお返事をいただきました。耳を澄ませば、確かに「特許許可局!」が聞こえてきます。小屋の近くにアカゲラやホトトギスがいるとは驚きです。遠い昔にはカッコウも鳴いていたこともありましたが。本格的に、バードウォッチングを始めようかと思案している。手始めに、双眼鏡を求めることにした。その次にデジスコ(フィールドスコープで捉えた像を、デジタルカメラで写すの abbreviation )を狙っている。
クリックすると大きな写真になります 山小屋は鳥の鳴き声と同時に虫の鳴き声、とくに夏は蝉の鳴き声がかしましい。早朝と日暮れが近づくとヒグラシがカナカナと鳴き出す。天気の悪いときには昼間でも鳴いている。網戸にへばりついていたニイニイゼミとの二部合唱になっている。
クリックすると大きな写真になります  友達の蝶屋さんによれば、兵庫県鉢伏には珍しい蝶が生息しているとのことだ。蝶の名前に詳しくないので、どのような蝶が珍しいのかよく分からないが、表翅が黒っぽく、裏翅に丸い紋がある蝶がゲレンデの芝生の上でヒラヒラと舞っていた。Webでサーチしてみると、ヒメヒカゲのようである。間違っておればご指摘ください。

(追記:2007/8/9)yamakoさんにご指摘いただきました。この蝶は、ジャノメチョウとのことです。訂正いたします。
 記事中の Play ボタンをクリックすると音が聞こえて来るはずです。ただし、mp3ファイルが再生される環境が必要です。

2007年8月 6日

夏の山小屋修繕

 パートナーが休みは時間がとれるようになったので、山小屋の手入れに7月20・21日、8月3・4日 2回続けて出かけた。石油風呂釜を囲っている小屋のトタンが40年も経つと古くなって裾の部分がぼろぼろになったきた。枯れ葉が舞い込むし、雪が積もれば小屋の内部に進入しそうである。バーナーは何年か前に新しいものに変えて、浴室内からスイッチのオンオフができるようになっていたが、囲っている小屋は雨風をしのぐ程度しか修復していない。前から時間ができれば、大がかりに修復したいと相談してきた。
クリックすると大きな写真になります 7月20・21日、まだ梅雨が明けきっていないので山は降ったり止んだりの鬱陶しい天気だ。9号線沿いにあるホームセンターで、コンクリートブロックやセメント・砂・バラスを買い求めた。今回は、荷物の重量が大きくなるので、それぞれの車で出かけ2台に分散した。なにしろ40年前くらいに叩き大工が作った代物なので、前部分のブロック積みがきちんとできていない。土を掘り下げ、底にバラスを敷いてセメントを流して基礎を作り、その上にブロックを3段積むことにした。相変わらず雨は降ったり止んだりで、足下はぬかるみ汗と雨でぐっしょりになりながら作業を続けた。なんとかブロックを3段積んで、その上に覆いの小屋をつけることにした。次回行くまでに、覆いの小屋を用意しておくのは、毎日が日曜の私の役目である。時間が少し余ったので、持って行って野ざらしにしていた我が家で使っていた古い納屋を組み立てた。置いてある間に、部材が歪んだりしていて結構手間取ったが、なんとか組み上げた。シャベルとか砂・セメント袋などを収納しておくには役に立ちそうだ。
070803_3.jpg 8月3・4日、台風接近のニュースを聞きながら、我が家でプレハブをしていた覆いの小屋を取り付けに出かけた。島根沖から東に進んだ台風5号で3日は雨風が強く、屋内でできる作業をすることにした。流しの水道蛇口が低く洗い物がしにくかったので、10cmほど高くした。また、流しの前の窓に、買ってあったDIYの網戸を組み立てることにした。窓を開けて涼しい風を感じながら食器荒いなどができるようになったので快適である。とにかく虫が多いので、網戸は必須である。クーラーはいらないが。
 翌日台風一過、夏らしい太陽が戻ってきた。2X4を枠に、コンパネの内側に耐火用にケイカルを取り付けた側板とポリの波板とケイカルで作った屋根部分をボルト・ナットで組み立てた。ブロック部分には、ボルトをアンカーしていたので現物合わせでドリルで穴を開け、乗せて締め付けるだけである。屋根部分もほぼ上手く収まった。ただ、前のドアはバランス丁番でつけるようにしていたが、経験が少なくずいぶん手間取ってしまった。煙突は側面をジグソウでくりぬき横に出すようにした。修繕前は外部に付けていたタイマーを、パートナーが床下に潜り込むなどして洗面所の柱に取り付けてくれた。これで、風呂を沸かすのはずいぶん楽になった。テストで沸かした風呂で汗を流し、満足感を覚えながら帰途についた。パートナーの家族とその友達が次週使う予定である。間に合って良かった。

2007年6月25日

梅雨の山小屋

 共同で管理しているパートナーに時間ができたので、雨が予想されたが出かけることにした。目的は屋内の補修作業である。この頃は、地方にもホームセンターやスーパーなどが集結した大きなショッピングセンターができたので、ほとんど手ぶらで出かけられる。昨秋、思い切って瓦棒の屋根を葺き替えたので強い雨が降っても雨漏りの心配はなくなった。簡易水道も順調だ。パートナーもDIYが好きなので、二人で行くといろいろと修繕ができる。修繕だけで新しい試みはなかなかできないが。ちょっと贅沢に9号線関宮に古くから有名な肉屋(羽淵精肉店)で焼き肉用牛ロースと手羽先を求め、メタボも忘れ腹一杯食した。 
クリックすると大きな写真になります 翌早朝、快晴である。夏至ともなるとこの谷間でも日の出が早い。カメラをぶら下げて小屋周辺を散策した。ウグイスの鳴き声に混ざって、モズと思われる鳥のさえずりが聞こえる。(録音に失敗したので、このさえずりはことりのさえずりという素晴らしいサイトからもっとも似ていると思われるさえずりを拝借させてもらいました。)  スキーリフト用のワイアにとまっていた鳥はモズだと思うのですが。


クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります クリックすると大きな写真になります

 小屋の周りは、薄い青色をしたハルジオンが繁茂している。農道の脇には、ウツギやトリアシショウマの白い花が昨日の雨に打たれて垂れ下がっている。雪があるときにはゲレンデとなる日当たりの良い坂地にアカツメクサやノアザミが紫の花をつけている。
 どのような経緯でこのような田舎に生えているのか、アスファルト舗装した道路の側には、オオキンケイギクと思われる黄色い花やシレネ・ディオイカと例によって K's Bokkshelf の「この花の名前は?」掲示板で教えてもらった青い花が咲いていた。小屋近くでは、ドクダミがかたまって咲いていたり、スイカズラの白い花が密やかに咲いている。
クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります"

クリックすると大きな写真になります 小屋のすぐ側の農道で、モンシロチョウかスジグロシロチョウか、翅を開いて朝日を浴びていました。昨日の雨で羽が濡れたのでしょうか?





2007年5月 2日

GW:トカイナカではありませんが、鉢伏の花など

 娘家族の都合に合わせて、渋滞覚悟でGWの初日に兵庫県養父市大久保にある山小屋に出かけた。朝6時に出発したのと裏道を走ったので渋滞には一度も会わずである。特に、昨年夏に開通した北近畿豊岡自動車道は、全くスムーズであった。私が使っているトヨタのDVDカーナビの最新版では表示されないから、まだ良く知られていないかもしれない。仕様は高速道路並みであるが、遠坂峠のトンネルを除けば他は無料なので、より快適に感じる。いろいろと議論はあるようだが、このような道路建設は賛成である。鉢伏に出かけるのはもう45年あまりになるが、この間の道路整備のおかげで時間がかからなくなってきた。それでも、トカイナカというには遠すぎる。
070428_1.jpg070428_2.jpg070428_3.jpg070428_4.jpg





070428_5.jpg 070428_6.jpg070428_8.jpg070428_9.jpg





070428_12.jpg070428_11.jpg  このシーズンは何十年ぶりかでスキーが満足にできる積雪はなかったとのことであるが、氷ノ山の頂上付近にはそれでも雪が残っていた。この季節の楽しみにワラビ取りがある。小屋の周りには毎日のように新しいワラビがヨモギなどの中で頭をもたげてくる。民宿のおばさんがヨモギとワラビを一緒に天ぷらにすれば美味しいと教えてくれた。ウグイスなどの小鳥の鳴き声を楽しみながら、里山を散策した。(左のプレイボタンをクリックすると鳴き声が聞こえてきます。)
 このあたりに桜の名所はないが、里山らしく山桜が満開である。桜より目立つのは鮮やかな黄色の花をつけているヤマブキである。人家の垣根などに見かけられるから、人工的に植えられているのかもしれない。もっと目をこらすと青色の小さなスミレ(タチツボスミレ?)があちこちに咲いている。また、"K's Bookshelf"での花の辞典で調べるとキバナジキタリスと思える壺状の花が群生していた。
 農道をぶらぶらと散歩していると見たことのない花?を見つけた。枝には小さな新芽がついている。"K's Bookshelf"この花の名は?掲示板にアップした。すぐに皆さんが教えてくれた。ミツマタということである。これから黄色い花が咲くようである。小鳥が梢にとまって鳴いていたが、VR(Vibration Reduction:手ブレ補正)がついた望遠レンズでも焦点があっていない。ボケタ写真でよく分からないが、「日本の野鳥」という図鑑で調べてみると"ヤマガラ"ではないかと思う。チャンスが少なく動きが速いので小鳥を撮るのは難しい。
 40年ほど昔には、このあたりは豊岡の名産品である柳行李の材料である柳の皮の産地だった。夏だと思うが、農家の人たちが緑色に染まりながら柳の皮を剥いていたのを思い出す。数少ない現金収入だったのだろう。その名残のコリヤナギの花が猫の尻尾のように垂れ下がっていた。このごろ小屋の側の秋になればクマが現れるという栗の木には、宿り木が球形に絡まっていた。
    

2006年12月 6日

今年も鉢伏の山小屋に雪が

 今年の7月に行ったときのエントリー隠居、ヒグラシの鳴き声に泣くで書いたように、老朽化した瓦棒の屋根に穴が開いて雨漏りが激しくなっているのに気づいた。34年前に坪10万で立てた安普請だから無理もない。途中でペンキ塗りを2回ほどしているが、ついに寿命がきたらしい。良くもったほうだ。先のエントリーで書いたように一時は閉鎖を考えたが、ようやく仕事から解放されるという共同所有者( Kさん)がもう少し楽しみたいというのでプロに頼んで屋根を修復することにした。9月になって、いつもお世話になっている民宿のおじさん・おばさんに紹介してもらった業者に見積もってもらったところ、ほぼ納得できる見積もりだったのでお願いした。その修復ができたので Kさんの都合に合わせて、12月5日、日帰りで確認に行ってきた。きちんとした仕事に満足した。新しい屋根には今シーズン初めとなる雪がうっすら積もっており、それが融けて庇から徐々にすべりおちてきた。
 12月3日から関西地方も寒くなってきていたので、兵庫県で最も高い山である氷ノ山は思った通り白く雪化粧をしており、今年もこのあたりは冬が到来したようだ。スキーリフトには既にいすがついており、いつ雪が積もってもいいように受け入れ態勢はできている。ゲレンデにはうっすらと雪が積もっており、いつもの雪景色はもうすぐだ。
 屋根に枯れ葉を落とす小屋の周りの栗の木を Kさんのが持ってきた電気チェーンソーで二人でなんとか処理できそうな3本を切り倒した。枯れた木でさえロープをかけて引っ張るなどしないとずいぶんな重さがあり危険である。30年間で巨大に伸びた唐松は手の着けようがない。簡易水道も順調だし雨漏りの心配もなくなったので、開設以来の一番安定した冬が迎えられそうである。この冬はできたら孫を連れて雪遊びに出かけたいと思っている。
クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります061205_3.jpg







2006年7月17日

隠居、ヒグラシの鳴き声に泣く

 この冬の豪雪で小屋で泊まれるかどうかを心配しながら、梅雨の晴れ間をぬって7ヶ月ぶりくらいに娘夫婦につきあってもらってでかけた。まあ潰れていたら小屋の近くに林間学校に来る子供のための体験用畑を作っておられる民宿の人が知らせてくれるだろうから潰れてはいないとは思っていたが、荒れていることは覚悟だった。3連休の初日の交通渋滞に巻き込まれ、いつもより1時間半ほど長くかかって到着した。小屋の鍵を開けるとなんとか宿泊はできそうであったが、風呂の灯油バーナーの調子がおかしい。あす帰り道に宿泊施設のない最近流行りの温泉に寄ることしていたので、冷たい水で汗をぬぐうことで我慢してもらった。一昨年末にできた簡易水道は調子がよい。

クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります 小屋の周りには、ハルジオンやドクダミ、オカトラノオが群生していた。梅雨あけはやはりまだらしく、ときおりにわか雨が降る不安定な天気であったが、谷間から聞こえるヒグラシの泣き声左下の再生ボタンをダブルクリックすると聞こえます。)を聞きながら小屋のなかで但馬牛の七輪BBQを楽しんだ。

クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります 夜半、雨が激しくなり、唐松や栗の木などの落ち葉で腐食した瓦棒の屋根はこの冬の積雪が屋根から滑り落ちるときに穴を開けているらしく雨漏りがしてきた。旅行といえばこの小屋に泊まりに来ていた子供たちも結婚し孫ができると自分たちの生活に忙しく、スキー以外はこれといった施設もないところでのいろいろなメインテナンスが必要な小屋の継承には乗り気でないようである。なによりも自分が歳をとった。そろそろ今後のことをどうするかようやく仕事から解放されるという共同所有者と相談しなければと思いながら眠りに落ちた。明け方近く雨もやみ、外に出てみると ヒグラシが虫の声とともにカナカナと泣いていた。このセミはなんでこんなに悲しく泣くんだろう。




2005年5月 5日

新緑の鉢伏

クリックすると大きな写真になります。クリックすると大きな写真になります。 今年の豪雪で気になっていた山小屋に、GWの谷間をぬってでかけた。毎日が日曜日の生活をしているので、わざわざ混雑するGWにでかけることはないのだが、4月中のイベントつづきで、ついつい延び延びになっていた。平成17年5月2/3日は、兵庫県北部も快晴で素晴らしい日よりであった。鉢伏大久保ゲレンデから見る氷ノ山(ひょうのせん)は、十何年ぶりかの豪雪の名残で例年より多くの残雪が望めた。
でかけた理由は、雪で小屋が傷んでいないかを見るためと小屋でDIYやBBQをするためのウッドデッキの基礎を作り始めるためである。この山小屋は、32年前に大学時代に教育キャンプカウンセラーしていた仲間8人と共同で建てたあばら屋である。その当時は、みなスキーを楽しんでいたし、夏の避暑などに、小さなゲレンデの中腹にある小屋は、結構楽しい場所であった。ただ、メンバーがそれぞれ歳をとり、スキーはやらなくなったり、自炊が億劫になったりして、結局今は、そのうちの2名の持ち物になっている。昨年末、悩まされ続けてきた水の確保が部落の簡易水道敷設で、水については天国の世界になった。あの松下幸之助の経営哲学を思い出す。それまでの山小屋は、戦後の日本における電気製品のように、栓をひねるとジャーと水がでるという、当たり前の世界ではなかったのだ。
この時期の小屋周辺の新緑は、いつでも感激である。昔に比べれば、ずいぶん木が切り倒されたが。