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2008年7月15日

瀞川平:但馬高原植物園、夏の花

 気象庁の梅雨明け宣言はまだのようだが、小学校以来の友を誘って氷ノ山山麓にある RabitHouse に出かけた。
クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります 小屋のあるところは、標高630m 程度だが、風が吹かないとさすがに暑かった。それでも、夕食に小屋の中で七輪の炭火BBQしても暑さはあまり感じなかったから、日が落ちると気温が下がったに違いない。
 近くの農道を散策すると、ハルジオン、トラノオ、ドクダミなどの白い花が満開である。紫色のノアザミの花に、ツマグロヒョウモウラギンヒョウモンンが羽を休めていた。傍らの雑草で、スジグロシロチョウモンキチョウ(上の黄色いほうが♂で、下側の白いのは♀)が交尾をしていた。StudioYAMAKOのオーナーが教えてくれた。
 電線にホウジロがさえずっている「ことりのさえずり」の岩下さんに教えてもらって、小鳥のさえずりも少しずつ分かるようになってきた。ネットで知識が amplify していくのを実感している。

クリックすると大きな写真になります 共同所有者のパートナーといくときは、たいがい補修作業に時間を費やすのだが、今回は花好きの友のために、翌朝、ハチ高原・東鉢伏経由で兵庫県美方郡香美町にある「但馬高原植物園」に行ってみることにした。この数年の間に道路がずいぶん整備されている。

 この植物園の近くには、安藤忠雄が設計した「木の殿堂」という博物館もある。なぜこんなところにと思うが、うろ覚えを頼りにググッテみるとバブル時の昭和45年(1970年:大阪万博開催の年、ついでに私が結婚した年)に、全国植樹祭が、この村岡で行われているのである。「木の殿堂」へのアプローチ横には、広大な芝生があり、その中に天皇と皇后がお手植えされた「兎塚杉」と「ナナカマド」が囲われた柵の中で大きくなっている。どうりでと納得である。

クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります 「但馬高原植物園」は、この「木の殿堂」からハチ北スキー場へ向かって 1km ほど広い道を走ったところにある。この一帯を、「瀞川平(とろかわだいら)」というらしい。入園料は 500円である。
 2年ほど前に、家内と来たときに比べると広大な庭はなかなか整備が行き届いているように思う。ヤマアジサイが見頃だというので、清楚な花を鑑賞しながら歩いていると、若い男性の作業員が花の種類などを丁寧に教えてくれた。ここの植物園は、珍しく若い男性達が園の手入れをしている。兵庫県の山奥には働き場所が少ないのかもしれない。

クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります 植物園の敷地内にある「和池の大カツラ」の根元からは清水が豊かにわき出ている。備え付けのグラスで飲んでみると冷たくて柔らかい純水が暑さで渇いた喉をうるおしてくれた。
 緑の中に続く散策道端には、ホトトギスや白蝶草、ヘメロカリスといった花が咲いている。もちろん、オオバギボウシ、トラノオといった初夏の花が満開である。
 入り口案内所と花の苗などを売っている売店横のクーラーの効いた洒落たレストランで、そば定食の早い昼食を摂った。

ハチ高原近辺私的観光地図に掲載