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2015年8月12日

隠居のパソコン備忘録:DVD movie から音声のみを取り出す

落語好きの友人がいる。落語百選といったDVD(Digital Video Desk)をたくさん持っているらしい。これらのDVDから音声のみを取り出すことはできないかと相談を受けた。車で音楽を聞くように聞きたいという。
 DVDというものはほとんど持っていないので、これらから音を取り出すというような試みは、今までしたことがなかった。一度トライしてみることにした。

"DVD 音声を取り出す" でググってみると DVD Decrepter というオープンソースがヒットした。これを使って、試しにどこかで格安で買っていた音楽DVD 「ニューオーリンズ」からルイ・アームストロングの演奏を取り出すことを試みた。うまくいったので、友人から落語のDVDを送ってもらって、音声をとりだし、MP3ファイルとしてCDに焼いて提供した。方法について備忘録として記録しておきたい。

友人に送り返してしまったので、手元に落語のDVDはないが、アカデミー賞受賞作品「明日に向かって撃て!」のDVDがある。この映画の音楽を担当しているバート・バカラック作品の曲の取り出してみた。例として、方法を記したい。PCの環境は、Windows7(64bit) である。

DVD から音声を取り出す方法

  1. DVD Decrypter を起動する。Decrypter は、V3.5.4.0 で開発中止となっているようだ。日本語化ファイルもあるようだが、Windows7 64bit ではうまく動かなかったので、英語版のまま使った。
  2. 音声を取り出すDVD を再生ドライブに入れると、DVDのタイトルが認識される。Decrypter の設定は、下のスクリーンショットのように、Mode は IFO に、右フレームでは、 StreamProcessing を選択する。
     EnableStreamProcessing にチェックを入れ、下のリストから Audio の項目中から音声を取り出そうとする項目を選択する。下のラジオボタンでは、Demux をチェックする。
     左の Destination で保存したいホルダーを表示する。右のホルダー アイコンをクリックするとエクスプローラが表示される。

    decrypter-001.jpg

  3. 上の DVD⇒HDD アイコンをクリックすると下のスクリーンショットのように音声の取り出しが始まる。

    decrypter-002.jpg

  4. 取り出した音声ファイルは、「VTS_01_1 - 0x81 - Audio - AC3 - 2ch - 48kHz - DRC - Japanese - DELAY -85ms.AC3」と言うような名前で拡張子が .AC3 と付いている。このままでは、一般的に使えないので、mp3 に変換する。
     私は、音声ファイルの変換は、フリーの Switch Sound File Converter というソフトを使っている。このソフトを使えば、ほとんどの音声ファイルは変換してくれる。変換したファイルは、適宜名前を変更した。

    decrypter-003.jpg

  5. 落語など、始めから終わりまで続けて聞くファイルは、そのまま使用できるが、 ファイルの一部を取り出すには、Roxio Sound Editor を使えば良い。方法については、【隠居のパソコン備忘録:IPサイマルラジオ音楽番組を予約録音し、曲を取り出す(2)】に記録している。

取り出した音声ファイルの例として、DVD「明日に向って撃て!」 の中で流れるバート・バカラックの曲をアップした。DVD 中の soundtrack を抜き出すのは、いささか time consuming の作業ではあるが。
日本語台詞入りRaindrops Keep Fallin'on My Head
上の再生マークをクリックすると音が聞こえてきます。ただし、MP3 Player が必要です。

2006年9月28日

399円の映画DVD: New Orleans(1947)

NewOrleans.gif ダイエーで乾電池などの消耗品売り場をウロウロしていると古いそれでも懐かしい映画のDVDを399円で売っていた。調べていないが、多分著作権が切れた作品ばかりであろう。「ニューオーリンズ」と題するDVDがあり、サッチモ(Louis Daniel Armstrong)の顔写真があったので安物のCDでも買うつもりで中身もよく確かめないで衝動買いした。パソコンのWindows Media Player で再生してみるとモノクロで90分だがこれがなかなか面白い。1947年にアーサー・ルービン(Arthur Lubin)という監督が作った作品だが、劇場では公開されることはなくTVだけで放映されたようだ。映画的には大した作品ではないと思うが、サッチモとその仲間たちのニューオーリンズ・シカゴ時代のブルースからスウィングまでの演奏が出てくる。私の好きなエドモンド・ホールは画面には出てこなかったが、唯一の映画出演だというビリー・ホリディ (Billie Holiday) の歌声も楽しめる。Jazz好きの私には掘り出し物という感じである。
 この映画の主演女優のドロシー・パトリック (Dorothy Patrick:吹き替えと思うが) やビリー・ホリディがテーマ曲として歌うブルース Do You Know What It Means To Miss New Orleans先日の和泉の国ジャズストリートで "South Side Jazz Band" の演奏を聴いて気にいり、早速 eMusic からのJazz Collection 対象に加えたばかりである。ダウンロードした tracks の中には残念ながら、ビリー・ホリディの歌っているものはなかった。上の歌声は、Rosemary Clooney である。

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