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2008年8月28日

山小屋 Hütte:Hachi :晩夏

 7月にやり残した補修作業をしに、お盆過ぎにパートナーと出かけた。トイレの壁と天井、玄関ポーチの仕上げなどやることはたくさんある。

 お盆もすぎると林道を吹き抜ける風は爽快である。夜は冬布団をかけて寝ても寒いくらいであった。夕方までよく働いた翌朝、MP3 レコーダー EDIROL R-1 を手に持って Nikon 18-200mmVR のレンズをつけたイチデジを首からぶら下げて夜明け間もない農道を登った。

クリックすると大きな写真になります いつもは行かない農道からあぜ道をたどるとパッと視界が開けた。左手に氷ノ山から右手の高丸までの夜明けの緑の眺望である。新しい発見である。



クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります 小さなたんぼのあぜに、オニユリが赤い花をつけている。
最近あまりみかけなくなったマツヨイグサが、雑草のなかに咲いている。



クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になりますDSC_0029.JPG この時期には野の花に目を向けることが少なかったが、ゆっくりと観察しながら歩いてみると名前の分からない可憐な花が雑草の中に埋もれている。写真を撮ってかえって、いつもお世話になっている「K's Bookshelf」 などで自宅でネット・サーチしてみると、クズとツリガネニンジンであることが分かった。
小屋のすぐ近くに咲いていた白い花の名がネットサーチでも分からなくて、K's Bookshelf の掲示板に投げかけてみると、すぐに マミィさんという方が白いキキョウではないかと教えてくれた。
クリックすると大きな写真になります この日の朝はウグイスの鳴き声も少なく、都会ではあまり聞かなくなったキリギリスの音を採集していると、いままで聞いたことのない野鳥の声が聞こえてきた。
 EDIROL R-1 で録音しながら、鳴き声の方向に目を凝らすと雑木林の中に、ハトくらいの大きさの派手な野鳥が木の幹に沿ってとまっているのがみえる。夢中でイチデジのシャッターを押し続けた。自宅でさえずりを増幅し、写真をトリミング・拡大して、「ことりのさえずり」サイトでサーチしてみると、どうやら「アカゲラ」のようである。
 スキー客が少なくなって今冬からスキーリフトも動かなくなるようだが、Hütte:Hachi への訪問が楽しくなってきた。

ハチ高原近辺私的観光地図に掲載 

2008年7月20日

Hütte:Hachi でのDIY;古い和風壁に珪藻土を塗る

 共同所有者であるパートナーに時間ができたので、氷ノ山山麓にある Rabit House に補修にでかけた。海の日による連休前日の金曜日である。

 この Rabit House は「山小屋」と言ってきたが、何か名称が付けたくて、Hütte:Hachi としてみた。建っているところが、いわゆるハチ高原というところにあることや当初8人の共同所有であったことにちなんでいる。それに、八という字は縁起が良いことになっている。Hutte はドイツ語で山小屋の意であるが、山好きの友の指摘で「uはウムラウト付が正しい」と言ってくれたが、101英語キーボードで打つのは難しい。(ATOK の文字パレットunicode表に文字があるが、コードの種類によっては問題がでる。例えば、Shift-JIs での xml ファイルでは保存ができない。)

 今回の DIY は
  • よごれが目立つトイレの壁を珪藻土で塗ってみる。
  • これも汚くなった和室押し入れのふすまを張り替える。
  • モルタルが割れている入り口のたたきをやり直す。
がメインである。

 このような山行きのときの材料・食材は、もう30分ほど走ったら Hütte:Hachi に着くところにある、国道9号線八鹿バイパスの入り口近くのショッピング・モールで買い求める。ホームセンターの「コーナン」やイオン系のスーパーマーケット「Max Value」などがある。
ハチ高原近辺私的観光地図に掲載)

 珪藻土壁材の外箱には、畳2枚分が塗れるとある。きっちりと測ったわけではないが、足りそうに思われたが、結果として2箱で足らなかった。
 押し入れの襖は、のり付きの壁紙を使うことにした。
 入り口のたたきは、一坪弱だからと砂1袋とバラス1袋で足りると思ったが、これがとんでもない思い違いであった。結局、全然足りないので、足らない材料を求めて片道30分ほどのホームセンターまで往復する羽目になってしまった。

クリックすると大きな写真になりますDSCN0345.JPG やる仕事の分担は、これをしたいと言い出した方が担当する。二人でやらなければならないときは、二人でするが。
 今回、珪藻土塗りと襖紙の張り替えは彼が言い出していた。入り口のたたきの補修は私が言い出していた。
 珪藻土塗りは、Before の写真がないので比較がしにくいが、コテあとを残してなかなか上手く塗っている。ただ、このような塗り方をすると材料が沢山いるようだ。
クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります 入り口コンクリートの補修作業は単純な作業だが、炎天の下でバラスと砂とセメントを混ぜる作業は前期高齢者といえどもかなり苛酷であった。ミキサー車が入るなら頼むのがいいのだろうが。結局、1坪足らずの部分を厚さ 2 ~ 3 cm程度に覆うのに、18kg 入りのバラスが4袋、砂が3袋、25kg セメントが約1袋では足らないくらいであった。
 プラ舟にバラス、砂、セメントを入れて中腰で混ぜ合わせる作業は腰が痛くなってもっともつらい。大阪に比べれば、多少温度は低く、ウグイスのさえずりや虫の音が心地よいが、日中はやっぱり夏だ。冷たいお茶を何回も飲み、一作業するたびに腰をかける。よくサボル、腕の悪い職人だ。

 2日目の午後2時ころ、どうやら作業も一段落した。ウグイスのさえずりや虫の音に混じってカナカナゼミが鳴き出した。カナカナゼミは夜明け前とこの時刻くらいから鳴き出すようだ。ひょっとしたら、夕立が来る前だったからかもしれない。夕立がトタン屋根をたたくのを聞きながら、汗を風呂で流して帰途についた。

 Hütte:Hachi は、DIY を試すには格好の場を提供してくれている。

ハチ高原近辺私的観光地図に掲載 

 

2008年7月15日

瀞川平:但馬高原植物園、夏の花

 気象庁の梅雨明け宣言はまだのようだが、小学校以来の友を誘って氷ノ山山麓にある RabitHouse に出かけた。
クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります 小屋のあるところは、標高630m 程度だが、風が吹かないとさすがに暑かった。それでも、夕食に小屋の中で七輪の炭火BBQしても暑さはあまり感じなかったから、日が落ちると気温が下がったに違いない。
 近くの農道を散策すると、ハルジオン、トラノオ、ドクダミなどの白い花が満開である。紫色のノアザミの花に、ツマグロヒョウモウラギンヒョウモンンが羽を休めていた。傍らの雑草で、スジグロシロチョウモンキチョウ(上の黄色いほうが♂で、下側の白いのは♀)が交尾をしていた。StudioYAMAKOのオーナーが教えてくれた。
 電線にホウジロがさえずっている「ことりのさえずり」の岩下さんに教えてもらって、小鳥のさえずりも少しずつ分かるようになってきた。ネットで知識が amplify していくのを実感している。

クリックすると大きな写真になります 共同所有者のパートナーといくときは、たいがい補修作業に時間を費やすのだが、今回は花好きの友のために、翌朝、ハチ高原・東鉢伏経由で兵庫県美方郡香美町にある「但馬高原植物園」に行ってみることにした。この数年の間に道路がずいぶん整備されている。

 この植物園の近くには、安藤忠雄が設計した「木の殿堂」という博物館もある。なぜこんなところにと思うが、うろ覚えを頼りにググッテみるとバブル時の昭和45年(1970年:大阪万博開催の年、ついでに私が結婚した年)に、全国植樹祭が、この村岡で行われているのである。「木の殿堂」へのアプローチ横には、広大な芝生があり、その中に天皇と皇后がお手植えされた「兎塚杉」と「ナナカマド」が囲われた柵の中で大きくなっている。どうりでと納得である。

クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります 「但馬高原植物園」は、この「木の殿堂」からハチ北スキー場へ向かって 1km ほど広い道を走ったところにある。この一帯を、「瀞川平(とろかわだいら)」というらしい。入園料は 500円である。
 2年ほど前に、家内と来たときに比べると広大な庭はなかなか整備が行き届いているように思う。ヤマアジサイが見頃だというので、清楚な花を鑑賞しながら歩いていると、若い男性の作業員が花の種類などを丁寧に教えてくれた。ここの植物園は、珍しく若い男性達が園の手入れをしている。兵庫県の山奥には働き場所が少ないのかもしれない。

クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります 植物園の敷地内にある「和池の大カツラ」の根元からは清水が豊かにわき出ている。備え付けのグラスで飲んでみると冷たくて柔らかい純水が暑さで渇いた喉をうるおしてくれた。
 緑の中に続く散策道端には、ホトトギスや白蝶草、ヘメロカリスといった花が咲いている。もちろん、オオバギボウシ、トラノオといった初夏の花が満開である。
 入り口案内所と花の苗などを売っている売店横のクーラーの効いた洒落たレストランで、そば定食の早い昼食を摂った。

ハチ高原近辺私的観光地図に掲載 

 

2008年6月26日

蜻蛉池公園のあじさい園

 今が見頃ではないかとの友人の言葉に誘われて、大阪府立蜻蛉池公園にある「あじさい園」にいってみた。岸和田市にあるこの公園へは、車で20分ほどである。
080624_001.jpg 水曜日だし、梅雨の晴れ間でむしむしと暑い。家内には珍しくモズバーガーのドライブスルーで昼食を買っていこうという。きっと割引券があったからだろう。
 駐車料金が 600円は少し高いように思うが、柳生の里も650円で「菖蒲園」に入るのも別にとられた。
 バラはもう時期が遅いが、それでも紅い花を中心に残っていた。来年は5月の盛りにきたいものだ。
080624_002.jpg目的の「あじさい園」への道を間違えて、三脚を担いで「大池」の周りをぐるりと歩いたので大汗をかいた。大きな公園である。
ヤマモモの木でメジロが赤い実を狙っていた。「ウォーリーを探せ」みたいですが。
080624_005.jpgあじさい園の中に植えられているイチョウの幼木の梢にムクドリがとまっていた。この公園には野鳥もけっこう多いようだ。「大池」には、人慣れしたハクチョウやアヒル・カモが泳いでいる。餌をやるせいか、留鳥化しているようだ。
080624_004.jpg 友がいうように、アジサイはちょうど今が見頃だった。よく手入れがしてあり、「オオアマチャ」「プジオーサ」「ガクアジサイ」「アナベル」「ジョウガサキ」「スミダノハナビ」「カシワバアジサイ」「ミナズキ」といったアジサイが満開である。
 「アナベル」という大ぶりの真っ白なアジサイに、ヤマトシジミが羽を休めていた。
 橋下さん、まさかこの公園を閉鎖されることはないですよね。 
080624_007.jpg080624_008.jpg080624_009.jpg080624_010.jpg






 このエントリーで、<table> を使ってみた。写真の位置を説明テキスト文書行数の多少で調整する必要がないので楽である。

泉北近辺私的観光地図に掲載

2008年3月12日

Photo Thumbnail :野鳥の写真集

 今まで、撮り貯めた野鳥のサムネイルを MT用フォトサムネイラーを利用して作ってみた。
 自宅の庭、近所の公園、山小屋などで、鳥の姿を見かけるとできるだけ写真を撮るように心がけてきたが、野鳥を撮るために超望遠・三脚など本格的な体制ではないので、良い写真はあまりない。MP3 レコーダー EDIROL R-1 で録音した野鳥の鳴き声もこれらのエントリーに収録されている。

 野鳥の写真サムネイルを新しく設定いたしました。
 http://n-shuhei.net/atelier/web/birds.php へお越しください。


   

2007年8月 8日

夏の山小屋(2)

 このところ山小屋に行く目的は、DIYの趣味を兼ねた修繕が主であるが、ついでに野草の花の撮影や小鳥のさえずりを録音したりしている。
 日の出近くに、カメラとレコーダーのEDIROL R-1をバックサックに入れて、小屋を抜け出す。今回、レコーダーは取り出しやすいようにウエスト・ポーチに入れた。日の出前は、小鳥のさえずり録音のゴールデン・アワーである。朝が早いので生活雑音がない。また、このあたりは吹奏楽団などの合宿が多く、朝早くからパート練習の楽器音が聞こえてきたりするが、さすがにこの時間はまだ練習を始めていない。
 そのようにして録ったさえずりを例の「ことりのさえずり」管理者の Pika (パイカ)さんに聞いていただいたところ、
ファイル拝聴いたしました。いい音の景色ですね*^_^♪
いくつかの声が聞こえてきましたが、一番目立ったのはやはりウグイスの「谷渡り」と「法法華経」。
あとは、ヒヨドリのにぎやかな声に、アカゲラのケッケ、ホトトギスの「特許許可局!」。 キビタキの声は聞こえませんでした。
どれも、いい声~♪
まだまだ、さえずりが楽しい季節ですね!

 というお返事をいただきました。耳を澄ませば、確かに「特許許可局!」が聞こえてきます。小屋の近くにアカゲラやホトトギスがいるとは驚きです。遠い昔にはカッコウも鳴いていたこともありましたが。本格的に、バードウォッチングを始めようかと思案している。手始めに、双眼鏡を求めることにした。その次にデジスコ(フィールドスコープで捉えた像を、デジタルカメラで写すの abbreviation )を狙っている。
クリックすると大きな写真になります 山小屋は鳥の鳴き声と同時に虫の鳴き声、とくに夏は蝉の鳴き声がかしましい。早朝と日暮れが近づくとヒグラシがカナカナと鳴き出す。天気の悪いときには昼間でも鳴いている。網戸にへばりついていたニイニイゼミとの二部合唱になっている。
クリックすると大きな写真になります  友達の蝶屋さんによれば、兵庫県鉢伏には珍しい蝶が生息しているとのことだ。蝶の名前に詳しくないので、どのような蝶が珍しいのかよく分からないが、表翅が黒っぽく、裏翅に丸い紋がある蝶がゲレンデの芝生の上でヒラヒラと舞っていた。Webでサーチしてみると、ヒメヒカゲのようである。間違っておればご指摘ください。

(追記:2007/8/9)yamakoさんにご指摘いただきました。この蝶は、ジャノメチョウとのことです。訂正いたします。
 記事中の Play ボタンをクリックすると音が聞こえて来るはずです。ただし、mp3ファイルが再生される環境が必要です。