2010年8月アーカイブ: Studio YAMAKO

2010年8月30日

奈良を定期観光バスで巡る④ 第2日 春日大社・平城宮跡


 東大寺の見学を終え、再びバスに戻り、春日大社に向かった。二の鳥居で降りる。本殿を参拝した。
 春日神社見学の後は、興福寺である。興福寺はお寺の建物はともかくとして、なんといっても国宝館の阿修羅像だ。昨年上野に来た時は連日満員の大人気だったというが、この日は待ち時間なしで見ることができた。
 最後は奈良奥山ドライブウェイを走って、世界遺産である春日山原始林を見た。そして、平城宮跡でバスを下車し、だだっ広い平城宮跡を見て、今回の奈良観光を終了した。
 朱雀門を出たところのバス停から路線バスに乗り、近鉄奈良駅へ、そこからJR奈良駅へ歩きがてら遅めの昼食となった。JR奈良からみやこ路快速で京都に戻り17時56分発の「ひかり」に乗った。奈良を効率よく廻ったつもりだが、とてもとても周りきれなかった。

11.春日大社
ここは寺ではなく神社である。二の鳥居から南門への参道を歩く。参道の両側にはいくつもの燈籠が並ぶ。お盆や節分の万燈籠で灯が入ると幽玄の世界となるという。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F4 1/125秒 31mm ISO450 ) 露出補正 なし
春日大社;クリックすると大きな写真になります
12.春日神社 南門
入母屋造り、檜皮葺の南門には鮮やかな朱の回廊が続く。治承3年(1179年)の創建で、かっては藤原氏以外の他姓の者の参入門とされ、現在は本社の正面であると説明の札に記されている。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/200秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
春日神社 南門;クリックすると大きな写真になります
13.春日大社 中門と大宮型燈籠
南大門の正面にある幣殿というところの右側の石段を上がると中門がある。この写真では解らないが、この中門の奥に本殿がある。本殿は第一殿から第四殿まで同じ形式の神殿が横に並び、それぞれ脇塀によってつながっている。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/200秒 41mm ISO400 ) 露出補正 なし
春日大社 中門と大宮型燈籠;クリックすると大きな写真になります
14.釣燈籠
石燈籠や釣燈籠は、平安末期より今日に至るまで、その大半は春日の神を崇敬する人々から、家内安全、商売繁盛、武運長久、先祖の冥福向上等の願いをこめて寄進されたもので、特に室町末期から江戸時代にかけては一般庶民や春日講中からのものが多いという。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5 1/125秒 75mm ISO400 ) 露出補正 なし
釣燈籠;クリックすると大きな写真になります
15.興福寺 国宝館
春日大社の宝物殿を見学した後、興福寺へ。まずは待ち時間「0」の国宝館に入り、阿修羅像を見る。もちろん写真撮影はできないので絵葉書を買った。奈良時代の作、乾漆八部衆立像(国宝)のひとつである、三面六臂(手が6本)の阿修羅像はその照明の効果もあって素晴らしい。また、多くの展示されている仏像の中に、聖徳太子二歳像というのがあったが、これも素晴らしいと思った。ただし、江戸時代のものという。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F10 1/400秒 26mm ISO400 ) 露出補正 なし
興福寺 国宝館;クリックすると大きな写真になります
16.興福寺 東金堂と五重塔
和銅3年(710年)に飛鳥藤原京から現在の場所に移築された興福寺は、平成22年が創建1300年であるとのこと。現在、享保2年(1717年)の大火で失われた中金堂の再建が行われている。五重塔は天平2年(730年)の創建だが、現在の塔は応永33年の再建。東金堂は室町時代の再建だが、奈良時代の伝統にのっとり建てられた。五重燈、東金堂ともに国宝である。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F13 1/640秒 27mm ISO400 ) 露出補正 なし
興福寺 東金堂と五重塔;クリックすると大きな写真になります
17.平城宮跡へ
朱雀門脇から、平城宮跡に入り、そのバスターミナルで解散になった。定期観光バスはここで終わりである。今年の4月に復元完成した第一次大極殿は見ておこうと思い、歩き出したが、800mあるそうだ。暑い。第一次大極殿へは、原っぱの中、まっすぐな道が続くが、その道を近鉄奈良線が横切る。見学者は踏切を渡って進む。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F13 1/640秒 52mm ISO400 ) 露出補正 なし
平城宮跡へ;クリックすると大きな写真になります
18.第一次大極殿
第一次大極殿の手前の南門まで進んだ。さらに第一次大極殿までは300mほどある。少し、前進したが、そこから眺めることにし、進むのをやめた。奈良時代の前半には、朱雀門を入った正面のところ、いま、南門のある両側に朝堂院の建物が二棟ずつ左右対称に配置され、その奥に大極殿が位置していたという。朝堂院は、再建されていない。大極殿と朝堂院の建物は、すべて高い基壇に礎石をすえ、丹塗りの赤い柱を建て、屋根に瓦を葺いた壮大な格式の高い建物であったという。奈良時代の前半期では、国家的な儀式、つまり即位・朝賀・外国使節の謁見といった行事を主に大極殿・朝堂院で行ったと考えられていると。平成13年から復元工事が始まり平成22年4月に完成した。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F16 1/1000秒 44mm ISO400 ) 露出補正 なし
第一次大極殿;クリックすると大きな写真になります
19.若草山
大極殿に向かって右側に、若草山が見える。毎年1月に山焼きが行われるので有名だ。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/2500秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
若草山;クリックすると大きな写真になります
20.朱雀門
平城宮跡に入るときには、バスは左側の車道を迂回したが、帰りは 朱雀門をくぐって出た。この向こうに近鉄奈良線の踏切があり、違和感を覚える。朱雀門は平城京朱雀大路の北の端に建っていた宮の正門であった。現在の門は平成10年の完成である。平城遷都1300年祭のイベント会場になっている平城宮跡を最後に今回の奈良観光を終えたが、満足が得られた旅だった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F16 1/1000秒 36mm ISO400 ) 露出補正 なし
朱雀門;クリックすると大きな写真になります

2010年8月26日

奈良を定期観光バスで巡る③ 第2日 東大寺


 8月8日、天理駅から桜井線に乗って、JR奈良駅に着き、9時発の奈良交通の定期観光バス「奈良公園3名所と春日奥山めぐり~平城遷都1300年祭会場」コースに乗る。JR奈良駅構内にある奈良交通の窓口へ行ったら、昨日のバスガイドさんが案内係をしていた。この日は乗務はないそうだ。東大寺、春日大社、興福寺を見学して春日奥山ドライブウェイを走って、昼過ぎに平城遷都1300年祭会場で下車するコースである。

1.天理駅
天理駅は高架になっている。この写真は、奈良に向かって進行方向右側、つまり東側を眺めた。駅から続くまっすぐな広い通りの突きあたりに天理教の神殿がある。左手に一番高く見える山が高峰山(632m)だと思う。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.8 1/500秒 17.3mm ISOオート )露出補正 なし
天理駅;クリックすると大きな写真になります
2.奈良行き電車
8時15分発の奈良行き電車に乗った。JR桜井線だが、最近では「まほろば線」と言っているらしい。奈良まで15分である。通勤、通学の時間帯と思うが、今日は日曜日なので、乗客は少ない。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/400秒 4.6mm ISOオート ) 露出補正 なし
奈良行き電車;クリックすると大きな写真になります
3.旧JR奈良駅舎
JR奈良駅は現在高架化に伴う改築中である。2003年9月6日まで使われていたこの2代目駅舎は1934年(昭和9年)に完成したもので、周囲の景観に配慮して方形屋根に相輪を持つ和洋折衷様式が採用されている。高架化に伴い取り壊される予定であったが、その歴史的価値から反対の声は根強かったこともあり、曳家によって元の位置から18m移動された上で保存され、奈良市総合観光案内所として利用されている。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F13 1/640秒 20mm ISO400 ) 露出補正 なし
旧JR奈良駅舎;クリックすると大きな写真になります
4.近鉄奈良駅前
JR奈良駅を9時に出発した定期観光バスは、近鉄奈良駅に寄ってお客さんを乗せる。町は近鉄奈良駅の周辺のほうが賑やかであった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F10 1/400秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
近鉄奈良駅前;クリックすると大きな写真になります
5.東大寺 南大門
いよいよ東大寺である。バスガイドさんは比較的朝早い時間なので、まだすいているという。南大門から入った。南大門は日本最大級の門であり、現在の門は東大寺復興を推進した重源により再建されたものという。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F8 1/250秒 31mm ISO400 ) 露出補正 なし
東大寺 南大門;クリックすると大きな写真になります
6.鹿が出迎え
南大門で立派な角をした雄鹿が出迎えてくれた。向こうに見えるのは中門で、その奥に大仏殿が見える。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.3 1/500秒 95mm ISO400 ) 露出補正 なし
鹿が出迎え;クリックすると大きな写真になります
7.大仏
大仏殿(金堂)は東大寺の中心である。大仏は正式には盧舎那仏といい、世界の心理を体現する仏という。創建から修理が繰り返され、大仏の顔や大仏殿は江戸時代のもである。高さは46.8mある。三脚の使用は不可だが、写真はOKとのことだった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/25秒 46mm ISO3200 ) 露出補正 なし
大仏;クリックすると大きな写真になります
8.大仏の光背
大仏の後ろにある14体の坐像の仏様の輪は光背というのだろうか。興味を持ったが、なかなか説明されたものがない。仏の徳の大きさに眩しいような輝きを感じる時、"後光がさす"と表現するように、仏様の後ろの丸いものは仏様の徳の輝きを表しているものらしい。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.3 1/40秒 112mm ISO3200 ) 露出補正 なし
大仏の光背;クリックすると大きな写真になります
9.国宝八角燈籠
大仏殿の前にある巨大な金堂の国宝八角燈籠。高さ4.6メートルもあり、この灯籠は東大寺創建当時のものとされ、その後、多少手を加えているが天平時代の金工技術と工芸意匠の素晴らしさを現代に伝えている。非常に大きな火袋が特徴で東西南北の四面には両開きの扉に雲中を走る唐獅子と、他の四面には優美な音声(おんじょう)菩薩(ぼさつ)の浮彫が見られる。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F13 1/640秒 31mm ISO400 ) 露出補正 なし
国宝八角燈籠;クリックすると大きな写真になります
10.世界遺産 東大寺
東大寺はもちろん世界遺産である。大仏殿は木造古建築としては世界最大級であり、広い境内には、二月堂や東大寺最古の建物で天平仏の宝庫法華堂(三月堂)などがあるが、今回二月堂や法華堂を見る時間的な余裕がなかったのは残念だった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F8 1/250秒 35mm ISO400 ) 露出補正 なし
世界遺産 東大寺;クリックすると大きな写真になります

2010年8月23日

奈良を定期観光バスで巡る② 第1日 薬師寺・唐招提寺


 慈光院を出て、バスに乗り西の京と呼ばれる薬師寺と唐招提寺を巡った。唐招提寺見学が最後で午後4時半にJR奈良駅に戻り、今夜の宿をとった天理へ向かった。

12.薬師寺 中門と西塔
薬師寺は天武天皇(680年)が皇后、後の持統天皇の病気平癒を願って建立がはじまったが、その7年後天武天皇は完成を見ずに崩御、その翌年、後を継いだ持統天皇により藤原京に七堂伽藍が完成した。平城遷都後(718年)現在地に移設された。自然災害、兵火で堂塔が倒壊、焼失し、平城創設時の建物は東塔のみであるという。南門を入ると中門と回廊があり、その中向かって左側に西塔、右側に東塔がある。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F13 1/640秒 24mm ISO400 ) 露出補正 なし
薬師寺 中門と西塔;クリックすると大きな写真になります
13.東塔と西塔
手前に見えるのが東塔である。白鳳様式を伝える唯一の平城創建時の建物。三重塔だが各階に裳階が設けられているため六重塔のように見える。今年9月から覆屋をかけ、平成31年春まで解体修理が予定されているとのことで、修理直前に見ることができた。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F16 1/1000秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
東塔と西塔;クリックすると大きな写真になります
14.東塔 金堂 西塔
左から東塔、金堂、西塔で、大講堂を背に撮った。金堂は1528年に焼失し、昭和51年(1976年)に再建された。正面7間、側面4間、二重の入母屋造りで、棟の両端に金色の鴟尾が輝く。堂内中央に本尊薬師如来坐像、向かって右に日光菩薩、左に月光菩薩が祀られている。残念ながら堂内は撮影禁止。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F9 1/320秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
東塔 金堂 西塔;クリックすると大きな写真になります
15.鐘楼から東塔を眺める
大講堂の東側に鐘楼があった。この鐘楼についてはガイドブックにも書かれていないが、いつ頃建てられたものなのだろうか。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F13 1/640秒 34mm ISO400 ) 露出補正 なし
鐘楼から東塔を眺める;クリックすると大きな写真になります
16.薬師寺を振り返る
次に玄奘三蔵院を見に行ったが、その途中、薬師寺を振り返って眺めた。二つの塔と大講堂、金堂の屋根が見える。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F9 1/1250秒 82mm ISO400 ) 露出補正 なし
薬師寺を振り返る;クリックすると大きな写真になります
17.唐招提寺
この日のコースの最後である唐招提寺に着いた。唐招提寺は奈良時代に聖武天皇の招きに応じ来日した鑑真が、来日6年目の天平宝字3年(759年)、新田部親王の旧邸宅を賜って開いた研修道場に始まるという。以来約1250年、鑑真の教えを守り、もっとも戒律の厳しい寺として知られる律宗総本山である。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/125秒 26mm ISO400 ) 露出補正 なし
唐招提寺;クリックすると大きな写真になります
18.唐招提寺 金堂
入口である南大門を入ると正面に見えた。国宝である。10年に及ぶ平成の大修理を終えた現存最大の天平建築であり、本尊盧舎那仏坐像を始め、薬師如来、千手観音など天平仏が祭られている。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/160秒 24mm ISO400 ) 露出補正 なし
唐招提寺 金堂;クリックすると大きな写真になります
19.経堂
金堂そして、礼堂の東側に校倉造の2棟の建物が並ぶ。北側に宝蔵、南側が経堂であるが、これは経堂のほう。校倉造は東大寺大仏殿の奥にある正倉院が有名であるが、この経堂は唐招提寺創建以前の新田部親王の旧邸にあった校倉を改装したものといわれ、我が国最古の校倉といわれる。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/125秒 32mm ISO400 ) 露出補正 なし
経堂;クリックすると大きな写真になります
20.応量坊の土塀
金堂や講堂の奥にある御影堂のほうへ歩き、風情のある道を左(西)へ廻ってみた。本坊のあるところからさらに左を見ると、こんな道があった。多分、応量坊というところの土塀と思う。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F4.2 1/125秒 35mm ISO640 ) 露出補正 なし
応量坊の土塀;クリックすると大きな写真になります
21.本坊の蓮
本坊の庭に蓮の花が植えられていた。しかしそのほとんどは花が終わってしまっていて、一輪だけが咲いていた。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/800秒 82mm ISO640 ) 露出補正 なし
本坊の蓮;クリックすると大きな写真になります
22.天理のうなぎ屋「淡水」
唐招提寺でこの日の観光は終わった。午後4時半にJR奈良駅に戻り、JR桜井線に乗って、天理へ向かった。なぜ、天理に泊まったか。インターネット「じゃらん」で奈良の宿を探したが、どこもいっぱいで適当なところがない。思いつきで天理のホテルを予約した。一旦ホテルに荷物を置き、ガイドブック「楽楽 奈良・大和路」に載っていたうなぎ屋「淡水」を目指した。鰻重2千円は値打ちがあったし、酒の肴にと頼んだ「うまき」がとてもうまかった。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/60秒 4.6mm ISOオート ) 露出補正 なし
天理のうなぎ屋「淡水」;クリックすると大きな写真になります
23.天理教教会本部
「淡水」を出てくるとまだ明るかった。天理へ来たのだから天理教の神殿を訪ねてみようと歩いた。天理駅からまっすぐな大通りが天理教教会本部に続いている。天理教は江戸時代末期に天理王命を祭神とし、中山みきによって開かれた。現在の信者数は本部によれば190万人といわれている。神殿を囲み東西南北に礼拝場や関連施設がある。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/5秒 6.1mm ISOオート ) 露出補正 なし
天理教教会本部;クリックすると大きな写真になります

2010年8月19日

奈良を定期観光バスで巡る① 第1日 法隆寺・慈光院


 高野山参詣の後、平城遷都1300年で賑わう奈良を廻って来ようと計画した。どうやって効率よく廻るか考えたが、現地の定期観光バスを利用するのが最善だろうという結論になり、インターネットで奈良交通の定期観光バスを8月7日、8日の両日、申し込んでおいた。前夜は京都に泊まった。京都発8時49分のみやこじ快速に乗り、9時34分、奈良に着いた。奈良は1970年大阪万博へ行った折に寄ったが、それも奈良公園の東大寺のあたりを歩いた程度である。40年も前のことだ。
  第1日目は7時間のコースで法隆寺、中宮寺、慈光院、薬師寺、唐招提寺を巡る。第1日目、2日目をそれぞれ2回に分けた。なお、解説内容はJTBパブリッシング発行の「楽楽 奈良・大和路」を参照した。

1.定期観光バス
上は8月7日の法隆寺・西の京を巡る1日コース、下は翌8月8日の奈良公園3名所と春日奥山めぐりの半日コースのバス。

上:Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F11 1/500秒 35mm ISO400 ) 露出補正 なし
下:Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F8 1/250秒 27
mm ISO400 ) 露出補正 なし
定期観光バス;クリックすると大きな写真になります
2.南大門から法隆寺境内へ
JR奈良駅前を10時に出発したバスは、近鉄奈良駅でそこから乗る人たちをピックアップし、南西に向かって走り、11時少し前に法隆寺のの駐車場に着いた。法隆寺の玄関に当たるこの南大門は、室町時代1438年に再建されたものであるという。西院伽藍の中門が見え、その左側に五重塔が見える。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F14 1/800秒 44mm ISO400 ) 露出補正 なし
南大門から法隆寺境内へ;クリックすると大きな写真になります
3.金堂と五重塔
中門を入って金堂の右側を回り込んでこの写真を撮った。法隆寺の本尊を安置する殿堂が、飛鳥時代に建立された金堂である。堂内には飛鳥仏を代表する金銅釈迦三尊、薬師如来坐像や四天王立像などの国宝、重要文化財の諸仏が安置されている。壁画は昭和24年に焼失したが、精密な模写がされているという。五重塔は現存する日本最古の塔であると同時に金堂や、中門とと同様世界最古の木造建造物だ。堂内の仏さまは撮影禁止になっている。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F14 1/800秒 22mm ISO400 ) 露出補正 なし
金堂と五重塔;クリックすると大きな写真になります
4.柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺
正岡子規の句碑があった。ここに茶店があったのだろうか。ただしこれは史跡でも何でもないようだ。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F8 1/250秒 29mm ISO400 ) 露出補正 なし
柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺;クリックすると大きな写真になります
5.夢殿
東大門を出て、東院伽藍にある夢殿に向かった。夢殿は奈良時代に建立された現存する最古の八角円堂。鎌倉時代の施された大修理で軒の深さや勾配などは変更されているという。聖徳太子の等身像と伝えられる救世観音などが安置されている。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/200秒 48mm ISO400 ) 露出補正 なし
夢殿;クリックすると大きな写真になります
6.参道から南大門を振り返る
法隆寺から続けて中宮寺を見学して、再び南大門から外へ出た。これから昼食である。中宮寺は主な建物としては昭和43年に建立された新本堂のみだったが、堂内にはかすかに首をかしげ、優美な笑顔を浮かべる木造弥勒菩薩半跏思惟像が安置されていた。この弥勒菩薩像はかって50円切手の図案になった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/640秒 62mm ISO400 ) 露出補正 なし
参道から南大門を振り返る;クリックすると大きな写真になります
7.慈光院
昼食後再びバスに乗り、法隆寺のある斑鳩から、大和郡山のほうへ戻り、慈光院を見学した。慈光院は1663年、石州流茶道の祖で大和小泉藩主であった片桐貞昌が父の菩提を弔うために建立した。書院と茶室が重要文化財に指定されている。書院で抹茶がふるまわれた。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/125秒 20mm ISO500 ) 露出補正 なし
慈光院;クリックすると大きな写真になります
8.借景
慈光院には白砂とつつじの大刈込が美しい名勝指定の枯山水借景の庭があり、雄大な奈良盆地景色をとりいれた眺めが美しい。しかし今は人工的なものが多く視野に入ってしまう。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F9 1/320秒 32mm ISO400 ) 露出補正 なし
借景;クリックすると大きな写真になります
9.茶室
書院には高林庵と閑茶室という、ほんとにこじんまりとした二つの茶室があった。こちらは高林庵のほうと思う。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/15秒 18mm ISO3200 ) 露出補正 なし
茶室;クリックすると大きな写真になります
10.慈光院本堂 鳴き龍
書院の奥に本堂があった。天井に龍の絵があり、手をたたくと鳴き龍のように響く。前で話を聞いていたので一行の代表で手をたたかされたが、あまり旨くいかなかった。この本堂は慈光院の茶道路線とは趣が異なると説明を受けた。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/15秒 20mm ISO3200 ) 露出補正 なし
慈光院本堂 鳴き龍;クリックすると大きな写真になります
11.慈光院本堂とノウゼンカズラ
本堂の見学を終え、玄関に戻る廊下を歩くと中庭にノウゼンカズラのオレンジ色がきれいだった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F9 1/250秒 42mm ISO400 ) 露出補正 なし
慈光院本堂とノウゼンカズラ;クリックすると大きな写真になります


2010年8月16日

高野山参詣


 祖先が若狭の出身で、私の父親の三代前がここ高野山にある恵光院の当時のご住職と懇意の間柄で、恵光院墓所に墓を設けることになったようだ。以来、先祖代々の墓として、物心ついたころから、数年に一度、お参りに来ている。その間、父親、母親、長兄の納骨もしたが、今回は義理の姉(兄嫁)の納骨があった。
  8月5日の朝、新幹線で横浜を立ち、夕方4時ごろ一の橋の手前にある恵光院に入った。高野山は「紀伊山地の霊場と参詣道」として2004年7月に世界文化遺産に登録された。前回、2005年10月に高野山にお参りした時はそれほど感じなかったが、今回、世界遺産となって外国からの観光客、特にヨーロッパからの人たちが多いのに驚いた。恵光院も宿坊であるが、トイレも奇麗になり、外国の客さんが泊まっていた。
  翌、8月6日に納骨を行い、奥ノ院をお参りし、金剛峯寺、壇上伽藍を見て、京都に泊まった。(以下 Wikipedia、金剛峯寺ホームぺージ等を参照)

1.新幹線車内
新横浜8時22分発岡山行き「ひかり」。久しぶりに新幹線に乗る。「大人の休日・ジパング倶楽部」利用で「のぞみ」には乗れない。しかし、3割引きは大きい。車掌さんも女性である。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/60秒 4.6mm ISOオート ) 露出補正 なし
新幹線車内
2.南海電車「こうや号」と高野山ケーブルカー
小さいころから乗り物が好きだった。いわゆる鉄チャンではないが、近くに被写体が現れると撮ってしまう。上は大阪難波と極楽橋間を結ぶ特急「こうや」、下は極楽橋から高野山へあがるケーブルカーだ。全長800m、高低差330mを約5分で登っていく。標高約1000mある高野山は下界より涼しい。高野山は平安時代の弘仁10年(819年)頃より弘法大師空海が修行の場として開いた高野山真言宗、ひいては比叡山と並び日本仏教における聖地とされる。

上:Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/100秒 4.6mm ISOオート ) 露出補正 なし
下:Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/1250秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
南海電車「こうや号」と高野山ケーブルカー;クリックすると大きな写真になります
3.刈萱堂
8月6日 朝6時半に勤行が始まる。その前に恵光院の近くを少し歩いてみた。すぐ近くに苅萱道心と石童丸の哀話の舞台として知られる刈萱堂がある。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/50秒 4.6mm ISOオート ) 露出補正 なし
刈萱堂;クリックすると大きな写真になります
4.恵光院本堂 朝の勤行
朝6時半から勤行が始まった。兄嫁の納骨のお参りをした我々一行のほかに日本人客の姿はなく、他はすべて外国からの客さんで10名以上はいただろうか。聞いてみると、カルフォルニアから来た人、ローマから来た人・・・など。始まる前に写真撮影の可否を問うたところ、フラッシュを使わなければ良いとのことだった。しかし、さすがに暗い。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F4.8 1/30秒 56mm ISO3200 ) 露出補正 なし
恵光院本堂 朝の勤行;クリックすると大きな写真になります
5.護摩供養
朝の勤行が終わった後、毎朝、恵光院の護摩堂として本尊に毘沙門天を、脇仏に舵取不動明王と愛染明王が祀られている毘沙門堂で行われている護摩供養に加わった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/160秒 34mm ISO400 ) 露出補正 なし
護摩供養;クリックすると大きな写真になります
6.石畳と杉の参道
一の橋から奥ノ院に至る参道は石畳で、大きな杉が天を突いている。その参道の両側には、戦国武将たちの墓所が多い。これは、左側が石田三成、右側が明智光秀の墓である。他にも豊臣秀吉、上杉謙信、前田利家らの墓もある。私の父母、兄が眠る墓は、中の橋の少し手前の恵光院の墓所にある。朝9時半、納骨し、お参りををした。

左:Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F3.8 1/125秒 22mm ISO2500 ) 露出補正 なし
右:同じく
プログラムオートで撮影 ( F3.8 1/125秒 24mm ISO1250 ) 露出補正 なし
石畳と杉の参道;クリックすると大きな写真になります
7.奥ノ院 燈籠堂
さらに参道の奥へ進むと、織田信長の墓を左に見て、御廟橋があり、奥ノ院となるが、ここから先は撮影禁止になっている。弘法大師の御廟は、この写真で見える燈籠堂の向こう側にある。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.3 1/125秒 105mm ISO640 ) 露出補正 なし
奥ノ院 燈籠堂;クリックすると大きな写真になります
8.金剛峯寺
奥ノ院のお参りを終え、一旦恵光院へ戻った。一行と解散した後、高野山の町を奥ノ院への参道と反対のほうへ歩き、金剛峯寺、根本大塔などを見てからバスに乗り、ケーブルで高野山を下る予定である。まず、金剛峯寺へ行ったが、思いのほか人は少なかった。金剛峯寺は高野山真言宗の総本山で座主の住寺(世界遺産)である。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F8 1/250秒 20mm ISO640 ) 露出補正 なし
金剛峯寺;クリックすると大きな写真になります
9.壇上伽藍への道
金剛峯寺を出て、根本大塔などがある壇上伽藍へ向かう。空海が曼荼羅の思想に基づいて創建した密教伽藍の総称であり、高野山の二大聖地の一つである(ほかの一つは奥の院)。金堂は高野山全体の総本堂で高野山での主な宗教行事が執り行なわれる。ほかに大塔、御影堂、不動堂などが境内に立ち並び、不動堂は世界遺産に登録されている。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/160秒 48mm ISO3200 ) 露出補正 なし
壇上伽藍への道;クリックすると大きな写真になります
10.根本大塔
壇上伽藍には金堂や御影堂など数々の歴史的建物があり、それらは地味な建物だが、この根本大塔だけは華やかである。根本大塔は弘法大師空海上人が最初に開いたこの壇上伽藍の中心にそびえ建っている。現在の大塔は昭和12年、過去の記録をもとに再建されたもので、高さ48.5m、四方各25mの建物は大塔の名にふさわしい。内部には、胎蔵大日如来、四方に金剛界四仏を安置されている。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/160秒 48mm ISO640 ) 露出補正 なし
根本大塔;クリックすると大きな写真になります
11.大会堂と東塔
大会堂は鳥羽法王の皇女である五辻斎院内親王が、父帝の追福のため建立されたという。現在の建物は嘉永元年(1848)に再建され、本尊は阿弥陀如来が奉安され、脇士として観世音菩薩、勢至菩薩がともに祀られているが、見ることはできなかった。東塔は白河上皇の命により大治2年(1127)に建立。尊勝仏頂尊・不動明王・降三世明王が祀られている。現在の塔は昭和59年に再建されたとのこと。
このあと、高野山の町で昼食にし、バスでケーブル駅へ、特急までは2時間も待つので、快速に乗って難波へ、地下鉄で新大阪へ戻って、この日は京都に泊まった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F8 1/250秒 27mm ISO640 ) 露出補正 なし
大会堂と東塔;クリックすると大きな写真になります

2010年8月11日

長岡大花火まつり


 8月2日 かみさんの友人夫婦に誘われて新潟県は長岡へ花火を見に行ってきた。バスで往復である。
   花火を見る席は信濃川の大手大橋と長生橋の間の河川敷にあるテニスコートが有料桟敷席なっていた。主たる打ち上げ場所は正面で、大きな花火は見上げなくてはならない。
 もちろん花火の写真に挑戦してきた。事前学習したところでは、露出はマニュアルで絞りはF8~F11、シャッタースピードは3秒から8秒程度、しかもバルブにして、頃合いを見計らって閉じろとなっている。もちろん三脚使用だ。ホワイトバランスはオートは不向きというので太陽光にした。
  はじめは、F11でシャッタースピード3秒で撮り始めた。しかし、白飛びするカットがあって、試しにプログラムオートでも撮ってみた。また、マニュアルでいくつかシャッタースピードを変えて試みたが、不慣れなこともあり、1.6秒に設定しようと思って、1.6分の1秒にしてしまったり、失敗が多かった。この日の2時間の学習では、事前学習したマニュアルの通り、シャッタースピードは3秒から8秒程度というのが正解であろうと感じた。しかし、花火までの距離や、上がる花火の種類によっては、調整もしなくてはならないのかと思うが難しそうだ。
  カメラはD5000にVR18-200mmを付けて行った。バリアングルモニターと、リモコンを使って撮った。この機能は役に立った。ただし、花火がどの打ち上げ場所から打ち上げられるか、その時まで解らないので、カメラの位置取りが難しかった。三脚に付けたカメラの左右、上下への移動、ズーミングに忙しく、構図には集中できなかった。シャッターを押すタイミングもなかなか難しい。
 
  1.花火会場
長岡は新潟県第二の都市であり、市の中心を信濃川が流れる。信濃川は長野県に遡ると千曲川と呼ばれるが、日本で一番長い川である。その信濃川の河川敷で8月2日、3日の両日、「長岡まつり」として大花火大会が行われた。見えている橋は長生橋である。

Canon PowerShot A640 F2.8-4.1 7.8-29.2mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/250秒 9.6mm )
花火会場;クリックすると大きな写真になります
2.予約席
信濃川の河川敷にテニスコートがあり、そこがこの日の予約マス席になっていた。テニスコートなので地面はたいらでその上にパレットのようなものが敷かれている。ひとマス6人が入る。現在5時15分、花火の打ち上げ開始は7時30分とのことなのであと2時間ほどある。

Canon PowerShot A640 F2.8-4.1 7.8-29.2mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/500秒 7.3mm )
予約席;クリックすると大きな写真になります
3.メッセージ花火
ビールを飲みながら弁当を食べて腹ごしらえをしたあと、D5000を三脚に付け、露出の設定をしているうちに暗くなってきた。花火のプログラム表を見ると、7時30分に打ち上げられる1番から、最後は9時10分、39番まである。その前に、メッセージ花火が打ち上げられた。「誰々から誰々さんへ、○○歳のお誕生日おめでとうございます」といったメッセージとともに花火が供される。露出はマニュアルにして、F11、3秒で撮り始めた。この写真では、もっと露光時間が長いほうが良かった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
マニュアル露出で撮影 ( F11 3秒 40mm ISO200 ) 露出補正 なし
メッセージ花火;クリックすると大きな写真になります
4.7時20分
河川敷の何箇所かに打ち上げ場所があり、次の玉がどこから上がるかが解らない。上がり始めてカメラをそちらへ向けることになる。まだ、空の青さが残っている。赤い色の花火が上がった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
マニュアル露出で撮影 ( F11 3秒 40mm ISO200 ) 露出補正 なし
7時20分;クリックすると大きな写真になります
5.プログラムオートで撮影
この花火は本番に入って9番目か10番目のスターマインである。ここまでF11、3秒で撮った写真の中に白飛びしてしまう駒があった。そこで、試しにプログラムオートで撮ってみた。ただし、絞り優先オートと同じことになるが、絞りF値とシャッタースピードの組み合わせで、絞りをF11まで絞り込んだ。良い露出が得られるかどうかの結果はまちまちである。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F11 2秒 22mm ISO200 ) 露出補正 なし
プログラムオートで撮影;クリックすると大きな写真になります
6.ワイドスターマイン
花火はだんだん佳境に入ってくる。色どりが見事である。花火の大きさも違うので、カメラの向きも変えなければならずズーミングも難しい。シャッタースピードは2.5秒になっていた。タイミングも良かったようだ。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F11 2.5秒 26mm ISO200 ) 露出補正 なし
ワイドスターマイン;クリックすると大きな写真になります
7.超大型花火
この花火は大きかった。試行錯誤であるが、これはプログラムオートだが1.6秒で良い感じに撮れたと思う。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F11 1.6秒 26mm ISO200 ) 露出補正 なし
超大型花火;クリックすると大きな写真になります
8.天地人花火 -1
今日の花火の中でも呼び物の一つである天地人花火。長岡ゆかりの武将、直江兼続の生涯を壮大なスケールで描く芸術性の高い花火。見事だった。花火にもストーリーがあって、その一場面を切り取った写真では趣は伝えられない。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F10 4秒 18mm ISO200 ) 露出補正 なし
天地人花火;クリックすると大きな写真になります
9.天地人花火 -2
天地人花火の続きである。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F10 2.5秒 18mm ISO200 ) 露出補正 なし
天地人花火 -2;クリックすると大きな写真になります
10.天地人花火 -3
これはシャッタースピードが速くなりすぎた。もっと光の筋が伸びなくては花火らしさが出てこない。やはり、シャッタースピードは、少なくとも1秒以上にならないと光の糸が表せない。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F10 1/4秒 18mm ISO200 ) 露出補正 なし
天地人花火 -3;クリックすると大きな写真になります
11.失敗
プログラムオートで撮っていて絞り込むのを怠ると、その分シャッタースピードが速くなり、こんな写真になってしまう。花火の光が糸にならず、点になってしまうのだ。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F3.8 1/10秒 22mm ISO200 ) 露出補正 なし
失敗
12.緑色の花火
地味ではあるが緑色の美しい花火が上がった。また、マニュアル露出に戻してみたが、はじめの頃の白飛びが気になってシャッタースピードは1秒に設定してみた。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
マニュアルで撮影 ( F11 1秒 26mm ISO200 ) 露出補正 なし
緑色の花火;クリックすると大きな写真になります
13.米百俵花火・尺玉100発
戊辰戦争(1868年)で焦土と化した長岡藩に、支藩の三根山藩から見舞いとして百俵の米が送られたが、藩の参事であった小林虎三郎はその米を売却して文武両道に必要な書籍や器具の購入に充て、長岡の近代教育の土台を築いたという故事にならった花火。これは凄かった。夜空いっぱいに花火が広がった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
マニュアルで撮影 ( F11 1秒 22mm ISO200 ) 露出補正 なし
米百俵花火・尺玉100発;クリックすると大きな写真になります
14.最後の花火
これも大きな花火だった。シャッタースピードを1.6秒に設定しようとして、1/1.6秒にしてしまった。しかし、花火が明るいので何とか撮れた。初めて花火の写真に挑戦してみたが、試行錯誤であった。次にチャンスが来れば、徹底的にマニュアル露出で撮ってみたいと思う。 花火が終了したのは9時10分過ぎ。バスが停めてある駐車場にたどり着くのがひと苦労。さらにそのバスが10時半出発の予定のところ、大渋滞で道路が塞がっていて、動くことができず、駐車場を出たのは夜11時半を過ぎていた。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
マニュアルで撮影 ( F11 1/1.6秒 22mm ISO200 ) 露出補正 なし
最後の花火;クリックすると大きな写真になります

2010年8月 9日

真夏の舞岡公園

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 7月29日に箱根の湿生花園へ行こうと計画したが、天気予報どおりの雨になった。激しい雨も予想されるとのことなので断念した。その代わりにと、7月31日、普段は真夏にはあまり行かない舞岡公園へ出かけてみた。狙いはナガサキアゲハの♀、ジャコウアゲハの♀、クロコマチョウ夏型であったが、それらはいずれも撮ることができなかった。舞岡公園には、夏の花が咲いていた。黒いアゲハたちが吸蜜に来るクサギの花も咲き始めている。蝶は端境期のようだ。

キチョウ♀;クリックすると大きな写真になります 1.キチョウ♀
萩の花にキチョウが数匹飛び交っていた。花で吸蜜するかと思うと、枝先の葉に産卵もする。翅の質感が撮れたと思う。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/320秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
ツバメシジミ♀;クリックすると大きな写真になります 2.ツバメシジミ♀
奇麗な個体だった。半分翅を開いて見せてくれた翅表後翅の橙色斑がとてもきれいだった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/500秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
アカボシゴマダラ夏型;クリックすると大きな写真になります 3.アカボシゴマダラ夏型
春には白い春型を撮ろうと追いかけたが、アカボシゴマダラはやはり、黒の基調にその赤い斑紋がちりばめられた夏型が美しい。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/125秒 150mm ISO900 ) 露出補正 なし
コチャバネセセリ;クリックすると大きな写真になります 4.コチャバネセセリ
まだ咲き始めたばかりのクサギの花にコチャバネセセリが来ていた。もう少しするとこの花にモンキアゲハやカラスアゲハなど、黒い大型のアゲハが集まるようになる。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/250秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
ナガサキアゲハ♂;クリックすると大きな写真になります 5.ナガサキアゲハ♂
鳥に後翅をついばまれ、ぼろぼろになったナガサキアゲハの♂が、クサギの花に来ていた。雌が来ないかとしばらくここで待ったが、この日は駄目だった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/1000秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
舞岡公園 夏の花;クリックすると大きな写真になります 6.舞岡公園 夏の花
蝶はあまり多くはなかったが、夏の花が咲いていた。
1) コオニユリ 2) ネムノキ 3)4) キキョウ 5) サルスベリ 6) ワタ
7) ムクゲ 8) ヒマワリ 9) クサギ 10) ムクゲ(八重) 11) ヤマユリ 12) オミナエシ
撮影データ省略

2010年8月 2日

入笠山


 7月22日 高原の蝶を撮ろうと南アルプスの最北部にあり、南アルプス前衛の山と言われる入笠山(1955m)に向かった。車で御所平と言うところまで行けるが、ここから山頂まで30分ほどの登りである。
 初めて来たのは1991年、20年も前だった。その時もマイカーで上がってきた。それ以来、何度か訪れていたが、ここ10年以上来ていない。頂上にも2~3回は登ったが、この日は行かなかった。
 途中、入笠山周辺道路マイカー全面進入禁止の立て札が立っていた。7月31日~8月21日まで入ることはできない。知らなかったが、幸いこの日はOKだった。
 この日の狙いはウラジャノメだった。かって、フィルムカメラ時代に大阿原湿原で撮ったことがある。今日はあまり良い写真は撮れなかったが、一応目的は果たした。残念ながら、他はあまり成果がなかった。

大阿原湿原;クリックすると大きな写真になります   1.大阿原湿原
中央道を諏訪南で下り、国道20号線を少し甲府のほうへもどると、右手に入笠山へ登る道がある。30分ほど登っていくと、標高1818mの大阿原湿原に着く。以前来た時に比べると木道が整備されている。しかし、花は少なく、かってみたミドリヒョウモンやシータテハの姿はない。

Canon PowerShot A640 F2.8-4.1 7.8-29.2mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/400秒 7.3mm )
ウラジャノメ;クリックすると大きな写真になります 2.ウラジャノメ -1
イチモンジセセリがいるくらいで、蝶があまりいなかった。しかし、大阿原湿原の周回路をしばらく歩くとウラジャノメが飛び出してきた。あまり奇麗な個体ではないが、本日の目標だったので嬉しい。

Nikon D300 Tokina 100mm macro F2.8D
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/320秒 ISO400 ) 露出補正 なし
アサギマダラ;クリックすると大きな写真になります 3、アサギマダラ -1
大阿原湿原での撮影を切り上げて、再び車に乗り、入笠山山頂直下の御所平の駐車場へ向かった。途中、富士見の町を俯瞰し、八ヶ岳を望むビューポイントがある。そこで車を止めて、道路から斜面を見るとウラギンヒョウモン達に混じってアサギマダラがヒヨドリバナに集まっていた。

Nikon D300 Tokina 100mm macro F2.8D
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/500秒 ISO400 ) 露出補正 なし
アサギマダラ;クリックすると大きな写真になります 4.アサギマダラ -2
八ヶ岳ビューポイントには、アサギマダラが3匹舞っていたが、この個体が一番きれいだった。

Nikon D300 Tokina 100mm macro F2.8D
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/400秒 ISO400 ) 露出補正 なし
花畑とイチモンジセセリ;クリックすると大きな写真になります 5.花畑とイチモンジセセリ
さらに進んでここは、入笠山頂への登山道脇の花畑と呼ばれるところである。スキーのゲレンデのように伐採されているが、リフトはない。下に見える道路を入れてイチモンジセセリを撮った。

Canon PowerShot A640 F2.8-4.1 7.8-29.2mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/640秒 7.3mm )
御所平;クリックすると大きな写真になります 6.御所平
道は二手に分かれ、左に進むと車で進める最高地点である御所平に至る。ここに駐車場がある。御所平の先は、牧場になっていて、高原の草原が広がる。アザミの花に蝶が来ているが、アザミの花は沢山あるのにひとつの花に3頭のイチモンジセセリが集まっていた。

Nikon D300 Tokina 100mm macro F2.8D
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/800秒 ISO400 ) 露出補正 なし
御所平の廃屋;クリックすると大きな写真になります 7.御所平の廃屋
御所平を牧場のほうへ歩いて行くと、こんな廃屋があった。

Canon PowerShot A640 F2.8-4.1 7.8-29.2mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/250秒 8.5mm )
ウラギンヒョウモン;クリックすると大きな写真になります 8.ウラギンヒョウモン
御所平の草原をウラギンヒョウモンが颯爽と飛んでいた。オレンジ色が鮮やかである。以前に来た時に多かったギンボシヒョウモンは、この日は見ることができなかった。、

Nikon D300 Tokina 100mm macro F2.8D
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/2000秒 ISO400 ) 露出補正 なし
ウラギンヒョウモン♂ 翅表;クリックすると大きな写真になります 9.ウラギンヒョウモン♂ 翅表
オスは明るいオレンジ色で、前翅表の第2、第3脈状に太い発香鱗状がある。雌は大型でくすんだ色をしている。

Nikon D300 Tokina 100mm macro F2.8D
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/250秒 ISO400 ) 露出補正 なし
ウラジャノメ;クリックすると大きな写真になります 10.ウラジャノメ -2
御所平で草原を少し外れた木立の中を歩いていると、ウラジャノメと再会した。

Canon PowerShot A640 F2.8-4.1 7.8-29.2mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/60秒 7.3mm )
入笠湿原;クリックすると大きな写真になります 11.入笠湿原
御所平を切り上げて、来た道を戻り、大阿原湿原のほうへ行かずにまっすぐ進むと、入笠湿原がある。規模は大阿原湿原のほうがはるかに大きい。アヤメが咲いていた。

Canon PowerShot A640 F2.8-4.1 7.8-29.2mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/160秒 7.3mm )
キアゲハ;クリックすると大きな写真になります 12.キアゲハ
入笠湿原にも蝶は少なく、キアゲハがアザミの花に来る程度であった。まだ午後1時前であったが、今日はこれまでにして、帰路に着いた。高遠のほうへ林道を下って、千代田湖へ、さらに杖突街道(国道152号線)に出て、諏訪から中央道に入った。渋滞もなく夕方5時には自宅に戻っていた。

Nikon D300 Tokina 100mm macro F2.8D
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/1250秒 ISO400 ) 露出補正 なし