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2011年10月 7日

隠居のスマートフォン備忘録:(13)Xperia acro で PCM録音をする


 Xperia acro には、録音機能もある。これを活用するためには、アプリをインストールする必要がある。
 【マーケット】で「録音」と入力して検索すると多くの録音アプリが表示される。その中で、【PCM録音】というアプリをインストールしてみた。無料のものはCM が入るようなので、100円を払ってCM レスの【PCM録音 pro】を導入した。インストールすると、アプリ一覧に、つぎのようなアイコンが表示される。PCM-recorder_01s.jpg 録音は、このアイコンをタップすることで始める。

PCM-recorder_02s.jpgPCM-recorder_04s.jpgPCM-recorder_05s.jpg
PCM録音初期画面
下の設定ボタンで、サンプルレートとファイル名を自動的につけるかどうかが設定できる。私の場合、サンプルレートは、44.1Hz に設定し、ファイル名の自動設定を ON にしている。
録音は、赤いボタンをタップすると始まる。一時停止や停止はそれぞれのボタンを押すだけである。
録音マイクは、Xperia 下部についている電話の送話口と思われるが、背面の赤外線ポート横についているサブマイクも音をひらっているのかもしれない。
停止ボタンをタップすると保存するファイル名が表示される。これを保存して、録音履歴ボタンをタップすると上のような画面となる。
ファイル名はデフォルトの設定である。録音はPCM録音であるので、ファイルの拡張子は.wav となる。
ファイル名をタップすると、上のような画面となる。
再生したり、メールに添付して送信できたりする。メールの種類は、spモードメールやGmail(同期をしておれば)で送れたり、赤外線通信でも手渡せる。
ただ、録音したファイルは、MemoryCard の PCMRECORDER というフォルダーに保存されているので、PC本体とUSB 接続し本体に吸い上げておいたほうがいいだろう。


次のツクツクホウシの鳴き声は、Xperia acroで録音し、下記に触れた SoundEngine で編集したものである。
ツクツクボウシ


 従来、野鳥のさえずりや虫の声などを録音するときには、Sanyo のPCM レコーダーを使ってきた。その前は、Rolland R-1 を使っていた。Xperia acro を実際に使ってみた感想を言えば、十分に役には立ちそうであるが、専用のレコーダーの方が、当然のことながら色々な点で優れている。Xperia acro を録音機として屋外で使った場合は、Windproof がないから弱い風でも風音をとらえる。MP3 形式での録音はできない。また、専用機はマイクを幾つかもっているのでステレオ的に録音できるなど、いろいろな機能を持っている。

 なお、wavファイルを mp3ファイルに変換するには、次のページを参照してください。
WAVファイルをMP3ファイルに変換する

 また、録音したファイルを編集するには、私は SoundEngine というソフトを使っている。このソフトで、wavファイルを mp3ファイルにも(その逆も)できる。詳しくは、次のページを参照して欲しい。
隠居のパソコン備忘録:LP をデジタル(MP3)化するもうひとつの簡便な方法

2010年2月 7日

(続)インターネット・ラジオ Live365 を Aircheck(録音) して MP3 にする方法

 インターネット・ラジオ Live365 を Aircheck して MP3 ファイルにする方法については、以前のエントリー、「Live365 を Aircheck (録音)する一つの方法」「アナログ音源(LP, FM, Live365 etc.)からMP3ファイルを作るひとつの方法」で、かなり詳細に記載している。
 今回は後者のエントリーに記載した中から、Live365 の録音・MP3 ファイル作成に焦点を絞って、再整理してみたい。

以下の記載は、次の環境を前提としている。
  • PC に Sound Board が搭載されている。(私の場合、Sound Max digital Audio が搭載されている)
  • Sound Board の output および input は、オーディオ装置(私の場合、 Pioneer コンパクトミニコンポーネント)の line-in および line-out に接続されている。
  • PC に、マルティメディア・ソフト Roxio Easy Media Creator suite 10 がインストールされている。

 次に、上の環境で Live365 のOldies ジャンルの American Sixities Radio を録音し、MP3 ファイル化した経緯を記録しておきたい。
  1. Live365 に接続して、Oldies → 60s を選択し、American Sixities Radio をクリックし、Play ボタンをクリックすると、若かりしころの懐かしい歌声が流れてくる。録音した後聴くと、当然ながら audio quality(CD 64k 以上) の高い放送の方が音がいい。

    Feb_10_13.JPG
    Feb_10_21.JPG
  2. Roxio Easy Media Creator を立ち上げて、オーディオ →「 LP/テープを交換」を選択する。「Easy Audio Capture」 よりは、こちらの方が後の処理が楽なように思う。
    Feb_10_22.JPG
  3. 「 LP/テープを交換」をクリックすると下のような画面となる。接続がきちんとできておれば、オーディオから音が流れ、録音レベルの横バーが動いているはずである。
     録音のための接続については、「録音セットアップガイド」ボタンをクリックすると図入りで詳しく書かれているウィンドウがでるので参考になる。。
     「詳細設定オプション」ボタンをクリックして、表示されるポップアップ画面で、一時保存先のファイルやファイルフォーマット、トラック検出などを指定する。
    ファイルフォーマットの画面にあるプリセット選択ボックスでは、iPod AAC も選択することができるが、iPod は mp3 もサポートしているから、私の場合、 mp3 高品質を選択している。
    Feb_10_24.JPG
  4. そのような設定をしたうえで、「キャプチャー元」の選択はサンドボード名(選択肢に入っているはず)を、入力は「ライン入力」を選択し、録音レベルの「自動」ボタンをクリックする。自動で録音レベルの設定が終われば、録音準備完了である。
     録音ボタンをクリックすると録音が始まる。このとき自動的に、流れてくる音は停止ボタンを押すまで MP3 化して保存されている。無音部分をトラック検出指定でしてくれるし、後で部分的な削除もできるので、ズーと流し放しでいいだろう。
  5. 停止ボタンを押すと、録音されたトラック(無音部分で区切られた音声)が示される。
    Feb_10_26.JPG ページ右下の「次へ」ボタンをクリックすると音の波形画面が現れる。右上のズームイン・アイコンbtn_2.JPGをクリックすると波形の横幅が広がる。
  6. 曲の途中の無音部分でもトラック・セパレータbtn_4.JPGがはいる場合がある。トラック・セパレータの位置が間違っている場合は、削除したい部分を反転させて、左上にある「トラック・セパレータの削除」ボタンbtn_3.JPGクリックすればよい。
    また、コマーシャルなど削除したい部分を波形上で選択(波形上にカーソルを置きドラッグする)して、delete ボタンを押せば波形から削除できる。削除してもよいかなどは、左下にある再生ボタンを押して音で確認することができる。
    Feb_10_27.JPG
  7. このように整理した上で、左メニューの「タグ」ボタンをクリックすると、下のようなポップアップ画面となる。Feb_10_17.JPG
  8. ここで、「Mudic ID」ボタンをクリックすると、CDDB の Grace Note が立ち上がって波形から曲を判定するということになっているが、ほとんどヒットしない。
     そこで、曲の情報にあまりこだわらなければ、適当に曲のIDタグを入力してもよいが、曲の情報を得る方法はある。
     American Sixities Radio (録音をしている Live365 の局)のステーション・ページに、次のように Now Playing というところに、今流れている曲とその前に流された4曲(計5曲)のID タグ(Artist, Track名, Album名(シングル盤は Single で)などが表示されるので、これを メモ帳 か何かに、録音しながら(聴きながら)コピペしておく。
    Feb_10_33.JPG注:キャプチャーした時点が異なるので、上の表示とコピペしたものの内容は異なる。 Feb_10_39.JPG
    コピペした情報を上の 「オーディオ タグ 編集」の画面で入力すれば、MP3 ファイルに、タグが追加される。このようにしておけば、WindowsMedia Playerなどの音楽DB で整理しやすくなると思う。 Feb_10_31.JPG
  9. 完了ボタンをクリックすると元の波形画面に戻り、「次へ」ボタンをクリックすると、「LP/テープ アシスタント」画面は第3ステップとなる。 Feb_10_37.JPG
     ここで、「トラックをエクスポート」をクリックすると、下のようなポップアップ画面がでるので、「出力設定」に MP3 高品質 を選択し、保存先のフォルダーを指定する。なお、「出力設定」の右にある「編集」ボタンをクリックし、ファイル名/フォルダ構造→サブフォルダ構造の追加のチェックボックスを外しておいた方がよい。(デフォールトでは、チェックが入っている) Feb_10_36.JPG
  10. エクスポートすると、指定した保存先のフォルダにファイルが保存される。 Feb_10_40.JPG
  11. Live365 から録音し MP3 化したファイルは MP3Gain を使って音量を一括調整をしておく。Live365 個々の放送局から流れる音は局の方で音量は調整してあると思うが、局によって調整している音量レベルは異なるので、自分の音楽DB に収納する場合は同じレベルに調整しておいた方がよい。


 このようにして、MP3 ファイルで保存しておけば、iPod に転送して外に持ち出せるし、音楽CD に焼くこともできる。まあ、若かりし頃に、FM放送から流れてくる音楽を苦労してテープに Aircheck したことと同じ作業ではあるが、今の時代には、あらゆるジャンルの Web Radio 局から流れてくる音楽をデジタルに録音し持ち歩けるのである。すごい時代になったものだと思う。