舞岡公園 進む春(2) 3月16日
12時を過ぎると、また一段と暖かくなったようだ。菜の花の周りを飛び交うモンシロチョウの数も増えてきた。この春羽化した、今年生まれのチョウは、モンシロチョウと、スジグロシロチョウがいた。
3月に舞岡公園を歩いたことは数えるほどしかないが、飛んでいるのはキタテハとキタキチョウくらいで、モンシロチョウもいないことが多い。2011年3月30日に行ったときにはベニシジミが飛んでいた。今日はベニシジミに会えるかなと思ったが、見かけることはなかった。
YAMAKOの写真集です。蝶の写真を中心に、旅行したときに撮って気に入った写真を簡単なメッセージとともに掲載しています。
2021年4月 1日
12時を過ぎると、また一段と暖かくなったようだ。菜の花の周りを飛び交うモンシロチョウの数も増えてきた。この春羽化した、今年生まれのチョウは、モンシロチョウと、スジグロシロチョウがいた。
3月に舞岡公園を歩いたことは数えるほどしかないが、飛んでいるのはキタテハとキタキチョウくらいで、モンシロチョウもいないことが多い。2011年3月30日に行ったときにはベニシジミが飛んでいた。今日はベニシジミに会えるかなと思ったが、見かけることはなかった。
2020年3月14日
新型コロナウィルスの流行で、自由に動き回ることもはばかられ、ここのところ、比較的近所の保土ヶ谷公園、舞岡公園しか行っていない。
前日は冷たい雨が降っていたが、一夜明けて良い天気になった。日一日と春らしくなっている。「舞岡公園の自然 2」という毎日更新されているブログをフォローしているが、3月1日にモンシロチョウが発生していた。この日は舞岡公園へ行ってモンシロチョウの写真を撮ろうと車で出かけた。
舞岡公園はすっかり春になってきている。もちろん、モンシロチョウに会えたし、越冬明けのムラサキシジミ、キタテハ、テングチョウ、キタキチョウ、ウラギンシジミも飛んでいた。また、撮影はできなかったが、早々のルリシジミもいた。
この日は水曜日だったが、新型コロナウィルスの流行で、学校が休みになっているためか、小学生や中学生も多い。また、お母さんたちは公園は安全な場所と思ってか小さなお子さんを連れてこられている。年配のご夫婦も話をしながら歩いておられる。私と一緒で他に行くところがないのかもしれない。水車小屋の近くはこの日も野鳥愛好家の三脚が立ち並んでいたが、今日は野鳥が少ないようだった。
約2時間、写真を撮りながら、舞岡公園の春を楽しんできた。
2016年4月 8日
3月の初めに、やや大きい1.0型の撮像素子が付いたコンパクトデジカメ、Canon PowerShot G7X を入手した。広角域を活かしたマクロ撮影に使いたいと思っている。3月17日多摩動物公園の昆虫生態園へ行って、少し試してみたが、その時の結果はまずまずだった。
この日は、もう少し試しておきたいと思い、買い物に行くその足で近くの保土ヶ谷公園まで行った。気温は低く、曇り空で蝶はなにも飛んでいないので、春の花でマクロ撮りを試してみた。
ひとつ問題点が出てきた。焦点が合う範囲の距離ながらAFで合焦しないことがしばしばあった。なぜかなと考えてみたが、被写体、つまり撮ろうとする花が暗くて、背景が明るく、コントラストの高い場合に合焦し難いように思えた。
また、撮っているときに、普段使っているP610に比べて、AF枠が大きいような気がしていたので、自宅に戻ってからチェックしてみると、小さいAF枠に設定することもできるようになっていた。その方がピンポイントでフォーカスできるような気がする。
また、取説を読み直してみると、AUTO以外で撮影する場合、花マークのマクロ位置で撮ると、最も広角側で5-50cmの範囲で合焦するが、最も望遠側にズームした場合では5cm-∞のすべて合焦しないとなっている。この日、私はプログラムオートで撮り、花マークのマクロに設定して撮っていた。通常のフォーカス・ゾーン(風景マーク)で5cm-無限遠∞まで合焦するので、そうした方がよさそうである。今日の合焦し難いという現象はこれがキモだったかもしれない。
使いやすいのは、モニター上をタッチすることでAF枠を移動できることだ。合焦点を簡単に素早く移動することが出来る。
画質は期待通りと思う。
1.ツバキ -1 紅白絞り
このツバキの花は、ピンクと白とが混じった花を付けていた。いろいろ品種があるようだ。雄しべにピントを合わせる。広角端でマクロ
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし | |
2.ボケ(木瓜) 緋赤色 Wikipediaによれば果実が瓜に似ており、木になる瓜で「木瓜(もけ)」とよばれたものが「ぼけ」に転訛したとも、「木瓜(ぼっくわ)」から「ぼけ」に転訛したとも言われる。これは緋赤色だが、白と紅色の斑の花がある。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/320秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし | |
3.ボケ 白と紅色の斑 右下の開いた花と、左上のこれから開く花の両方にピントがきてくれた。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし | |
4.幹に咲くサクラの花 -1 枝の桜の花はまだほんのわずかしか咲いていないのに、幹から小さな枝を伸ばした花が咲いている。桜にもいろいろと品種があるが、これはソメイヨシノだろうか。望遠端で撮った。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/320秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし | |
5.タンポポ(蒲公英) これは外来種であるセイヨウタンポポであろう。オーナーであるn-shuheiさんのブログでタンポポについて書かれている。細かなところまで写し取れていると思う。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/320秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし | |
6.ツバキ -2 桃色の花 花はそれほど大きくはない。タテハチョウくらいの大きさか。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/400秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし | |
7.ツバキ -3 八重咲きのつばき 乙女椿というのに似ている。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/320秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし | |
8.ツバキ -4 真紅の花 サザンカの花とも似ているという。これは望遠端でとった。マクロ設定では50cm以上離れると合焦範囲から外れるとのことだが。「マクロ」で撮ったか「通常」で撮ったか覚えていない。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/400秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし | |
9.スイカズラ この花はピントが合わせづらかった。何回かフォーカスし直してやっと合焦した。花が1cmほどと小さく、背景のコントラストが強い。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし | |
10.ピンクのユキヤナギ -1 ユキヤナギの植え込みがあった。ユキヤナギは白い花が普通だが、中にピンク色に見える房が見えた。近寄ってみると蕾もピンクだ。フジノ・ピンクというらしい。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 21mm ISO125 ) 露出補正 なし | |
11.ピンクのユキヤナギ -2 明らかに後ろに見える白いユキヤナギの花と違う。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 19mm ISO125 ) 露出補正 なし | |
12.ピンクのユキヤナギ -3 焦点距離を調節して、背景をぼかして入れることが出来た。自分では気に入った写真だ。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 15mm ISO125 ) 露出補正 なし | |
13.ヒメオドリコソウ ややローアングルで撮った。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 27mm ISO125 ) 露出補正 なし | |
14.ホトケノザ シソ科オドリコソウ属である。春の七草の一つに「ほとけのざ」があるが、これは本種のことではなく、標準和名をコオニタビラコというキク科の草だそうだ。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/400秒 29mm ISO125 ) 露出補正 なし | |
15.レンギョウ(連翹) マクロの最短撮影距離で撮っているが、このショットもピントが合わせにくかった。背景にピントが合ってしまい、花がボケてしまう。何回かフォーカスし直してやっとピントが来た。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし | |
16.レンギョウの植え込み Wikipediaによれば、レンギョウは繁殖力が旺盛で、よく繁る。樹高は1 - 3mまで育ち、半つる性の枝は湾曲して伸び下に垂れ、地面に接触すると、そこからも根を出し新しい株ができるそうだ。枝は竹のような節を持つという。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 19mm ISO125 ) 露出補正 なし | |
17.幹に咲くサクラの花 -2 背景が暗くて花が白い。こういう状況ではピントが合わせやすい。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/100秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし | |
18.幹に咲くサクラの花 -3 前のショットは望遠端で撮っているが、これは広角端で撮って、背景を写しこんだ。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし | |
19.サンシュユ(山茱萸) レンギョウもそうだが、トサミズキ、マンサク、キブシなど春は黄色い花が多い。内部にある種子を取り除き乾燥させた果肉(正確には偽果)は生薬に利用され、「サンシュユ」の名で日本薬局方に収録されており、強精薬、止血、解熱作用があるという。花は線香花火のような形をしている。このショットもピントが合わせにくかった。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/320秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし | |
20.トサミズキ(土佐水木) -1 マンサクの花は落ち、代わるようにトサミズキの花が咲いていた。一房の花の数が多くて花も大きい。雄しべは茶色だ。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/400秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし | |
21.アセビ(馬酔木) 馬酔木の名は、「馬」が葉を食べれば毒に当たり、「酔」うが如くにふらつくようになる「木」という所から付いた名前だそうだ。この花には蝶が良く訪れる。ギフチョウも吸蜜をしにこの花にぶら下がることがある。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2Mega Pixels プログラムオートで撮影 (f4 1/400秒 9mm ISO125) 露出補正 なし | |
22.アケボノアセビ ピンクの花をつけるアセビもあった。園芸品種でアケボノアセビと言われている。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2Mega Pixels プログラムオートで撮影 (f4 1/250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし | |
23.ハクモクレン(白木蓮) しばしば木蓮と混同されるが、ハクモクレンは白い花をつけるモクレンの仲間だそうだ。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2Mega Pixels プログラムオートで撮影 (f4 1/800秒 19mm ISO125) 露出補正 なし | |
24.シモクレン(紫木蓮) 通常モクレンというとこのシモクレンを指す。花は多く咲いているが、朽ちかけた花が多く、きれいな花を探すのも苦労する。シャッター・スピードは1/1000秒なのに、ISOが250に上がっている。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2Mega Pixels プログラムオートで撮影 (f2.5 1/1000秒 19mm ISO250) 露出補正 なし | |
25.キブシ(木五倍子) 和名は、果実を染料の原料である五倍子(ふし)の代用として使ったことによるそうだ。この花にも蝶がよく訪れる。春はギフチョウも来るし、越冬したヒオドシチョウも吸蜜する。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2Mega Pixels プログラムオートで撮影 (f4 1/250秒 19mm ISO125) 露出補正 なし | |
26.ヒュウガミズキ(日向水木) トサミズキとよく似ている。ヒュウガミズキの花は3個、トサミズキの花は8個以上が付いている。トサミズキは、オレンジ色のおしべで区別できるなどといわれたが、花の大きさが間違えようもないほど違うので花に詳しくない人でもすぐわかるといわれる。ただし、そのことを知っていればであるが。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2Mega Pixels プログラムオートで撮影 (f4 1/125秒 9mm ISO125) 露出補正 なし | |
27.コブシ(辛夷) ハクモクレンと似ているなと思っていたが、コブシもモクレン科だ。曇り空というのは青空よりはるかに明るい。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2Mega Pixels プログラムオートで撮影 (f4 1/640秒 17mm ISO125) 露出補正 なし | |
28.サクラ -1 曇りの日のサクラの花は撮りにくい。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2Mega Pixels プログラムオートで撮影 (f4 1/640秒 37mm ISO125) 露出補正 なし | |
29.サクラ -2 コンフォール明神台の建物を背景に。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2Mega Pixels プログラムオートで撮影 (f4 1/640秒 37mm ISO125) 露出補正 なし | |
30.サクラ -3 この日は日が射さないので肌寒い。そろそろ帰ろうといつもの通り、コンフォール明神台の前を通り、杉山神社の方へ歩く。広角端のマクロで撮ると、P610の広角端マクロに比べ、被写界深度は浅く、背景がボケる。より主題がはっきりする。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2Mega Pixels プログラムオートで撮影 (f4 1/500秒 9mm ISO125) 露出補正 なし | |
31.サクラ -4 サクラの品種は多い。Wikipediaの「サクラの一覧」によれば現在600種を超えるといわれているそうだ。この紅色のサクラも何という品種なのかわからない。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2Mega Pixels プログラムオートで撮影 (f4 1/500秒 9mm ISO125) 露出補正 なし | |
32.クリスマスローズ 法性寺の境内に入ると、クリスマスローズが咲いていた。クリスマスローズの花は下向きに咲く。カメラをその下の入れて仰ぎ見るように撮った。「クリスマスローズ」は、クリスマスの時期に咲くバラに似た花、ということからの命名。 多くは2月の節分頃から3月頃の開花だが、その名の通りクリスマスごろに咲く品種もあるそうだ。花言葉は「慰め」だそうだ。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2Mega Pixels プログラムオートで撮影 (f4 1/200秒 9mm ISO125) 露出補正 なし | |
33.ハーデンベルギア(小町藤) マメ科の植物らしいというところまで見当はついたが、なんという花かわからなかった。時々お世話になっている「この花の名は?掲示板」で尋ねてみたところ、ハーデンベルギアと教えていただいた。オーストラリア原産だそうだ。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2Mega Pixels プログラムオートで撮影 (f4 1/200秒 9mm ISO125) 露出補正 なし | |
34.リキュウバイ(利久梅) この花の名もわからなかったので、「この花の名は?掲示板」で教えを請うた。原産地は中国で明治末期に日本に渡来したとのこと。曇り空の明るさに引っ張られて、花の白がアンダー気味になっている。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2Mega Pixels プログラムオートで撮影 (f4 1/500秒 9mm ISO125) 露出補正 なし |
2016年3月22日
先月(2月)13日の暖かい日、保土ヶ谷公園の「森とせせらぎゾーン」には、越冬したキタテハが飛び交っていた。その中の1頭に斑紋異常らしき個体がいた。ファインダーの中で見つけて慌ててシャッターを切ったが、翅を閉じられてしまった。次の瞬間、飛び去ってしまい、2度と現れなかった。
そして3月5日、今日も暖かい。2月13日に出会った斑紋異常型がまだいるかもしれない。「森とせせらぎゾーン」へ直行した。キタテハはその時と同じように陽だまりの土手を飛んでいる。踏み込むと素早く飛び立ち、離れたところでまた止まる。そんなキタテハを確認しながら、数個体の写真を撮っていったが、そこへ例の斑紋異常型と思われる個体が現れた。近くに止まる。飛び立たれないように近づく。ところが翅を合わせたままで開いてくれない。じっとシャッターボタンに指を掛けたまま、カメラを向ける。なかなか開いてくれなかったが、やっとチャンスが来た。一度きりのチャンスだったが、なんとか、斑紋異常が判るような写真が撮れた。後翅の前縁に沿ってE~Cの黒褐色の紋が連続している。
2月13日に撮った写真。 残念ながら後翅の斑紋異常がはっきり見えるように撮れなかった。
3月5日撮影した写真。 良く写真を見比べてみたが、どうやら同じ個体のようだ。
あれから約20日間、よく頑張って生きていてくれた。
春はどんどん近づいている。キタキチョウも飛んでいる。ヒメオドリコソウやホトケノザ、オオイヌノフグリも咲き始めた。梅の季節は終わりに近づき、桜のシーズンが来るのは間もなくだ。
2015年5月 3日
このタニウツギの木は何年か前に剪定され、2~3年花を付けなかったが、昨年ごろから再び花を付けるようになった。ゴールデンウィークの頃にはモンキアゲハやナガサキアゲハが来ていたが今年はどうだろうか。谷戸にタンポポが咲いていた。まだ開き切らない花もあり、良く見るとセイヨウタンポポと少し違うようだ。 |
これはセイヨウタンポポだろう。小さなバッタ?体長3mmほどだ。ハハコグサ(母子草)は春の七草の一つだ。 |
カラタチはアゲハの幼虫が食べる。良くアゲハの♀が産卵にきている。90mm macro 寄って撮ると被写界深度が浅いのでピントを合わせるところが難しい。シャガ(著莪、射干)はアヤメ科の花だ。 |
ハルジオンの花には良く虫が来る。蝶も石垣島のセンダングサのようにハルジオンの花が好きだ。ヒメジオンという良く似た花があるが、蕾が下に垂れ下がっているので、これはハルジオンの方だと思う。 |
古民家の裏庭にはヤマブキが咲いていた。黄色いヤマブキと白いヤマブキがある。ムラサキサギゴケ(紫鷺苔)は形が鷺に似ているところからその名がある。 |
アザミにもいろいろと種類が多い。春に咲くアザミ(薊)はほとんどノアザミという。ヒメオドリコソウは密集して生えていて、どれが花なのだろうかと思う。先端の葉の脇に、小さな唇形をした淡い紅紫色の花をたくさんつける。ダイコンの花は畑に咲いていた。モンシロチョウが飛び回っていた。 |
アケビ(木通)がこんな花を咲かせるとは知らなかった。成長して果実となり、10cm前後まで成長し、9 - 10月に熟して淡紫色に色づく。ムラサキケマン(紫華鬘)にはツマキチョウも訪れる。 |
まん中のホタルカズラ(蛍蔓)名前を調べるのに時間がかかった。和名の由来は緑の中に鮮やかな瑠璃色の花が咲く様子をホタルに例えたことからという。ケキツネノボタン(毛狐の牡丹)も同定するのに時間がかかった。同じキンポウゲ科の花にキツネノボタンというのがあるが、こちらは全体に毛が生えているのでケキツネノボタンというそうだ。 |
左、こんな小さなかわいい花をなぜオオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)などという名がついたのだろうか。形が似ているというのだが。カラスノエンドウ(烏野豌豆)はこの時季に良く見る。ミツバツチグリ(三葉土栗)も同定するのが難しかった。花と葉をしっかり撮っていかないと判別できない。 |
トウダイグサとはどういう字を書くのかと思ったら燈台草だった。この草の姿を昔の灯明台にたとえたのだという。茎の先に5枚の葉が輪生し、花が杯状の総苞に包まれて茎先についている。しっかり見ないと花と葉の見分けが付きにくい。タツナミソウ(立浪草)はいい写真が撮れなかった。 |
クローバの花はシロツメクサだ。このアカツメクサ(赤詰草)は同じシャジクソウ属だが、赤クローバーとも呼ばれるそうだ。モクレン(木蓮)は小さな花ではないが、古谷戸の里に咲くモクレンの背景にこいのぼりを入れた。3月末に来たときには黄色い濃厚な花を咲かせていたヒイラギナンテンは薄緑色の実を付けていた。これからブルーベリーのような色に熟していく。 |
2014年4月10日