Atelierで“Ripping”タグの付いているブログ記事

2007年11月 5日

隠居、iTunes配信曲をmp3へ変換する

 音楽配信サービス利用は、多分かなり早くからやっている方だと思う。私が愛用しているサイトは、eMusic というサイトである。eMusicというサイトの特色については、amnesiac's music box というブログの最近のエントリーで詳しく紹介されているので、そちらをみて欲しい。
 私のカウントの Payment History を見ると一番初めの支払いは 2003/08/14 6:24:49 EMusic 12-month ($9.99/month automatic billing, minimum 12 month commitment) となっている。その頃は、月10$を払えば、無制限にダウンロード(DL)できた。 その後段々と高くなってきたが、他の配信サイトに比べれば相当に安い。大きなレーベルが所有する曲の収載がないことも起因していると思うが、minimum な契約では月$9.99 で30曲DLできるから、1曲は$0.333(約¥40弱) となる。iTune Store の1曲¥150 に比べれば断然安い。それに、配信ファイルの形式はDRM(Digital Rights Management:デジタル著作権管理)フリーの mp3 だから、DL後の処理がいろいろと便利である。
 私の趣味の一つである Jazz Collection は、ほとんど、このeMusicサイトからの DL である。(DLの方法など、詳しくは Jazz Collectionのリンク先から辿ってください。)Jazzであれば特にこだわりはないので、DL元は eMusic で十分なのであるが、時にして iTune Store から DL したい曲も出てくる。この iTune Store から DL した曲はDRM が付してあるが、iTune+iPod の世界では非常に便利にできている。だが、 mp3 ファイルに変換しておくことは、何かにつけて便利である。DRMフリーの mp3 ファイルに海賊的ではなしに変換するには少々の手続きが必要である。今回、試してみたので、その方法を備忘録的に書き留めておきたい。ただし、特殊な収集をしているので一般的でないかもしれない。

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2007年4月11日

Live365 Aircheck(録音)の一つの方法

<Web Radio を録音する:Ripping Live365>でも書いたが、現在 Ripcast などを使っての Live365 のRipiing は著作権の問題で紛争状態にあるのか上手くいかない。それで若い頃(35年以上も前)FM放送をエアーチェックしていた方法で録音できないかと考えてみた。幸い、最近はレコーダーも進化し、音を扱うソフトもいろいろと充実してきている。
 私は鳥の声などを録音するのに、Edirol R-1という MP3レコーダーを使っている。 ウグイスの鳴き声や虫の音をMP3録音してくれる優れものである。このレコーダーにPC のサウンドボードからオーディオ装置にアウトプットしているプラグをラインインすると録音できることが分かった。デジタル→アナログ→デジタルに変換することになるが。Live365でお好みのステーションを選択して何らかのメディアプレーヤーでストリームを再生し、レコーダーを音量など適切な録音状態に設定してオンにすれば、自動的にストリームが録音される。モニターは、ヘッドフォーンでできる。むかし、カセットテープにアナログ録音したものが、コンパクトフラッシュ(Edirol R-1の場合)にMP3録音されるだけの違いである。
 このストリーム録音を1曲ずつに split するには、私の場合 Direct WAV MP3 Splitter を使っている。無音の部分を探して区分してくれるのだが、無音のレベルと秒数を調整できるので、上手く調整すれば1曲ずつのファイルとなる。ただし、昔のカセットテープへの録音と同じように、1曲ごとの曲名・アーティスト・アルバム名(3Dタグというようだが)は、自分で設定しなければならない。しなくても差し支えないが。
 あとは、MP3ファイルのWAVファイルへの一括変換と音量調節で書いた方法で音量調節をすればよい。耳の良い方なら音質の劣化が気になるだろうが、FM放送をカセットテープにエアーチェックしたときとは比べものにならない。このようにしておけば、iPod で外に持ち出すことができるし、車用にCDに焼くことだってできる。

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2007年3月20日

SoundEngineスクリプトでMP3ファイルを一括音量調節する

 ダウンロードあるいは Ripping した MP3ファイルは往々にして音量がまちまちである。この音量調節は、 SoundEngine というフリーだが奥の深いソフトを使わせてもらってファイル毎に行ってきたが、時間のかかる作業である。

 SoundEngine は友人に教えてもらって 2005年初めくらいから使っているが、昨年終わりぐらいくらいからどんどん進化が図られているのを最近になって知った。昔は、WindowsXP は正式にサポートしていなかったが最近はMac版までサポートしている。

 最近になって分かったことは、エクセルでいえばマクロみたいなスクリプトというサービスがあることである。エクセルのマクロさえ触れたことのない経験では敷居が高いが、SoundEngine 2.991 の「スクリプト」に「フォルダー一括任意dBオートマキシマイズ拡張子mp3保存」というスクリプトがあるので、これを参考に、いろいろとサーチしてみた。

 この手のカスタマイズ(?)はマニアックな人の専売なのか、私のようなど素人には理解できるような記事がなかなかヒットしなかったが、SakuraStationというブログに私でも分かるような記述があった。それを参考に左のようなスクリプトを書いて、トライアンドエラーをしてみるとなんとか上手く動くようになった。

 私のように、SoundEngineを使ってられる方もおられると思うので、経験的に知ったスクリプトの使い方を簡単に備忘録的に記録しておきたい。

 私の場合「秀丸」を使っているが、メモ帳か何かで、上のようなスクリプトを書いて(書き方の詳細についてはSoundEngine スクリプトを参考にして欲しい。)拡張子を.ses として適当なフォルダーに保存する。

 SoundEngineを立上げ、メニューの「ファイル」→「スクリプトのインポート」からこのスクリプト・ファイルを選択すると実行が始まる。初めに、音量調節したファイルを保存する空のフォルダーを作っておいた方が作業がしやすいと思う。オートマキシマイズする dB は、私の場合 -17dB に統一しているが、J-POP の場合は -13dB くらいが多いようだ。ここにあげたスクリプトで、WAV から MP3 へも自動的に変換してくれるようだ。

 実験的に、Live365 で Ripping し、split したハワイアンをこれで音量を揃えると上手くいった。JazzCollection で今まで時間のかかっていたダウンロードしたMP3ファイルの音量調節が劇的に短縮できそうである。

 この世界は短期間にどんどん進化しており、将来的にどのようになるのか楽しみである。もうすこしの間、死ねないなんて思っている。




2007年3月14日

Web Radio を録音する:Ripping Live365

 友達に Live365.com の存在を教えたら、最近いろいろなステーションを探し出して楽しんでいるらしい。ついでに、愛聴しているステーション(Hawaiian:Live365 にある)の曲を車の中や散歩中に iPod で聴けるようにできないかとの相談があった。ちょっと面白いテーマなので取り組んでみることにした。

 例によって自分のブログサイト内で探索できるようにしている Google Search で "Web Radio Ripping" というような言葉でサーチしてみると殆どは海外サイトであるが沢山ヒットした。日本のサイトの「StationRipperでネットラジオを外へ持ち出せ」という記事に引かれて、StationRipper をインストールした。このStationRipper は対象とするRadioを<隠居、NetRadio で Jazz/Country を楽しむ!>で紹介したSHOUTcast では見事に動く。曲名・アーティスト・曲の長さなどが、Radio Station をフォルダー名として保存される。こんなことが合法的なのかどうか疑いたくなるくらいである。ただ、StationRipper では、Live365 のストリームを ripping することはできない。設定の方法が拙かったようだ。Live365 のストリームを録音することはできるらしいがまだよく分からない。
 さらに英語のサイトを中心にいろいろと調べていると、どうやら RipCast というソフトで Live365 を ripping できるらしいことがわかった。早速インストールしていろいろと試してみた。インストラクションでは、Live365を ripping できることがなっているがなかなか上手くいかない。さらに、サーチしてみると "OldSchoolLive.com" というミュージシャンのサイトにあたった。どうやらこのグループは、Live365で自らの演奏を流しているらしい。ここで、Live365 から ripping する方法を説明している。その説明を従って、Live365 を聴く player を Winamp に変えると ripping できるようになった。ただし、 SHOUTcast での ripping のようには曲毎を split してアーティストなどの情報をつけるようなことはしてくれない。昔、カセットテープでFM放送を録音した(aircheck といいましたね)と同じである。ストリーミングしている時間分だけディスクに MP3 ファイルとして保存してくれる。さきほどのOldSchoolLive.com" では、ストリームファイルを split するソフトも紹介されている。いつも使っている SoundEngine でも split できそうであるが、 split に特化したファイルがないか探してみると Direct WAV MP3 Splitter という手頃なソフトが見つかったのでインストールして使ってみた。このソフト、 ripping したファイルの pause (無声)部分を見つけて、そこでファイルを split してくれる。 pause の時間などを設定できるので、結構使えそうである。ただ、当然ながら SHOUTcast の ripping のように曲名とかアーティストの情報は付加してくれない。若いころ(30年以上も前)、FM放送を録音したカセット・テープから MP3 ファイルを作成するのと同じである。このような良い split ソフトはなかったので1曲ごと手動操作をしていた。古い LP の曲を MP3 にすることも split が面倒なので止めていたが再開しようかなと思ったりしている。
 ところで、気がかりなことが起こっている。以下のように、米国で、Web Radio を規制しようとする動きである。拝金主義のレコード会社のロビー活動と思われる。Live365 を ripping できるにもう一つの Free soft である StreamRipper のページには次のように出ている。
News 2006/05/02 Audio Broadcast Flag Bill and PERFORM Act
Please take a moment to educate yourself about a very dangerous proposal for legislation in the United States offered by Rep. Mike Ferguson (R-NJ), called the "Audio Broadcast Flag Licensing Act of 2006". If passed, this legislation would severely limit your rights to record and enjoy digital  audio.

 また、Live365 のページには、私のように趣味的に Web Radio を開設している人にも厳しい話がでている。そのうちにこのような世界は消えていくかもしれない。
Last week, the Copyright Royalty Board (CRB) issued the significantly higher new royalty rates for Internet radio for the 2006-2010 period. The ruling ignored webcasting community proposals and set out the SoundExchange proposed "per performance" rates (below) and a $500 minimum fee per channel per year. Although there is no clear definition of what a "channel" is, the $500 minimum fee per channel threatens Live365's ability to help make the small webcasters' voice heard on the Internet, by effectively forcing Live365 to raise the minimum broadcasting fees to a level that would cause most small webcasters to discontinue their service thus silencing their stations. The CRB's determination imperils small and large webcasters alike and threatens listening experiences of millions of Internet radio listeners.

(追記:2007/3/23) 現在、Ripcastでの Live365 の録音は上手くいかない。Ripcast のホームページに繋がらない状態が続いている。著作権の問題か何かで、 Ripcast が閉じられているのかもしれない。
(追記:2007/3/24) Live365 のストリームを Winamp で再生するように設定して、Winamp の Playlist Editor を表示させ、その画面に表示されているステーションを右クリックしたときにでるポップアップ画面にある View file info.. をクリックするとURLが表示されるので、これをコピーしてRipcast の CurrentDownload の ServerAddress 欄にペーストすると Ripping が始まる。聞くのには、SongTitle を右クリックすると出るポップアップ画面で、Play をクリックすればよい。
 いろいろと試したが、Live365の録音は強制的に停められているようだ。StreamRipper でも上手くいかない。ちょっとの間様子をみることにしようと思う。 

<参考エントリー>