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2019年12月 5日

上州紅葉巡り 11月14日 ④渡良瀬川高津戸峡と宝徳寺「床もみじ」(終)

頂上まで雲がかかっていない赤城の山を眺め、バスは国道353号線を渡良瀬渓谷鉄道の大間々駅へ向かう。渡良瀬川が流れる高津戸峡が次の目的地だった。バスは、神明宮の前にある駐車場に停められた。神明宮にお参りして高津戸峡を30分くらい散策した。
 そして、最後の目的地は少し北東へ行ったところの桐生市にある宝徳寺だ。ここで「床もみじ」を見る。時刻は3時15分。秋の陽は大分傾いてきた。期待した「床もみじ」だったが、紅葉そのものがまだ進んでいなかったので、パンフレットで見るようにはいかなかった。
 帰りのバスは、まず北関東自動車道に上がり、岩船JCTから東北自動車道に入った。途中、今年8月に駐車場が狭隘なため、元のところから2.5km南に移転した蓮田SAに寄ったが、駐車台数が約3倍、商業施設の規模が約2倍と大きく拡張され、NEXCO東日本最大級の施設となっていた。奥様方は忙しく、最後のお買い物をしていた。
 今回のバスツアーは、興味あるコースだったが、一番良かったのは最初に立ち寄った青龍山吉祥寺だった。大きなお寺ではないが、山門、釈迦堂、本堂(方丈)と境内の庭園が良かった。

53.大間々神明宮
群馬県のみどり市(旧大間々町)にある。わたらせ渓谷鉄道わたらせ渓谷線・大間々駅の北東、渡良瀬川の高津戸峡の「ながめ公園」の脇に境内がある。境内の由緒書によると、鎮座650年、中興遷座四百年の記念事業として平成12年に社殿が新築されたようで、社殿の右手に旧社殿らしき祠があった。社伝によると、南北朝時代の貞和3年(1347年)、現在地の東100mほどの渡良瀬川の伊勢ケ淵岩頭に、天照皇大神が文袋坊によって祀られ、黒川郷(渡良瀬川流域の里)の一宮として崇敬された神社。慶長2年(1597年)大間々町の鎮守として、現在地に仮宮をたて、慶長4年(1599年)正式に遷座したという。境内の左手奥には、貞和3年に祀られた石祠が、御隠居様として祀られているそうだ。 慶長4年以来、明治12年まで、21年目毎に社殿の建て替え、または修復などの式年遷宮が行われていたが、明治20年、大間々町の大火で社殿を焼失。ただちに再建されたが、明治23年、再度の火災に遭い、社殿を縮小して再建された。現在の社殿は、平成12年に再建された総桧造という。 私が住むところにも神明社がある。wikipediaによれば、伊勢信仰に分類される神社(神明社、神明宮、皇大神社、 天祖神社 など天照大御神を主祭神とする) は、4425社あるという.

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 56mm ISO100 ) 露出補正 なし
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54.家内安全 商売繁盛 家敷守護の神
神明宮にお参りして、20分くらい渓流沿いに歩くことにする。下流の赤い高津戸橋の方へ歩くという奥様方と分かれ、Kさんのご主人と私は上流の「はねたき橋」へと歩くことにした。高津戸峡(渡良瀬川)の右岸を歩き始めると稲荷様があった。家敷とは屋敷のことをいう。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 38mm ISO140 ) 露出補正 なし
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55.身体健全 交通安全 家内安全 疫病退散の神
今度は天王様(八坂神社)の社があった。他にも愛宕様、御隠居様、八幡様、弁天様といったお宮があるようだ。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO220 ) 露出補正 なし
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56.高津戸峡
右下に高津戸峡の流れが見えてきた。紅葉は見られない。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 78mm ISO1250 ) 露出補正 なし
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57.「はねたき橋」
橋が見えてきた。右手の崖の下に、「はね滝」があるという案内板があった。案内板には「渡辺崋山は毛武遊記に天保2年(1831年)10月16日この処に訪れ『社の後、巌をとり木の爆に下ればはね滝という。渡良瀬川の上流にて水石せかれて爆をなすよりかく呼ばれなるべし。夏の程は香魚(アユ)下流より登り、この滝を越えんと飛び歩き、岩に座して網を差し出せば誤りてその中に落つるを獲る。一時で数百緒まことに愉快なるぞ』と記し、また、幕府巡見使は天保9年(1838年)4月20日、はね滝を見分したと大泉院日記(神明宮宮司家)に記されている。神明宮」と書かれていた。崖の下は覗くことが出来ない。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/640秒 60mm ISO100 ) 露出補正 なし
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58.「はねたき橋」から渓谷を眺める
紅葉には、時期的にまだ少し早かったのだろう。まだ2時半だが、陽はだいぶ傾いてきた。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 46mm ISO900 ) 露出補正 なし
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59.「はねたき橋」を渡る
「はねたき橋」は、以前は吊り橋だったが、1994年に架け替えられた。大間々地区のシンボル的な存在であり、夜間にはライトアップもされる。 橋の床には全国から寄せられた鳥や花などを描いたタイル絵が120枚埋め込まれているそうだ。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 31mm ISO100 ) 露出補正 なし
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60. 高津戸ダム
「はねたき橋」を渡ってみた。高津戸ダム があった。高津戸峡のは美しい景観を残すため、渓谷の上流端に設置されている。このダムは水力発電専用のダムで直下の高津戸発電所では、年間2,000万kWhの電力を発電することが可能で、一般家庭の約5,500軒分の需要を賄えるそうだ。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 48mm ISO100 ) 露出補正 なし
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61.「はねたき橋」のタイル絵 -1
全長120m、幅3.5mの歩行者専用橋である「はねたき橋」の床には、多分、小・中学生が書いたと思うタイル絵が埋め込まれているが、ふと目を落とすとチョウが描かれていた。これはアゲハだ。よく描かれてている。  

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 60mm ISO100 ) 露出補正 なし
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62.「はねたき橋」のタイル絵 -2
チョウが描かれた絵は1枚だけではなかった。これはキアゲハとアゲハの合いの子のような絵になっている。このタイルの上に見える絵にもモンシロチョウとキチョウのようなチョウが描かれている。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 60mm ISO100 ) 露出補正 なし
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63. 「はねたき橋」のタイル絵 -3
もう1枚あった。これはキアゲハだ。他にもあるかもしれない。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/500秒 60mm ISO280 ) 露出補正 なし
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64.大光山宝徳寺
高津戸峡の神明宮の前の駐車場をバスが出たのは午後3時だった。大光山宝徳寺の駐車場には15分ほどで着いた。宝徳寺も臨済宗建長寺派の寺である。宝徳寺のホームページによると、宝徳寺は臨済宗大本山建長寺第73世仏印大光禅師を開山として、桐生地域の領主であった、桐生佐野正綱公の開基により室町時代の宝徳年間(1450年頃)に創建された禅寺だそうだ。天正元年に桐生佐野家が太田の由良家に滅ぼされると、寺は保護者を失い荒廃していた。しかし地域の人々の力により、再び隆盛となり江戸中期には当山17世の天渓和尚が大本山建長寺186代管長を務めたといったことが記されている。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO900 ) 露出補正 なし
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65.宝徳寺 拝観入口へ
前の写真の角を左に石段を上る。白壁の塀に沿って、拝観入口へのアプローチを歩く。陽がだいぶ低くなった。「床もみじ」は見られるだろうか。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO900 ) 露出補正 なし
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66.本堂入口へ
「床もみじ」は本堂(方丈)に上がって鑑賞する。この秋の「床もみじ」特別公開期間は令和元年11月9日(土)~28日(木)午前9時~午後4時となっていた。本堂へ上がるところの左手には枯山水の石庭がある。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 35mm ISO360 ) 露出補正 なし
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67.双龍
本堂に上がる。正面に水墨画で龍が描かれた襖があった。この襖絵の作者は、宝徳寺の本山である鎌倉建長寺の龍王殿(方丈)の襖絵を描いたことでも知られる白浪画伯だそうだ。本堂正面の内陣の向こう側に、この襖絵と対になった龍の襖絵があり、それで、双龍というのだろう。雙龍「 白浪」の雅号があった。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 34mm ISO2800 ) 露出補正 なし
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68.「床もみじ」 -1
本堂(方丈)の正面の床が黒光りしている。特別公開の時は、参拝者はご本尊が祀られている内陣を背にして座り、黒く磨かれた28畳の漆塗り?の床に映るもみじを鑑賞する。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 34mm ISO1100 ) 露出補正 なし
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69. 「床もみじ」 -2
たくさんの参拝者が床の縁に座って、カメラ、スマホで撮影しているので、なかなか良いポジションを探せない。時刻としては正面にあるもみじに西日が当たり、丁度よかったのかもしれない。あと数日すれば、もみじはもう少し鮮やかになっただろう。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO900 ) 露出補正 なし
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70.床
床は見事に磨き上げられている。漆塗りの床なのだろう。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 31mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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人が映る床
磨き上げられた床は、それぞれ工夫をして写真を撮ろうとしている人たちの姿を映す。「床もみじ」ならぬ、「床人間」か。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/80秒 48mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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72.「枯山水」
本堂の前は「枯山水」の石庭になっている。平安時代後期に「枯山水」という言葉が生まれ、当時は池も水もない所に、自然の景観を見立てた石組みを枯山水と呼んだ。「水を表現する砂」の「枯山水」が作られたのは、応仁の乱(1467年)後の経済疲弊により大規模な池泉庭園が困難となり、「枯山水」が流行したからと言われている。抽象的な表現の庭が室町時代の禅宗寺院で特に用いられ発達したという。一昨年は京都で竜安寺(臨済宗妙心寺派)の石庭を見てきた。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 46mm ISO500 ) 露出補正 なし
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73.宝徳寺 方丈
「床もみじ」の鑑賞を終え、本堂を下がる。本堂(方丈)を振り返ると奥にあった双龍の襖絵が眺められた。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 40mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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74.方丈全景
本堂を下がって、方丈全体を眺められるところに移動する。造りは禅宗方丈様式といい、室町時代に京都の臨済宗を中心に盛んに造られたものだそうだ。 関東には数ヶ寺しかないようだ。禅の精神から質素な造りとなっている。陽も陰り「床もみじ」の写真を撮る人の数はすっかり少なくなっていた。  

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 38mm ISO2000 ) 露出補正 なし
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75.石庭
本堂に上がったところと反対の方から石庭を眺める。陽は西に傾き日陰になっている。床に映っていたもみじには日が当たらなくなっていた。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO250 ) 露出補正 なし
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76.Hand Drip Coffee
駐車場へ戻る道に屋台のHand Drip Coffee屋さんが出ていた。少々違和感を感じるがこれも参拝者を労うおもてなしなのだろう。「床もみじ」の写真を撮っていた時、周囲には中国からの観光客も多かった。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 38mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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2018年1月18日

2泊3日の京都紅葉狩り(8) 龍安寺 12月6日

仁和寺からはバスで龍安寺へ。龍安寺はさいわい、まだ紅葉が残っているところがあった。
 山門から入り、左側に鏡容池を眺めながら、龍安寺の玄関である庫裡へと進む。庫裡から方丈(本堂)に上がった。
 方丈の縁に腰を下ろし、石庭を眺め、写真を撮っていたら、男性の外国人から声を掛けられ、「庭にあるそれぞれの石に意味があるのか?」と聞かれた。そんなこと考えたこともないし、分からなかった。私は拝観受付でもらったパンフレットの石庭の英文説明を見せた。それには、彼の答えになるようなことは書いていなかった。かみさんもそのことに興味を持って、帰り際に案内係受付の女性に質問していたが、石庭は作者も明確になってなく、明らかではないということだった。
  庫裡の玄関から外に出て、順路に従い、国の名勝になっている鏡容池を中心とする庭園の周りを歩いた。思っていた以上に、「ありがとう」と言いたくなるほどモミジが残っていた。
 さて、次は鹿苑寺金閣へ行く。

191.龍安寺山門
龍安寺は臨済宗妙心寺派の禅寺の名刹である。山門わきの拝観受付でもらったパンフレットによれば、龍安寺は徳大寺家の別荘だったのを、報徳2年(1450)菅領そして応仁の乱の東軍総師でもあった細川勝元が譲り受けて寺地とし、妙心寺の義天玄承を開山(初代住職)として創建された。応仁の乱に焼失して、明応8年(1499)、勝元の子、政元が再興したが、寛政9年(1797)火災で方丈、仏殿、開山堂などを失った。山門は宝暦5年(1755)の洪水によって破損し、江戸時代中期に再建された。切妻造である。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (f8 1/250秒 26mm ISO200) 露出補正 なし
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192.山門のモミジ
山門の傍にあったモミジは、葉は落ち始めて入るが、十分きれいだった。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (f10 1/400秒 48mm ISO200) 露出補正 なし
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193.鏡容池 -1
山門を入って、庫裡、方丈の玄関の方へ歩いていくと、左手に大きな池がある。この池は徳大寺家によって築かれたもので、かってはオシドリが群れ遊んだところからオシドリ池と呼ばれたそうだ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (f6.3 1/640秒 82mm ISO200) 露出補正 なし
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194.鏡容池 -2
池の周りには紅葉した木々があった。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影 (f6.3 1/640秒 102mm ISO200) 露出補正 なし
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195.モミジ
色は褪せてきているが、まだしっかりと葉を残しているモミジがあった。すでに紅葉のシーズンを逸してしまっているが、今回の京都紅葉狩りでは、東福寺と、ここ龍安寺が救ってくれた。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (f7.1 1/250秒 46mm ISO200) 露出補正 なし
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196.龍安寺 石庭 -1​​
この名高い石庭は正式には「方丈庭園」という。方丈の広縁に腰を降ろして眺める石庭は東西の幅が25m、奥行きが10mの長方形で、その面積は約75坪。畳にすると150畳程の広さがあるそうだ。そこに敷き詰められた白砂には、あたかも大海がうねるかのような波模様の筋目がつけられ、そこに15個の石が置かれている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels​​
プログラムオートで撮影( f2.5 1/1250秒 17mm ISO125 )露出補正 なし
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197.龍安寺 石庭 -2​​
15個の石の配置には不思議なことがあるという。この石庭は、どの位置から眺めても必ずどこかの1つの石が見えないように配置されていることでも有名だそうだ。庭のどの位置から眺めても、15個の石のうち、必ず1個は他の石に隠れて見ることができない。15という数は十五夜、つまり満月に結びつけられ、それは"完全"を意味するとされている。しかし、この世には完全というものは存在せず、ものごとは完成した時点から崩壊が始まるという思想の元、この石庭の作者は15個の石を置きながらも、完全とされる数の15にひとつ足りない14個の石しか見えるように設計したのではないかと言われている。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影  (f8 1/250秒 18mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
198.方丈
1797年(寛政9年)に火災で方丈・仏殿・開山堂を焼失したが、1606年(慶長 11年)に建築・造営された西源院の方丈が移築され、現在の方丈(本堂)となっている。方丈の襖絵について、wikipediaによると、明治初期の廃仏毀釈の影響により、明治28年(1895年)に寺から出て以来、115年ぶりの2010年10月に龍安寺方丈襖絵のうち6面が帰還した。東本願寺に売却後、伊藤傳右衛門など個人の手に渡るなどして散逸したもので、その一部は米国シアトル美術館などが所有している。2010年に戻った襖絵は、狩野派の作と言われる「群仙図」20面のうち4面と「琴棋書画図」20面のうち2面で、米国のオークションに出品されたものであるが、イギリス人の仲介により、龍安寺が落札したという。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影(f3.8 1/250秒 24mm ISO1250) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
199.方丈の広縁から方丈庭園を眺める
wikipediaから引用すると、この庭は石の配置から「虎の子渡しの庭」や「七五三の庭」の別称がある。「虎の子渡し」とは、虎は、3匹の子供がいると、そのうち1匹は必ずどう猛で、子虎だけで放っておくと、そのどう猛な子虎が他の子虎を食ってしまうという。そこで、母虎が3匹の虎を連れて大河を渡る時は次のようにする。母虎はまず、どう猛な子虎を先に向こう岸に渡してから、いったん引き返す。次に、残った2匹のうち1匹を連れて向こう岸に行くと、今度は、どう猛な子虎だけを連れて、ふたたび元の岸に戻る。その次に、3匹目の子虎を連れて向こう岸へ渡る。この時点で元の岸にはどう猛な子虎1匹だけが残っているので、母虎は最後にこれを連れて向こう岸へ渡る、という中国の説話(虎、彪を引いて水を渡る)に基づくものである。また、「七五三の庭」とは、東から5、2、3、2、3の5群で構成される石組を、5と2で七石、3と2で五石、そして3で三石と、七・五・三の3群とも見られることによる。古来より奇数は陽数、すなわちおめでたい数とされ、その真ん中の数字をとったものである。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (f9 1/320秒 24mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
200.紅葉の道 -1
方丈庭園を見て、再び庫裡の玄関から外に出る。方丈庭園の南側を西に向かう順路に沿って、納骨堂のほうへと歩く。道筋の紅葉が陽を浴びて美しい。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (f5.6 1/250秒 20mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
201.落ち葉​​
人が歩かないところの地面は、赤や黄色の落ち葉で覆われていた。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影  (f4.5 1/250秒 18mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
202.残されたモミジの葉 -1
あと、2日もすれば、このモミジの葉も落ちるのだろう。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (f4.8 1/400秒 56mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
203.残されたモミジの葉 -2​​
前の写真と同じところで、地面を覆った落葉を入れた。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影  (f4.8 1/250秒 56mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
204.紅葉の道 -1
順路に従って木立の間を南へ下りる。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (f5 1/250秒 70mm ISO560) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
205.鏡容池 -3
西源院(龍安寺塔頭)の傍を通ると、湯豆腐専門店の入口があった。案内にも、精進料理に豆腐を加えた「七草湯豆腐」は、野菜を散りばめ目にも美しいとある。豆腐はもともと僧の食物であり、室町時代に中国から伝わったとされる。そこから鏡容池に沿って、その南側の道を山門へ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.8 1/1250秒 37mm ISO125 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
206.鏡容池 -4
対岸は龍安寺塔頭の大珠院であろう。わずかに残った紅葉が池の水面に映る。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
​​ プログラムオートで撮影  (f9 1/250秒 38mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
207.鏡容池 -5
​​ 対岸の紅葉と、手前の木になる柿の実、そして水鳥。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​ プログラムオートで撮影  (f6.3 1/640秒 62mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。

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2018年1月11日

2泊3日の京都紅葉狩り(6) 実相院 12月5日

鞍馬駅で駅員さんに実相院へ行くにはどう行けばよいか尋ねてみた。歩かないで行きたいのなら、八幡前で降りて、実相院行のバスに乗ればよいと教えてくれた。バスの本数は多いらしい。
 実相院というのはどんなお寺なのだろうか?拝観料を支払った時にもらったパンフレットには、実相院はもと天台宗寺門派の門跡寺院であると書かれている。門跡寺院とは皇族・公家が住職を務める特定の寺院のことだそうだ。宗派は元天台宗寺門派であるが現在は単立である。創建者は、静基(じょうき)、本尊は不動明王(鎌倉時代作の木像)とのこと。岩倉実相院門跡とも呼ばれるそうだ。
 見学するのは、旧御所の客殿である。本堂は東山天皇の中宮、承秋門院の女院御所を移築したものであり、四脚門・車寄せも御所より移築されたものであるそうだ。
 残念ながら、室内および室内からの撮影は禁止だった。実相院の客殿は、黒光りする床に庭園の景色が映り 込む「床紅葉」で有名だが、その写真は撮れない。
 実相院の拝観を終え、目の前の停留所で発車を待つ四条河原町行のバスに乗った。バスは市内に入って混んできた。高島屋がある四条河原町で降り、ちょっと疲れたので、「永楽屋」という和菓子屋の喫茶室に入って、コーヒーとどら焼きを食べる。
 今夜の夕食は、時々京都に行っている娘の薦めで、富小路通にある「あや富」という小料理屋さんに決めていた。

143.実相院門跡
叡山電車を八幡前で降りて、バス停を探すのにちょっと手間取ったが、実相院行のバスが待たずに来た。終点のバス停のすぐ前にこの門があった。

Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影(f​4.5​ 1/250秒 ​18​mm ISO200)露出補正 なし
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144.石庭
実相院には2つの庭園がある。そのうちのひとつが玄関を入って客殿の縁から右手に見える、比叡の山並みを借景にしたこの石庭だ。少し前だったら左手のモミジがきれいだったと思う。​

Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影 (f​4​ 1/250秒 ​18​mm ISO200) 露出補正 なし
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145.石庭に名残りのモミジ -1
折角、紅葉を見に来ているので、落葉で地面が埋め尽くされる名残りのモミジを撮っておいた。

Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影  (f​4​.8 1/250秒 ​48​mm ISO250) 露出補正 なし
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146.石庭に名残りのモミジ -2
客殿の廊下を進むと左へ折れる。そこから見た石庭のモミジだ。

Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影 (f​5.6 1/250秒 ​102mm ISO1400) 露出補正 なし
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147.石庭に名残りのモミジ -3
客殿の裏側に廻り、名残りのモミジを撮る。石庭でのモミジの被写体はこれだけだ。

Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影  (f​4.8 1/250秒 ​52mm ISO250) 露出補正 なし
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148.客殿の奥 -1
客殿に沿って左へと折れる。葉は大部分が落ちてしまったが、このモミジは鮮やかな紅色だ。享保6年(1721)に承秋門院旧御殿より移築 された客殿(現本堂)は、数多くの障壁画とあいまって宝永度御所建築を知る上で貴重な存在だそうだ。写真に録ることは許されていない。​

Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影  (f​3.8 1/250秒 ​24mm ISO640) 露出補正 なし
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149.客殿の奥 -2
前の写真と同じモミジだが、もう少し早ければ、もっときれいだったと思う。

Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影  (f​3.8 1/250秒 ​24mm ISO800) 露出補正 なし
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150.客殿の奥から石庭を眺める
ここは客殿の廊下の曲がり角だが、石庭を眺めるところが設けられているのだろうか。

Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影(f​8 1/250秒 ​18mm ISO200)露出補正 なし
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151.池泉回遊式の庭 -1
客殿とその先の書院の間には、実相院のもう一つの庭、池泉回遊式の庭がある。特に部屋の黒い床に木々が反射する、新緑、紅葉の頃の光景は「床緑」「床紅葉」と呼ばれ知られている。​

Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影  (f​3.5 1/250秒 ​18mm ISO​75​0) 露出補正 なし
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152.池泉回遊式の庭 -2​
池にはモリアオガエルが生息している​という。​

Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影  (f​3.5 1/250秒 ​18mm ISO​64​0) 露出補正 なし
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153.石庭の石仏
​客殿は写真は撮れなかったが、部屋は見ることが出来た。狩野派の画家たちが描いた襖絵などがたくさんあり、襖や戸、障壁画として使われているという。客殿を見学し終えて、資料室を見て、再び玄関へと戻った。

Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影  (f​3.8 1/250秒 ​24mm ISO​200) 露出補正 なし
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154.四条河原町「あや富」
実相院の門前から四条河原町行の路線バスが出ていた。これ幸いと乗り込む。町なかに入ってくると次第に混み始めた。終点だから降りる心配もいらない。夕方5時半に四条河原町に着いた。「永楽屋」でお茶にした後、四条通を四条烏丸のほうへぶらぶらと歩く。富小路通りを左に入る。探していた「あや富」があった。まだ、時間も早く、カウンターに席がとれた。さしみも旨かったし、目の前で揚げてくれる天ぷらも旨かった。その料理人は福井の出身だそうで、薦めてくれた福井の銘酒を楽しんだ。 ​​

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8​ 1/​8​​​​​00秒 9mm ISO​3200​ ) 露出補正 なし
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155.寺町京極アーケード
再び、四条通を河原町方面へ歩く。左手に寺町京極というアーケードがあった。京都を北は紫明通から南は五条通まで、南北に貫く寺町通がある。三条通から四条通までは、寺町京極商店街である。そのアーケード商店街を少し歩いて見る。​

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.5​ 1/​​​​​640秒 ​17​mm ISO​3200​ )露出補正​+​​0.7段​
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156.錦天満宮
寺町京極商店街の50mくらい河原町寄りに、並行して新京極通というのがあった。ここは観光客向けの店が多いように感じる。寺町京極商店街と新京極通とを結ぶ路地の先に、錦天満宮というのがあった。菅原道真を祀る。京の台所として知られる錦市場の東の端にあり、学業に加え商売繁盛も御利益に謳われているという。 ​

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.5​ 1/​​​​​320秒 ​15​mm ISO​3200​ )露出補正​+​​0.7段
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157.京都タワー
​夜になり、京都タワーが鮮やかに浮かび上がっていた。このタワーは1964年にできた。​タワーの姿は、市内の町家の瓦葺きを波に見立て、海のない京都の街を照らす灯台をイメージしたものである​という。​台座となっている9階建ての京都タワービルの高さが31mで、搭の高さが100m、計131mの高さは、京都一の高さだそうだ。建設当時、東寺の塔よりも高いものは建てないことが不文律となっていた京都市で歴史的景観との調和のありようが争点となった​ようだ。古都京都にふさわしいのかどうか、疑問に思う人は多いと思う。​​

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8 1/​​​​​250秒 ​9mm ISO​3200​ ) 露出補正 ​なし
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