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2022年5月17日

武蔵嵐山 ホソオチョウとウスバシロチョウ 4月25日

ホソオチョウにはちょっと遅いかな、ウスバシロチョウには少し早いかな、と思いつつ好天に誘われて、武蔵嵐山へ出かけた。自宅から、保土ヶ谷バイパスを走り、東名横浜から東名高速に入ったが渋滞はなく、快適なドライブとなった。昨年は、トイレだけしか開いていなかった狭山PAも、全面オープンされていて、入ってくる車の数も多い。
 関越を東松山で下りた。そこからまだ、30分弱かかる。10時に武蔵嵐山のオオムラサキの森活動センターの駐車場に着いたが、なんと、ここも月曜日は休館日で駐車場に入れなかった。しかし、この辺りはまだ空き地もあって、何とか車を停めることが出来た。
 都幾川の側からフィールドに入る。ツマキチョウが翔んでいた。ウスバシロチョウが翔ぶエリアには、すでに3人ほど先客がった。「おはようございます。お邪魔します」と声を掛けて、ウスバシロチョウを追う。午前中の早い時間は、なかかな花には止まらない。
 いま、NHKの大河ドラマで、鎌倉幕府の御家人として登場する畠山重忠が住んだという菅谷館跡の草原へ移動した。タイミングが合えば、あちらこちらでふわふわと翔んでいる姿が見られるが、この日は、たまにウスバシロチョウがが翔んでくるものの、ホソオチョウの姿は見られない。やっと、1頭探し出したが活動が不活発なので探しにくい。
 再びウスバシロチョウのエリアに戻る。12時近くなっていたが、ハルジオンの花で吸蜜する個体も多くなった。一昨日は舞岡公園でツマキチョウを撮ったが、この日はホソエガラシに産卵しようとする雌が多かった。そのあと、都幾川の河原を歩いてみたが、成果は得られなかった。

000_220425018 X700 〇武蔵嵐山 ホソオチョウ♀ Z50 18-140.jpg
やっと見つけたホソオチョウ雌 2022年4月25日 埼玉県武蔵嵐山

001_220425104 X800 △武蔵嵐山 ホソエガラシ RX10M4.jpg 1.ツマキチョウ雌 -1
この日最初に撮ったチョウは、アブラナ科のホソエガラシに産卵しようとアプローチするツマキチョウだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
002_220425116 X800 ◎武蔵嵐山 ピラカンサ RX10M4.jpg 2.ウスバシロチョウ雌 -1
ウスバシロチョウがピラカンサの小枝の葉に止まって、ストローを伸ばして吸蜜している。よく見ると交尾嚢を付けている。もう雌が発生しているのだ。本種の発生時期は年々早まっているように思える。ピラカンサは和名を常磐山査子(トキワサンザシ)という。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 160mm ISO100 ) 露出補正 なし
003_220425128 X800 ◎武蔵嵐山 ピラカンサ RX10M4.jpg 3.ウスバシロチョウ雌 -2
同じ個体である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 73mm ISO100 ) 露出補正 なし
004_220425132 X800 ◎武蔵嵐山 交尾嚢 ピラカンサ RX10M4.jpg 4.ウスバシロチョウ雌 -3
この画像では交尾嚢がはっきりと見える。多くのウスバシロチョウは翔び回っていて、なかなか撮影チャンスがない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 201mm ISO100 ) 露出補正 なし
005_220425146 X800 ◎武蔵嵐山 RX10M4.jpg 5.アゲハ雄 -1
ウスバシロチョウガ翔んでいるエリアから、菅谷館跡へと歩いて行く途中に咲くツツジにアゲハがやってきた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 121mm ISO200 ) 露出補正 なし
006_220425144 X800 △武蔵嵐山 交尾嚢 ピラカンサ RX10M4.jpg 6.アゲハ雄 -2
連写していたら、翔び立っていった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 121mm ISO125 ) 露出補正 なし
007_220425155 X800 ◎武蔵嵐山 RX10M4.jpg 7.ホソオチョウ雌 -1
菅谷館跡の広い草原にきた。食草であるウマノスズクサなども生えていて、発生のタイミングが合うとあちらこちらで多くの個体がふわふわと翔んでいるのがみられる。それらほとんどが雄であるが、この日は雄の姿が見えなかった。雄の発生の第一陣は既に終わってしまったようだ。これはやっと見つけた雌である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 53mm ISO100 ) 露出補正 なし
008_220425157 X800 ◎武蔵嵐山 RX10M4.jpg 8.ホソオチョウ雌 -2
以下の写真を含め同じ個体である。本種は人為的に持ち込まれた外来種で原産地は韓国であろう。何年か前に韓国旅行をしたときに、目撃したことがあった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 175mm ISO100 ) 露出補正 なし
009_220425004 X800 〇武蔵嵐山 ホソオチョウ♀ Z50 18-140.jpg 9.ホソオチョウ雌 -3
アカボシゴマダラと同じく外来種ではあるが、美しい姿をしているので、つい撮りたくなってしまうチョウだ。日本で成虫は4月から11月近くまで発生を繰り返すようである。季節による斑紋の違いはないように思う。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
010_220425035 X800 〇武蔵嵐山 ホソオチョウ♀ Z50 18-140.jpg 10.ホソオチョウ雌 -4
周囲の環境が分かるように広角端で撮った。菅谷館跡は鎌倉時代の有力御家人である畠山重忠が文治2年(1187年)までには住み始めていたと言われる中世の大事な遺跡である。元久2年(1205年)、武蔵国二俣川合戦の際、重忠はこの館から出陣したことが鎌倉幕府の記録「吾妻鏡」に記されている。武勇の誉れ高く、その清廉潔白な人柄で「坂東武士の鑑」と称されたという。畠山重忠像は菅谷館跡・二ノ郭の土塁上に、昭和4年(1929)に造られた竹筋コンクリート製の像建っている。平成23年度に嵐山町の文化財に指定された。昭和48年(1073年)5月、関東の有力豪族である畠山氏の館に起源をもつ城館跡として国の史跡に登録され、平成20年(2008年)3月には比企城館跡群菅谷館跡と名称が変更された。写真の左側に見える建物は埼玉県立嵐山史跡の博物館である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO180 ) 露出補正 なし
011_220425041 X800 〇武蔵嵐山 ホソオチョウ♀ Z50 18-140.jpg 11.ホソオチョウ雌 -5
この日、ホソオチョウを見かけたのはこの1頭のみだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3  1/500秒 140mm ISO220 ) 露出補正 なし
012_220425173 X800 ◎アゲハ 武蔵嵐山 RX10M4.jpg 12.アゲハ雄 -3
菅谷館跡の原っぱに咲くカントウタンポポにアゲハが来て吸蜜する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 201mm ISO100 ) 露出補正 なし
013_220425178 X800 ◎アゲハ 武蔵嵐山 RX10M4.jpg 13.アゲハ雄 -4
タンポポからタンポポへと飛び回る。次に止まったこの花には、何かの幼虫がいた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 206mm ISO100 ) 露出補正 なし
014_220425053 X800 ◎武蔵嵐山 ウスバシロチョウ Z50 18-140.jpg 14.ウスバシロチョウ -1
ウスバシロチョウのいるエリアに戻ってきた。12時を少し回った頃だが、この時間になるとハルジオンの花によく止まって吸蜜をするようになった。雌のように見えるが定かではない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3  1/500秒 140mm ISO110 ) 露出補正 なし
015_220425209 X800 ◎ツマキチョウ 武蔵嵐山 RX10M4.jpg 15.ツマキチョウ雌 -2
ツマキチョウの雌は、産卵する食草を探しているからだと思うが、雄に比べて飛び方が緩やかである。野生のホソエガラシ(細柄芥子)に絡んでいく。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 160mm ISO125 ) 露出補正 なし
016_220425219 X800 ◎ツマキチョウ 武蔵嵐山 RX10M4.jpg 16.ツマキチョウ雌 -3
同じ個体。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 160mm ISO160 ) 露出補正 なし
017_220425225 X800 ◎ツマキチョウ 武蔵嵐山 RX10M4.jpg 17.ツマキチョウ雌 -4
同じ個体。産卵している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 160mm ISO160 ) 露出補正 なし
018_220425079 X800 ◎武蔵嵐山 ウスバシロチョウ  ハルジオン Z50 18-140.jpg 18. ウスバシロチョウ -2
ウスバシロチョウは個体数が多く、次々と視界に現れる。陽光を浴びて活発に翔び、ハルジオンの花に摑まっては吸蜜をしている。雌雄は確認できないものの、すでに雌が多く発生している。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3  1/640秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
019_220425099 X800 〇武蔵嵐山 都幾川 Z50 18-140.jpg 19.都幾川(ときがわ)の河原
菜の花の咲く都幾川の河原から、下流方面を眺める。都幾川は、埼玉県西部を流れる荒川水系の一級河川である。地図を見てみると、この周辺にはまだまだチョウの撮影に適したところがありそうだ。早春が良いかもしれない。午後1時、車を停めたところに戻り、車中でパンと牛乳で昼食にして、帰路についた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3  1/640秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし


2020年7月15日

武蔵嵐山 菅谷館跡に舞うホソオチョウ 7月2日

オオムラサキが飛来するクヌギの樹のところから、ベニシジミやヒメウラナミジャノメを撮りながら、菅谷館跡へ移動した。
 菅谷館跡の広場に出て歩いていると、遠くで草の上を、地面から50cmくらいの高さでふわふわ翔ぶホソオチョウを見つけた。一視野に2~3頭が目に入る。♀もいる。まず、傍にいた♀から撮影を始めた。♂の白さが目だつ半面、♀は黒い。見るとその草むらにはウマノスズクサを多く見ることが出来た。蔓性だが、絡む木もない。産卵する姿も見られたし、幼虫もいた。 ♂もそのほとんどがきれいな個体だった。まだ、発生初期なのだろうと思う。他にカメラマンもおらず、そのホソオチョウたちを小一時間独占した。
 何せ、低いところを翔ぶので、立ったり座ったりで体力を使う。汗びっしょりになってしまった。
 なお、ホソオチョウは外来種で、国立環境研究所の侵入生物データベースによれば、日本に定着しているのは韓国亜種 S. m. koreanus と考えられている要注意外来生物である。国内での初記録は1978年の東京都日野市、この時点で、既に定着していたと考えられている。関東・近畿の各都府県、静岡、岐阜、岡山、山口、福岡の各県で見られ、国外からの持込も国内での分布拡大も,"放蝶ゲリラ"による人為的な放蝶によると考えられているそうだ。  1980年代に東大構内で発生した際には、成虫の駆除により根絶された。

 01_200702170 X800 RX10M4.jpg    1.ヒメウラナミジャノメ -1
日本全国に分布し、何処にでもいるごくごく普通種である。背丈の低い草地に多い。年3~4回発生するようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO800 ) 露出補正 +0.7段
02_200702025 X800 D5300 TAMRON 90.jpg 2.ヒメウラナミジャノメ -2
ハルジオンの花を好むようだ。裏面の模様は繊細である。

Nikon D5300 TAMRON 90mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影  (f4.5 1/1000秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
03_200702024 X800 D5300 TAMRON 90.jpg  3.ベニシジミ -1
春型に比べ、オレンジ色の部分が黒化している。春から秋まで年4~6回発生する。

Nikon D5300 TAMRON 90mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影  (f4.5 1/640秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
04_200702172 X800 RX10M4.jpg 4.ホソオチョウ♀ -1
広い草地の一角に数頭のホソオチョウが飛んでいた。草の中にほとんど真っ黒に見える♀がいた。あまり活発に飛ばない。この草地にはホソオチョウの食草であるウマノスズクサがたくさん生えている。   

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 78mm ISO125 ) 露出補正 +0.7段
05_200702182 X800 RX10M4.jpg 5.ホソオチョウ♀ -2 産卵
ウマノスズクサの葉に産卵していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 155mm ISO400 ) 露出補正 +0.7段
06_200702186 X800 RX10M4.jpg 6.ホソオチョウ♂と♀
右手前の♂に焦点を合わせたが、その左奥に♀がいる。♂は葉で隠れていて、♀に気がつかないのだろうか。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 53mm ISO200 ) 露出補正 +0.7段
07_200702193 X800 RX10M4.jpg 7.ホソオチョウ♂ -1
前の写真と同じ個体。春型に比べてやや大きく、尾状突起がさらに長いように見える。きれいな個体だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 17mm ISO125 ) 露出補正 +0.7段
08_200702209 X800 RX10M4.jpg 8.ホソオチョウ♂ -2
前の写真と同じ個体だが、位置を換えて、ロー・アングルで撮った。低いところに止まるので、撮りにくい。立ったり、しゃがんだりで疲れてしまう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 10mm ISO100 ) 露出補正 +0.7段
09_200702216 X800 RX10M4.jpg 9.ホソオチョウ♂ -3
生まれたばかりのような瑞々しい個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO200 ) 露出補正 +0.7段
10_200702029 X800 D5300 TAMRON 90.jpg 10.ホソオチョウ♂ -4
ウマノスズクサに止まっているが、その左側に大きな幼虫が見える。 

Nikon D5300 TAMRON 90mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影  (f5 1/640秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
11_200702220 X800 RX10M4.jpg 11.ホソオチョウ♀ -3
♀はこのようにして、あまり活動しない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 +0.7段
12_200702228 X800 RX10M4.jpg 12.ホソオチョウ♀ -4
訪花している個体が見られない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 +0.7段
13_200702036 X800 D5300 TAMRON 90.jpg 13.ホソオチョウ♀ -5
裏面後翅のやや内側の外縁の赤と青の斑紋がきれいだ。赤もなかなか言い表すのが難しい。紫みの明るい紅色(萩色)をしている。青も空色がかった光沢のある青で深みがある。韓国的な色彩を感じさせる色だ。

Nikon D5300 TAMRON 90mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影  (f5 1/500秒 90mm ISO220 ) 露出補正 なし 
14_200702040 X800 D5300 TAMRON 90.jpg 14.ホソオチョウ♀ -6
♀の表面は黒い。遠くから見るとジャノメチョウが飛んでいるようだ。 

Nikon D5300 TAMRON 90mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影  (f5 1/500秒 90mm ISO110 ) 露出補正 なし
15_200702238 X800 ◎武蔵嵐山 RX10M4.jpg 15.ホソオチョウ♂ -5
草むらの中にいるので良い構図で撮るのが難しい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 218mm ISO125 ) 露出補正 +0.7段
16_200702239 X800 RX10M4.jpg 16.ホソオチョウ 飛翔
ゆっくり飛んでいるように見えるのだが、飛翔写真は難しい。やっと1枚というところ。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 なし
17_200702244 X800 RX10M4.jpg 17.ホソオチョウ♂ -6
背景が草で、密集しているので、ボケも少ない。撮りにくいチョウだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
18_200702252 X800 RX10M4.jpg 18.ツマグロヒョウモン♀
羽化したてのきれいなツマグロヒョウモン♀が飛んできた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 125mm ISO125 ) 露出補正 なし
19_200702257 X800 RX10M4.jpg 19.ホソオチョウ♀ -7
同じような写真ばかりになってきてしまった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 125mm ISO125 ) 露出補正 なし
20_200702057 X800 D5300 TAMRON 90.jpg 20.ホソオチョウ♀ -8
この個体は特に黒かったように思う。

Nikon D5300 TAMRON 90mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影  (f5.6 1/500秒 90mm ISO250 ) 露出補正 なし
21_200702062 X800 D5300 TAMRON 90.jpg 21.ベニシジミ -2
小一時間、菅谷館跡の草地でホソオチョウを撮った。そのあと、オオムラサキが来ているかなと、再度、例のクヌギの樹へ戻ることにした。 そこで♂が開翅する様子を撮ることが出来たのはラッキーだった。そして最後に、ギンイチモンジセセリ、ホソバセセリでもいないかと期待して、都幾川の河川敷へ行ってみた。残念ながら思いは叶えられなかった。ハルジオンで吸蜜するベニシジミが多かった。

Nikon D5300 TAMRON 90mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影  (f5.6 1/800秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
22_200702064 X800 D5300 TAMRON 90.jpg 22.ベニシジミ -3
ベニシジミの♂♀の同定は私は難しい。さて、都幾川河川敷は早々に引き上げ、管理センターへ戻った。

Nikon D5300 TAMRON 90mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影  (f5.6 1/640秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし


2020年5月 6日

武蔵嵐山 チョウと歴史の散歩(2) 4月22日

菅谷館から都幾川の左岸へ出た。都幾川は昨年10月、大型台風19号で堤防が決壊し、埼玉県東松山市早俣地区が浸水した。都幾川は、埼玉県西部を流れる荒川水系の一級河川である。武蔵嵐山とは、埼玉県比企郡嵐山町にある観光地、渓谷、駅等の名称で、1928年(昭和3年)に、日本の公園の父と言われる造園家の本多静六が当地を訪れ景観を眺めたところ、京都の嵐山の風景によく似ていることから、「武蔵嵐山」と命名され評判になり、多くの観光客が訪れている。一般的に槻川橋や二瀬橋周辺から上流域にある嵐山渓谷付近の大平山や正山を眺める風景の事を指すそうだ。オオムラサキの森活動センターの駐車場の前の道をまっすぐ都幾川に出ると二瀬橋がある。
 二瀬橋から、オオムラサキの森活動センターの駐車場の戻ったところ、丁度、出入り口のゲートが閉められようとしているところだった。いつもは夕方5時まで利用出来るようだが、今はお昼で閉められる。活動センターの方に、ホソオチョウが飛んでいなかったとお話ししたところ、「気温が低く、すぐ陽が陰ってしまったので駄目だったのでしょう。ホソオは夏にも発生しますからまた来てください。」と言われた。
 駐車場を開けていただいて車を動かす。二瀬橋を渡って、右へ、鎌形八幡神社へ向かった。木曽義仲の出生の地というが、さびれた感じだった。

23.都幾川の河原
二瀬橋のたもとから、河原に下りてみた。昨年の台風19号では下流が氾濫したというが、今は穏やかな流れである。都幾川は二瀬橋の少し手前で槻川と合流する。向こうの橋はその槻川に架かる県道173号線の 槻川橋だ。その向こうが嵐山渓谷と呼ばれるところだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f4 1/500秒 37mm ISO200 ) 露出補正 なし
023)200422100 X800 武蔵嵐山 都幾川 RX10M4.jpg
24.菜の花
河川敷には菜の花が多く咲いていた。河川敷や川の土手をまっ黄色に染めて咲く菜の花は、春の風物詩でもあるが、この菜の花が実は1種類だけではないのだそうだ。セイヨウアブラナとセイヨウカラシナがある。私には区別がつかない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f3.5 1/500秒 22mm ISO160 ) 露出補正 なし
024)200422103 X800 武蔵嵐山 都幾川 RX10M4.jpg
25.河原に積まれた石
河原にはいくつもの積み石がなされていた。なかなか良い形をした積み石がある。山ではケルンというが。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f3.5 1/500秒 24mm ISO200 ) 露出補正 なし
025)200422105 X800 〇武蔵嵐山 都幾川 RX10M4.jpg
26.セグロセキレイ
流れの向こう側にセグロセキレイがいた。家の近くではハクセキレイは良く見るが、セグロセキレイを見るのは初めてだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO500 ) 露出補正 なし
026)200422109 X800 〇武蔵嵐山 都幾川 セグロセキレイ RX10M4.jpg
27.二瀬橋から
瀬とは流れの急なところを言うが、都幾川と槻川(つきがわ)が合流する二瀬はどちらの川も瀬になっている。都幾川はときがわ町の大野峠や堂平山から発して東流し、槻川は堂平山、白石峠より、西へ流れ出し、山間を縫って東秩父村を通過して東へ流れる。そしてここ二瀬で合流し、ここより下流を都幾川という。そして都幾川は荒川に合流する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
027)200422114 X800 〇武蔵嵐山 都幾川 RX10M4.jpg
28.槻川の流れと菜の花
二瀬橋に上がって、槻川側の流れと菜の花を眺める。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f4 1/500秒 78mm ISO250 ) 露出補正 なし
028)200422120 X800 〇武蔵嵐山 都幾川 二瀬橋から RX10M4.jpg
29.都幾川の流れ
二瀬橋を対岸の方へ進むと都幾川の流れが見える。左側の堤は桜並木になっている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f3.5 1/500秒 35mm ISO200 ) 露出補正 なし
029)200422117 X800 〇武蔵嵐山 都幾川 二瀬橋から RX10M4.jpg
30.オオムラサキ活動センター
二瀬橋からオオムラサキの森周辺を歩いて、活動センターに戻った。東屋の近くのエノキの木にいくつかのネットが被せられていた。オオムラサキの幼虫が保護されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO400 ) 露出補正 なし
030)200422130 X800 〇武蔵嵐山 オオムラサキ幼虫 RX10M4.jpg
31.オオムラサキ4齢幼虫
オオムラサキの寿命は約1年。夏にエノキに産み付けられた卵は、約6~10日で孵化する。孵化したばかりの幼虫は1齢幼虫といい、以後、脱皮をするごとに2齢、3齢と進み、4齢幼虫で越冬する。そして冬を越しエノキの葉が芽吹き始める4月中旬、活動を再開した4齢幼虫はエノキの葉を食べる。これはその4齢幼虫だ。褐色をしているがエノキの新芽を食べて緑色になってくる。そして5齢幼虫、6齢幼虫(終齢幼虫)まで成長する。十分に成長した6齢幼虫はエノキの葉裏で蛹になり、6月下旬頃から羽化が始まる。成虫が見られるのは1年のうち、夏のわずかな期間だ。成虫はその間に交尾・産卵を行い、次の世代へと命を繋ぐ。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f2.8 1/500秒 9mm ISO320 ) 露出補正 なし
031)200422127 X800 〇武蔵嵐山 オオムラサキ幼虫 RX10M4.jpg
32.鎌形八幡神社
オオムラサキ活動センターのU氏と少し話をさせていただき、閉めかけていた駐車場の門を開けていただき、お礼を述べて、いま歩いてきた二瀬橋を渡り、その先を右折して、鎌形八幡神社へ行った。鎌形八幡神社は、延暦年間に坂上田村麻呂が宇佐神宮の神霊を迎えて祀ったのが始まりと伝えられる社。その後は、源氏の氏神として信仰された。鳥居から参道がまっすぐ伸び、その先に石段があって拝殿、本殿がある。あまり手が入れられていない感じがした。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f3.2 1/500秒 16mm ISO3200 ) 露出補正 +0.3段
032)200422137 X800 武蔵嵐山 鎌形八幡神社 RX10M4.jpg
33.嵐山町と木曽義仲
「木曽義仲公」の旗が立っている。木曾義仲はこの地で生まれたと伝えられていて、彼の活躍した舞台は木曾、信濃、北陸、そして京の都などが挙げらるが、ここ嵐山町と義仲の関連を知る人は少ないようだ。しかし義仲の子の義高や、妻の山吹姫は鎌倉街道  上道に関係して登場する人物なのだそうだ。上道 (かみつみち)は鎌倉→ 化粧坂→ 瀬谷→ 本町田→ 府中→ 所沢→ 入間→ 笛吹峠→ 奈良梨→ 山名→ 高崎というルート

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f3.2 1/500秒 16mm ISO3200 ) 露出補正 +0.3段
033)200422144 X800 武蔵嵐山 鎌形八幡神社 RX10M4.jpg
34.木曽義仲産湯の清水
ここに「木曽義仲産湯の清水」があるというので、見落としてはいけないと思っていた。しかし、どこがそうなのか判らなかったが、実はこの写真の柄杓が置いてある手水舎へ「木曽義仲産湯の清水」が引き込まれているようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f3.2 1/500秒 16mm ISO3200 ) 露出補正 +0.3段
034)200422146 X800 武蔵嵐山 鎌形八幡神社 RX10M4.jpg
35.拝殿と本殿
鎌形八幡神社の本殿は、拝殿に覆われており、室町時代の建築様式を伝え、ご神体として僧形八幡像を祀っている。 本殿の建立年代は、棟札に「奉再建立正八幡宮御神殿于時寛延ニ己巳暦三月朔日遷宮」とあり、寛延2年(1749年)である。しかし、新材がかなり含まれ、何度かの修理を経ているものと考えられる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f2.4 1/320秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 -0.7段
035)200422151 X800 武蔵嵐山 鎌形八幡神社 RX10M4.jpg
36.拝殿の彫刻
拝殿・本殿は簡素なつくりではあるが、拝殿の向拝の上に彫刻が施されていた。彩色もこの彫刻部分にのみ施されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f3.5 1/40秒 29mm ISO3200 ) 露出補正 +0.3段
036)200422149 X800 武蔵嵐山 鎌形八幡神社 RX10M4.jpg
37.ホウチャクソウ 宝鐸草
拝殿のわきにホウチャクソウが咲いていた。この花は雑木林などの樹間のひらけた場所に群生する。初夏に地味だが白から緑へのグラデーションが美しい花をつける。ホウチャクソウは草丈は30-60cmになり葉は互生、茎は上部で分かれる。宝鐸(ほうちゃく)とは寺院建築物の軒先の四隅に吊り下げられた飾りであり、風鐸(ふうたく)ともいう。垂れ下がって咲く姿がこの宝鐸に似ている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO1600 ) 露出補正 なし
037)200422155 X800 武蔵嵐山 鎌形八幡神社 ホウチャクソウ RX10M4.jpg
38.鎌形八幡神社の境内
本殿参道の石段の上から境内を眺める。真っすぐに伸びる境内の参道の左側に「木曽義仲産湯の清水」が引き込まれている手水舎があり、参道の先には簡素な門がある。扁額がかかっていたが読めなかった。その門の先には鳥居がある。右から伸びた赤いモミジ良い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO1250 ) 露出補正 なし
038)200422157 X800 武蔵嵐山 鎌形八幡神社 RX10M4.jpg
39.ノムラモミジ
先週、横浜の「県立四季の森公園」で見てきた赤いモミジを参考にすれば、これはイロハモミジの赤葉品種と思う。色はあまり鮮やかではなかった。   

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f4 1/320秒 190mm ISO3200 ) 露出補正 なし
039)200422159 X800 〇武蔵嵐山 鎌形八幡神社 RX10M4.jpg
40.ヤエザクラ
ほぼ満開だった。今にも開きそうな蕾には八重の花びらがびっしりと詰まっていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO160 ) 露出補正 なし
040)200422173 X800 武蔵嵐山 鎌形八幡神社 RX10M4.jpg


2020年5月 3日

武蔵嵐山 チョウと歴史の散歩(1) 4月22日

今年の春は、天候がなかなか定まらない。やっと昨日今日と晴れ時々曇りといったような天気予報だったので、東武東上線の武蔵嵐山を歩いてみようと思った。2016年3月26日に、東武東上線に東京メトロ副都心線・東急東横線・みなとみらい線直通列車が走るようになり、横浜からも乗り換えなしで武蔵嵐山の2っ手前の森林公園まで行くことが出来るようになった。ここへは一度だけ、池袋から東武東上線に乗ってきたことがあった。池袋から57.1kmある。
 昨年は4月23日に車で来ている。車でも東名→圏央道→関越を走って、2時間近くかかる。第三京浜→環八→関越で来るのと時間的にはほぼ同じだ。
 午前10時ごろ、「オオムラサキ活動センター」の駐車場に入った。散歩を求めて来ている人たちで混むかと思ったが、1台しか止まっていなかった。ここに「オオムラサキの森」が整備されたのは1986年(昭和61年)、埼玉県により買収・整備され、オオムラサキの保護や森づくりの活動拠点として嵐山町に託された。森の広さは約1.7ヘクタールで、保全観察林、展示見本林、実験林、観察林の4つの区域に分かれている。さらに、「オオムラサキの森活動センター」も(財)日本宝くじ協会の助成を受けて建築されている。
 まず、この「オオムラサキと森」と都幾川の間にある「蝶の里公園」を歩き、「菅谷館跡」、都幾川河畔へ行ってみることにする。狙いはウスバシロチョウとホソオチョウだったが、都幾川のほうへ下りて行ったところで、さっそく数頭のウスバシロチョウが舞っていた。ところが11時少し前には曇ってきてしまい、そのウスバシロチョウたちは、どこへ行ってしまったのか、全く飛ばなくなった。菅谷館跡でもホソオチョウは飛んでいない。気温も下がってきた。どうやら、チョウはこれまでのようだ。

1.ショカツサイ
「蝶の里公園」を歩いていると紫色のショカツサイが多く咲いていた。ツマキチョウの食草でもある。ツマキチョウはこの日、1頭を目撃しただけだった。余談だが、今年はCOVID19のため、小石川植物園が3月27日から当分の間、休園となっていてツマキチョウを撮りに行けないでいる。 

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f4 1/500秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
001)2004022176 X800 〇武蔵嵐山 ショカツサイ D5300 TAMRO 90.jpg
2.ヒメウラナミジャノメ -1
ヒメウラナミジャノメが多く飛んでいる。このチョウはなかなか良いところに止まってくれないので、良い写真が撮れない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
002)200422005 X800 〇武蔵嵐山 RX10M4.jpg
3.ウスバシロチョウ -1
都幾川の方へ下りていくと、ウスバシロチョウがフワフワと飛んでいた。時間は10時半だが、ハルジオンなどが咲いていても、この時間は吸蜜をしない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 87mm ISO100 ) 露出補正 なし
003)200422016 X800 〇武蔵嵐山 RX10M4.jpg
4.ウスバシロチョウ -2
これも同じように地面に止まった。絵にならないが、記録として撮っておく。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 136mm ISO100 ) 露出補正 なし
004)200422010 X800 〇武蔵嵐山 RX10M4.jpg
5.ウスバシロチョウ 交尾 -1
愛好家の方が来られていて、その方が、♀が草の上に止まっていて、そこへ♂がさっと下りてきて交尾をしたシーンを見ておられた。少し人為的に移動させ、撮影されていたので、私も撮らせていただいた。まずはマクロレンズで。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f4 1/800秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
005)2004022179 X800 ◎武蔵嵐山 D5300 TAMRO 90.jpg
6.ウスバシロチョウ 交尾 -2
次にSONY Cyber-shot RX10 Ⅳ の180㎜近くで撮った。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 183mm ISO100 ) 露出補正 なし
006)200422025 X800 〇武蔵嵐山 RX10M4.jpg
7.ウスバシロチョウ 交尾 -3
今度は広角端 9mm でローアングルで撮った。ウスバシロチョウが翔ぶ環境がわかる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
007)200422032 X800 ◎武蔵嵐山 RX10M4.jpg
8.ベニシジミ
ハルジオンにベニシジミが。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 206mm ISO1320 ) 露出補正 なし
008)200422043 X800 〇武蔵嵐山 RX10M4.jpg
9.イヌザクラ 犬桜
ウスバシロチョウは、午後になると花に来るようになるので、先に「菅谷館跡」へ行ってホソオチョウを撮ろうと移動する。そこに大きな樹があった。木の高さは10m以上ある。その場では何という木の花なのか判らなかった。帰宅してネットで検索してみると、イヌザクラの花に似ている。葉の形状からもイヌザクラと思える。サクラの仲間だがサクラには見えない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
009)200422047 X800 〇武蔵嵐山 イヌザクラ RX10M4.jpg
10.菅谷館跡
菅谷館(すがややかた)は鎌倉時代の初めに畠山重忠が居館したところと伝えられている。館というが、それは城のようである。戦国時代に拡張されて現在のような5っの郭を持つ大規模な城郭になったと説明されている。wikipediaによれば、菅谷館とは、武蔵国男衾郡(現在の埼玉県比企郡嵐山町)にあった日本の城である。菅谷城とも呼ばれる。昭和48年(1973年)、国の史跡に指定された。館跡には「埼玉県立嵐山史跡の博物館」が設けられている。2017年(平成29年)4月6日、「続日本100名城」(120番)に選定された。とある。城郭の本丸があった原っぱに昨年はたくさんのホソオチョウが待っていた。しかし、今回は太陽は顔を出さず、ホソオチョウは全く姿を見せてくれない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
010)200422050 X800 武蔵嵐山 菅谷館跡 RX10M4.jpg
11.ヤエザクラ
嵐山史跡の博物館の方へも行ってみたがホソオチョウの姿は全くない。11時前になって、雲が出てきて陽が射さなくなり、気温も下がった。春のチョウは難しい。チョウの撮影は半分あきらめ、散歩することにした。ヤエザクラがきれいに咲いていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
011)200422055 X800 〇武蔵嵐山 菅谷館跡 RX10M4.jpg
12.畠山忠重の銅像
「埼玉県立嵐山史跡の博物館」のホームページを見ると、昭和4年(1929年)に造られた「竹筋コンクリート」製の像だそうだ。平成23年度に嵐山町の文化財に指定されたとのこと。大きな郭や深い空堀や土塁が見事に残る二の郭の土塁上に畠山さんが立っている。「竹筋コンクリート」 というのは珍しい。wikipediaによれば、畠山重忠は、平安時代末期から鎌倉時代初期の武将。鎌倉幕府の有力御家人。源頼朝の挙兵に際して当初は敵対するが、のちに臣従して治承・寿永の乱で活躍、知勇兼備の武将として常に先陣を務め、幕府創業の功臣として重きをなした。しかし、頼朝の没後に実権を握った初代執権・北条時政の謀略によって謀反の疑いをかけられて子とともに討たれた(畠山重忠の乱)。 存命中から武勇の誉れ高く、その清廉潔白な人柄で「坂東武士の鑑」と称された。 とあった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/400秒 16mm ISO3200 ) 露出補正 なし
012)200422073 X800 武蔵嵐山 菅谷館跡 RX10M4.jpg
13.「オオムラサキの森」
南側、都幾川への道を行くと「オオムラサキの森」という表示があった。一度、オオムラサキの季節に来てみようと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/400秒 16mm ISO3200 ) 露出補正 なし
013)200422058 X800 武蔵嵐山 菅谷館跡 RX10M4.jpg
14.アカハネムシ
もう一度「蝶の里公園」へ戻ってみることにして、城郭の中を歩く。時々、散歩をしている人に会うが人はほとんどいない。この辺りは三の郭の出入り口なるところで、三の郭から西の郭へ渡した木橋があった。その木橋の欄干に赤い虫がいた。ハンミョウかと思ったが、触覚を見ると刷毛のようになっている。私は甲虫はカブトムシとクワガタくらいしか知らない。帰宅して調べてみたが、なかなかヒットしない。そこで「赤い甲虫」で検索してみたところ、どうやらアカハネムシと判った。インターネットはIT革命だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO400 ) 露出補正 なし
014)200422067 X800 △武蔵嵐山 菅谷館跡 RX10M4.jpg
15.ムラサキケマン 紫華鬘
春に花を咲かせる野草だ。ツマキチョウなどが吸蜜するが、この日はツマキチョウも1頭目撃しただけだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
015)200422070 X800 〇武蔵嵐山 菅谷館跡 ムラサキケマン RX10M4.jpg
16.白い花のムラサキケマン
ムラサキ色の花が咲いているムラサキケマンのすぐ近くに咲いていた。花の形も葉の形もムラサキケマンだ。ムラサキケマンはその名の通り赤紫の花だが、これは頭部以外は白い色をしている。ムラサキケマンに稀に白い花があるらしい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO160 ) 露出補正 なし
016)200422071 X800 〇武蔵嵐山 菅谷館跡 RX10M4.jpg
17.土塁
「出枡形土塁」という。本廓は空堀と高い土塁によって守らている。さらに土塁には凸型に突き出た個所が作られていて敵軍の進入が効果的に防げるようになっていると説明されていた。土塁はほかにも設けれていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
017)200422075 X800 武蔵嵐山 菅谷館跡 RX10M4.jpg
18.都幾川への道
いかにもチョウが出てきそうな道だが、全く姿を現さなかった。真っすぐ行って下ると都幾川の左岸に出る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO800 ) 露出補正 なし
018)200422076 X800 武蔵嵐山 菅谷館跡 RX10M4.jpg
19.タツナミソウ 立浪草
春にはムラサキケマンとかオオイヌノフグリ、タチツボスミレといった可憐な花が楽しませてくれる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 36mm ISO1600 ) 露出補正 なし
019)200422077 X800 武蔵嵐山 菅谷館跡 RX10M4.jpg
20.タチツボスミレ 立坪菫
これも春にはおなじみの花だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO400 ) 露出補正 なし
020)200422079 X800 武蔵嵐山 菅谷館跡 RX10M4.jpg
21.ヒメウラナミジャノメ -2
ヒメウラナミジャノメは多く飛んでいた。陽が出ているときは活発に飛び回り撮り難いが、気温が下がってくると活動が鈍ってくる。普段は見ても撮らないチョウだが、この日はほかに撮るチョウもいない。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f4 1/800秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
021)2004022189 X800 ◎武蔵嵐山 D5300 TAMRO 90.jpg
22.ヒメウラナミジャノメ -3
同じ個体をカメラを持ち換えて、今度は広角端で撮った。このあと、いったんウスバシロチョウが飛んでいたところへ戻ってみたが、どこへ行ってしまったのか、1頭も飛んでいなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO250 ) 露出補正 なし
022)200422091 X800 ◎武蔵嵐山 菅谷館跡 RX10M4.jpg


2018年5月22日

武蔵嵐山(2) 史跡 菅谷館跡 4月19日

ここは埼玉県のほぼ中央にある。昨年来たときは、蝶の里公園から都幾川沿いに歩いたが、今回は 菅谷館 跡を歩いてみた。
 菅谷館跡は鎌倉幕府の有力御家人として知られる 畠山重忠 の館跡である。 菅谷城(すがやじょう)とも呼ばれる。昭和48年(1973年)、国の史跡に指定されたという。歩いてみると想像していたよりはるかに広かった。今回は中に入らなかったが、埼玉県立嵐山史跡の博物館がある。

15.菅谷館跡 本郭 (ほんぐるわ)  -1
現存する菅谷館(すがややかた)は戦国時代に拡張整備されていたと思われる。畠山重忠の館もおそらくこの郭の中にあったものと思われると書かれた説明版が立っていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 12mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
16. 菅谷館跡 本郭 -2
眼に入る新緑が爽快である。草原の輝きが広がる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 23mm ISO160 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
17.出枡形土塁
本郭は唐掘りと高い土塁によって守られている。さらに土塁には凸状に突き出た出枡形が造られていて、敵軍の侵入が効果的に防げるようになっていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
18.忠魂祠
戦没者を追悼する「忠魂祠」があった。昭和40年に大改修が実施されたが、その後50年が経過し劣化が進んでいるそうだ。さらに平成23年の東日本大震災の影響により、基礎部分に亀裂が入り、応急的な補修が行われている。 県内一立派なものと言われており、戦争の犠牲者の御霊を合祀し、平和を願う礎として永年にわたり守られてきているという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 13mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
19.二の郭
本郭の北西側には二の郭跡の草原が広がっている。本郭跡と同じように広い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 12mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
20.畠山忠重像
二の郭の土塁を上がっていくと、 源平争乱から鎌倉幕府創立期にかけて、多くの武勇や逸話を残した武将として有名な畠山忠重の像があった。菅谷館跡は、古くから畠山重忠が暮らしていた地と伝えられている。「忠重公冠題百字碑文」というのがあったが、漢文で書かれていて内容が解らなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO640 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
21.埼玉県立嵐山史跡の博物館
菅谷館の搦手門跡の近くにある。写真は二の郭側から見た建物裏側である。wikiopediaによれば、昭和51年(1976年)に埼玉県立歴史資料館として開館。平成18年(2006年)4月1日に現在の名称になった。城館跡、寺院跡、武蔵武士、板碑・五輪塔・宝篋印塔などの中世石造物、鎌倉街道上道などをテーマとする博物館で、主に古代から中世にかけての比企郡に関わる歴史資料を扱っている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1000秒 9mm ISO640 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
22.埼玉県立嵐山史跡博物館 玄関
三の郭跡を北側へ突っ切って、駐車場の脇から博物館の玄関前に出た。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 21mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
23.空堀跡
説明板には「ここは三の郭から二の郭に通ずる連絡路と推定されます。この連絡路は幅が狭く、入り組んでいて、敵軍が簡単には二の郭に侵入できないよう工夫されています。」と記されていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 15mm ISO125 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
24.都幾川
ホタルの里の脇を通って都幾川に出た。菜の花が咲いていてツマキチョウも飛んでいた。昨年来たときは​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​ギンイチモンジセセリがいたのだが、この日はまだ時期が早いようだ。水は澄んでいる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 32mm ISO125 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
25.オオムラサキの森活動センター
オオムラサキの森活動センター へ戻ってきた。中を覗いてみると、ここで見ることができるチョウの写真が貼ってあった。オオムラサキの発生は6月下旬だろうか。作業をされている方に伺ってみたら、いま、活動センターの前のエノキで緑色の網が掛けられて保護されている61頭の幼虫は、羽化すると開放されるとのことだ。 ただ、樹液の出る樹はこのあたりにはないらしい。午後1時半、帰りの道中も長いのでそろそろ引き上げることにする。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/400秒 10mm ISO3200 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。


2018年5月16日

武蔵嵐山(1) ホソオチョウを撮りに 4月19日

昨年は4月28日に、ホソオチョウを狙って武蔵嵐山に来た。擦れた個体が多く、適期より少し遅かった。それと、今年はギフチョウなどの発生時期を見ても例年より早そうなので、この日(4/19)に行くことにした。
 横浜から埼玉県の武蔵嵐山は少々遠い。圏央道、関越を利用して東松山で降りるが、たっぷり2時間掛かってしまった。蝶の里公園のオオムラサキの森活動センターの駐車場に着いたのは10時を過ぎていた。
 活動センターで整備作業をされていた方に話を伺うと、すでにウスバシロチョウも発生していると言う。オオムラサキの幼虫は、活動センターの前にある数本のエノキに、緑の網をかけて保護されているが、現在、幼虫が61頭いると話してくれた。そして、ホソオチョウのポイントも教えていただいて、歩き始めた。
 ウスバシロチョウが飛んでいたが、なかなか撮影のチャンスはない。教えていただいたところに行ってみると、ホソオチョウが多数飛んでいた。なかなか静止してくれなかったが、11時半を過ぎて、花に止まる♂が多くなった。
 昨年自分で見つけたホソオチョウのポイントもあるが、この日はここで十分撮影を楽しむことができた。

;クリックすると大きな写真になります。 1.ベニシジミ
今日は暖かい。チョウたちが次々と羽化してきそうだ。このベニシジミも初々しく、鮮やかだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 12mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 2.モンキチョウ
菅谷館 跡の草原ではいろいろなチョウが飛んでいた。モンキチョウがタンポポで吸蜜している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 218mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 3.ホソオチョウ♀
ホソオチョウもあちこちでふわふわ、ひらひらと飛び交っている。飛んでいるのはほとんどが♂のようだが、♀が飛来して落ち葉の上に静止した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 216mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。 4.ホソオチョウ♂ -1
広い野原を飛び回っていて、花に止まることがなかったホソオチョウたちだったが、11時半を過ぎて、花に止まって吸蜜する個体が増えてきた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1000秒 132mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。 5.ホソオチョウ求愛
下草に潜っている♀を♂が見つけて求愛を始めた。カップルは成立しなかったようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 43mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。 6.下草に止まるホソオチョウ♀
羽化したてなのだろうか、下草に止まった♀は静止していた。草の茎の間からローアングルで撮ったが、ピントが少し甘かった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 7.ベニシジミ裏面
春に生まれてくるベニシジミはオレンジ色が鮮やかである。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 187mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。 8. ホソオチョウ♂ -2
薄い翅だ。韓国から移入された種であるとの思いからか、翅表の模様も何か、韓国的に感じてしまう。特に尾状突起近くの文様はエキゾチックである。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1000秒 220mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。 9. ホソオチョウ♂ -3
コアオハナムグリと一緒にハルジオンで吸蜜する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 220mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。 10. ホソオチョウ♂ -4
このチョウは1978年、 日本で初めて東京都で確認されたそうだ。本種は飛翔能力が低いため、現在までに生息が確認されたことのある地域は、違法な放蝶といった人為的手段で分布を広げたものと考えられている。本種の幼虫の食草はウマノスズクサで、これは日本に生息する在来種のジャコウアゲハと同じ食草である。したがって、餌資源をめぐって競争する危険性がある。本種の分布が局所的であるため、全国的にジャコウアゲハの個体数や分布に影響を与えているものではないという意見もあるが、実際にホソオチョウが多数生息する地域では、ジャコウアゲハの生息密度が低くなっていることが確認されているそうだ。(wikipediaを参照)

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1000秒 193mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。 11. ホソオチョウ♂ -5
ホソオチョウは草原で飛び回っては、タンポポなどに止まって吸蜜する。モニターを使ってローアングルで撮った。カメラが重いのと、ネクストラップのため、難しい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 10mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。 12.ツマキチョウ
都幾川の河川敷を歩いてみた。菜の花が咲いていて、ツマキチョウが来ていた。小石川植物園では撮れなかったが、ここではチャンスに恵まれた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 67mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。 13.ヤマツツジに来たミヤマカラスアゲハ -1
河川敷に咲いていたヤマツツジの花に黒いアゲハを見つけた。近寄ってファインダーで覗いてみると、思いがけずミヤマカラスアゲハだった。ここで会えるとは思っていなかったのでラッキーだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 110mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。 14. ヤマツツジに来たミヤマカラスアゲハ -2
しばらく花から花へと飛び回っていたミヤマカラスアゲハは、やがて、ファインダーから消えていったが、この写真は幸運にもピントが合っていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 114mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段


2017年5月14日

ホソオチョウを狙って 4月28日

ホソオチョウは、何年も前に韓国へ旅行した時、ソウルから南に走る高速道路のSAで飛んでいるのを見たことがあった。とても魅力的なチョウだった。そのホソオチョウが埼玉県の都幾川河岸にも発生していると知り、一度、撮りたいと思っていた。
  ホソオチョウは、韓国から持ち込まれたようだ。国外からの持込も、国内での分布拡大も、"放蝶ゲリラ"による人為的な放蝶によると考えられているという。いわゆる要注意外来生物だ。
 国内での初記録は1978年の東京都日野市、この時点で既に定着していたと考えられているという。放蝶しない、保護しない、という立場から1980年代に東大構内で発生した際には、成虫の駆除により根絶された。幼虫はウマノスズクサを好んで食するためジャコウアゲハの幼虫と競合する。
 この日の狙いはホソオチョウだ。チョウの里公園、都幾川河岸を歩き回って、やっとホソオチョウの舞うところを探し当てた。

;クリックすると大きな写真になります。 13.ツバメシジミ♀
道に迷ったりしたので、到着予定時間より、1時間ほど遅くなってしまった。オオムラサキ管理センターの駐車場に車を停めて、さっそく、蝶の里公園を歩き始めた。最初に撮ったツバメシジミ♀は、翅表に現れたブルーが鮮やかだった。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/800秒 90mm ISO200 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 14.ツバメシジミ♀ 裏面
前の写真と同じ個体。低いところに止まるので撮りにくい。モニターでローアングルで撮る。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f4.2 1/500秒 12mm ISO100​ )露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 15.スジグロシロチョウ
この白い花はクサイチゴ(草苺)の花ではないだろうか? ヘビイチゴの花は黄色い。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/250秒 90mm ISO500 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 16.スジグロシロチョウ求愛
下草に止まった♀に、♂が求愛している。♀は尾端を上げて交尾拒否の体制。♂の愛は受け入れられなかった。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/1250秒 90mm ISO200 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 17.ギンイチモンジセセリ -1
河川敷を歩いていると思わぬチョウが飛び出して、近くの葦の葉に止まった。ギンイチモンジセセリだ。3日前には多摩川河川敷でこのチョウを追った。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/8​0​​​0秒 90mm ISO​2​00 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 18.ギンイチモンジセセリ -2
お腹が太いので♀のようだ。反対側に回り込んで撮る。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/10​0​​​0秒 90mm ISO200 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 19.ヤマトシジミ
ヤマトシジミの第1化も多く飛んでいた。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/1​250秒 90mm ISO200 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 20.ツマキチョウ
再び蝶の里公園へ戻る。数は多くないがツマキチョウが飛んでいる。この個体は右下翅が羽化不全のようで縮んでしまっていた。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/1​250秒 90mm ISO​2​00 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 21.ベニシジミ
春のチョウの定番ともいうべきオレンジ色も艶やかなベニシジミも多かった。蝶の里公園では、ウスバシロチョウが飛ぶ姿を目撃したが、撮影できなかった。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1​000秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 22.ホソオオチョウ♂ -1
都幾川沿いの堤防を歩いていると、白いチョウが弱々しく、フワフワと飛んできて、地面に止まった。飛び立たれないようにゆっくりと距離を詰めて、シャッターを切っていく。やっと、本日の本命であるホソオチョウに会えたのだった。詳しいポイントが判らなかったので、会えるまでに時間がかかってしまった。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/640秒 90mm ISO200 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 23.ホソオチョウ♀ -1
大きさがヒメウラナミジャノメほどの黒っぽいチョウが飛び立った。飛び方はヒメウラナミジャノメと全く違うので、ホソオチョウの♀だろうと見当がついた。これがアゲハチョウ科のチョウかと思うほど小さい。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/500秒 90mm ISO200 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 24.ホソオチョウ♀ -2
同じ個体。少し飛んでまた止まった。翅を閉じ、裏面を見せてくれる。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/1000秒 90mm ISO200 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 25.ホソオチョウ♂ -2
周囲を見回すと数頭のフワフワと飛んでいるホソオチョウがいる。しばらく飛んでは止まるのだが、堤防の傾斜地に止まるので撮りにくい。この個体は少し擦れていた。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/500秒 90mm ISO200 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 26.ホソオチョウ♂ -3
これは比較的きれいな個体だった。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/640秒 90mm ISO200 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 27.ホソオチョウ♂ -4
これは大分傷んでいた。 ​​

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/5​0​​​0秒 90mm ISO​2​​​​​​​00 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 28.ホソオチョウ♂ -5
これはきれいな個体だったが、なかなか良いところに止まって撮らせてくれない。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/80​​​0秒 90mm ISO200 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 29.ホオオチョウ♂ -6
最後にP610で環境を入れて撮ろうと試みた。草の背が高くて背景を遮ってしまう。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f3.3 1/500秒 4mm ISO100​ )露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 30.ジャコウアゲハ 吸蜜
再び、蝶の里公園を歩く。ウスバシロチョウが飛んでいた辺りに咲いていたツツジの花に黒いチョウが絡んでいた。ジャコウアゲハの♂だ。胴体の紅色が鮮やかだ。食草のウマノスズクサは、ホソオチョウと競合する。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/320秒 90mm ISO200 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 31.ジャコウアゲハ 休憩
同じ個体。ジャコウアゲハはしばらく飛んでは、このような姿勢で葉上などに止まることが良くある。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/250秒 90mm ISO200 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 32.ツマキチョウ♀
そろそろ引き上げようかと歩いていると、セリバヒエンソウでツマキチョウの♀が吸蜜しているのを見つけた。しかし、ロープが張ってあって近づけない。P610で撮る。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f6.3 1/125秒 236mm ISO200​ )露出補正 -0.3段


2017年5月13日

武蔵嵐山 蝶の里と都幾川河岸散策 4月28日

ホソオチョウという韓国から人為的に持ち込まれたといわれるアゲハチョウ科の蝶がいる。アカボシゴマダラと同じように、要注意外来生物であるが、一度、会ってみたいと思っていた。いくつか報じられている発生地の中に、埼玉県の都幾川沿いにも発生していると知り、武蔵嵐山の蝶の里公園と併せて都幾川河岸を歩いてみることにした。
 詳細な場所が判らず、カーナビで設定できないので、嵐山町役場を目的地にした。そこで聞き込みをしようという考えだ。東名高速の海老名から圏央道経由、鶴ヶ島で関越道に入り、東松山で下りようと考えた。しかし、国道16号から東名高速のインターに入ったところで、カーナビの案内に惑わされて、誤って東京方面にのってしまった。カーナビは環八経由、練馬から関越にのせたかったようだ。結局、その通りに走ることになり、東名高速の東京終点から環八を走ることになる。これなら始めから第三京浜で環八へ出た方が早くて安い。大失態だ。そんなことで嵐山町の役場に着いたのは10時少しすぎだった。町役場で蝶の里公園の場所を聞き、観光案内地図をもらって、やっとたどり着くことができた。
 まず、チョウの里公園を歩く。人は少なかった。向こうから歩いて来られたご婦人から「何の写真を撮られてますか」と聞かれた。花の写真を撮っているのならと、キンラン、ギンランが咲いているところを教えてくださった。ともに絶滅が心配されている珍しい花だそうだ。
 蝶の里公園を出て、都幾川の河岸を歩く。大きな川だ。のどかで気持ちがいい。左岸、右岸とそれほど広くない河川敷を歩く。
  午後になって、ようやくホソオチョウに遭遇した。限られた範囲だったが、数は多かった。チョウの写真は後編で掲載するとして、まず、散策したところを見ていただきたい。
 近くには、紅葉がきれいな嵐山渓谷や木曽義仲産湯の清水がある鎌形八幡神社や、菅谷城跡とも呼ばれる、鎌倉幕府の有力御家人として知られる畠山重忠の館跡である菅谷館跡など、歴史的な遺構がある。季節を改めてまた来てみたいと思った。

1.嵐山町役場
立派な町役場なのに驚いた。小高い丘の上に立っている。昭和42年(1967年)町制が施行され、菅谷村は嵐山町となる。この時の国勢調査では2091世帯、人口10,148人であった。平成7年の国勢調査で5,768世帯、人口19,706人となった翌年の平成8年(1996年)にこの町役場新庁舎が完成している。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f3.3 1/1600秒 4mm ISO100​ )露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
2.ホテルのような嵐山町庁舎
とても町役場とは思えない。まるでリゾートホテルのようだ。中に入って、たまたま、向こうから歩いて来られた職員の方に「蝶の里公園」へ行きたいのですが」と尋ねると、嵐山町ガイドマップを下さり、道を教えてくださった。チョウの里公園は平成5年(1993年)4月30日に開園している。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f3.3 1/1600秒 4mm ISO100​ )露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
3.ピンクのハナミズキ
玄関の脇に植えられていた1本のハナミズキの木がピンクの花を咲かせていた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f5.2 1/640秒 27mm ISO100​ )露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
4.ギンラン 銀蘭
蝶の里公園に到着。散策されていたご婦人がギンランが咲いているのを教えてくれた。1990年代ころから急激に数を減らし、絶滅危惧II類(VU)(環境省レッドリスト)として掲載されたそうだ。これから花はもっと開くようだが、もっと丁寧に撮っておけばよかった。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/250秒 90mm ISO900 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
5.キンラン 金蘭
「こっちにあるのがキンランです」とおしえてくださったのは、5~6m離れたところに咲いていたキンランだった。ウィキペディアによれば、キンランもギンランも、同じような場所で同時期に開花するが、近年は雑木林の放置による遷移の進行や開発、それに野生ランブームにかかわる乱獲などによってどちらも減少しているので、並んで咲いているのを見る機会も減りつつあるそうだ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/250秒 90mm ISO450 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
6.都幾川河川敷
都幾川(ときがわ)は蝶の里公園の南側に流れている。都幾川とその支流である槻川(つきかわ)が合流する二瀬橋の手前から下流の方に向かって河川敷を歩いてみた。多摩川でもそうであったが、ここでも菜の花が咲いている。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f4.2 1/1600秒 12mm ISO100​ )露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
7.都幾川 二瀬橋
都幾川は荒川水系の一級河川であり越辺川の支流である。Wikipediaによれば、この上流域には大野ダムの建設計画があったが、治水計画見直しにより現在は中止されている。比企郡嵐山町で秩父郡東秩父村を源流とする槻川を合わせる辺りは京都の嵐山の風景によく似ている事から武蔵嵐山と命名され嵐山渓谷と呼ばれている。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f3.3 1/1000秒 4mm ISO100​ )露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
8.堤防と桜並木
都幾川右岸は桜並木になっている。もう花は落ちてしまって新緑になっているが、咲いているころはさぞ、きれいだったろうと思う。全長2kmに、約250本のソメイヨシノが連なっている。四半世紀前に地元住民の寄付により記念植樹された若木が今では大変見事になったということだ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f5.2 1/400秒 30mm ISO100​ )露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
9.オオムラサキの森
再び蝶の里公園に戻る。 嵐山町のホームページによれば、オオムラサキの森は、もとからある雑木林を生かして整備された森だそうだ。この森が整備されたのは1986年(昭和61年)で、埼玉県により買収・整備され、オオムラサキの保護や森づくりの活動拠点として嵐山町に託された。森の広さは約1.7ヘクタールで、保全観察林、展示見本林、実験林、観察林の4つの区域に分かれている。さらに、森内にあるオオムラサキの森活動センターも(財)日本宝くじ協会の助成を受けて建築された。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f4 1/125秒 9mm ISO125 )露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
10.オオムラサキの幼虫
オオムラサキの森活動センターに来た。そこには大きなエノキの木があり、その枝にはグリーンのネットで被われたオオムラサキの幼虫が飼育、観察されていた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f4 1/200秒 9mm ISO100 )露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
11.エノキの葉
エノキの葉は、瑞々しい新緑になっていた。オオムラサキの幼虫たちにとって、やわらかくて、さぞおいしいことだろう。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f4.2 1/125秒 12mm ISO100 )露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
12.オオムラサキの森活動センター
グリーンのネットに被われた幼虫のことについて聞いてみようと思ったが、オオムラサキの森活動センターには、どなたもいらっしゃらなかった。この辺りで見ることのできるチョウたちの写真などが展示されていた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f3.3 1/100秒 4mm ISO1600 )露出補正 -0.3段
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