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2023年9月 8日

上高地のチョウ ⑦ 終 2023年8月8日-10日 立山黒部アルペンルートとトロッコ電車・上高地3日間

チョウは種類は少ないが、3週間前に比べると状況は良い。コムラサキ、キベリタテハ、サカハチチョウの夏型などを撮る。1時間半ほど撮影して、上高地ビジターセンターで待っていてくれたかみさんと合流し、昼食もしていないので、バスターミナルで何か食べようと思う。レストランもあったが、混雑は避けて、売店で、カレーパンとメンチコロッケ、それに冷たいビールを買い求めて、2人でベンチで食べた。そのメンチコロッケがとても美味しかった。
 帰りは中央本線の茅野から「あずさ」に乗る。バスは午後1時に上高地を出発、14時40分に茅野駅に着き、15:18分発の「あずさ38号」に乗る。指定席は満席だそうだ。この列車の停車駅は、茅野の次が甲府で、その次が八王子だった。早い。17時09分八王子発の横浜線で東神奈川で降り、タクシーに乗って、7時前に自宅に着いた。

000_230810560 X700 ◎上高地 小梨平 キベリタテハ RX10M4.jpg
日陰に憩うキベリタテハ 2023年8月10日 長野県上高地 小梨平キャンプ場付近

110_230810546x X800 ◎上高地 小梨平 サカハチ RX10M4.jpg 110.サカハチチョウ夏型 サラシナショウマ(晒菜升麻、更科升麻)
奥さんを上高地ビジターセンターに置き去りにして、一人で小梨平キャンプ場の周辺を歩く。時々ミドリヒョウモンが飛んでくるが、落ち着いて吸蜜する花もない。この辺りはコヒョウモンが多いところだが、時期的に少し遅いのだろうか、姿がない。1本のサラシナショウマの花が咲いていた。久しぶりに見るサカハチチョウの夏型が吸蜜していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4,0 1/500秒 196mm ISO1000 ) 露出補正 なし
111_230810549 X800 上高地 小梨平 RX10M4.jpg 111.小梨平キャンプ場
日本アルプス観光株式会社 「上高地 森のリゾート小梨」が運営管理する小梨平キャンプ場は、ビジターセンターから明神池の方に行った梓川左岸一帯にある。「小梨平キャンプ場の歴史」で検索してみたところ、毎日新聞によれば、「世界大恐慌など昭和初期の不景気にあえいでいた鉄道省は1932(昭和7)年夏、増収を狙い、観光地化し始めていた上高地(長野県松本市)の小梨平(こなしだいら)で大型キャンプを企画した。 登山に無縁だった都会人がキャンプファイアやダンスで大騒ぎし、その前から入っていた大学や旧制高校の山岳部学生らが憤慨。「山を汚すな」とテントを襲撃した。」ということがあったらしい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 15mm ISO200 ) 露出補正 なし
112_230810551 X800 ◎上高地 小梨平 RX10M4.jpg 112.馬の背とロバの耳
ビジターセンターにある図解を参照すると、奥穂高岳(3,190m)とジャンダルム(3,163m)の間にある、右側の岩峰が馬の背で、左側がロバの耳である。さらに左に行くとジャンダルムがある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 203mm ISO100 ) 露出補正 なし
113_230810553 X800 ◎上高地 小梨平 RX10M4.jpg 113.快晴の穂高連峰< こんなにクリアな穂高連峰を見たのは初めてだった。岩肌を登っているクライマーが見えるようだ。左からジャンダルム、ロバの耳、馬の背、そして奥穂高岳から前穂高岳に連なる吊り尾根の姿は、これぞ穂高連峰である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/640秒 70mm ISO100 ) 露出補正 なし
114_230810630 X800 〇上高地 キベリ D5300 TAMRON 90.jpg 114.キベリタテハ -1
ビジターセンターに戻ってきた。その前をスーツと通り過ぎたチョウがいた。キベリタテハだ。しばらくして、建物の影に静止した。昨年8月30日にバスで富士山5合目へ上がった。その時にキベリタテハに逢ったのは、久しぶりだった。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
シャッタスピード優先オートで撮影 ( f3.2 1/1000秒 90mm ISO2000 ) 露出補正 なし
115_230810635 X800 〇上高地 サカハチ D5300 TAMRON 90.jpg 115.サカハチチョウ夏型 -2
ヒヨドリバナにサカハチチョウが来ていた。かっては5月ごろ、アオバセセリや、ウスバシロチョウを撮りに近郊を歩くとよくサカハチチョウの春型が現れたが、最近はしばらく見たことがなかった。さらに夏型は、その黒地の模様が粋で、好きなチョウの一つであったが、それも見かけることが少なかった。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f5.0 1/1000秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
116_230810568 X800 ◎上高地 小梨平 キベリタテハ RX10M4.jpg 116.キベリタテハ -2
先ほどのキベリタテハはしばらく傍にいてくれた。中学生のころ、キベリタテハやクジャクチョウに憧れて信州に来ていた。力強く、美しい蝶だと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 117mm ISO2000 ) 露出補正 なし
117_230810574 X800 ◎上高地 小梨平 サカハチ RX10M4.jpg 117.サカハチチョウ夏型 -3
ヒヨドリバナに来ていたサカハチチョウは、まだ吸蜜を続けている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 119mm ISO100 ) 露出補正 なし
118_230810578 X800 ◎上高地 小梨平 キベリ RX10M4.jpg 118.キベリタテハ -3
キベリタテハはこういう岩の上によく止まる。渓流の岩の上に止まったところを、背景を入れて撮ることが出来ればうれしいのだが。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1000秒 210mm ISO100 ) 露出補正 なし
119_230810581m X800 ◎上高地 小梨平 キベリ RX10M4.jpg 119.キベリタテハ -4
外縁部の金色の縁取り、その内側の青い斑点、そして内側のビロードのような暗赤色は芸術作品のようである。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 210mm ISO100 ) 露出補正 なし
120_230810584x X800 ◎上高地 小梨平 キベリ RX10M4.jpg 120.キベリタテハ -5
今日は快晴であるが、さすが上高地の空気は澄んでいて涼しい。キベリタテハも日光浴を楽しんでいるようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 45mm ISO160 ) 露出補正 なし
121_230810638 X800 ◎上高地 サカハチ D5300 TAMRON 90.jpg 121.サカハチチョウ夏型 -4
サカハチチョウの裏面後翅の白帯は春型に比べて太い。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.2 1/1000秒 90mm ISO560 ) 露出補正 なし
122_230810590 X800 ◎上高地 小梨平 サカハチ  RX10M4.jpg 122.サカハチチョウ夏型 -5
サカハチチョウは周囲に2〜3頭いた。キベリタテハとサカハチチョウの夏型のきれいな個体に会えたのは収穫だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 213mm ISO2000 ) 露出補正 なし
123_230810640 X800 ◎上高地 サカハチ D5300 TAMRON 90.jpg 123.サカハチチョウ夏型 -6
吸蜜に飽きたのか、日陰の岩で一休みしている。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.2 1/1000秒 90mm ISO1000 ) 露出補正 なし
124_230810602x X800 ◎上高地 小梨平 サカハチ  RX10M4.jpg 124.サカハチチョウ夏型 -7
外縁部を縁取りする橙色の点線で、翅表の黒を引き締めている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 220mm ISO1000 ) 露出補正 なし
125_230810606 X800 上高地  RX10M4.jpg 125.河童橋と焼岳
キベリタテハとサカハチチョウの夏型が撮れたことに満足し、ビジネスセンターに戻り、待たせていたかみさんと、バスセンターへ向かう。河童橋の上は写真を撮る人でいっぱいだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/640秒 50mm ISO100 ) 露出補正 なし
126_230810610  X800 〇上高地 RX10M4.jpg 126.ヘリコプターが飛ぶ
ジャンダルムとロバの耳を背景に搬送用のヘリコプターが飛んでいた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/800秒 128mm ISO100 ) 露出補正 なし
127_230810614  X800 上高地 RX10M4.jpg 127.もう一度、ジャンダルム・ロバの耳・馬の背・奥穂高岳
河童橋の傍からもう一度、ジャンダルム・ロバの耳・馬の背・奥穂高岳を眺めた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/640秒 73mm ISO100 ) 露出補正 なし
128_230810617  X800 上高地 RX10M4.jpg 128.そして振り返って焼岳を
正午になった。少し、雲が出てきた。河原で遊ぶ人がいる梓川は大正池の方に流れる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 30mm ISO100 ) 露出補正 なし
129_230810272 X800 上高地バスセンター G7X.jpg 129.バスセンターの賑わい
何か食べようと思いながらバスセンターに戻ってきた。凄い賑わいである。これでは食べる処もいっぱいだろうと、売店でカレーパンとメンチコロッケ、それにビールを買い求め、日陰になっているベンチを探し座って食べる。これが美味しかった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/800秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
130_230810278 X800 〇上高地バスセンター G7X.jpg 130.バスセンターに並ぶバス
多くのバスが駐車している。我々が乗るアルピコ交通のバスは最前列にいてくれた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
131_230810282 X800 〇上高地バスセンター 明神岳 G7X.jpg 131.六百山の横顔
バスセンターから吊り尾根の右の方を見ると、ゴリラが目を閉じた優しい横顔のような山肌の山が見える。上高地の南にある霞沢岳の前山のような存在の六百山(2,470m)の肩だ。これで、今夏2度目の上高地ともお別れであるが、短い時間ながら満足して、12時50分、バスに乗り込む。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/640秒 35mm ISO125 ) 露出補正 なし

2023年9月 4日

快晴の上高地 ⑥ 2023年8月8日-10日 立山黒部アルペンルートとトロッコ電車・上高地3日間

8月10日、ツアー最後の日となった。今日は上高地へ行く。上高地へは3週間前の7月17日に、一人で日帰りで来ており、その時は天候が優れず、チョウの写真も撮れなかった。今回はリベンジしたいのだが。
 朝は気持ちよく晴れていた。上高地で3時間の散策時間をとるために、朝は7時30分の出発となった。白馬からリンゴの果樹園の中を走る「北アルプスサラダ街道」を走った。安曇野から松本の市街は通らず、気が付いたら新島々の駅前に出ていた。
 途中、道の駅「風穴の里」でトイレ休憩をとって、あとは、いつもの上高地への道を走る。
 上高地には10時少し前に着いた。文句のつけようがない快晴である。車窓からも吊り尾根が見えた。いつもは大正池から歩くのだが、今回はバスターミナルまで乗っていってしまうことにした。小梨平で写真を撮りたい。バスを降りると涼風が爽やかだった。

000_230810514 X700 〇上高地 RX10M4.jpg
文句のつけようがない快晴の穂高連峰 2023年8月10日 上高地 河童橋付近から

090_230810249 X800 〇白馬樅ノ木ホテル G7X.jpg 90.白馬のホテルを出発
快晴の涼しい朝だった。7:30に出発の予定だったが、全員5分前には揃っていて、上高地に向かって出発した。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.0 1/1250秒 12mm ISO200 ) 露出補正 なし
091_230810256 X800 〇白馬→上高地 車窓 G7X.jpg 91.高瀬川を渡る(車窓から)
バスは長野県道308号線を南に走る。青木湖、木崎湖を右に見て走る。大町を過ぎたあたりで高瀬川を渡る。松川地区の国営アルプス安曇野公園の近くを走る。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.0 1/1250秒 12mm ISO200 ) 露出補正 なし
092_230810260 X800 白馬→上高地 車窓 G7X.jpg 92.北アルプスサラダ街道(車窓から)
国営アルプス安曇野公園のあたりからしばらく走ると、道路わきに「北アルプスサラダ街道」という表紙が立てられたのどかな道を走っていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
093_230810262 X800 〇白馬→上高地 車窓 G7X.jpg 93.リンゴ畑(車窓から)
実が大きくなり始めたリンゴ畑が両側に見える。北アルプスサラダ街道は安曇野市から長野県道25号塩尻鍋割穂高線を走る長野県松本地域西部にある観光道路であり、野菜や果物栽培が盛んな市町村を結んでいる。wikipediaによれば、1988年より取り組みが始まり、大規模なハード事業による観光開発をしないで、日常の農村を味わってもらうことが趣旨となっていた。日本アルプスサラダ街道協議会主催で街道ウォークなどのイベントが行われていたそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO250 ) 露出補正 なし
094_230810263 X800 白馬→上高地 車窓 新島々G7X.jpg 94.新島々駅(車窓から)
バスは松本市内に入らず、安曇野からサラダ街道を走り、松本電鉄上高地線に並行して走る国道158号線に突き当たる。そこを右折し、見慣れた新島々の駅前に出た。後は上高地まで3週間前にもバスで通った道である。松本から出ている、かつて松本電鉄上高地線といわれた、現アルピコ交通上高地線の終着駅である。ここからバスに乗り換えて上高地へ入ったこともあった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
095_230810264 X800 白馬→上高地 道の駅 風穴の里 G7X.jpg 95.道の駅「風穴の里」
新島々から上高地へ行く途中、唯一のPAである道の駅で一休みした。出発してから2時間近く経っている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.0 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
096_230810268 X800 白馬→上高地 梓湖 奈川渡ダム G7X.jpg 96.梓湖(車窓から)
梓川の奈川渡ダム堰止湖である。槍ヶ岳に源を発し南流する梓川は上高地で大正池を形成し、梓湖(奈川渡ダム)に注ぐ。国道158号線はこの奈川渡ダムの堰堤の上を走る。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.0 1/1250秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
097_230810269 X800 白馬→上高地 梓湖 奈川渡ダム G7X.jpg 97.奈川渡ダム 安曇発電所(車窓から)
それまで梓川にはダム式発電所がなかったが、1969年(昭和44年)11月に、奈川渡ダム、水殿ダム、稲核ダムの梓川3ダムが完成した。中でも奈川渡ダムは、長野県で1番大きなダムであり、高さ155mのアーチ式コンクリートダムで、日本のアーチダムの中でも3位の堤高を誇る。2010年の5月だったか、学生時代の同期の体育会の仲間との旅行の折、友人の東京電力に務めるM氏の尽力で、この奈川渡ダムおよび発電所を見学させてもらったのを覚えている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.0 1/1250秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
098_230810494x X800 ◎上高地 大正池(車窓) RX10M4.jpg 98.トンネルを抜けて上高地へ(車窓から)
バスはトンネルを抜けて上高地に入った。車窓から穂高連峰の吊り尾根が、遮る雲なく見えた。思わず目を見張る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 13mm ISO100 ) 露出補正 なし
099_230810498 X800 〇上高地 RX10M4.jpg 99.焼岳
大正池の次に、上高地帝国ホテル前で何人か下車する人たちがいて、最後に上高地バスターミナルまで乗っていったのは、私たち2人を含めてほんの数人であった。集合時間を確認して、出発する。長野県と岐阜県にまたがる標高2,455 mの活火山、焼岳を眺めると、山肌が荒々しかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 13mm ISO100 ) 露出補正 なし
100_230810504 X800 〇上高地 RX10M4.jpg 100.穂高連峰と河童橋
吊り尾根の上は雲一つない。吊り尾根の右側に前穂高岳3,090m、左側には奥穂高岳3,190mがそびえる。この眺めで3週間前の雪辱を果たせた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 18mm ISO100 ) 露出補正 なし
101_230810507 X800 ◎上高地 RX10M4.jpg 101.ロバの耳、ジャンダルム
奥穂高岳から左へ、馬の背、ロバの耳、ジャンダルムと呼ばれる峰々が連なる。ジャンダルム (Gendarme) は、奥穂高岳の西南西にあるドーム型の岩稜で標高は3,163 mある。wikipediaによれば、名称はスイス・アルプス山脈のアイガーにある垂直の絶壁(高さ約200 m)の通称に由来するが、本来はフランス語で国家憲兵のこと。転じて山岳用語としては、尾根上の通行の邪魔をする岩をいう 。奥穂高岳ジャンダルムは奥穂高岳の前衛峰として名付けられた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 27mm ISO100 ) 露出補正 なし
102_230810510 X102 ◎上高地 RX10M4.jpg 102.河童橋のたもとから
我ながら良いアングルを見つけたと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
103_230810621 X800上高地 キオン D5300 TAMRON 90.jpg 103.キオン
岳沢温原の方へ行ってみようと思い、河童橋を梓川右岸に渡る。明神池の方に向かって歩き始めると、ホテルの裏側の空き地に黄色い花が咲いていた。キオンだ。何やらヒョウモン蝶が来ているが、遠くてよくわからない。

Nikon D5300 TAMRON 90mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f8 1/1000秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
104_230810621a X800上高地 キオン D5300 TAMRON 90.jpg 104.キオンに来ていたオオウラギンスジヒョウモン
写真右下の方に花に隠れてオオウラギンスジヒョウモンの姿が見える。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/640秒 114mm ISO100 ) 露出補正 なし
105_230810518 X800 〇上高地 ツマグロヒョウモン RX10M4.jpg 105.ツマグロヒョウモン♀
道に止まったチョウはツマグロヒョウモンだった。上高地でツマグロヒョウモンとは。こんな高地にも進出してきている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/800秒 160mm ISO100 ) 露出補正 なし
106_230810520 X800 上高地 梓川右岸  RX10M4.jpg 106.熊目撃情報
岳沢湿原への道に「熊目撃情報」の看板が立てられていた。「8月10日 午前9時50分 現在地付近 ツキノワグマ1頭」と書かれている。この写真を撮ったのは、8月10日 午前10時30分 ある。つい40分前にいたということだ。クワバラクワバラ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3,5 1/500秒 24mm ISO2500 ) 露出補正 なし
107_230810524t X800 〇上高地 コムラサキ RX10M4.jpg 107.コムラサキ -1
上高地ではコムラサキを多く見る。この個体は、裏面の色がすこし濃いように思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4,5 1/1000秒 152mm ISO100 ) 露出補正 なし
108_230810528 X800 ◎上高地 コムラサキ RX10M4.jpg 108.コムラサキ -2
少し翅を開いてくれた。♀のようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4,5 1/1000秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
109_230810535 X800 ◎上高地 RX10M4.jpg 109.絶景
7月の終わりごろに岳沢では、タカネキマダラセセリ、クモマツベニヒカゲという憧れの高山蝶が発生する。一度は行ってみたいと思っていた。岳沢 は、上高地の河童橋などから正面に見える穂高連峰の中腹にある渓谷で、上高地内のハイキングだけでは物足りない人にお薦めの軽登山コースと紹介されている。最高地点の標高は2170mで、上高地から2時間半かかるそうだ。とても横浜からの日帰りでは無理である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3,5 1/500秒 32mm ISO100 ) 露出補正 なし

2023年8月 6日

午後から小雨の上高地 ② 2023年7月27日

昼飯と雨宿りの為、河童橋の梓川右岸にある食堂に30分ほど座っていたが、雨が止んだ。晴れ間が出るのではないかとの期待をもってお神輿をあげた。
 計画では、梓川の右岸を歩いて、それほど遠くない岳沢温泉辺りまで行ってみようと思っていた。だが、穂高連峰には雲がかかり、晴れてきそうにはない。
 岳沢温泉には天気が好転したら行くことにして、まずは、河童橋を渡って小梨平の入り口にある上高地ビジターセンターへ行く。ビジターセンターの周囲は、クガイソウや、ヒヨドリソウが咲き、かって、ここへ来るたびにコヒョウモン、エルタテハ、アサギマダラなどが翔んでいたのだが、雨で気温が下がってしまったためか、その姿はない。
 いったんビジターセンターの中に入る。山岳写真家であり、高山蝶の精巧な写実画を描き残された田淵行男さんのパネルがあるので、受付の方に撮影許可をいただいて撮った。
 もう一度ビジターセンターの外に出て、小梨平周辺を歩いてみたが成果は無し。この日はあきらめることにした。
 帰りのバスセンター集合時間は16時10分だった。松本駅には17時40分ごろ到着した。40分ほど自由時間がある。にぎやかな東口の駅前広場を見て、駅構内に戻り、コンビニで車内で食べるサンドイッチとビールを買い求めた。
 18時40分、松本始発のあずさ54号は、10分少々遅れて発車した。その遅れを取り戻すことなく、20時50分過ぎに八王子に到着した。

000_230727049 X700 〇清水橋 G7X.jpg
トリカブトの花 2023年7月27日 長野県松本市上高地
河童橋から上高地ビジターセンター入口への散策路 清水川の畔に咲く

022_230727120 X900 田代池 RX10M4.jpg 22.田代池 眼前の穂高連峰
大正池からまっすぐ歩くと20分ほどのところだが、途中チョウの写真を撮っていたので1時間弱かかってしまった。田代池は隣接する大正池とともに、大正時代に焼岳 の噴火により流れ出た溶岩が梓川左岸の支流である千丈沢をせき止めたことでできた浅い池であり、周囲は霞沢岳の湧水により湿原になっている。穂高連峰の景勝地であるが、前穂高、吊り尾根、奥穂高と連なる穂高連峰の頂付近は雲に覆われていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 23mm ISO640 ) 露出補正 なし
023_230727123 X900 田代池 RX10M4.jpg 23.田代池 穂高連峰の眺めとその説明版
環境省の説明版には「正面の谷が岳沢で、その奥の平らな頂点が標高日本第3位の奥穂高岳(3,190m)です。左側には西穂高岳、右側に前穂高岳、明神岳が連なってます。これらの稜線は節理の発達した火山岩からなるため、激しい侵食作用に耐えてとがった峰や断崖絶壁を作っています。 火山岩は約175万年前に噴火していたカルデラ火山の中に堆積したもので、その主体は高温状態で火山灰が固まった凝灰岩からできています。」と記されていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 11mm ISO640 ) 露出補正 なし
024_230727128tm X900 〇田代池 ヘリ RX10M4.jpg 24.ヘリコプター
ヘリコプターのローターの音が聞こえてきた。何やら機体からロープが下がっていて、その先に籠のようなものが付いている。消火活動か?、あるいは荷揚げ作業? 緊急性は感じられなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO1000 ) 露出補正 なし
025_230727131 X900 ◎田代池 RX10M4.jpg 25.スジグロシロチョウ
田代池から、梓川の右岸に渡る田代橋、穂高橋へと歩く。林間の遊歩道にアキノキリンソウが咲いていて、そこにスジグロシロチョウが来ていた。アキノキリンソウは高さが70~80cm程度で、花期は8〜11月という。オミナエシもそうだったが、今年は花が咲くのが早まっているのだろうか。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 200mm ISO3200 ) 露出補正 なし
026_230727140 X900 田代橋 RX10M4.jpg 26.田代橋
ここで梓川は二筋に分かれるが、左岸側の流れに田代橋が掛けられている。右岸側の流れに穂高橋が架かるが、この田代橋と穂高橋は大正池と河童橋のほぼ中間にある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.4 1/1250秒 9mm ISO800 ) 露出補正 なし
027_230727148 X900 穂高橋 センニンソウ RX10M4.jpg 27.梓川右岸歩道 センニンソウ(仙人草)
穂高橋を渡って梓川右岸の道を河童橋へと歩く。チョウは全く現れなくなった。ボケてしまったが穂高連峰を背景に、まだ蕾であるセンニンソウを撮った。wikipediaを見ると、センニンソウは別名をウマクワズ(馬食わず)といい、有毒植物で馬や牛が絶対に口にしないことを意味するという。茎や葉の汁は皮膚炎の原因となるそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 13mm ISO1000 ) 露出補正 なし
028_230727151 X900 穂高橋 RX10M4.jpg 28.ウェストン碑
wikipediaによると.「ウォルター・ウェストン(Walter Weston, 1861年12月25日-1940年3月27日)は、イギリス人宣教師、登山家。英国山岳会、ロンドン日本協会、王立地理学会会員。日本山岳会名誉会員。日本に3度長期滞在し、日本各地の山に登り「日本アルプスの登山と探検」などを執筆、日本アルプスなどの山及び当時の日本の風習を世界中に紹介した。」と記されている。このレリーフは、ここに1937年(昭和12年)8月26日に設置された。 現在の円型レリーフは昭和40年(1965年)に新たに制作されたものだそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/60秒 29mm ISO3200 ) 露出補正 なし
029_230727152 X900 〇穂高橋 RX10M4.jpg 29.梓川(あずさがわ)
白樺の木と梓川の流れ。wikipediaには、梓川は、「長野県松本市を流れる信濃川水系犀川の上流域を示す別称であり、槍ヶ岳に源を発し南流する。上高地で大正池を形成し、梓湖(奈川渡ダム)に注ぐ。島々で東に向きを変え、新淵橋を過ぎてまもなくのところから、下流には右岸の波田と左岸の梓に河岸段丘をつくっている。松本市大字島内で奈良井川を合わせ犀川と名を変える。」と説明されている。来るとき、バスで奈川渡ダムを通ってきた。今にも雨が「降り出しそうなので、Z50 と SONY RX10M4 はリュックの中に入れる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 25mm ISO3200 ) 露出補正 なし
030_230727034 X900 河童橋付近から焼岳 G7X.jpg 30.梓川と霞沢岳(2,646m)
ウエストン碑から河童橋に向かい、河童橋の傍の食堂で昼食にする。2時半過ぎ、食事を終え、河童橋の周囲を歩く。雨はほとんど止んでいる。梓川の清流の向こうに見上げるようにそびえるのが霞沢岳(2,646m)である。この霞沢岳は常念山脈の最南端にあたる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
031_230727035 X900 河童橋付近から穂高連峰 G7X.jpg 31.梓川と穂高連峰
穂高連峰に架かる雲は岳沢の辺りまで下りてきて、むしろ、山頂の稜線ははっきりと見える。晴れてほしいと期待するが、無理なようだ。チョウは全く現れない。岳沢温泉の辺りまで歩いてみようと思っていたが、断念した。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
032_230727040 X900 〇河童橋付近から穂高連峰 G7X.jpg 32.河童橋から見上げる穂高連峰
河童橋を左岸の方に渡った。小梨平の方に移動して河畔から穂高連峰を撮った。奥穂高岳(3,190m)から左に「ロバの耳」や、「ジャンダルム (3,163m)」といわれる急峻な峰々、そして「天狗のコル (鞍部)」、「天狗の頭 (2,909m)」から間ノ岳 (2,742m)に続く稜線が見えた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 17mm ISO250 ) 露出補正 なし
033_230727052 X900 上高地ビジネスセンター G7X.jpg 33.上高地ビジターセンター -1
上高地ビジターセンターの館内に入った。職員の方に「田淵行男さんのパネルを写真に撮らせていただいてよいですか」と訊ねたところ、了解が得られた。田淵行男さんは山岳写真家としても有名である。安曇野にある田淵行男記念館にも行ったことがある。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
034_230727057 X900 〇上高地ビジネスセンター G7X.jpg 34.上高地ビジターセンター -2
日本を代表する昆虫生態研究家である田淵行男さんの、細密画「北アルプスの蝶」のパネルを撮らせていただいた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.0 1/1000秒 11mm ISO1600 ) 露出補正 なし
035_230727161 X900 ビジターセンター RX10M4.jpg 35.上高地ビジターセンター -3 天候情報
雨は止んでいるようなので、リュックからカメラを出して、ビジターセンターの裏手に咲く、クガイソウや、ヒヨドリソウに何か来てくれないかと思い、外に出た。ビジターセンターへの入り口の壁に、天気の状況を示すパネルがあった。「今日」の午後は雨だった。晴れる見込みはなさそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/200秒 18mm ISO3200 ) 露出補正 なし
036_230727157m X900 〇河童橋付近 RX10M4.jpg 36.オオヤマオダマキ(大山苧環)
小梨平を歩く。チョウはいないが、オダマキの花が咲いていた。PictureThisで検索すると、オオヤマオダマキだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO500 ) 露出補正 なし
037_230727212tm X900 ◎トリカブト 蜂 Z50 Z105mc.jpg 37.ヨウシュトリカブト(洋種鳥兜)
河童橋から梓川左岸を進み上高地ビジターセンターへ行く散策路の途中にある清水川に清水橋(しみずばし)が架かっている。その清水橋の傍に、たくさんの色鮮やかなトリカブトが咲いていた。wikipediaを見るとトリカブトにはいろいろ種があるようだが、これはPictureThisで検索したところヨウシュトリカブトとあった。盛夏から晩夏にかけて濃い青紫の美しい花を咲かせるが、非常に毒性が高いため、園芸に用いるには注意が必要という。口に入れると死に至ることもあるそうだ。マルハナバチが吸蜜に来ていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.5 1/800秒 105mm ISO1250 ) 露出補正 なし
038_230727213t X900 ◎トリカブト 蜂 Z50 Z105mc.jpg 38.マルハナバチ
マルハナバチはしばらくトリカブトの花に頭を突っ込んでいたが、やがて離脱して他の花に移っていった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.0 1/800秒 105mm ISO1250 ) 露出補正 なし
039_230727165 X900 河童橋付近 RX10M4.jpg 39.河童橋から焼岳を望む
午後3時50分を過ぎた。帰りはバスセンターに16時10分までに戻らなくてはならない。上高地とのお別れに河童橋に上がり、焼岳を撮った。南側の空は少し明るくなったようだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 27mm ISO160 ) 露出補正 なし
040_230727167tm X900 〇河童橋付近 RX10M4.jpg 40.穂高連峰を望む
バスセンターの方へ歩き始めて、お別れに撮った穂高連峰に架かる雲は、少し高くなったようである。この日は、絶対に晴れると思っていたのだが、残念な結果だった。実は来月、もう一度上高地に立ち寄る機会がある。好天を祈ろう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 14mm ISO100 ) 露出補正 なし
041_230727060 X900 〇松本駅東口 G7X.jpg 41.松本駅 東口駅前
バスは 17:50 ごろ松本駅に着いた。私たちが乗るあずさ54号は 18:40 発である。18:20 に再集合することになり、それまで自由に過ごした。にぎやかなほうの東口に下りてみた。ここに来たのは25年ぶりだ。初めて来たのは、中学3年の夏に美ヶ原へチョウの採集のため、夜行列車に乗ってきた時だった。今から60年以上も前のことである。この駅前から大人のハイキング客で満員のボンネットバスに揺られて、三城牧場の手前の石切場というところで降り、美ヶ原の王ヶ鼻に登ったのを思い出した。駅構内のコンビニでビールとサンドイッチを買い求めて、集合場所に向かった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.0 1/1000秒 11mm ISO1600 ) 露出補正 なし

2023年8月 2日

午後から小雨の上高地 ① 2023年7月27日

某旅行社が主催する「往復JR特急あずさで行く!上高地4時間滞在ゆったり散策」という日帰りツアーを予約していた。暑い毎日が続くが天気は良さそうなので、楽しみにこの日を迎えた。
 早朝6時少し前に家を出て、横浜へ。京浜東北線を東神奈川で乗り換えで八王子で 8:02発のあずさ3号に乗り、合流することにした。湘南新宿ラインで集合場所の新宿へ行く方法もあるが、横浜から八王子まで約1時間かかるのは承知の上で、のんびり横浜線の各駅停車で行くことにした。八王子には7時25分に着き、1本前のあずさ1号を見送った。前日に連絡を受け、指定されていた座席に行くと添乗員さんが待っていてくれた。
 松本駅に10時23分に到着し、東口で待っていたバスに乗り込んだ。参加者は41名である。わたくしのように一人で参加する人も多い。
 バスは市街地を抜けくねくねと曲がる山道に入り、いくつものトンネルを抜けて、12時少し前に、大正池に着いた。私はそこで下車し歩く。バスはこの先、上高地帝国ホテル前、上高地バスセンターまで行く。
 大正池→田代池→田代橋→梓川右岸遊歩道→河童橋と歩いた。河童橋に着く前に、雷が鳴り、やがて小雨が降りだしたのでリュックから雨具を取り出した。河童橋の左側の食堂で昼飯にしたが、食べている間に小雨も止んでしまっていた。

000_230727070 X700 大正池 RX10M4.jpg
大正池のほとりから眺める 雲のかかった穂高連峰 2023年7月27日 長野県松本市

001_230727004 X900 星川駅早朝 G7X.jpg 1.早朝の星川駅
朝6時に相鉄線の星川駅に着いた。6:06発の電車に乗った。星川駅は昨年に新しい駅が出来上がり、高架駅となって、電留線も設けられた。右手に野村不動産が所有する横浜ビジネスパークのビル群が見える。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO200 ) 露出補正 なし
002_230727008 X900 あずさ1号 八王子駅 河口湖往き併結 G7X.jpg 2.八王子駅 7:29発 あずさ1号
八王子駅で乗車するあずさ3号は、八王子駅発 8:02 だが、その30分以上前に着いてしまった。中央本線の下り線ホームに降りると、1本前のあずさ1号が出発していった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
003_230727021 X900 あずさ1号 小淵沢付近 G7X.jpg 3.小淵沢付近
あずさ3号は千葉を始発駅として、大月まで併結してきた特急富士回遊 3号河口湖行を切り離し、松本へと進む。9時半過ぎに小淵沢に停車した。写真は小淵沢駅を発車したあずさ3号から撮った。南アルプスの峰々に雲がかかっているのが気にかかる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 14mm ISO160 ) 露出補正 なし
004_230727024 X900 あずさ1号 富士見・茅野間 G7X.jpg 4.富士見付近
あずさ3号は富士見にも停車する。8月に行こうと計画している入笠山の下車駅である。進行方向左側の車窓風景である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 37mm ISO160 ) 露出補正 なし
005_230727031 X900 あずさ1号 松本駅 G7X.jpg 5.松本駅到着
あずさ3号は、10時23分に松本駅に到着した。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
006_230727032 X900 あずさ1号 松本駅 G7X.jpg 6.松本駅西口(アルプス口)
上高地まで乗るバスは松本駅の西口で待っていた。わたくしは頼まなかったが、昼食の弁当が積み込まれた。松本駅は反対側の松本城がある東口の方が古くから発展し、賑やかである。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.0 1/1250秒 16mm ISO160 ) 露出補正 なし
007_230727033 X900 松本駅-上高地 G7X.jpg 7.上高地への道
バスは松本駅から市街地を抜けて、国道158号線を走る。30分ほど走って松本電鉄の終点、新島々駅を通過する。そこから先は山道となった。1時間ほど走って沢渡に至るがそこから先はマイカーは乗り入れることができない。上高地jへ行くのはバス、あるいはタクシーを利用することになる。国道158号線はトンネルが多い。写真は奈川渡ダムの先にある前川渡のトンネルだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO200 ) 露出補正 なし
008_230727065 X900 大正池 RX10M4.jpg 8.焼岳 -1
最後に釜トンネルを抜け、上高地に入った。晴れていた。バスは河童橋に近い上高地バスセンターまで行くが、私は大正池で降りて、歩くことにしている。まずは雄大な焼岳(2,455m)が迎えてくれた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 23mm ISO250 ) 露出補正 なし
009_230727174m X900 焼岳 Z50 Z105mc.jpg 9.焼岳 -2
大正池(梓川)の左岸を進む。左手に見える焼岳は姿を変えていく。wikipediaによれば、1915年(大正4年)6月6日に大爆発を起こし、泥流が梓川をせき止め堰止湖である大正池を形成した。1962年(昭和37年)6月17日、水蒸気爆発を起こし松本市で降灰し、旧焼岳小屋を火山灰が押しつぶし4名の負傷者が出た。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f9 1/800秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
010_230727079 X900 大正池 ウツボグサ RX10M4.jpg 10.ウツボグサ((靫草・空穂草)
珍しい花かと思ったが、PictureThisで検索するとウツボグサだった。以前にも見ている。シソ科ウツボグサ属の多年生植物の1種で、日当たりのよい山地に自生する。漢方でも使われる薬用植物だそうで、セルフヒールといって、利尿や消炎に用いられる。(wikipedia参照)

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 183mm ISO800 ) 露出補正 なし
011_230727083 X900 大正池 RX10M4.jpg 11.焼岳 -3
焼岳の北側へ回り込むように歩いていく。大正池は焼岳の東側にある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 26mm ISO500 ) 露出補正 なし
012_230727090 X900 〇大正池 オミナエシ?RX10M4.jpg 12.オミナエシ(女郎花)
大正池から田代池に行く散策路の途中には、梓川の河畔に開けたところがあるが、そこにオミナエシが咲いていた。オミナエシは秋の七草のひとつで、花期は8月-10月であるが、たくさんの花を付けている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 78mm ISO250 ) 露出補正 なし
013_230727086t X900 〇大正池 ヨモギ RX10M4.jpg 13.ヒメシジミ♂
数頭のヒメシジミが翔んでいた。だいぶ傷んでしまっている。ヒメシジミ、ミヤマシジミ、アサマシジミの同定は難しいが、ヨモギの葉に止まっているところから推察してもヒメシジミと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO500 ) 露出補正 なし
014_230727178 X900 ◎焼岳 Z50 Z105mc.jpg 14.ヒメシジミ♀ -1
後翅外縁部の橙斑がはっきり出ている♀がヨモギの葉の上で開翅していた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f8 1/800秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
015_230727181t X900 ◎焼岳 Z50 Z105mc.jpg 15.ヒメシジミ♀ -2
裏面を見ると、よりヒメシジミらしさが解る。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f11 1/800秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
016_230727092 X900 大正池 カラスシジミ RX10M4.jpg 16.カラスシジミ -1
ヒヨドリソウの花にカラスシジミが来た。上高地一帯ではカラスシジミを見る機会が多い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 120mm ISO1000 ) 露出補正 なし
017_230727095 X900 〇大正池 カラスシジミ RX10M4.jpg 17.カラスシジミ -2
後翅裏面の肛角部付近の白条を見ると、♀のように思えるが、定かではない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO1250 ) 露出補正 なし
018_230727187 X900 〇大正池 ヒヨドリソウ Z50 Z105mc.jpg 18.カラスシジミ -3
きれいな個体だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/800秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
019_230727108m X900 ◎大正池 ウラゴ ヒヨドリソウ RX10M4.jpg 19.ウラゴマダラシジミ -1
別のヒヨドリソウに白っぽい蝶が止まっていた。どうやらウラゴマダラシジミだ。舞岡公園では今年見られなかったが、この時期にここで見ることができた。バックがきれいにボケてくれた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO1250 ) 露出補正 なし
020_230727110tm X900 ◎大正池 ウラゴ ヒヨドリソウ RX10M4.jpg 20.ウラゴマダラシジミ -2 トリミング
少し擦れてはいるが傷のない比較的きれいな個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO1250 ) 露出補正 なし
021_230727116 X900 〇大正池 コチャバネ ヒヨドリソウ RX10M4.jpg 21.コチャバネセセリ
ここに咲いていた数株のヒヨドリソウには、カラスシジミ、ウラゴマダラシジミのほか、コチャバネセセリ、ミドリヒョウモンも来ていた。ヤナギの木もあり、コムラサキも翔んでいたが、撮影のチャンスはなかった。このコチャバネセセリはすっかり擦れてしまっていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 174mm ISO500 ) 露出補正 なし

2019年8月20日

日帰りで上高地へ 8月8日

旅行社が企画する上高地日帰りバスツアーがある。鉄道を利用すると中央本線「あずさ」で松本まで行き、松本からしなの電鉄で新島々へ、そこからバスということになる。だが、このバスツアーだと横浜から乗車して苦労なく上高地の大正池、さらに河童橋近くのバスターミナルまで行ける。
 今回のツアーは朝食として弁当が付いていた。6時半に横浜を出発して、山手トンネル経由で中央道に出る。途中2回、各15分ほどの休憩をとり、大正池に着いたのが丁度12時だった。それから4時間、自由時間となり、午後4時にバスターミナル出発で帰路につく。
 大正池から見る穂高連峰の吊り尾根は、雲一つかからない絶景だった。田代池で再び穂高連峰を仰ぎ、田代橋を渡り、梓川の右岸を写真を撮りながら歩く。途中にあるホテルで昼食をして、明治時代に日本アルプスに魅了され、その存在を世界に広めた功労者ウォルター・ウェストンの碑を見て、河童橋まで散策した。歩く人は後を絶たず、河童橋周辺の賑わいはすごい。
 チョウは多くは期待していなかった。ベニヒカゲや、コヒオドシらしき影を見たが、定かではない。
 小梨平の手前の上高地ビジターセンターでは、「田淵行男の世界」(高山蝶と山岳写真)のパネルや、「山に向かう心」をテーマに、写真と文人・旅人の文章が組み合わされたコラボレーション展示が見ごたえがある。
 帰りは相模湖の手前から渋滞が始まった。八王子JCT.から圏央道経由で東名に出る。海老名まではスイスイと進んだが、東名は大和トンネルまで渋滞。横浜駅西口に着いたのは9時半だった。往復でバスに乗っていた時間は休憩を入れて11時間で、現地滞在は4時間だった。

190808_001.jpg 1.快晴の穂高連峰 -1
バスは上高地への入り口である釜トンネルを抜けた。釜トンネルは1927年に上高地への唯一の自動車道として開通し、1935年(昭和10年)に乗合バスが河童橋まで運行された。1937年(昭和12年)に土砂崩れ対策のため、中ノ湯側に新たな坑口を開いて約270mを掘削し、途中で初代・釜トンネルと接続させた。中学校の林間学校で上高地へ行ったときには、その掘削された岩肌がむき出しの釜トンネルをバスで抜けたことを思い出す。その後、今後の崩壊の懸念のために、釜トンネルの東側に釜上トンネル(仮称)の建設を行い、2002年に供用を開始し、2005年に中ノ湯側から釜上トンネルに接続させる形で新しい釜トンネルを供用開始した。旧トンネルの代替ルートとして、2002年(平成14年)から2005年(平成17年)にかけて建設された釜トンネルを抜けて、正午に大正池ホテルの前でバスを降りる。池のほとりに下りると雲一つかかっていない穂高連峰の絶景が待っていた。これだけで今日来た甲斐がある。(wikipedia参照)

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 22mm ISO100 ) 露出補正 なし
190808_002.jpg 2.快晴の穂高連峰 -2
一番右に見えるのが明神岳(2,931m)、その左が前穂高岳(3,090m)、前穂高岳からの吊り尾根が主峰奥穂高岳(3,190m)に続く。吊り尾根の下には少し雪を残した岳沢が見える。ジャンダルム(3,163m) 、間ノ岳(2,907m)とあって西穂高岳(2,909m)に連なる見事な眺めだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 29mm ISO100 ) 露出補正 なし
190808_003.jpg 3.焼岳
振り返れば活火山 焼岳(2,455m)が見える。これから行く穂高橋から3時間の登りという。大正池に姿を映すが画面に入りきらない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 29mm ISO100 ) 露出補正 なし
190808_004.jpg 4.吊り尾根を見ながら
大勢の観光客が身軽な格好で、吊り尾根を見ながら林間の道を進む。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 34mm ISO100 ) 露出補正 なし
190808_005.jpg 5.コムラサキ
ここまでチョウは少なかったが、ヤナギの枝にコムラサキが止まった。産卵をしているように見えたが。きれいな個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO500 ) 露出補正 なし
190808_006.jpg 6.田代池から眺める穂高連峰
左手前に見える西穂高岳が高く見える。吊り尾根はその右奥に広がるからだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 21mm ISO100 ) 露出補正 なし
190808_007.jpg 7.田代池の案内板
20分ほど歩いて田代池に着いた。ここは撮影ポイントになっている。上高地の散策路にはこういった案内板が整備されている。正面の谷が岳沢でその奥の平らな頂点が日本第3位の高さの奥穂高岳(3,190m)と説明されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 12mm ISO100 ) 露出補正 なし
190808_008.jpg 8.田代橋の上から見た吊り尾根
田代池から梓川の川岸に出ると梓川の中洲に向け田代橋がかかっていて、そこから右岸へは穂高橋が架けられている。上高地温泉ホテルが見える。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 16mm ISO100 ) 露出補正 なし
190808_009.jpg 9.六百山と霞沢岳
穂高橋から梓川右岸道を歩く。河童橋まで30分くらいのところだ。しばらく行くと梓川の向こう側にそびえる六百山(2,450m)と霞沢岳(2,646m)が見えてきた。上る人も稀な山ながら霞沢岳には徳本峠から尾根伝いに登山道が通じている。六百山、八衛門沢などこの辺りの地名には、かって木材生産の場であった上高地の長い歴史が示されているという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 11mm ISO100 ) 露出補正 なし
190808_010.jpg 10.ゴリラ岩
六百山の稜線に、ゴリラの横顔に見えるゴリラ岩が見えた。ゴリラ岩は梓川左岸のバスターミナルからも見ることができ、以前に、バスの添乗員さんに教えてもらった。白い雲の下に見える岩だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
190808_011.jpg 11.ミヤマカラスアゲハ
午後1時を回って昼飯にしようと上高地ルミエスタホテルのレストランに入った。歩いた後のビールが旨い。パスタ・ランチの食事を終え、一息入れていると窓の外に黒いアゲハを見つけた。カメラを持って、そとに回る。大分傷んでしまっているミヤマカラスアゲハの♂だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 67mm ISO500 ) 露出補正 なし
190808_012.jpg 12.キアゲハ
再び右岸を歩き始める。シナノナデシコにキアゲハがきた。なかなか活発で、落ち着いて吸蜜はしない。きれいな個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
190808_013.jpg 13.梓川とゴリラ岩
カーブを描く梓川の清流とゴリラ岩。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 16mm ISO100 ) 露出補正 なし
190808_014.jpg 14.キオンの花にヒョウモンチョウ?
上高地にいるのはコヒョウモンばかりと思っていたが、この個体の前翅外縁の形や、前翅内縁の黒斑は上高地のコヒョウモンの特徴と大きく異なる。ヒョウモンチョウのようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 190mm ISO400 ) 露出補正 なし
190808_015.jpg 15.ヤマキマダラヒカゲ
日の当たらない木の幹にヤマキマダラヒカゲが止まった。D750 + SIGAMA 150mm macro で撮ってみる。背景との明暗差が激しいが、まあまあ撮れている。

Nikon D750 SIGMA 150mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影 ( f4 1/500秒 150mm ISO1600 ) 露出補正 なし
190808_016.jpg 16.河童橋界隈の賑わい
ごご2時半、河童橋に着いた。河童橋は上高地を象徴するのシンボルの一つである。この賑わいは凄い。この橋から穂高岳、焼岳などの山々を望むことができる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 11mm ISO100 ) 露出補正 +0.3段
190808_017.jpg 17.河童橋 右岸側
河童橋は標高約1,500mに位置する。1891年(明治24年)に初めて橋が架けられた。全長37m、幅3.1m、長さ36.6mのカラマツ製の吊り橋 である。 橋は過去に4回架け替えられており、現在の橋は1997年(平成9年)7月に架け替えられた5代目だそうだ。河童橋という名前の由来には諸説があるようで、昔ここに、河童が住みそうな深い淵があったため、とか、まだ橋のなかった時代、衣類を頭に乗せて川を渡った人々が河童に似ていたからなどと言われているそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 +0.3段
190808_018.jpg 18.河童橋の上から穂高連峰の眺め
皆さん穂高連峰を背景に記念写真を撮っていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 +0.3段
190808_019.jpg 19.振り向けば焼岳
だが、焼岳を背景に記念写真を撮る人は少ない。先ほどから露出補正が+0.3になってしまっていたのを気が付かずに撮影を続けてしまった。初歩的なミスだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 27mm ISO160 ) 露出補正 +0.3段
190808_020.jpg 20.コヒョウモン -1
前翅の外縁が丸みを帯びていて、コヒョウモンであることがわかる。上高地ビジターセンターの先の小梨平の入り口に咲くヒヨドリバナで吸蜜していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 +0.3段
190808_021.jpg 21.コヒョウモン -2 クガイソウに飛来した。シジミチョウのように小さな個体だった。


SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 160mm ISO160 ) 露出補正 +0.3段
190808_022.jpg 22.コヒョウモン -3
開翅してくれた。前翅内縁近くの黒斑の位置とその大きさはコヒョウモンの特徴である。

Nikon D750 SIGMA 150mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影 ( f4 1/500秒 150mm ISO100 ) 露出補正 なし
190808_023.jpg 23.コヒョウモン -4
時期的には、発生の最盛期を過ぎているようだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO200 ) 露出補正 +0.3段
190808_024.jpg 24.エルタテハ -1
エルタテハが飛んできて、道に止まった。このチョウは大概このように路上に止まる。ローアングルで撮影。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 +0.3段
190808_025.jpg 25.エルタテハ -2
ときどき翅を開く。タイミングを計って連写する。クジャクチョウ、キベリタテハとともに高原のタテハチョウの代表格だと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 217mm ISO125 ) 露出補正 +0.3段
190808_026.jpg 26.ミドリヒョウモン
この日も新鮮なミドリヒョウモンをあちこちで見た。ミドリヒョウモンは沖縄県を除いて日本全土の森林、林縁に見られ、ヒョウモンチョウの類では最も普遍的な種と思う。

Nikon D750 SIGMA 150mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影 ( f4 1/500秒 150mm ISO140 ) 露出補正 なし
190808_027.jpg 27.河童橋と穂高連峰
3時半を過ぎたので、集合場所のバスセンターへ向かう。最後に、もう一度、河童橋と穂高連峰を振り帰った。バスセンターは河童橋から5分ほどのところだ。今回は、チョウに関しては、イマイチだったが、快晴の下、穂高連峰を眺めることが出来たよい一日だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 15mm ISO125 ) 露出補正 +0.3段


2015年3月 5日

蝶 自選年間ベスト10 (4) 2000年~2004年


 蝶 自選年間ベスト10 、前回(2015年1月14日アップロード)は、1999年以前の古い写真だった。今回はその続きで、2000年~2004年の5年間に撮った写真の中から選び出す。2002年以降はデジタル機を使い始める。これからはフィルムで撮るのが良いのか、デジタルに進むか・・・迷った時代だった。

デジタル機で最初に手に入れたのがOLYMPUS E-10だった。蝶の写真を撮りたかったので当時としては高級機を選んだ。発売が2000年の10月、私が購入したのは、2002年1月で、確か112,000円で買ったのを覚えている。
次に買ったのはNikon D100だ。2002年6月に発売になり、12月に購入した。高かったけど、欲しかったデジタル一眼で、このころからしばらくは、このD100が主力となった。さいわい、今までのNikonレンズが付けられる。

 2001年5月、2002年7月には北海道へ出かけた。2003年は上高地でオオイチモンジに会えた。2004年は2度目のスイス アルプスを歩いたが、あいにく天候に恵まれず、成果は少なかった。

;クリックすると大きな写真になります。 1.ヒメギフチョウ 2001年5月7日 北海道旭川市
旭川の中心部から車で20分くらいのところに北邦野草園というところがある。ヒメギフチョウを目的に5月の連休後に休みを取って出かけたのを覚えている。

Nikon F3 Sigma macro 105mm f2.8 nega color film
;クリックすると大きな写真になります。 2.オオモンシロチョウ 2002年7月17日 北海道旭川空港付近
旭川空港でレンタカーを借りて、旭岳山麓へ向かう途中、道端に咲く花でオオモンシロチョウが吸蜜していた。オオモンシロチョウは初めて見る。1995年にロシア沿海州から北海道に侵入した帰化蝶である。農作物の害虫として、防除が行われていると聞く。

OLYMPUS CAMEDIA E-10 f2.0-2.4 9-36mm 4.0 Mega Pixels
;クリックすると大きな写真になります。 3.ヒメシジミ♀ 2002年7月17日 北海道忠別付近
同じく、大雪山旭岳ロープウェイ乗り場へ行く途中、天人峡への分岐点辺りで、オオハンゴンソウにヒメシジミが来ているのを見つけた。

OLYMPUS CAMEDIA E-10 f2.0-2.4 9-36mm 4.0 Mega Pixels
;クリックすると大きな写真になります。 4.コヒオドシ 2002年7月19日 北海道層雲峡付近
コヒオドシは本州では高山蝶であり、乗鞍岳などで見たことはあるが、数はきわめて少ない。層雲峡の近くではごく普通に見ることができた。

OLYMPUS CAMEDIA E-10 f2.0-2.4 9-36mm 4.0 Mega Pixels
;クリックすると大きな写真になります。 5.ホソバヒョウモン 2002年7月18日 北海道黒岳五合目
この蝶は良く似たカラフトヒョウモンとともに、北海道にしかいない。層雲峡から大雪山層雲峡黒岳ロープウェイに乗れば、標高1300mの黒岳五合目に着く。さらに七合目まで登るペアリフト乗り場への道筋で、エゾグンナイフウロの花で吸蜜していた。

OLYMPUS CAMEDIA E-10 f2.0-2.4 9-36mm 4.0 Mega Pixels
;クリックすると大きな写真になります。 6.オオイチモンジ♂ 2003年7月24日 長野県奥上高地
この日、上高地から梓川に沿って徳澤園まで1時間半ほど歩いた。徳澤園は井上靖氏の「氷壁」に登場する山の宿である。その徳澤園のベンチに置かれた登山客のリュックの汗をオオイチモンジが吸いに来ていた。オオイチモンジも高山蝶である。

Nikon F80 Sigma macro 105mm f2.8 nega color film
;クリックすると大きな写真になります。 7.ヒメシジミ 2003年7月24日 長野県上高地付近
上高地から徳澤園へ行く途中の梓川河畔にはヒメシジミが多かった。

Nikon F80 Sigma macro 105mm f2.8 nega color film
;クリックすると大きな写真になります。 8.アカタテハ 2003年7月25日 長野県上高地付近
上高地は河童橋近くで撮った。

Nikon D100 Sigma macro 105mm f2.8
;クリックすると大きな写真になります。 9.スジグロシロチョウの仲間 2004年7月9日 スイス アルプス グロースシャイデック
グリンデリワルドから路線バスに乗って、グロースシャイデックという峠まで行った。そこからトレッキングをしたが、あいにくの天候不良。蝶の姿はほとんどなかった。Pieris bryoniae という種のようだ。

Nikon D100 Sigma macro 105mm f2.8
;クリックすると大きな写真になります。 10.ミヤマモンキチョウの仲間 2004年7月9日 スイス・アルプス グロースシャイデック
気温が低いグロースシャイデックのトレッキングコースを歩いている時に見付けた。雨に濡れ、凍えて動かない。ピンクの縁どりが印象的だった。ミヤマモンキチョウ(Colias palaeno)に違いない。

Nikon D100 Sigma macro 105mm f2.8
;クリックすると大きな写真になります。 補1.ツマグロヒョウモン♂ 2003年8月2日 藤沢市新林公園 
その頃、神奈川県藤沢市新林公園にアカボシゴマダラがいるということが話題になっていた。中国産のアカボシゴマダラが放蝶され、世代を繰り返しているというのだ。いまでこそ、舞岡公園などでは、アカボシゴマダラはゴマダラチョウより普通に見られるようになってきているが、日本では奄美大島にしか生息しないこの蝶を見たいと思った。その折、新林公園で撮ったツマグロヒョウモンだ。

Nikon F80  Sigma macro 105mm f2.8 nega color film
;クリックすると大きな写真になります。 補2.オルフェルナトガリシロチョウ♂ 2004年11月10日 マレーシア マラッカ
2004年の11月に4泊5日でシンガポール・マレーシアへ旅行をした。ツアーなので蝶の撮影は期待していなかったが、シンガポールのセントーサ島にある蝶園へ行くのが楽しみだった。この写真は、マレーシアのマラッカ観光中に偶然花壇の花に来たのを何とか撮った1枚だ。同定は夢惑う世界・昆虫たち シロチョウたち・リスト属 A-Dを参考にさせていただいた。

Nikon D100 Sigma macro 105mm f2.8
;クリックすると大きな写真になります。 補3.ミドリヒョウモン 2000年7月22日 長野県南佐久郡 八千穂自然園
ミドリヒョウモンが2頭仲良く白い花で吸蜜していた。ともにきれいな個体だった。

Nikon F80 Sigma macro 105mm f2.8 nega color film


2014年8月11日

上高地 日帰り 大正池から田代橋へ 8月1日


  8月1日、はとバスの「ゆったり上高地」という日帰りバスツアーを予約していた。4、5日前から長野県松本あたりの天気予報を気にしていたが、前後の日は晴れマークがついているものの、8月1日は、曇りのち雨という予報だった。しかし、予報は前日になって、午前中に晴れ間が出ると変わった。午後3時くらいまでは雨も降らないようだ。
さて、当日になって、横浜は快晴。バスは朝7時に浜松町を出発した。南アルプスに雲はかかっていたもの、進むにつれてその雲も晴れてきた。

  途中、20分停車の休憩を2回とって、上高地に着いたのは正午少し前だった。5時間弱かかったが、上信越道を松本で降りてから、1時間半近くかかる。
 昨年と同じように大正池で降りて、田代池→梓川右岸→河童橋→小梨平へと歩く。天気も良いので、大正池で降りず、そのまま、バスターミナルまで乗って、岳沢の途中まで登ってみたい気もあったが、午後3時にはバスターミナルへ戻らねばならず、体力と時間から無理はしなかった。

1.入笠山 バスの車窓から
バスは中央道を快適に走る。南アルプスの山の上の方はちょっと雲に隠れていたが、南アルプスの山並みの北側のはずれにある入笠山まで来ると、すっかり雲が無くなっていた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.0 1/210秒 41mm ISO100 ) 露出補正 なし
入笠山 バスの車窓から;クリックすると大きな写真になります。
2.車山 バスの車窓から
左側の車窓に見えていた入笠山を過ぎて、今度は右側の車窓に蓼科の車山が見えてきた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/400秒 71mm ISO100 ) 露出補正 なし
車山 バスの車窓から;クリックすると大きな写真になります。
3.氷穴の里
上信越道を松本で降りて、上高地への道(158号線)を進むと、途中、稲核というところの近くに道の駅で氷穴の里というドライブインがあった。ここで2回目の休憩となったが、売店では氷水に冷やした西瓜や桃が良く売れていた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/950秒 22mm ISO400 ) 露出補正 なし
氷穴の里;クリックすると大きな写真になります。
4.はとバスの新車
私たちが乗ってきたこの黄色いバスは、はとバスの新車で「レガート」と呼ばれている。ボディに虹を思わせるラインが入っているが、そのラインの数は8本で、タイヤの上からテイルにかけては10本あるのだそうだ。8と10でハトになっていますとバスガイドが話してくれた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.4 1/800秒 30mm ISO400 ) 露出補正 なし
はとバスの新車;クリックすると大きな写真になります。
5.梓湖
奈川渡ダムで堰き止められた梓湖。ここで乗鞍へ行く道と分かれる。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/900秒 6mm ISO200 ) 露出補正 なし
梓湖;クリックすると大きな写真になります。
6.大正池と吊り尾根
バスが釜トンネルを抜けてしばらく行くと左手車窓に大正池と穂高連峰の吊り尾根が見えてきた。出かけるときは、今日は山は見えないだろうと諦めていたが、奥穂高岳のあたりに少し雲がかかるが、吊り尾根はほとんど見えた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.6 1/850秒 8mm ISO200 ) 露出補正 なし
大正池と吊り尾根;クリックすると大きな写真になります。
7.大正池のほとり
ほとんどの乗客が大正池ホテル前で降りて、自然研究路を歩く。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/800秒 34mm ISO200 ) 露出補正 なし
大正池のほとり;クリックすると大きな写真になります。
8.マガモの幼鳥
大正池には数匹のマガモが観光客のいる池のふちに寄ってきていた。幼鳥である。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 95mm ISO640 ) 露出補正 なし
マガモの幼鳥;クリックすると大きな写真になります。
9.焼岳
焼岳は遮るものなく、くっきりと見ることができた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 95mm ISO640 ) 露出補正 なし
焼岳;クリックすると大きな写真になります。
10.ミドリヒョウモン
大正池から田代池に向けて、自然研究路を歩いていると、オレンジ色が鮮やかなヒョウモンチョウたちが飛び始めた。ミドリヒョウモンが葉上に止まる。傷みのないきれいな♂だ。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/250秒 144mm ISO100 ) 露出補正 なし
ミドリヒョウモン;クリックすると大きな写真になります。
11.ミドリヒョウモン 表
ヨツバヒヨドリが咲いているところがあった。何種類かのヒョモウンチョウの仲間が吸蜜に来ている。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/110秒 185mm ISO400 ) 露出補正 なし
ミドリヒョウモン 表;クリックすると大きな写真になります。
12.ヨツバヒヨドリとミドリヒョウモン♂
花もチョウもとても新鮮だ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
ヨツバヒヨドリとミドリヒョウモン♂;クリックすると大きな写真になります。
13.コチャバネセセリ
舞岡公園などで見慣れているコチャバネセセリより、ずいぶんと黒っぽい。裏面の暗黄褐色の鱗粉がとれてしまっているようだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
コチャバネセセリ;クリックすると大きな写真になります。
14.カラスシジミ
ヨツバヒヨドリにはカラスシジミも来ていた。ヨツバヒヨドリの花にはいろいろな蝶が集まる。後ろではミドリヒョウモンが吸蜜している。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/640秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
カラスシジミ;
15.コキマダラセセリ
コキマダラセセリもヨツバヒヨドリにいた。右はミドリヒョウモンだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/800秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
コキマダラセセリ;クリックすると大きな写真になります。
16.きれいなオオウラギンスジヒョウモン
きれいな個体だった。もしかしてウラギンスジヒョウモンかなと思い、帰宅してから、保育社の「原色日本蝶類図鑑」と見比べながら考察したが、やはりオオウラギンスジヒョウモンのようである。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/640秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
きれいなオオウラギンスジヒョウモン;クリックすると大きな写真になります。
17.コキマダラセセリ 田代池で吊り尾根を背景に HS50
ヨツバヒヨドリでいろいろな蝶の撮影を楽しんだ後、田代池に出た。正面には穂高連峰の吊り尾根が見える。ふと見るとそこに咲いていたノアザミの花で、コキマダラセセリが吸蜜していた。吊り尾根を背景に蝶の写真を撮れるチャンスだ。まず、HS50の広角側で、パンフォーカスになるように撮った。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.4 1/900秒 4.4mm ISO200 ) 露出補正 なし
コキマダラセセリ 田代池で吊り尾根を背景に HS50;クリックすると大きな写真になります。
18.コキマダラセセリ 田代池で吊り尾根を背景に D5300 NIKKOR 18-140
このレンズの広角端で撮ろうと思うと、被写体に45cmまでしか近づくことができないので、肝心のコキマダラセセリが小さくしか撮れない。仕方なく、少し離れて、蝶の大きさを確保して撮ると、背景はボケてしまう。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/800秒 56mm ISO200 ) 露出補正 なし
コキマダラセセリ 田代池で吊り尾根を背景に D5300 NIKKOR 18-140;クリックすると大きな写真になります。
19.穂高連峰 奥穂高岳から前穂高岳
この日はいろいろなポイントで穂高連峰を眺めたが、ここ田代池で見た時が一番きれいだった。左の奥穂高岳から右の前穂高岳への尾根がきれいに眺められた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 60mm ISO200 ) 露出補正 なし
穂高連峰 奥穂高岳から前穂高岳;クリックすると大きな写真になります。
20.穂高連峰 西穂高岳から明神だ岳
もう少し広げて撮る。大勢の観光客が写真を撮っていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 35mm ISO200 ) 露出補正 なし
穂高連峰 西穂高岳から明神だ岳;クリックすると大きな写真になります。
21.梓川
大正池に流れ込む梓川の流れはきれいで水量も豊富だった。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.0 1/800秒 4.4mm ISO400 ) 露出補正 なし
梓川;クリックすると大きな写真になります。
22.オオウラギンスジヒョウモン
ヨツバヒヨドリの花が咲いていると、そこにはオオウラギンスジヒョウモンか、ミドリヒョウモンがやってくる。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.0 1/240秒 76mm ISO400 ) 露出補正 なし
オオウラギンスジヒョウモン;クリックすると大きな写真になります。
23.オオウラギンスジヒョウモン 表
吸蜜を止めると近くの梢の葉で翅を休める。こういう時は開翅することが多いようだ。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/280秒 167mm ISO200 ) 露出補正 なし
オオウラギンスジヒョウモン 表;クリックすると大きな写真になります。
24.穂高橋から梓川上流を眺める
やがて、田代橋までやってきた。中州がある梓川に田代橋と穂高橋が架かる。穂高橋を渡って梓川右岸に出て、河童橋まで歩く。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.4 1/850秒 6mm ISO400 ) 露出補正 なし
穂高橋から梓川上流を眺める;クリックすると大きな写真になります。


2013年9月12日

日帰りで上高地へ 8月28日 その3 河童橋→バスターミナル


 河童橋は都会のような賑わいだった。わたくしたち夫婦のような中高年が多いが、加えて、若いカップルや、まだ夏休みの学生さんたちのグループで溢れていた。橋の上は、穂高連峰の絶好の撮影ポイントになっていて、カメラを構える人が多い。2003年の夏に行った時は、これほど人は多くなかったが。
 私が初めて、上高地へ行ったのは、中学生時代の林間学校だった。白骨温泉に泊り、乗鞍岳に登った翌日に、上高地へ行った記憶がある。
  上高地ビジターセンターに立ち寄った後、梓川左岸を歩いて、バスターミナルへ戻った。バスターミナルから見た穂高連峰は、やっと、雲がとれていた。
 午後3時40分、上高地バスターミナルを出発した帰りのバスは、途中2回の休憩をして、8時半頃、新宿駅西口に到着、湘南新宿ラインで往きに要した、ほぼ半分の所要時間で、横浜に着くことが出来た。
 蝶の写真は、あまり撮れなかったが、安直に、久しぶりに上高地を楽しむことが出来た。さすが、上高地は涼しかった。

30.河童橋から穂高連峰を望む
穂高連峰は左から、西穂高岳(2909m)、間の岳(2907m)、天狗岩、畳岩と続き、この写真の中央やや右側が、最も高い奥穂高岳(3190m)だ。そこから吊り尾根といわれるところがあって、前穂高岳(3090m)、明神岳(2931m)と続く。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/640秒 12.1mm ISO200 ) 露出補正 なし
河童橋から穂高連峰を望む;クリックすると大きな写真になります。
31.岳沢を望む
人々が遊ぶ河原の先の方に目を移すと、岳沢が陽を浴びている。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/640秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
岳沢を望む;クリックすると大きな写真になります。
32.上高地ビジターセンター
左岸を、河童橋から少し行ったところに、上高地ビジターセンターがある。前にも寄ったことはある、今回も田淵行男さんの高山蝶のパネルに見入る。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/20秒 8.1mm ISO200 ) 露出補正 なし
上高地ビジターセンター;クリックすると大きな写真になります。
33.ギンボシヒョウモン
裏面が見えなかったので、はっきりは分からなかったが、ウラギンヒョウモンの♀ならば、もっと渋い色をしている。銀母子経文♀と思う。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/1600秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
ギンボシヒョウモン;クリックすると大きな写真になります。
34.コヒョウモン
隣で咲くキオンには、コヒョウモンが来ていた。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/3200秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
コヒョウモン;クリックすると大きな写真になります。
35.河童橋の賑わい
午後の日差しが降り注ぐ河童橋は、ご覧のとおり、込み合っていた。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/1250秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 なし
河童橋の賑わい;クリックすると大きな写真になります。
36.河童橋の袂から
河童橋を背景に記念写真を撮っている人も多い。ちょっと失礼して、その袂にしゃがみこんで、穂高連峰を撮った。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/1000秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 なし
河童橋の袂から;クリックすると大きな写真になります。
37.トリカブト
きれいなトリカブトの花が咲いていた。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/400秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
13091_037.jpg
38.河童橋と穂高連峰
河童橋を後にして、梓川左岸のバスセンターへの道を行く。振り返って見る河童橋の上には、多くの人が見える。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/800秒 10.8mm ISO200 ) 露出補正 なし
河童橋と穂高連峰;クリックすると大きな写真になります。
39.ヒメキマダラヒカゲ
花の形はキオンに似ているが、花びらが青い。ノコンギクというのだろうか?その花でヒメキマダラヒカゲが吸蜜していた。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/1000秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
ヒメキマダラヒカゲ;クリックすると大きな写真になります。
40.ヒメキマダラヒカゲ 梓川を背景に
肝心のヒメキマダラヒカゲに光が当たっていない。フラッシュを発行しても良かったかもしれない。ヒメキマダラヒカゲは、どの個体も擦れていた。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/640秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 なし
ヒメキマダラヒカゲ 梓川を背景に;クリックすると大きな写真になります。
41.オオチャバネセセリ
新鮮な、きれいな個体だった。ポートレート的に撮れている。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/2000秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
オオチャバネセセリ;クリックすると大きな写真になります。
42.上高地バスターミナル
午後3時20分ごろ、バスタームナルへ着いた。見納めと思い、穂高連峰を見ると、奥穂高岳から前穂高岳にかけて、吊り尾根の雲がとれていた。バスガイドさんが私たちが戻ってくるのを待ってくれている。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/1000秒 9.8mm ISO200 ) 露出補正 なし
上高地バスターミナル;クリックすると大きな写真になります。
43.ゴリラ岩
ほとんどの人がバスに戻ったところで「左側に見えているのをゴリラ岩と言います。」とバスガイドさんから、説明があった。なるほどゴリラに見える。全員揃って、新宿へ向け出発。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/800秒 18.1mm ISO200 ) 露出補正 なし
ゴリラ岩;クリックすると大きな写真になります。

2013年9月 9日

日帰りで上高地へ 8月28日 その2 田代橋→河童橋


  9月8日、空が明るくなり始めたころ、TVで2020年のオリンピック・パラリンピックの開催地が東京に決まったことが報じられた。なぜかとても嬉しく思った。かって、初めての東京オリンピックが開催されたのは、昭和39年、私が大学を卒業して1年目、製薬会社に入社し、働き始めた年だった。
  昭和39年の東京オリンピックの折に刊行された、アサヒグラフ増刊「東京オリンピック」という写真画報が手元に残っている。日本は16個の金メダルを獲り、国中が沸き立ったのを覚えている。アサヒグラフの広告を見ると、日本女子バレーボール優勝の写真などとともに、懐かしいメイド・イン・ジャパンの製品の広告が沢山あった。カメラの広告はマミヤ35 スーパーデラックス F1.7 (当時¥23,000)くらいで、意外と少ない。雪印北海道バターの意匠は、今と全く変わっていない。我が家のTVはまだ白黒だった。
 その後、1972年は札幌、1998年には長野と2回の冬季オリンピックをも誘致してきたが、とりわけ、今回の関係者の方々のご苦労は並大抵ではなかったと察する。新たな希望が生まれた。なんとか、元気で、2020年の、私にとって2回目の、東京オリンピックを迎えたいと思う。
さて、本題に戻りたい。

 田代橋、そして梓川の中州に続く穂高橋を渡って、梓川右岸へ出る。そこに、西穂高岳に向かう登山口があった。西穂高岳は、その名の通り穂高連峰の西端にあり、標高は2,909mだ。梓川右岸を川に沿って、河童橋に向かって、歩いていく。途中、上高地清水屋ホテルで食事をした。さらに河童橋に向かって進むと、左側に、日本アルプスを世界に紹介した英国人宣教師ウェストンを偲び、岩にレリーフがはめ込まれたウェストン碑があった。田代橋から、河童橋まで20分という行程だが、途中、食事をし、写真を撮りながら、1時間半ほど費やし、河童橋に着いたのは、ごご2時半を過ぎていた。

11.西穂高岳登山口
梓川を右岸に渡ってすぐのところに、西穂高岳への登山口がある。ここから西穂高山荘へ3時間、さらに標高2,701mの独標まで1時間半、そこから西穂高岳山頂(2,909m)まで1時間半の行程とのこと。最近は、岐阜県側から、新穂高ロープウェイを利用して上る人が多いらしい。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/80秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 -0.7段
西穂高岳登山口;クリックすると大きな写真になります。
12.対岸の絶景
梓川を挟んで眺める、六百山(左、2,450m)と霞沢岳(右、2,646m)。中央は三本槍という。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/1250秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 なし
対岸の絶景;クリックすると大きな写真になります。
13.オオチャバネセリ
川沿いの遊歩道に咲くキオンの花に、セセリチョウが数頭来ている。イチモンジセセリかと思ったが、オオチャバネセセリだった。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/500秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
オオチャバネセリ;クリックすると大きな写真になります。
14.オオチャバネセセリ G12で
背景は上高地温泉ホテル。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/1250秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 なし
オオチャバネセセリ G12で;クリックすると大きな写真になります。
15.上高地清水屋ホテル
先日、TVで旅番組を見ていたら、上高地が紹介されていて、この上高地清水屋ホテルが取り上げられていた。2年前にリニューアルされているそうだ、時計を見ると1時半を回っている。このホテルのレストランで食事をすることにした。私はビーフカレー、家内はスパゲッティ・カルボナーラを注文した。もちろんビールも。美味しかった。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/1000秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 なし
上高地清水屋ホテル;クリックすると大きな写真になります。
16.ウェストン碑
岩にレリーフがはめ込まれている。イギリス人宣教師、ウォルター・ウェストン(Walter Weston)は明治21年から同28年の日本滞在中に、槍ヶ岳や穂高の山々を数多く歩き、我が国に近代的な登山意識をもたらし、日本山岳会結成のきっかけを作ったとされる。「日本アルプスの登山と探検」などを著し、日本アルプスなどの山、及び当時の日本の風習を世界中に紹介した登山家でもあったという。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/13秒 15.7mm ISO200 ) 露出補正 なし
ウェストン碑;クリックすると大きな写真になります。
17.ミドリシジミ -1
小さな白い花に、黒っぽい何かが絡んでいる。カラスシジミかと思った。しかし、何か感じが違う。ミドリシジミだった。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/1600秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
ミドリシジミ -1;クリックすると大きな写真になります。
18.ミドリシジミ -2
撮り易いところに止まってくれた。8月の終わりだというのに、ほとんど擦れていない。開いてくれないので雌雄はわかりにくいが、この時期なら、多分♀であろう。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/800秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
ミドリシジミ -2;クリックすると大きな写真になります。
19.ボロボロのオオウラギンスジヒョウモン♂
キオンの花にはよく蝶が来る。ボロボロだったけど、とても元気なオオウラギンスジヒョウモンだった。後ろにいるのは、ミドリヒョウモン。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/250秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
ボロボロのオオウラギンスジヒョウモン♂;クリックすると大きな写真になります。
20.オオウラギンスジヒョウモン
7月、8月を生き抜き、左側の翅がちぎれそうになっているオオウラギンスジヒョウモン♂だ。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/250秒 90mm ISO900 ) 露出補正 なし
オオウラギンスジヒョウモン;クリックすると大きな写真になります。
21.ミドリヒョウモン
白いオカトラノオの花に来ていたミドリヒョウモン♂。擦れてはいるが、この個体は、まだまだ、きれいだ。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/250秒 90mm ISO560 ) 露出補正 なし
ミドリヒョウモン;クリックすると大きな写真になります。
22.スジグロシロチョウの求愛合戦
キオンの花に止まって吸蜜している♀に、2匹の♂が求愛している。♀は尾を立てて、交尾拒否の体制だ。前にいる♂は下の♀を見ている。後ろの♂は前にいる♂を見ている。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/1000秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
スジグロシロチョウの求愛合戦;クリックすると大きな写真になります。
23.スジグロシロチョウの求愛
後ろにいた♂は諦めたのか、飛び去った。残った♂は、交尾拒否する♀に体を摺り寄せるようにして、促している。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/800秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
スジグロシロチョウの求愛;クリックすると大きな写真になります。
24.赤い実
遊歩道と梓川の間に生えている木に赤い実がなっていた。秋の気配を感じる。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/200秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 なし
赤い実;クリックすると大きな写真になります。
25.河原に下りて焼岳を振り返る
梓川の河原に下りてみた。振り返ると、大爆発で一日にして大正池を誕生させた活火山、焼岳が聳える。現在登山可能なのは北峰だけで、主峰の南峰は入山禁止になっているそうだ。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.0 1/1250秒 25.0mm ISO200 ) 露出補正 なし
河原に下りて焼岳を振り返る;クリックすると大きな写真になります。
26.オオウラギンスジヒョウモン♀
ほとんど擦れていない♀だった。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/800秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
オオウラギンスジヒョウモン♀;クリックすると大きな写真になります。
27.カラスシジミ
また、黒っぽい何かがゴマナの花にいた。これこそ、カラスシジミだ。箱根の湿性花園で見たミヤマカラスシジミとは、後翅裏面の白い線が内側によっているので区別できる。ゼフィルスのようだけど、ゼフィルスの仲間ではない。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/500秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
カラスシジミ;クリックすると大きな写真になります。
28.カラスシジミ G12で撮る
カラスシジミは熱心に吸蜜している。余裕があったので、G12でも撮った。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/200秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 なし
カラスシジミ G12で撮る;クリックすると大きな写真になります。
29.穂高連峰
河原に降りて、賑やかな河童橋の下をくぐり、向こう側に出て、穂高連峰を撮った。まだ、吊り尾根の雲はとれない。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/1000秒 15.7mm ISO200 ) 露出補正 なし
穂高連峰;クリックすると大きな写真になります。


2013年9月 3日

日帰りで上高地へ 8月28日 その1 大正池→田代橋 


 東京もしばらく涼しい日が続いていたが、8月28日、インターネットで申し込んでおいた、はとバスの上高地日帰りツアーに出かけた。ここ2、3日、愚図ついていた天気も、この日は好天に恵まれた。
 集合は朝6時40分に新宿駅西口だったが、自宅からは、相鉄線星川駅5時13分発の始発電車に乗らなくてはならなかった。横浜からも、時間が早いため、まだ、湘南新宿ラインの便はなく、東横線で渋谷まで行って、山手線に乗り換えた。
 はとバスの企画だが、その協賛会社である帝産観光バスで行くことになった。運転手さんもベテランだし、はとバスからはベテランの添乗さんが、帝産からも若いバスガイドさんが付いてくれた。運転手さんのブレーキの踏み方はとても上手だった。
 バスは11時半に大正池に到着した。これから、約4時間の自由行動で、3時40分に上高地バスターミナルに再集合する。

1.焼岳
バス停から、大正池の岸辺に下りる。焼岳がきれいに見えた。ここから見ると、それほど高い山には見えないが、標高は、2,455mある。何回か来たことがあるが、ボート遊びができるとは知らなかった。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/1250秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 なし
焼岳;クリックすると大きな写真になります。
2.穂高連峰
天気は良いのだが、残念ながら穂高連峰の吊り尾根には、雲がかかっている。帰るまでに雲が取れた姿を見ることが出来るだろうか。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/400秒 12.1mm ISO200 ) 露出補正 なし
穂高連峰;クリックすると大きな写真になります。
3.クロヒカゲ
田代湿原に向かって、しばらく木道を歩く。途切れることなく、人の列が続く。道端には、黄色い花(多分、キオンと思う)が咲き、クロヒカゲ吸蜜していた。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/1000秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
クロヒカゲ;クリックすると大きな写真になります。
4.田代湿原
20分ほど歩くと田代湿原に出た。右に田代池がある。ここで木道は林間コースと川沿いのコースに分かれる。川沿いのコースを歩いて、田代橋に向かう。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/400秒 12.1mm ISO200 ) 露出補正 なし
田代湿原;クリックすると大きな写真になります。
5.赤い小川
霞沢岳の沢から、大正池へ小川となって水が流れ込むが、その川床は赤い。これは赤渋といわれ、水酸化鉄が川床に付着しているためだとか。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/80秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 なし
赤い小川;クリックすると大きな写真になります。
6.ブラウントラウト
その赤い川に魚が泳いでいる。15cm~20cm位の大きさだ。イワナかと思ったがそうではなさそうだ。帰ってきて調べてみると、どうやら外来種のブラウントラウトのようだ

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/250秒 90mm ISO1100 ) 露出補正 なし
ブラウントラウト;クリックすると大きな写真になります。
7.梓川
河童橋の方から、大正池へ流れ込む梓川の流れ。とても清々しい。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/640秒 15.7mm ISO200 ) 露出補正 なし
梓川;クリックすると大きな写真になります。
8.せせらぎ
これも梓川・大正池へ流れ込む小川だが、ここは赤くはなかった。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/160秒 10.8mm ISO200 ) 露出補正 なし
せせらぎ;クリックすると大きな写真になります。
9.8月25日、ツキノワグマ出没
8月25日午後2時ごろ、このあたりでツキノワグマ1頭が目撃されたとの立札が立っていた。前を歩く人の腰に付けた鈴が急に鳴り出した。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/200秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 なし
8月25日、ツキノワグマ出没;クリックすると大きな写真になります。
10.田代橋から望む穂高連峰
岳沢の雪渓が見える。岳沢には、クモマツマキチョウ、タカネキマダラセセリ、クモマツマキチョウといった高山蝶がいる。10年ほど前の7月下旬、あそこまで行こうと決心したが、天候が悪く断念した。もう、行くのは難しそうだ。左手に見えるのは、清水屋ホテルだ。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/1250秒 12.1mm ISO200 ) 露出補正 なし
田代橋から望む穂高連峰;クリックすると大きな写真になります。