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2023年5月10日

いにしえの奈良 2泊3日のサクラ見物 ④ 2023年4月5日ー7日 金峯山寺薬王堂 吉野山桜見納め

2023年4月6日、時刻は11時である。書院の見学と吉野千本桜を鑑賞し、満たされた気持ちで吉水神社を後にした。吉野山はこの先、奥千本、吉野山最高峰の標高858mの青根ヶ峯への大峯奥駈道にかけて、花矢倉展望台など、まだまだ見どころはあるようだが、時間もないし、道も厳しそうだ。下山する。 前もって、ツアコンさんから配られていた金峯山寺蔵王堂拝観券で内陣を参拝し、金剛蔵王権現像を参拝した。
 金峯山とは奈良県の吉野山から大峰山(山上ヶ岳)に至る一帯を指し、古くから飛鳥時代の聖地として知られている。白鳳年間(7世紀後半)、修験道を始めた役行者(えんのぎょうじゃ)は、この金峯山で修業し、山上ヶ岳において、人々を迷いや苦しみから救い、悟りの世界に導くために金剛蔵王権現を祈りだす。そして、その姿を山桜の木に彫刻し、山上ヶ岳と吉野山に堂を建てて祀った。これが山上山下の蔵王堂の起こりであり、金峰山時の始まりであるとそのパンフレットに書かれている。

000_2304060743 X700 〇吉野山 七曲り Z50 Z18-140.jpg
吉野山名残りの桜 2023年5月6日 奈良県吉野町 七曲がり付近

089_2304060667 X900 吉野山 金峯山寺 蔵王堂 Z50 Z18-140.jpg 89.金峯山寺蔵王堂
勝手神社まで行って、戻り路で奈良漬を買い、金峯山寺の前へ来た。石段を上がって境内に入る。正面に国宝蔵王堂の威容があった。蔵王堂は、金峯山寺の本堂である。本尊金剛蔵王大権現三体のほか、多くの尊像が安置されている。蔵王堂は、白鳳年間に役行者が創建したと伝えられている。平安時代から幾度か焼失と再建を繰り返し、「太平記」には正平3年(1348年)に足利方の高師直(こうのもろなお)の来攻によって焼失、その後、天正14年(1586年)にも焼失しているそうだ。現在の建物は天正20年(1592年)ころに完成したものである。3体の本尊は秘仏であり、普段は見ることができない。中尊は7mを超える巨像である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO250 ) 露出補正 なし
090_2304060669 X900 吉野山 金峯山寺 蔵王堂 Z50 Z18-140.jpg 90.蔵王堂拝観
靴を脱いで堂に上がる。係の人が、「記念にお持ち帰るください」と、靴を入れる金峯山寺と名の入った袋を渡してくれた。内陣は撮影禁止であった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 39mm ISO280 ) 露出補正 なし
091_2304060676 X900 〇吉野山 金峯山寺 蔵王堂 Z50 Z18-140.jpg 91.蔵王権現立像を拝観 金峯山寺薬王堂本尊 特別御開帳
現在進められている国宝仁王門の大修理勧進のために、国宝蔵王堂内に安置されている日本最大の秘仏ご本尊金剛蔵王大権現三体が、特別に開帳されていた。(期間:令和5年3月24日~令和5年5月7日)蔵王権現立像三体の造仏は、秀吉の発願した方広寺大仏(京の大仏)の造仏にも携わった、南都仏師の宗貞・宗印兄弟が手掛けたことが、胎内の銘から知られる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 43mm ISO640 ) 露出補正 なし
092_2304060681 X900 吉野山 金峯山寺 脳天大神 Z50 Z18-140.jpg 92.脳天大神(のうてんおおかみ)
金峯山寺の境内にびっくりするような名前の神社の案内があった。金峯山寺のホームページを見てみると、脳天大神は金峯山寺初代管長・故 五條覚澄大僧正が霊威感得された頭脳の守護神なのだそうだ。脳天大神はその最も大切な処を守護し、頭の病気や学業試験などの願い事を成就するとあった。首から上の病気に霊験あらたかで入学試験合格、病気全癒、商売繁盛祈願の参拝参詣者が多い。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 18mm ISO110 ) 露出補正 なし
093_2304060687 X900 〇吉野山 Z50 Z18-140.jpg 93.金峯山寺鐘楼
蔵王堂の左側(西側)に鐘楼があった。かつて、金峯山寺には1264年(文永元年)に鋳造された銅鐘があった。その銅鐘は現存しないが、銘文拓本が残され「鎌倉新大仏鋳物師丹治久友」とある。久友は、同年、東大寺塔頭真言院の梵鐘鋳造にも携わり、その鐘銘には「鋳物師新大仏寺大工」とあるそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 23mm ISO100 ) 露出補正 なし
094_2304060689 X900 〇吉野山 南朝妙法殿 Z50 Z18-140.jpg 94.金峯山寺から見た南朝妙法殿
金峯山寺の西側に三重塔(妙法殿八角三重塔(昭和33年 1958年建立)、金峯山寺南朝妙法殿は1958年(昭和33年)に南朝初代で、第96代・後醍醐天皇の行在所であった実城寺跡に建立された。南朝妙法殿には後醍醐天皇と南朝第2代で、第97代・後村上天皇、南朝第3代で、第98代・長慶天皇、南朝第4代で、第99代・後亀山天皇の南朝の四帝や忠臣が祀られている。南朝妙法殿には実城寺の本尊とも言われる木造釈迦如来坐像(奈良県指定文化財)が安置されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 92mm ISO110 ) 露出補正 なし
095_2304060691 X900 吉野山 威徳天満宮 Z50 Z18-140.jpg 95.威徳天満宮
大きな建物ではないが、蔵王堂のすぐ横に鎮座する古社が、威徳天満宮。菅原道真を祭神としている。社伝によれば、天徳3年(959年)の創建とも伝えられ、天慶年中(938年~947年)、如意輪寺を創建した日蔵道賢(にちぞうどうけん)が勧請したともいわれる古社だそうだ。威徳天満宮の江戸時代前期建築の本殿は、豊臣秀頼の改修による華麗な桃山様式を残し、奈良県の文化財に指定された。社前の石灯籠は享保13年(1728年)の寄進だそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 18mm ISO110 ) 露出補正 なし
096_2304060694 X900 吉野山 四本桜 Z50 Z18-140.jpg 96.四本桜から見た蔵王堂正面
四本桜は蔵王堂の境内、石の柵の中に桜が4本植えられている場所で、「大塔宮(だいとうのみや)御陣地」と刻まれた石柱が建っている。元弘3年(1333年)大塔宮護良親王(だいとうのみやもりながしんのう)が鎌倉幕府勢に攻められて、吉野落城を覚悟して最期の酒宴をされた所と言われる。その際の陣幕の柱跡に植え続けられているのが、この桜だそうだ。石柵内に立つ銅燈籠は文明3年(1471年)の作で重要文化財に指定されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 28mm ISO180 ) 露出補正 なし
097_2304060705 X900 〇吉野山 威徳天満宮 Z50 Z18-140.jpg 97.中千本の桜
金峯山寺のあたりは少し高くなっていて、そこからも中千本の桜が眺められた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 125mm ISO180 ) 露出補正 なし
098_2304060711 X900 吉野山 銅鳥居 Z50 Z18-140.jpg 98.銅鳥居
銅鳥居のところまで下りてきた。時刻はほぼ正午。上がってきた時と比べて、空が明るくなり、青空も見えて光の状態が良くなっていた。鳥居額には「発心門」とある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f13 1/500秒 27mm ISO100 ) 露出補正 なし
099_2304060714 X900 吉野山 弘願寺 Z50 Z18-140.jpg 99.弘願寺
黒門の手前左側に弘願寺というお寺があった。この寺は高野山真言宗の寺院だそうだ。本尊は阿弥陀如来立像(県指定文化財)で鎌倉時代の正元2年(1260年)の作という。もとは金峯山寺の「上之坊」だったが、高野山真言宗の寺院になったという。吉野山寺宝めぐりの一環で秘仏「虚空蔵菩薩」が公開されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 25mm ISO100 ) 露出補正 なし
100_2304060720 X900 〇吉野山 弘願寺 ハナモモ Z50 Z18-140.jpg 100.ハナモモ
弘願寺のあたりにハナモモが咲いていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO250 ) 露出補正 なし
101_2304060723 X900 吉野山 ちりめん山椒 美味 Z50 Z18-140.jpg 101.ちりめんじゃこ
黒門の手前にちりめんじゃこ(ちりめん山椒)の店が出ていた。勧められて食べてみるとなかなか旨かったので、お買い上げ。京都へ行くとよく買って帰るが、ちりめん山椒は吉野名物でもあるそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 30mm ISO125 ) 露出補正 なし
102_2304060729 X900 〇吉野山 黒門 Z50 Z18-140.jpg 102.戻り路の黒門
黒門まで戻ってきた。まだまだ、上がって来る観光客が多い。黒門を出たところにあった食事処で、簡単な昼食にした。歩いた後のビールは格段に旨かった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 34mm ISO220 ) 露出補正 なし
103_2304060733 X900 吉野山 あまご塩焼 Z50 Z18-140.jpg 103.鮎とあまごの塩焼き
昨日、ホテルの近くの小料理屋さんで食べたアマゴの塩焼きは旨かった。ヤマメは北のサクラマスの陸封型、アマゴは南のサツキマスの陸封型という。アマゴとヤマメは姿がほとんど同じで、淡白な身や柔らかい骨など、川魚としての美味しさも変わりない。 ただ、アマゴには脇腹に赤い斑点があり、ヤマメにはそれがないのが特徴だそうだ。子供のころ父親のお供で多摩川へヤマメを獲りに行ったのを思い出す。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 22mm ISO100 ) 露出補正 なし
104_2304060741 X900 ◎吉野山 七曲り Z50 Z18-140.jpg 104.見納めの千本桜 -1
入山した時には下千本の桜を見るのに夢中で気に留めなかったが、大橋という橋がある。その大橋の少し先が、下千本展望台だった。バスが待っている吉野山観光駐車場はもうすぐそばだ。ここは近鉄吉野駅から七曲がりを登り切った上にある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 26mm ISO110 ) 露出補正 なし
105_2304060746 X900 〇吉野山 七曲り Z50 Z18-140.jpg 105.見納めの千本桜 -2
枝垂れ桜は、まだまだいっぱい花をつけていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 44mm ISO110 ) 露出補正 なし
106_2304060751 X900 〇吉野山 七曲り Z50 Z18-140.jpg 106.見納めの千本桜 -3
今朝は雨も覚悟していたが、青空が顔を出すほどの天気になり、ラッキーだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 57mm ISO100 ) 露出補正 なし
107_2304060758 X900 ◎吉野山 七曲り Z50 Z18-140.jpg 107.見納めの千本桜 -4
桜の中に町があるような眺めだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 39mm ISO125 ) 露出補正 なし
108_2304060761 X900 ◎吉野山 七曲り Z50 Z18-140.jpg 108.見納めの千本桜 -5
下千本から中千本へと尾根を桜が染めていた。初めて訪れた吉野千本桜をたっぷり楽しむことができた。吉野山観光駐車場は、来た時とは違って、びっしりと、大きな観光バスがいっぱい止まっていた。我々一行29名が集まるのを待って、午後1時に出発した。ここから奈良県高取町にある壺阪神社に向かう。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 31mm ISO100) 露出補正 なし

2023年5月 2日

いにしえの奈良 2泊3日のサクラ見物 ② 2023年4月5日ー7日 吉野山「一目千本」

2023年4月6日。2日目はこの旅行の最大の目的である吉野山のサクラ見物である。天気は雨模様が予想され、青空の下で見る桜は期待できそうもなかった。
 バスは8時にホテルを出発する。朝食を早めに済ませ、ホテルでビニール傘を借りて、近くの猿沢池あたりまで散歩をした。ほんの20分ほどの時間だが、朝の猿沢池を眺め、興福寺の裾を歩く。
 予定通り出発したバスは、奈良市内を抜け、天理市、桜井市を通って国道169号線を南下して行く。車内に大谷翔平選手が7回を投げ、8奪三振、1失点で1勝目を挙げたとのニュースが伝わった。やがて、山道に差し掛かるが、薄日が差してきて、期待を持たせる。吉野川を渡り、近鉄吉野線の鉄橋を渡る。吉野川は西へ流れ、和歌山県にに入り紀の川となる。
 吉野神社を右手に見てさらに上り、バスは9時半過ぎに大きな駐車場(吉野山観光駐車場)に着いた。
 ツアコンさんに引率されて、吉野山に入る。七曲がりの桜を見て、黒門、銅鳥居、そして金峯山寺の入り口まで上がった。時刻は10時20分。天気は良いほうに変わり、薄日が漏れるようになってきた。

000_2304060525 X700 〇吉野山 七曲り Z50 Z18-140.jpg
吉野山七曲がりの桜 2023年4月6日 奈良県吉野郡吉野町

035_2304060518 X900 〇奈良興福寺の朝 Z50 Z18-140.jpg 35.朝の興福寺 中金堂の屋根と五重塔
朝6時20分 ホテルの窓から興福寺を眺める。どうやら雨は降っていないようだ。金色の"ツノ"が見えるのが中金堂の屋根だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.0 1/500秒 61mm ISO400 ) 露出補正 なし
036_2304060517 X900 〇奈良興福寺の朝 Z50 Z18-140.jpg 36.興福寺五重塔
今年の7月になると、五重塔には修復工事のために覆いが掛けられて見られなくなるようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm IS01250 ) 露出補正 なし
037_2304060051 X900 猿沢の池 G7X.jpg 37.猿沢池(さるさわいけ)
吉野山への出発は8時である。朝食後、近くの猿沢池へ行ってみた。奈良公園にある周囲360mの小さな池で、興福寺五重塔が周囲の柳と一緒に水面に映る風景が美しく、奈良八景のひとつになっている。興福寺が行う「放生会」の放生池として、天平21年(749年)に造られた人工池である。放生会とは、万物の生命をいつくしみ、捕らえられた生き物を野に放つ宗教儀式である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 13mm ISO125 ) 露出補正 なし
038_2304060055 X900 猿沢の池 G7X (2).jpg 38.猿沢池と五重塔
猿沢池の眺めは五重塔の見える南側からが良い。人懐っこい鳩がいた。都会でも最近は鳩が人が近づいても逃げなくなったように思う。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1250秒 14mm ISO200 ) 露出補正 なし
039_2304060058 X900 猿沢の池 G7X.jpg 39.五重塔と五十二段
猿沢池の北東の端から五重塔へ上がる五十二段の石段がある。その眺望が奈良県景観資産に指定されている。現在、猿沢池園地として整備され、市街地に近いこともあって市民の憩いの場となっている。五十二段を登り切ると、右手手前に五重塔、その奥に東金堂が控えている。五十二段は、仏門への修行の段階を意味する「菩薩五十二位」に由来するといわれている。 仏の悟りを求めて、一段、また一段。 そして五十二段目(五十二位)にたどり着くと、仏と同格であるとされるのだそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1250秒 18mm ISO250 ) 露出補正 なし
040_2304060060 X900 〇猿沢の池 G7X.jpg 40.池端の石にはめ込まれたパネル
猿沢池にちなんだ話の陶磁器製と思われるパネルが岩にはめ込まれている。この絵は采女神社の「采女祭り」の話だが、「猿沢池の七不思議」というのもあった。それには、澄まず、濁らず、出ず、入らず、蛙はわかず、藻は生えず、魚が七分に水三分と書かれていた。(パネルは奈良ライオンズクラブの寄贈)

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
041_2304060061 X900 〇猿沢の池 G7X.jpg 41.南円堂への石段
ここは西側にある南円堂への石段である。石段の下からは見えないが、三条通からこの石段を上がっていくと南円堂の前に出る。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.0 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
042_2304060067 X900 興福寺の朝 G7X.jpg 42.五十二段の下から
五十二段の手前から、興福寺に向かって右(東)に春日大社の一の鳥居が見えている。良い感じの道である。小雨が降ってきた。五十二段は上がらずにホテルへ戻ることにした。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 37mm ISO400 ) 露出補正 なし
043_2304060078 X900 〇吉野山へ G7X.jpg 43.吉野山へ
バスはホテルを予定通り8時に出発した。昨日名阪国道を降りてきた天理市から国道169号線を走る。桜井市を走っていると思うのだが、どこを走っているか定かではない。左側に山が見えている。おそらく宇陀市の方角だと思う。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 37mm ISO800 ) 露出補正 なし
044_2304060082 X900 吉野川 G7X.jpg 44.吉野川
国道169号線は吉野川にぶつかると吉野川に沿って左に曲がる。バスはどこかの橋で吉野川を渡り、川が左側に見えるようになった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 19mm ISO320 ) 露出補正 なし
045_2304060084 X900 吉野川 近鉄橋梁 G7X.jpg 45.近鉄吉野線鉄橋
近鉄吉野線の吉野川鉄橋が見えてきた。バスは近鉄吉野線に沿って右へ曲がり、吉野山へ上っていく。吉野神社を右手に見て、吉野山観光駐車場という大きな駐車場に入った。時間が早かったので駐車しているバスの数はまだ少なった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 26mm ISO320 ) 露出補正 なし
046_2304060521m X900 吉野山 Z50 Z18-140.jpg 46.下千本
近鉄吉野駅からロープウェイで上がった吉野山駅のあたりが、吉野山最初の桜の見どころで下千本と言われる(標高約230m〜350m)。ロープウェイは「吉野大峯ケーブル自動車株式会社」の運営による。現存するロープウェイとしては日本最古であり、2012年には日本機械学会により「機械遺産」に登録され各メディアで話題となったそうだ。近鉄吉野駅の近くに千本口駅と言う乗り場があり、山上の吉野山駅までを結ぶ。この間の距離は約300mで高低差は約70mだそうだ。遠景の山は、竜門山系の主峰、標高904mと竜門岳と思われる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 30mm ISO140 ) 露出補正 なし
047_2304060522 X900 吉野山 Z50 Z18-140.jpg 47.下千本展望所
吉野山は奈良県のほぼ中央に位置し馬の背のような形をした南北約6kmの山岳地帯である。吉野山の桜は、日本古来のヤマザクラを中心に約200種3万本と言う世界に類を見ない規模の桜が咲き誇り、その光景は「千本桜」「一目千本」等と形容されてきた。標高順にそれぞれ「下千本」「中千本」「上千本」「奥千本」と地名がついている。下千本展望所には、聖憲皇太后御野立跡という石碑があった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 39mm ISO180 ) 露出補正 なし
048_2304060523 X900 〇吉野山 Z50 Z18-140.jpg 48.下千本エリア -1
下千本展望所からの眺め。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 39mm ISO140 ) 露出補正 なし
049_2304060530 X900 〇吉野山 Z50 Z18-140.jpg 49.下千本エリア -2
吉野駅の方向を見下ろす。電線が入ってしまった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 40mm ISO220 ) 露出補正 なし
050_2304060533 X900 〇吉野山 Z50 Z18-140.jpg 50.下千本エリア -3
七曲りを上がってくるあたりだと思う。下千本の桜もきれいだ。どういうところを撮ったかをメモしていなくて、後でわからないことがままある。ツアーの時などは特にその余裕がない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 44mm ISO200 ) 露出補正 なし
051_2304060536 X900 吉野山 Z50 Z18-140.jpg 51.吉野山入口
展望所で下千本の桜を眺め、ロープウェイの駅のすぐ上あたりを、金峯山寺(きんぷせんじ)へと歩き始める。道の両側には、たくさんの飲食店や、土産物屋が並ぶ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.0 1/500秒 110mm ISO250 ) 露出補正 なし
052_2304060542 X900 〇吉野山 黒門 Z50 Z18-140.jpg 52.黒門に向かう
ここからが吉野山だとツアコンさんが説明してくれた。黒門は吉野山の吉野大峯ケーブル吉野山駅から徒歩数分のところに建つ黒塗りの門だ。城の入口を守る高麗門のようなスタイルで、かつては公家大名でもこの門からは槍を伏せ馬を下りて通行したという門である。現存する黒門は昭和60年の改築だそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 94mm ISO450 ) 露出補正 なし
053_2304060544 X900 吉野山 黒門 Z50 Z18-140.jpg 53.黒門
金峰山寺(きんぷせんじ)の総門ということだが、「金峯山」とは単独の峰の呼称ではなく、吉野山(奈良県吉野郡吉野町)と、その南方20数kmの大峯山系に位置する山上ヶ岳(奈良県吉野郡天川村)を含む山岳霊場を包括した名称だそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 23mm ISO160 ) 露出補正 なし
054_2304060547 X900 吉野山 黒門 Z50 Z18-140.jpg 54.黒門の千社札
柱には千社札が貼られていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 33mm ISO200 ) 露出補正 なし
055_2304060549 X900 吉野山 Z50 Z18-140.jpg 55.吉野の葛餅
「歌藤御芳堂」という和菓子屋さんがあった。手造りで葛菓子、葛湯を作っている。吉野は「くず」が有名である。吉野地方の山野に自生する葛の根より極寒の時、吉野川の清流を以て精製する滋養分に富む純良潔白の最高級の澱粉だそうだ。 この葛根の澱粉100%の物を「吉野本葛」、葛根を50%以上の主原料として甘藷を混ぜ合わせたものを「吉野葛」という。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 44mm ISO250 ) 露出補正 なし
056_2304060553m X900 〇吉野山 銅鳥居 Z50 Z18-140.jpg 56.銅鳥居
黒門から上り坂を登った小高いところに銅鳥居がある。前の写真の葛餅の店のすぐ上になる。高さ約7.5m、柱の周囲約3.3m、すべて銅製。太平記には、正平3年(1348年)1月28日に、足利尊氏の執事であった高師直の兵火に焼け落ちたことが記されているという。その高師直の兵火で焼失したあと、室町時代に再建されたものだそうだ。重要文化財である。正しくは発心門。山上ヶ岳までの間に発心・修行・等覚・妙覚の四門があり、これが最初の門にあたる。行者たちはここから向こうを冥土と見たて、ひとつ門をくぐるごとに俗界を離れて修行する決心を強めていった。曇り空を背景に黒いものを撮るのはむずかしい。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.0 1/500秒 55mm ISO110 ) 露出補正 なし
057_2304060558 X900 吉野山 Z50 Z18-140.jpg 57.金峯山寺前バス停
保存修理工事が行われている金峯山寺の仁王門の傍へ来た。そこに「金峯山寺前」というバス停があった。こんなに観光客がいっぱい歩いているところで、バスが通っているのか不思議に思った。調べてみると、吉野大峯ケーブル自動車(株)の「吉野山奥千本ライン」という、吉野神宮ー吉野山駅ー金峯山寺前ー竹林院前ー奥千本口を行く路線バスが運行されている。但し観桜期は 竹林院前⇔奥千本口 のみの運行なのでここにバスは来ない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 29mm ISO125 ) 露出補正 なし
058_2304060559 X900 吉野山 Z50 Z18-140.jpg 58.竜門岳<br> 空が明るくなって、下千本の向こうに竜門山系の主峰、標高904mの竜門岳がくっきりと見えた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR<br> プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 45mm ISO100 ) 露出補正 なし
059_2304060563 X900 吉野山 金峯山寺 Z50 Z18-140.jpg 59.二天門跡石段
金峯山寺の薬王堂という石柱のある石段の前にきた。石段の向こうに蔵王堂の屋根が見える。蔵王堂の拝観券はツアコンさんから配られた。先に吉水神社を拝観して、後で各自、蔵王堂に上がって内部を見てほしいとのことだった。かつて二天門は大峯山から出峰してきた行者を迎えていた。二天門跡では鎌倉時代末期の1333年(元弘3年)1月16日に鎌倉幕府軍が攻め寄せた際、村上義光が大塔宮護良親王(だいとうのみやもりながしんのう)の身代わりになって切腹したと言われ、石柱「村上義光公忠死之所」が建立されている。二天門は南北朝時代に焼失し、その後再建されることはなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 45mm ISO100 ) 露出補正 なし
060_2304060564 X900 吉野山 駐在所 Z50 Z18-140.jpg 60.吉野山駐在所
この建物は吉野警察署の吉野山駐在所だ。歴史的建造物ではないが、交番も歴史を感じさせる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 18mm ISO100 ) 露出補正 なし
061_2304060566 X900 吉野山金峰山寺 Z50 Z18-140.jpg 61.東南院 多宝塔
駐在所のちょっと先に東南院がある。wikipediaによると、東南院(とうなんいん)は、金峯山修験本宗の別格本山の寺院。山号は大峯山。本尊は役行者像。大峰山の持護院である。開基は役行者(えんのぎょうじゃ)で役行者霊蹟札所でもある。役行者とは7世紀後半の山岳修行者で本名は役小角(えんのおづぬ)という。役優婆塞(えんのうばそく)ともいう。日本の山岳宗教である修験道(しゅげんどう)の開祖として崇拝され、江戸末期には神変大菩薩(じんぺんだいぼさつ)の諡号(しごう)を勅賜されたという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影  ( f8.0 1/500秒 18mm ISO100 ) 露出補正 なし
062_2304060569 X900 吉野山 金峰山寺 Z50 Z18-140.jpg 62.金峯山寺蔵王堂遠望
ツアコンさんに案内されて吉水神社へ上がる石段お前に来た。中千本と言われるあたりまで登ってきたのだ。振り返ると、金峯山寺の蔵王堂と愛染堂の屋根が見える。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 91mm ISO100 ) 露出補正 なし