池の平、鹿沢園地、小諸高原美術館 <8月27日~28日>(4) 鹿島園地 8月27日 - Studio YAMAKO

2019年9月14日

池の平、鹿沢園地、小諸高原美術館 <8月27日~28日>(4) 鹿島園地 8月27日

湯の丸高峰林道を抜けて、地蔵峠から県道94号線を新鹿沢温泉、鹿沢園地のほうへ向かうと、途中の右側に百番観音があった。ちょっと車を停めて手を合わせる。
 2時過ぎに今宵の宿である休暇村嬬恋鹿沢の駐車場に着いた。チェックインを済ませ、かみさんにはゆっくり温泉に入っていてもらうことにして、私はRX10M4を持って、野草園に向かった。黄色いアキノキリンソウが咲いていて、ミドリヒョウモンが吸蜜に来ていた。まだ、擦れていない♂も飛んでいる。クジャクチョウを数頭見ることが出来た。7月に比べて活動しているチョウの種類は少なかったが、明日は多分雨であろうと思い、1時間ほど撮影を楽しんだ。

  1908273_001.jpg 1.百体観音の百番観音
  今朝、東部湯の丸ICを下りて、長野県東御市の新張(みはり)から、県道94号線に入って地蔵峠に上がってきたが、その県道94号線に入るところに一番観音があった。そこから地蔵峠を越えて鹿沢温泉に至る道には、一番から百番までの観音様が祀られている。これを百体観音というのだそうだ。信州花岡果実園のHPにその花岡武彦さんが百体観音について次のように書かれていた。江戸時代、観音信仰が盛んになり、この地でも1864年(元治元年)に長野県東御市から群馬県嬬恋村の鹿沢温泉までの湯治の「湯道」の安全を祈願して、1町(約109m)ごとの観音像建立が始まったという。写真の百番観音の建立には鹿沢温泉に湯治に来ていた500人の寄付により出来上がっているそうだ。1874年(明治7年)の5月7日には百番観音開眼祝いが行われている。戦後、「湯道」では車が通れないため、1959年(昭和34年)には地蔵峠(県境)まで車道が開通し、さらに工事は進み、1962年(昭和37年)には鹿沢温泉までの車道である現在の県道94号線が完成した。そして、2年の歳月をかけて「湯道」から県道への観音像の移転作業が行われた。県道への移転前から、観音像は一部紛失していたが、県道移転後になると、車での往来が楽になり、盗難や紛失が起こり、数が減ってしまったそうだ。そこで、1981年(昭和56年)に新たな寄進者を募り像を復元し、入魂式も行われたという。此処の観音像は真言系の聖観音・千手観音・十一面観音・如意輪観音・准胝観音・馬頭観音という六観音が安置されている。一番観音から2km西の祢津東町にある真言宗長命寺境内にある観音堂に由来するそうだ。百体観音は東御市石造文化財に指定されている。長くなってしまった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 13mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
1908273_002.jpg 2.メスアカミドリシジミ?
野草園に足を踏み入れてしばらく行くと、不意に足元から小さなチョウが飛び立って近くに咲くアキノキリンソウの花に止まった。同定が難しいが、メスアカミドリと思う。この時期にゼフィルスに会えるとは意外だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 51mm ISO125 ) 露出補正 -0.3段
1908273_003.jpg 3.ミドリヒョウモン♀ -1
ミドリヒョウモンは擦れていない♀が多かった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 206mm ISO500 ) 露出補正 -0.3段 
1908273_004.jpg 4.ミドリヒョウモン♀ -2
いま、ここで飛んでいるヒョウモン類はミドリヒョウモンしかいないようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
1908273_005.jpg 5.コミスジ
散策路に渡された木道にコミスジが止まっていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
1908273_006.jpg 6.キアゲハ
名前はわからないが青紫色の花にキアゲハが絡んでいた。彩りが鮮やかである。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO320 ) 露出補正 -0.3段
1908273_007.jpg 7.ミドリヒョウモン♀ -3
ノアザミにもミドリヒョウモンが来ていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO320 ) 露出補正 -0.3段
1908273_008.jpg 8.ミドリヒョウモン♀ -4
ミドリヒョウモン以外に撮る対象が現れてくれない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 78mm ISO250 ) 露出補正 -0.3段
1908273_009.jpg 9.ミドリヒョウモン♂ -1
このミドリヒョウモンは前翅に性票が見えるので♂と確認できる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 17mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
1908273_010.jpg 10.クジャクチョウ -1
池の平ではクジャクチョウを撮ったが、ここにもクジャクチョウがいた。2~3年前、クジャクチョウやキベリタテハなどの山地性タテハチョウ科のチョウが少なくなった年があったが、少なくともクジャクチョウの個体数は回復してきているように思う。この個体は少し擦れていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 151mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
1908273_011.jpg 11.クジャクチョウ -2
別の個体が飛んできて、路上に止まった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 73mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
1908273_012.jpg 12.クジャクチョウ -3
前の写真と同じ個体。しばらく路上に静止していた。路上に止まったチョウの写真は撮るのが難しい。上から押さえつけて撮るとよい写真は撮れない。ローアングルでモニターを見ながらできるだけ近づいた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 10mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
1908273_013.jpg 13.クジャクチョウ -4
3頭目のクジャクチョウ。この個体が一番きれいだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 190mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
1908273_014.jpg 14.クジャクチョウ -5
これは写真10.と同じ個体。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 196mm ISO320 ) 露出補正 -0.3段
1908273_015.jpg 15.ミドリヒョウモン♀ -5
また、ミドリヒョウモンだ。山地で生息する各種ヒョウモンチョウ類の中で最普通種と言われる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 196mm ISO320 ) 露出補正 -0.3段
1908273_016.jpg 16.ミドリヒョウモン♂ -2
8月の終わりであるが、この♂はまだまだきれいだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 190mm ISO250 ) 露出補正 -0.3段
1908273_017.jpg 17.ミドリヒョウモン♂ -3
ミドリヒョウモンはいろいろな花を訪れる。シシウドの仲間の白い花にもよく来る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 129mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
1908273_018.jpg 18.ミドリヒョウモン♀ -6
被写体はミドリヒョウモンばかりになってしまった。ミドリヒョウモンの成虫は6月の終わりごろから発生(羽化)し始め、盛夏には夏眠をして、8月の終わり頃から秋にかけて再び活動するとされている。産卵は夏眠後の秋に行われるというが、ここで見たミドリヒョウモンたちは、夏眠から明けたところなのだろうか、それとも夏眠はしなかったのだろうか? 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 132mm ISO320 ) 露出補正 -0.3段
1908273_019.jpg 19.シラヒゲソウ
見たことのない花が咲いていた。調べてみるとシラヒゲソウという花だった。白い花弁の外側が糸のように細かく裂けていて髭みたいだから、白髭草というらしい。「山渓ハンディー図鑑 山に咲く花」には山地の湿地に生える多年草。根生葉は長柄があり長さ幅とも2〜4cmの心円形で基部は深い心形。茎葉は数個つき、無柄で茎を抱く。花茎は10〜30cmで茎頂に直径2.0〜2.5cmの白い花を1個つける。花弁は5個で、縁は糸状に細裂する。花期は8〜9月。とあった。日本の本州(中部と西部の太平洋側)、四国、九州の温帯域に分布し、山地の湿地に生育する。多くの地域で減少傾向にあり絶滅が危惧されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 140mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段


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