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2014年9月30日

隠居のスマホ備忘録:アプリPCM録音したファイルをGoogleマイドライブに保存する

 
 毎年、9月の終わりの日曜日に和泉市の泉北高速鉄道いずみ中央駅近辺で、「和泉の国ジャズ・ストリート」というイベントがある。2005年から始まっているから、今年で15年目になる。2006年の第二回から、和泉市に住む友人と聞きに行っている。毎年、日曜日の午後くらいから会場を巡るのだが、今年は私が日曜に野暮用ができて、土曜日の前夜祭に合わせてもらった。前夜祭は、いずみ中央駅の構内のみで演奏される。

 このジャズ・ストリートでは、有料ライブは別として、写真撮影や録音はOKである。野鳥のさえずりを録音するために、朝の散策などで持ち歩いている今はなきSANYOの PCM recorder は持参しなかったが、スマホは持っていたのでPCM録音というアプリを使って、録音した。

 Xperia A(SO-04E) をPCにUSB 接続し保存したwavファイルを呼び出して、再生・編集しようと思った。ところが、PC のエクスプローラを開いて、Xperia と表示されるドライブを開いて、内部ストレージにある PCMRECORDER というホルダーを表示させてみると中身が空っぽである。SDカードに保存されたのかと覗いてみるとこちらも空っぽである。他の画像ファイルなどは、認識できる。
 スマホのアプリ PCM録音pro で再生を試みるとちゃんと音が鳴っている。bluetooth 接続にして、PC側で音を出してみても問題なく再生できる。保存したファイルはなくなっていない。

 ネットサーチで、いろいろと原因を探ったが、これといったページがヒットしない。困った。
PCM録音pro では、このファイルをメールに添付して送ることができるのだが、Gmail ではファイルの容量が25MBを越えるものは添付できないようで、うまくいかない。Evernote も容量が足りないので、容量の拡大を追加契約する必要がある。
docomoの提供するクラウドシステム データ保管ボックス では、PC からはアクセスできないようだ。

 再度、スマホの設定やアプリを見なおしていると、PCM録音 がフリー版も存在していることに気がついた。スマホで、その録音履歴を見るとPCM録音pro と同じファイルが表示される。フリー版は、pro版をインストールする前に使っていた。この辺が怪しいと思い、フリー版をアンインストールしスマホを再稼働してみると、PC のエクスプローラで、Xperia Aのフォルダー PCMRECORDER 配下に、録音・保存した4つの wav ファイルを認識できた。これで、すんなりとPC のフォルダーに移動することができるようになった。

 後で分かったことであるが、もっとスマートな方法があった。
スマホのPCM録音pro が提供している Google マイドライブを使う方法である。これは、Googleが提供しているクラウド・システムのひとつである。これを使うと、スマホで録音したファイルを Google の提供するクラウド・サーバーに保存し、PCで再生・編集できる。

Google マイドライブの使い方
録音履歴の表示;クリックすると大きな写真になります。 録音ファイルをタップすると;クリックすると大きな写真になります。 メール添付画面;クリックすると大きな写真になります。 ドライブ保存の指示;クリックすると大きな写真になります。
録音履歴の表示
PCM録音pro画面
録音ファイルをタップすると再生やファイル名の編集などが選択できるポップアップがでる。
PCM録音pro画面
ポップアップでメール添付をタップすると 多くのアイコンが表示される。
PCM録音pro画面
Google Drive アイコンをタップするとドライブ保存の指示をする画面が現れる。ファイル名など問題なければ、OKをタップすると、事前に設定しておいたGoogle のドライブに送信され保存される。


 Google ドライブを設定するには、Google アプリの ドライブを選定する。 Google アプリを表示するアイコンは、Google の何かのアプリ(例えば、Gmail など)の上部にあるアプリ・アイコンGoogleApl.JPGをクリックすると表示されるドライブ・アイコンDriveIcon.JPGをクリックするとGoogle ドライブの画面となる。画面の左メニューに、「ご使用のパソコン用のドライブをインストール」のカラムがあるので、指示されるままドライブをインストールすればよい。詳しくは、東京経済大学の学生向けのインストラクションが参考になる。

Google のアプリ アイコン
Google_app.JPG


 個人で Google ドライブを無料で使用できる容量は、15GB である。使用中の容量を確認するには、ウェブ上の Google ドライブにアクセスして左下にカーソルを合わせる。開いたウィンドウに使用容量が表示される。ポップアップ画面で確認できるように、Gmail で保存しているメールもストレージを占めている。
 ストレージは、有料で拡張できる。月 1.99$ で 100GB、 9.99$ で 1TB が使用できるようになる。このストレージは、Googleが管理・運営しているのだから、lost してしまうことはまずないだろう。大事なファイルをバックアップにも使えそうだ。外付けHDD を増やすよりずっといい方法だと思う。
早速、契約画面から、 100GB を契約した。Google に口座を持っておれば、契約は極めて簡単である。

Google マイドライブの使用状況
Google-drive.JPG

 スマホに保存したファイルが認識できなかったことから、思っていない副産物を得ることができた。

2010年9月 7日

隠居のパソコン備忘録:LP をデジタル(MP3)化するもうひとつの簡便な方法

 前回記載した方法では、オーディオ装置とパソコンは少なくとも同じ部屋になければならない。デスクトップPCと大型のオーディオ装置を別の部屋においているような場合は、ラインでの入出力が難しい。そのような場合でもLP の音楽をデジタル化する簡便な方法を試してみた。

 簡便な方法とは、ポータブルのPCM recorderを使用することである。私は、野鳥のさえずりを録音するために、Roland の EDIROL R-1 という機種を2006年春に求めた。この機種は、孫のエレクトーン発表会などの音楽を録音するなどにも使ってきた。いろいろな設定ができていいのだが、持ち歩くには少しかさばる。それでなくとも、野鳥観察に出かけるときには荷物が多いので、最近は小型の SANYO PCM recorder を持ち歩いている。あまり肥えていない耳には、音質の差は感じられない。

 どちらのレコーダーも WAV(PCM) または MP3 の録音ができる。今回は、EDIROL R-1 での録音について記載する。
  1. オーディオ装置の lineout(出力)端子からステレオ・ミニプラグがついたケーブルで EDIROL に接続した。EDIROL R-1 には linein の端子が付いている。 (SANYO PCM recorder にもついている。)
  2. EDIROL R-1 には、9種類の録音モードがあるが、WAV 16bit/44.1 khz で設定した。16bit でないとMP3にエンコードできない。こ1GB のコンパクト・フラッシュ(CF)で1時間以上の録音ができる。(EDIROL R-1 のメモリーは、CFである)
    また、録音後のファイルを 【隠居のパソコン備忘録:(続)LP をデジタル(MP3)化して、音楽CD にする】で説明した Sound Engine Free で編集するには、WAV 録音の方が良い。
    (SANYO PCM recorder でもPCM(WAV) 録音できる)
  3. 録音スタンバイで、入力レベルが確認できるが、あまり神経質になることはない。録音後のファイルを Sound Engine Free で調整できる。
  4. EDIROL R-1 の録音ボタンを押してから、レコードに針を落とせばよい。これも、 Sound Engine Free を使って、後で頭の無音部分は削除できる。
  5. 録音が終わったら、オーディオ装置からのケーブルからEDIROL R-1 を外して、パソコンと USB ケーブルで接続する。(CF を抜いて、カード・リーダーで読み取ることもできる)
    ( SANYO PCM recorder には、本体にUSB 端子がついている)
  6. Sound Engine Free を立ち上げ、CF に入っている録音した WAV ファイルを開く。波形を見ながら、録音の頭の無音部分を削除する。削除は、削除したい部分を反転させて(L とR の真ん中の線あたりに矢印がでるので、それでドラッグする)、【Delete】キーを押せばよい。削除まで少し時間がかかる。SoundE_10.JPG
  7. 波形の波が小さいようであれば、メニュー【音量】ででてくるセレクトボックスから【オートマキシマイズ】を選択するとでてくるポップアップ画面のライブラリーで、-15dB(popsならこれぐらいいいのでは)を選んで OK すれば音量を調整してくれる。
    SoundE_11.JPG
  8. 後の作業は、先のページ【隠居のパソコン備忘録:(続)LP をデジタル(MP3)化して、音楽CD にする】の 4. 以降と同じである。


 このような方法を使えば、ポータブルなデジタル録音機器を持ち歩くだけだから、オーディオ機器とパソコンとが離れた場所にあっても作業ができる。
 古希に近い私と同じような世代は、若い時に求めた棄てきれずに死蔵しているLP があるのではないかと思う。LP を聴いて若いころの思い出に浸りながら秋の夜長を過ごすのもいいだろう。デジタル化してしまえば、LP は処分できる。