岩手・秋田・山形 ドライブ旅行<5月19日~22日> (3) 横手市増田町の伝統的建造物 5月21日 - Studio YAMAKO

2019年6月27日

岩手・秋田・山形 ドライブ旅行<5月19日~22日> (3) 横手市増田町の伝統的建造物 5月21日

朝から雨が降っていた。この日は、盛岡から一般道を南下して秋田県横手市の増田町へ行く。増田町は伝統的建造物群保存地区になっていて、JRの大人の休日倶楽部の会員誌で紹介されたのを見て、少し回り道になるがこの機会に是非行ってみたいと思い、寄り道することを提案した。ここは、吉永小百合さんのJR東日本のテレビCMのロケ地にもなっている。
 雨の中を走って、10時半ごろ、増田町の街並み案内所になっている「ほたる」に着いた。ここで限られた時間でどこを見ればよいのかと聞き、増田町の「まち歩きマップ」をもらう。まず、無料で公開されていて、観光物産センター蔵の駅になっている「旧石平金物店」を見る。次は雨の中を歩き「ほたる」で薦められた「旧石田理吉家」を見学した。「旧石田理吉家」は残念ながら座敷蔵の撮影は許されなかったが、木造3階建ての外観は立派だった。
 増田町についての記述は増田町観光協会のホームページなどから引用させていただいた。
 12時に増田町の散策を終え、次の目的地である山形市へ向かう。国道107号線(本荘街道)の入り口のドライブインで昼食にしたが、刺身、てんぷらに、小さなざるそばが付いた、コストパフォーマンスの良い食事となった。

1.増田の町並み案内所「ほたる」
歴史的建造物が両側に立ち並ぶ「増田蔵町通り」の入り口に着いた。駐車場に車を停めて増田の町並み案内所「ほたる」に入る。雨が降っている。「増田蔵町通り(七日町通り)」は南北に400mほど続いていた。ここで、1時間くらいしか時間がないと言って、どこを見ればよいかと問うと、「旧石平金物店」と「旧石田理吉家」がrecommendされた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
190521_001.jpg
2.増田町 公開家屋
「ほたる」の中に入ると、写真のような、公開されている家屋を図示したわかりやすい地図があった。増田町は羽州街道の十文字から増田、田子、手倉峠を経て岩手県の水沢(奥州市水沢区)へ通じる街道である「手倉街道」と、増田から「手倉街道」と離れて川連、稲庭、小安を経て旧仙台領(宮城県)へ続いた「小安街道」という二つの旧街道が合流する地点に位置する。その立地特性を生かしながら、寛永20年(1643年)から始まったとされる朝市に代表されるように人と物資が往来する流通拠点として発展した。かつて東北経済の要衝として栄えた横手市増田町、秋田屈指の豪雪地帯としても知られるこの町には、母屋で覆われた「内蔵(うちぐら)」と呼ばれる豪華な蔵を構えた商家が400mほどの通りに40以上も軒を連ねる。 雨が降る中、まず、薦められた「旧石平金物店」へと向かう。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 13mm ISO1000 ) 露出補正 なし
190521_002.jpg
3.「増田町朝市通り」
「旧石平金物店」へ行く手前の左側に「増田町朝市通り」の入口があった。「寛永20年(1643年)開始、毎月2,5,9の付く日」と書かれた札が掛かっていた。今朝は市は開かれていない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 13mm ISO125 ) 露出補正 なし
190521_003.jpg
4.「旧石平金物店」帳場
「旧石平金物店」は明治大正期に金物商などを営んだ石田家より、横手市に寄贈され、現在「観光物産センター蔵の駅」として、伝統的建造物の公開をはじめとする増田町の観光案内所兼物産販売所として運営されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/125秒 15mm ISO3200 ) 露出補正 なし
190521_004.jpg
5.「石平金物店」座敷
この家屋には、間口が狭く奥行きが極端に長い増田の町割りの姿が残っており、増田の町屋の特徴を知る格好の家屋となっている。道路に面した正面に店舗を配し、座敷、居間、水屋とつながる部屋割りは増田の商家の基本的な配置である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 10mm ISO2500 ) 露出補正 なし
190521_005.jpg
6.「旧石平金物店」内蔵
増田に残る建物の多くは、正面と背面が開放できる鞘で覆われた内蔵がある。内蔵とは主屋と続いた鞘付土蔵のことをいう。敷地の半分以上を連続する建物で覆い、豪雪に対応するための長大な空間が作られている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/160秒 21mm ISO3200 ) 露出補正 なし
190521_006.jpg
7.「旧石平金物店」内蔵内部
内蔵の1階は手前に板の間、奥に座敷間、2階は板の間で什器類を収納していた。写真は正面の入口から板の間とその奥の座敷間を見たところ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/250秒 35mm ISO3200 ) 露出補正 なし
190521_007.jpg
8.「旧石平金物店」トオリ
各部屋の南側に、店舗より裏口まで延びるトオリと呼ばれる通路がある。下のほうに「増田の花火」の二尺玉が見える。県内最古の「増田の花火」は月山神社の祭典行事として、毎年9月14日開催されている。正二尺玉の打ち上げをはじめ、正尺の早打ちや豪華スターマインなど約5,000発の花火が彩り、町民参加の「町民花火」でフィナーレを迎えるそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/400秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
190521_008.jpg
9.「旧石田理吉家」
「旧石平金物店」の見学を終え、中七日町通りを北へ進むと、七日町通りが終わりに近づくあたりの右側に、木造3階建ての「旧石田理吉家」 があった。ここは有料公開施設だった。「旧石田理吉家」は市の指定文化財で、文政2年(1819年)にい石田久兵衛家より分家し、戦前まで酒造業(銘柄 金星)を営んでいた。木造3階建ては県内でも珍しい。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 17mm ISO400 ) 露出補正 なし
190521_009.jpg
10.「旧石田理吉家」の3階
「旧石田理吉家」の3階は座敷になっていた。座敷内から表通り側を1枚だけ撮らせていただいた。 戦後は病院を開業し、地域医療に貢献してきたが、平成23年度に土地および建物が市に寄贈された。現在、一般公開されている家屋は、木造3階建ての母屋と主屋東側につながる内蔵とその内蔵をを含む鞘建物に設けられた水屋部分である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2500 ) 露出補正 なし
190521_010.jpg
11.「旧佐藤興五兵衛家」
「旧石田理吉家」 のさらに北側、中七日町通りの終わり近くの右側に「旧佐藤興五兵衛家」(まちの駅福蔵)があった。ここも内蔵を見学することができた。佐藤興五兵衛家は代々の地主で、増田銀行設立時の監査役の1人。大正期に増田勧業社を設立し、セメントなどの建設資材を扱う商いをしていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
190521_011.jpg
12. 「旧佐藤興五兵衛家」の内蔵
「旧佐藤興五兵衛家」の内蔵を見学することができた。 あまりゆっくり見学している時間はないので、中には入らなかった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/250秒 9mm ISO3200) 露出補正 なし
190521_012.jpg
13.非公開の建物 縦に長い奥行のある家屋の構造が分かる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
190521_013.jpg
14.蔵のある町「くらしっくロード」
この南北に400mほどの「増田蔵町通り(七日町通り)」は、「くらしっくロード」と名付けられ、建物のひさしに写真のようなボードが下げられている。電柱、電線がなくなればもっと良くなると思う。この日はこの先、酒田市から羽黒山まで行かねばならないので12時前に増田町を出発した。次の目的地は山形県酒田市の本間美術館だ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1250秒 12mm ISO125) 露出補正 なし
190521_014.jpg


コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)