2015年6月アーカイブ: Studio YAMAKO

2015年6月29日

蝶切手に思う 「第30回昆虫切手展」 6月13日


  私がまだ、大学生になったばかりの頃だったろうか、兄が何かの学会でスイスに出張した折り、蝶好きだった私に、1961年にチェコスロバキアから発行された美しい蝶切手の使用済みセットを買ってきてくれ、これが蝶切手に憧れるきっかけになった。その後その切手の未使用9種セットを手に入れた。これは今でも私が一番好きな蝶切手である。クモマツマキチョウ、キベリタテハ、クジャクチョウ、キアゲハ、ヤマキチョウは日本にも生息するし、この切手の画はヨーロッパアカタテハだが、近似種のアカタテハは日本で普通に見られる。

チェコスロバキアから発行された美しい蝶切手
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第30回記念 昆虫切手展」の案内パンフレット
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西田豊穂さんが2006年3月発行のJPS昆虫切手部会報の昆虫郵趣ア・ラ・カルト 第9回「カルパチア山地の蝶を愛した画家シュヴァビンスキー」でこの切手のことを記されているが、その前年の2006年・日本郵趣教会主催・第6回オープン切手展に出品され、グランプリ・郵政公社総裁賞を受賞された「虫の美術史」でもジュヴァビンスキーの蝶切手が取り上げられている。

兄がスイス出張の土産に買ってきてくれた使用済みのジュヴァビンスキー蝶切手がトリガーとなって蝶の切手を集めうようになって、一時は日本郵趣協会の昆虫切手部会にも入れていただき、切手屋さんにも通ったことがある。ところが、発展途上国などから禄でもない蝶切手が外貨稼ぎを目的に乱発されるようになり、嫌気がさして集めるのを止めてしまった。

ところが今年の5月、そのころ、昆虫切手部会入会についていろいろと教えていただいた同部会の澤口尚子さんのブログを久しぶりに拝見していたところ、西田豊穂さんが、昆虫切手部会の会報に2004年から50回にわたり連載されてきた「昆虫郵趣ア・ラ・カルト」の総集編(後編)が、昆虫切手部会から2年前に出されているのを知った。同(前篇)は保有しているので(後編)が是非欲しい。もう在庫は残っていないかなとお思いつつ、澤口さんに、メールで入手したい旨お願いしてみた。幸い在庫があって手に入れることができた。そのコンテンツに2005年・日本郵趣協会主催・第6回オープン切手展に出品され、グランプリ・郵政公社総裁賞を受賞された「虫の美術史」も含まれていた。素晴らしい内容である。

「昆虫郵趣ア・ラ・カルト」の総集編(後編)は昆虫切手部会の石原さんという方が送って下さったが、その中に6月13日~14日に開催された「第30回記念・昆虫切手展」の案内が同封されていたので、13日に会場である目白の「切手の博物館」へ出かけてきた。今回はモルフォチョウがテーマになっていた。先にご紹介した澤口尚子さんは、ご自分でカードを作成されるが、描かれた画がとても素晴らしい。蝶の画はその特徴を見事にとらえられている。小型印もまた素晴らしい。「第17回」から公式カバーの作成を、「第18回」から小型印のデザインをされている。今回の「第30回記念 昆虫切手展」の記念小型印も、また、そのデザインの原画となった記念カードも澤口さんの作品だ。当日会場で澤口さんにお目にかかれなかったのが残念だった。「昆虫郵趣ア・ラ・カルト」の総集編(後編)を送ってくださった石原さんの「創作カバー・カードの楽しみ方」は、ご自分で書かれた画をもとにカバーやカード、そしてフレーム切手の作品が展示されていた。素晴らしい楽しみ方だと思う。私も自分が撮った蝶の写真をフレーム切手にしてみようかと思う。

「第30回記念 昆虫切手展」プログラム
;クリックすると大きな写真になります。



「第30回記念 昆虫切手展」会場風景
;クリックすると大きな写真になります。

話は変わるが、日本の準蝶切手に藤島武二の「蝶」がある。切手趣味週間の切手が毎年発行されるようになり、「見返り美人」や「月と鴈」、そしてその後は浮世絵の切手などが発行されていたが、1966年(昭和41年)に初めて洋画が採用され、それが藤島武二の「蝶」だった。そこに描かれている蝶は、種名が判別できないものもあるが、キアゲハ、クジャクチョウ、ルリタテハ、ナガサキアゲハ、クロアゲハなどとてもリアルに描かれている。

絵画に登場する蝶がデザインされた切手がもう一つある。それは、2003年発行の奄美群島が米軍政府統治下から日本に復帰して五十周年を迎える記念切手だ。1958年に50歳で奄美大島に移り住み、69歳で生涯を終えるまで奄美の自然を画き続けた田中一村の日本画「奄美の杜~ビロウとブーゲンビレア~」の一部分がデザインされていて、ツマベニチョウの翅を開いた♂と、翅を閉じた♀が描かれている。

絵画に蝶が、しかもはっきりと種が分かるように描かれることはそう珍しくないようだ。私の家内の友人に日本画を書く人がいて、大きな作品を画いて東京都美術館で開催される日本画院展にも入選している。家内のお供で見に行ったとき、多くの入賞、入選作品の中に蝶をテーマにした絵が4~5点あった。また、私の中学時代の友人の絵が、「ハマ展」に入選したので見に行った時にも、蝶が描かれた作品は数点出展されていて、横浜市芸術文化振興財団賞の作品には雌雄のツマグロヒョウモンがリアルに描かれていた。蝶は絵の題材としても多く登場している。

1966年発行 切手趣味週間 藤島武二の「蝶」 2003年発行 奄美群島復帰五十周年記念 田中一村の「奄美の杜」
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先にも記したように、少々嫌気がさしていた蝶切手の蒐集だが、西田豊穂さんによる 「昆虫郵趣ア・ラ・カルト」の総集編を見たり、今回「第30回記念 昆虫切手展」に行ってみて、また、目を覚ましてしまった。切手屋さんを訪れて最近発行されたデザインの優れた蝶切手が探せ出せたら、ピック・アップしておきたいと思うようになった。



2015年6月26日

朝の舞岡公園 6月5日、7日


翅を開いたミドリシジミの♂を撮っておきたかった。朝早く行かなければならない。

6月5日は家を7時45分に出発した。公園に着いて歩きはじめると、入口で遠くに赤いシジミチョウがひらひらと弱々しく飛んでいる。目線を切らぬようにして近づいてみると、ウラナミアカシジミだった。

少し時間をかけて撮影したあと、公園の中へと歩き出す。ひとりのかたがカメラを向けられていたので、何がいるのかなと近づいて行ったら「ミドリが開いてますよ」と教えていただいた。角度も良く、独特の金属的な光沢が鮮やかだった。残念ながら少し遠かったのでD5300のマクロレンズで撮るのは諦めて、P610で撮った。215mmで撮ったが、35mm版換算すると1200mm相当の大きさで撮れる。解像力も良いし、ボケもきれいだ。

この日は他のポイントでも2頭の♂の開翅が撮影できた。 何人かのゼフィルス愛好者がいらっしゃったが、この時期は、普段、野鳥を撮られているかたもゼフィルスを撮りに来られている。その中のおひとりの女性が、「あそこにミズイロオナガシジミが2匹いますよ」と教えてくださった。なかなか探せ出せない。ようやく居場所が分かったが、かなり遠い。10m以上先である。P610で目いっぱい伸ばして撮った。その方は「朝はもっと多かったですよ」とおっしゃるので、何時ごろですかと尋ねたところ、8時前だそうだ。

そこで、翌々日の6月7日、7時半に公園に入った。しかし、蝶はなかなか姿を見せず、8時過ぎになって少し気温が上がってきたところで、ようやく蝶が飛ぶのを見られるようになった。あまり良い位置からではなかったが、ミドリシジミの♀の開翅シーンを撮ることができた。

;クリックすると大きな写真になります。 1.ウラナミアカシジミ -1
8時20分ごろ、舞岡公園に到着した。入口近くで、赤いシジミチョウがひらひら飛んでいるのが見えた。近寄って撮る。ウラナミアカシジミだった。舞岡公園ではあまり多く見ることがなかったウラナミアアカシジミがあっさりと撮れてしまった。これで今シーズン4種目の平地産ゼフィルスだ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/250秒 90mm ISO1100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 2.ウラナミアカシジミ -2
前の写真と同じ個体。一旦飛び立って、またすぐ止まった。良く見ると少し擦れた個体だった。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/125秒 116mm ISO250 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 3.翅を開いたミドリシジミ♂
ミドリシジミのポイントに向かって歩きはじめると、一人のかたが下草に向けてレンズを向けていらっしゃった。「ミドリが開いてますよ」と教えてくださった。距離は少し離れているが、こちら向きに開翅していて、角度も良く、金属光沢のある緑色の翅が輝いていた。お礼を言って、数ショット撮った。P610で35mm版換算で1250mm相当の大きさに撮れる。ここでも手振れ補正が効果的だった。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6 1/125秒 215mm ISO140 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 4.ミドリシジミ
30分後、移動した別のポイントでも数頭のミドリシジミがいた。カメラマンも5~6人集まってきた。翅を閉じていると♂か♀かが分かりにくい。望遠端(35mm版相当 1440mm)で撮った。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.5 1/125秒 258mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 5.ミドリシジミ開翅
これは、別の個体だ。これも遠くで開翅している。蝶の前から撮ると金属光沢の輝きが冴える。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.5 1/125秒 258mm ISO280 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 6.アカシジミ
カメラマンの皆さんはミドリシジミに夢中で、アカシジミには見向きもしない。少し離れたところで下草に止まったところを撮った。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/250秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 7.翅を開いたミドリシジミ♂ 3頭目
再び元のところへ戻る。梢の間からミドリシジミが開翅しているのが見えた。葉が重なっていて狙い難いが、何とか三角形の隙間から撮る。うまくフォーカスできた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/125秒 161mm ISO140 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 8.ミドリヒョウモン
普段は鳥の観察をされているのだろうか、双眼鏡を首からかけたご婦人がいらっしゃたが、その方が「向こうの田んぼにギンボシヒョウモンが止まっていますよ」と言われた。周りにいた数人のゼフィルス愛好者から、驚きの声が上がった。ギンボシヒョウモンがここにいたら一大事である。みんなが驚いたので、持参されていた日本チョウ類保全協会編の「フィールドガイド 日本のチョウ」を取り出されて、再確認されているようだった。結論はミドリヒョウモンだろうということになった。まだ、「止まっていますよ」と言われているので行ってみた。確かにミドリヒョウモンだ。舞岡公園では、秋には擦れたミドリヒョウモンを見ることはあるが、この時期にこんなきれいな個体を見るのは初めてだった。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.5 1/125秒 258mm ISO140 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 9.ミズイロオナガシジミ開翅
また元のところへ戻る。先のご婦人が「あそこにミズイロオナガシジミ2頭いますね」と教えてくださった。指を差されたところを必死になって見るが、止まっている位置が分からない。双眼鏡をお借りして、「ちょっと高い草の葉の右斜め下」と言われたところを探し、やっと確認することができた。今度はP610のファインダーで探すのが一苦労。その上にもう1頭いた。これが精一杯だ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.5 1/125秒 258mm ISO180 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 10.ウラナミアカシジミ -3
午前10時、満足してそのポイントを離れ、最初のポイントへ戻ってみようと歩き出す。途中、ウラゴマダラシジミでもいないかなとちょっと右へ入ってみると、ウラナミアカシジミがいた。今シーズンはウラナミアカシジミに多く会えた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.5 1/125秒 258mm ISO180 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 11.ルリシジミ
アカメガシワはまだほとんど咲いていない。ルリシジミが僅かに開いている雄花に止まっていた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.5 1/125秒 161mm ISO250 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 12.ミドリシジミ♀
きれいなB型の♀が開翅していた。目の前だったので、マクロで撮ろうと寄ったところ、翅を閉じてしまった。しばらく待っているがなかなか開いてくれない。そのうち、傍をジョギングする方が勢いよくと走り抜けられた。そのB型は飛び立って梢の高いところに行ってしまった。残念!

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/125秒 5mm ISO180 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 13.ルリシジミ♂ 開翅
もう一度早く出かけた6月7日の朝8時、なかなか翅を開いて止まってくれない新鮮なルリシジミが開翅してくれた。残念ながら角度が悪く、きれいなブルーは撮れなかった。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/125秒 81mm ISO640 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 14.ミドリシジミ♀ -1
折角、朝早く行ったのにこの日はなかなかミドリシジミが現れない。8時半を過ぎて、気温が上がってきたところで活動が始まった。目の位置より高い葦の葉の上に、ミドリシジミの♀が止まって翅を開いた。オレンジ色は薄いがAB型のように見える。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.5 1/320秒 258mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 15..ミドリシジミ♀ -2
前の写真とは別の個体である。これも位置が悪く上手く撮れない。はっきりしないが、これもAB型のようだ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.5 1/320秒 143mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 16.ウラギンシジミ
梢の高いところでウラギンシジミが何かにスクランブルをかけ、飛び回っては葉上に止まる。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.5 1/200秒 258mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 17.ベニシジミとオカトラノオ -1
オカトラノオが咲き始めた。この花は蝶が好む。第2化のベニシジミがさっそく吸蜜に来ていた。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 18.ベニシジミとオカトラノオ -2
同じ個体。花序全体が入るようにしてP610で撮った。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/400秒 72mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段


2015年6月22日

午後遅い時間の舞岡公園 6月1日


舞岡公園へ行くときは、いつもだいたい9時半ごろに家を出て、午後1時半くらいに帰宅している。現地での滞在は10時過ぎから昼過ぎまでということが多い。このいつもの時間帯とちがう時間帯、たとえば午後遅くにはどんな光景があるのだろうかと思い、この日は午後遅くに行ってみることにした。ゼフィルスが飛び交うのを見られるかもしれない。

3時半ごろ公園に入った。さっそくゼフィルスのポイントへ行ってみる。ゼフィルスの姿は見られない。ときどきアカシジミらしき蝶が、樹上近くを飛ぶ。そのうち1頭がひらひらと降りてきて、下草に止まった。ミドリシジミらしきものも飛んでいるが、種の判別もできない。

5時近くまで公園にいたが、成果はなかった。

;クリックすると大きな写真になります。 1.ルリシジミ
ルリシジミのきれいな個体が多く見られた。飛んでいると翅表の鮮やかなライトブルーが輝くが、止まると翅を閉じてしまう。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/250秒 90mm ISO280 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 2.ヒメジャノメ開翅
時刻は午後4時を過ぎている。午後の陽を浴びてヒメジャノメが翅を開いて止まっていた。

​Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/125秒 143mm ISO250 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 3.アカシジミ
樹の高いところをアカシジミかウラナミアカシジミが舞っていた。そのうち1頭がひらひらと降りてきて、葦が生えている下草に止まった。アカシジミだった。葦の葉の間を抜いてフォーカスを合わせる。手振れ補正が効果的だ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/125秒 197mm ISO360 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 4.サトキマダラヒカゲ
夕日を浴びて止まっていた。P610のレンズは100mm前後の焦点距離で撮ると、少し離れた背景はきれいなボケをしてくれる。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/125秒 125mm ISO160 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 5.アジサイの葉に止まるサトキマダラヒカゲ
この蝶も夕方になると活発に飛び回る。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.3 1/500秒 4mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 6.ヒカゲチョウ -1
夕日を浴びてヒカゲチョウが開翅した。これはお気に入りのショットになった。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.3 1/125秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 7.ヒカゲチョウ -2
前の写真と同じ個体。角度を変えて寄って撮った。夕日を浴びて輝く表翅の色がいつも見慣れているヒカゲチョウとは違って見えた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/160秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 8.モンキアゲハ
5時半、そろそろ引き上げようと駐車場へ戻る。駐車場にはツツジが植えられているが、今年はツツジの花の時期が長いように思う。そこにモンキアゲハが吸蜜に来ていたが、モンキアゲハのほうは大分擦れてしまっていた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.5 1/125秒 258mm ISO560 ) 露出補正 なし


2015年6月19日

舞岡公園 平地産ゼフィルスは? 5月28日


舞岡公園の平地産ゼフィルスが気になっていた。今年の発生は早いのだろうか、それとも平年並みなのだろか?他のかたのブログを拝見すると5月18日にはアカシジミ、23日はウラナミアカシジミ、26日にはミズイロオナガシジミが舞岡公園で撮られている。

5月26日にゴルフの予定があり、動きにくかったが、28日に舞岡公園へ行くことができた。

9時ごろに着いた。愛好家の数は多くはなく、最初のポイントでひとり、次のポイントで二人といった程度だった。毎年真っ先に発生しているアカシジミの姿が見えない。最初に会えたのはミドリシジミだった。しかし、大分離れていたのでP610で撮る。狙いにくいところに止まっていたが、ピントを合わせることができた。開翅を待ったが、飛び去ってしまった。もう1頭いたが、これも撮りにくい状況だった。

つぎのポイントに移動する途中、ひとりのカメラマンが何か撮っていらっしゃる。見るときれいなミズイロオナガシジミだった。「撮らせていただいて良いですか」と声をかけ、撮り始めた。じっとして動かない。まず、TAMRON 90mmを付けたD5300で撮り、P610の広角側でも撮った。これが10時50分。この日はこれ以降、アカシジミもウラナミアカシジミも見ることができなかった。

;クリックすると大きな写真になります。 1.ミドリシジミ -1
10日ほど前から舞岡公園の平地産ゼフィルスの発生が始まっているようだ。この日最初に会ったのはミドリシジミだった。開翅はしてくれない。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/125秒 72mm ISO180 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 2.ダイミョウセセリ
吸蜜中のダイミョウセセリを裏側から撮った。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/320秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 3.ミドリシジミ -2
最初のミドリシジミとそう離れていないところにもう1頭いた。しばらく待ったが、これも開翅してくれない。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/125秒 98mm ISO125 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 4.サトキマダラヒカゲ
草むらの中に潜り込んでしまったところを撮る。ピントは合わせ難い。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.5 1/125秒 45mm ISO320 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 5.ミズイロオナガシジミ -1
次のポイントへ移動する途中、ひとりのカメラマンが何かにレンズを向けられていた。そっと近づいてみると、ミズイロオナガシジミがいた。しかもきれいな個体だ。レンズを下げられたので、「撮らせていただいて良いですか」とお声掛けして、D5300で撮った。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/320秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 6.ミズイロオナガシジミ -2
ミズイロオナガシジミはそれほど難しい蝶ではないが、なかなか良い写真が撮れない。同じ個体だが、先のカメラマンは移動されたので、じっくりと時間をかけて撮る。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.3 1/250秒 4mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 7.ミズイロオナガシジミ -3
蝶はほとんど動かない。回り込んで反対側からも撮る。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/640秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 8.ミズイロオナガシジミ -4
オナガと名がつけられている通り、尾状突起が長い。美しい個体だった。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし


2015年6月16日

日影沢から城山へ 5月21日


アオバセセリの季節が終わろうとしている。5月の前半に長沼公園へ行こうかと思っていたが、天候と他の予定がかみ合わず、行けなかった。「日本一周鉄道の旅」から戻った翌々日、少し遅いかなと思いつつ日影沢へ出かけた。

マイカーで行ったが、圏央道の高尾インターで降りると近い。ただ、自宅から圏央道に入るのに、海老名まで東名高速で行くのも気が進まない。結局、4月に藤野へ行った時と同じように、16号線の東名入口を通り過ぎて、鵜野森を左折し、北里大学の前を通って、相模原相川インターから圏央道に入った。鵜野森から相模原相川インターまでが一車線の道路で信号が多く渋滞する。


それでも9時半ごろには日影沢のキャンプ場に着いた。毎年歩く道をゆっくりと進む。ところが、アオバセセリが見られる沢にミツバウツギの花が咲いていない。花は終わってしまったのだろうか。残念ながらこの日は本命のアオバセセリには会うことができなかった。


だが収穫もあった。はじめは大きなコミスジだなと思って撮っていたのだが、コミスジとは何か違う。ミスジチョウだった。

ミツバウツギの花が咲いていないので、そこに集まる黒いアゲハたちもいない。サカハチチョウを撮りながらいつも引き返すところを通り過ぎた。時間もまだ早い。城山まで行くことにした。当時小仏城跡と呼んでいた城山には、小学生のころ補虫網を携えてよく来たものだった。登りついて茶店でサイダーを1本飲むのが楽しみだったが、その茶店がまだあった。お店の人は多分お孫さんだと思うが、当時その茶店にいたおばさんと良く似たかたがおられた。「このお店ができて60年~70年経ちますか?」と尋ねたところ、「はい」という返事。つい、「サイダーください」と言ってしまった。

30分~40分、サイダーをラッパ飲みしながら、懐かしかった城山山頂での景色を楽しみ、昼過ぎに、上ってきたのと同じ道を下る。途中、クモガタヒョウモン、アサギマダラなどを撮りながら、日影沢のキャンプ場に着いたのは2時ごろだった。車に戻り、車の中でおにぎりで昼飯にする。

帰りは一般道で町田街道を帰る。国道20号から16号線に出て帰るよりは早かった。


;クリックすると大きな写真になります。 1.越冬したテングチョウ
車を停めて歩きはじめる。気温はあまり上がっておらず、ひんやりとした感じだ。キャンプ場の事務所があるところで、ベンチに座り、少し時間をやり過ごすことにした。そこにテングチョウが飛んできた。見ると大きく破損している越冬した個体だった。もう今年生まれのテングチョウも出ていると思う。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6 1/400秒 215mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 2.ねこ
事務所の前の切株のベンチで、猫が日向ぼっこをしていた。とても優しい顔をしている。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/125秒 90mm ISO560 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 3.イチモンジチョウ -1
10時半、そろそろ蝶が活発に活動しはじめる。生まれたばかりのイチモンジチョウがきれいだ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/640秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 4.大きなコミスジ・・・いや!ミスジチョウ
実は、はじめはミスジチョウとは気が付かなかった。大きなコミスジだなと思いつつシャッターを切った。なにか違和感があった。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.2 1/400秒 27mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 5.ミスジチョウ
これはコミスジではなく、ミスジチョウだ。ここで撮れるとは思っていなかったのでわくわくした。しかもきれいな個体である。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1000秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 6.イチモンジチョウ -2
キャンプ場を出発し日影沢を上り始める。新鮮なイチモンジチョウが多い。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.3 1/1250秒 4mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 7.サカハチチョウ -1
いつもサカハチチョウが現れるポイントへ来た。現れたサカハチチョウは大分擦れていた。今年は発生が早かったのだろうか。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/800秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 8.サルの群れ
上からマウンテンバイクで下りてきた方が「100mほど先にサルがいますから気を付けてください」と声をかけて行った。行ってみると10頭~15頭ほどのサルが左手の斜面にいた。ちょっと気味が悪かったが、刺激を与えないように先に進んだ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/125秒 72mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 9.オナガアゲハ♂ -1
毎年、沢沿いに咲くミツバウツギの花がなぜか咲いていない。もう終わったのかと地面を見てみるが、朽ちた花は落ちていない。蕾もないようだ。どうしたのだろうか。これではアオバセセリも来てくれないし、黒いアゲハたちも訪れない。オナガアゲハが梢の葉に止まっていた。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 10.オナガアゲハ♂ -2
前の写真と同じ個体。下から顔と裏面を撮る。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/250秒 90mm ISO220 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 11.コジャノメ -1
柔らかい日を浴びて、渋い模様と色に趣がある。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/800秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
150615_012.jpg 12.サカハチチョウ -2
この日は、もう少し先に行くと花があるではなかろうかと期待し、いつもUターンするところより先に進んだ。このサカハチチョウはお腹が太いので♀だろうと思う。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/640秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 13.城山山頂
とうとう城山の山頂まで登ってしまった。キャンプ場を出発して、写真を撮りながらの2時間だった。小学生のころ、近所の昆虫少年のお兄さんと、あるいは母と一緒に、何回かここに来たことがある。その頃は、確か小仏城址と呼ばれていたように思う。この茶店は当時もあった。日影沢の林道は昔はもっと細かったように記憶している。多分、山頂のすぐ下にあるNTTの電波中継塔を造るために車が入れるよう広くされたのだと思う。上がってきて、ここでサイダーを1本、ラッパ飲みするのが楽しみだった。いま、茶店は若いご夫婦?でやっていらっしゃったが、奥さんのほうに、昔、この茶店にいらしたおばさんの面影がある。ひょっとしてお孫さんだろうか。ここでサイダーをラッパ飲みしたのは言うまでもない。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/160秒 8mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 14.城山からの眺め
山頂付近からは、スカイツリー、新宿副都心や横浜みなとみらいのランドマークタワーが見えた。しかしさすがにかすんで見える。P610を望遠端にズームして撮る。コントラストを整え、見やすいように白黒にして、すこしトリミングした。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.5 1/400秒 258mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 15.ダイミョウセセリ
ダイミョウセセリが飛んできて「撮れ」と言わんばかりに開翅した。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 16.杉の林
城山から再び日影沢のキャンプ場へ下る。上がってくるときは気が付かなかったが、左手の斜面に良く手入れされた杉林があった。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.3 1/125秒 4mm ISO1600 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 17.コミスジ
これは紛れもなくコミスジだ。背と胴に金属光沢がある。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 18.クモガタヒョウモン裏面
クモガタヒョウモンは城山山頂付近で多く飛んでいたが、なかなか撮らせてくれなかった。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/125秒 72mm ISO220 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 19.クモガタヒョウモン表
前の写真と同じ個体。開翅して吸蜜している。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1000秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 20.アオスジアゲハ -1
城山から日影沢のキャンプ場へ下りる林道の途中には、アオスジアゲハが元気に飛んでいた。レンズを伸ばして撮ったが、手振れ補正がよく効いている。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6 1/125秒 215mm ISO250 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 21.コジャノメ -2
コジャノメも良く飛んでいた。普段は見向きもしないが、良く見るととても繊細な模様と色だ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/640秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 22.サカハチチョウ -3
サカハチチョウは♀が多くなっている。♂は破損した個体が多いが、♀はまだきれいだ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/250秒 90mm ISO280 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 23.カラスアゲハ♀ -1
道端の低いところをカラスアゲハが飛んでいる。産卵場所を探しているのだろうか? 後翅内側のブルーがきれいだった。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/250秒 90mm ISO280 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 24.カラスアゲハ -2
低い位置を飛び回っていたが下草の葉で一休み。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/640秒 90mm ISO280 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 25.アオスジアゲハ -2
キャンプ場の管理事務所のところまで戻ってきた。ハルジオンの花から花へ、アオスジアゲハが舞っていた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/200秒 143mm ISO100 ) 露出補正 なし
150615_026.jpg 26.今年生まれのテングチョウ
朝には越冬したテングチョウがいたのと同じ場所に、こんどは羽化したばかりと思われるきれいな個体がいた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6 1/800秒 215mm ISO100 ) 露出補正 なし


2015年6月13日

日本一周鉄道の旅 5月15日~19日 (5) 最終日 指宿-新横浜


日本一周鉄道の旅から戻って、6月4日に小学校のクラスメートS君が、西調布にある西部地域福祉センターで行われた落語会で高座に上がるというので仲間3人と聞きに行った。演じた「饅頭怖い」はなかなかの熱演で、集まられたのはご高齢の方々だが、みなさんを笑わせ、拍手喝さいを受けていた。終わった後、クラスメートS君のほかに、もう一人の高座に上がられた方と、その活動の世話をしていらっしゃる方の3人でのお疲れさま会に加えていただき、計7人で、たのしい時間を過ごせた。ボランティアで人を楽しませる活動をされている方々に敬意を表する次第だ。


前置きが長くなったが、その時、鹿児島のご出身で81歳になられたという市民活動の世話をされているかたのお話で、終戦直後、鹿児島から東京に出て行くのに、急行「霧島」という汽車があり、なんと、東京まで32時間かかったと聞かされた。座席を確保するには前の日から並び、座席を確保してもトイレにも行けないすし詰め状態だったようだ。少し調べてみると、急行「霧島」は1950年(昭和25年)に運用開始となったようで、1950年当初の鹿児島・東京の所要時間は、下り32時間丁度、上り32時間25分掛かっているという記述を探し出せた。


本題に戻るが、5月19日はいよいよ最終日、朝から青空が出て、すがすがしい。「白水館」は海に面した大きな庭園があり、プールもある。また、「白水館」が創業以来60年の歳月をかけて蒐集した幕末から明治にかけて、ひときわ輝いた薩摩の歴史と文化を伝えるコレクションを展示する「薩摩伝承館」という立派な造りの美術館がある。


8時半過ぎ、この日半日、長崎鼻と鹿児島の城山を観光するバスに乗って「白水館」を後にした。

薩摩半島の最南端にある長崎鼻へ行く途中は、バスの車窓から開聞岳の全景が眺められた。また、長崎鼻からは、硫黄島さらに屋久島の島影が見えた。屋久島が見えるのは本当に珍しいという。次に行った城山公園は桜島の展望台になっているが、この日は頂上付近は雲に覆われ、その雲の上から煙が見えていた。


私は、この日は何か蝶の写真が撮れるのではないかと楽しみにしていた。ツマベニチョウは、薩摩半島、大隅半島が北限の生息地とされ、食樹であるギョボクが多い長崎鼻では良く見られると聞いたことがある。しかし、発生時期は7月で、今は飛んでいない。城山公園ではこの旅行での最初で最後の蝶の写真、モンキアゲハを撮った。このとき、アオスジアゲハにしては白っぽい蝶が飛んでいるのを見た。吸水に下りてくるかと思ったが、そのまま飛び去ってしまったその蝶は、ミカドアゲハではなかったかと思う。


バスは、12時45分、鹿児島中央駅に着いた。いよいよ帰路に着く。13時40分発の「さくら558号」に乗り、新大阪で「ひかり532号」に乗り継ぐ。最後の駅弁が鹿児島中央駅で調達されるようだが、4人そろって無性にラーメンが食べたくなり、駅構内のラーメン屋で薩摩ラーメンを食べた。


新横浜着20:52、鹿児島中央から約8時間、昭和50年の急行「霧島」に比べると4分の1の時間でたどり着いた。ツアーで一緒だったご夫婦、そして、今回この旅行に誘っていただいた家内の友人夫妻に別れを告げ、タクシーに乗った。ご主人には、それぞれの列車の詳細な時刻表を見やすく作成していただき、それがこのブログを綴るのに大変役にたった。車窓から写真を撮っていたが、ファイルに記録された撮影日時で、その時刻表と合わせ見て、どの辺を走っていたかを確認できたのがありがたい。


今回のツアーは「クラブツーリズム」の企画だった。添乗員の女性がとても良い方で、説明がとてもわかりやすく、迷うことはなかった。感謝したい。


98.「白水館」の庭
「白水館」には、海に向かって広くて美しい庭があった。これはバリ島のリゾートホテルにあるようなプールだ。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/200秒 12mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
99.こいのぼり
海に面した「白水館」の庭に、こいのぼりがたなびいていた。もう5月も後半である。こいのぼりは何時まで飾られるのだろうかとの疑問を持った。飾る時期と同様にしまう時期は特に決まりはないそうだ。一般的には5月5日以降、5月の連休や中旬ぐらいまでにしまわれることが多い。 また、旧暦の場合は大体一ヶ月遅れになるので、5月いっぱい揚げられることも多いという。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 11mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
100.「薩摩伝承館」
昨日、指宿駅前からマイクロバスに乗って「白水館」の入り口に入ってきたとき、左手に立派な和風建築の建物があった。これが「薩摩伝承館」だった。早朝に散歩したのでまだオープンしていなかったが、ここには、先に記したとおり、「白水館」が創業以来60年の歳月をかけて蒐集した幕末から明治にかけて、ひときわ輝いた薩摩の歴史と文化を伝えるコレクションが展示されている。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1160秒 12mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
101.開聞岳
8時45分、私たちの乗った観光バスは「白水館」を出発し、長崎鼻に向かった。バスの車窓からは、昨日は雲に覆われて見えなかった開聞岳の全景が見えた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/640秒 14mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
102.長崎鼻から見えた硫黄島
30分ほどで長崎鼻に着いた。ここは薩摩半島の最南端である。バスを降りて展望台のある長崎鼻の先端まで歩く途中、硫黄島が見えるとバスガイドさんが教えてくれた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.5 1/800秒 59mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
103.屋久島の影
さらに「あっ!今日は屋久島も見えてます」という。私の視力では、かすんでいてなかなか確認できなかったが、やっと判別できた。宮之浦岳の上の方は雲に隠れている。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/640秒 179mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
104.長崎鼻から見る開聞岳
長崎鼻から開聞岳は西北西の方向に、海に突き出たように見える。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/2000秒 5mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
105.池田湖
バスは長崎鼻を出発して池田湖の西側を通って、鹿児島市へと走る。車窓から一瞬見えた池田湖と開聞岳を撮った。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/640秒 14mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
106.石油基地
池田湖の北側から鹿児島湾沿いの国道226号線に出て、JR指宿枕崎線に沿って走る。JX日鉱日石石油基地が見えてきた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 15mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
107.桜島噴火
車窓から桜島が見えていたが、気が付いたら黒い煙が上がっていた。桜島の噴火は、2010年以来毎年1000回くらい記録されているが、今年は4月までですでに700回以上噴火しているという。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 15mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
108.鹿児島市電 1011号
鹿児島交通局の国産初の超低床車として2001年12月に完成・搬入されたという。もう15年もたっているのに斬新な車両に感じる。ここでは軌道敷緑化整備事業が実施され、軌道敷や停留所がグリーンで覆われている。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.3 1/800秒 4mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
109.鹿児島市電 2111号
鹿児島市電では、いろいろなタイプの車両が走っている。この車両には「大垣・鶴岡号」とペイントされているが、鹿児島市と姉妹盟約や友好都市にあるところの名前を付けて運行されている。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.3 1/640秒 4mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
110.城山公園
バスは城山公園に到着した。晴れているのだが、残念ながら桜島の山頂付近は雲がかかっていた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.8 1/1250秒 19mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
111.モンキアゲハ
城山公園には蝶の姿があったが、ゆうゆうと飛んでいてなかなか撮影のチャンスがない。やっと、モンキアゲハが、「どうぞお撮り下さい」と言わんばかりに梢に静止してくれた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/125秒 90mm ISO1100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
112.鶴丸城の石垣
バスは城山から下りて、鹿児島中央駅に向かう。車窓からは1601年(慶長6年)に島津忠恒(家久)により築城された鹿児島城(鶴丸城)の石垣が見えた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/125秒 7mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
113.鶴丸城の堀
鶴丸城の遺構として石垣や堀、西郷隆盛の私学校跡地である出丸跡、大手門との間に架かる石橋が現存しているそうだ。私学校の石垣には西南戦争の際についたといわれる弾痕が多数残っているといわれる。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/800秒 7mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
114.鹿児島中央駅
鹿児島中央駅に到着して、バスガイドさんともお別れだ。私が現役時代、鹿児島に出張していたころは西鹿児島駅だった。東京からのブルートレインなどの列車も西鹿児島行きだったように記憶している。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 16mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
115.「さくら558号」
最後の行程となった。ここから13:40発の九州新幹線「さくら558号」に乗車し、新大阪18:16発「ひかり532号」に乗り継ぎ、新横浜へ帰る。新横浜到着予定は20:52だ。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 10mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
116.新大阪到着の「さくら558号」
予定通り、17.42に新大阪に到着した。乗り継ぐ「ひかり532号」の発車までの時間、551(蓬莱)の豚まんを買ったり、ビールを買ったり、残り2時間36分を楽しむ準備をした。車内に匂うかも知れないが、周りはお仲間だから許していただこう。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 6mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
117.米原駅に停車した「ひかり532号」
最後はグリーン車だった。鹿児島中央駅で配られた最後の駅弁も車内で食べる。このあと「ひかり532号」は定刻に新横浜に到着した。2日目から3日目にかけては少々疲れもしたが、列車に揺られた時間が長かったのに、それほど​疲れを感じていない。良い添乗員さんにも恵まれ楽しい旅行だった。いつもながら、誘っていただいた家内の友人ご夫妻に感謝する。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 6mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。


2015年6月10日

日本一周鉄道の旅 5月15日~19日 (4) 岡山-指宿


岡山のホテルで4日目(5月18日)の朝を迎えた。6時半にホテルの朝食会場が開く。食後、出発までに少々時間があったので、岡山駅前を散歩した。駅前(東口)には、昨夜到着したときに通りかかった桃太郎の像がある。東口駅前広場の前の通りを渡ると市電の停留所があった。岡山の繁華街は駅から路面電車で10分くらいの天満屋という百貨店周辺という。しかし、いづれも範囲は狭く、繁華街といえるほど店はないという。飲み屋街は田町。中央町周辺で、駅から南に徒歩10分くらいのところだそうだ。


岡山発 8:07 の九州新幹線の鹿児島中央行き「さくら545号」乗る。車両はN700系で東海道新幹線を走っている最新車両と同じだが、驚いたのは普通車も横4列のシートで、シートピッチも長い。後で調べたところ、普通車の横4列シートは指定席で、自由席の車両は横5列だそうだ。


この日も天気は良くない。途中、雨も降ってきた。トンネルが多かった。 私が福岡勤務のころは、西鹿児島だった駅は鹿児島中央と名前が変わっていた。鹿児島中央到着が11時33分。昼食(駅弁)は新幹線の中で済ませた。鹿児島中央からローカル線である指宿枕崎線で、JR最南端の駅、西大山へ行く。このローカル線の気動車の揺れは凄かった。お尻が跳ね上げられるようだ。


今夜泊まる指宿温泉がある指宿駅を通り越して、西大山駅で降りる。残念ながら開聞岳は雲に隠れていた。ここで約40分の時間があり、みなさん記念写真などを撮られている。台湾や韓国からの観光客も来ている。ここで「JR日本最南端の駅到着証明」を100円で購入。晴れていれば、このように開聞岳が見えるのだが。そして、今度は鹿児島中央行の2両編成の列車に乗って、指宿まで戻った。指宿駅には今夜泊まる「白水館」という宿のマイクロバスが迎えに来てくれていた。「白水館」はななか規模の大きな宿で、露天風呂、砂風呂が楽しめる。待ち時間があるようなので砂風呂には入らなかったが、元禄風呂と名付けられた露天風呂はなかなか立派だった。


JR日本最南端の駅到着証明
IMG_20150523_0005 X400.jpg

75.岡山駅東口の桃太郎像
桃太郎ゆかりの地は全国いろいろなところにあるようだ。その中でも岡山県はおとぎ話「桃太郎」のなかの「黍団子(きぶだんご)」と同音の江戸時代の地元土産品「吉備団子」を結びつけるなど、全県を挙げての宣伝活動からゆかりの地として全国的に有名になったが、「吉備団子」と作中の「黍団子」との関係は証明されていないそうだ。なんだかこじつけたようだ。桃太郎は「黍団子」でイヌ、キジ、サルを家来にしたが、今朝はもう一匹、左手の上にハトを従えた。

iPhone 4S F2,8 4.3mm 8.0 Mega Pixels
f2.4 1/456秒 4mm ISO50
;クリックすると大きな写真になります。
76.岡山市電
東口の駅前広場の先に路面電車の停留所があった。道路を渡って行ってみる。岡山市電は岡山電気軌道株式会社といい、明治43年5月21日に創業したそうだ。岡山駅前から2路線が出ている。

iPhone 4S F2,8 4.3mm 8.0 Mega Pixels
f2.4 1/176秒 4mm ISO50
;クリックすると大きな写真になります。
77.「さくら545号」
私たちが鹿児島中央まで乗る新大阪始発の九州新幹線「さくら545号」が岡山駅のホームに入ってきた。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 6mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
78.「さくら545号」の車内
「さくら545号」の私たちが指定された車両は残念ながら普通車だった。しかし、車内に入って「おや!」と思った。シートが横4列なのだ。東海道新幹線の最新車両N700系と同じ形式の車両なのに九州新幹線のN700系の普通車指定席は横4列なのだそうだ。朱桜調の風合いを基調にした客室、同じ色調の木材を採用した手すりやテーブル、濃菜種色の遠山模様のシートなど、落ち着いた上質の空間が演出されている。肘掛は可動式で、ベンチシートのように使え、心地よい旅を楽しめると謳われている。自由席は横5列シートのようだ。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/100秒 12mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
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79.福山城(車窓)
8:24に福山に到着した。動き出した「さくら545号」の車窓から福山城が見えた。なかなか大きな城のようだ。

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プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/640秒 30mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
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80.広島駅で積み込まれた駅弁
この日も昼食は車内で駅弁だった。添乗さんのお手伝いをしてツアー参加各ご夫婦に2種類の駅弁とお茶を配った。しかし、まだ9時少し前。鹿児島中央着が11時33分。それまでに済ませることになる。早弁だ。「二本入り 夫婦あなごめし」と「びっくりたこめし」はともにとても旨かった。

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プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/60秒 6mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
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81.徳山あたり
「さくら545号」は広島の次は新山口に止まる。この写真は徳山あたりの周南コンビナートだ。

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プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/250秒 30mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
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82.小倉
「さくら545号」は小倉を発車した。新大阪から博多までが山陽新幹線だ。私が現役時代に福岡に勤務していたころ、1975年(昭和50年)に開業した。 博多から小倉まで良く新幹線を利用したのを思い出す。

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プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 21mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
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83.筑後川を渡る
久留米の手前で筑後川を渡る。福岡在住のころ、西鉄の電車の中からこの筑後川を眺めるのが好きだった。この川はなぜか気持ちをおおらかにしてくれる。それにしても電線が邪魔だ。もちろんソフトで消すことは可能だが、あまり好まない。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/400秒 25mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
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84.新大牟田あたりを通過中
新幹線は在来線(鹿児島本線)より内陸側を走る。

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プログラムオートで撮影 ( f4 1/400秒 12mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
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85.阿蘇山
「さくら545号」は熊本を出て、新八代へ向かう。左の車窓に阿蘇山が眺められる。曇っているのが残念だ。私は昭和43年に結婚したが、新婚旅行の行き先は、当時は海外など考えもせず、北海道にはこれから行く機会もあるだろうからと九州を選んだ。その時、阿蘇の山の上で、ご主人が私と同じ小学校の先輩で千葉大の医師になられていたご夫婦にばったりお目にかかったのを思いだす。新婚旅行で来られていたのだ。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 30mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
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86.「さくら545号」出水駅停車
11時9分、列車は出水駅に到着した。ちょっとホームに降りて写真を撮る。乗降客はほとんどいない。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/60秒 30mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
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87.川内へ
あと10分ほどで川内だ。再稼働するかどうか問題となっている川内原子力発電所は鹿児島県薩摩川内市久見崎町にあり、川内駅手前で渡る川内川の河口付近にある。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/200秒 16mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
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88.次は終着鹿児島中央
列車は川内を出発した。次は終着鹿児島中央駅である。私が福岡にいたころは、もちろん九州新幹線はできておらず、現在の鹿児島中央駅は西鹿児島と言っていた。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 18mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
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89.指宿枕崎線「たまてばこ」
鹿児島中央駅に到着した私たちは、次に乗る指宿枕崎線のホームに降りる。向こう側のホームに外観は古い車両だが、きれいに塗られた車両が止まっていた。ボディに「IBUSUKI NO TAMATEBAKO 」と書かれている。特急「指宿のたまてばこ」という列車だ。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/125秒 9mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
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90.ローカル列車指宿枕崎線
指宿枕崎線で鹿児島中央から西大山へ行く。今回のツアーで、この線のみ普通列車だった。12:05鹿児島中央発。今日は月曜日、乗客は通学の高校生が多く、立っている人もいる。しかし、いくつかの駅に停まっていくたびに、乗客が下車していき、30分もたたぬうちに車内はガラガラになった。途中で黄色に塗られた200DC型気動車と交換する。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/60秒 6mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
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91.ガラガラの車内
さて、私たちが乗っている車両はキハ47 8077という。1979年に製造された気動車でその後改造が加えられている。これが上下に激しく揺れる。お尻を突き上げられるようだ。線路から外れはしないかと心配になるほどだ。

  Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/40秒 6mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
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92.お疲れさま
この子は昨日の日曜日は夜更かししたのだろうか?受験勉強だろうか、部活で疲れているのだろうか、眠りこけている。乗り過ごしたことも一度や二度ではあるまい。

  Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/100秒 11mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
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93.西大山駅
午後2時18分、JR最南端の駅、西大山駅に到着した。ホームの幅が2mほどしかない小さな駅だ。晴れていれば「日本最南端の駅」の標識の向こう側に開聞岳が見えるというのだが。

  Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/250秒 30mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
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94.幸せを届ける黄色いポスト
このポストは新幹線開業に合わせ、指宿にもっと新しい魅力を作りたいという、指宿市観光協会とある民間団体による西大山駅開発事業の一環で設置されたそだ。「普段伝えられな い思い、愛がたく さん詰まった手紙を送りませんか」と呼び掛けている。余計なお世話と言いたくなりそうになった。

  Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 18mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
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95.枕崎へ続く線路
指宿枕崎線はこの西大山駅から西へ、枕崎までつながっている。まだ、枕崎まで小1時間かかる。海抜924mの開聞岳は雲に覆われている。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 6mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
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96.キハ47運転台
今夜の泊まりは指宿温泉だ。西大山駅から再び指宿枕崎線で指宿まで戻る。2両編成の列車の最前部にはバスの運賃表のような電光板があった。ワンマンカーなのだ。乗客は整理券を取って乗る。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/50秒 7mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
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97.指宿駅前
14:34に指宿駅に到着した。駅前に出ると「ふれあい足湯」というのがあった。今夜の宿は「白水館」というところで、今回世話になった旅行社のSランクの宿だそうだ。宿のマイクロバスが迎えに来てくれていた。早めに到着し、ゆっくり温泉に入り、美味しい夕食を食べて、最後の宵を楽しんで欲しいという趣向だ。鹿児島黒豚しゃぶしゃぶなど夕食も美味しかった。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/160秒 18mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
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日本一周鉄道の旅 5月15日~19日 (3) 青森-岡山


5月18日、早くも3日目になった。おそらくこの日が一番レールの上に長くいた日だろう。6っの列車を乗り継いで岡山へ行く。いま話題の北陸新幹線にも乗った。

昨夜「はまなす」の寝台では知らないうちに眠ってしまっていた。今朝は4時半に何かの気配で目が覚めた。まあまあ良く寝られた。昨日に比べ天気は良い。朝日を浴びて「はまなす」は走る。その「はまなす」を撮る「撮り鉄ちゃん」が朝日が輝く田んぼのあぜ道に三脚を立てているのが車窓から眺められた。


この日は三食とも駅弁である。各夫婦に毎回2種類の駅弁が配られる。シェアしていろいろな味を楽しむことができ、これはなかなか良いアイデアと思った。夫婦限定のツアーであればこそのことだ。朝は青森駅で積み込まれた「野辺地とりめし」と「津軽物語(幕の内?)」だった。ちなみに昼は新潟駅で「焼たらこトロ鮭弁当」と「酒はらこ弁当」、夕食は金沢で「越前かにめし」と「ままごっつお」が調達されたが、いずれもなかなか美味しく、楽しく食べられた。


「はまなす」が青森に着く。わずか4分で「つがる2号」が発車する。秋田で「「いなほ8号」に乗り継ぎ、田園風景と日本海を眺めながら新潟に到着した。こんどは北陸新幹線に乗るために、上越新幹線「とき324号」に1時間ちょっと乗って高崎へ移動する。高崎から北陸新幹線で金沢へ。残念ながら次の列車に乗るのに8分しかなく、街へ出ることはできない。


金沢からは北陸本線を走り、敦賀の先の近江塩津から湖西線に張る「サンダーバード38号」で新大阪へ出たのだが、金沢駅で一組のご夫婦がこの列車に乗り遅れてしまった。後で聞いたところ違うツアーの"旗"について行ってしまったらしい。この日は日曜日、金沢駅はとても混雑していた。


新大阪から「ひかり481号」で夜9時過ぎ、岡山に到着した。夕食はサンダーバードの車内で済ませたので、ゆっくりシャワーを浴びて、早めに就寝できた。


45.寝台車で迎えた朝
「はまなす」は夜明け前に青函トンネルを抜けた。目が覚めてしばらくした朝5時10分、雲の切れ目から朝日が輝いた。蟹田と青森の間を走行中のようだ。車窓に「撮り鉄ちゃん」が三脚を立ててこの「はまなす」を撮ろうとしているのが見えたのはこのあたりだった。ブルーの車体が朝日に輝くシーンを狙っているのだろう。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/400秒 6mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
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46.田園風景
やさしい朝の光が水田に降り注ぐ。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/100秒 9mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
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47.青森湾
あと20分ほどで青森に到着する。進行方向左手に青森湾の海が輝く。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 7mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
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48.朝の寝台車車内
乗客は降りる支度をはじめる。この寝台車はスハネフ14552という。少し調べてみた。スハネフ14型552番は、昭和50年代初めのころに製造された寝台特急「北斗星」用のオハネフ25から改造されたらしい。暖房強化と冬季の着雪・凍結対策として折戸であった客用扉の引戸化など道内向け改造を施されている。平成3年の時刻改正より、急行「はまなす」号に寝台車を連結する事になったそうだが、14系寝台車が不足しており、24系寝台特急「北斗星」の個室化で余剰となっていたオハネフ25形式を改造し、14系に編入された車両のようだ。種車はオハネフ25形200番台だが、改造時に帯を白帯に変更した。それにしても、新製されてから40年は経っている古い車両だ。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/160秒 14mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
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49.北海道に延びる新幹線
間もなく青森に到着するが、車窓には来年(2016年)3月に新函館北斗間開業が予定され、さらに2031年には札幌まで延びる北海道新幹線の線路が続く。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 30mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
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50.青森駅に到着した急行「はまなす」
今は機関車が牽く旅客列車はほとんどない。ブルートレインはなくなり、今年3月には「トワイライトエクスプレス」「北斗星」も通常運行を終了した。電車型のサンライズエキスプレスを除くと、最後の夜行寝台列車だ。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/200秒 7mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
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51.青森から秋田へ
「つがる2号」にあわただしく乗り換えて、秋田に向かう。もうすぐ弘前に着く頃、車窓に岩木山が見えた。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 21mm ISO200 ) 露出補正 -0.3
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52.見覚えのある車両
「つがる2号」は大鰐温泉駅に停車した。なんだか見覚えのあるステンレス車両が止められている。かって東急で活躍した弘南鉄道の車両だ。多分、私も東急線で活躍していたこのステンレス製車両に乗ったことがあると思う。止まっている車両は「7033」「7034」で、1964年に製造され、1988年に弘南鉄道に譲渡されている。東急7000系電車は1988年10月から1990年12月までに合計24両が弘南鉄道に譲渡された。

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プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/125秒 30mm ISO200 ) 露出補正 -0.3
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53.「つがる2」号 秋田到着 
「つがる2号」は定刻の8時22分秋田駅に到着した。JR東日本の485系3000番台。リニューアルされているが、車齢35歳を越えた老兵という。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/100秒 6mm ISO200 ) 露出補正 -0.3
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54.秋田駅の線路
秋田新幹線はどのホームに着くのかと探していたところ、新幹線用の標準軌の線路を新しい秋田駅の東西連絡通路から見下ろせた。

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プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 18mm ISO200 ) 露出補正 -0.3
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55.秋田新幹線
すると、たまたま秋田新幹線の列車がホームに入ってきた。2010年から新型車両E6系が使用されている。新幹線とはいうものの、盛岡-秋田間は最高時速130kmとのことだ。

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プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 18mm ISO200 ) 露出補正 -0.3
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56.バスターミナル
秋田駅は西口の方がにぎやかだ。東西連絡通路から西口広場を見下ろすとこんなバスターミナルがあった。グッドデザイン金賞を受賞したそうだ。秋田杉をふんだんに使った木造のバスターミナルで、建替えのきっかけは、以前のバスターミナルは、東日本大震災を契機として実施した耐震性調査で、脚柱部に腐食がみられ補強対策が必要との調査結果が出たことからという。

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プログラムオートで撮影 ( f4 1/400秒 18mm ISO200 ) 露出補正 -0.3
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57.「いなほ8号」 車内
秋田から新潟までは「いなほ8号」に乗った。きれいな車両だった。

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プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/60秒 12mm ISO200 ) 露出補正 -0.3
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58.羽後本庄付近 車窓風景
「いなほ8号」は羽越本線を快走し、間もなく、羽後本庄に停車する。

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プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/400秒 25mm ISO200 ) 露出補正 -0.3
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59.酒田停車中の「いなほ8号」
2013年の9月以降から順次「いなほ」に充当された新しい車両でE653系の電車だ。それまでは485系電車だった。米どころを 走ることから、その恵みをイメージした車体のカラーリングのようだ。

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プログラムオートで撮影 ( f4 1/400秒 16mm ISO200 ) 露出補正 -0.3
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60.米どころ 車窓風景
列車は鶴岡を出発した。米どころの田んぼが拡がる。

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プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 18mm ISO200 ) 露出補正 -0.3
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61.笹川流れ 村上付近
列車は粂川から村上に向けて疾走する。このあたりを笹川流れといい、Wikipediaによれば日本百景にも選定された新潟県下有数の海岸景勝地である。笹川流れの笹川とは集落名(1889年まで存在した「笹川村」、現・村上市笹川)で、この笹川より沖合いの岩場まで潮流が見られたことがその名の由来とされる。

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プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 16mm ISO200 ) 露出補正 -0.3
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62.田んぼの風景
列車は坂町を出て、新発田へ向かう。あと、30分ちょっとで新潟だ。

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プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 21mm ISO200 ) 露出補正 -0.3
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63.「いなほ8号」新潟着
12時57分に新潟に到着した。最後尾に回り込んで撮ったが、スマートな車体だった。

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64.上越新幹線「とき324号」
北陸新幹線に乗るために、新潟から上越新幹線で高崎まで"もどる"。各駅停車で1時間20分ほどだ。浦佐の駅のアクリル板の囲いを通して、上越の山々見える。多分八海山のあたりだろう。

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65.上越の山並み
浦佐を出た「とき324号」からは、左側の車窓に上越の山々と田んぼが眺められた。ここは「こしひかり」で有名な魚沼にも近い。

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66.群馬県との県境の山々
浦佐から越後湯沢に向けて走る。高層マンションが立ち並ぶ越後湯沢を出ると上毛高原駅へ向けて大清水トンネルに入る。1979年1月25日に貫通した。全長22,221mは、当時世界最長だったスイス連邦鉄道(SBB、スイス国鉄)のシンプロントンネル(19,823mおよび19,803m)を抜いて、世界一(1983年1月の青函トンネル貫通まで、山岳用としては2000年9月の東北新幹線岩手一戸トンネル貫通まで)となった。川端康成の「雪国」の冒頭にある「国境の長いトンネル」は在来線(上越線)の1922年(大正11年)に開通した清水トンネルだそうだ。

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プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1250秒 18mm ISO200 ) 露出補正 -0.3
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67.「はくたか565号」
14時25分に高崎に着いた「とき324号」から、いよいよこのツアーのひとつの目玉でもある北陸新幹線に乗る。W7系というこの車両は日本の伝統文化を形作る和のエッセンスをちりばめたデザイン、カラーリングになっているという。車両のフロントガラスは、昔は直線のガラスだったが、空気抵抗や騒音をなくすため、今の曲面ガラスが使われるようになった。このW7系の先頭車両のフロントガラスは今までの新幹線とは違い、大きく厚いガラスの曲げ加工が施されている。作ったのは年々高速化してく新幹線のフロントガラスを20年以上手がけている、富山の"曲げガラスのパイオニア"新光硝子工業株式会社だそうだ。また、トイレはドアーを開けると便座のふたが上がる。洗面台は左側に石鹸、中央にお湯の出る蛇口、そして右側からは手をかざすと乾燥のための風が出てくる。急行「はまなす」の寝台車とは雲泥の差だ。

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プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 30mm ISO200 ) 露出補正 -0.3
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68.黒部宇奈月温泉
間もなく黒部宇奈月温泉に到着する。北アルプスに連なる山々が見えてきた。宇奈月温泉は北陸新幹線の黒部宇奈月温泉駅から10km少々ある。車で15分くらいだそうだ。

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69.立山連峰
眼を前方に移すと立山連峰が近づいてくる。

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70.まもなく富山
富山着は16時25分。天気が良く、眺めが良い。空も景色のうちだ。

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71.湖西線
終着駅の金沢に着いたのは16時48分、ここで16j時56分発の「サンダーバード38号」に乗り換えた。この日は日曜日、そして、いま最も人気のある観光地だ。駅の中はとても混んでいた。他のツアーもたくさん来ている。私たちのグループのあるご夫婦が、ほかのツアーの"旗"について行ってしまい「サンダーバード38号」に乗り遅れてしまった。添乗さんと上手く連絡が取れて、1時間後の次の「サンダーバード40号」に乗り、無事今夜の宿泊地岡山に着いた。添乗さんは少々残業になってしまった。私たちの乗った「サンダーバード38号」は湖西線経由で琵琶湖に沿って走る。時刻は夕方6時40分、暗くなってきた。

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72.琵琶湖を左に見ながら快走
「サンダーバード38号」は敦賀を出ると京都まで止まらない。スピードも速い。時速130kmは出ていると感じられる。ここは堅田あたりだろうか。あと20分ほどで京都だ。

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プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/160秒 30mm ISO1600 ) 露出補正 -0.3
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73.新大阪着
「サンダーバード38号」は19時32分に新大阪に到着した。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/125秒 6mm ISO800 ) 露出補正 -0.3
;クリックすると大きな写真になります。
74.九州新幹線の車両
私たちのツアーは新大阪から岡山まで「ひかり481号」に乗る。その列車を待っていると向こう側のホームに九州新幹線のN700型の「みずほ611号」が出発を待っていた。明日私たちが乗るのは「さくら」だが、「みずほ611号」は新大阪を出ると、新神戸、岡山、広島、小倉。博多、熊本に停車し、鹿児島中央まで3時間43分でいく。東京から鹿児島中央まで行く「のぞみ」はない。東京から博多までで「のぞみ」で約5時間、その先博多から鹿児島中央まで、1時間20分足らずで行く。計6時間ちょっとで東京から鹿児島へ行ってしまうのだ。私たちの乗る「ひかり481号」は夜の9時11分に岡山に着いた。「ひかり」は「フルムーン夫婦グリーンパス」でグリーン車を利用できるようだ。それにしても長ーい1日であった。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/60秒 6mm ISO800 ) 露出補正 -0.3
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2015年6月 2日

日本一周鉄道の旅 5月15日~19日 (2) 札幌-稚内-青森


 札幌のホテルで朝食をとったあと、出発までの時間、すぐ近くにある北大の構内を散歩した。残念ながらあまり時間がなくて、ポプラ並木までたどり着けなかったが、次に機会があれば、2時間くらい掛けてゆっくりと構内を散策してみたいと思うようなところだった。

 さて、2日目は日本の北の果てである宗谷岬まで行く。札幌からは「スーパー宗谷1号」で稚内まで、おおよそ5時間かかる。電化されていないのでディーゼル特急だ。加速するときのエンジンの音はなかなか小気味よい。

 稚内に到着してすぐ昼食となった。北市場という食堂で"たこシャブ"を食べたが、なかなか旨かった。この後はバスに乗り、宗谷岬へと観光をする。バスの出発まで少々時間があったので、駅前広場から500m位先に見えた北防波堤ドームまで、駆け足でいき、写真を撮ってきた。宗谷岬からの帰りに観光バスも停まってくれたのだが。
 稚内 16:49 発の「スーパー宗谷」でふたたび札幌へ向かう。この区間は同じ線を戻るしか手はない。

  この日はこれからが大変だった。札幌22時発の寝台急行「はまなす」に乗り、B寝台の車中泊である。この列車は津軽海峡線(青函トンネル)開通により廃止された青函連絡船の深夜便の代替として、1988年に運転が開始されたそうだ。寝台車に乗るのは何年振りだろうか?国鉄時代のスハネ14系客車だった。北海道向け改造がなされている。さすがに設備は古い。特にトイレは後で乗った北陸新幹線のトイレとは雲泥の差である。DD51の引く「はまなす」は夜中に青函トンネルを通過して、翌朝5時39分に青森に到着した。夕食は駅弁だった。こうして、このツアーの最大の難関であった車中泊をクリアすることができた。

日本最北端到着証明

15031_s01.jpg



18.北海道大学正門
ホテルの朝食を済ませ、出発まで40分ほど時間があったので、すぐ近くの北大へ行ってみた。正門はホテルから500m位だろうか、ごく近い。静かな朝の時間だった。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/120秒 6mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
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19.北大 古河記念講堂
1907年札幌農学校は東北帝国大学農科大学に改組され、この建物は古河家の寄付で1909年に建てられたそうだ。アメリカン・ヴィクトリアン様式という白い外壁と周囲の緑のコントラストが美しい建物に目を引かれた。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/160秒 6mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
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20.北大構内 案内標識
結局十分な時間がなくて古河記念講堂とクラーク像があるとこまでしか行けなかった。ポプラ並木やイチョウ並木まではそれぞれ500~600m位ありそうだ。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/100秒 18mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
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21.北大構内 メイン・ストリート
これはそこから北側にある環状門へ通じる道を眺めた写真だ。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/160秒 30mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
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22.ウィリアム・S・クラーク像
クラーク博士は、本名ウイリアム・スミス・クラークで、アメリカ​ ​マサチューセッツ州立農科大学長の時、日本に招聘されて初代の札幌農学校の教頭に就任した​そうだ​。博士の遺した​「​青年よ大志を抱け​」​は、​余りにも有名である。​クラーク博士は日本には8ヶ月の滞在​だった​。意外と短いがこの間札幌農学校の基礎作りに大きな貢献を果たしたばかりでなく、北海道の開発にも多大の貢献を果た​したとされる。​

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/160秒 8mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
23.「スーパー宗谷1号」稚内行き
札幌発7時48分の「スーパー宗谷1号」に乗り込み、日本の最北端「宗谷岬」に向け出発する。これは261系気動車の先頭車だ。このキハ261系気動車は姉妹提携の関係にあるデンマーク国鉄とJR北海道の共同デザインという。車体に英語で傾きを意味する"Tilt"(active air suspension system)とあるとおり、「スーパー宗谷1号」のキハ261系では空気バネの圧力で車体を2度傾けて半径600m以上のカーブを通過させる車体傾斜制御装置を搭載している。​稚内到着は12時53分、5時間5分かかる。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/80秒 5mm ISO1600 ) 露出補正 なし
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24.車窓から見る風景
撮影時刻からすると岩見沢駅を出たころと思う。どんよりした重たそう曇り空だ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/160秒 21mm ISO100 ) 露出補正 なし
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25.天塩中川駅
「スーパー宗谷1号」は名寄、音威子府と天塩川沿いに走り、天塩中川駅に停車した。風格のある駅舎だ。お年寄りがホームで煙草を吸っていた。車内の様子が窓ガラスに映りこんでしまった。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.3 1/125秒 4mm ISO125 ) 露出補正 なし
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26.間もなく稚内に到着
車窓には平地なのに白樺の林が多く見られるようになった。北なのだ。ブレてしまったがお許しいただきたい。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.8 1/250秒 8mm ISO100 ) 露出補正 なし
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27.稚内到着
「スーパー宗谷1号」は12時53分、定刻に稚内に到着した。ここは日本で最も北にある鉄道駅である(北緯45度24分44秒)。初代の稚内駅は、先ほど通ってきた、1922年(大正11年)に開業した現在の南稚内駅である。現・稚内駅である当時の稚内港駅まで鉄道路線が延伸されたのは、1928年(昭和3年)12月26日のことである。さらに稚内港の整備工事が進み、1936年(昭和11年)に北防波堤桟橋が竣工されたことから、1937年(昭和12年)からこの防波堤桟橋内へ約850mの線路の延長敷設工事が始められ、1938年(昭和13年)10月1日から防波堤桟橋内に稚内桟橋駅(わっかないさんばしえき)を設置し使用開始された。稚泊航路(樺太航路)は1945年(昭和20年)8月に運航停止となり、稚内桟橋駅も実質的に廃止された。(Wikipedia参照)

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.6 1/200秒 6mm ISO100 ) 露出補正 なし
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28.北防波堤ドーム -1
稚内到着後、北市場という食堂で、稚内名物という「たこシャブ」で昼食になった。昼食後は観光バスで宗谷岬を観光するが、バスの出発時間まで少し時間があったので、そこから見えた北防波堤ドームへ小走りで行ってみた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 8mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
29.北防波堤ドーム -2
北防波堤ドームは北海道と樺太を結ぶ鉄道連絡船(稚泊連絡船)の桟橋など港湾施設の保護および、桟橋を利用する乗客の便宜のために作られた。1931年(昭和6年)から5年間をかけて建設されたそうだ。古代ギリシア建築を彷彿とさせる70本の円柱が連なる半アーチ型のドームは古代ローマ建築を思わせる世界的にも類のない構造物として北海道遺産となっている。現在はその役目を終えたが港のシンボルである。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 8mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
30.北防波堤ドーム -3
高さ約14メートル、長さ427メートルという。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/125秒 24mm ISO500 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
31.北防波堤ドーム -4
海側を眺めるとこのようになっている。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1000秒 5mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
32.稚内港
かって稚内桟橋駅があった北防波堤ドームの前に拡がる稚内港には船体にHeart Land Ferryと書かれた船が停泊していた。離島およびサハリンのコルサコフ港へのフェリーが運航されている。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/500秒 108mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
33.宗谷丘陵
我々が乗った観光バスのガイド嬢はとても愉快な人だった。車内に笑いが絶えない。バスは宗谷岬に行く途中、宗谷丘陵というところを走る。57基の発電用風車が立ち並ぶ。宗谷丘陵は約1万年前まで続いた氷河期に形成されたという。モコモコとして、なだらかな波のような地形だった。雄大な起伏が続く。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.3 1/125秒 32mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
34.エゾジカ
宗谷丘陵が終わりになり、もうすぐ宗谷岬というあたりで、エゾジカを見かけた。バスは停まってくれた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/125秒 81mm ISO110 ) 露出補正 なし
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35.宗谷岬 日本最北端の地
バスは旧海軍望楼や戦没者慰霊碑・平和の碑、また1983年9月に起きたサハリン沖の大韓航空機撃墜事件の遭難者の慰霊と恒久平和の願いを込めて2年後に建立された祈りの塔がある宗谷岬公園の高台から、日本最北端の地の碑がある宗谷岬へと降りていく。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/400秒 12mm ISO110 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
36.日本最北端の地の碑
宗谷岬の先端、北緯45度31分22秒の"日本最北端の地"を標す記念碑。北極星の一稜をモチーフに、中央には北を示す「N」、台座の円形は「平和と協調」を表しているという。海に向かってこの地に立つと、天気が良ければ正面に43km先のサハリンの島影が浮かび上がり、日本の最北端であることを実感できるそうだが、あいにくこの日は曇っていた。東経は141度56分11秒。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.3 1/1000秒 4mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
37.間宮林蔵出航の碑
間宮林蔵の立像は日本最北端の地の碑の近くにあるが、帰路、宗谷岬から稚内方向へ西に3kmほど国道238号線を走ると、海岸沿いに間宮林蔵渡樺出航の地碑があった。間宮林蔵は1799年に函館で出会った伊能忠敬から測量技術を学び、1803年から蝦夷と南千島の測量を行ったそうだ。ロシアの南下政策に驚いた幕府は1808年に間宮林蔵と松田伝十郎を樺太の調査に向かわせたという。流氷は去ったものの、なお酷しい寒気と荒波の宗谷海峡をのりこえて人情、風俗の異なる樺太に渡り東海岸を調べたとのこと。この年、林蔵は再び樺太に渡りトンナイで越冬、翌1809年春、西海岸を北上し樺太北端のナニオーまで踏査して樺太は大陸と海峡をへだてた島であることを確認したと伝えられている。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.8 1/200秒 17mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
38.稚内空港
バスは稚内市内へ戻る途中、空港のそばを通った。飛行機は1機も見当たらない。稚内-札幌間を全日空がDHC-8で1日2便運行している。また、稚内-羽田間も全日空がB767とA320で1日2便飛ばしているようだ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 12mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
39.稚泊航路記念碑
バスは北防波堤ドームまで戻ってきた。北防波堤ドームの中央付近に稚泊航路記念碑というのがあった。先ほど、バス出発前に来たときは、時間が心配だったのでここまでは来ていない。大正12年、鉄道省により稚内-大泊(サハリン)間に連絡航路が開設された。以後終戦の昭和20年8月に閉鎖されるまでの22年間の業績を讃えるため、昭和45年11月に建立された記念碑だそうだ。稚泊連絡航路22年の歴史の中で行き来した乗客は284万人にものぼるという。( 稚内観光情報を参照 )

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.3 1/800秒 4mm ISO100 ) 露出補正 なし
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40.日本最北端線路の碑
昭和3年に現JR稚内駅が開業した頃は、線路は現在よりも北側にあった。平成23年4月に新駅舎開業に伴い、線路の車止めは現在のところになったが、駅前広場に昭和3年当時の、現在よりも北側にあった線路の車止めレールをJR北海道から寄贈を受けて、最北端の線路のモニュメントとして、ここに設置された。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.3 1/640秒 4mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
41.ロシア語が併記された標識
これは駅近くで撮った道路案内標識の写真だが、宗谷岬から戻ってくるときに通った稚内の市内では、道路案内標識の地名にすべてロシア語が併記されていた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.3 1/200秒 39mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
42.稚内駅のホーム
16時49分発の「スーパー宗谷4号」で札幌に戻る。この区間は来た線を戻る他手がない。明後日に到達するJR最南端の駅「西大山」(枕崎の少し手前)まで約3,000kmある。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/160秒 14mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
43.最北端の線路の車止め
これは27の写真と同じく現在の最北端の線路の車止めだ。駅構内にさらに北に伸びていた線路の跡が示されている。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/250秒 6mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
44.急行「はまなす」 寝台車内(通路)
「スーパー宗谷4号」は21時55分に札幌駅に着いた。札幌で5分間の待ち合わせで出発する「急行はまなす」にあわただしく乗り込む。添乗さんは乗ってきた「スーパー宗谷4号」の到着が遅れはしないかと心配していた。無事、2段式のB寝台に落ち着く。一つの区画に2段ベッドが2組ある。私たちは友人夫婦と同じ区画だったが、知らないご夫婦同士の「同室」はお互い気を使うことだろう。この列車の終点青森には明日の朝5時39分に到着予定だ。夕食は駅弁で、「スーパー宗谷4号」の車内で済ませたので、あとは寝るばかり。寝台車には寝間着として浴衣が供えられていたが、着替えないでそのままベッドに横になって、知らぬうちに眠ってしまった。少し揺れるが、リズミカルな車輪の音が子守唄だ。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/250秒 6mm ISO1600 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。