Atelierで“アクセス解析”タグの付いているブログ記事

2010年4月11日

隠居のパソコン備忘録:アクセス解析サービス(Research Artisan) の停止について


 私のサイトに訪問してくれる方々のページ毎の訪問者数やそれらの方々が使われている OS やブラウザーなどの% が分かるフリーのアクセス解析サービスResearch Artisan が、下のように5月の下旬で終了になる。Movable Type で作成しているブログを維持していく上で重宝していたので、非常に残念である。

100410_1.jpg なぜ中止するかの詳細な説明を読むと、収益がでる望みがないというのが理由らしい。
 だが、「リサーチアルチザンライト(Research Artisan Lite) 」というソフトが、2009年9月よりオープンソースとして提供されているらしい。私のような初心者ができるかどうか分からないが、インストールに挑戦してみることにした。幸い、Research Artisan Lite が使えるレンタルサーバーには、私がブログ・サイトをおいている XSERVER が、快適に動作することになっている。早速、Version 1.14 をダウンロードした。

 インストールの手順は、Research Artisan Lite - インストールマニュアルに詳しいが、私がつまづいたところを含めて備忘録的に記録しておきたい。なお、この記録は次のようなブログ環境で行った作業の備忘録である。
  • ブログ:MovableType4.1ja 同じドメインで3つのサイト(ブログ)を運営している
  • レンタルサーバー: XSERVER
  • Database: MySQL 
  • FTPソフト:FFFTP

100410_2.jpg
  1. ダウンロードした圧縮ファイルを解凍する。解凍すると右のフォルダー構成になる。
  2. この public_html の下にある ra フォルダーを 私の場合別々に解析したいサイトが3つあるので、ra_atelier, ra_masajii, ra_yamako というように、それぞれ別のフォルダーを設定した。
     FTP ソフト(私の場合:FFTP) を使って、サイトの root (私の場合:/user/public_html )にそれぞれをアップロードした。
  3. 同じように、ra_core フォルダーも root にアップロードした。このフォルダーは共通に使える。
  4. インストール時にシステムに必要な定義ファイルを自動で作成する(書き込みをする)ために、ra_xxxxx フォルダーの下にある setting フォルダーのパーミッション(属性)を 777 に変更する必要がある。インストール後は元に戻すことになっている。戻していなければ、後に Research Artisan にログインしたときに警告メッセージが表示される。なお、XSERVER では、属性を 555 に変更しないと警告は消えない。
  5. 同じように、/xxxxxxx/public_html/ra_core/application/tmp の下にある logs フォルダーのパーミッションも 777 に変更する。これは、元に戻さない。
    これで、サーバーへ Research Artisan Lite ソフトのアップロードは終わりである。
  6. 次に、Research Artisan Lite のデータベース(MySQL)を設定する。私の場合、XSERVERに設定手順があるので、それに従い、それぞれのサイト分の3つのデータベースを追加した。実のところ、サーバーにログインして、いろいろな設定を変更することはほとんどないので、このあたりがもっとも手間取る作業であった。
  7. ここまでの設定が完了すると、http://xxxxxxxxx/ra_xxxxxx/analyze/index.php というURL が設定され、それにアクセスするとインストール画面 が現れる。
     インストール後でに同じURL にアクセスすると解析サービスの画面がでて、初期のインストール画面とはならない。もし、最初からやり直す場合は、 ra_xxxxxx/setting フォルダーに作成されている install_complete (中味は空)というファイルを削除する必要がある。
  8. インストールの初期の画面では、データベース接続設定を行う。ここでよく分からなかったのはホスト名である。それぞれ以下のように設定した。
    ホスト名:localhostDefault のままでよい
    ユーザー名:xxxxxxxxx_xxxxMTのデータベース作成時に作ったユーザー名を使用
    パスワード:xxxxxxxx上のユーザ名のパスワード
    データベース名:xxxxxxx_xxxxxxxXSERVER の命名規則による
    プレフィックス:ra_Default ままでよい
  9. 上の登録が上手くいくと、解析するサイト名とURL、ログイン用のパスワードの登録画面が現れる。
    サイト名: 例えば、Atelier Shuhei どんな名前でもよい。
    URL:例えば、http://n-shuhei.net/atelier/解析タグを置くURL
    パスワード:xxxxxxx解析サービス画面にログインするPW
  10. これで上手く設定できるとページが変わって、次のような解析用タグ(HTMLコード)が表示される。携帯サイト用のタグなども表示される。
    <script type="text/javascript" src="http://n-shuhei.net/ra_atelier/script.php"></script>
    <noscript><p><img src="http://n-shuhei.net/ra_atelier/track.php" alt="" width="1" height="1" /></p></noscript>

  11.  MovableType の管理画面を開き、このそれぞれの解析用タグを各サイトのモジュール・テンプレート 「ヘッダー」の該当部分(従来のリサーチ・アルチザンのためのタグ(コード)を置いていた場所)に貼り付け保存する。
  12.  さきほどの解析用タグが表示されているページの下の方にある「ログイン」をクリックすると、アクセス解析表示画面を表示するためのパスワードが要求される。パスワードを入力すると今までとほぼ同じの解析サービス画面が現れれば、成功である。


 貼り付ける解析用タグを前のタグと相違点を見ると、今まではresearch-artisan.com が預かってくれていたログ・データなどをユーザのサーバーに移したように見える。それ以外にも相違点はあるだろうが、私の知識ではよく分からない。
 従来のサービスで提供されていた「ランキング用タグ」は、なくなっているようだ。ブログ・ページに昨日のページ別アクセス・ランキング ベスト10を表示していたが、終了後はできなくなる。
 上の作業で稼働することは確認したが、終了日時が迫ってから、切り替えようと思っている。