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2009年4月 4日

隠居の花見:大阪狭山池公園

 2009年4月3日、風が吹けばまだ少し寒いが陽春の光が眩しい天気になった。
日本最古のダム式ため池といわれる大阪狭山池が近年整備されて、池の周囲は公園として整備され桜が沢山植えられている。まだ満開には少し早いかなと思いながら、車を15分ほど走らせていってみることにした。

狭山池博物館に近い遊歩道桜並木:
クリックすると大きな写真になります 2006年の5月末に行ったときには、まだ苗木だった桜も大きくなっているはずである。
 この3年間ほどで、池の周囲を歩ける遊歩道など公園として整備がかなり進んでいるようである。駐車場に車を駐めて、反時計まわりに歩いてみた。時計回りに歩く人と反時計回りの人とどちらが多いかを少し観察してみると、どうやら我々と同じように反時計回りに歩く人がかなり多いように思う。ここだけの現象なんだろうか。
安藤忠雄設計の狭山池博物館に近い遊歩道に植えられていた桜はまだ若木の5~6分咲きといった感じだが、池の反対側からみるとなかなかの風景である。
葭原に群れる水鳥:クリックすると大きな写真になりますカメの甲羅干し:クリックすると大きな写真になりますタンボポ:クリックすると大きな写真になりますオオイヌノフグリ:クリックすると大きな写真になります





 水面には、幾種類かのカモが餌をついばんでいたりする。池の一部には、葭原が残されており水鳥が群れていた。
 フェンス・ブイの上では、カメが甲羅を干していた。土手に目をやるとタンボポやオオイヌノフグリの可憐な花が、まだ花を咲かせていないシロツメクサに混じって咲いている。

ヒヨドリ:クリックすると大きな写真になります「ソメイヨシノ」と「コシノヒガン」 狭山市と大阪府が後援しているらしい「狭山池さくら満開委員会」というのががあって、寄付を募って桜の植樹を続けているようだ。池の周囲4kmの土手には、「ソメイヨシノ」を内側に、「コシノヒガン」という種類のサクラを外側に植樹している。狭山池博物館近辺では、これが4重になって植えられている。年が経てば、見事な桜並木になるにちがいない。

 その日の夕刻 6時10分からのNHK大阪の関西ニューステラスに、安藤忠雄が出演して「平成通り抜け」の話を熱く語っていた。なんでも、淀川の支流である大川の起点から天保山までの両側を桜で埋めようという壮大な計画の完成ももう少しらしい。事業費は、一口1万円の寄付でまかなわれる。2005年から5年がかりの事業は、なんでも、トヨタなどの大口の寄付があるものの4億円を超えているという。寄付をした人の名前は、植樹された桜にプレートがつけられる。春になると花をつけるというマイ・サクラとなるわけである。
 来年の桜時分に、毛馬から天保山まで大川沿いを歩いてみたいものだ。

泉北近辺私的観光地図に掲載