江の島 1月5日 1/2 - Studio YAMAKO

2012年1月 9日

江の島 1月5日 1/2


 1月5日 しばらく行っていなかった江の島へ出かけた。江島神社への初詣と、海を見ながら磯料理で昼飯、そして富士山を眺めることが目的である。この日は良い天気だった。富士山は全く雲に隠れることはなかった。お陰で楽しみにしていた夕焼けの富士は、ちょっとメリハリがない写真になってしまった。
 かみさんの提案で、往きはJRで大船まで出て、そこから初体験の湘南モノレールに乗った。モノレールの江の島駅に着いたのは12時少し前で、それから日没近くまで楽しんできた。

1.湘南モノレール大船駅
湘南モノレールに初めて乗った。今まで眺めることはあったが、なんだか遊園地の乗り物のようで、実用的な乗り物という感じはしなかった。しかし、実際に乗ってみてその先入観を改めた。湘南モノレールは1970年(昭和45年)3月7日に大船駅 -西鎌倉駅間が開業し、その翌年7月1日に大船駅-湘南江の島駅間が開通して全線開通となった。全長6.6km、全線単線で8駅ある。所要時間は13分45秒であるが、7分間隔で運行されている。全線単線なので、隔駅で上りと下りが交換する。大船から江の島までの運賃は300円だった。湘南モノレール株式会社は三菱重工の連結子会社。この車両は1988年(昭和63年)3月に登場した500型という。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/200秒 4.6mm ISOオート ) 露出補正 なし
湘南モノレール大船駅;クリックすると大きな写真になります
2.とんび
正しくはトビという(鳶、学名: Milvus migrans)は、タカ目タカ科に属する鳥類の一種だ。江の島弁天橋のたもとに来ると青空に多数のトビが舞っていた。時折、低いところまで滑空してくる。特に江ノ島では、トビの大群が見られ、観光客の弁当や肉まん、ハンバーガー等を狙われることが多いという。

Nikon D300 SIGMA 17mm-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影  ( F9 1/1250秒 70mm ISO400 ) 露出補正 なし
とんび;クリックすると大きな写真になります
3.弁天橋と江の島全景
江の島定番の写真である。時刻は12時10分。全くの快晴であった。

Nikon D300 SIGMA 17mm-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影  ( F13 1/640秒 40mm ISO400 ) 露出補正 なし
弁天橋と江の島全景;クリックすると大きな写真になります
4.弁天橋の途中から
弁天橋の舗道を歩いて江の島に渡る途中、右手に富士山が見える。海は相模湾で、対岸は所謂湘南海岸だ。左手に小さく茅ヶ崎の烏帽子岩が見える。

Nikon D300 SIGMA 17mm-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影  ( F10 1/1600秒 70mm ISO400 ) 露出補正 -1.0段
弁天橋の途中から;クリックすると大きな写真になります
5.青銅の鳥居
12時20分、江の島上陸。江島神社の参道へと進む。参道の入り口のある青銅の鳥居は、藤沢市指定文化財とのこと。文政4年(1821年)に再建されたものであるが、両方の柱には当時の多くの寄進者の名前が彫られている。江戸時代の信仰の広さが伝わる。額には江の島大明神と記されている。

Nikon D300 SIGMA 17mm-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影  ( F10 1/400秒 29mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
青銅の鳥居;クリックすると大きな写真になります
6.「岩本楼」
「岩本楼」は現在は旅館として営業されている。江戸時代までは岩本院と言われ、弁天社の本宮をあずかった一山の総別当ともいわれる由緒ある院だったとのこと。ちょっと長くなるが、江島神社のことを知る上で、Wikipediaに記されている概要を紹介する。江島神社は欽明天皇13年(552年)、神宣に基づき欽明天皇の勅命により、江の島の南側の洞窟に宮(岩屋)を建てたのに始まると伝える。その後、神仏習合により当社は金亀山与願寺と称する寺となった。そこには岩本坊・上ノ坊・下ノ坊の3つの別当があり、それぞれ岩屋本宮(現在の奥津宮)・上之宮(現在の中津宮)・下之宮(現在の辺津宮)を管理していた。その中で岩本坊は総別当とされ、江島寺とも称した。慶安2年(1649年)に京都・仁和寺の末寺となってからは、岩本坊のみ院号の使用が認められて岩本院と称するようになった。三坊は競って当社の縁起を説いて回り、参詣者を集めた。そのうちに利権争いが起こり、寛永17年(1640年)、岩本院は幕府からの朱印状を得て上ノ坊を吸収した。後に下ノ坊も支配するようになり、岩本院が全島の権益を握ることとなったという。その後、明治6年(1872年)、神仏分離によって仏式を廃して神社となり江島神社へ改称、県社に列せられた。同時に僧侶は全員僧籍を離れて神職となり、廃仏毀釈により多くの仏教施設や仏像などが破壊された。岩本院は参詣者の宿泊施設としても利用されていたことから、旅館となり「岩本楼」へ改称したとう。

Nikon D300 SIGMA 17mm-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影  ( F6.3 1/160秒 19mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
「岩本楼」;クリックすると大きな写真になります
7.江島神社 端心門
奥津宮・中津宮・辺津宮からなる江島神社の御神門。竜宮城を模して造られたといわれる。清々しい心で参拝してほしいと命名されたという。

Nikon D300 SIGMA 17mm-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影  ( F5.6 1/500秒 62mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
江島神社 端心門;クリックすると大きな写真になります
8.日本三大弁財天
琵琶を形取った板に「日本三代大弁財天 江島神社」と書かれているのが、気になった。江島神社は江戸時代までは弁財天を祀っており、江島弁天・江島明神と呼ばれたそうだ。現在の祭神(多紀理比賣命、市寸島比賣命、田寸津比賣命)は、先にふれたとおり、明治の神仏分離の際に改められたものとのこと。

Nikon D300 SIGMA 17mm-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影  ( F7.1 1/200秒 17mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
日本三大弁財天;クリックすると大きな写真になります
9.辺津宮
端心門を通って上に上がると辺津宮があった。江島神宮に祀られる宗像三女神(海の守護神)のうち、田寸津比賣命(たぎつひめのみこと)が祀られる辺津宮は、かっての下之宮である。現在の社殿は昭和51年に改築されている。

Nikon D300 SIGMA 17mm-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影  ( F6.3 1/160秒 32mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
辺津宮;クリックすると大きな写真になります
10.奉安殿
辺津宮境内にある奉安殿には八臂弁財天と妙音弁財天が安置される。この江島弁財天は安芸の宮島、近江の竹生島と並んで日本三大弁財天とのこと。

Nikon D300 SIGMA 17mm-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影  ( F5 1/125秒 17mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
奉安殿;クリックすると大きな写真になります
11.八坂神社
同じく境内にある八坂神社は、京都の八坂神社と同様に、祇園精舎の守護神である牛頭(ゴズ)天王を祀る社だそうだ。江戸時代は天王社と称した。入母屋造の社殿は弘化元年(1844年)に再建され、さらに現在の社殿は、江島神社御鎮座1450年記念事業の一環として平成14年に改築されたと案内板にあった。この写真の鳥居を上がった左側にその小さな社がある。

Nikon D300 SIGMA 17mm-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影  ( F7.1 1/200秒 21mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
八坂神社;クリックすると大きな写真になります
12.ヨットハーバー 湘南港
八坂神社の鳥居をでたところから、ヨットハーバーが見下ろせた。江の島の東側に位置している湘南港は、1964年、東京オリンピックのヨット競技場として整備された。オリンピックでは参加国40カ国、参加選手281人、参加艇数109艇がフィン級からドラゴン級までの5種目を戦ったという。以来、湘南港は公共ヨットハーバーの草分けとして、数々のヨットレースが開催され、日本のヨット活動の普及に貢献してきているそうだ。

Nikon D300 SIGMA 17mm-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影  ( F10 1/1600秒 70mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
ヨットハーバー 湘南港;クリックすると大きな写真になります
13.中津宮
植物園があり、展望タワーがある「江の島サムエル・コッキング苑」の方へ歩くと右手に中津宮が見えた。中津宮は市寸島比賣命(いちきしまひめのみこと)を祀る。仁寿3年(853年)創建。権現造の社殿は元禄2年(1689年)に改築された。そして昭和55年に改修。その後、平成8年9月に大改造され、元禄2年の権現造を再現したのが現在の社殿だそうだ。

Nikon D300 SIGMA 17mm-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影  ( F5 1/125秒 24mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
中津宮;クリックすると大きな写真になります
14.水琴窟
中津宮の境内の脇に水琴窟があった。左に見える立て札に、柄杓で水鉢から水をすくい、水鉢の手前にある円く置かれた玉石の中心部にその水を注ぐとあった。試してみたが、小さいがきれいな音が聞こえた。水琴の音に含まれる高周波が心身の浄化、運気向上と幸運を招いてくれるそうだ。

Nikon D300 SIGMA 17mm-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影  ( F3 1/125秒 21mm ISO450 ) 露出補正 -0.3段
水琴窟;クリックすると大きな写真になります
15.「サムエル・コッキング苑」
この辺りが江の島で一番高いところと思う。1880年(明治13年)に横浜在住のアイルランド人貿易商のサムエル・コッキングが金亀山与願寺(現在は神仏分離され江島神社)の敷地3800坪を買収し、菜園を設けたのが始まりであるここ「サムエル・コッキング苑」は、現在は国際交流をテーマに藤沢市の姉妹友好都市コーナーが設けられている庭園だそうだ。南洋植物園があり、四季折々の花が植えられているというが、この時期、花は少ない。展望台も含めて入場料は500円。中へは入らなかった。

Nikon D300 SIGMA 17mm-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影  ( F10 1/400秒 45mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
「サムエル・コッキング苑」;クリックすると大きな写真になります
16.御岩屋通り
江の島の南側にある岩屋への道である。ここからは下りだが、また、上ってこなくてはいけないと思うと辛い。正面に富士山が見えた。

Nikon D300 SIGMA 17mm-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影  ( F10 1/400秒 50mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
御岩屋通り;クリックすると大きな写真になります
17.御岩屋通りの商店
御岩屋通りには歴史を感じさせる商店が並ぶ。この「中村屋羊羹店」は明治35年(1902年)の創業で今年で110年にもなる。三代目の中村助次郎が、島の岩場一面に、付着する海苔に思いつき、東京のお菓子屋に、海苔の入った羊羹を製造してもらい、「弁天海苔やうかん」と名付けて、岩屋参道名勝「山二ツ」のところで販売を始めたのが起源だそうだ。

Nikon D300 SIGMA 17mm-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影  ( F6.3 1/160秒 45mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
御岩屋通りの商店;クリックすると大きな写真になります
18.奥津宮
旧本宮である。江島神社の起源である岩屋に一番近い。三人姉妹で一番上の女神である多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)を祀る。入母屋造の社殿は天保13年(1842年)に再建された。源頼朝が養和2年(1182年)に奉納した石鳥居があったという。写真の鳥居は昭和16年の台風で破損し、補修されたもの。手前に拝殿があり、奥に本殿がある。拝殿は昭和51年(1976年)に新築されたもので、社殿は平成23年に全面修復された。

Nikon D300 SIGMA 17mm-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影  ( F10 1/320秒 34mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
奥津宮;クリックすると大きな写真になります
19.八方睨みの亀
奥津宮の拝殿の天井に、江戸時代の画家、酒井抱一作の八方睨みの亀が描かれている。ただし、これは模写である。原画は潮風と年月で、金箔等はすべて剥がれ落ち、傷みが激しいので江島神社に保存されているという。

Nikon D300 SIGMA 17mm-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影  ( F4 1/125秒 45mm ISO1400 ) 露出補正 -0.3段
八方睨みの亀;クリックすると大きな写真になります

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