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2006年11月 5日

キャプチャーで使う地図の著作権

 Google MAP の画像をあまり著作権を気にすることなく、非商業的ということでキャプチャして使っていた。これは、どうやら個人ユーザでも著作権に触れるらしい。利用規約からはそういう風に読みとれる。苦心して創ったエントリーであったが、地図を使ったいくつかのエントリーはやむなく未公開に設定した。なんとか方法はないものかと、ホームページでの地図利用についての著作権はどうなっているか調べてみた。少し古いがネットワーク知的所有権研究会の見解では、一般的な地図をもとに手を加えて創った新たな地図は独自性を認められる可能性が高いようである。しかし、現実的な問題として、白地図的なものをベースに独自の地図を創るには多大な労力がいる。そこで、Google も使っているZENRIN のサイトでいろいろと探してみると以下のような Q&A があった。条件を守れば、ブログでも使えそうである。
Q10 ホームページに地図を掲載したいのですが。
個人ユーザの場合、以下の全条件を遵守する場合に限り、電子地図帳Z[zi:]8に含まれる地図画像を個人ユーザが非営利かつ個人的な目的で管理運営するホームページに掲載することを許諾しております。なお、地図画像を団体ユーザが掲載することまたはこれ以外の条件で個人ユーザが掲載することは、弊社が事前に承諾しない限り禁止されます。
(1) 掲載する地図画像は電子地図帳Z[zi:]8の「地図出力モード」中の「ファイル」および「クリップボード」を使用し抽出した地図画像に限ること。
(2) 掲載する地図画像数は各地図画像が、同一であるか否かを問わずまた同一掲載時期であるか否かを問わず最大限5図までとすること。
(3) 掲載する地図画像のサイズは最大限640ドット×480ドットとすること。
(4) 各地図画像をつなぎあわせて掲載しないこと。
(5) 前記2及び3の場合を除き電子地図帳Z[zi:]8のデータに追加または改変をしないこと。
(6) 掲載する地図画像には、8ポイント以上の大きさで、地図画像の右下に「Copyright(C) 2005 ZENRIN CO.,LTD.」との表示をすること。なお、(「Copyright(C)」については可能であれば○内に大文字Cを表示したもの©に置き換えること。

早速、体験版をダウンロードし ZENRIN の規約に抵触しないように泉北ニュータウンの地図を創ってみた。その地図を元に編集したエントリーが、すぐ前のエントリーである。すこし、労力を割けばなんとか使えそう(GoogleMap よりノイズの少ない地図ができる)なので、製品を購入することにした。
(追記:2007/10/3)Google Maps API の方が便利で機能も多いので、最近はZENRINの電子地図は全く使っていない。もったいないことです。

2006年10月15日

秋の網走・知床・阿寒・摩周・屈斜路湖:レンタカードライブ


 3度目の Flight&Drive での北海道旅行である。1度目は千歳空港を基点に札幌・十勝・美瑛・富良野・旭川をドライブした。2度目は札幌での会議の後、道南、函館・小樽を走った。そして、今回は女満別空港を基点に網走・知床・阿寒・摩周・屈斜路湖を巡った。
 今回は女満別空港でレンタカーを借りた。関西空港で見かけた私たちと同じような熟年夫婦も借りに来ていた。北海道の旅行は車で走るのが快適である。昔と違って必ずカーナビが付いているしETCカードも使えるようになっているが、今回のドライブは高速道路を走らない。大阪から女満別行きのフライトは午後の便しかなく着いたのは午後4時20分である。空港から20分ほどで1泊目の能取湖畔の宿かがり屋」に着いたときにはほぼ日が暮れていた。インターネットに紹介されているさんご草正式名:厚岸草(あっけしそうは、夕闇の中でまだ赤みが残っているように見えた。夕食はツブ貝など地元でとれた思われる食材が生かされて、なかなかの美味であった。久しぶりに呑む冷酒がやたらに旨い。宿の造りは豪華な民宿といった感じであったが、さんご草のさかりが過ぎているせいか客数も少なく静かで快適だ。日の出の写真を撮ろうと早朝、長袖のシャツの上にジャンパーを着てすぐ側の湖畔に出かけた。堺では半袖だったのに、ここではジャンパーを着ていてもじっとしていると寒い。カモとかサギと思われる水鳥たちが朝早くから餌を求めている。日が上がるとさんご草はまだ赤味を残していた。
 10月13日金曜日、今日は知床を回って阿寒湖まで走る予定である。例によって、ポータブルMP3プレーヤーとFMトランスミッターを持っていってJazzを聴きながらのドライブである。網走市街の端に有名な網走刑務所がある。話のタネにと入り口近くの橋のたもとで写真を撮った。もちろん、人を写すことは禁じられている。網走市街を走り抜けるとオホーツク海沿いに走る釧網本線に平行するようにまっすぐな道が続く。無人化駅の北浜駅軽食&喫茶「停車場」は朝が早かったせいか営業をしていないようであった。国道244号から別れて334号をウトロに向かって走る。半島の道の割にはカーブが少ない。地元の車は少なく、ほとんどがレンタカーか観光バスである。アジア系の海外のお客さんも多い。オシンコシンの滝は道路沿いにあり、すぐオホーツク海に流れ込んでいる。ウトロに近づくにつれて小雨が降り出した。静かに知床の自然を満喫できると期待していた知床5湖は、結構な広さの駐車場に観光バスも10台以上駐まり満員であった。クマよけの鈴を買って着けようとなんて考えていたが、これだけ観光客が多ければクマも尻尾を巻いて逃げ出しているに違いない。小雨が降ったこともあって下が少しぬかるんでいる。天気が良く人も少なければ5湖全てを散策するつもりであったが、早々に退散した。それでもダケカンバやナナカマドの紅葉が池に映えていた。ウトロから羅臼に向かうのには、羅臼岳の近くの知床峠を越えていく。峠に上がる途中に、白樺の木だろうか黄色の紅葉が鮮やかであった。天気が良ければ知床峠から国後がよく見えるはずであるが、生憎霧のような冷たい雨が強風で巻いていた。来月早くにも通行止めになるというのももっともである。そろそろ腹が空いてきたので羅臼で食事をしようと店を探したが、適当な店が見つからない。標津にでれば見つかりそうなので辛抱することにした。家内も私もイクラ丼はあまり好きではない。標津市街でそこそこの蕎麦屋(福住総本店)があったので、遅い昼食を取ることにした。鴨蕎麦と肉蕎麦を注文したが、鴨蕎麦には直径1cm・長さ10cmくらいの白ネギが軽く焼いて乗っている。家内が注文した肉蕎麦には、5cm四方くらいの厚い豚肉が沢山乗っている。蕎麦もだしも美味しかったがが、まるでラーメンである。
 標津から中標津を通り、摩周湖近くまでの国道272号・243号は広い牧草地や収穫期のビート畑(大根のような葉っぱだ。後で砂糖の原料と教えてもらった。)の間にまっすぐな道が続いている。まるで高速道路である。このような道を制限速度を守って走るのは至難の業である。制限速度を少し上回る程度のスピードで走っていると観光バスまですぐ後ろに迫ってくることになる。しかし、畑と牧草地の緑と色づいた樹木の間を走るのであまり疲れない。道の駅「摩周温泉」から国道241号線に入り阿寒湖までの道はダケカンバとクマザサの間を走っている。
 じゃらんネットの口コミを読んで選んだ阿寒湖の宿(阿寒ロイヤルホテル)は名前は立派だがちょっとケチったのでもう一つであった。4時半頃着いたときには客が少なくのんびりとできると思ったが、食事時間頃になって観光バス3台が到着した。パック旅行客相手の旅館だったらしい。一般客は我々だけだったかもしれない。これから宿を選ぶときは中心地から少し離れたそこそこの値段の小さな旅館が良いようである。
 翌日は朝から好天である。これから知床へ行くパック旅行の観光バスは早くに出発した。足湯があったりする阿寒湖の畔を散策すると急激に冷え込んだせいか湖面からもやが立ち上っていた。今日は、摩周湖・屈斜路湖を経て女満別空港で車を返す予定である。カーナビで今日のコースを設定すると時間的には大分余裕がありそうなのでゆっくり回ることにした。摩周温泉に引き返す241号線のそばの牧草地にタイガースファンなら喜びそうな牧草ラップロールが転がっている。このロールした牧草を乳牛が食していた。
 風が強く寒かったが秋日和に恵まれて、霧の摩周湖ではなくコバルトブルーの湖面がきらきらと光っていた。第一展望台は有料(410円)で観光バスが多く駐まっていたが、3km北の第三展望台は乗用車しか駐車できないので人が少ない。道東は観光資源が大きな収入源なのか道路とか駐車場は一部は有料であるがしっかりと整備されている。
 摩周湖から屈斜路湖へ回る頃には、そろそろ昼食の時間になってきた。遊覧船乗り場の看板に惹かれて行ってみるとオートキャンプ場であった。遊覧船は就航していない。どうも右岸にはアイヌ民族館のような施設はあるが食事ができそうな場所はないようだ。左岸には「るるぶ情報」に載っているようなレストランがある。しばらく行くと屈斜路プリンスホテルの看板が現れレストランもあるようなので覗いて見ることにした。レストランは昼食バイキング形式になっている。ちょうど11:30のオープンの時間だったので一人1680円を払って食べることにした。和洋中料理とケーキ・ドリンクが食べ放題である。大きなガラス越しの池には白鳥が1羽浮かんでいる。バスツアーの昼食場所にもなっているらしく団体客が次々と到着する。味もまあまあだったので、家内につきあって欲張ってケーキまで食べ満腹になってしまった。また、血糖値が上がるんでしょうね。
 女満別空港に行く243号線の途中に美幌峠という眺望が素晴らしい場所がある。屈斜路湖の向こうに北見の山々が見える。
 レンタカーを返すにはまだかなり時間の余裕があったので、網走まで行ってオホーツク流氷館を覗いてみることにした。天都山という網走郊外の丘の上にある展望台からは網走市街の先にオホーツク海が見え、その先に知床の連山が美しい。
 北海道ドライブは3度目だが、今回が最も This is Hokkaido. といった旅であった。

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