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2018年10月17日

キシタアゲハ舞う! ベトナム ダナンで撮ったチョウ(1) 8月6日~8日

ダナンではビーチのあるリゾート・ホテルでのんびり過ごすのが目的という今回の旅行は、チョウの撮影に関してはあまり大きな期待を持ってはいなかった。しかし、ソンチャ半島に建つそのリゾート・ホテルに着いてみると、確かにビーチはあるが、その広大な敷地には、背後に緑豊かな山が控えていた。
 ホテルに到着して、チェックインをしている間、眼下に広がる海のほうを眺めていると、ルリモンアゲハかなと思うような、大型の瑠璃色に輝くチョウが飛んでいるのを目撃した。レセプションからバギーで私たちが宿泊する棟へ行く途中でも、何頭かのチョウが飛んでいる。ハイビスカスも咲いていて期待ができる。ダナンではビーチのあるリゾート・ホテルでのんびり過ごすのが目的という今回の旅行は、チョウの撮影に関してはあまり大きな期待を持ってはいなかった。しかし、ソンチャ半島に建つそのリゾート・ホテルに着いてみると、確かにビーチはあるが、その広大な敷地には、背後に緑豊かな山が控えていた。
  2回行ったことがあるインドネシアのバリ島の蝶相ともまた違うようだ。見たことのないチョウがいる。
そして、帰国する9日の午前中まで、ホテルの敷地内で撮影を楽しむことができたのは、幸いだった。
 帰国してからも、撮ってきた写真を、手持ちの参考資料や、インターネットで見比べて同定するのが一苦労だった。同定は難しい。でも、この作業も楽しい。
 一部の写真はトリミングしている。
参考にした資料(図鑑)

  1. A Pictorial Guide Butterflies of Gorumara National Park Department of Forest Government of West Bengal 2013
  2. A Naturalist 's Guide to the BUTTERFLIES OF PENINSULAR MALAYSIA SINGAPORE and THAILAND   Laurence G.Kirton 2014
  3. A Field Guide to the Butterfries of Borneo and South East Asia   KAZUHISA OTSUKA 2001
  4. BUTTERFLIES OF THAILAND 2nd Edition 2012   PIsuth EK-Amnuay


参考にさせていただいたインターネット・サイト
  1. ぷてろんワールド 世界の蝶百科
      https://www.pteron-world.com/index.html
  2. 東南アジアの蝶ファン倶楽部 南ベトナムの蝶
      http://fanseab.my.coocan.jp/svietnam.html
  3. 海外旅行記 異国を旅して ベトナムの蝶 
      http://www.geocities.jp/ikokuhetabi/butterfly/vietnam/index.html
  4. ピーミィの写真散歩
      http://naturingthailand.blog89.fc2.com/blog-entry-507.html

181017_001.jpg 1.シラホシヒメワモン Faunis eumeus 8月6日 
ケーブルカーをビーチまで下りたところで、このチョウが飛んでいるのを見つけた。初めて見るチョウだった。小さいがワモンチョウの仲間だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/125秒 136mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
181017_002.jpg 2.キシタアゲハ♀ Troides aeacus -1 8月6日
8月6日、早々にキシタアゲハが撮れた。もちろんフィールドで見るのは初めてだった。キシタアゲハ属はジャコウアゲハ族で5っのグループに分けられ、調べてみると、キシタアゲハ ヘレナキシタアゲハ サビモンキシタアゲハ パプアキシタアゲハ  ブルキシタアゲハ コウトウキシタアゲハ フィリピンキシタアゲハ アンフリサスキシタアゲハ フィリピンキシタアゲハの9種がいる。ここに現れたのはキシタアゲハか、ヘレナキシタアゲハか迷ったが。どうやらキシタアゲハのようだ。これは♀である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 46mm ISO1250 ) 露出補正 -0.3段
181017_003.jpg 3.キシタアゲハ♀ Troides aeacus -2 8月6日
前の写真と同じ個体。擦れていないきれいな個体だった。今が最盛期なのかもしれない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 46mm ISO1600 ) 露出補正 -0.3段
181017_004.jpg 4.キシタアゲハ♀ Troides aeacus -3 8月6日
花から花へと飛び回る。こちらも撮りやすいほうへ動く。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 90mm ISO1250 ) 露出補正 -0.3段
181017_005.jpg 5.キシタアゲハ♀ Troides aeacus -4 8月6日
また、次の花へ移ろうとジャンプする。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 90mm ISO1250 ) 露出補正 -0.3段
181017_006.jpg 6.キシタアゲハ♀ Troides aeacus -5 8月6日
傷のない個体と思っていたが、左前翅の外縁部にちょっと欠けたところがあった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 129mm ISO2000 ) 露出補正 -0.
3段
181017_007.jpg 7.キシタアゲハ♀ Troides aeacus -6 8月7日
これは翌日(8月7日)に撮影した別の個体。大分擦れている。キシタアゲハは分布域が広く、インドネシアを中心として、東南アジア全域に広く分布し、台湾、インドにも産するという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/320秒 143mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181017_008.jpg 8.ウスイロネッタイヒョウモン Cirrchroa tyche mithila -1 8月7日
オレンジ色のチョウが飛んできた。じっと見ていると、梢の葉に止まった。英名を Common Yeoman という。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/250秒 187mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181017_009.jpg 9.ウスイロネッタイヒョウモン Cirrochroa tyche mithila -2 8月7日
飛び立って少し飛んだが、また、同じようなところに止まった。タテハチョウ科ドクチョウ亜科の蝶だ。A Field Guide to the Butterfries of Borneo and South East Asia で調べていると、デヨネチャイロタテハというよく似たチョウをいた。また、ウラベニヒョウモンにも似ている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 215mm ISO250 ) 露出補正 なし
181017_010.jpg 10.タイワンキマダラ Cupha erymanthis -1 8月7日
裏面だけでは分かりにくかったが、次の写真のように開翅してくれてタイワンキマダラと分かった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 203mm ISO320 ) 露出補正 なし
181017_011.jpg 11.タイワンキマダラ Cupha erymanthis -2 8月7日
前の写真と同じ個体。分布は広くインド、ヒマラヤ、インドシナ半島、ボルネオ島、インドネシア、中国の南西部・南部、そして、日本の八重山諸島にも分布している。日本では1973年に西表島で発見された。台湾からの迷チョウ由来の蝶と考えられている。以後、西表島では完全に土着し、八重山の各島でも定着している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO640 ) 露出補正 なし
181017_012.jpg 12.ホシシジミタテハ Zemeros flegyas 8月7日 
ホテルのレセプションの近くで、何か赤いチョウが敏捷に飛んでいるのを見つけた。初めて見るチョウだ。もちろん、その場では同定できない。いろいろ検索した結果、ホシシジミタテハと同定した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/250秒 178mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181017_013.jpg 13.チャバネセセリの仲間 -1
セセリチョウの同定は難しい。チャバネセセリ Pelopidas mathias あるいは、トガリチャバネセセリ Pelopidas agna かと思ったが確信が持てない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 60mm ISO1000 ) 露出補正 なし
181017_014.jpg 14.タイワンキマダラ Cupha erymanthis -3 8月7日
この個体は、写真10,11とは別の個体だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 172mm ISO400 ) 露出補正 なし
181017_015.jpg 15.クロタテハモドキ Junonia iphita  -1 8月7日
ごく普通種のようである。しかし、なかなか渋い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 181mm ISO2000 ) 露出補正 なし
181017_016.jpg 16.クロタテハモドキ Junonia iphita  -2 8月7日
開翅してくれた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 181mm ISO2000 ) 露出補正 なし
181017_017.jpg 17.クロタテハモドキ Junonia iphita  -3 8月7日
これは近くにいた別のもう1頭の裏面である。まだ、羽化して間もない個体と思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 181mm ISO2000 ) 露出補正 なし
181017_018.jpg 18.クロタテハモドキ Junonia iphita  -4 8月7日
表の色が少し明るいのが気になった。八重山諸島にもいるというイワサキタテハモドキ Junonia hedoniaではないかと、2015年にバリ島で撮ったイワサキタテハモドキの写真と見比べてみたが、後翅裏面前縁の白点の有無などから、やはりクロタテハモドキと思う。前の写真と同じ葉に止まって半分開いてくれた。

  SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 181mm ISO1000 ) 露出補正 なし
181017_019.jpg 19.ホリイコシジミ Zizula hylax -1 8月7日
ケーブルカーの索道の下は開かれているが、そのケーブルカーの「SKY」駅の傍に紫色の花が沢山咲いていた。その周りを小さなシジミチョウ が飛び交っている。そして、その葉に産卵しようとしている個体もある。ホリイコシジミだ。そしてその紫色の花を咲かせているのはホリイコシジミの食草の一つでもあるヤナギバルイラソウ(柳葉ルイラ草)だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 15mm ISO1600 ) 露出補正 なし
181017_020.jpg 20.チャバネセセリの仲間 -2 8月8日
そのヤナギバルイラソウの葉にチャバネセセリの仲間が止まった。裏面後翅の斑紋が良く分かるが、トガリチャバネセセリに似ているように思う。トガリチャバネセセリは八重山諸島が分布の北限だそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 203mm ISO500 ) 露出補正 なし
181017_021.jpg 21.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -1 8月8日
3日目、遅い朝食の後、ホテル内遊歩道を歩く。3日目ともなるとチョウが多く出てくるポイントが分かってきた。ケーブルカーの「SKY」駅の周囲が良いポイントだ。昨日まで、キシタアゲハは♀の写真しか撮れなかったが、後翅の黄色も鮮やかな♂が現れた。♀より活発に花から花へ移り吸蜜をする。ほとんど傷のないきれいな個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 140mm ISO500 ) 露出補正 なし
181017_022.jpg 22.ホリイコシジミ Zizula hylax -2 8月8日
朝のうちはヤナギバルイラソウの廻りを忙しそうに飛んでいたホリイコシジミが、この時間(午前11時過ぎ)になると黄色い花(ウェデリア?)で吸蜜をするようになった。ピントは外れているが、翅表のブルーも撮れた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 143mm ISO320 ) 露出補正 なし
181017_023.jpg 23.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -2 8月8日
また、新たにキシタアゲハの♂が飛来し、白い花で吸蜜を始めた。これも擦れのないきれいな個体だ。適期なのだろう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 181mm ISO500 ) 露出補正 なし
181017_024.jpg 24.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -3 8月8日
連写で撮っていると、こういうシーンも撮れる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 181mm ISO500 ) 露出補正 なし
181017_025.jpg 25.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -4 8月8日
同じ個体。今度は近くの花に来て吸蜜を始めた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 198mm ISO200 ) 露出補正 なし
181017_026.jpg 26.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -5 8月8日
ちょっとブレてしまったが、開翅したところが撮れた。瑞々しい上品な yellow に魅了される。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 198mm ISO200 ) 露出補正 なし
181017_027.jpg 27.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -6 8月8日
キシタアゲハは位置を変えて吸蜜を続ける。こちらも移動ししてカメラの位置を変えて撮る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 198mm ISO250 ) 露出補正 なし
181017_028.jpg 28.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -7 8月8日
今度はヤナギバルイラソウの紫の花に寄ってきた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 172mm ISO500 ) 露出補正 なし
181017_029.jpg 29.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -7 8月8日
あまり好みの蜜ではなかったのだろうか? すぐ離れて行ってしまった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 172mm ISO400 ) 露出補正 なし