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2015年3月24日

隠居の散策:近つ飛鳥風土記の丘に春を訪ねる


 もう9年も前の 2006年9月に、建築学を学んでいた娘に誘われて、安藤忠雄の初期の作品である「近つ飛鳥博物館」に行った
 3月20日、陽気に誘われて、再度行ってみることにした。この博物館は、「近つ飛鳥風土記の丘」に位置している。この丘には、梅林とか多くの桜が植えられているらしい。暖かくなったので、ひょっとしたら蝶も飛ぶかもしれない。野鳥もいるだろうと期待した。修理に出していたCoolpix P610 も帰ってきたので、いろいろと試したい。

 天気は良いが、平日とあって熟年組がちらほらいるぐらいである。博物館の展示は、いろいろと工夫が凝らしてあって、古代の歴史に興味ある人にはたまらないのだろうが、浅学の身では猫に小判である。
 展示物については、下手な私の写真よりもホームページの展示ページを見ていただきたい。
 30分ほどでひと通り見終わって外に出た。入り口をでると近つ飛鳥風土記の丘への散策路にでる。安藤忠雄基金によって植樹されたという紅・白の梅は満開である。
 桜がたくさん植わっているゾーンもあるが、蕾はうっすらとピンクになっている程度である。
 期待した野鳥は、ウグイスのさえずりを聞いたくらいで、姿を観察することはできなかった。

近つ飛鳥博物館風景

;クリックすると大きな写真になります。 近つ飛鳥博物館正面? 富田林
2015/3/16
博物館の屋根が階段状になっている

Nikon COOLPIX P610
4.3mm (35mm換算:24mm)
絞り優先 1/1000s f6.0 ISO100
露出バイアス なし
;クリックすると大きな写真になります。 近つ飛鳥博物館入り口への通路 富田林
2015/3/16
通路の先にしだれ梅が咲いている

Nikon COOLPIX P610
5.0mm (35mm換算:28mm)
絞り優先 1/400s f6.3 ISO100
露出バイアス なし
;クリックすると大きな写真になります。 風土記の丘への道から近つ飛鳥博物館を見る 富田林
2015/3/16
梅が満開である。

Nikon COOLPIX P610
9.9mm (35mm換算:55mm)
プログラムオート 1/500s f4.0 ISO100
露出バイアス なし
;クリックすると大きな写真になります。 第一展望台への階段 富田林
2015/3/16
階段を見て諦めた。9年前は上ったようだが。

Nikon COOLPIX P610
7.2mm (35mm換算:40mm)
プログラムオート 1/125s f3.8 ISO100
露出バイアス なし
;クリックすると大きな写真になります。 古墳 近つ飛鳥風土記の丘
2015/3/16
いたるところに、このような古墳がある。

Nikon COOLPIX P610
7.2mm (35mm換算:40mm)
プログラムオート 1/250s f3.8 ISO200
露出バイアス なし
D7K_1960.JPG テングチョウ 近つ飛鳥風土記の丘
2015/3/16
今年初めて見る蝶である。

Nikon D7000+∑105mm macrox1.4 telecon
150mm (35mm換算:225mm)
プログラムオート 1/2500s f6.3 ISO400
露出バイアス なし
;クリックすると大きな写真になります。 ノジスミレ 近つ飛鳥風土記の丘
2015/3/16
蝶の横で家内が見つけた。

Nikon D7000+∑105mm macrox1.4 telecon
150mm (35mm換算:225mm)
プログラムオート 1/1250s f7.1 ISO400
露出バイアス なし
;クリックすると大きな写真になります。 ソメイヨシノの蕾 近つ飛鳥風土記の丘
2015/3/16
まもなく咲くのだろうか。

Nikon D7000+∑105mm macrox1.4 telecon
150mm (35mm換算:225mm)
プログラムオート 1/200s f6.3 ISO400
露出バイアス なし
;クリックすると大きな写真になります。 ミツバツツジ?の蕾 近つ飛鳥風土記の丘
2015/3/16
桜より早いと思うのだが。

Nikon D7000+∑105mm macrox1.4 telecon
150mm (35mm換算:225mm)
プログラムオート 1/200s f6.3 ISO400
露出バイアス なし
;クリックすると大きな写真になります。 カマキリの巣 近つ飛鳥風土記の丘
2015/3/16
ツツジの木に。

Nikon D7000+∑105mm macrox1.4 telecon
150mm (35mm換算:225mm)
プログラムオート 1/800s f5.6 ISO400
露出バイアス なし


2006年9月24日

安藤忠雄の初期の設計:近つ飛鳥博物館へ

 上の娘家族との花の文化園に珍しく下の娘が同行した。その要望で「近つ飛鳥博物館」という変な名前のミュージアムにも行くことにした。安藤忠雄の初期の設計らしい。建築を学んでいるので博物館の展示よりも建築に興味があるらしい。カーナビで探すと花の文化園と同じようにRoute170から少しはずれたところに位置している。大阪河内の山奥に忽然とコンクリート打ち放しの建物が現れる。このような公共の博物館でコンクリート打ち放しの建物はみんな安藤忠雄の作品と思われているらしいが、だいたい当っている。大阪府立狭山博物館も、コンクリート打ち放しの建物で安藤忠雄の設計である。大阪の出身だから大阪府が頼みやすいこともあるのかもしれない。「近つ飛鳥」という変な名前については、「近つ飛鳥博物館」のホームページに次の説明がある。

 「近つ飛鳥」という地名は、712年口述筆記された「古事記」に記載がある。履中天皇の同母弟(後の反正天皇)が、難波から大和の石上神宮に参向する途中で二泊し、その地を名付けるに、近い方を「近つ飛鳥」、遠い方を「遠つ飛鳥」と名付けたというもの。「近つ飛鳥」は今の大阪府羽曳野市飛鳥を中心とした地域をさし、「遠つ飛鳥」は奈良県高市郡明日香村飛鳥を中心とした地域をさす。

この夏に65回目の誕生日を迎えたので、博物館への入場料は割り引いてくれる。考古学にはあまり関心がないので、恥ずかしながら陳列品にどれだけの価値があるものかよく分からない。花の文化園と違って、こちらは閑散としている。あまり広くもない館内に4~5名の案内係の女性が立っている。入場料でペイしているとはとても思えないから税金の一部が使われているに違いない。ごく最近学会にかこつけてエジプトにいってきた娘が言うには、向こうの陳列は学校の理科室みたいで、こんなにきちんとしたものではなかったそうだ。ただ、大きさとか量とか格段の差らしいが。
 館外に出て古墳群を保存している「風土記の丘」を第一展望台まで散策した。久しぶりに緑の木々の間の結構急な坂道を息を切らして歩いた。大きな楓の木も沢山あったから紅葉の季節にはいいかもしれない。吹き抜ける風に汗を拭った展望台からは、堺から梅田あたりまでの眺望が開けていた。結構近場に緑を楽しめる公園があることを最近になって気が付き始めている。 tikatu_1.jpgtikatu_2.jpgtikatu_5.jpg
泉北近辺私的観光地図に掲載