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2006年10月10日

泉州:地元のだんじり

 私が35年以上住んでいるところはニュータウンと地元とが混在している地域である。子供達が通った公立の小学校・中学校は地元の子供とニュウタウンの子供が一緒に通っている。だから、小学校の運動会では地区ごとの自治会のテントがトラックを囲むように立ち、地区別対抗リレーは花形種目である。学校も古くからの地元の行事習慣に気を遣っている。その影響で我が自治会もかっては、子供御輿なんかの行事や自治会主催の夜店なんかもしていた。その子供達も成長し結婚した。

産経新聞のこの夏の特集「よみがえる街 千里・泉北ニュータウン」の中に以下のような記事がある。

活動拠点となる泉北ニュータウンに住む高齢者の割合は約16%に及ぶ。この10年で1・5倍に上昇している。4月に政令市となり、全国初公募で決まった古川洋子・南区長は就任会見で、ニュータウンの高齢化と施設の老朽化を最重要課題に挙げ、地元のNPOと行政の連携を強調した。
 堺市南区役所泉北ニュータウン再生担当の前田正利参事も「開発から約40年がたち、当時入居した親世代が高齢となる一方でその子供たちが街を出ている。住民同士のつながりがほとんどなくなっている」と指摘する

 ニュウータウンはそのようになって老人会が活発だが、地元は世代交代が上手くいっているようである。昔から、地元(美福連合)だんじり祭りが続いており、全国的に有名な岸和田だんじり祭りに刺激されてか年々派手になっていくようである。この本来宗教的行事だったと思われるだんじり祭りはどうやら地元青年団(ニュータウンには青年団というのはない)の一大行事になっているらしい。このだんじり祭りのフイナーレは、それこそニュータウンと地元の間にある道を占拠して行われる。6つの自治会のだんじりが集結し、各青年団の団長が紹介され花束が贈られたりする。そのたびに青年達の歓声があがる。この青年団の活動のために、多分かなり高価と思われるだんじりを維持・改修していくのに親達は多額の寄付をしているに違いない。寄付をするだけの価値があるから続いて発展しているのだろう。
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泉北近辺私的観光地図に掲載