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2022年4月17日

皇居東御苑から千鳥ヶ淵へ その1 皇居東御苑 3月30日

今年は千鳥ヶ淵の桜を見に行きたいと思っていて、天気予報を見ながらこの日に行こうと決めた。
 東京駅の丸の内側駅前広場は長い間工事がされていたが、2017年12月7日に約10年かけた丸の内口の一連の再整備が完了した。行幸通りからの眺めを是非撮りたいと思い、東京駅をスタートした。平日の午前10時、行幸通りを歩く人は少なかった。
 行幸通りを行き、和田倉門交差点をさらにまっすぐ進んで桔梗門から皇居東御苑に入ろうとしたが、桔梗門は工事関係者以外一般の人は入ることが出来なかった。仕方なく内堀通り迄戻り、北へ、大手門から入ることになった。
 同心番所、百人番所から、二の丸雑木林、二の丸庭園、諏訪の茶屋を見て、梅林坂から書陵部の脇を通って北桔橋門に出た。北の丸公園へ行くにはここを出なければいけなったのだが、天守台、大奥跡を左に見て、竹林、石室、富士見多門と歩き、富士見櫓へたどり着いた。千鳥ヶ淵とはずいぶん遠くなってしまったことになる。
 結果、入苑した大手門へ戻ってきていた。係のかたに千鳥ヶ淵へ行きたいのだがと尋ねてみたところ、「北桔橋門を出て内堀通りを左に行けばよかったですね」ということで、大手門から内堀通りを左へ延々と、ジョギング中のランナーを避けながら、再び北桔橋門の前を通って、千鳥ヶ淵へ向かうことになった。
 皇居から北の丸公園を歩き、千鳥ヶ淵へ行こうと考えていたが、皇居東御苑から北の丸公園へ直接入ることは出来ないのだ。
 皇居東御苑の記述にはプレスマンユニオンの「東京とりっぷ」などを参照させていただいた。

000_220330125 X700 桃華楽堂 Z50 18-140.jpg
桃華楽堂の前に並び咲くハナモモの木 2022年3月30日 皇居東御苑

001_220330004 X800 〇東京駅行幸通り Z50 18-140.jpg 1.東京駅丸の内駅前広場
3月30日(水)午前10時に東京駅丸の内北口から、駅前広場に出た。新丸ビル側に渡り、丸ビルとの間を和田倉門に向けて伸びる行幸通りに立ち、東京駅外観を正面から眺めた。この整備が終わった東京駅丸の内駅前広場と行幸通りは 駅前広場と道路空間からなる景観[東京駅丸の内駅前広場から行幸通りに繋がる景観] として 「2018年度グッドデザイン・ベスト100」を受賞している。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 56mm ISO100 ) 露出補正 +0.7段
002_220330002 X800 東京駅行幸通り Z50 18-140.jpg 2.和田倉門交差点付近から東京駅の眺め
幅73m、延長190mの行幸通りはまっすぐ、日比谷通りの和田倉門交差点を過ぎて、さらに内堀通りまで延びる。正式名称は「東京都道404号皇居前東京停車場線」と言うそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 18mm ISO100 ) 露出補正 +0.7段
003_220330018 X800 和田倉門 Z50 18-140.jpg 3.和田倉門交差点(日比谷通り)
和田倉門交差点を渡って、内堀通りへと進む。東京駅を振り返る。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 82mm ISO100 ) 露出補正 +0.7段
004_220330023 X800 桔梗門(旧桜田門) Z50 18-140.jpg 4.桔梗濠と桔梗門
行幸通りが終わる内堀通りを渡って、お濠(桔梗濠)を右手に見る。左奥に見えるのは富士見櫓。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 35mm ISO100 ) 露出補正 +0.7段
005_220330027 X800 桔梗門(旧桜田門) Z50 18-140.jpg 5.桔梗門
内堀通りから行幸通りを背に真っすぐ進むと、桔梗門が見えた。だが、一般の人はここからは皇居東御苑に入ることは出来ない。 桔梗門 は 「桜田門外の変」で井伊直弼が暗殺された外桜田門に対して、内桜田門とも呼ばれている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 23mm ISO100 ) 露出補正 +0.7段
006_220330033 X800 大手門へ Z50 18-140.jpg 6.桜田巽櫓
「ここから一般の方はご入場できません。大手門へお廻りください」と言われ、いま来た内堀通りを戻って左へ向かった。桔梗濠の向かいにそびえる二重櫓が桜田巽櫓。ジョギングをする人が多い。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 58mm ISO100 ) 露出補正 なし
007_220330035 X800 大手門へ Z50 18-140.jpg 7.大手門 -1
すぐに大手門が見えてきた。内堀通りのサクラも満開だった。ぼやけて見えるのは桝形形式の大手門の高麗門だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 58mm ISO100 ) 露出補正 なし
008_220330043 X800 大手門 Z50 18-140.jpg 8.大手門 -2
大手門は1607年(慶長12年)に完成した江戸城の玄関である。1620年(元和6年)の江戸城修復に際し、伊達正宗や酒井忠世らの力により現在のような高麗門と渡櫓型の櫓門で構成された桝形形式(橋を渡ってから道は鍵型に屈曲する)の城門となった江戸城の正門である。その警備は鉄砲30丁、弓10、長柄(槍)20という厳重なものだったという。現存する入り口側の高麗門は、1657年(明暦3年)の明暦の大火(振袖火事)後の1659年(万治2年)に再建されたものだそうだ。江戸時代の渡櫓門は、残念ながら昭和20年の戦災で焼失している。写真は1968年(昭和43年)に木造復元により再建された渡櫓門。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 18mm ISO100 ) 露出補正 なし
009_220330045 X800 大手門 Z50 18-140.jpg 9.鯱
枡形内に入ると、渡櫓の屋根を飾っていた鯱が展示されていた。刻印に「明暦三丁酉」とあり、1657年(明暦3年)の振袖火事で焼失した後、1659年(万治2年)に大手門が再建されたときのものと推定できるという。昭和20年の空襲で門は焼け落ちたそうだが、鯱だけが残っている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 28mm ISO125 ) 露出補正 なし
010_220330051 X800 大手門 Z50 18-140.jpg 10.同心番所
今回は大手門から皇居東御苑に入ったが、他に平川門、北桔橋門からも入れるそうだ。度重なる火災で江戸城内の建物はほとんど焼失してしまったが、富士見櫓、同心番所、百人番所が現存している。この同心番所は門の外から内に移設されてはいるが、往時の姿を今に伝えている。説明板には、番所とは警備詰所のことだが、江戸城にあった番所のうち、同心番所、百人番所と大番所の3っつが残っている。ここには同心と呼ばれる武士が詰め、登城者の監視に当たっていたとあった。同心は、江戸幕府の下級役人のひとつ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 21mm ISO125 ) 露出補正 なし
011_220330054 X800 大手門 Z50 18-140.jpg 11.中之門石垣
皇居内の石垣は特別史跡「江戸城跡」に指定されていて、「本丸中之門石垣」修復工事は平成17年8月から、平成19年3月にかけて行われた。石垣には江戸城の中でも最大級の巨石が使用され、目地(隙間・継ぎ目)がほとんどない、各段の高さを水平に揃えて積んだ整層積(布積み=ぬのづみ)の美しい石垣としている。構造上は少し弱くなるが、本丸御殿への大名の登城ルートとして、見た目の美しさが優先されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 20mm ISO110 ) 露出補正 なし
012_220330057 X800 大手門 百人番所 Z50 18-140.jpg 12.百人番所
百人番所は、数少ない江戸時代から残る江戸城の遺構で、検問するだけでなく、幕府直轄の精鋭部隊、鉄砲百人組が有事に備えて詰めていた。警備を担当したのが、徳川家と縁故のある甲賀組、伊賀組、根来(ねごろ)組、廿五騎(にじゅうごき)組。当然のことながら昼夜交代で詰めていた。与力20人、同心100人が詰めていたが、各組の同心100人が配備されたのがその名の由来となっているそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 21mm ISO100 ) 露出補正 なし
013_220330063 X800 大手門 百人番所 Z50 18-140.jpg 13.中之門跡の石垣
百人番所の右手に中之門跡があった。中之門は、本丸の玄関となる中雀門と一体となって一つの大きな虎口(曲折して出入りする狭い通路)を作り、百人番所や大番所とともに本丸護衛として重要な役割を果たしていた。門から離れたところでは石積みの方法が違っていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 18mm ISO110 ) 露出補正 なし
014_220330081 X800 二の丸庭園 Z50 18-140.jpg 14.二の丸雑木林から二の丸庭園へ
大番所跡を見落とすことになってしまったが、中之門跡からではなく、手前の百人番所の前から北へ入った。二の丸御殿跡にある二の丸雑木林。2代将軍・徳川秀忠が死去した後の1636年(寛永13年)には二の丸御殿が建てられ、東側に庭園が配置された。現存する庭園は往時の庭園を昭和43年に復元したものだそうだ。昭和天皇の発案で、武蔵野の雑木林をできるだけ自然に近い形で復元している。手前のサクラの花を明るく撮ろうと、内臓フラッシュを発光してみたが、効果はなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f14 1/200秒 32mm ISO100 ) 露出補正 なし
015_220330086 X800 二の丸庭園 Z50 18-140.jpg 15.二の丸庭園
9代将軍・徳川家重時代の庭絵図面をもとに復元した池泉回遊式庭園があり、全国から集められた各都道府県の木260本も植えられている。現在の二の丸池にはコウホネ、ヒメコウホネ、ヒツジグサ、赤坂御用地の池から移したアサザが生育している。小堀遠州の作といわれる庭園の池水は、古い絵図と比べてもほぼ二の丸池と同じ場所にあるそうだ。池に関しては大名庭園時代の池泉をそのまま活用したと推測できるという。菖蒲田には昭和41年に明治神宮神苑から株を譲り受けた84品種の花菖蒲が植栽されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 31mm ISO110 ) 露出補正 なし
016_220330095 X800 二の丸庭園 カイドウ Z50 18-140.jpg 16.諏訪の茶屋とカイドウの花
池を右手に北へ進むと、紅色の花が目についた。ツツジかなの思って近づいてみるとカイドウの花だった。諏訪の茶屋は、二の丸庭園にある風雅な茶室である。火災などで焼失後、11代将軍・徳川家斉の時に創建されている。かつては吹上御苑(西の丸西側、現在の御所などのある一帯)にあったが、昭和43年、皇居東御苑の整備の際に移築された。建物は、明治45年に再建されたが、その当時、その場所に諏訪社があったことから諏訪の茶屋という名前が付いている。茶室としての利用はできない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 20mm ISO110 ) 露出補正 なし
017_220330101 X800 二の丸庭園 Z50 18-140.jpg 17.諏訪の茶屋
諏訪の茶屋の西側に回り込むとその入り口の木戸があった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 25mm ISO100 ) 露出補正 なし
018_220330104 X800 梅林坂 Z50 18-140.jpg 18.梅林坂の石垣
西側の道に出て天神濠を右手に、石垣のある梅林坂を上がる。梅の開花期である2月上旬頃には石垣と梅の花という絶景スポットになる。もともと、太田道灌が江戸平河城を築城した際に、領地である川越の三芳野神社から祭神である菅原道真の分霊を勧請して天満社を創建したのが始まりという歴史ある梅林だそうだ。その太田道灌が1478年(文明10年)に、菅原道真を祀った際に、梅の木100本をここに植えたのが梅林坂の始まりとか。梅林坂の下から本丸方面にかけて50本ほどの梅が植栽されているが、この梅は皇居東御苑開園に先駆けて、昭和42年に植えられたものという。50年を経て立派な梅に育っている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 94mm ISO250 ) 露出補正 なし
019_220330111 X800 北桔橋門 Z50 18-140.jpg 19.北桔橋門(きたはねばしもん)の桜
皇居書陵部の前を通って北桔橋門へ向かう道の、平川濠沿いのサクラがきれいだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 18mm ISO100 ) 露出補正 なし
020_220330117 X800 北桔橋門 Z50 18-140.jpg 20.北桔橋門 -1
江戸城本丸の大奥、天守部分から外部に直接通じる門が北桔橋門である。門の横の内濠(平川濠・三日月濠)は防御力を高めるためにほかよりも深く、石垣は最も堅固になっている。北桔梗門の内側からその石垣と濠を見た。石垣は江戸城の城壁の中でも最も高く高さは18.5mもある。地震などの揺れにも強い自然石を積み上げる野面積み(のづらづみ)になっている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/500秒 20mm ISO100 ) 露出補正 なし
021_220330118 X800 北桔橋門 Z50 18-140.jpg 21.北桔橋門 -2
一旦、北桔橋門を出て、濠にかかる橋の上から北桔橋門を撮った。当時の北桔橋門は、通常は橋を跳ね上げた形で、使われることがなく、いざという時の脱出路の確保としての門となっていた。現在の門は冠木門(笠木を柱の上方に渡した屋根のない門)である。現在では大手門、平川門と同様に、宮内庁が管理する皇居東御苑(江戸城の本丸・二の丸・三の丸)の入城門となっている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 18mm ISO110 ) 露出補正 なし
022_220330124 X800 桃華楽堂 Z50 18-140.jpg 22.「桃華楽堂」とハナモモ
北桔梗門から本丸跡へ入っていくと「桃華楽堂」が見えた。「桃華楽堂」は昭和41年2月に音楽好きの香淳皇后(昭和天皇の皇后)の還暦記念として建設された200名収容の音楽ホールだ。鉄仙の花弁を形どったといわれる屋根と八面体の珍らしい建物。その西側に植えられたピンクや赤・白の花のハナモモがいま、あでやかに咲いている。名前の「桃華」の由来は、香淳皇后さまの御誕生日が3月で桃の節句に因んだ桃、華の字は十が六個と一で構成されていることから還暦(数え年61歳)を意味するということで命名されたといわれている。楽堂の建物も名前も、そして傍らに植えられたハナモモの木も、人々の目を引きつける優美な佇まいである。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 59mm ISO100 ) 露出補正 なし
023_220330131 X800 天守台 北桔橋門 Z50 18-140.jpg 23.天守台から見た北桔梗門
右手(西側)に天守台があったので上がってみる。江戸城本丸北隅にあった天守閣は、東西約41m、南北約45m、高さ11mの天守台に建てられていた。日本最高だったという高さ51mの天守を支えた江戸城天守台は黒田長政が築造を担当し、石垣は、南部、津軽の二候が築いたとされている。現在、皇居東御苑内に修復、保存され、天守台の上に登ることができる。天守台から北側に北桔梗門が見えた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 37mm ISO100 ) 露出補正 なし
024_220330136 X800 天守台 Z50 18-140.jpg 24.天守台
天守台は1606年(慶長11年)に完成し、翌年五層の天守(慶長天守閣)が大手門とともに完成している。家康時代の慶長天守台・天守閣は現在の天守台遺構の南側、富士見多聞のあたりに位置していたそうだ。1922年(元和8年)に2代将軍秀忠が本丸拡張工事を実施、さらに1637年(寛永14年)、3代将軍・徳川家光は天守台・御殿を修築し、翌年には「寛永度の天守」が完成た。現存する天守台は、その寛永期天下普請の遺構がベースになっているそうだ。1657年(明暦3年)に起こった「明暦の大火」(振り袖火事)の飛び火で本丸、二の丸、三の丸はほぼ全焼。その後、江戸城の天守は泰平の世でもあり、経済的な理由もあって再建されることはなかったのだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f9 1/500秒 22mm ISO100 ) 露出補正 なし
025_220330145 X800 天守台 Z50 18-140.jpg 25.ミツバツツジ
天守台の南側、竹林の手前にミツバツツジが咲き、その奥にシャクナゲが咲くところがあった。西桔梗門跡に近い、「手洗い所」がある辺りである。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 48mm ISO110 ) 露出補正 なし
026_220330147 X800 大奥跡 Z50 18-140.jpg 26.本丸 大奥跡
富士見櫓に向かって進む。左側に本丸、大奥跡の芝生が広がる。徳川幕府の中枢となる政庁が江戸城本丸の御殿だが、表御殿・中奥から御鈴廊下でつながっていたのが大奥だった。残念ながら、往時を偲ぶものは何も残っていないそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f9 1/500秒 24mm ISO110 ) 露出補正 なし
027_220330167 X800 富士見櫓 Z50 18-140.jpg 27.富士見櫓
石室、富士見多門を見て、富士見櫓へ出た。富士見櫓は江戸城遺構として残る唯一の三重櫓。現存する三重櫓は、1657年(明暦3年)の明暦の大火(振袖火事)での焼失後、1659年(万治2年)の再建。どの角度から見ても同じような形に見えることから、「八方正面の櫓」の別名もある。天守焼失後の「代用天守」の櫓ともいわれている。富士見櫓の上からは、その名の通り富士山をはじめ、秩父連山や筑波山、江戸湾(品川沖など)、さらには将軍は両国の花火などを眺望したのだそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 40mm ISO110 ) 露出補正 なし
028_220330172 X800 富士見櫓 Z50 18-140.jpg 28.ボケ
手入れされた絞りのボケの花がきれいに咲いていた。全く方向音痴になってしまっていて、この辺りから北の丸公園・千鳥ヶ淵へ出られるのではないかと思って歩いていたら、中之門跡に戻ってきてしまっていた。結局、一回りして入苑した大手門に戻り、これから入る人たちの手荷物検査をしていた係のかたにたずねたところ、「内堀通りを左回りに歩いて行ってください」ということになってしまった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 115mm ISO360 ) 露出補正 なし
029_220330185 X800 内堀通り 平川門 Z50 18-140.jpg 29.平川門
大手門を出て、内堀通りを左へ歩いて行くと、地下鉄の竹橋駅の近くで次の門である平川門に出た。太田道灌が江戸城を築いた15世紀には、江戸湾に面した現在の平川門周辺には、上平川村、下平川村という村があったのが平川門の名の由来という。太田道灌の時代から門が築かれていたと推測され、3代将軍・徳川家光の治世である1635年(寛永12年)、高麗門(外側の第一門)、渡櫓門(内側の第二門)を備える強固な枡形門のスタイルとなった。江戸城三の丸の正門で今も濠には木橋が架かっている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f9 1/500秒 34mm ISO110 ) 露出補正 なし
030_220330193 X800 〇内堀通り 平川門 Z50 18-140.jpg 30.平川門の木橋
平川門は現在では大手門、北桔橋門と並んで、皇居東御苑(本丸・二の丸・三の丸)の入苑口のひとつになっている。木橋が往時のように残されるのは江戸城でもここだけだそうだ。現在の木橋(全長29.7m、幅7.82m)は台湾産のヒノキ材を使って昭和63年に再建されたもの。橋台は石造り、脚桁には鉄骨が使われているが、親柱の擬宝珠(ぎぼし)には、寛永や慶長などの銘が彫られており、往時のものが使われていることがわかるそうだ。長くなってしまった。ここら先は次回に回す。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/500秒 18mm ISO100 ) 露出補正 なし


2021年4月 5日

小雨降る桜満開の新宿御苑 3月25日

3月25日、久しぶりに新宿へ出る機会があった。新宿御苑のサクラが満開だと思う。あいにくの曇り空だが、時間が空いたら見に行きたいと思い、インターネットで調べて見たところ、コロナウィルス感染防止のため閉園になっていたが、2日前の3月23日から開苑されることになっていた。但し、入場に際しては事前に予約しなくてはならない。
新宿で午前中に一仕事を終え、午後から入園できるかどうかネットで調べて見たところ、運よく13時から入園できる予約が出来た。
 新宿のデパートで昼食にして、新宿御苑の新宿門へと歩く。
 新宿門の手前で、予約QRコードの提示を求められた。予約した時のIDとパスワードのスマホへの入力がなかなかうまくいかず、手間取ったが、係の方に助けていただき、やっとQRコードの画面を開くことが出来た。入園口では、そのQRコードをカードリーダーに読み取らせて入るのだが、ここでもまた手間取ってしまった。再び親切な係の女性に助けられ、何とか園内に入った。

新宿御苑の見どころ X700 環境省新宿御苑管理事務所 HPより.jpg
環境省新宿御苑管理事務所ホームページより

新宿御苑は広い。敷地は58.3ヘクタールで、東京ドーム12個分ある。新宿門を入って、2時間くらいの予定で、できれば一周したいと思い、東の方へ歩き始める。大木戸休憩所までの園路を行くと、左にサービスセンター: 環境省新宿御苑管理事務所があった。昨年はコロナ禍のため開催されなかったが、例年12月にここで「日本チョウ類保全協会」の企画展が行われ、2~3度来たことがある。その先に重要文化財に指定されている「旧洋館御休所」がある。
 大木戸休憩所に着く頃、雨が降り始めた。しばらく様子を見たが止みそうにないので、傘を差しながら歩き始める。玉藻池 の東側を歩いて、整形式庭園、プラタナス並木 のところへ出た。下の池、上の池 を見ながら、千駄ヶ谷門に近い、ツツジ山、桜園地 にきた。桜園地 にはいろいろな品種の桜が咲いていた。桜の季節に新宿御苑を訪れたのは初めてであり、特にソメイヨシノが満開で感動した。
 そこから、北へ向かって歩き、中央休憩所から西へ、旧御涼亭 を池の向こうに見ながら日本庭園を歩いた。ハナモモやボケもきれいに咲いていた。
 そして、茶寮 楽羽亭 から、母と子の森 を歩いて、新宿門へ戻ったのは、午後4時近かった。1時半ごろに入園したので、2時間半ほど歩いたことになる。
 この日は Canon Power Shot G7X というコンデジで撮ったが、曇り空のためか花びらのコントラストが出ない。近寄って花びらを撮りたかったが、目が悪いので、モニターでフォーカスフレームをピントを合わせたいところに置き、AF任せでシャッターを切るのだが、帰宅しパソコンで確認するとピントが外れているショットが多くなってしまったのは残念だった。
 帰路も新宿門から、新宿駅へと歩くが、途中で小腹が減ったので、たまたま通りがかった「追分だんご」の店で、お団子を2串ほど食べ、お茶を飲んだ。
 写真の解説に関しては、wikipediaや、国民公園協会新宿御苑支部および、環境省新宿御苑管理事務所のホームページなどを参考にさせていただいている。

1.トキワマンサク
入園すると、視界が広がった。入園者数は管理されていて、1日の入園者数は2万5千人以下に制限されていて、密もなく、各々がソーシャルディスタンスを保ちながら咲き誇る桜をスマホのカメラで撮るなどして、思い思いに楽しんでいる。 アルコールの持ち込みは禁止だが、園内のレストラン、カフェ、茶室、売店 は営業している。この木はトキワマンサクのようだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
210325002_001  X800 新宿御苑 トキワマンサク G7X.jpg
2.イズヨシノ(伊豆吉野)?
大木戸休憩所の方へ歩いて行くと右手に三角花壇や丸花壇がある。その傍にソメイヨシノと思われる花が満開だった。三角花壇のそばには、新宿御苑に1本しかないというイズヨシノが楽しめるという。柵があって近づけないので品種の名札を見ることができず。どれがイズヨシノか確認できなかった。イズヨシノはエドヒガンとオオシマザクラの交雑種だそうだ。また、ソメイヨシノと同じく、エドヒガンとオオシマザクラの交雑種と考えられている栽培品種で1925年にアメリカ・カリフォルニア州の農園から広まったといわれているアメリカという品種もあり、この辺りにもあるという。アメリカでは アケボノ とよばれているが、日本では同名の品種があったため、アメリカ と名づけられたそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 19mm ISO200 ) 露出補正 なし
210325005_002 X800 新宿御苑 G7X.jpg
3.クリスマスローズ
クリスマスローズが咲いていた。wikipediaによると、「ヘレボルス(学名: Helleborus)は、キンポウゲ科クリスマスローズ属に分類される植物の総称。ヘレボラスともいう。クリスマスローズ という呼称は、クリスマスのころに開花するヘレボルス・ニゲル だけを指した呼称であるが、日本の園芸市場では、レンテンローズと呼ばれるヘレボルス・オリエンタリス 、ハルザキクリスマスローズ)などもクリスマスローズの名前で出回る。別名雪起こし、寒芍薬(カンシャクヤク)の和名も持つ。」と説明されていた。このクリスマスローズは、その色の中では最も一般的なシングル 赤といわれる花のようだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
210325009_003 X800 新宿御苑 G7X.jpg
4.イチヨウ(一葉)
イチヨウはサトザクラの栽培品種で、江戸時代末期から関東を中心に広まったそうだ。1~2本の雌しべが葉のような形をしていることが名前の由来という。新宿御苑の代表的な八重桜で苑内に約190本ある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
210325015_004 X800 新宿御苑 G7X.jpg
5.ヨウコウ(陽光) -1
丸花壇の近くにはヨウコウが咲いていた。ヨウコウ(陽光)は、愛媛県の桜栽培家・高岡正明によって作出されたオオシマザクラとエドヒガンの交配種 アマギヨシノ(天城吉野)にカンヒザクラを交配して作られた栽培品種だそうだ。世界の平和を願い「天地に恵みを与える太陽」という意味を持つ「陽光」と名付けられたそうである。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
210325019_005 X800 新宿御苑 陽光 G7X.jpg
6.ケイオウザクラ(啓翁桜)
サービスセンター(管理事務所)前には、ヒマラヤザクラや十月桜や河津桜が有り、さらにケイオウザクラが2本植樹されているという。樹高の高い方はピンク色で、低い 「啓翁桜」の札が付いていた 方は白色の花びらだ。花は比較的小さい。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
210325022_006  X800 新宿御苑 啓翁桜 G7X.jpg
7.重文 旧洋館御休所
   旧洋館御休所は、明治29年(1896年)に建設された木造平屋の建物だそうだ。建設の際には、明治初期に同敷地に建設された養蚕所の部材を一部に転用したといわれている。 宮内省内匠寮が設計を担当した。この建物は温室付属の洋館で、皇族が温室を訪れる際の休憩施設であったが、その後増築を繰り返し、大正13年(1924年)にほぼ現在の姿となり、ゴルフやテニスのためのクラブ・ハウスとして使われた時代もあった。昭和20年(1945年)の東京大空襲でも焼失を免れ、戦後は、平成6年(1994年)まで主に新宿御苑の管理事務所として使われていたが、平成13年(2001年)に保存・改修工事を行い、一般公開されている。公開は不定期のようである。平成13年(2001年)には、国指定重要文化財に指定されました。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
210325024_007 X800 新宿御苑 重文指定 旧洋邸 G7X.jpg
8.丸花壇
旧洋館御休所の前には丸花壇がある。四季折々の花を咲かせている。  

  Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
210325025_008 X800 新宿御苑 丸花壇 G7X.jpg
9.ソメイヨシノ(染井吉野) -1
丸花壇から大木戸休憩所の間にもいろいろなサクラが咲く。中でもソメイヨシノが満開を迎え、花がビッシリとつき、枝も重たそうだ。 新宿御苑には400本以上あり、日本を代表する品種である。 大木戸休憩所に着く頃には雨が降り出した。少し雨宿りをしようと大木戸休憩所へ向かう。余談になるが、縁石に足をとられて転倒してしまった。右手に持ったカメラを庇おうとして右肩から転がったのだが、手の甲と膝を擦りむいてしまった。胸も打っていたようで、後日しばらく肋骨が痛かった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO200) 露出補正 なし
210325028_009 X800 新宿御苑 染井吉野 G7X.jpg
10.大木戸休憩所
大木戸休憩所から玉藻池を眺める。池の水面に波紋が見える。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO200) 露出補正 なし
210325030_010 X800 新宿御苑 玉藻池 G7X.jpg
11.玉藻池
大木戸休憩所でしばらく雨宿りをしていたが、止むようにない。持っていた小さな傘を広げて玉藻池の東側の園路を歩き始める。園路にあった説明板には、「玉藻池は園内でも 特に 古く、江戸時代の内藤家の下屋敷の庭園に由来します。休憩所から見下ろすとゆるく短い斜面を描いて池に達します。池はあまり大きくはありませんが、奥が深く、周囲は厚い森に包まれ、冬には水鳥たちの憩いの場になります。当時の景勝の面影はありませんが、池の形と中島の位置がその跡をとどめています。」記されていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO800) 露出補正 なし
210325033_011 X800 〇新宿御苑 玉藻池 G7X.jpg
12.ソメイヨシノ -2
整形式庭園へ進む。ここでもソメイヨシノが見事に咲いていた。手前の花びらにピントを合わせて撮りたかったのだが、フォーカス・フレームで捉えた花びらにピントはあってくれなかった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
210325040_012 X800 新宿御苑 G7X.jpg
13.プラタナス並木とソメイヨシノ
整形式庭園のプラタナス並木は160本ものプラタナスが8列に並び、夏には緑の木陰、秋には黄金色の紅葉と、四季折々に楽しめる人気スポットである。現在はすっかり葉を落とし冬木立の装いだが、その整然とした姿は美しい。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO125) 露出補正 なし
210325043_013 X800 〇新宿御苑 染井吉野 G7X.jpg
14.オオシマザクラ(大島桜) -1
下の池の北側を回って、ツツジ山から桜園地に入る。まず、オオシマザクラの大きな木が目につく。wikipediaによると、日本では、サクラは固有種を含んだ10もしくは11の基本の野生種を基に、これらの変種を合わせて100種以上の自生種がある。さらに、これらから古来から改良開発されてきた栽培品種が200種以上あり、分類によっては600種とも言われる品種が確認されている。オオシマザクラはその基本野生種のひとつである。と記されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 14mm ISO400) 露出補正 なし
210325054_014 X800 〇新宿御苑 大島桜 G7X.jpg
15.オオシマザクラ -2
オオシマザクラの古木があった。横に張り出した太い枝には苔が生えている。伊豆大島に樹齢800年以上の「大島の桜」があり、国の特別天然に指定されているそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 10mm ISO1000) 露出補正 なし  
210325058 _015 X800 △新宿御苑 大島桜 G7X.jpg
16.オオシマザクラ -3
wikipediaには、「緑色の葉と相まってこの白い花びらが目立つことから旗弁を持つオオシマザクラは「旗桜」「白旗桜」とも呼ばれる。源氏の旗印も白旗であり、オオシマザクラの元の分布域が関東であることから、オオシマザクラと東国武士には強い関係性があるとも言われている」と記されていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 19mm ISO160) 露出補正 なし
210325059_016 X800 〇新宿御苑 大島桜 G7X.jpg
17.マツマエハヤザキ(松前早咲)
桜園地で一輪の八重のピンクの花が木の幹から直接咲いていた。八重咲きで大輪の花はの色は紅色だった。品種の札を見ると松前早咲とある。wikipediaには、「オオシマザクラ系の栽培品種のサトザクラ群のサクラで、日本の北海道松前町原産のヤエザクラ。松前町ではナデン(南殿)の別名で呼ばれることもあるが、マツマエハヤザキの近縁か片親の栽培品種のタカサゴ(高砂)の別名もナデン(南殿)であり、ヤマザクラである京都御所の左近桜が「南殿の桜」と呼ばれることもあるため混同に注意する必要がある。」とあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 19mm ISO250) 露出補正 なし
210325064_017 〇新宿御苑 松前早咲 G7X.jpg
18.ベニユタカ(紅豊) -1
wikipediaには、日本原産の栽培品種のヤエザクラで、1961年に浅利政俊がマツマエハヤザキ(松前早咲)にリュウウンインベニヤエ(龍雲院紅八重)を交配し作出した。オオシマザクラ系の栽培品種であるためサトザクラ群に属すると説明されている。前の写真のベニユタカと近縁である。浅利が作出した松前系のサクラ53本は、1980年に日本花の会によりイギリスの王立植物園のキューガーデンに植栽された他、王立ウィンザー大公園にも植栽され56品種の松前系のサクラが活着している。このうちベニユタカとウンリュウインベニヤエなど19品種がガーデン・メリット賞に選出されているとあった。(浅利政俊は昭和20年代に松前町に教員として赴任し、サクラの研究を開始、マツマエハヤザキを交配するなどして、現在までにベニユタカなど100以上の栽培品種を作出してきた。)

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 11mm ISO160) 露出補正 なし
210325067_018 X800 〇新宿御苑 紅豊 G7X.jpg
19.ベニユタカ -2
ベニユタカの花も大輪で、八重咲きで淡紅色である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 27mm ISO125) 露出補正 なし  
210325069_019 X800 新宿御苑 紅豊 G7X.jpg
20.ソメイヨシノ -3
wikipediaによると、ソメイヨシノは、母をエドヒガン、父を日本固有種のオオシマザクラの雑種とする交配で生まれた日本産の栽培品種のサクラ。遺伝子研究の結果、1995年にソメイヨシノはエドヒガンとオオシマザクラの雑種が交雑してできた単一の樹を始源とする栽培品種のクローンであることが明らかにされた。その起源について、ソメイヨシノは、江戸時代後期の江戸の染井村の植木屋が、ヤマザクラの名所として有名な「吉野の桜」のブランド名を借りて「吉野桜」として売り出して、明治時代に日本全国に広まった。当時の染井村は大名屋敷の日本庭園を管理する植木屋が集まる地区であり、庭園に植えるための多くの栽培品種が生み出された江戸の園芸の一大拠点であった。このため、最初のソメイヨシノは全国から集められたエドヒガンとオオシマザクラが染井村で自然交雑、もしくは人為的に交雑して誕生したか、各地から採取されたサクラの中にあったエドヒガンとオオシマザクラの雑種の1本で、花付きの良さと成長の速さにより優良個体と見なされ、植木家が接ぎ木、挿し木によって増やして(つまりクローン)全国に広まったことが定説となっていると記されていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO160) 露出補正 なし
210325072_020 X800 新宿御苑 染井吉野 G7X.jpg
21.ソメイヨシノ -4
ソメイヨシノの寿命は60年という説を聞くがこの木は古いなと思う。大きな枝は地面スレスレまで垂れ下がって花を咲かせている。一般的にソメイヨシノは植えてから20年から30年後に花付きの最盛期を迎え、その後は徐々に衰えていく傾向がある。しかし、東京の小石川植物園には1877年ごろに植樹された樹齢約140年の現存する最古のソメイヨシノと言われる株があるそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 28mm ISO400) 露出補正 なし
210325074_021 X800 〇新宿御苑 染井吉野 G7X.jpg
22.ハナモモ源平
千駄ヶ谷休憩所の近くに、白や紅色のハナモモの花が咲くのが見え、傍に行って見ると、「ハナモモ源平」という札が立てられていた。一本の木に白、ピンク、赤など複数の色の花が咲くことがあり、「咲き分け」という。一般的には、源氏と平家の旗の色にちなんで「源平咲き」と言われており、色素を作り出す遺伝子の突然変異が原因と推測されている。変異が起きた場所によって枝先だったり、根元に近いところから枝ごとに2色の花が咲き分けたりするという。この木の花は薄いピンクの花びらだが、よく見ると、その花びらの中に濃い紅色が混じっているのが見えた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
210325076_022 X800 〇新宿御苑 ハナモモ源平 G7X.jpg
23.卒業記念写真
今日は卒業式だった大学も多かったようだ。卒業式を終えて、羽織袴姿、着物姿の女性が園内に多く見られ、サクラの花の前で記念写真を撮られている。花を咲かせているソメイヨシノの枝が背景になる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 11mm ISO125) 露出補正 なし
210325078_023 X800 〇新宿御苑 G7X.jpg
24.NTTドコモ代々木ビルとソメイヨシノ -1
桜園地からこども広場を左に見て、中の池の南側を西へ歩く。ツツジ山から見るこども広場では、ボール遊びをする子供たちの向こうに、満開のソメイヨシノの花の写真を撮る入園者がいた。 その後ろにはNTTドコモ代々木ビルが聳える。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 26mm ISO200) 露出補正 なし
210325081_024 X800 〇新宿御苑 G7X.jpg
25. NTTドコモ代々木ビルとソメイヨシノ -2
千駄ヶ谷門の方から傘を差した2人の人たちが歩いて来られるところを撮った。  wikipediaによれば、NTTドコモは1990年代半ば、携帯電話の急激な普及を見込み、都内と埼玉県周辺をカバーする新たな中継基地を建設する方針を決定した。立地場所は都心部でないと意味がないため、それを前提に建設地を探し求めていた所、たまたま旧国鉄の新宿貨物駅の跡地が見つかり、 1997年12月に工事に着手。2000年9月に竣工したと記されていた。高さは240mある。.

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 26mm ISO320) 露出補正 なし
210325084_025 X800 〇新宿御苑 G7X.jpg
26. NTTドコモ代々木ビルとソメイヨシノ -3
手前の枝に咲く花びらにピントを合わせてた1枚を撮ることが出来た。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 26mm ISO320) 露出補正 なし
210325086_026 X800 〇新宿御苑 G7X.jpg
27.ミツバツツジ
ツツジ山ではミツバツツジも咲いていた。 wikipediaによれば、ミツバツツジというのは、近縁のミツバツツジ類の総称でもある。 関東地方から近畿地方東部の太平洋側に分布し、主にやせた尾根や岩場、里山の雑木林などに生育する。他のミツバツツジ類の多くは雄しべが10本なのに対し、本種は5本であることが大きな特徴。古くから庭木としても植えられるが、野生の個体数は決して多くないという。5本の雄しべはこの写真でも確認できた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO640) 露出補正 なし
210325088_027 X800 〇新宿御苑 中の池ミツバツツジ G7X.jpg
28.中の池
桜園地からこども広場を左に見て、中の池の南側を西へ歩く。ソメイヨシノの枝が水面に垂れ下がっていた。雨が降って風情がある。  

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 34mm ISO500) 露出補正 なし
210325095_028 X800 〇新宿御苑 中の池 染井吉野 G7X.jpg
29.カリン(花梨、榠樝)
池の北側に渡って、中央休憩所の方へ歩くと、こんなは花が咲いていた。品種札を見るとカリンと書かれていた。カリンの実は見たことがあるが、こんなきれいな花が咲くとは知らなかった。和名カリンは、材の木目が三味線の胴や竿、座卓に使われる唐木の花櫚(かりん、花梨とも書く)に似ているので名づけられたものだそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 34mm ISO500) 露出補正 なし
210325096_029 X800 〇新宿御苑 カリン G7X.jpg
30.ヨウコウ -2
中央休憩所の近くに来た。ここにもヨウコウが咲いていた。多くの花は落ちてしまっていて、その萼が残っているが、濃い紅色の 5裂している萼片が美しい。ただ、新宿御苑のホームページを見ると、ヨウコウの特徴である萼片や小花柄に毛が確認出来なかった為、現在は「ヨウコウの一種」と呼んでいると書かれていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 31mm ISO640) 露出補正 なし
210325098_030 X800 〇新宿御苑 陽光 G7X.jpg
31.御涼亭
池の北側の日本庭園を歩く。池越しに左側に御涼亭が見えた。昭和天皇の御成婚を記念して、当時の台湾在住邦人の有志の方々から寄贈された建物で、建築家、森山松之助の設計により、昭和2年に竣工した。台湾閣ともいう。向こう側(南側)から中に入ることが出来る。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 20mm ISO1250) 露出補正 なし
210325107_031 X800 新宿御苑 日本庭園 旧御涼亭 G7X.jpg
32.ボケ(木瓜) -1
日本庭園を 上の池 の方へ歩いて行くと、茶室 楽羽亭 のそばに鮮やかな色の花が咲いた灌木が見えた。ボケだ。私が良く行く舞岡公園でもボケはあるがスケールが違う。ボケの樹高は1~2mというが、もっと大きな木もあるようにさえ見える。淡いピンクや深紅の花、そして、咲き分けもあり、様々な品種がある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 34mm ISO1250) 露出補正 なし
210325115_032 X800 〇新宿御苑 日本庭園 ボケ G7X.jpg
33.ボケ(木瓜) -2
この木は絞りの花が咲いているように見える。こんなに花が密に咲いているボケは見たことがなかった。よく手入れがなされているのだろう。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO800) 露出補正 なし
210325116_033 X800 〇新宿御苑 日本庭園 ボケ G7X.jpg
34.ヨウコウ -3
新宿御苑を代表するサクラのひとつであるというヨウコウは、園内各所で見られる。カンヒザクラにアマギヨシノを交配して作出した栽培品種。花びらは紅色で、一重咲き。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO160) 露出補正 なし
210325120_034 X800 〇新宿御苑 陽光 G7X.jpg
35.アメリカ?
母と子の森を通って、新宿門の近くに戻ってきた。この木はソメイヨシノと思うが、ひょっとすると、写真2.の後段で記したアメイカかもしれない。サクラの品種は極力品種札を確認したが、わからないものも多かった。間違いもあると思うがお許しいただきたい。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO250) 露出補正 なし
210325123_035 X800 〇新宿御苑 アメリカ? G7X.jpg
36.新宿門の近く
時刻は午後4時。これから入ってくる人たちもある。この日は卒業式を終えた羽織袴や和服姿の若い女性がも多かった。あいにくの雨模様になってしまっていたが、この頃にはやっと止んでいた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO250) 露出補正 なし
210325127_036 X800 〇新宿御苑 新宿門付近 G7X.jpg
37.追分だんご
新宿門からJRの新宿駅へ歩く道筋に「新宿追分だんご本舗」という店を見かけた。昭和22年の夏、終戦間もない新宿三丁目に掛けられた「やなぎ家」という白い暖簾、これが現在の追分だんご本舗の始まりという老舗の店だった。喫茶室があったので、小腹も空いたことから、だんごを食べてお茶にしようと店に入った。コロナ対策もされていた。定番のだんご2本盛を食べて、お土産を買って店を出た。スマホでの入園に手間取ったり、雨に降られたり、縁石に足をとられて転んだり、コンデジのAFに対応できなかったり、いろいろなことがあったが、新宿御苑の桜は、それは見事で満足した1日だった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO640) 露出補正 なし
210325128_037 X800 〇新宿御苑 追分団子 G7X.jpg


2021年4月 1日

舞岡公園 進む春(2) 3月16日

12時を過ぎると、また一段と暖かくなったようだ。菜の花の周りを飛び交うモンシロチョウの数も増えてきた。この春羽化した、今年生まれのチョウは、モンシロチョウと、スジグロシロチョウがいた。
 3月に舞岡公園を歩いたことは数えるほどしかないが、飛んでいるのはキタテハとキタキチョウくらいで、モンシロチョウもいないことが多い。2011年3月30日に行ったときにはベニシジミが飛んでいた。今日はベニシジミに会えるかなと思ったが、見かけることはなかった。

12.キタテハ -1
菜の花が咲き休耕地になっているところを左へ、狐久保の方へ入る。路傍にはオオイヌノフグリ、カントウタンポポ、ホトケノザ、タチツボスミレなど春の花が咲く。キタテハが飛んできて、路上の枯葉の上に止まり、翅を広げる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
210316045_012 X800 舞岡公園 RX10M4.jpg
13.キタテハ -2
なかなか敏捷で近づいて撮ろうとするとすぐ飛び立ってしまう。何とかモニターのライブビューで、ローアングルで撮る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
210316050_013 X800 舞岡公園 RX10M4.jpg
14.モンシロチョウ -1
畑に咲く菜の花の間をモンシロチョウが飛ぶ。チョウまでの距離があるので狙いにくい。モンシロチョウを撮るのにこんなに真剣になるとは。今年初めてカメラに収めたモンシロチョウだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
210316059_014 X800 舞岡公園 RX10M4.jpg
15.モンシロチョウ -2
♂が菜の花で吸蜜する。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
210316070_015 X800 〇舞岡公園 RX10M4.jpg
16.スジグロシロチョウ♂
スジグロシロチョウが、ヒメオドリコソウのこれから開こうとしている花に、口吻を伸ばしていた。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 218mm ISO100 ) 露出補正 なし
210316075_016 X800 〇舞岡公園 RX10M4.jpg
17.ミツマタ(三叉・三椏)
古民家の裏手に背の低いミツマタの木が何本か植えられている。葉の柄は長さ5〜10mm。葉の展開前に開花する。枝先の頭状花序に小さな花が30〜50個つく。花は両性で、花弁はなく、萼が目立つ。昨年11月に滋賀県湖東の百済寺を訪ねたとき、ミツマタの群落を見た。その冬芽は裸芽で、銀白色の絹毛におおわれていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
210316083_017 X800 〇舞岡公園 RX10M4.jpg
18.ボケ(木瓜) -1
春は黄色い花が多いが、ボケの花は赤が色鮮やかである。ボケはバラ科ボケ属で、葉は長さ4〜8cmの楕円形または長楕円形で先はとがり、ふちには鋭い鋸歯がある。両性花と雄花が混生する。両性花には花柱が5個、雄花には雌しべがない。葉の展開前に開花する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
210316088t_018 X800 〇舞岡公園 RX10M4.jpg
19.ボケ -2
  古民家のある小谷戸の里にはボケが何本か植えられている。ボケは、庭木や盆栽、生け垣、切り花として観賞され、ボケの品種は200種類以上あるとされており、花も一重や八重咲きなど様々である。 花色も鮮やかな朱色や赤、白、ピンク、まだらに色が入るタイプ、一本の株に紅と白の花をつけるものなどがあると言われる。果実が瓜に似ており、木になる瓜で「木瓜(もけ)」とよばれたものが「ぼけ」に転訛したとも、「木瓜(ぼっくわ)」から「ぼけ」に転訛したとも言われるそうだ。『本草和名』(918年)には、果実の漢名を木瓜(もくか)、和名を毛介(もけ)として登場するという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
210316099_019 X800 舞岡公園 RX10M4.jpg
20. ボケ -3
ボケはいろんな花の咲き方があり、同じ枝より赤と白の花が咲いたり、花色が変化する咲き方や枝や、花が変形するものなどいろんな特色のあるボケがあるという。これは1本の木に白と紅の花が咲く品種だが、花が白と紅に絞り分けられる安田錦とか東洋錦という人気品種もあるようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
210316100_020 X800 〇舞岡公園 RX10M4.jpg
21.ハナモモ
小谷戸の里にはモモの花が咲いていた。モモの花は紅色の印象があるが、この花色は淡いピンク色である。モモは大きく分けて2種類あり、食用の実桃と、園芸品種のハナモモに分けられる。花を観賞するための品種は「ハナモモ」と呼び、食用の実桃とは性質が異なる。ハナモモにも実はなるが、小さくて食べられない。日本で数多くの品種改良が行われ、種類が豊富。観賞用のハナモモとして改良が行われるようになったのは江戸時代に入ってからで、現在の園芸品種の多くも江戸時代のものが多いそうだ。どれくらいの品種数があるのか知りたかったが、わからなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 208mm ISO100 ) 露出補正 なし
210316092_021 X800 〇舞岡公園 モモ RX10M4.jpg
22.ムクドリの水浴び -1
長久保池でムクドリが数羽集まって、水浴びをしていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 198mm ISO320 ) 露出補正 なし  
210316109t_022 X800 〇舞岡公園 RX10M4.jpg
23.ムクドリの水浴び -2
「水浴びはこうするのよ」とお手本を示しているような様子だった。埃をとるのはもちろん、寄生虫なども洗い流しているらしい。数十羽のムクドリの群れが集団で水浴びをすることがあるらしい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 198mm ISO320 ) 露出補正 なし
210316110t_023 X800 舞岡公園 RX10M4.jpg
24.アカバナマンサク マンサクの花は黄色いものと思っていたが、マンサクには、日本の山野に自生する在来種とか シナマンサクとかアメリカ産のマンサクとか色々あって、しかも各々を人工交配した園芸品種が沢山あり、種類が多いそうだ。舞岡公園の南門のそばにアカバナマンサク?があった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
210316113_024 X800 舞岡公園 RX10M4.jpg
25.ヒイラギナンテン(柊南天)
この時期には黄色い可愛い花を咲かせる。wikipediaによれば、葉は奇数羽状複葉で、互生し、小葉は硬く、ヒイラギの葉に似て鋸歯はとげとなる。常緑で落葉はしないが、冬に赤銅色になる部分があり、紅葉のようになる。春先に総状花序に黄色い花をつける。その中にある雄しべは、昆虫などが触れることによる刺激で内側に動いて、花粉をなすりつける。果実は液果で、秋に青く熟す。江戸時代に中国から日本に持ってこられ、栽培される。ヒイラギナンテン属(英語版)には約60種あり、中国から北米・中米にかけて分布するそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
210316116_025 X800 舞岡公園 RX10M4.jpg
26.ジョウビタキ♀
私にとって、野鳥の同定は難しい。「くらべてわかる野鳥 ヤマケイ文庫 叶内拓哉」を首っ引きで調べ、ジョウビタキの♀にたどり着いた。羽の白い斑紋と尾羽の裏側の赤褐色が同定の根拠となった。先日、かっぱ池で♂を観察したが、♂と♀ではいでたちが随分違う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
210316124tm_026 X800 〇舞岡公園 ジョウビタキ♀ RX10M4.jpg     


2016年4月11日

新しいカメラでマクロ撮影のテスト(その2) 帷子川散歩 3月27日

2日前、保土ヶ谷公園で、新しく購入した Canon PowerShot G7X で蝶を撮るのを想定し、花を蝶の代わりに見立てマクロ撮影のテストをしたが、撮り方に問題点も見つかった。
  取説を読み直したりして、設定を少し変えてみた。

  1. プログラムオートでAFフレーム1点で撮るが、そのAFフレームの大きさを「小」に変更した。
  2. フォーカスゾーンは「マクロ」にしないで「通常」に設定する。これは、最短撮影距離は、「マクロ」でも「通常」でも5cmと変わりはないこと、また、「マクロ」に設定しておくと、50cm以上離れて撮ると、撮影範囲外となることを回避するのが目的。
 以上2点を改めたところ、この日は天候が良く光の状況も良かったこともあるが、一昨日より、思うポイントに合焦できたと思う。

1.横浜ビジネスパークの桜
そもそもこの日は天王町に近い横浜ビジネスパークにあるレストランでランチにしようと出かけた。ソメイヨシノが満開を迎えている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f4 1/1250秒 37mm ISO125) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
2.横浜ビジネスパークに咲くコブシ
今日は天気が良く、青空を背景にコントラストも高いのでピントが合いやすい。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f5.6 1/1250秒 37mm ISO125) 露出補正 なし
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3.「行列」
横浜ビジネスパークには野外にいろいろな彫刻が置かれている。これは三木俊治氏の「行列」(1989年)という作品。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f4 1/1250秒 37mm ISO125) 露出補正 なし
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4.アケボノアセビ -1
今度はマクロに設定しないで広角端で撮る。合焦する。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f4 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
5.アケボノアセビ -2
さらに最短撮影距離5cm近くで撮る。マクロに設定しなくとも問題なく合焦する。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f4 1/1000秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
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6.「インディオの会合」
横浜ビジネスパークの天王町よりにある「インディオの会合」という彫刻。これは フェリッペ レターセン 氏(1990年)の作品。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f4 1/800秒 15mm ISO125) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
7.帷子川河畔の桜 -1
葉が出始めた桜もあった。ヤマザクラ系だろうか。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f4 1/1000秒 37mm ISO125) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
8.帷子川河畔の桜 -2
桜の花はシジミチョウくらいの大きさだろうか。ボケ具合も丁度良い。焦点距離27mm位で、30cm位まで寄れた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f5.6 1/1250秒 27mm ISO125) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
9.ヒヨドリ
桜の花を啄みにヒヨドリが来ていた。ヒヨドリまで3mくらいだったろうか。トリミングはしていない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f4.5 1/1250秒 37mm ISO125) 露出補正 なし
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10.ヒメツルニチニチソウ
帷子川沿いに建つマンションの植え込みにはいろいろな花が咲いていた。この花は中型タテハチョウくらいの大きさである。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f4 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
11.カタバミ
カタバミはヤマトシジミの食草だ。昨秋、ここでヤマトシジミの写真も撮っている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f4.5 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
12.ハナモモ
ハナモモの花一輪の大きさも中型タテハチョウくらいだ。望遠端で撮った。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f4 1/1250秒 37mm ISO125) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
13.白いハナモモ
ほとんど白飛びしないで撮れている。これは広角端で撮った。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f5 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
14.ローマンヒアシンス
これも露出補正なしで全く白飛びしなかった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f5.6 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
15.フリージア
黄色の発色もきれいだ。広角端で撮っているがもっと寄れる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f4 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
16.スイセン
大型タテハチョウくらいの大きさの花だ。広角端で撮ったが、背景のボケ具合も良いと思う。シャッター・スピードは1/2000秒まであるが、プログラムオートで撮った場合、1/1250秒よりは速くならないで、それより明るいと絞りが小さくなるようだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f5.6 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。