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2019年6月11日

台北・台中・台南 その6 台南から台中へ 5月7日

台南で迎えた台湾へ来て4日目の朝も、雨こそ降っていないものの、どんよりとした空だった。
 朝は外で粥を食べようと、8時半ごろにホテルを出る。「阿堂鹹粥」というところへ行くつもりだったようだが、あいにく休みだった。その先にあった「包成羊肉」という店に入るが、ここもなかなか人気店のようで、客が多い。隣の席の人が注文の仕方を教えてくれた。羊肉のスープだったが、私はうまいと思った。
 台南には古い寺院が多いと前にも記したが、私が、台湾最古である孔子廟を見たいと言って、朝の散歩を始めた。ホテルからはそう遠くはない。ところが、孔子廟の「大成殿」は改修中で覆いが架けられていた。
 「孔子廟」は台南だけではなく台湾各地にある。日本にも湯島聖堂をはじめ、各地にあるのはご存知の通りである。しかし、台南の孔子廟は台湾で最古のものだ。この孔子廟は1665年に、鄭成功の参謀長であった陳永華の発議により建てられたといわれており、人材の育成を目的として、学問に精励する人格者をここに招聘したようである。孔子廟はその名の通り 儒教の創始者であり学問の神様と言われている孔子をはじめ、孔子の門弟や歴代の賢人を祀っているのであるが、単なる廟というよりも、実際は学校として機能していたようである。
 孔子廟からは府前道を西へ歩いて、「台南市美術館2」と「台南地方法院」が向き合うとろへ出て、ホテルに戻った。
 チェック・アウトしてタクシーで高鉄台南駅へ行く。台南11時13分発の新幹線に乗り、台中に11時58分に着いた。台中の街も、高鉄台中からは直線距離でも7.5kmほど離れている。高鉄台中駅から台鉄(在来線)の台中までは、電車で行こうと持っていたが、事故があって30分以上動いていないとのこと。また、タクシーに乗ることなった。

1.朝粥
ホテルで朝食は取らず、散歩がてら外に出る。娘たちが台南を代表するサバヒーという魚を用いた「サバヒー粥」が味わえる老舗「阿堂鹹粥」に行こうとしていたが、あいにく休みだった。サバヒーは鮮度が命とのこと。その先にあった、そこもお客さんが多い店に入った。この店は羊肉のスープが売りであり、スープと白いご飯を別々に頼んで、それらを混ぜて食べるのだと隣の席の人のよさそうなおじさんが教えてくれた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO320 ) 露出補正 なし
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2.調理場
店先でスープを調理し、道路に面したテラス席?へ運んでくれる。味は良かった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 37mm ISO1000 ) 露出補正 なし
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3.羊のスープ
羊肉のスープはボールに入った1杯が120元だった。写真ではあまり旨そうに見えないが、マトンはクセもなく旨みたっぷりだった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO320 ) 露出補正 なし
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4.「包成羊肉」
何という店なのか知らないまま、入って食べたが、「包成羊肉」という店だった。新鮮な羊肉スープが人気の台南の朝食店だそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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5.「台南地方法院」正面
中の法廷や拘置所を見学できるようになっている。見学の小学生が列を作っていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 19mm ISO125 ) 露出補正 なし
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6.孔子廟へ
孔子廟は府前路から南門路へ折れて入るが、道路にはこんなはめ込みがあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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7.オオゴマダラ
ふと先を見ると白い大きなチョウがふわふわと飛んでいる。すぐ、オオゴマダラとわかる。走って行って、紫色の小さな花に止まるところを撮ることができた。この時はRX10M4を持っていなかった。被写体まで少し離れてはいたが、チョウが大きいのでG7Xで撮れた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
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8.孔子廟「文昌閣」
孔子廟の中に入る。昨日行った 「赤崁楼 」にも「文昌閣」という建物があった。南門路に面している東大成坊から入った。右手にこの「文昌閣」が見えた。1階は四角形、2階は円形、3階は八角形という不思議な構造になった建物である。2階には楴潼帝、3階には魁星帝君という神様がまつられ、「文昌閣」もしくは「魁星樓」と呼ばれている。昔は科拳(官僚採用試験)の合格を祈願する場所だったそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 12mm ISO250 ) 露出補正 なし
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9.「大成門」
「禮門」を通って、「大成門」の前に出る。この中央の大きな門が正式な門になるが、写真にあるこの扉は祭礼のときや皇帝が孔子廟に来たときなどのみ開けられるそうで、普段はずっと閉められたままになっている。敷地の中央にドーンと構える「大成門」を中に入るが、ここからは入場料(25元)がかかる。ところが、この時は「大成門」の正面にある「大成殿」は改修工事中で写真のように覆いが架けられていて、無料で中に入った。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 12mm ISO250 ) 露出補正 なし
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10.「大成殿」
「大成殿」には写真のように白い覆いが架けられていた。 見ることはできなかったが、中央に堂々と孔子がまつられていて、そしてその上を見上げると、たくさんの大きな扁額がずらりと並んでいるいう。清の康熙帝の時代に、歴代の皇帝が扁額を掛けるようになり、現在の総統も就任後、ここに扁額を掛けているそうだ。後殿にあたる「崇聖祠」には5代にわたる孔子の先祖が、そして西側の「西廡」と東側の「東廡」には、昔の儒者たちがそれぞれまつられている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 10mm ISO125 ) 露出補正 なし
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11.「以成書院」
「大成殿」 を囲むように建つ建物は見学することができた。日本語での説明書きもある。台南孔子廟の「以成書院」は1835年に設立され、その名も古代音楽の八音を一斉に鳴り響かせ集大成の意味で孔子を祀る釋奠 (せきてん) の祭儀を担当している。「以成書院」には大正12年に皇太子時代の昭和天皇が訪れた写真が残っているということだが見損なってしまった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/800秒 17mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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12.展示品 佾生(舞い手)の制服などの展示
大成殿の両サイドにある禮器庫と樂器庫には、「釋奠の儀」という孔子をお祀りする儀式の時に使われる楽器のほかに、樂生(演奏する人)や佾生(舞い手)の制服などが展示されていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/400秒 15mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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13.台南市美術館2館
2019年にオープンした2つの建物からなる美術館で、1館は日本統治時代の警察署に新しい建物を加えたもので、台南ゆかりの絵画など多くの美術品を展示している。写真の2館はかっての台南神社跡地に新築された近代建築で、劇場もある大規模な美術館になっている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 +0.7段
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14.台南市美術館2館 自転車乗りとチョウのオブジェ
とても時間がないので、美術館の中に入らなかったが、府前路に面する大きな石段の左上に、背中にチョウチョをいっぱい付けて自転車をこぐ2人の青年のオブジェがあった。チョウとなるとすぐ傍まで行って写真を撮る。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 23mm ISO125 ) 露出補正 +0.7段
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15.高鉄台南駅
ホテルへ戻り、荷物をとってタクシーで高鉄台南駅へ向かう。11時13分発の新幹線に乗るのだ。駅構内には、7-ELEVEN や駅弁ショップもあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 18mm ISO3200 ) 露出補正 +0.7段
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16.高鉄台南駅 在来線ホーム
私たちは往復タクシーを利用してしまったが、台南の中心部へ行くには在来線の台湾鉄道も利用できる。写真は高鉄台南駅のプラットフォームから、台湾鉄道の駅(駅名は沙崙という)を見る。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO160 ) 露出補正 +0.7段
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17.高鉄台北行列車入線
私たちは11時13分発のこの列車で台中まで行く。発車時間は正確だった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
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18.高鉄台中駅到着
列車は定刻11時58分に着いた。台中市は人口約280万人(2018年)で人口では台湾第2位の都市である。あいにく今日は雨模様だが、台中は1年を通じて雨が少なく、台風の被害も少ない気候に恵まれた土地だそうだ。台湾西部の旅の拠点となるところで、東側には台湾最高峰の玉山はじめ、標高3,000m級の山々が連なる。駅構内には「丸亀製麺」「ヤマザキパン」といった日本から進出している店舗などが並ぶ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/600秒 14mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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19.台鉄(在来線)改札口
高鉄台中駅も台中の中心地とは離れている。台鉄が連絡しているので、列車で行こうと改札口へ行くと、何やら人身事故があって、いつ動くかわからない状況という。仕方なくまた、タクシーで台中の中心部へ行くことになった。余談だが、LED表示版を撮るときは、シャッター・スピードを1/100か1/125と遅くしなくては、読めるように撮れないことは知っていた。だが、すっかりそんなことは忘れてしまっている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 18mm ISO1600 ) 露出補正 なし
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