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2007年2月21日

二月:雪のない葛城山

 二月というのに冬の気配はない。ポカポカ陽気につられて、葛城山に行ってみることにした。泉北ニュータウン近くの金剛山とこの葛城山は大阪と奈良の境界にあり、頂上付近はいつもの年なら雪が積もるところである。雪景色を求めて登山する人も多い。今年は全く白くならない。
金剛山のロープウエイは大阪側にかかっているが、葛城山のロープウエイは奈良の御所市側にかかっている。ロープウエイの乗り場付近には人の気配はほとんどないが、1日千円の駐車場には数台の車が停まっていた。それにしても、この駐車場代めっちゃ高い。近鉄が管理するロープウエイに乗り合わせたのは、若いご夫婦1組だけであった。ロープウエイの頂上口から葛城山の頂上までは上り坂を少し歩かねばならない。この歩行だけで足がだるくなる。なんとも情けない体になったものだ。頂上からは春霞でかすんでいるが、金剛山方面を除いて300度くらいの眺望が開けている。万葉集などで有名な大和三山が畝傍山を中央に、右に天香具山、左には耳成山が見渡せる。
頂上付近の食堂には、何度も訪れていると思われる熟年族の登山者達が食事をしていた。こんなに暖かいので屋外の方が気持ちがいいと思うのだが、そこで暖かいものを摂るのが楽しみなのかもしれない。期待していった小鳥たちは、案内板に出ていたエナガをちらっと見かけただけでほとんど姿を見かけなかった。帰りに、ロープウエイ頂上駅の温度計を見ると5℃であった。下は、おそらく15℃は越えているから、それでも10℃は低いらしい。

「泉北近辺私的観光地図」に掲載