こども自然公園 4月2日 - Studio YAMAKO

2012年4月27日

こども自然公園 4月2日


 相鉄線の二俣川駅から歩いて行けるところに、こども自然公園がある。入口を入ると右手に大池という池があり、水鳥が遊び、釣り人もいる。いつもの年なら、花見客で賑わうのだが、今年の桜は遅く、ソメイヨシノはまだ咲かない。平日だけど、春休みなので、子供たちの姿は多かった。
  蝶は、越冬後のムラサキシジミでもいないかと期待したが、テングチョウとルリシジミがいただけ。やはり、蝶も遅いようだ。
  池のほとりには、寛政2年(1790年)の銘がある弁財天を祭るほこらがあり、入口には説明板がある。この池は、古くから「本宿の大池」といわれ、二俣川村本宿の溜池で、元久2年(1205)6月、畠山重忠公と合戦した北条時政の軍勢が、この池の水で炊き出しをしたと伝えられている。また、土地の古老の話しによると、江戸時代中期(1700年代)にこの付近の地頭の渡辺氏の命により、百姓六兵衛親子二代にわたり、村内52戸の灌漑池(農業用水)としてつくられたとも伝えられている。池畔には、弁財天の石祠が祭られており、寛政2年(1790)2月に建立と刻まれているが、天明3年(1783)の大飢饉で大勢の人が亡くなったことを供養して建てられたと伝えられている。また、一方では、昔ある男が鴨を撃とうとして誤って池の主の大蛇を殺してしまい、祟りを恐れて弁財天を建てたとも伝えられている。昔からの行事としてこの池では、毎年5月5日に村人が弁財天に「御神酒上げ」をして豊作を祈った。また、旱魃になると村人の代表数人が大山の阿夫利(雨降)神社に参拝し、「御神水」を戴いてこの池に注ぎ、弁天様に雨が降るように「雨乞い」をした。このような行事は昭和33年(1958)頃まで行われていた。そのころまでは、池の周辺や前の道路に桜が植えられ、花見などで大変賑わい、こども達は釣りや夏の水泳にと格好の遊びの場となっていた。現在の池は面積6,460平方メートルあり、昭和47年(1972)には林と共に保存するため、「こども自然公園」として生まれかわったそうだ。

1.ソメイヨシノ
大池から右手に入って、横浜市指定文化財・天然記念物になっているゲンジボタルの生息地へ行く途中に、大きなソメイヨシノの木がある。例年なら今頃はきれいに咲いているのだが。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/1250秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
ソメイヨシノ;クリックすると大きな写真になります
2.ルリシジミ
6月中旬の日没から9時ごろにゲンジボタルが見られるという水路の脇の、快適な雑木林の中の路を進んでいくと、道端にルリシジミがチラチラと飛んでいた。この日はG12とP90を携行した。このルリシジミはなかなか落ち着いてくれず、だいぶ時間をかけたが、ローアングルで撮った。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/282秒 4.6mm ISO64 ) 露出補正 -0.3段
ルリシジミ;クリックすると大きな写真になります
3.セイヨウタンポポ
一口にタンポポと言っても、日本在来種から外来種まで60種以上あると言われている。多くみられるのは茎の長いセイヨウタンポポのようだ。花びらの黄色が飛ばない様に-1.0段にして撮った。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/1000秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 -1.0段
セイヨウタンポポ;クリックすると大きな写真になります
4.武相境道
雑木林の中の緩やかな尾根道を進んで行くと「武相境道」と書かれた小さな石碑があった。この尾根道は武蔵国と相模国の国境になっているようである。JR根岸線の港南台駅の南にあるいっしんどう広場から鎌倉天園へと続く尾根道も国境ということで、横浜市の市域は、武蔵国と相模国にまたがるようにして広がっているようだ。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/168秒 4.6mm ISO64 ) 露出補正 -0.3段
武相境道;クリックすると大きな写真になります
5.ボケ
戸塚カントリークラブにほど近いところに、青少年野外活動センターの入口があった。中に入って管理棟のところまで行くと、ボケの花が咲いていた。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/1250秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
ボケ;クリックすると大きな写真になります
6.タイワンリス
歩いていると、一旦公園の外の道に出てしまった。また、戻れるかとしばらく歩いたが、そのような気配はない。仕方なくまた、今来た道を戻った。途中にリスがいた。舞岡公園にいたのより小さいのでニホンリスかと思ったが、やはりタイワンリスのようだ。新芽を食べている。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/138秒 110.4mm ISO189 ) 露出補正 -0.3段
タイワンリス;クリックすると大きな写真になります
7.テングチョウ
再びソメイヨシノの大きな木のところに戻ってきた。テングチョウがテリトリーを張っている。なかなか撮らせてくれないが、また、すぐに元のところに戻ってくる。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/225秒 4.6mm ISO189 ) 露出補正 -0.3段
テングチョウ;クリックすると大きな写真になります
8.紅梅
ソメイヨシノの大きな木のあるところを大池の方に戻り、右に行くと梅園がある。こども自然公園の梅林には約220本、約38品種の梅が植えられているという。品種により開花の時期は異なるが、早咲きの品種は1月頃から咲き始め、 2月中旬から3月中旬までが見頃だという。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/100秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
紅梅;クリックすると大きな写真になります
9.白梅
今年は随分いろいろな梅を見た。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/1250秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
白梅;クリックすると大きな写真になります
10.緑色の梅
この梅の花の中心部分(ガク)は緑色だ。リョウガクバイという梅なのだろうか?定かではない。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/1250秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
緑色の梅;クリックすると大きな写真になります
11.キンクロハジロの雌雄
この鳥は、シベリア、ヨーロッパ北部などのユーラシア大陸北部で繁殖し、冬季になるとアフリカ大陸北部、ヨーロッパ、中近東、インド、中華人民共和国東部などへ南下し越冬するという。日本では冬季に九州以北に越冬のため飛来する冬鳥。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/500秒 30.5mm ISO200 ) 露出補正 -0.7段
キンクロハジロの雌雄;クリックすると大きな写真になります
12.亀の日光浴
大池の水面に出た石の上では、亀が気持ちよさそうに首を伸ばし日光浴をしていた。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/1000秒 30.5mm ISO200 ) 露出補正 -0.7段
亀の日光浴;クリックすると大きな写真になります
13.誰もいない桜山
大池で水鳥や、亀の写真を撮って、また、少し戻るように歩くと、桜が咲くと全山ピンクに染まり、大勢の人たちの花見の宴で賑わうところがある。ところが、今年は4月2日なのにまだほとんど咲いていない。胴枯病(どうがれびょう)が発生し、菌類が入った枝を剪定し、回復させるための治療を行っているという看板がやけに目だっていた。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/1250秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
誰もいない桜山;クリックすると大きな写真になります


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