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2011年9月12日

隠居の温泉旅行:白馬を中心にのんびりと(4)善光寺と戸隠森林植物園


 台風12号は、9月4日午前3時に日本海へ抜けたが、長野県北部は相変わらずどんよりしたままである。
 10時過ぎの列車で帰る娘を白馬駅まで送り、戸隠まで行ってみようと計画した。スマホ Xperia acro の「マップ」アプリケーションで調べてみると、国道408号線で山越えする道を教える。宿の人に聞いてみると、台風で天候も良くないので曲がりくねった山道はさけて、オリンピック道路を通って長野から回るのがいいのではないかとアドバイスしてくれた。
 せっかく長野に行くのだから、善光寺に参っていくことにした。善光寺までは、ホテルから1時間20分ちょっとである。日曜日ということもあって、参拝路に長々とならんだ土産物店にも大勢の人出である。

 早々に退散して、戸隠神社中社にナビを設定した。観光マップによれば、そのあたりに森林植物園があるはずである。途中で昼時にもなったので、戸隠蕎麦を食しようと店を探した。40年以上も前の独身時代に入った思われる蕎麦屋に飛び込んだ。長く待たされた手打ちそばとともに無料でサービスしてくれた「おやき」が美味しかった。

 戸隠神社中社の駐車場に車を駐めて、「小鳥が池」というところを目指したが道を間違えたらしく針葉樹の道が続くだけである。もとにひっかえして、戸隠森林植物園をスマホ Xperia acro で探してみるとすぐ近くにあり、車で行けるようだった。ガラガラの駐車場に車を置いて、入口近くの小さな池をぐるっと回ってみたが、生き物はほとんど見当たらない。残念だが、今にも雨が降りそうな天気では期待はできない。早々に、宿に引き返すことにした。もとの道を帰ると2時間以上かかる。思い切って、国道408号線で山越えをすることにした。

 曲がりくねった山道は、車との出会いもない。走ること1時間近く、ようやくちょっとした山里に出た。鬼無里である。2日目安曇野の蕎麦屋の名前が鬼無里だった。道の駅的な場所には、洒落たギャラリーがある。コーヒーを所望して、マスターの話を聞くと、東京から出てきているとのことである。だんだんと田舎暮らしをする人が増えているようだ。
 そこから、また曲がりくねった山道を下ること1時間で白馬の宿についた。すぐに露天風呂に飛び込んだ。
善光寺;クリックすると大きな写真になります戸隠の蕎麦屋:たんぼ;クリックすると大きな写真になります戸隠森林植物園;クリックすると大きな写真になります鬼無里のギャラリー;クリックすると大きな写真になります
善光寺
2011/9/4
戸隠の蕎麦屋:たんぼ
2011/9/4
戸隠森林植物園:みどり池
2011/9/4
鬼無里のギャラリー
2011/9/4


 翌日、少し遠回りだが、糸魚川から北陸道で帰ることにした。姫川沿いに糸魚川に出る国道148号線は、塩の道といわれたようであるが、新潟県に入るとスノーシェッドが延々と続いて、谷間の景色はほとんど見えない。北陸自動車道の糸魚川ICを入ってから、黒部市に入るぐらいまでは、これまたトンネルの連続である。しかし通行量は少なく、中央道・名神高速道路を走るよりも疲労感は少ない。自分の歳を考えて、急ぐ旅でもないので、サービスエリア(SA)毎に、休憩をした。SA は、およそ1時間ごとくらいにある感じだが、最近のSA はどことも工夫を凝らしていて、清潔である。北陸道から名神高速に入って、初めてにある多賀SA(下り) は、最近あたらしく改築されたのか、どこかのレストラン街にいったような感じであった。
 京滋バイパスから、第二京阪道路⇒近畿自動車道⇒阪和自動車道と辿って自宅に帰ってきたとき、走行距離は 1,275KM を指していた。ノロノロ台風12号のおかげで、天気には恵まれない旅行となったが、まだもう少しは長距離も走れそうである。

2011年9月11日

隠居の温泉旅行:白馬を中心にのんびりと(3)白馬ジャンプ競技場・栂池自然園


 9月3日、ノロノロ台風12号は10時ころようやく四国高知県東部に上陸したとのことである。長野県北部は、昨日と同じように雲が厚いどんよりした天気である。この分では、信州に滞在中は、好天に恵まれることはなさそうである。

大出の吊り橋;クリックすると大きな写真になります大出の吊り橋;クリックすると大きな写真になります 今日は近場の観光施設を回って、外湯めぐりでもしてみようということにした。観光パンフレットをみるとホテル近くの白馬大出地区にある吊り橋が、どうもスポットらしい。天気が良ければ、添付のスクリーンショットのように、白馬連峰が見えるはずだが、あいにくの天候で雲だけだった。


ジャンプ台展望テラス;クリックすると大きな写真になりますラージヒルスタート;クリックすると大きな写真になります 翌日一足早く列車で帰る娘の切符を買いに「白馬駅」によってから、長野オリンピックの時に造られたジャンプ台に行ってみた。ジャンプ台では、リフトとエレベータに乗り継いでスタート地点に登ることができる。ただ、ラージヒルのスタート台へは、下が透けて見える金網の急な階段を50段ほど登らなければならない。これには足がすくんだ。ほうほうの体でスタート台まで上がると白馬村が一望できる。天候が良ければ、きっと良い眺望だろうと少し残念である。
 ジャンプ台は、プラスティック素材を敷いて夏でも飛べるようにしてある。この日も、高校生らしき2人がノーマルヒルを飛んでいた。

 ここから、どこに行こうかと迷ったが、雨が降っていないうちに栂池自然園に行ってみることにした。台風12号の状況では、天候の回復は望めない。
 ジャンプ台から栂池高原のゴンドラ乗り場までは、スマホXperia acro で検索してみると30分足らずで、そんなに遠くはない。自然園までは、栂池パノラマウエィという4人乗りくらいのゴンドラリフトと大型ロープウェイを乗り継いで上がる。自然園への入園料込で往復3300円であるが、ジャンプ台のリフト券があると一割くらい安かった。ただ、天気の良い時と悪い時では価値が違うだろうから、悪天割引もあったらいいのにと思ってしまう。この栂池パノラマウエィについては、Studio YAMAKO さんの【雨の栂池自然園 7月28日】に詳しい。
 ゴンドラがどんどん上がるに連れて、雲の中をつっきっていくのか、全く視界がきかなくなった。自然園駅についたときは、雲の上にでたのか、少しは回りは見えるようになった。自然園駅から少し歩くとビジターセンターや栂池山荘、栂池ヒュッテがある。簡単な食事はここでできる。ビジターセンターからは木道が敷設されており、一部はバリアフリーとなっている。ワタスゲ湿原あたりまで行って、ぐるっと回って帰ってきた。天気が良ければ、もう少し歩いてみたかったのだが。
 ゴンドラ駅の終点で、一枚100円で売っていた、現在咲いている36種の花のA4写真集で、見たことのない花の名前を求めた。期待した鳥は、一羽のみ霧の中で姿を見せてくれたが、シルエットだけの写真では同定することが出来なかった。ホオジロの一種ではないかと思われる。
蝶も、ロープウエイの山上駅近くのシロヨメナに吸蜜していたヒカゲチョウのみであった。 帰り際に、栂池ヒュッテで飲んだホットコーヒーは、霧の中の散策疲れを癒してくれた。
ヤチトリカブト;クリックすると大きな写真になりますホオジロ??;クリックすると大きな写真になりますワタスゲ湿原あたりヒメキマダラセセリ;クリックすると大きな写真になります
ヤチトリカブトとシロヨメナ
栂池自然園
2011/9/3
ホオジロ??
栂池自然園
2011/9/3
ワタスゲ湿原あたり:防滴ビニールカバーでケラレをおこしている
栂池自然園
2011/9/3
シロヨメナにヒメキマダラセセリ
栂池自然園
2011/9/3


 観光案内では、白馬村に外湯がいくつかあることが紹介されている。地図に山麓にあるとされている「おびなたの湯」に車を走らせたが、川のほとりにあるほったて小屋のような施設である。景観ももう一つである。次に「第一郷の湯」というのも訪ねてみたが、町のスーパー銭湯のような雰囲気であった。結局、八方尾根が見える見晴らし良いホテルの温泉が一番良さそうだった。そういえば、ホテルの温泉も、昼間は一般に開放していて結構お客さんがあるようだ。このあたりの温泉では景色がいいところなのかもしれない。