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2022年11月28日

金沢紀行 11月20日~22日 その1 長町武家屋敷跡 11月20日

金沢には何回か行く機会があったが、ゆっくりと観光したことがない。今回は紅葉を見に行こうと某旅行社にホテルと新幹線がセットになったプランを申し込んだ。
 11月20日、東京駅 9:20発 の「かがやき507号」で金沢に向かった。11:53 金沢着 荷物を預けて、まず、比較的駅に近いところへ行ってみようとコインロッカーを探したが、すべて使用されていて空きがない。この日は日曜日で、この日に帰る人が荷物を預けて列車の時間まで街を歩こうとするのだろう。仕方なく、タクシーでまずホテルまで行くことにした。片町というところにできた新しいホテルらしい。午後1時半だったが、チェックインができた。予約したのはその前だったが、全国旅行支援の対象になり、フロントで、12,000円分の買い物券と、近江町市場での食事券を手渡された。旅行社からはあとで、全国旅行支援の割引分も返金される。 部屋に荷物を置いて、一休みして、昼食がてら外に出てホテルの近くの長町武家屋敷跡を歩いてみることにした。
 記述については、「現地ガイドが配信する金沢観光メニュー」、「金沢旅物語」、wikipedia、およびそれぞれのホームページなどを参照させていただいた。

000_221120053 X700 〇金沢旅行 長町武家屋敷 シダレモミジ G7X.jpg
武家屋敷の庭とタムケモミジ 2022年11月20日 金沢市 長町武家屋敷跡

001_221120001 X800 金沢旅行 東京駅 G7X.jpg 1.東京駅 新幹線乗車風景
東京駅 9:20発 の「かがやき507号」に乗車する人の列ができている。全車指定席である。列車が到着し、社内の準備ができるとドアが開き客が乗車するが、ドアーが開いて発車するまでは5分もない。直前まで長野行きの列車が止まっていた。北陸新幹線は2015年には長野 - 金沢間が開業し、E7系が東京 - 金沢間を結んでいる。私たちが乗るのは金沢行きだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/125秒 28mm ISO250 ) 露出補正 なし
002_221120009 X800 金沢旅行 東京駅 G7X.jpg 2.隣のホーム 東北新幹線と秋田新幹線
私たちが乗車する列車が入線するまでの間、ちょっと時間があったので、隣のホームに止まっていた東北新幹線と秋田新幹線の連結部分を見に行った。秋田新幹線は盛岡で東北新幹線と別れるが、盛岡 - 秋田間の田沢湖線と奥羽本線を新幹線車両が直通できるように改良し、1997年に開業した。2014年には全ての車両がE6系に置き換えられた。東北新幹線の車両は2011年に登場したE5系で「はやぶさ」「はやて」「やまびこ」「なすの」に用いられている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/125秒 23mm ISO125 ) 露出補正 なし
003_221120022 X800 〇金沢旅行 東京駅 G7X.jpg 3.右手に日本海
「かがやき」は長野に停車したあと、次の停車駅は富山である。長野を出た北陸新幹線は糸魚川で日本海に突き当たる。しばらく右手には日本海が眺められた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO250 ) 露出補正 なし
004_221120025 X800 金沢旅行 東京駅 G7X.jpg 4.左手には山々
進行方向左手には、雪のある山々が見られた。方向は妙高山の方角だろうか。晴れていればもっと奥の山々が見えると思うのだが。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO200 ) 露出補正 なし
005_221120030 X800 〇金沢旅行 東京駅 G7X.jpg 5.金沢駅 鼓門
11時53分に金沢駅に着いた。新幹線のホームから下に降りるとコンコースの向こうに、よくテレビなどで見る鼓門が見えた。小雨が降っているが外に出る。観光客が金沢駅に降りてまずカメラを取り出すという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
006_221120036 X800 〇金沢旅行 東京駅 G7X.jpg 6.鼓門と「もてなしドーム」
鼓門に近づいて撮るとその後ろに大きなドームが見えた。鼓門はもちろん日本の代表的伝統芸能である「能」に使用される「鼓」をイメージしている。金沢は古くから「能」が盛んな土地だそうだ。そして、駅前広場を覆う透明なドームは巨大な雨傘をイメージして作られた。石川県は全国で最も年間降雨日の多い県だそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
007_221120038 X800 金沢旅行 東京駅 G7X.jpg 7.「もてなしドーム」
鼓門の内側の駅前広場に入ると、そこは「もてなしドーム」でカバーされている。今も雨が降っているが、ここでは傘はいらない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO200 ) 露出補正 +1段
008_221120042 X800 金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 8.小雨の降る長町武家屋敷跡
いったんタクシーで片町というところにあるホテルに入った。昼過ぎだったがチェックインができたので、部屋に荷物を置いてホテルを出る。ホテルのフロントで教えてもらった店で簡単に食事を済ませ、そこからなら歩いて行ける長町武家屋敷跡へ行くことにする。食事をしたお店の方にその入り口を教えてもらった。石畳が雨に濡れて風情がある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO640 ) 露出補正 なし
009_221120047 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 9.長町武家屋敷跡の街並み -1
長町武家屋敷跡は昭和の頃から江戸時代の景観が残る街並みとして、金沢の観光名所の一つになっている。加賀藩では、武士のすべてが城下に居住したので広大な武家屋敷には土塀が長く連なっていたという。その土塀越しに紅葉した庭木が見える。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO800 ) 露出補正 なし
010_221120059 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 10.長町武家屋敷跡の街並み -2
この界隈は藩政時代の面影を残し、住民の静かな日常生活が営まれている。路上駐車や、家の中をのぞき込んだり、大声での会話をご遠慮いただき環境の美化にご協力くださいと書かれた長町武家屋敷界隈を愛する会・金沢市・金沢市観光協会の立て札があった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 14mm ISO800 ) 露出補正 なし
011_221120063 X800 金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 11.長町武家屋敷跡の街並み -3
特徴のある土塀が続く道を歩く。雨だからだろうか観光客は少ない。この先を左に入っていく。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO320 ) 露出補正 なし
012_221120066 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 12.長町武家屋敷跡の街並み -4
ところが観光バスでも着いたのだろうか大勢の観光客の皆さんが現れた。この辺りに、創業文政5年九谷焼窯元といった店もあり、その家宝として当時から店先に置かれれていたという石灯籠があった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
013_221120071 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 13.長町武家屋敷跡の街並み -5
確かに実際に住まわれている住宅を思わせるお宅がある。土壁面を雨から守るため、土塀の上部には板壁(屋根)が架けられている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 22mm ISO500 ) 露出補正 なし
014_221120078 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 14.長町武家屋敷跡の街並み -6 春日山窯木米庵
九谷焼窯元の店の近くに、2017年8月にオープンした春日山窯木米庵というところがあり、その庭を見ることができた。ドウダンツツジが紅葉している。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 20mm ISO640 ) 露出補正 なし
015_221120079 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 ドウダンツツジ G7X.jpg 15.長町武家屋敷跡の街並み -7 春日山窯木米庵
このあたりの武家屋敷に見られる典型的な庭園のように思える。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 12mm ISO1000 ) 露出補正 なし
016_221120084 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 16.長町二の橋
香林坊の裏手の商店や飲食店が並ぶせせらぎ通りから、長町武家屋敷通りを歩いて、長町観光の中心といわれる長町二の橋に出た。大野庄用水が流れる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 12mm ISO1000 ) 露出補正 なし
017_221120085 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 17.大野庄用水 -1
長町のもう一つの散策ルートして、大野庄用水がある。前田利家が金沢城を築城した際には、大野庄用水を利用して材木を運んだと伝えられている。400年以上も流れ続けている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 31mm ISO200 ) 露出補正 なし
018_221120086 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 エノキ G7X.jpg 18.大野庄用水 -2
前田利家の二男で前田利政を家祖とする加賀藩重臣である前田土佐守記念館の方角を眺める。長町一の橋へ土塀は続く。エノキが紅葉していた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 31mm ISO500 ) 露出補正 なし
019_221120089 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 19.大野庄用水 -3
大野庄用水には長町一の橋から長町八の橋まで8本の橋が架かっている。ここは長町三の橋付近から長町二の橋を眺める。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO250 ) 露出補正 なし
020_221120090 金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 20.大野庄用水 -4
19の写真を撮ったところから、少しカメラを右に振って撮った。雪吊りが施された松が見える。個人のお宅だろうか?

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 18mm ISO200 ) 露出補正 なし
021_221120091 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 21.大野庄用水 -5
四の橋の上から、三の橋、二の橋を眺める。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 24mm ISO250 ) 露出補正 なし
022_221120095 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 22.大野庄用水 -6
私邸に植えられた柿の木の細長くて先がとがっている実を撮った。渋そうな柿だ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO500 ) 露出補正 なし
023_221120128 X800 金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 23.武家屋敷跡 野村家 -1
加賀藩時代の上流・中流階級藩士の侍屋敷が軒を連ねているが、三の橋の傍に一般公開されている武家屋敷跡「加賀藩千二百石野村家」という屋敷があった。入館料を支払い入ってみる。天正11年(1583年)、前田利家が金沢城に入城した際、直臣として従った野村伝兵衛信貞家は、禄高千石、千二百石と累進し、十一代にわたって御馬廻組組頭、各奉行職を歴任した。武家制度の解体により、野村家も幾たびか住人を変えたが、土塀、古木、曲水の一部を残し、北前船の豪商・久保彦兵衛が天保14年(1843年)に建てた「上段の間」などを移築している。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1250 ) 露出補正 なし
024_221120100 X800 金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 24.武家屋敷跡 野村家 -2
ここは「謁見の間」に続く座敷、「控えの間」。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/640秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
025_221120104 X800 金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 25.武家屋敷跡 野村家 -3 「上段の間」
「謁見の間」から「上段の間」を見たところ。座敷の前の説明版には、長々とこの「上段の間」が、その総桧づくりの格天井、狩野派の最高峰である絵師による襖絵などがいかにお金がかかった立派なつくりであるかが説明されている。だが、これは野村家オリジナルのものではないという。元々は加賀藩の支藩である大聖寺藩にあったもので、そこの藩主謁見用に作られたものだという。それが明治になってここに移築されてきたそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/400秒 10mm ISO3200 ) 露出補正 なし
026_221120108 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 26.武家屋敷跡 野村家 -4 庭園
大野庄用水が庭に引き込まれている。石灯籠には雪から守るための菰(こも)が巻かれていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO800 ) 露出補正 なし
027_221120123 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 27.武家屋敷跡 野村家 -5 庭園
この庭園は確かに美しい。金沢旅物語というサイトには、「2009年発行の外国人観光客向けガイドブック『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で二つ星として紹介。米国庭園専門誌の2003年度日本庭園ランキングでも3位に選ばれている」と書かれている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/800秒 20mm ISO3200 ) 露出補正 なし
028_221120129 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 ヤマボウシ G7X.jpg 28.大野庄用水 -7
土壁面を雨から守るため、上部に屋根が架けられた特徴のある土塀の断面の形がわかる。紅葉しているのは初夏に白い花を咲かせるヤマボウシのようだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
029_221120130 X800 金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 29.長屋門
江戸時代に武家屋敷に見られる門形式の一つで、仲間や小者などの武家奉公人が住み込んだ長屋や厩が門と一体となったものだそうだ。この門は加賀藩直臣、禄高三百石の天野家のものであった。現在市内に残っている長屋門は極めて少なく貴重である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
030_221120146 X800 金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 30.高田家跡 -1 庭園
長町四の橋には旧加賀藩士高田家跡がある。加賀藩に仕えた中級武士高田家の武家屋敷跡で現在は藩政時代の長屋門を修復して一般公開している。敷地内には大きな池を中心に配し、周囲をめぐりながら美しい景観を鑑賞できる。江戸時代の代表的な庭園造りである池泉回遊式庭園が広がっている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 9mm ISO640 ) 露出補正 なし
031_221120144 X800 金沢旅行 長町武家屋敷 ニオイトサミズキ G7X.jpg 31.高田家跡 -2 庭園
今日一日、いろいろな木々が紅葉しているのを見た。PictureThis で検索したところ、これはニオイトサミズキと返ってきた。シナミズキとも言うらしい。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 26mm ISO640 ) 露出補正 なし
032_221120150 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 32.外国人観光客
ここは武家屋敷通りと大野庄用水が交差する二の橋近く。小旗を高く掲げたガイドさんに案内され、外国人観光客のグループも多く見られた。午後3時になった。せせらぎ通り迄戻り表通りに出てタクシーに乗り、ひがし茶屋街に行く。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし

2022年8月12日

岐阜公園と名和昆虫博物館 7月8日

岐阜駅前のホテルにもどり、ゆっくり朝食をした。この日は朝10時に名古屋在住の親友がホテルまで迎えに来てくれる。チェックアウトをして、少し早めにホテルを出ると、すでに到着し、待ってくれていた。
 まずは名和昆虫博物館がある岐阜公園を目指す。15分くらい走って、岐阜公園の駐車場に入った。「若き日の織田信長像」と題された織田信長の銅像がある正門から岐阜公園に入った。まだ、人影は少ない。ゆっくりと緑に浸りながら、公園内を歩く。
 岐阜公園のいちばん南側の奥に「名和昆虫博物館」はあった。この日は金曜日、博物館は火、水、木曜日が休館日であったが、事前にこれを知り、ほっとしていた。入館料ひとり600円を支払って館内に入る。1階と2階が展示室になっていて、それほど広くはない。専門家だけではなく、一般の人や、子供たちにも理解でき、楽しませるような展示になっていた。受付では、標本も販売されている。記念にキナバルオナガタイマイ(ボルネオ)1頭を購入した。岐阜公園茶室、立礼茶席「華松軒」において抹茶と和菓子で一休みした。落ち着く。
 駐車場へ戻る道筋でゴマダラチョウを撮って、明治村へ移動する前に、昼食の話になった。友人から長良川沿いのやなであゆを食べないかと提案があり、賛成する。甘露煮、お造り,南蛮漬、塩焼き、みそ煮,フライ.と次々と出てきて全部で10尾ほど食べたのではなかろうか。特に新鮮な鮎の塩焼きの味は最高だった。骨抜きも上手くできた。

000_220708162 X700 〇岐阜公園 名和昆虫博物館 Z50 18-140.jpg
名和昆虫博物館入口 2022年7月8日 岐阜市大宮町(岐阜公園内)

011_220708058 X800 岐阜公園 Z50 18-140.jpg 11.「天下布武」印
岐阜公園を名和昆虫博物館を目ざして南へ進む。石囲いに腰かけて、女性がひとりスマホを使っていた。貨幣を形どったような造作がある。何だろうと思ったが、すぐそばに答えがあった。これは、織田信長の「天下布武」印と花押(いわばサイン)の石碑であった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 21mm ISO 110 ) 露出補正 なし
012_220708057 X800 岐阜公園 Z50 18-140.jpg 12.「天下布武」印の説明書き
織田信長は、永禄8年(1565年)9月頃から文書に麟(りん)の字をかたどった花押を使用するようになり、永禄10年(1567年)9月に岐阜に居城を移し、同年11月、「天下布武」印を使い始めたことが分かっているそうだ。この「天下布武」印によって、この文書が信長の意志によって作成され、それを伝えるものであることが示されている。「天下布武」という文面は、武力によって天下に号令するとの意志を示している。この翌年、信長は足利義昭を奉じて京都に進出するが、この印章の使用は、すでに岐阜を手に入れた段階で、天下を治める構想を練っていたことを示しているのだろうと目されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 21mm ISO 450 ) 露出補正 なし
013_220708062 X800 岐阜公園 Z50 18-140.jpg 13.「信長の庭」
岐阜市のホームページでは、「天下統一を夢見た、岐阜ゆかりの武将 織田信長公 が駆け抜けた戦国時代の荒々しさをイメージした庭園です。永年にわたって岐阜公園を見つめてきた巨木を取り込み、長良川流域の巨大な石(約1,000t)を使った石庭として、当時の石組みの技法を用いて「剛」「静」「雅」の3つの滝と池からなり、近隣にはない規模の日本庭園です。また、当時の井戸を出土した場所に再現し、岐阜城下をイメージした「信長の町」やせせらぎ水路など、信長が居城していた時代を思い巡らしながら、四季折々の風景美と調和した素晴らしい眺めを楽しんでいただけます。」と紹介されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 54mm ISO 6400 ) 露出補正 なし
014_220708065 X800 岐阜公園 Z50 18-140.jpg 14.冠木門
「信長の庭」の池が終わるところの左側(東側)に信長の居城跡が保存整備されているが、その居館跡の入り口には冠木門が設置され、館が建てられていた頃の雰囲気をしのばせている。ここより上の段には巨石列で区画された城主の居館があった。この冠木門は市内のロータリークラブから寄贈されたものであるが、当時の入り口はもう少し南側だったようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 20mm ISO 640 ) 露出補正 なし
015_220708069m X800 岐阜公園 Z50 18-140.jpg 15.三重塔 -1
信長の居館跡辺りから三重塔が良く見えた。大正天皇御大典記念事業として大正6年(1917年)に、かっての長良橋の材木で建築された登録有形文化財だそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 45mm ISO 360 ) 露出補正 なし
016_220708079 X800 〇岐阜公園 Z50 18-140.jpg 16.三重塔 -2
日本画の巨匠として知られる川合玉堂が位置を定めたと言われている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 92mm ISO 280 ) 露出補正 なし
017_220708088 X800 岐阜公園 名和昆虫博物館 Z50 18-140.jpg 17.名和昆虫博物館 看板
岐阜公園を南へ進んでいくと名和昆虫博物館の看板が見えてきた。パンフレットによると、名和昆虫博物館は大正8年(1919年)10月26日に財団法人名和昆虫研究所の付属施設として、開館したという。当初は主に農作物害虫やシロアリなど家屋の害虫駆除のための啓蒙普及の場として先駆的な役割を果たした。時代とともに公共の害虫研究機関が発達するにあたり、その使命を自然教育の一環としての昆虫啓蒙普及に活動してきた。昆虫専門の博物館でしかも、全くの個人が設立し5代にわたって、今なお活動し続けている点で、他に類を見ないユニークな博物館と言える「日本で最も長い歴史を誇る昆虫専門の博物館」である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 22mm ISO 110 ) 露出補正 なし
018_220708087 X800 岐阜公園 名和昆虫博物館 Z50 18-140.jpg 18.名和昆虫研究所記念昆虫館 (標本収蔵庫)
博物館の手前に、明治40年(1907年)6月に竣工した名和昆虫研究所記念昆虫館が見えた。この建物は標本収蔵庫として建てられた。昆虫博物館とともに近代日本を代表する建築家 武田五一氏の設計によるもので、歴史的にも価値がある。博物館は登録有形文化財、記念館のほうは岐阜市重要文化財に指定されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 32mm ISO 110 ) 露出補正 なし
019_220708089 X800 岐阜公園 名和昆虫博物館 Z50 18-140.jpg 19.名和昆虫研究所記念昆虫館の側面
なお、名和昆虫研究所は明治29年(1896年)に、農作物や家屋の害虫の研究を主な目的として、名和靖 が独力で設立した。現在は一般財団法人組織なっている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 22mm ISO 400 ) 露出補正 なし
020_220708090 X800 岐阜公園 名和昆虫博物館 Z50 18-140.jpg 20.名和昆虫博物館 受付
歴史的な建物である博物館の入り口を入り、呼び鈴を押した。係の方が後ろの事務所から出て来られ、入館料をお支払いする。展示されている標本やパネルを撮影してよいかと尋ねたところOKとのこと。これは、ここで販売されている標本の写真である。標本製作は確かな技術を持った、当博物館の2名の経験豊かな職員の方がおこなっているとのこと。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 26mm ISO 3200 ) 露出補正 なし
021_220708102 X800 〇岐阜公園 名和昆虫博物館 Z50 18-140.jpg 21.ルードルフィア・ラインについてのパネル
名和昆虫研究所の創設者である名和靖氏は、研究所設立前の1883年(明治16年)に岐阜県郡上郡祖師野村(現在の下呂市金山町祖師野)で、のちに「ギフチョウ」と命名されるチョウを発見した。日本にはルードルフィア属として、ギフチョウとヒメギフチョウの2種が生息し、大まかに西にギフチョウ、東にヒメギフチョウと明確に棲み分けをしており、基本的にこの2種が同時に見られる事はない。両者はごく一部の混生地(山形の最上川流域や新潟県の糸魚川~長野県白馬村など)を除いて見事に棲み分けていて、その境界線をルードルフィア・ラインという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 24mm ISO 2800 ) 露出補正 なし
022_220708103 X800 〇岐阜公園 名和昆虫博物館 Z50 18-140.jpg 22.ギフチョウに近い仲間
さすが、ギフチョウに関連する展示が多数あった。これは中国などに棲むシボリアゲハの仲間である。2011年8月中旬に、日本の調査隊6人が、ブータン政府の調査団とともに渓谷奥地の秘境で、78年ぶりにブータンシボリアゲハを確認した。このことはテレビでも詳しく報道された。来日したブータン国王夫妻が、日本の協力へのお礼としてブータンシボリアゲハ2頭を寄贈されたことが話題となった。ブータンシボリアゲハは「ヒマラヤの貴婦人」と呼ばれる幻の大蝶として知られている。ブータンシボリアゲハのほか、この仲間には、シボリアゲハ、シナシボリアゲハ、ウンナンシボリアゲハの3種が知られている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 36mm ISO 3200 ) 露出補正 なし
023_220708126 X800 岐阜公園 名和昆虫博物館 Z50 18-140.jpg 23.2階展示室
1階の展示室は、外国のカブトムシやクワガタの展示も多かった。そして、2階の展示室に上がる。華麗なチョウを集めた世界の美チョウ・コーナーが目を引く。自然教育の一環としての昆虫啓蒙普及を目的としてか「クイズで遊ぼう、学ぼう、不思議な昆虫の世界」と題した実物昆虫標本によるクイズ形式の展示が多くあった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 24mm ISO 3200 ) 露出補正 なし
024_220708131 X800 岐阜公園 名和昆虫博物館 Z50 18-140.jpg 24.モルフォ
世界の美チョウがグループ分けして展示されている。これは南米に生息するモルフォチョウの仲間で、中央の4頭はヘレナモルフォ、その周りを、レテノールモルフォなどが取り囲む。このグループは日本には生息していない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 54mm ISO 4000 ) 露出補正 なし
025_220708149 X800 〇岐阜公園 名和昆虫博物館 Z50 18-140.jpg 25.各地のツマベニチョウの仲間
東南アジアに多く生息するが、日本にも沖縄県、鹿児島県に1種のツマベニチョウがいる。シロチョウ科最大のチョウで見栄えが良い。少年時代には憧れたチョウである。多摩動物園や足立区生物園の温室には飼育されたツマベニチョウが翔んでいる。私は那覇の公園でハイビスカスにきたツマベニチョウの写真を一度だけ撮影したことがある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 29mm ISO 4000 ) 露出補正 なし
026_220708142 X800 〇岐阜公園 名和昆虫博物館 Z50 18-140.jpg 26.世界の美チョウ ギフチョウはどれ?
クイズ形式の標本展示である。東南アジアに棲むトリバネアゲハの仲間、中央アメリカ・南アメリカに住むミイロタテハの仲間、モルフォチョウの仲間を世界の3大美チョウという。この標本箱の中には、それ以外の美しい蝶も収められている。ギフチョウも入っている。博物館にお展示されているすべての標本を丁寧に見ることはできなかったし、写真に撮ることもできなかった。後日、このブログのため、ネット検索したところ、ほぼ完ぺきに名和昆虫博物館の展示について網羅されている Life Designs というサイトがヒットした。ヒナバルオナガタウマイ(ボルネオ)という蝶の標本を記念に購入した。見事な展翅である。外に出ると、先生に引率された幼稚園の子供たちだろうか、見学に来ていた。(トップの写真)

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 22mm ISO 3200 ) 露出補正 なし
027_220708170 X800 岐阜公園 華松軒 Z50 18-140.jpg 27.抹茶カフェ -1
名和昆虫博物館を退出し、駐車場へと歩き始めると右手に 立札茶房「華松軒」というところがあった。気温も上がってきて喉が渇いていた。和菓子で抹茶を楽しもうということになった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 48mm ISO 100 ) 露出補正 なし
028_220708165 X800 岐阜公園 華松軒 Z50 18-140.jpg 28.抹茶カフェ -2
落ち着いた気分になる。岐阜市政100周年を記念して昭和63年(1988年)に開室した茶室「華松軒」の立礼茶席で、80歳の男2人で和菓子と冷たい抹茶で涼をとる。抹茶は滅多にいただくことはないが、立ち寄ってよかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 36mm ISO 400 ) 露出補正 なし
029_220708173tm X800 岐阜公園 岐阜城 Z50 18-140.jpg 29.岐阜城
茶室「華松軒」を出て、振り返ると岐阜城が見えた。岐阜城は鎌倉時代に二階堂氏が築城した山城である。斎藤道三の居城の時は稲葉山城と呼ばれ、信長が天下統一の足掛かりとした居城としても有名である。現在の城は昭和31年に再築された。標高329mの金華山山上に建ち、最上階からは、眼下に鵜飼で有名な清流長良川が市内を貫流し、東には恵那山、木曽御岳山が雄大な姿を見せ、北には乗鞍、日本アルプスが連なっている。また西には伊吹、養老、鈴鹿の山系が連なり、南には濃尾の大平野が豊かに開け、木曽の流れが悠然と伊勢湾に注いでいるさまを一望におさめることができるという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/2500秒 140mm ISO 100 ) 露出補正 なし
030_220708071 X800 岐阜公園 Z50 18-140.jpg 30.三重塔と「ぎふ金華山ロープウェイ」
1955年(昭和30年)に「信長の庭」の傍から金華山山上へ上がるロープウェイが、開通している。天気も良いので上に上がって、信長の気分になってみたかったが、ロープウェイの山上駅から城まで徒歩8分あるという。時間が足りないので、今回は割愛する。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 45mm ISO 200 ) 露出補正 なし
031_220708178 X800 〇岐阜公園 エノキ Z50 18-140.jpg 31.ゴマダラチョウ -1
左側をせせらぎが流れる。そこで何かが翔んだ。近寄ってみるとゴマダラチョウだった。最近、ゴマダラチョウの写真を撮っていない。これはこれで嬉しい。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 2000 ) 露出補正 なし
032_220708192 X800 ◎岐阜公園 エノキ Z50 18-140.jpg 32.ゴマダラチョウ -2
お腹が大きい。雌のようだ。止まっている葉もエノキのようである。NIKKOR Z DX 18-140mm というレンズは扱いやすい。チョウを撮るときも、チョウから40cmくらいに近づくことが出来る。だが、いかんせん暗い。105mm macro f2,8 が欲しくなる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 280 ) 露出補正 なし


2021年9月24日

舞岡公園 アカボシゴマダラ最盛期 9月13日

2015年の9月12日に舞岡公園へ行ったとき、水車小屋の近くの熟した柿の実にコムラサキが吸蜜に来ていたことがあった。コムラサキだけではなく、ゴマダラチョウや、アカボシゴマダラもいた。
 9月13日にその様子を見に舞岡公園へ行ってみた。柿の実は成る年と成らない年があるようだが、残念ながら柿の実は成っていなかった。柳の下にいつも泥鰌はいない。家の近所の柿の木を見てもまだ実は小さく青かった。
 舞岡公園はアカボシゴマダラ第3化発生の最盛期になってきたようだ。多くの個体が見られたし、ほとんどが傷ひとつないきれいな個体だった。

000_210913171 X700 ◎舞岡公園 完品 雄 RX10M4.jpg
アカボシゴマダラ秋型発生最盛期 2021年9月13日 横浜市戸塚区舞岡公園

001_210913001 X800 舞岡公園 RX10M4.jpg 1.コミスジ -1
いつものように南門から園内に入る。コミスジは年3回ほど発生する。第3化のきれいな個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 143mm ISO400 ) 露出補正 なし
002_210913015 X800 〇舞岡公園 アゲハ カラタチ RX10M4.jpg 2.アゲハ雌とカラタチ -1
長久保の炭焼き小屋へ入る道にカラタチが植えられていて、しばしばアゲハが産卵に来る。大分破損している雌だが、新芽を探して産卵を試みる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 84mm ISO640 ) 露出補正 なし
003_210913025x X800 ◎舞岡公園 アゲハ カラタチ RX10M4.jpg 3.アゲハ雌とカラタチ -2
腹端を曲げ枝先にある新芽に産卵を試みる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 132mm ISO200 ) 露出補正 なし
004_210913027x X800 ◎舞岡公園 アゲハ カラタチ RX10M4.jpg 4.アゲハ雌とカラタチ -3
産卵を試みては、離れてまた新芽にタッチする。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 132mm ISO250 ) 露出補正 なし
005_210913035 X800 舞岡公園 アゲハ カラタチ RX10M4.jpg 5.案山子まつり
毎年、稲穂が実る秋には案山まつりが行われ、田んぼの畔に着飾った案山子たちがあらわれる。9/18-10/11のあいだ、案山子たちの人気投票が行われる。今年は良い作品が多いように思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 24mm ISO100 ) 露出補正 なし
006_210913055 X800 ◎舞岡公園 RX10M4.jpg 6.アカボシゴマダラ -1
古民家の裏庭を見ながら縁側に腰を掛けて、汗をぬぐっていると、アカボシゴマダラが現れた。羽化したばかりのようなきれいな個体だったが左後翅が少しちぎれていた。雌雄の判別が難しいが、ゆっくりと飛び、エノキの葉に絡んでいるところを見ると雌なのだろう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 140mm ISO320 ) 露出補正 なし
007_210913066t X800 〇舞岡公園 RX10M4.jpg 7.アカボシゴマダラ -2
前の写真と同じ個体。ゆっくり撮らせてくれた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 140mm ISO320 ) 露出補正 なし
008_210913079t X800 ◎舞岡公園 オミナエシ RX10M4.jpg 8.イチモンジセセリとオミナエシ
古民家の庭にオミナエシ(女郎花)の花が咲いている。黄色い花と白い花が枝分かれして咲いているよに見えたが、よく見ると違うようだ。白い花の方はオトコエシ(男郎花)だ。イチモンジセセリが吸蜜している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 53mm ISO100 ) 露出補正 なし
009_210913084 X800 ◎舞岡公園 カラスアゲハ RX10M4.jpg 9.カラスアゲハ雌 -1
ほとんどのクサギの花は終わってしまっていたが、まだ花が残っている株があった。カラスアゲハが来ていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 172mm ISO1000 ) 露出補正 なし
010_210913086 X800 ◎舞岡公園 カラスアゲハ RX10M4.jpg 10.カラスアゲハ雌 -2
雄かと思ったが前翅に性標がない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 172mm ISO1000 ) 露出補正 なし
011_210913090 X800 △舞岡公園 カラスアゲハ RX10M4.jpg 11.カラスアゲハ雌 -3
前翅表面に白い帯模様が広がる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 172mm ISO1000 ) 露出補正 なし
012_210913097 X800 △舞岡公園 RX10M4.jpg 12.アカボシゴマダラ -3
この日は多くのアカボシゴマダラを見かけた。どの個体も新鮮であった。秋型発生の最盛期に入っているようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 172mm ISO1000 ) 露出補正 なし
013_210913103 X800 ◎舞岡公園 RX10M4.jpg 13.アカボシゴマダラ -4
前の写真と同じ個体。エノキの葉に産卵をしようとしているようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 172mm ISO1600 ) 露出補正 なし
014_210913113 X800 ◎舞岡公園 RX10M4.jpg 14.アカボシゴマダラ -5
これも同じ個体である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 155mm ISO400 ) 露出補正 なし
015_210913127 X800 ◎舞岡公園 RX10M4.jpg 15.アカボシゴマダラ -6
狐久保の広場の傍らに水飲み場があるが、そこでアカボシゴマダラがしばらく翅を休めていた。この辺はアカボシをよく見かけるところである。ゴマダラチョウには滅多に会えなくなってしまった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 155mm ISO400 ) 露出補正 なし
016_210913141t X800 ◎舞岡公園 コミスジ RX10M4.jpg 16.コミスジ -2
この日はコミスジも多く見かけた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO500 ) 露出補正 なし
017_210913156 X800 ◎舞岡公園 RX10M4.jpg 17.ヒメウラナミジャノメ雌 -1
前翅の蛇の目の紋の周囲に白い環が見える。雌は前翅のジャノメの周りの色が薄くなるのだが、これほどはっきりしたのはあまり見ない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 132mm ISO51000 ) 露出補正 なし
018_210913192 ◎舞岡公園 RX10M4.jpg 18.ヒメウラナミジャノメ雌 -2
前翅外縁の縁取りがはっきりしている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 117mm ISO800 ) 露出補正 なし


2021年5月28日

舞岡公園 5月24日

5月16日に近畿、東海は梅雨入りした。関東地方はまだその発表はないものの、しばらくはっきりしない天気が続いていたが、この日は久しぶりに晴れるという天気予報だった。例年ならそろそろアカシジミが飛び出すころだが、今年のチョウたちの発生時期の予測は今一つ難しい。
 舞岡公園のツツジはいつ咲くのかと思っていたが、ようやく咲き進んできた。だが、ツツジに来る黒いアゲハの姿はない。
 相変わらず蝶の影は少ないが、11時ごろになって気温も上がり、蝶の飛ぶ姿が見られるようになった。春型の白いアカボシゴマダラも飛んでいるが、撮影チャンスはない。
 例年、アカシジミが良く見られるクリの花が咲くところへ行って見たが、まだ、その姿を見ることが出来なかった。代わりにルリシジミがクリの花で吸蜜していた。今年生まれの初々しいテングチョウが姿をみせる。春型のアカボシゴマダラを3回ほど見たが、撮影チャンスがなかった。また、平地産ゼフィルスのウラゴマダラシジミらしき飛翔を見たが、確認はできなかった。
 午後1時を過ぎそろそろ引き上げようと駐車場へ戻ると、そこに咲いているツツジの花にモンキアゲハの姿が見えた。

1.ヒイラギナンテン(柊南天)
秋には多彩な紅葉を見せてくれるヒイラギナンテンに青紫色の実がなっていた。緑色から段々この色になり、秋には熟すそうだ。四季折々楽しませてくれる。この実は食べられないことはないが、苦くて酸っぱく、まずいとのことだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 218mm ISO2000 ) 露出補正 なし
001_210524003 X800 ヒイラギナンテン 舞岡公園 RX10M4.jpg
2.田植え体験教室
この時季は谷戸の田んぼで、子供たちの田植え体験教室が行われている。毎年見る風景である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 30mm ISO125 ) 露出補正 なし
002_210524013 X800 舞岡公園 RX10M4.jpg
3.モンシロチョウ
時刻は10時50分、やっと気温が上がってきて、モンシロチョウが飛ぶようになってきた。初夏に似たような白い花が木に咲く。ウツギ、ヒメウツギ、エゴノキなどがあるが、なかなか覚えきれない。この白い花はウツギのようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220m ISO125 ) 露出補正 なし
003_210524016 X800 舞岡公園 RX10M4.jpg
4.田んぼのモンシロチョウ
田んぼの中にあった枯れた草の茎?のようなものにモンシロチョウが飛来して止まった。そこへ別のモンシロチョウが飛来してその隣の枯れた茎に止まった。求愛行動なのか、単に群れようとしているのか。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 220m ISO100) 露出補正 なし
004_210524025 X800 舞岡公園 RX10M4.jpg
5.ベニシジミ
休耕田に咲いているヒメジョオン(姫女苑)でベニシジミが吸蜜していた。ハルジオン(春紫苑)とヒメジョオンは良く似ているが、やっと区別がつくようになった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 190m ISO100) 露出補正 なし
005_210524042 X800 姫女苑 舞岡公園 RX10M4.jpg
6.休耕地のベニシジミ
ズームをワイド端にして、ローアングルで休耕地を背景に入れて撮った。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 9m ISO100) 露出補正 なし  
006_210524045 X800 〇ヒメジョオン 舞岡公園 RX10M4.jpg
7.ダイミョウセセリ 裏側
ダイミョウセセリが多く見られるようにな季節になった。休耕田に咲くユウゲショウ(夕化粧)の花で吸蜜していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 128m ISO100) 露出補正 なし
007_210524052 X800 〇舞岡公園 RX10M4.jpg
8.ダイミョウセセリ 表側
前の写真と同じ個体だが、少し回り込んで表側から撮った。地味なダイミョウセセリにユウゲショウの花が彩りを添える。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220m ISO400) 露出補正 なし
008_210524054 X800 〇舞岡公園 RX10M4.jpg
9.テングチョウ -1
今年生まれの初々しいテングチョウが飛んできた。これから約1年成虫の長い一生がはじまる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 147m ISO800) 露出補正 なし
009_210524063 X800 ♂ 舞岡公園 RX10M4.jpg
10.テングチョウ -2
エノキの周囲を旋回して、その新芽に止まった。♂か♀かわかり難いが、後翅裏面から♀のように見える。エノキはテングチョウの食草のひとつだが、この個体が♀だとして、産卵時期は来春であろう。生まれ故郷が懐かしいのだろうか。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 147m ISO2500) 露出補正 なし
010_210524067 X800 〇エノキ 舞岡公園 RX10M4.jpg
11.ルリシジミ♀ -1
ルリシジミは暖かいところでは、年に4~6回発生するようだが、これは第2化だろうか。羽化間もないと思われるきれいな個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220m ISO500) 露出補正 なし
011_210524079 X800 〇舞岡公園 RX10M4.jpg
12.ルリシジミ♀ -2
広角で撮った。思ったより敏感でなかなか近づくことが出きない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9m ISO100) 露出補正 なし
012_210524081 X800 〇舞岡公園 RX10M4.jpg
13.ルリシジミ♀ -3
これも同じ個体。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220m ISO1600) 露出補正 なし
013_210524088 X800 ◎舞岡公園 RX10M4.jpg
14.ルリシジミ -4
例年なら今頃はアカシジミが発生し始めるころである。クリの花が咲くところへ行って見た。クリの花は咲いていたがアカシジミは見つからなかった。代わりにルリシジミが吸蜜していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 94m ISO250) 露出補正 なし
014_210524097 X800 〇前田の丘 栗の花 舞岡公園 RX10M4.jpg
15.ルリシジミ -5
ゼフィルスのいそうなところを歩いていると、ルリシジミがいた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9m ISO320) 露出補正 なし
015_210524115 X800 ◎舞岡公園 RX10M4.jpg
16.テングチョウ -3
また、新生テングチョウがいた。今年もテングチョウが多く発生するのだろうか。間もなくすると茂みの中などに入り込んで夏眠をし、さらに冬眠をして来春に活動する。仮眠から覚めて、秋に一度活動をするようだが、秋にテングチョウを見た記憶がない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220m ISO200) 露出補正 なし
016_210524122 X800 ◎舞岡公園 RX10M4.jpg
17.モンキアゲハ -1
駐車場に戻ってきたら、ツツジの植え込みにモンキアゲハが来ていた。今年はツツジが咲くのが遅かったようだし、モンキアゲハ♂もまだ破損が少なくきれいである。口吻を伸ばし、花に止まろうとしている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 106m ISO800) 露出補正 なし
017_210524125t X800 ◎舞岡公園 RX10M4.jpg
18.モンキアゲハ -2
左側の尾状突起の先端が少しちぎれているが、おおむねきれいな個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 106m ISO800) 露出補正 なし
018_210524136t X800 ◎舞岡公園 RX10M4.jpg


2021年2月 8日

舞岡公園の蝶 55種 (15) ゴマダラチョウ、アカボシゴマダラ(外来種)

舞岡公園へ行くようになって、20年近くになるが、最近はあまりゴマダラチョウを見なくなった。公園の散策路を歩いていて、見かけるのはほとんどがアカボシゴマダラになってしまったのだ。同じエノキを植樹とするので、当然競合は起こるのだと思う。
  舞岡公園で初めてアカボシゴマダラを見たのは、2004年の秋、枝に残った熟した柿の実で吸汁している姿だった。しばらくの間、後翅の赤い紋を新鮮な思いでながめ、美しいとも思っていたが、いまはゴマダラチョウの清楚ないでたちの方を好ましく思う。

舞岡公園の蝶 55種 (15) ゴマダラチョウ、アカボシゴマダラ(外来種)

4.タテハチョウ科 ⑤   ゴマダラチョウ、アカボシゴマダラ(外来種)
 
13) ゴマダラチョウ

41301 2011年5月31日 撮影
春型 黄色いストローが鮮やかだ。

Canon PowerShot A640 f2.8-4.1 7.3-29.2mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/125秒 7mm ISOオート )  露出補正 なし
01_110531017T X800 A640.jpg
41302 2011年5月31日 撮影
この個体、後翅が大きく破損していた。

Nikon D300 SIGMA 105mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/400秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
02_110531069 X800 D300 SIGMA 105mm macro.jpg
41303 2011年6月6日 撮影
春型の♀。アカボシゴマダラに負けないよう頑張って欲しい。

Nikon D300 SIGMA 105mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/400秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
03_110606064TDPLF X800 D300 SIGMA 105mm macro.jpg
41304 2015年9月12日 撮影
古民家の近くに柿の木がある。その柿にゴマダラチョウが来ていた。ゴマダラチョウは舞岡公園ですっかり少なくなったと思う。勢力を拡大する外来種のアカボシゴマダラとの競合だろうか。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/125秒 236mm ISO180 )  露出補正 -0.3段 
04_150912003 X800 P610.jpg
41305 2015年9月12日 撮影
そこへアカボシゴマダラが飛来した。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.5 1/125秒 258mm ISO250 )  露出補正 -0.3段
05_150912006 X800 P610.jpg
41306 2015年9月12日 撮影
アカボシゴマダラの赤い紋は確かにきれいだ。しかし、ゴマダラチョウの清楚な姿は品がある。  

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/125秒 116mm ISO125 )  露出補正 -0.3段
06_150912016 X800 P610.jpg


14) アカボシゴマダラ(外来種)

41401 2005年6月24日 撮影
4齢幼虫 7月中頃に夏型として成虫になるのだろう。

Nikon D100 Tokina 100mm f2.8D macroデータ不詳
01_050624036 X800 4令 D100 Tokina100.jpg
41402 2005年9月12日 撮影
このチョウ(外来種・中国原産?)が初めて関東で記録されたのは1998年藤沢市だといわれる。私が、その藤沢市の新林公園で目撃したのが2003年だった。舞岡公園で初めて見たのは2005年である。

Nikon D100 Tokina 100mm f2.8D macro
データ不詳
02_050912034 X800 D100.jpg
41403 2005年9月12日 撮影
この日は舞岡公園のあちこちでアカボシゴマダラ(外来種)が飛んでいた。鮮やかな色彩模様のチョウだ。

Nikon D100 Tokina 100mm f2.8D macro
データ不詳
03_050912058 X800 D100.jpg
41404 2005年9月12日 撮影
♂のポートレートのような写真が撮れた。完品だ。

Nikon D100 Tokina 100mm f2.8D macro
データ不詳
04_050912063 X800 D100.jpg
41405 2005年9月29日 撮影
この年は特に個体数が多かったようだ。

Nikon D100 Tokina 100mm f2.8D macro
データ不詳
05_050929072 X800 D100 Tokina100.jpg
41406 2006年9月4日 撮影
秋口には個体数が多かった。コンデジでシャープに撮れた。

Canon PowerShot A620 f2.8-4.1 7.3-29.2mm 7.4 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/320秒 7mm ISOオート ) 
06_060904092 X800 A620.jpg
41407 2008年9月3日 撮影
毎年コンスタントに発生を続けている。

Nikon D300 Tokina 100mm f2.8 macro
  プログラムオートで撮影 ( f9 1/320秒 100mm ISO400 ) 露出補正 なし
07_080903009 X800 D300 Tokina100.jpg
41408 2008年9月3日 撮影
既に舞岡公園では普通種だ。

Nikon D300 Tokina 100mm f2.8 macro
  プログラムオートで撮影 ( f7.1 1/200秒 100mm ISO400 ) 露出補正 なし
08_080903024 X800 D300 Tokina100.jpg
41409 2010年6月1日 撮影
春型の♀。エノキに産卵している。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm f3.5-5.6G プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/320秒 200mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
09_100601043 X800 D5000 VR18-200.jpg
41410 2010年6月1日 撮影
平地産ゼフィルスを探して歩いていると、アカボシゴマダラに出くわす。樹液で吸蜜中。  

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm f3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/320秒 200mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
10_100601113 X800 D5000 VR18-200.jpg
41411 2010年6月1日 撮影
前の写真と同じ個体。春型の♀。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm f3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/500秒 200mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
11_100601120 X800 D5000 VR18-200.jpg
41412 2010年6月1日 撮影
舞岡公園で、私が知る樹液の出ているところはここしかない。しかし、数年前から樹液は全く出なくなってしまった。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm f3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/500秒 200mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
12_100601140 X800 D5000 VR18-200.jpg
41413 2011年6月6日 撮影
春型の♀。初めて、谷戸を渡って悠々と飛んでいるところを目撃したとき、「あの真っ白な大形のチョウは何だ!」と思った。  

Canon PowerShot A640 f2.8-4.1 7.3-29.2mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/200秒 7mm ISOオート ) 露出補選 -1.0段
13_110606022 X800  A640.jpg
41414 2011年6月6日 撮影
   産卵中の春型♀。

Nikon D300 SIGMA 105mm f2.8 macro  プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/125秒 105mm ISO800 ) 露出補正 なし
14_110606050 X800 D300 SIGMA 105mm macro.jpg
41415 2011年7月18日 撮影
瓜久保の家で。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/125秒 6mm ISO125 ) 露出補正 なし
15_110718018T X800 G12.jpg
41416 2013年9月17日 撮影
宮田池の先の舞岡川で。アカボシゴマダラは舞岡公園の広い範囲で見られる。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.61/250秒 4mm ISO100  ) 露出補正 なし  
16_130917026 X800 HS50EXR.jpg
41417 2016年8月31日 撮影
エノキの周囲を翔ぶ。舞岡公園へ行くと必ず見られるチョウになった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
17_160831010  X800 G7X.jpg


2021年1月27日

蝶 自選年間ベスト10 (18) 2020年

2020年はコロナ禍の1年であった。緊急事態宣言が発出され、不要不急の外出も自粛が要請された。一方で、経済活動を促すため、Go To トラベル など振興策も出されたのだが。
 ポイントは「三密」回避である。マイカーで野山へ行き、チョウを追う という行動は問題なかろうと考え、主に日帰りの撮影行を試みた。感染者の数が落ち着いたころ、Go To トラベルを利用して、軽井沢、南房総へも行ってきた。日帰りで行った入笠山では、多くの高原の蝶と戯れ、メスグロヒョウモンの斑紋異常個体の撮影もできた。
 ゴルフ、同窓会、飲み会などは、極端に減ってしまったが、チョウの写真に関しては、遠出こそ出来なかったものの、シャッターを押した回数は減らなかったと思う。
 秋には嬉しいこともあった。 偶然にも近所の公園で、十数日間にわたり、何頭かのクロマダラソテツシジミに巡り会えた。新鮮な個体もいたので、どこか近くで発生していたものと思う。三浦半島での記録はネットで知ったが、横浜市では珍しいと思う。

 いま、再び緊急事態宣言が出されている。東京都は1月7日に2,447人、神奈川は1月9日に995人の新規感染者が出て、それぞれ過去最多となった。重症になられる患者さん、亡くなられた方も増えている。しかし、ここへきて漸くピークを越え、新規感染者数が少なくなっている。

1. ウスバシロチョウ♂♀ 2020年4月22日 埼玉県 武蔵嵐山
年々、ウスバシロチョウの発生時期が早くなっているように思う。♀は羽化したばかりのようだった。その♀に♂が素早くアタック、カップルが成立したヨプだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
001_200422033 X800 ◎武蔵嵐山 RX10M4.jpg
2.オオムラサキ♀ 2020年7月2日 埼玉県 武蔵嵐山
「オオムラサキの森」活動センター に植えられているエノキに付いていた蛹が、保護ネットを外され、羽化していた。瑞々しい色をしている。間もなくどこかへ飛んでいくのだろう。この日は、域内の樹液に飛来していた♂も撮影できた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 121mm ISO1000 ) 露出補正 +0.3段
002_200702147 X800 ◎武蔵嵐山 RX10M4.jpg
3.ホソオチョウ♂ 2020年7月2日 埼玉県 武蔵嵐山
第2化の♂。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 10mm ISO100 ) 露出補正 +0.7段
003_200702209 X800 ◎武蔵嵐山 RX10M4.jpg
4.キアゲハ♂ 2020年7月22日 箱根湿性花園
コオニユリに綺麗なキアゲハが来ていた。花といい、チョウといい、周りの緑に映えていた。

  SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO160 ) 露出補正 なし
004_200722010 X800 箱根湿性花園 RX10M4.jpg
5.メスグロヒョウモン♀ 2020年8月4日 入笠山
左側の後翅下部が白く色が抜けたように見えた。確認したが、擦れにより鱗粉が落ちたのではない。斑紋異常のようだ。白化型とでもいうタイプなのだろうか。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 143mm ISO160 ) 露出補正 なし
005_200804253 X800 〇入笠公園 白化 RX10M4.jpg
6.クジャクチョウ♂ 2020年8月4日 入笠山
高原の蝶の代表である。夏のスキー・ゲレンデに咲くヒヨドリソウに多くの蝶が集まる。この日は10頭以上のクジャクチョウを観察した。

  SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 143mm ISO320 ) 露出補正 なし
006_200804519 X800 〇入笠公園 RX10M4.jpg
7.アサギマダラ♂ 2020年9月17日 信濃追分 花咲山
アサギマダラを呼ぶために、テニスコート2面を潰して、フジバカマを一面に植えた個人のフィールドである。まだ数は多くなかったが、アサギマダラのシーズンが始まっていた。この個体はマーキングされている。

  SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO320 ) 露出補正 なし
007_200917314 X800 ◎軽井沢花咲山 蝶の楽園 marking RX10M4.jpg
8.ヤマトシジミ♀ 2020年10月25日 横浜市 保土ヶ谷区
帷子川という川が流れる生活路の道端に、カタバミが生え、カントウヨメナといった季節の花が咲くところがある。ヤマトシジミが多い。♀の低温期型のバリエーションを楽しむ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/500秒 90mm ISO125 ) 露出補正 なし
008_201025031 X800 〇帷子川 D5300 TAMRON 90.jpg
9.クロマダラソテツシジミ♀ 2020年11月16日 横浜市 保土ヶ谷区
9月30日に近くの公園でヤマトシジミかと思って撮ったチョウが、後でモニターで見てクロマダラソテツシジミだったので、驚いた。ネットで調べてみると今秋は三浦半島で発生しているというので行って見たところ、ソテツのあるところで発見出来た。11月に入って、最初に撮ったところとは違うところだが、再び近所でクロマダラソテツシジミを見つけた。 低温期型だ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/1000秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
009_201116029 X800 〇峰岡公園 クマソ♀ D5300 TAMRON90.jpg
10. クロマダラソテツシジミ♀ 2020年11月16日 横浜市保土ヶ谷区
細い尾状突起も落ちていない、羽化したてのようなきれいな個体だった。近くにソテツは見つからなかった。どこで羽化したのだろうか。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/1000秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
010_201116050 X800 ◎峰岡公園 クマソ♀ D5300 TAMRON90.jpg
補1.テングチョウ 2020年3月11日 横浜市 舞岡公園
早春の舞岡公園。ユキヤナギの花で越冬したテングチョウが来ていた。花期の早いユキヤナギで吸蜜するチョウは初めて観察した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
補001_200311136 X800 〇舞岡公園.jpg
補2.アゲハ♂ 2020年9月10日 南房総 館山
  宿の駐車場に植えられたランタナの花に、何頭かのアゲハやクロアゲハが集まっていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 121mm ISO100 ) 露出補正 なし
補002_200910364 X800 ◎南房総 休暇村館山 RX10m4.jpg
補3.スジボソヤマキチョウ♀ 2020年8月4日 入笠山
標高1,700mほどのスキー・ゲレンデに咲く小さな花を次から次へと飛び回っていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1000秒 218mm ISO100 ) 露出補正 -1.0段
補003_200804707 X800 〇入笠公園 アカバナ RX10M4.jpg
補4.クロマダラソテツシジミ♀ 2020年10月13日 三浦半島 荒崎海岸
今年は三浦半島でクロマダラソテツシジミが発生しているという情報があったので行って見た。午後も遅くなって、ダメかと諦めかけたとき、ソテツの新芽に飛来した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 132mm ISO800 ) 露出補正 -1.0段
補004_201013283 X800 ◎荒崎海岸 RX10M4.jpg
補5.クロマダラソテツシジミ♂ 2020年12月1日 横浜市 保土ヶ谷区
12月に入ったが、日差しがとても暖かい日、もういないだろうと思いつつクロマダラソテツシジミを探してみると、きれいな♂が落ち葉の上で日向ぼっこをしていた。これが最後だったが、今年の秋は随分楽しませてくれた。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5 1/1600秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
補005_201201010 X800 ◎峰岡公園 D5300 TAMRON 90.jpg


2020年7月11日

武蔵嵐山 オオムラサキの森 7月2日

7月2日は梅雨の晴れ間だという天気予報が見事に的中した。
 今年2度目だが、武蔵嵐山へ行く。4月22日に行ったときは、11時ぐらいまでは晴れ間があって日も差していたが、そのあとは雲が出てきて、気温も下がってしまった。日差しがあるころまでウスバシロチョウを撮ったが、その後、菅谷館跡へ廻ったものの、目当てにしていたホソオチョウは全く翔ぶ姿を見せてくれなかった。今回の目的はそのリベンジとしてホソオチョウの第二化を撮ることと、運が良ければオオムラサキを撮りたかった。
 圏央道経由で予定通り10時に現地に到着する。さっそく、4月22に日に来たときに、「オオムラサキの森」活動センターの前のエノキに緑色のネットがかけれて保護されていた4齢、5齢の幼虫たちは、もう羽化しているのかどうか見に行った。係のかたにお訪ねしたところ、すでに第一波の羽化は終わっていて、今は♀が羽化しているとのこと。今にも羽化しそうな大きな蛹がネットを外されたエノキの枝先に付いていた。
 都幾川の方に下ったところに樹液の出ているクヌギの樹があり、オオムラサキが飛来しているという。そのクヌギの樹では、2~3名のカメラマンがおられた。仲間に入れてもらい吸汁していたオオムラサキを撮影する。この日は4頭~5頭の成虫を観察できた。

01_200702082 X800 RX10M4.jpg   1.オオムラサキ 蛹
活動センター前の保護ネットを外されエノキの枝先に蛹が付いていた。大きい。そして翅の模様も透けて見え、もうすぐ羽化するようだ。その瞬間の動画を撮ろうと待機されている方もいた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 60mm ISO640 ) 露出補正 -0.3段
02_200702085 X800 RX10M4.jpg 2.樹液を吸うオオムラサキ -1
蛹は羽化してから撮ればよいと思い、先に樹液が出ているクヌギの樹のポイントへ行く。1頭が飛来していた。逆光で露出が難しい。試行錯誤で露出補正し撮影する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/400秒 87mm ISO3200 ) 露出補正 -0.7段
03_200702089 X800 RX10M4.jpg 3.樹液を吸うオオムラサキ -2
同じ個体。顔を突っ込んで吸汁している。ピントを合わせたいところの光量が少ない。肛角の小さな赤い紋が、陽の光に透けて見える。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/320秒 181mm ISO3200 ) 露出補正 -0.7段
04_200702092 X800 RX10M4.jpg 4.樹液を吸うオオムラサキ -3
樹液の出ている個所は限られているようで、カナブンと競り合っていた。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/250秒 193mm ISO3200 ) 露出補正 -0.7段
05_200702111 X800 ◎武蔵嵐山 RX10M4.jpg 5.樹液を吸うオオムラサキ -4
私以外のカメラマンが移動されたので、内臓ストロボを使って撮影した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 76mm ISO400 ) 露出補正 -1.0段
06_200702104 X800 RX10M4.jpg 6.樹液を吸うオオムラサキ -5
少し翅を開いてくれた。どうやら♀のようだ。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 56mm ISO1600 ) 露出補正 -1.0段
07_200702116 X800 RX10M4.jpg 7.樹液を吸うオオムラサキ -6
  この個体は少々撮影しにくい位置に移動し始めた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 94mm ISO1600 ) 露出補正 +0.3段
08_200702122 X800 RX10M4.jpg 8.オオムラサキの森 保護活動
この樹液の出ていたクヌギの樹の下に写真のような札があった。丁度良い高さのところに樹液が出ている貴重な木である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 94mm ISO1600 ) 露出補正 +0.3段
09_200702130 X800 RX10M4.jpg 9.オオムラサキ飛来
10時40分、活動センターの蛹の羽化を見に行こうと、戻ろうとしたところへ、別の1頭が飛来した。今まで観察していた個体よりやや小さい。♂かもしれないと思ったが、なかなか翅を開いてくれずに飛び去ってしまった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/250秒 155mm ISO3200 ) 露出補正 +0.3段
10_200702134 X800 RX10M4.jpg 10.羽化直後のオオムラサキ -1
活動センターの蛹は既に羽化が終わっていた。殻につかまって、翅もしっかり伸びている。大きな個体で、「♀でしたか」と尋ねたところ、やはり♀だそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 30mm ISO640 ) 露出補正 +0.3段
11_200702139 X800 RX10M4.jpg 11.羽化直後のオオムラサキ -2
蛹の殻にしっかりとつかまっている。これからどこへ飛んでいくのだろうか。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 30mm ISO500 ) 露出補正 +0.3段
12_200702008 X800 D5300 TAMRON 90.jpg 12.羽化直後のオオムラサキ -3
90㎜マクロで撮った。複眼が大きく、胸へと続く肩にあたる部分が盛り上がっている。 

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 90mm ISO320 ) 露出補正 なし  
13_200702152 X800 RX10M4.jpg 13.ネットの中で羽化したオオムラサキ -1
もう1頭、被されたネットの中で羽化した成虫がいた。午後に放蝶するという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 48mm ISO640 ) 露出補正 なし
14_200702157 X800 RX10M4.jpg 14.ネットの中で羽化したオオムラサキ -2
この写真のすぐ右側に「オオムラサキの森」活動センターがある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
15_200702166m X800 RX10M4.jpg 15.樹液を吸うオオムラサキ -7
再びクヌギの樹へ行く。1頭いたが、この個体はさっきからいたのと同じ個体だった。擦れてい入るが破損はほとんどない。1シーンだけ撮った後、ホソオチョウを探しに菅谷館跡へ移動することにした。時刻11時10分である。この日は真夏日で気温は30℃以上に上がる。すでに汗びっしょりだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 187mm ISO1250 ) 露出補正 +0.7段
16_200702266 X800 RX10M4.jpg 16.オオムラサキ♂ -1
約1時間、菅谷館跡でホソオチョウの写真を撮って、再び例のクヌギの樹へ戻ってきた。たまたまなのだろうか、オオムラサキ、しかも♂が開翅していた。この日観察できた4頭目か5頭目のオオムラサキだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 121mm ISO3200 ) 露出補正 なし
17_200702277 X800 RX10M4.jpg 17.オオムラサキ♂ -2
前の写真と同じ個体だが、青紫色が輝いている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO1000 ) 露出補正 なし
18_200702280 X800 RX10M4.jpg 18.オオムラサキ -3
飼育されていたオオムラサキの幼虫は50頭~60頭ほど?と思うが、すでに前半が羽化して「オオムラサキの森」、あるいは近隣の雑木林で生活していると推察する。この個体もその1頭と思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO800 ) 露出補正 なし
19_200702296 X800 RX10M4.jpg 19.オオムラサキ -4
オオムラサキは樹液が出ているところに近づくが、先客のカナブンが陣取っている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/400秒 125mm ISO3200 ) 露出補正 なし
20_200702300 X800 RX10M4.jpg 20.オオムラサキ -5
翅を開いて存在感を出しながら、カナブンがいる樹液が出ているところに割り込んでいった。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/400秒 172mm ISO3200 ) 露出補正 なし
21_200702074 X800 RX10M4.jpg 21.オオムラサキ -6
羽化したてのピッカピッカの♂というわけにはいかなかったが、♂の開翅シーンが撮れたのは思わぬ成果だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 140mm ISO3200 ) 露出補正 なし


2020年5月 6日

武蔵嵐山 チョウと歴史の散歩(2) 4月22日

菅谷館から都幾川の左岸へ出た。都幾川は昨年10月、大型台風19号で堤防が決壊し、埼玉県東松山市早俣地区が浸水した。都幾川は、埼玉県西部を流れる荒川水系の一級河川である。武蔵嵐山とは、埼玉県比企郡嵐山町にある観光地、渓谷、駅等の名称で、1928年(昭和3年)に、日本の公園の父と言われる造園家の本多静六が当地を訪れ景観を眺めたところ、京都の嵐山の風景によく似ていることから、「武蔵嵐山」と命名され評判になり、多くの観光客が訪れている。一般的に槻川橋や二瀬橋周辺から上流域にある嵐山渓谷付近の大平山や正山を眺める風景の事を指すそうだ。オオムラサキの森活動センターの駐車場の前の道をまっすぐ都幾川に出ると二瀬橋がある。
 二瀬橋から、オオムラサキの森活動センターの駐車場の戻ったところ、丁度、出入り口のゲートが閉められようとしているところだった。いつもは夕方5時まで利用出来るようだが、今はお昼で閉められる。活動センターの方に、ホソオチョウが飛んでいなかったとお話ししたところ、「気温が低く、すぐ陽が陰ってしまったので駄目だったのでしょう。ホソオは夏にも発生しますからまた来てください。」と言われた。
 駐車場を開けていただいて車を動かす。二瀬橋を渡って、右へ、鎌形八幡神社へ向かった。木曽義仲の出生の地というが、さびれた感じだった。

23.都幾川の河原
二瀬橋のたもとから、河原に下りてみた。昨年の台風19号では下流が氾濫したというが、今は穏やかな流れである。都幾川は二瀬橋の少し手前で槻川と合流する。向こうの橋はその槻川に架かる県道173号線の 槻川橋だ。その向こうが嵐山渓谷と呼ばれるところだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f4 1/500秒 37mm ISO200 ) 露出補正 なし
023)200422100 X800 武蔵嵐山 都幾川 RX10M4.jpg
24.菜の花
河川敷には菜の花が多く咲いていた。河川敷や川の土手をまっ黄色に染めて咲く菜の花は、春の風物詩でもあるが、この菜の花が実は1種類だけではないのだそうだ。セイヨウアブラナとセイヨウカラシナがある。私には区別がつかない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f3.5 1/500秒 22mm ISO160 ) 露出補正 なし
024)200422103 X800 武蔵嵐山 都幾川 RX10M4.jpg
25.河原に積まれた石
河原にはいくつもの積み石がなされていた。なかなか良い形をした積み石がある。山ではケルンというが。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f3.5 1/500秒 24mm ISO200 ) 露出補正 なし
025)200422105 X800 〇武蔵嵐山 都幾川 RX10M4.jpg
26.セグロセキレイ
流れの向こう側にセグロセキレイがいた。家の近くではハクセキレイは良く見るが、セグロセキレイを見るのは初めてだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO500 ) 露出補正 なし
026)200422109 X800 〇武蔵嵐山 都幾川 セグロセキレイ RX10M4.jpg
27.二瀬橋から
瀬とは流れの急なところを言うが、都幾川と槻川(つきがわ)が合流する二瀬はどちらの川も瀬になっている。都幾川はときがわ町の大野峠や堂平山から発して東流し、槻川は堂平山、白石峠より、西へ流れ出し、山間を縫って東秩父村を通過して東へ流れる。そしてここ二瀬で合流し、ここより下流を都幾川という。そして都幾川は荒川に合流する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
027)200422114 X800 〇武蔵嵐山 都幾川 RX10M4.jpg
28.槻川の流れと菜の花
二瀬橋に上がって、槻川側の流れと菜の花を眺める。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f4 1/500秒 78mm ISO250 ) 露出補正 なし
028)200422120 X800 〇武蔵嵐山 都幾川 二瀬橋から RX10M4.jpg
29.都幾川の流れ
二瀬橋を対岸の方へ進むと都幾川の流れが見える。左側の堤は桜並木になっている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f3.5 1/500秒 35mm ISO200 ) 露出補正 なし
029)200422117 X800 〇武蔵嵐山 都幾川 二瀬橋から RX10M4.jpg
30.オオムラサキ活動センター
二瀬橋からオオムラサキの森周辺を歩いて、活動センターに戻った。東屋の近くのエノキの木にいくつかのネットが被せられていた。オオムラサキの幼虫が保護されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO400 ) 露出補正 なし
030)200422130 X800 〇武蔵嵐山 オオムラサキ幼虫 RX10M4.jpg
31.オオムラサキ4齢幼虫
オオムラサキの寿命は約1年。夏にエノキに産み付けられた卵は、約6~10日で孵化する。孵化したばかりの幼虫は1齢幼虫といい、以後、脱皮をするごとに2齢、3齢と進み、4齢幼虫で越冬する。そして冬を越しエノキの葉が芽吹き始める4月中旬、活動を再開した4齢幼虫はエノキの葉を食べる。これはその4齢幼虫だ。褐色をしているがエノキの新芽を食べて緑色になってくる。そして5齢幼虫、6齢幼虫(終齢幼虫)まで成長する。十分に成長した6齢幼虫はエノキの葉裏で蛹になり、6月下旬頃から羽化が始まる。成虫が見られるのは1年のうち、夏のわずかな期間だ。成虫はその間に交尾・産卵を行い、次の世代へと命を繋ぐ。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f2.8 1/500秒 9mm ISO320 ) 露出補正 なし
031)200422127 X800 〇武蔵嵐山 オオムラサキ幼虫 RX10M4.jpg
32.鎌形八幡神社
オオムラサキ活動センターのU氏と少し話をさせていただき、閉めかけていた駐車場の門を開けていただき、お礼を述べて、いま歩いてきた二瀬橋を渡り、その先を右折して、鎌形八幡神社へ行った。鎌形八幡神社は、延暦年間に坂上田村麻呂が宇佐神宮の神霊を迎えて祀ったのが始まりと伝えられる社。その後は、源氏の氏神として信仰された。鳥居から参道がまっすぐ伸び、その先に石段があって拝殿、本殿がある。あまり手が入れられていない感じがした。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f3.2 1/500秒 16mm ISO3200 ) 露出補正 +0.3段
032)200422137 X800 武蔵嵐山 鎌形八幡神社 RX10M4.jpg
33.嵐山町と木曽義仲
「木曽義仲公」の旗が立っている。木曾義仲はこの地で生まれたと伝えられていて、彼の活躍した舞台は木曾、信濃、北陸、そして京の都などが挙げらるが、ここ嵐山町と義仲の関連を知る人は少ないようだ。しかし義仲の子の義高や、妻の山吹姫は鎌倉街道  上道に関係して登場する人物なのだそうだ。上道 (かみつみち)は鎌倉→ 化粧坂→ 瀬谷→ 本町田→ 府中→ 所沢→ 入間→ 笛吹峠→ 奈良梨→ 山名→ 高崎というルート

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f3.2 1/500秒 16mm ISO3200 ) 露出補正 +0.3段
033)200422144 X800 武蔵嵐山 鎌形八幡神社 RX10M4.jpg
34.木曽義仲産湯の清水
ここに「木曽義仲産湯の清水」があるというので、見落としてはいけないと思っていた。しかし、どこがそうなのか判らなかったが、実はこの写真の柄杓が置いてある手水舎へ「木曽義仲産湯の清水」が引き込まれているようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f3.2 1/500秒 16mm ISO3200 ) 露出補正 +0.3段
034)200422146 X800 武蔵嵐山 鎌形八幡神社 RX10M4.jpg
35.拝殿と本殿
鎌形八幡神社の本殿は、拝殿に覆われており、室町時代の建築様式を伝え、ご神体として僧形八幡像を祀っている。 本殿の建立年代は、棟札に「奉再建立正八幡宮御神殿于時寛延ニ己巳暦三月朔日遷宮」とあり、寛延2年(1749年)である。しかし、新材がかなり含まれ、何度かの修理を経ているものと考えられる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f2.4 1/320秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 -0.7段
035)200422151 X800 武蔵嵐山 鎌形八幡神社 RX10M4.jpg
36.拝殿の彫刻
拝殿・本殿は簡素なつくりではあるが、拝殿の向拝の上に彫刻が施されていた。彩色もこの彫刻部分にのみ施されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f3.5 1/40秒 29mm ISO3200 ) 露出補正 +0.3段
036)200422149 X800 武蔵嵐山 鎌形八幡神社 RX10M4.jpg
37.ホウチャクソウ 宝鐸草
拝殿のわきにホウチャクソウが咲いていた。この花は雑木林などの樹間のひらけた場所に群生する。初夏に地味だが白から緑へのグラデーションが美しい花をつける。ホウチャクソウは草丈は30-60cmになり葉は互生、茎は上部で分かれる。宝鐸(ほうちゃく)とは寺院建築物の軒先の四隅に吊り下げられた飾りであり、風鐸(ふうたく)ともいう。垂れ下がって咲く姿がこの宝鐸に似ている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO1600 ) 露出補正 なし
037)200422155 X800 武蔵嵐山 鎌形八幡神社 ホウチャクソウ RX10M4.jpg
38.鎌形八幡神社の境内
本殿参道の石段の上から境内を眺める。真っすぐに伸びる境内の参道の左側に「木曽義仲産湯の清水」が引き込まれている手水舎があり、参道の先には簡素な門がある。扁額がかかっていたが読めなかった。その門の先には鳥居がある。右から伸びた赤いモミジ良い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO1250 ) 露出補正 なし
038)200422157 X800 武蔵嵐山 鎌形八幡神社 RX10M4.jpg
39.ノムラモミジ
先週、横浜の「県立四季の森公園」で見てきた赤いモミジを参考にすれば、これはイロハモミジの赤葉品種と思う。色はあまり鮮やかではなかった。   

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f4 1/320秒 190mm ISO3200 ) 露出補正 なし
039)200422159 X800 〇武蔵嵐山 鎌形八幡神社 RX10M4.jpg
40.ヤエザクラ
ほぼ満開だった。今にも開きそうな蕾には八重の花びらがびっしりと詰まっていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO160 ) 露出補正 なし
040)200422173 X800 武蔵嵐山 鎌形八幡神社 RX10M4.jpg


2019年8月26日

ボロモンキ、ボロカラス、ボロクロ (失礼‼) 舞岡公園 8月18日

12日前の8月6日に、クサギの花に集まる黒いアゲハチョウたちを撮ろうと舞岡公園に出かけたときは、クサギの花はまだ十分に開いていなかったし、クサギの花の強いに匂いもなかった。その後、ゆっくりした台風などがやってきて、なかなかお神輿が上がらなかったが、これ以上遅くなるとクサギの花は咲ききってしまうのではないかと思い、日曜日だったが、8月18日に行ってみた。古民家のあたりでは子供たち向けの、わら縄づくりなどイベントが行われたりはしていたが、この暑さで歩いている人は少ない。  クサギの花は十分に開花していた。近くに行くとその匂いが漂い、黒いアゲハが吸蜜に来ている。ところが、そのクサギの花に来るモンキアゲハ、カラスアゲハ、クロアゲハのほとんどすべてが、ボロボロになっていた。クサギの開花のタイミングと黒いアゲハたちの発生のタイミングが合わなかったようだ。  9月に入って、あと1回、成虫が発生すると思うが、その頃、クサギの花は咲き残っているだろうか?もう一度チャレンジしてみようと思う。

190818_001.jpg 1.イチモンジチョウ
個体数は決して多くないが、舞岡公園では確実に生息している。いつも公園内の同じところで出会う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO1600 ) 露出補正 -0.3段
190818_002.jpg 2.モンキアゲハ -1
最近、舞岡公園で少なくなったかなと思っていたモンキアゲハだが、クサギの花に2頭来ていた。しかし、残念ながら2頭ともボロボロだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO1250 ) 露出補正 -0.3段
190818_003.jpg 3.モンキアゲハ -2
しばらく花から花へとホバリングをして吸蜜していたが、窪みの向こうに離れて、翅を休める。それにしても破損が激しい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/250秒 220mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
190818_004.jpg 4.サトキマダラヒカゲ
この日は比較的新鮮なサトキマダラヒカゲが多かった。これは第二化だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/320秒 187mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
190818_005.jpg 5.アカボシゴマダラ -1
茂みの中の中でアカボシゴマダラが探し物をするように舞っていた。茂みには樹高の低いエノキがある。最近は同じエノキを食樹とするゴマダラチョウの姿を見ていない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO500 ) 露出補正 -0.3段
190818_006.jpg 6.アカボシゴマダラ -2
前の写真と同じ個体である。人為的に持ち込まれた外来種 Hestina assimilis assimilis であるが、夏型は後翅外縁の赤い斑紋がきれいなチョウだ。奄美群島に生息する日本固有の亜種 Hestina assimilis shirakii Shirozu, 1955 とは交雑可能であり、今後人為的に侵入しないよう注意が必要とされている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO500 ) 露出補正 -0.3段
190818_007.jpg 7.ツバメシジミ♀
小さなシジミチョウが飛んでいた。少し離れているので同定できない。飛び方を見るとゴイシシジミかと思った。ゴイシシジミは舞岡公園にいるとは言われているが、私は見たことがなかったので、もしかしてと期待を抱いた。しかし、撮影後モニターで確認してみるとツバメシジミだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO320 ) 露出補正 -0.3段
190818_008.jpg 8.カラスアゲハ♂
クサギの花にカラスアゲハが来た。♂の青い鱗粉の輝きがきれいだったが、翅は大きく破損したボロだった。ボロと言い放っては、頑張って翅が擦り切れそうになるまで頑張っているチョウに失礼だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO640 ) 露出補正 -0.3段
190818_009.jpg 9.クロアゲハ♀
このクロアゲハも見事なボロである。8月6日に来た時に見たクロアゲハは傷はほとんどなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 160mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
190818_010.jpg 10.アカボシゴマダラ -3
エノキの葉に産卵しているようだ。産み落とされた卵は9月中頃には第3化として成虫になるのだろう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO640 ) 露出補正 -0.3段


2019年2月 7日

続 保土ヶ谷歴史散歩 2月4日

先月、1月20日に「保土ヶ谷歴史散歩」をしてきたが、探しあてることが出来なくて、見逃してきたところがいくつかあった。昨日から2月10日まで、天王町の岩間市民プラザで「保土ヶ谷の歴史建造物巡り」パネル展というのが開催されている。このパネル展を見て、過日見逃した保土ヶ谷宿の史跡も見てこようと午前中に家を出た。
 まず、岩間市民プラザへ。そのパネル展は4階建てのそれほど大きくない建物の3階にあるギャラリーで行われていた。
 パネル展を見たあと岩間市民プラザを退出し歩き始める。1月20日に見落としてしまっていた2つの寺院、香象院と大蓮寺を訪ねた。ともに立派なお寺だった。
 環状1号線が終わりになるところから旧東海道に入り、第二常盤湯という銭湯を見て、案内札以外は何も残っていない問屋場跡、助郷会所跡の前を通って、国道1号線(東海道)へ出た。大通りを渡って通りの向こう側を戸塚方面へ歩く。1月20日に来たときは道路の反対側を歩いていたので気が付かなかった、旅籠本金子屋や復元された一里塚と松並木、上方見附のモニュメントを見て、保土ヶ谷駅西口へ引き返してきた。これで紹介されていた保土ヶ谷の歴史建造物と旧東海道の保土ヶ谷宿史跡はほとんど巡ることが出来たと思う。

1.「保土ヶ谷の歴史建造物巡り」パネル展
1月20日に歩いてきた歴史的建造物の説明文と写真が30数点のパネルにして展示されていた。中には、保土ヶ谷にあった当時の大日本麦酒や古川電池などの写真もあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO800 ) 露出補正 +0.3段
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2.香象院
天王町から環状1号線を保土ヶ谷駅西口に向かうと、右側に、入口にまるで山門のように大きなお釜が2つある高野山真言宗のお寺があった。山号を普賢山という。「猫のあしあと」というサイトを見ると、香象院の創建年代等は不詳ながら、忠秀法印が天正11年(1583)に中興、元文年間(1736-1740)に当地に移転したとされている。ここには保土ヶ谷宿で最大の寺子屋があり、明治6年(1873)に保土ヶ谷小学校の分校となったそうだ。保土ヶ谷郷土史家・磯貝正氏の功績を称えた碑がある。さらに検索してみると「仮想旅」というブログに、門前にある大きな鉄釜について書かれていた。以前は本堂の前に置かれていて「天水桶/本堂の屋根に降った雨を溜めておき、火事が起きたとき消化に使う。」ためのものであったらしい。戦時中には鐘は供出させられたが、天水桶はもしもの時(火事や炊き出し)に使えると供出を免れたそうだ。本堂の再建に当たって門前に持ち出された。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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3.大蓮寺 山門
1月20日に歩いた時に訪れた天徳院の先を右に入ったところに、山号を妙栄山西孝院という大蓮寺があった。なかなか立派な寺院である。仁治3年(1241年)、是聖房蓮長(のちの立正大師日蓮)が宿泊した地に建てられた法華堂が起源という。寛永2年(1625年)現在地に移転した。石段を上がって山門をくぐると、境内の石畳の参道の先に本堂があった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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4.大蓮寺 おまんの方手植のザクロ
本堂の左側には、「おまんの方の御手植 柘榴」と書かれた石碑があった。徳川家康の側室であった養珠院(お万の方)のことである。その向こうに今は葉を落としている柘榴の老木が植えられていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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5.第二常盤湯(休業中)
2018年の「保土ヶ谷歴史まちあるき」のマップの説明では、"戦後復興期に建てられた現在でも営業している銭湯"と書かれていたが、行ってみると昨年12月1日から休業になっていた。マップでは旧東海道からちょっと左に入ったところとなっているのだが、ここを探しあてるのは難しかった。細い路地があってその先に赤い小さな鳥居が見える。もしかしてと思ってその路地に入っていくと、第二常盤湯はあった。

左:Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 13mm ISO125 ) 露出補正 なし
右:Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 13mm ISO250 ) 露出補正 なし
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6.旅籠屋「本金子屋」跡
前回見落とした。保土ヶ谷区役所作成の「横浜旧東海道 保土ヶ谷宿」というパンフレットによれば、格子戸や通用門が当時の旅籠の雰囲気を伝えている。現在の建物は明治時代初期の建築と記されていた。伝承では明治2年(1869年)に建替えられたものであるとされる。家の前には「歴史の道 旅籠屋(本金子屋)跡」史跡標柱が立てられている。天保年間には本金子屋の家長は伝左衛門であったとある。江戸時代が終わり、大名の参勤交代はなくなるから、明治3年(1870年)に宿駅制度が廃止されると本陣や脇本陣も旅籠屋になっていったのであろう。鉄道が施設され、線路が敷かれる以前は依然として旅人たちは徒歩で旅立った。そのあたりが明治2年に旅籠屋として建て替えられた理由かもしれない。この歴史的建物の左、奥まったところに「金子」という表札がある立派な邸宅があった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO320 ) 露出補正 なし
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7. 一里塚跡と上方見附跡 -1
ここも前回見落としていた。広い国道1号を歩いているとほとんど目立たないのだ。江戸時代に、宿で町並を形成し、その両端に道を挟んで見付を築き、これを宿場の入口の標識とした。つまり、見附は宿場の出入り口に設けられた番所のことで江戸側を江戸見付、京都・大坂側を上方見付と言ったそうだ。大名行列もこれより隊伍を整えたという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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8. 一里塚跡と上方見附跡 -2
同じく保土ヶ谷区役所作成の「横浜旧東海道 保土ヶ谷宿」というパンフレットによれば、平成17年12月第1回「ヨコハマ市民まち普請事業」に選ばれ、平成19年2月一里塚と松並木が復元した。場所の制約から十分な大きさの塚を築くことはできなかったが、塚の上には昔のようにエノキを植え、松並木とともに宿場時代の再現に努めたとあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1250秒 20mm ISO125 ) 露出補正 なし
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9.仙人橋
国道1号の脇を流れる今井川には、仙人橋という名の橋が架けられていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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10.外川神社
その仙人橋を渡った右側に外川神社という古い社があった。この外川神社は、幕末の頃に、程ヶ谷宿にあった出羽三山講の講元で先達でもあった清宮輿一という人が、湯殿山・月山・羽黒山の出羽三山の霊場を参拝した際に、羽黒山麓の外川仙人大権現の分霊を勧請し、自分の屋敷内(現在の地)に祭ったのが始まりであるとされる。外川仙人大権現と称していたが、明治2年(1869年)の神仏分離令により、日本武尊を祭神と定め、社名を外川神社と改めたそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1250秒 10mm ISO125 ) 露出補正 なし
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11.東海道線踏切
保土ヶ谷駅西口に戻るには東海道線、横須賀線らの踏切を渡らねばならないが、上り下りとひっきりなしに電車が来て、なかなか渡ることが出来なかった。余談だが電車の行き先表示板は、このシャッタースピードでは読み取れるようには撮れない。検索してみると、電光掲示板ではなく、LED方向膜だそうだが、LEDは高速で点滅しているので、その点滅スピードに合わせたシャッタースピードで撮影しないと文字が切れてしまう。シャッター・スピードはLEDの機種によっても異なるらしいが1/100秒~1/125秒あたりで良いようだが、もっと完璧を望むむなら1/50秒~1/60秒(あるいはそれより遅い)ということらしい。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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12.宿場そば「桑名屋」
保土ヶ谷駅西口のロータリーに出る前に、創業明治19年の「宿場そば桑名屋」という蕎麦屋があった。保土ヶ谷宿のパンフレットには、この地で4代続く店主は、保土ケ谷宿や、旧東海道の歴史的保存などにはとても熱心で、店も町並み博物館となっていて、浮世絵や保土ヶ谷宿に関連する歴史資料が展示されているとある。 桑名屋という名の通り三重県桑名から1886年(明治19年)に保土ケ谷に移転してきたそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 25mm ISO125 ) 露出補正 なし
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2018年7月10日

谷戸沢処分場 オオムラサキ見学会 6月23日

小学校のクラスメートから、6月23日に日の出町の谷戸沢処分場で、オオムラサキの見学会があるとの知らせのメールが届いた。
  谷戸沢処分場というのは何なのか、何処にあるのか、分からなかったのでさっそくネットで検索してみた。
  そこは谷戸沢廃棄物広域処分場といい、東京都西多摩郡の日の出町にあることが分かった。 当日はあいにくの小雨模様だったが、 日の出町なら圏央道で行きやすそうなので、行ってみることにした。
 行ってみて驚いたのは、その日は、町を上げてのイベントになっていたということだった。10時過ぎに到着したのだが、すでに駐車場にはたくさんの車が入っていて、家族連れや、グループで来られているシニアのかたがたなどで賑わっていた。谷戸沢処分場に入ると、広大な草はらになっていたが、その入り口近くにオオムラサキを飼育しているケージがあった。それほど大きくはなく、骨組みにネットが施されている。天井もあまり高くはなかった。まず、そのケージの中に入った。オオムラサキの成虫が100頭近く羽化しているという。サナギが付いているエノキの枝には見学者に判るようにピンクのリボンが結ばれていた。
 撮りにくい環境だったが、しばらくケージの中にいて30分ほど撮影し、外に出た。
  1984年に埋め立てが開始され、1998年に埋め立てが完了しているという。その埋め立て用地は22ha(東京ドームの4.7倍くらいか)あるといわれ、広大な草原があり、花が咲いていた。 wikipediaによれば、全体埋立容量は約380万立方メートル、廃棄物埋立容量は約260万立方メートルで、覆土容量は約120万立方メートルということだ。その草原を歩いてみた。この日は小雨模様だったので、チョウも飛んでいなかったが、晴れていればきっと何かいると思う。
 後日、いつごろからここでオオムラサキの飼育が始められたかということに興味を持ち、東京たま広域資源環境組合環境課に電話して尋ねてみた。電話に出ていただいた係りの方にとても親切に対応していただいたことに感謝したい。
 そのお話によると、平成21年に処分場跡でオオムラサキの生息が確認され、その後、毎年確認されているそうだ。処分場跡の自然回帰へのシンボルと位置づけ、保存しようと飼育が始められ、平成23年に初めて、日の出町の小学生たちの環境学習の一環として、飼育された成虫の放蝶会が行われた。それ以来毎年、続けられていて、今年も私が行った6月23日の見学会の2日前の21日に放蝶会が行われていた。50名くらいの小学生が参加し、2人で一組になり、1頭づつ放蝶したそうだ。
 帰りに谷戸沢記念館でトマトを買った。近くの宝光寺に鹿野大仏も出来たし、ロン・ヤス会談が行われた日の出山荘もあるのでぜひ見ていってほしいと薦められた。町興しの一環なのだろう。

1.谷戸沢処分場
ここは廃棄物の処分場だったが、すでにその役目を終え、1998年(平成10年)に埋め立てが完了している。その後、自然の復元が進められている。 wikipediaによれば、埋立中、埋立終了後ともに、浸出水(埋立地内に降った雨水が廃棄物層を浸透して出てくる水)に含まれる有害物質(重金属等)は不検出、基準値以下の状態にある。ただし、浸出水のアンモニア性窒素濃度が比較的高いようだ。平成21年7月にオオムラサキの成虫が生息していることが確認された。東京たま広域資源循環組合は、処分場内にビオトープの整備や、広葉樹の植樹を行い生態系を豊かにする努力をしている。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 15mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
2.オオムラサキ育成ゲージ
6月23日に行われたオオムラサキ見学会に行ってみたのだが、育成ゲージは写真のようにそれほど大きくはなく、 インターネットにアップされていた昨年の見学会の写真を見ると、飼育ケージはまだ、新しかった。昨年も育成されたオオムラサキ成虫の放蝶が行われたようだ。現在、ゲージには50?100頭の成虫が飛んでいるそうで、エノキの枝にまだは多くの蛹もついていた。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 16mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
3.飼育ケージのオオムラサキ -1
飼育ケージの中に入った。ケージの中はざっと30名くらいの方でいっぱいだった。この限られたケージの中で、オオムラサキが多く飛んでいる。多くは天井や周囲の網に張り付くように止まっているが、ケージの中に植えられているエノキの梢で羽を休める個体もいる。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 175mm ISO1600 ) 露出補正 +1.0段
;クリックすると大きな写真になります。
4. 飼育ケージのオオムラサキ -2
ケージの中には見学者が多いので、オオムラサキたちは、より高いところに止まる。下から見上げるように撮らなくてはならない。曇り空がバックになり、なかなか良い色が出ない。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 106mm ISO400 ) 露出補正 +1.0段
;クリックすると大きな写真になります。
5. 飼育ケージのオオムラサキ -3
曇り空の背景が明るく、撮りにくい。周囲でスマホで撮っているかたから「オオムラサキが暗くなってしまう」という声が聞こえる。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 114mm ISO500 ) 露出補正 +1.0段
;クリックすると大きな写真になります。
6. 飼育ケージのオオムラサキ -4
撮りやすいところに止まって翅を開いてくれた。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 201mm ISO640 ) 露出補正 +1.0段
;クリックすると大きな写真になります。
7. 飼育ケージのオオムラサキ -5
♂はこのように枝の先に止まって、縄張りを張るような姿勢を撮る。ケージの中はスクランブルをするような環境ではない。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO1600 ) 露出補正 +1.0段
;クリックすると大きな写真になります。
8.大きな蛹
蛹の付いている枝にはピンクのリボンが結び付けられていた。淡緑色のサナギは大きく、羽化を待つ。羽化間際になると翅の模様が透き通って見えるようになるが、この蛹の羽化はまだ少し時間がかかりそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 29mm ISO1600 ) 露出補正 +1.0段
;クリックすると大きな写真になります。
9.広い草原
埋め立てられた廃棄物処分場跡は、埋め立てられ、東京ドームの約4.7倍に及ぶ広い草原になっていた。その草原には草花が咲き、遊歩道が設けられている。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 43mm ISO800 ) 露出補正 +1.0段
;クリックすると大きな写真になります。
10.貯水池
東側の奥には貯水池があり、水鳥や野鳥の観察ゾーンになっていた。さらにその貯水池の先は湿地ビオトープとなっていて、モリアオガエルやトウキョウサンショウウオの幼生を観察できるという。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
11.シンボルツリー
貯水池の鳥見台から草原を突っ切て反対側に歩いていくと、「谷戸沢廃棄物広域処分場 開場20周年記念」のシンボルツリーがあった。 1984年に谷戸沢廃棄物広域処分場で埋め立てが開始されてから、その20周年記念として平成16年(2004年)5月15日に、谷戸沢記念館のオープンとともに、植えらた。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 10mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
12.草原ゾーンの散策
この草原ゾーンにはカヤネズミの棲みかがあるそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 38mm ISO320 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
13. 飼育ケージのオオムラサキ -6
谷戸沢処分場を離れる前にもう一度、オオムラサキ飼育ケージに戻ってきた。比較的擦れていない♂の開翅シーンを撮影できた。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/250秒 172mm ISO3200 ) 露出補正 +1.0段
;クリックすると大きな写真になります。


2018年5月22日

武蔵嵐山(2) 史跡 菅谷館跡 4月19日

ここは埼玉県のほぼ中央にある。昨年来たときは、蝶の里公園から都幾川沿いに歩いたが、今回は 菅谷館 跡を歩いてみた。
 菅谷館跡は鎌倉幕府の有力御家人として知られる 畠山重忠 の館跡である。 菅谷城(すがやじょう)とも呼ばれる。昭和48年(1973年)、国の史跡に指定されたという。歩いてみると想像していたよりはるかに広かった。今回は中に入らなかったが、埼玉県立嵐山史跡の博物館がある。

15.菅谷館跡 本郭 (ほんぐるわ)  -1
現存する菅谷館(すがややかた)は戦国時代に拡張整備されていたと思われる。畠山重忠の館もおそらくこの郭の中にあったものと思われると書かれた説明版が立っていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 12mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
16. 菅谷館跡 本郭 -2
眼に入る新緑が爽快である。草原の輝きが広がる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 23mm ISO160 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
17.出枡形土塁
本郭は唐掘りと高い土塁によって守られている。さらに土塁には凸状に突き出た出枡形が造られていて、敵軍の侵入が効果的に防げるようになっていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
18.忠魂祠
戦没者を追悼する「忠魂祠」があった。昭和40年に大改修が実施されたが、その後50年が経過し劣化が進んでいるそうだ。さらに平成23年の東日本大震災の影響により、基礎部分に亀裂が入り、応急的な補修が行われている。 県内一立派なものと言われており、戦争の犠牲者の御霊を合祀し、平和を願う礎として永年にわたり守られてきているという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 13mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
19.二の郭
本郭の北西側には二の郭跡の草原が広がっている。本郭跡と同じように広い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 12mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
20.畠山忠重像
二の郭の土塁を上がっていくと、 源平争乱から鎌倉幕府創立期にかけて、多くの武勇や逸話を残した武将として有名な畠山忠重の像があった。菅谷館跡は、古くから畠山重忠が暮らしていた地と伝えられている。「忠重公冠題百字碑文」というのがあったが、漢文で書かれていて内容が解らなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO640 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
21.埼玉県立嵐山史跡の博物館
菅谷館の搦手門跡の近くにある。写真は二の郭側から見た建物裏側である。wikiopediaによれば、昭和51年(1976年)に埼玉県立歴史資料館として開館。平成18年(2006年)4月1日に現在の名称になった。城館跡、寺院跡、武蔵武士、板碑・五輪塔・宝篋印塔などの中世石造物、鎌倉街道上道などをテーマとする博物館で、主に古代から中世にかけての比企郡に関わる歴史資料を扱っている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1000秒 9mm ISO640 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
22.埼玉県立嵐山史跡博物館 玄関
三の郭跡を北側へ突っ切って、駐車場の脇から博物館の玄関前に出た。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 21mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
23.空堀跡
説明板には「ここは三の郭から二の郭に通ずる連絡路と推定されます。この連絡路は幅が狭く、入り組んでいて、敵軍が簡単には二の郭に侵入できないよう工夫されています。」と記されていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 15mm ISO125 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
24.都幾川
ホタルの里の脇を通って都幾川に出た。菜の花が咲いていてツマキチョウも飛んでいた。昨年来たときは​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​ギンイチモンジセセリがいたのだが、この日はまだ時期が早いようだ。水は澄んでいる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 32mm ISO125 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
25.オオムラサキの森活動センター
オオムラサキの森活動センター へ戻ってきた。中を覗いてみると、ここで見ることができるチョウの写真が貼ってあった。オオムラサキの発生は6月下旬だろうか。作業をされている方に伺ってみたら、いま、活動センターの前のエノキで緑色の網が掛けられて保護されている61頭の幼虫は、羽化すると開放されるとのことだ。 ただ、樹液の出る樹はこのあたりにはないらしい。午後1時半、帰りの道中も長いのでそろそろ引き上げることにする。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/400秒 10mm ISO3200 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。


2017年5月13日

武蔵嵐山 蝶の里と都幾川河岸散策 4月28日

ホソオチョウという韓国から人為的に持ち込まれたといわれるアゲハチョウ科の蝶がいる。アカボシゴマダラと同じように、要注意外来生物であるが、一度、会ってみたいと思っていた。いくつか報じられている発生地の中に、埼玉県の都幾川沿いにも発生していると知り、武蔵嵐山の蝶の里公園と併せて都幾川河岸を歩いてみることにした。
 詳細な場所が判らず、カーナビで設定できないので、嵐山町役場を目的地にした。そこで聞き込みをしようという考えだ。東名高速の海老名から圏央道経由、鶴ヶ島で関越道に入り、東松山で下りようと考えた。しかし、国道16号から東名高速のインターに入ったところで、カーナビの案内に惑わされて、誤って東京方面にのってしまった。カーナビは環八経由、練馬から関越にのせたかったようだ。結局、その通りに走ることになり、東名高速の東京終点から環八を走ることになる。これなら始めから第三京浜で環八へ出た方が早くて安い。大失態だ。そんなことで嵐山町の役場に着いたのは10時少しすぎだった。町役場で蝶の里公園の場所を聞き、観光案内地図をもらって、やっとたどり着くことができた。
 まず、チョウの里公園を歩く。人は少なかった。向こうから歩いて来られたご婦人から「何の写真を撮られてますか」と聞かれた。花の写真を撮っているのならと、キンラン、ギンランが咲いているところを教えてくださった。ともに絶滅が心配されている珍しい花だそうだ。
 蝶の里公園を出て、都幾川の河岸を歩く。大きな川だ。のどかで気持ちがいい。左岸、右岸とそれほど広くない河川敷を歩く。
  午後になって、ようやくホソオチョウに遭遇した。限られた範囲だったが、数は多かった。チョウの写真は後編で掲載するとして、まず、散策したところを見ていただきたい。
 近くには、紅葉がきれいな嵐山渓谷や木曽義仲産湯の清水がある鎌形八幡神社や、菅谷城跡とも呼ばれる、鎌倉幕府の有力御家人として知られる畠山重忠の館跡である菅谷館跡など、歴史的な遺構がある。季節を改めてまた来てみたいと思った。

1.嵐山町役場
立派な町役場なのに驚いた。小高い丘の上に立っている。昭和42年(1967年)町制が施行され、菅谷村は嵐山町となる。この時の国勢調査では2091世帯、人口10,148人であった。平成7年の国勢調査で5,768世帯、人口19,706人となった翌年の平成8年(1996年)にこの町役場新庁舎が完成している。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f3.3 1/1600秒 4mm ISO100​ )露出補正 -0.3段
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2.ホテルのような嵐山町庁舎
とても町役場とは思えない。まるでリゾートホテルのようだ。中に入って、たまたま、向こうから歩いて来られた職員の方に「蝶の里公園」へ行きたいのですが」と尋ねると、嵐山町ガイドマップを下さり、道を教えてくださった。チョウの里公園は平成5年(1993年)4月30日に開園している。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f3.3 1/1600秒 4mm ISO100​ )露出補正 -0.3段
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3.ピンクのハナミズキ
玄関の脇に植えられていた1本のハナミズキの木がピンクの花を咲かせていた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f5.2 1/640秒 27mm ISO100​ )露出補正 -0.3段
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4.ギンラン 銀蘭
蝶の里公園に到着。散策されていたご婦人がギンランが咲いているのを教えてくれた。1990年代ころから急激に数を減らし、絶滅危惧II類(VU)(環境省レッドリスト)として掲載されたそうだ。これから花はもっと開くようだが、もっと丁寧に撮っておけばよかった。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/250秒 90mm ISO900 )露出補正 なし
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5.キンラン 金蘭
「こっちにあるのがキンランです」とおしえてくださったのは、5~6m離れたところに咲いていたキンランだった。ウィキペディアによれば、キンランもギンランも、同じような場所で同時期に開花するが、近年は雑木林の放置による遷移の進行や開発、それに野生ランブームにかかわる乱獲などによってどちらも減少しているので、並んで咲いているのを見る機会も減りつつあるそうだ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/250秒 90mm ISO450 )露出補正 なし
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6.都幾川河川敷
都幾川(ときがわ)は蝶の里公園の南側に流れている。都幾川とその支流である槻川(つきかわ)が合流する二瀬橋の手前から下流の方に向かって河川敷を歩いてみた。多摩川でもそうであったが、ここでも菜の花が咲いている。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f4.2 1/1600秒 12mm ISO100​ )露出補正 -0.3段
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7.都幾川 二瀬橋
都幾川は荒川水系の一級河川であり越辺川の支流である。Wikipediaによれば、この上流域には大野ダムの建設計画があったが、治水計画見直しにより現在は中止されている。比企郡嵐山町で秩父郡東秩父村を源流とする槻川を合わせる辺りは京都の嵐山の風景によく似ている事から武蔵嵐山と命名され嵐山渓谷と呼ばれている。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f3.3 1/1000秒 4mm ISO100​ )露出補正 -0.3段
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8.堤防と桜並木
都幾川右岸は桜並木になっている。もう花は落ちてしまって新緑になっているが、咲いているころはさぞ、きれいだったろうと思う。全長2kmに、約250本のソメイヨシノが連なっている。四半世紀前に地元住民の寄付により記念植樹された若木が今では大変見事になったということだ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f5.2 1/400秒 30mm ISO100​ )露出補正 -0.3段
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9.オオムラサキの森
再び蝶の里公園に戻る。 嵐山町のホームページによれば、オオムラサキの森は、もとからある雑木林を生かして整備された森だそうだ。この森が整備されたのは1986年(昭和61年)で、埼玉県により買収・整備され、オオムラサキの保護や森づくりの活動拠点として嵐山町に託された。森の広さは約1.7ヘクタールで、保全観察林、展示見本林、実験林、観察林の4つの区域に分かれている。さらに、森内にあるオオムラサキの森活動センターも(財)日本宝くじ協会の助成を受けて建築された。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f4 1/125秒 9mm ISO125 )露出補正 -0.3段
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10.オオムラサキの幼虫
オオムラサキの森活動センターに来た。そこには大きなエノキの木があり、その枝にはグリーンのネットで被われたオオムラサキの幼虫が飼育、観察されていた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f4 1/200秒 9mm ISO100 )露出補正 -0.3段
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11.エノキの葉
エノキの葉は、瑞々しい新緑になっていた。オオムラサキの幼虫たちにとって、やわらかくて、さぞおいしいことだろう。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f4.2 1/125秒 12mm ISO100 )露出補正 -0.3段
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12.オオムラサキの森活動センター
グリーンのネットに被われた幼虫のことについて聞いてみようと思ったが、オオムラサキの森活動センターには、どなたもいらっしゃらなかった。この辺りで見ることのできるチョウたちの写真などが展示されていた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f3.3 1/100秒 4mm ISO1600 )露出補正 -0.3段
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2014年11月24日

秋の深大寺を歩く(2) 11月13日


 まだ、11時だが、参道を散歩されていた地元のご婦人に、ゆっくり食べるならここが良いと、教えていただいた「深山茶屋」を探して入った。本堂から少し離れた坂を上ったところにあるので、人は少ない。ざるそばを注文したが、なかなか旨かった。ビールも飲みたかったが、今日は車なのでやめておく。

  「深山茶屋」で食べた後、再び参道へと戻り、深大寺通りへ出て、右の方へ歩く。水車館があり、さらに進むと左右にそば屋が並んでいた。引き返して、高橋駐車場まで戻り、深大寺城跡へ行ってみた。参道の賑わいが嘘のように人は少ない。
  散歩していたご婦人に薦められていたもう1軒のそば屋、「多聞」へ行く。名前を書いて順番を待つほど、繁盛していた。ここで2回目のそばを食べて、再び本堂に戻り、もう一度お参りをして、帰路に着いた。この日、新しい車はリッター20kmで走ってくれた。

 深大寺にいったい何軒のそば屋があるのだろうか。深大寺そば組合のパンフレットに出ているそば屋さんは、30軒あった。それぞれ、特徴があり、それぞれご贔屓の店があるのだと思う。私はそばが好きだ。車で1時間で来られるので、また、そばを食べることを目的に来ようと思う。いろいろな店で食べてみたい。

18.水車館
バス通りを右手の方、つまり武蔵野通りの深大寺入口の方へ行ってみる。平成4年7月1日にオープンしたという水車館があった。この水車館の敷地となっているところには、明治末期に地元の人びとが水車組合を作り、お金を出し合って建てた水車小屋があったところだそうだ。この地域はかって、雑木林が茂り、豊富な湧水を水源とする逆川が流れ、水車の回る音が響いていたそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 22mm ISO220 ) 露出補正 なし
水車館;クリックすると大きな写真になります。
19.深大寺バス停
三鷹駅方面へ行くバス停があった。ほかにも調布駅方面へ行くバス停がある。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 60mm ISO1400 ) 露出補正 なし
深大寺バス停;クリックすると大きな写真になります。
20.恵比寿大黒堂
深沙堂への参道に七福神の恵比寿尊と大黒天の、まさに丈六仏(丈六とは一丈六尺のことで約4.85メートル)を思わす大石像がある。この尊像は当山篤信総代であった故御林清一氏の邸宅の入り口に祀られていたが、平成18年に縁あって当地に遷座されたそうだ。このお堂の後ろが、深沙の杜である。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 18mm ISO450 ) 露出補正 なし
恵比寿大黒堂;クリックすると大きな写真になります。
21.深沙の杜のモミジ
数は少ないが、紅いモミジが陽の光を受けて輝いていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 105mm ISO200 ) 露出補正 なし
深沙の杜のモミジ;クリックすると大きな写真になります。
22.「鬼太郎茶屋」
バス通りを水車館と逆の方向に戻ると、調布方面へ行くバス停がある。そのそばに「鬼太郎茶屋」というのがあった。作者の水木しげるが住む調布市、ゲゲゲの鬼太郎の世界が、ここ深大寺門前に 再現されている。築40年余りの木造建築「鬼太郎茶屋」の駄菓子屋風の店内には、ところ狭しと、楽しくて、ほのぼのとした妖怪グッズが並ぶ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 24mm ISO320 ) 露出補正 なし
「鬼太郎茶屋」;クリックすると大きな写真になります。
23.そば守観音
調布方面へ行くバス停の近くに「そば守観音」があった。平成25年12月18日に、境内の敷地から、より多く方々に親しまれる、ここ深大寺のバス停留所の近くに遷座されたそうだ。山門近くのそば店が集まって結成した「深大寺そば組合」は毎年10月中旬に「そば守観音」へ打ち立てのそばを献上する献供式を行っている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 140mm ISO1100 ) 露出補正 なし
そば守観音;クリックすると大きな写真になります。
24.深大寺山門、本堂をのぞむ
小太郎茶屋の前から、深大寺の山門と本堂を眺めることが出来た。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/640秒 60mm ISO200 ) 露出補正 なし
深大寺山門、本堂をのぞむ;クリックすると大きな写真になります。
25.テングチョウ
この日はとても暖かい。テングチョウがちらちらと飛んでいる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/1250秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
テングチョウ;クリックすると大きな写真になります。
26.深大寺城跡
車を置いた高橋駐車場を通り越して、不動堂のあたりで道路を反対側に渡ると、深大寺城跡の入り口があった。左手の坂を上がると、芝生の広場(第二郭跡)が開けた。 深大寺城趾は16世紀前半、南関東を舞台に繰り広げられた小田原北条氏と上杉氏の攻防の中で、扇谷上杉氏が築造した戦国時代の城館跡だ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/320秒 34mm ISO200 ) 露出補正 なし
深大寺城跡;クリックすると大きな写真になります。
27.エノキ
広場の入り口には大きなエノキの木があった。大きな木陰を作っている。左手は土塁の後が見受けられる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 20mm ISO250 ) 露出補正 なし
エノキ;クリックすると大きな写真になります。
28.虎口
芝生広場から左に行くと、本丸があった第一郭跡がある。この先に虎口(こぐち)がある。(虎口とは中世以降の城郭における出入り口のこと)

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 32mm ISO500 ) 露出補正 なし
虎口;クリックすると大きな写真になります。
29.深大寺水生植物園
水生植物園は本園である都立神代植物公園と深大寺を挟んだ位置にある。整備もまだ不完全なようだが、それがかえって、深大寺の昔ながらの湿地をうまく表現しているとも言われる。園内は木道で整備され湿地の上を歩いて回ることができる。5月下旬頃から梅雨時期にかけて、花菖蒲田では花菖蒲が無数に咲き乱れ、見ごろになるそうだが、今は何も花がない。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 32mm ISO200 ) 露出補正 なし
深大寺水生植物園;クリックすると大きな写真になります。
30.「多聞」
深大寺城跡から降りてきて、少し右へ行ったところに「多聞」というそば屋があった。参道を散歩されていたご婦人が教えてくださった、美味しいという店のひとつだ。1時を過ぎたところだが、待っている人の列が見える。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 45mm ISO560 ) 露出補正 なし
「多聞」;クリックすると大きな写真になります。
31.「多聞」で待つ
是非、食べて行こうと思い、順番待ちの名前を書く。床几に座って待つ間、軒先に見えるモミジがきれいだった。「多聞」の品書きには、多聞そばと、深大寺そばがあった。深大寺そばは三七、多聞そばは二八そばだというので、多聞そばを頼んだ。やや細麺の手打ちそばだった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/640秒 52mm ISO200 ) 露出補正 なし
「多聞」で待つ;クリックすると大きな写真になります。
32.深大寺本堂
「多聞」を出て、高橋駐車場に戻るが、もう一度、本堂にお参りした。参拝者も多くなっている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 34mm ISO200 ) 露出補正 なし
深大寺本堂;クリックすると大きな写真になります。
33.境内のモミジ
本堂の脇に植えられたモミジが、本堂の屋根をバックに真っ赤になっていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/320秒 100mm ISO200 ) 露出補正 なし
境内のモミジ;クリックすると大きな写真になります。
34.本堂の屋根とモミジ
これから赤く染まるのだろうか、まだ、緑が残るモミジも美しい。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 48mm ISO200 ) 露出補正 なし
本堂の屋根とモミジ;クリックすると大きな写真になります。
35.五大尊池
本堂と、隣の元三大師堂の間に池があり、 お堂の裏に迫っている崖肌の上から音をたてて滝が流れ落ちている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 18mm ISO640 ) 露出補正 なし
五大尊池;クリックすると大きな写真になります。
36.山門
山門の近くに観光案内所があり、無料で深大寺周辺のガイドツアーが実施しされている。深大寺山門は慶応元年の火災の際にも常香楼とともに、被災をまぬがれた建物で、現在 、山内で一番古い建物ということであるが、東京に残っている江戸時代の建築の中でも、意匠的に特に すぐれたものの一つとされているそうだ。その山門に別れを告げる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 27mm ISO200 ) 露出補正 なし
山門;クリックすると大きな写真になります。