素人がレタッチに挑戦 - Studio YAMAKO

2014年8月25日

素人がレタッチに挑戦


 デジタル写真のプロの方や、ハイ・アマチュアの方たちは、RAWで撮影して、現像され、必要なレタッチを施される。
  私の撮影はJPEG一本やりである。レタッチはするとしてもレベル補正で明るさとコントラストを調整する程度である。まれに彩度を上げてみることがあるが、無理をすると色のバランスを壊してしまう。素人にとって、画像ソフトで一番使いたい機能は、シャープネスである。しかし、ピントがきちっと合っている時にこそシャープネス調整がより効果的になるが、もともとピントが外れていたり、手振れしている写真はいくらシャープネスを効かせようとしてもうまくいかない。これを画像ソフトに期待するのは無理だ。

  先日、AMAZONから宣伝メールで「写真の学校 デジタル写真の色を極める!桐生彩希 著」というのが配信されてきた。興味を持ち、さっそく購入した。 実はまだ半分しか読み進んでいない。しかし、16.のレベル補正を極める、17.のトーンカーブを極める、を読んで、良し!やってみようという気になった。

写真 001);クリックすると大きな写真になります。 写真 1. レタッチ前
8月15日に舞岡公園で、Nikon D5300 +NIKKOR 18-140 で撮った写真である。絞り優先オートで撮影 で f6.3 1/320秒 140mm ISO200 露出補正はしていない。マルチパターン測光で撮っているが、主題であるハチスの花が暗い。ハチスの花をもっと明るく、はっきりさせたい。

「写真の学校 デジタル写真の色を極める!」では、画像ソフトはAdobe Photoshop シリーズを使用して説明されているが、Nikon Capture NX2でレタッチを試みる。レベル補正で右端の△を左にスライドをすることで明るくはなった。色はこのままでよいと思う。しかし、ハイライト部分が白トビしてしまった。トーンカーブで試行錯誤を繰り返したが、ハチスの花の明るさを維持して白トビをなくすことはできなかった。
そこで、NX2のカラーコントロールポイントという機能を使って、画像の中で白とびをしている部分に範囲を限定し、明るさを落としてみた。全体のバランスを壊すことなく、白トビを抑えることができた。次にクロアゲハの翅のディテールが出るように、同様にその範囲を設定して明るくしてみた。このカラーコントロールポイントを使えば、全体のバランスを崩さず、明るさのみならず、色調も調整することができる。
写真 002);クリックすると大きな写真になります。 写真 2. レタッチ後
素人が施したレタッチの結果、このようになった。クロアゲハの翅のほころびも目立たなくしてみた。画像サイズ 2416万画素 (6,000 X 4000ピクセル) で10.4MBだったのが、レタッチ後は20.3MBになっていた。画像は劣化しているのだろうが、見た目はほとんどわからない。もちろんオリジナル・データ・ファイルは保存している。

「写真の学校 デジタル写真の色を極める!」で、レベル補正、トーンカーブは、Adobe Photoshop シリーズを使用した説明がされているが、NX2でもレベル補正、トーンカーブの機能は同じように使用できる。この機能で、明るさ、コントラストそして階調を整えることができる。 しかし、少し挑戦してみて、簡単ではないことが良くわかった。どうやればどうなる、つまり、グラフのどこを持ち上げれば画像がどう変わる、といったことは試行錯誤で習得しなくてならない。 レベル補正、トーンカーブ、それにカラーコントロールポイントは、単に明るさの調整だけではなく、RGBつまり、赤、緑、青、それぞれ別々に調整することができる。「写真の学校 デジタル写真の色を極める!桐生彩希 著」を読んで少し理解できた。試しに行ったこのレタッチでいじってはみたものの、色のバランスを保つのは難しかった。素人は敢えてすべきではないと思った。 最近のデジカメの画像処理は優秀で、JPEGで、オート・ホワイトバランスで撮って、ほとんど満足な色が得られる。私は夕焼けなどを撮る場合を除いてはほとんどオートで撮る。 レタッチを前提とするなら、レタッチで画像を劣化させないためにRAWで撮影するとされているし、そうすべきなのだと思う。


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