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2006年12月 4日

玄関チェア

061122.jpg 運動不足がたたって腹が出てきた。玄関でひも靴を履くのが苦しくなってきたので、小さな腰掛けを置くことにした。ウッドデッキを作ってもらったときのイペ端材が置いてあったので、これを脚部にして、腰掛け部分は厚さ30mmのパイン集成材を用いることにした。幅300mmの板を求めてきて、これに高校時代から使っているコンパスで直径300mmの円を描いた。ジグソーに木材曲線切り用の刃を着けて、鉛筆の墨線に沿ってフリーハンドで切り取った。円切り用の治具を使うのは設定がなかなか難しい。慎重に刃を進めれば、完全とはいかないが綺麗に切り取れる。切り取った円形の板の縁をルータにコロ付きひょうたんビットを着けて削ると縁が滑らかになった。このような作業はやはり馬力のあるルーターの方が、トリマーより上手くいくようだ。できあがった円形の板には WATOCO オイルを塗った。刷毛で塗って乾かないうちにウエスで拭き取れば綺麗に塗れる。
 イペ材の脚部は飾り的に長方形の一部を斜め切りにして変形の5角形にし、中心の30mm角材を囲むように4枚を組み合わせた。イペはアイアンウッドと言われるように非常に固いので、ねじ釘で留めるときには、ドリルでの下穴が必要である。その組み合わせた脚の上に、先ほどの円形パイン集成材を中心に来るように置いてビス止めをすることにしたのだが、この作業がクランプを使えないので結構難しい。腰掛ける部分にビスの頭が見えるのはいやなので、直径8mm、深さ8mmで穴をあけビス止めしてから、その穴を8mmの丸棒で塞いだ。塞ぐのは丸棒を適当な長さに切り、木工ボンドを垂らした 穴にハンマーで打ち込んだ。ルータにストレートビットを刃先が出ないように取り付けて、板の上を滑らせば、塞いだ丸棒の出っ張りはなくなる。
 脚部が玄関タイルと接触する部分には、ホームセンターで求めてきた接着テープの付いたゴムを接触部分の大きさに合わせて切り、貼り付けた。これで玄関土間のタイルが傷むことはない。
 買えば安くて体裁のいいものが手にはいると思うが、世の中に一つと言うことで得心している。これからだんだんと歳を重ねれば必需品になるだろう。