2泊3日の四国駆け足ツアー 11月17日~19日 (1)金刀比羅宮参拝 - Studio YAMAKO

2014年11月30日

2泊3日の四国駆け足ツアー 11月17日~19日 (1)金刀比羅宮参拝


  今年9月に友人夫妻と日光へ行った時、四国ツアーの話が出た。友人夫妻はすでに行かれていて、金刀比羅宮の石段の話など、興味ある話を聞かせていただいていた。
  毎月、旅行社から送られてくるブックレットの中に、「四国たっぷり20景めぐり3日間」というのがあった。2泊3日で、金刀比羅宮、四万十川、足摺岬、桂浜、祖谷・大歩危などを巡るツアーだ。20景の中には車窓から眺める高松城や高知城も入っているのだが、バスで目一杯見て歩くコースだ。行ってみようかということになり、申し込んでおいた。ところが申し込んだ旅行社から参加者申込者が少なく、不催行の通知が届いた。改めて、他の旅行社のブックレットを探すと、同じ日程で同じようなプランが載っていた。催行を確認して申し込んだ。

  第1日目は、羽田8:55発のANA281便で徳島へ飛び、空港で待っていたバスに載せられて、琴平へ行く。讃岐うどんの昼食を食べて、ガイドに引率され、金刀比羅宮へ向かう。途中、金丸座という劇場の外観を見学し、大門へ出る。この間、参道を通らず、迂回した。そこは道が狭く、土産物屋が並び、階段がきついので、高齢者の多いツアーでは避けているようだ。金刀比羅宮は御本宮まで上がった。その先まだ、奥社まで、583段の階段(約20分という)があるのだが、ツアーでは、ご本宮までだった。参道入り口から、ご本宮までは785段、奥社までは全部で1368段ある。

  バスに戻り、松山道を走って、道後温泉を車窓から眺め、今夜の泊りである奥道後温泉へ向かった。奥道後温泉は、道後温泉と違い何もないところだったが、温泉はとてもよく、のんびりすることが出来た。
  第2日目は宇和島、四万十川から足摺岬へ行く。

1.和歌山県上空
久しぶりにANAに乗った。途中、中部国際空港センチュリアと思われる滑走路を見下ろすことが出来た。ここは、和歌山県上空らしいが、どこを飛んでいるかはわからない。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 30mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
和歌山県上空;クリックすると大きな写真になります。
2.高松道(車窓)
徳島空港で待ってくれていたバスに乗り込む。バスは空港を出て、間もなく高速道へ上がった。鳴門JCTで高知方面に向かう高知道と別れて、高松道を進む。この日、私たち2人のバスの指定席は最前列だった。

Canon IXY 30S f2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/100秒 13mm ISO200 ) 露出補正 なし
高松道;クリックすると大きな写真になります。
3.金刀比羅宮 参道入り口
左端に「大門まで365段」の文字が見える。石段登りはここからスタートする。さすが讃岐うどんの本場であり、うどん屋が並んでいる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 52mm ISO320 ) 露出補正 なし
金刀比羅宮 参道入り口;クリックすると大きな写真になります。
4.老舗うどん屋
参道を入ったすぐのところに、古い日本家屋の「本家とらや」といううどん屋があった。「本家とらや旅館」という看板も上がっている。この虎屋という旅館だった建物は、築400年と言われ、江戸時代から創業三百数十年という老舗旅館だったそうで、かつては昭和天皇や皇室御用達の宿だったと言われる。2階高欄に見える彫刻は手が込んでおり、歴史と風格を感じさせる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 35mm ISO500 ) 露出補正 なし
老舗うどん屋;クリックすると大きな写真になります。
5.石段かご
金刀比羅宮の石段は、特に石段下から、境内となる大門までの365段までが急峻だそうだ。そこまでを全国唯一の登山かごに乗って行くことができる。2人の男性が担いでくれるが、料金は上りが5,300円、下りは3,200円、往復では6,500円で、体重制限100kgだそうだ。子供は2人で乗ることもできる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 60mm ISO280 ) 露出補正 なし
石段かご;クリックすると大きな写真になります。
6.金丸座
大門への石段が始まる手前を左へ入り金丸座へ行く。金丸座は旧金毘羅大芝居と言い、現存する日本最古の芝居小屋だそうだ。完成は天保6年(1835年)で収容人員は740人である。「金丸座」の名称は明治33年につけられた。昭和45年に国の重要文化財に指定され、昭和47年から4年間の歳月をかけて現在の場所に移築し復元された。平成15年に復原及び耐震構造工事(平成の大改修)が行われている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 30mm ISO320 ) 露出補正 なし
金丸座;クリックすると大きな写真になります。
7.讃岐富士
金丸座から眺める讃岐富士。讃岐富士とは、丸亀市と坂出市の境に位置する標高422mの飯野山のことだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/800秒 116mm ISO200 ) 露出補正 なし
讃岐富士;クリックすると大きな写真になります。
8.大門手前
参道の入り口から金丸座の方へ迂回したが、ここでまた参道に戻った。ご本宮まであと491段とある。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 24mm ISO280 ) 露出補正 なし
大門手前;クリックすると大きな写真になります。
9.大門
参道入り口から、365段上がったところに神域の総門である大門がある。大門は1650年、初代高松藩主で、水戸光国の兄である松平頼重候から寄進された。二層入母屋造・瓦葺であり、楼上に揚げられた「琴平山」の額は、有栖川宮熾仁親王の筆だそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 18mm ISO360 ) 露出補正 なし
大門;クリックすると大きな写真になります。
10.青銅の鳥居
参道にはいくつもの鳥居があるが、大門から続く石畳の参道を上がって行くと、この青銅の鳥居があった。この先に桜馬場西詰銅鳥居という大きな鳥居があるが、この写真の鳥居は何と呼ばれている鳥居かわからなかった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 140mm ISO360 ) 露出補正 なし
青銅の鳥居;クリックすると大きな写真になります。
11.書院
桜馬場西詰銅鳥居をくぐって、石段を上がっていくと右側に、秋の特別展 ー 若冲邂逅が開催されている書院に入る社務所門があった。書院は入母屋造、檜皮葺で、萬治年間(1658-1660)の建築。円山応挙による「鶴の間」「虎の間」「七賢の間」「山水の間」の障壁画とともに、重要文化財に指定されている。円山応挙の障壁画はすべて、応挙晩年にあたる天明から寛政年間にかけての秀作であり、三井家から資金援助を得て京都で制作したといわれている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 18mm ISO720 ) 露出補正 なし
書院;クリックすると大きな写真になります。
12.旭社
大門からさらに264段上がって来たところに旭社があった。ここが本宮かと思うほど立派な建物だ。旭社は 天保8年(1837年)に建立された銅瓦葺の二層入母屋造の建物で重要文化財である。全体に多くの美しい彫刻がなされている。神仏分離以前の松尾寺の金堂であり、Wikipediaによれば、そのあまりの豪華さに江戸時代に参拝した森の石松は本堂と誤り、ここへの参拝のみで帰ってしまったと伝えられているとあった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 100mm ISO560 ) 露出補正 なし
旭社;クリックすると大きな写真になります。
13.本宮拝殿
大門から420段、旭社から156段上がって、象頭山の中腹に鎮座する本宮に着いた。海抜251mに位置し、本殿・幣殿・拝殿は全て檜材が用いられ、檜皮葺の大社関棟造だそうだ。かつて伊勢神宮のお蔭参り、京参り、とともに庶民の三大行事の一つとして賑わったもう一つの庶民の大行事が金毘羅参りで、現在の金刀比羅宮をお参りすることを言う。金刀比羅宮の由縁には、二つの説があるそうだ。まず一つは、大物主命が象頭山に行宮を営んだ跡を祭った琴平神社から始まり、本地垂迹説本地垂迹説(神仏習合思想の一つ)により仏教の金毘羅と習合して金毘羅大権現と称したとする説。そしてもう一つが、象頭山にあった真言宗の松尾寺に金毘羅を祀った鎮守社があり、修験道の役小角が、象頭山に登った際に、金毘羅の神の霊験に遭ったのが金毘羅大権現とされるという説があるそうだ。明治維新後の神仏分離・廃仏毀釈により金刀比羅宮となり神道の神社となった。主祭神は大物主命、相殿に崇徳天皇を祀っている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 22mm ISO1400 ) 露出補正 なし
本宮拝殿;クリックすると大きな写真になります。
14.琴平市街と讃岐富士
本宮の北東側は、高台に造られた広い展望台になっている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 42mm ISO400 ) 露出補正 なし
琴平市街と讃岐富士;クリックすると大きな写真になります。
15.本宮本殿
1878年に再建された桧皮葺、大社関棟造りの本殿は大物主神と崇徳天皇を祭る。神様は正面から写してはならない。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 66mm ISO3200 ) 露出補正 なし
本宮本殿;クリックすると大きな写真になります。
16.三穂津姫社神饌殿と灯籠
本宮から、三穂津姫社まで南北に渡っている南渡殿という、長さ約40m、屋根は檜皮葺の長い廊下がある。その明治11年(1878年)に建てられた南渡殿の南端に三穂津姫社がある。本宮の御祭神である大物主神の后にあたる、高皇産霊神の御女、三穂津姫神が祭られているそうだ。三穂津姫社の向かって右側に三穂津姫社神饌殿が隣接する。青銅の灯籠は讃岐守が寄進したとされる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 45mm ISO1250 ) 露出補正 なし
三穂津姫社神饌殿と灯籠;クリックすると大きな写真になります。
17.神馬とスクリュー
我々のツアーは本宮までである。ガイドさんの案内で下り始める。桜馬場西詰銅鳥居の右側に広くなったところがあり、奥には厩があった。厩では、神様がお乗りになるための馬「神馬」を飼養している。その白い馬が運動をさせられていた。また、金刀比羅宮は海の守り神として、船乗り、漁業従事者、海運や海事関係者などによって崇められ、全国津々浦々からの参拝者で賑わうという。広場には画像のような巨大な舶用スクリュープロペラも奉納されている。1994年(平成6年)9月に奉納された大きさ直径6m、重量19.2トンある、自動車(5,000台)運搬専用船向けのプロペラ(真鍮製)と記されていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 42mm ISO500 ) 露出補正 なし
神馬とスクリュー;クリックすると大きな写真になります。
18.裏参道 -1
帰り道は裏参道だ。旭社の下の社務所門の階段を降りたところを左に入る。高橋由一館の前を通って静かな道をいくと、紅葉もなかなかきれいだった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 80mm ISO1400 ) 露出補正 なし
裏参道 -1;クリックすると大きな写真になります。
19.裏参道 -2
このあたりは常磐森と呼ばれているようだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 18mm ISO4000 ) 露出補正 なし
裏参道 -2;クリックすると大きな写真になります。
20.松山、道後・奥道後温泉へ(車窓)
バスにたどり着いたのは、午後3時ごろだった。松山自動車道を松山市へと向かう。距離は100km位あるのだろうか。松山に着いたのは4時半だった。松山市内には、伊予鉄道の路面電車が走っている。2002年から運用開始された低床車両とクリーム色とオレンジ色に塗り分けられた従来からの主力車種とが並ぶ。将来は松山空港まで延伸させようとの計画があるようだ。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/25秒 30mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
松山、道後・奥道後温泉へ;クリックすると大きな写真になります。
21.道後温泉(車窓)
バスは、道後温泉の脇を通る。道後温泉は、「日本書紀」にも登場するわが国最古の温泉だそうだ。道後温泉のシンボル「道後温泉本館」は、本館上にどっしりとした構えの振鷺閣があり、伝説の白鷺を据え、毎朝6時に太鼓の音で開館を告げるなど、歴史ある温泉情緒がある。車窓からの撮影で、振鷺閣まで入れた良い構図で撮れなかった。バスは、この日泊まる奥道後温泉まで行く。宿は「ホテル奥道後」がリニューアルされ、「奥道後壱湯の守」と名前が変わった1軒しかない。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/125秒 30mm ISO1600 ) 露出補正 -0.3段
道後温泉;クリックすると大きな写真になります。


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