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2019年9月10日

池の平、鹿沢園地、小諸高原美術館 <8月27日~28日>(3) 林道のアサギマダラ 8月27日

午後2時少し前に池の平湿原の駐車場を後にした。湯の丸高峰林道を湯の丸高原地蔵峠へ戻る。ところどころ右側には湯の丸高原スキー場のゲレンデが広がる。 しばらく走ったところで、運転する車の窓からアサギマダラが舞うのが見えた。道が広くなったところで車を停めRX10M4を持って追ってみた。しばらく優雅に待っていたが、やがて、近くに咲くヒヨソリバナの花で吸蜜を始めた。車に戻って、さらに進むと今度は数頭がヒヨドリバナの花に集まっていた。ヒヨドリバナの花には白と紫紅色とがある。アサギマダラと言えば同じヒヨドリバナ属のフジバカマであるが、フジバカマは秋の七草のひとつで、もっと秋が深まってから咲くようだ。 20分ほどアサギマダラを撮って、地蔵峠を経て、群馬県側にある嬬恋鹿沢休暇村に着いたのは3時少し前だった。

  1908272_001.jpg    1.アサギマダラ -1
最初に出会ったアサギマダラは、少し離れたヒヨドリバナで吸蜜を始めた。バックのコントラストが強くて撮りにくかったが、かえって印象的な写真になった。アサギマダラのような大きなチョウなら、5m近く離れていてもRX10M4の望遠側でこの程度に撮れる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 203mm ISO320 ) 露出補正 -0.3段
  1908272_002.jpg 2.アサギマダラ -2
同じ個体を撮る。♂である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 203mm ISO320 ) 露出補正 -0.3段
1908272_003.jpg 3.アサギマダラ -3
翅を閉じたときに、尾に当たる部分に濃い褐色斑が見えるが、これは♂の性票で♀にはない。これで雌雄の同定が可能である。

  SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
1908272_004.jpg 4.アサギマダラ -4
ここまで、同じ個体を撮った。ちなみにアサギマダラの幼虫の食草となるガガイモ科植物はどれも毒性の強いアルカロイドを含む。アサギマダラはこれらのアルカロイドを取り込むことで毒化し、敵から身を守っている。そういえば、擦れて鱗粉の落ちたアサギマダラは時々見ることがあるが、捕食されそうになって翅が破損したアサギマダラを見たことがない。

  SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO320 ) 露出補正 -0.3段
1908272_005.jpg 5.アサギマダラ -5
車に戻って、また少し進むと、今度は数頭のアサギマダラが集まっているヒヨドリバナがあった。車を停めて撮る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 94mm ISO800 ) 露出補正 -0.3段
1908272_006.jpg 6.アサギマダラ -6
前の写真と同じ個体。ズームして引き寄せた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 198mm ISO800 ) 露出補正 -0.3段
1908272_007.jpg 7.アサギマダラ -7
♂に見られる性票がない。♀のようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 203mm ISO1600 ) 露出補正 -0.3段
1908272_008.jpg 8.アサギマダラ -8
ちなみに アサギマダラの成虫は長年のマーキング調査で、秋に日本本土から南西諸島・台湾への渡り個体が多く発見された。しかし、すべてのアサギマダラが渡り(移動)をするわけではないようだ。日本チョウ類保存協会編の「日本のチョウ」によれば長野県など中部山岳地帯は越冬可能範囲に含まれていない。とすると今ここにいるアサギマダラたちは、冬を暖かい地で越したアサギマダラが、夏になって飛来したのか、あるいは暖かいところから春に飛来した成虫がここで産卵して生まれた個体群なのだろうか?いずれもきれいな個体なので、後者だろうと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 22mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
1908272_009.jpg 9.アサギマダラ -9
ヒヨドリバナの花で吸蜜するアサギマダラ♂

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 117mm ISO320 ) 露出補正 -0.3段
1908272_010.jpg 10.アサギマダラ -10
ここではヒヨドリバナが群落のようになって咲いていた。この時期、アサギマダラにとって格好な餌場なのだろう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 60mm ISO250 ) 露出補正 -0.3段
1908272_011.jpg 11.アサギマダラ -11
いずれもきれいな個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 60mm ISO250 ) 露出補正 -0.3段
1908272_012.jpg 12.アサギマダラ -12
出来るだけ近くに寄って広角側で撮る。

  SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 9mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
1908272_013.jpg 13.アサギマダラ -13
そういえば全面開翅したところの写真は撮っていなかった。完全に開いてくれないかと待ってみたが、ここまでだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 94mm ISO320 ) 露出補正 -0.3段