Atelierで“digisco”タグの付いているブログ記事

2010年6月26日

隠居の探鳥ウォーク:梅雨の晴れ間の堺市南区鉢ヶ峯


 6月24日木曜日、梅雨の晴れ間となったので、鉢ヶ峯に出かけた。狙いはキジである。丘の上にあるビニールハウスのそばで、鳴いているのが聞こえた。急いで丘を上がって姿を確認したが、撮影ポイントに回りこむうちに見えなくなったしまった。しばらく、農家の方とおしゃべりをしながら、姿をあらわすのを待ったが、どこかに移動したのか出てこなかった。

 ホオジロでも撮ろうと、以前のポイントでデジスコをセットしたが、ここでも振られた。デジスコの照準器をセットしていると、散歩中だという60代くらいの男性に声をかけられた。鉢ヶ峯に近い御池台で住んでおり、毎日の散歩コースだという。車は通行止めにしている工事中の道路をたどっていくと鉢ヶ峯霊園にでる道があって、そこらあたりは野鳥の姿が多いという。デジスコを担いで歩いてみようと思ったが、一周すると2時間あまりかかるというので、次の機会に ΣAPO 120-400mm をつけたイチデジでもぶら下げていくことにした。

 少し、ぶらぶらしているとハーベストの丘へ通じる工事中の道路の上の電線でホオジロがさえずりだした。このハーベストの丘は、一日中 私の好きなカントリーソングの Bluegrass が流れている。小鳥のさえずりとミックスして耳に入ってくるこのあたりの音風景は、心地がよい。*註:ここで流している音は、実際を摸して、SoundEngine で合成したものである。

 まだ通行に供していない高架の橋から見下ろすため池の遙か向こう岸の松の木のてっぺんに、アオサギがじっと留まったままである。このような小ささでも、デジスコならなんとか撮れる。
 車まで戻って、デジスコをしまいかけていると、犬の散歩に来ていた別の60代と思われる男性が声をかけてきた。この方も、御池台に住まいしているという。団塊の世代がいっせいにリタイアしているのだと実感した朝だった。

ホオジロ;クリックすると大きな写真になりますデジスコセット;クリックすると大きな写真になります池の向こうのアオサギ;クリックすると大きな写真になりますデジスコでの撮影;クリックすると大きな写真になります
電線の上でさえずるホオジロデジスコセットコンデジでの撮影:アオサギが点でみえるデジスコでの撮影
35mm版換算2290mm


   

2010年6月17日

隠居の探鳥ウォーク:モズ4態、梅雨の晴れ間の堺市南区鉢ヶ峯

 6月17日、天気予報では今日だけ晴天で明日から一週間位、梅雨空になるという。 Kestrel4000 の記録では、朝6時の気温は室内で24.2度・湿度 66.3% である。

 早々に朝食をすませて鉢ヶ峯に車を走らせた。デジスコセットを組み立てて、キジが鳴いていないかと耳を澄ませたが、ヒバリのさえずりぐらいしか聞こえない。
 三脚をかついで丘を登って行くと日の出が早くなっているせいか農家の方は、もう汗して動いておられる。いつもキジの居場所を教えてくれる農家のおじさんが、軽トラックを停めて声をかけてくれた。昨日、オスのキジがいつものところに1時間くらいいて鳴いていたという。電話をかけてあげようと思ったくらいだという。もちろん、おじさんは私の携帯番号なんか知るはずがない。でもありがたいことだ。
 期待していつもの場所に行ってみたが、今日は姿を現していないようだ。だが、モズが2羽 そのあたりをさえずりながら飛び回っている。録音したさえずり【ことりのさえずり】のページで確認すると、子育て中の警戒音のようだ。少し離れていた2羽は夫婦だったのだろうか。近くの雑木の茂みに何度でも飛びこんでいたから、そのあたりにひながいたのかもしれない。どうやら、子育てを邪魔したようだ。

モズ(正面);クリックすると大きな写真になります警戒音をだすモズ;クリックすると大きな写真になります虫をくわえたモズ;クリックすると大きな写真になりますモズ(ズームアップ);クリックすると大きな写真になります
2010/6/17
モズ:鉢ヶ峯(堺)
スコープ Nikon ED82
接眼レンズ 30XWFA
デジカメ Sony DSC-W300
ISO80 F2.8 1/200 7.6mm
(35mm版換算1330mm)
2010/6/17
警戒音をだすモズ:鉢ヶ峯(堺)
スコープ Nikon ED82
接眼レンズ 30XWFA
デジカメ Sony DSC-W300
ISO80 F2.8 1/200 7.6mm
(35mm版換算1330mm)
トリミング
2010/6/17
虫をくわえたモズ:鉢ヶ峯(堺)
スコープ Nikon ED82
接眼レンズ 30XWFA
デジカメ Sony DSC-W300
ISO80 F3.2 1/200 8.7mm
(35mm版換算1523mm)
2010/6/17
モズ(ズームアップ):鉢ヶ峯(堺)
スコープ Nikon ED82
接眼レンズ 30XWFA
デジカメ Sony DSC-W300
ISO80 F4.5 1/40 15mm
(35mm版換算2625mm)

2010年5月21日

隠居の探鳥ウォーク:キジに遭遇

 5月19日に、久しぶりにデジスコを持って、鉢ヶ峯にヒバリケリを撮りにいった。ヒバリは撮ることができず、ケリも全身を撮ることはできなかった。

 21日、気温23℃、湿度53%、黄砂だろうか少しもやっているものの快晴となった。再び、鉢ヶ峯に車を走らせた。
 田植えに備えてであろうか耕耘機の入った畑で、ヒバリがさかんにさえずっている。畑の畝の上では、同系色なのでなかなか見つけられない。幸い、1羽が30m先くらいに立っている杭の上に留まってさえずりを始めた。
 ケリも甲高く啼くので、およその居場所が分かる。耕耘機の入った畑の畦に、順光になるように三脚を据えてしばらく待つと、畑に舞い降りてきた。だが、決して30mぐらい以内には下りてこない。デジスコの出番である。今回は全身を撮ることができた。

 農業用ため池の子連れカルガモはどうなったかと丘を登っていくと、もう一つ小高いところに鶏のような大きい鳥が逆光の中で僅かに動いている。農作業をしにバイクでやってきた人に、このあたりで鶏を放し飼いしている人がいるのかと聞くと、昔は飼っていた人もいたが今はいない。あれは、キジではないかという。ときどき見かけることがあるという。とにかく、姿を消すまで逆光の中でシャッターを押してみた。PC で確認すると綺麗には撮れていなかったが、確かにキジである。キジがいるという話は、日曜農家の人や地元の人に聞いていたが、まさか遭遇するとは思わなかった。この鉢ヶ峯はノウサギもいたりして、いろいろな被写体に出会うので面白い。鉢ヶ峯の自然を守る会のページでは、オオタカも生息しているようなことも書いてある。

 どこかに隠れているのか、引っ越したのか、カルガモ家族の姿はなかった。その農業用ため池の近くで、ウグイスがすぐ近くでさえずっていた。姿まで確認したが、残念ながら撮り逃がしてしまった。そのうちにチャンスはあるだろうと思っている。

ヒバリ:鉢ヶ峯(堺);クリックすると大きな写真になりますヒバリ:鉢ヶ峯(堺);クリックすると大きな写真になりますケリ:鉢ヶ峯(堺);クリックすると大きな写真になりますキジ:鉢ヶ峯(堺);クリックすると大きな写真になります
ヒバリ:鉢ヶ峯(堺)
スコープ Nikon ED82
接眼レンズ 30XWFA
デジカメ Sony DSC-W300
ISO80 F5.0 1/250 19.8mm
(35mm版換算3465mm)
トリミング
ヒバリ:鉢ヶ峯(堺)
スコープ Nikon ED82
接眼レンズ 30XWFA
デジカメ Sony DSC-W300
ISO80 F5.0 1/320 19.8mm
(35mm版換算3465mm)
トリミング
ケリ:鉢ヶ峯(堺)
スコープ Nikon ED82
接眼レンズ 30XWFA
デジカメ Sony DSC-W300
ISO80 F5.5 1/125 22.8mm
(35mm版換算3990mm)
トリミング
キジ:鉢ヶ峯(堺)
スコープ Nikon ED82
接眼レンズ 30XWFA
デジカメ Sony DSC-W300
ISO80 F4.5 1/500 17.2mm
(35mm版換算3010mm)
トリミング レタッチ
 

2010年5月19日

隠居の探鳥ウォーク:久しぶりのデジスコ

 一昨日に子連れカルガモに遭遇した堺の鉢ヶ峯地区に再度訪れた。ここへは車で行くので、デジスコセットを携行できる。
 先ず狙ったのは、ケリである。甲高いさえずりでいる場所はよく分かるが、警戒心が強く姿を大きく撮ることは難しい。10m 以内に近づくことは至難の業である。農道の畦に、デジスコをセットして 30m くらい先のケリを狙った。田植えのための耕耘機が入る前の畑は、雑草が大きく伸びている。その雑草の中に舞い降りるケリは、全身をとらえることは難しい。既に耕耘機が入った田んぼに舞い降りるのを待ったが、来てくれない。

 カワラヒワも見かけたが、雑草の中に隠れて姿を見せない。先日、姿をよく見つけられたヒバリもさえずりばかりで今回は姿が見つけられない。

 子連れのカルガモなら、まだいるだろうと農業用のため池に向かった。ところが姿が見えない。不思議に思いながら、池の端から少し登るとノウサギが前足を上げてじっとしている。剥製か何かを置いているのかと思われたが、そのうちに顔を横に向けたので、本物であると分かった。すぐ裏手に、ハーバストの丘があり、ここで飼っているのが逃げ出したのかもしれないし、ほんとに生息しているのかもしれない。

 こないだ見かけたモズに再度会えるかもしれないと元の道を引き返していくと子連れのカルガモが泳いでいる。一昨日のように、コガモは親にピッタリと寄り添わず、親の周りを勝手な方向に泳いでいる。だが、よく見るとヒナは少し大きくなっているが、9羽になっている。しばらく、観察していると何か警戒しなければならないときには、コンクリート製の取水口の中に家族ごと隠れている。始めに姿が見えなかったのは、どうやらそのせいらしい。まだ自然がのこっているこの池では、外敵から身を隠す方便も必要なのだ。

 そろそろ帰ろうとデジスコセットを分解して車に収めていると、近くの電線でホウジロがさえずっている。このようなときは、デジスコは機動性がない。SANYO の mp3 recorder で、聞きなしに ♪ 一筆啓上仕り候 ♪とあるさえずりを音録りした。

ケリ:鉢ヶ峯(堺);クリックすると大きな写真になりますノウサギ:蜂ヶ峯(堺);クリックすると大きな写真になります子連れカルガモ:蜂ヶ峯(堺);クリックすると大きな写真になります子連れカルガモ:蜂ヶ峯(堺);クリックすると大きな写真になります
ケリ:鉢ヶ峯(堺)
スコープ Nikon ED82
接眼レンズ 30XWFA
デジカメ Sony DSC-W300
ISO80 F5.0 1/160 19.8mm
(35mm版換算3465mm)
ノウサギ:蜂ヶ峯(堺)
スコープ Nikon ED82
接眼レンズ 30XWFA
デジカメ Sony DSC-W300
ISO80 F5.6 1/320 7.6mm
(35mm版換算1330mm)
子連れカルガモ:蜂ヶ峯(堺)
スコープ Nikon ED82
接眼レンズ 30XWFA
デジカメ Sony DSC-W300
ISO80 F2.8 1/500 7.6mm
(35mm版換算1330mm)
子連れカルガモ:蜂ヶ峯(堺)
スコープ Nikon ED82
接眼レンズ 30XWFA
デジカメ Sony DSC-W300
ISO80 F2.8 1/500 7.6mm
(35mm版換算1330mm)

2010年2月 9日

隠居の庭:梅一輪ほどの

 先週は2月らしく冷たい日が続いたのに、今週になって急に暖かくなった。
 すでに蕾をたくさんつけていた枝垂れ梅の花がいくつか咲いた。この花をつつきに来るヒヨドリやメジロなどを、今年はデジスコで撮ろうとの準備も兼ねて、デッキにセットしてみた。5?6m先に、枝垂れ梅はある。お隣の紅梅も同じくらいの距離だ。
枝垂れ梅:クリックすると大きな写真になります紅梅;クリックすると大きな写真になります梅の木にぶら下げた木の小鳥:クリックすると大きな写真になります


2009年12月 9日

隠居のデジスコ:伊丹市昆陽池

昆陽池野鳥観察橋:クリックすると大きな写真になります 12月8日、朝から冬日和の快晴である。前から友と一度行ってみようかと言っていた伊丹の自衛隊駐屯地近くにある昆陽池公園に行ってみることを思い立った。友に電話すると空いているという。
 イチデジのNikonD70をデジスコにした場合、視野の狭さが問題であったので、照準器をつけたコンデジのSonyDSC-W300で撮ってきた。それでも、イチデジでのデジスコ写真も捨てがたい。イチデジの欠点であった視野の狭さを助けるストロボシューに装着する KYOEI マルチドット高輝度照準器を手に入れたので、試してみたかったこともある。

 野鳥観察橋がある給餌池近辺には、飼育しているらしいコハクチョウとカモ類に混じってドバトが沢山いる。動物園みたいだ。これでは、デジスコでなくても、イチデジの望遠で十分撮れる距離である。
 それでも敢えて、NikonD70によるデジスコで撮ってみた。操作になれていないこともあって、家に帰ってパソコンで見てみるとあまり良い写真はない。ただ、何枚かの写真はイチデジらしい画像であった。
ゆりかもめ:昆陽池;クリックすると大きな写真になりますゆりかもめ:昆陽池:クリックすると大きな写真になりますキンクロハジロ:昆陽池;クリックすると大きな写真になりますアオサギ:昆陽池;クリックすると大きな写真になります
スコープ Nikon ED82
カメラ・アタッチメント FSA-L1
デジカメ Nikon D70
ISO800 F13.0 1/1600 1000mm
(35mm版換算1500mm)
スコープ Nikon ED82
接眼レンズ 30XWFA
デジカメ Sony DSC-W300
ISO80 F5.6 1/200 15mm
(35mm版換算2625mm)
スコープ Nikon ED82
カメラ・アタッチメント FSA-L1
デジカメ Nikon D70
ISO800 F13.0 1/1000 1000mm
(35mm版換算1500mm)
スコープ Nikon ED82
接眼レンズ 30XWFA
デジカメ Sony DSC-W300
ISO80 F5.6 1/400 7.6mm
(35mm版換算1330mm)

 デジスコではなく、普通のレンズ(Nikkor28-200mm)をつけたくて、デジスコはSonyDSC-W300につけかえた。この方が、被写体が近い場合は圧倒的に機動的である。
 野鳥観察橋を離れて駐車場に戻りかけると池畔で超望遠レンズをつけたカメラを一脚の上で固定してさかんにシャッターを切っている女性がいる。何を撮っているのかと聞いてみると100mほど先の池面にミコアイサが泳いでいるという。初めて聞く名前である。早速、三脚を開いて観ると目のあたりが黒いカモ(雄)を中心に4匹ぐらいで泳いでいる。シャッターを数多く押したが、帰ってパソコンで確認するとピントが甘い。当たり前であるが、距離が遠いほど動いている被写体に焦点あわせることは難しい。
ゆりかもめ:昆陽池;クリックすると大きな写真になりますヒドリガモ:昆陽池;クリックすると大きな写真になりますキンクロハジロ:昆陽池;クリックすると大きな写真になりますミコアイサ:昆陽池;クリックすると大きな写真になります
デジカメ Nikon D70
レンズ Nikkor28-200mm
ISO800 F10.0 1/1250 120mm
(35mm版換算180mm)
トリミング
デジカメ Nikon D70
レンズ Nikkor28-200mm
ISO800 F9.0 1/320 75mm
(35mm版換算112mm)
トリミング
デジカメ Nikon D70
レンズ Nikkor28-200mm
ISO800 F8.0 1/1000 170mm
(35mm版換算225mm)
トリミング
スコープ Nikon ED82
接眼レンズ 30XWFA
デジカメ Sony DSC-W300
ISO80 F4.5 1/320 17.2mm
(35mm版換算3010mm)
トリミング レタッチ

 それでも、今日も今まで写真に収めることがなかったユリカモメミコアイサを野鳥の写真集に加えることができたので満足している。