帷子川公園のヤマトシジミ Sony Syberーshot RX10M4 10月18日 - Studio YAMAKO

2020年11月 3日

帷子川公園のヤマトシジミ Sony Syberーshot RX10M4 10月18日

帷子川河畔の散策路の一角に食草であるカタバミが群生し、カントウヨメナなどの花が咲き、ヤマトシジミが多く見られる一角がある。
 この日は愛用のSony Syberーshot RX10M4で小さなシジミチョウを撮る練習だ。Sony Syberーshot RX10M4はその望遠端である220mm(35mm判 600mm相当)でレンズ先端から約72cmまで被写体に寄れる、その際の 最大撮影倍率は0.49倍、つまり実物の半分の大きさの画像をテレマクロ撮影で楽しめる。ところが実際はこの被写体まで約72㎝のディスタンスにあわせるのはそう簡単ではない。もちろん広角端8.8mmではレンズフードが被写体に当たるほどの3.3mmまで寄って撮れるのだが、これでは被写体を画面に大きく入れることは難しいし、ましてやそこまでチョウに近寄ることも難しい。
 例えば1mくらい離れたところに止まっているチョウを狙うとする。50mmくらいの適当な焦点距離でチョウの位置を確認し、いったんピントを合わせ、ズーミングしていく。はじめから220mmで対象を捉えようとすると位置が定まらない。すると150mmあたりでピントが合わなくなる。ところがさらにレンズを伸ばして望遠端にすると、再びピントが合うのだ。このカメラを使い始めたころは、150mmくらいで、ピントが合わなくなったときは、再び広角側に戻して、ピントを合わせていた。
 今日は望遠端220㎜でヤマトシジミを出来るだけ画面に大きく映し込む練習をしてみた。
 問題は手振れである。チョウの写真は相手が生きているので、三脚を立てて撮るという余裕はない。私は手持ちで撮るが、不安定な姿勢で撮ることも多く、手振れは防げない。もちろん、膝をついて撮ったり、何か寄りかかるものがあればそれで体を支えたりして撮るが、それでも手ぶれしてしまう。私はシャッタースピードを1/500秒より速くなるように設定して、絞り優先オート、あるいはプログラムオートで撮ることにしている。つまり露出調整はISO感度で行うのだ。但し上限はISO3200にして、それより光量が少ない時はシャッタースピードが1/500秒より遅くなるのはやむを得ない。そして、連写で撮って、その中からぶれの少ないショットを選ぶことにしている。

001_201018002 X800 〇帷子川 カントウヨメナ RX10M4.jpg 1.ヤマトシジミ♂ 開翅 -1
望遠端で撮った。トリミングはしていない。これで被写体から1mくらいの距離だと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
002_201018008 X800 〇帷子川 RX10M4.jpg 2.ヤマトシジミ♂ 開翅 -2
同じ個体。背景のボケ具合もよい。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO160 ) 露出補正 なし
003_201018013 X800 〇帷子川 RX10M4.jpg 3.ヤマトシジミ♂とカタバミ -1
食草であるカタバミの葉に♂が止まっていた。カタバミは春から秋にかけ黄色の花を咲かせるがこの時には花がなかった。カタバミ(片喰)は家紋に多い。殖力が強く、一度根付くと絶やすことが困難であることが、「(家が)絶えない」に通じることから、武家の間では、家運隆盛・子孫繁栄の縁起担ぎとして家紋の図案として用いられたそうだ。十大家紋の一つに数えられる。我が家の家紋も剣片喰である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO160 ) 露出補正 なし
004_201018033 X800 ◎帷子川 RX10M4.jpg 4.ヤマトシジミ♂とカタバミ -2
前の写真と同じ個体。外縁の黒帯がやや広いタイプだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 183mm ISO200 ) 露出補正 なし
005_201018020 X800 ◎帷子川 RX10M4.jpg 5.キバナコスモスに来たヤマトシジミ♂
まだまだきれいな個体だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 183mm ISO100 ) 露出補正 なし
006_201018047 X800 ◎帷子川 RX10M4.jpg 6.ヤマトシジミ♀ 高温期型 -1
カントウヨメナで吸蜜する♀。まだ高温期型の♀で、翅表は真っ黒だ。これは広角端で撮っている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO160 ) 露出補正 なし
007_201018059 X800 ◎帷子川 カントウヨメナ RX10M4.jpg 7.ヤマトシジミ♀ 高温期型 -2
広角で近くに寄って撮った。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 11mm ISO200 ) 露出補正 なし
008_201018053 X800 ◎帷子川 カントウヨメナ RX10M4.jpg 8.ヤマトシジミ♀高温期型 -3
これも同じ個体。少し離れて望遠端220m (35㎜版で600㎜相当)で撮った。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO400 ) 露出補正 なし
009_201018062 X800 帷子川 RX10M4.jpg 9.ヤマトシジミ♂ 開翅 -3
葉っぱの上で休む♂。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO320 ) 露出補正 なし
010_201018076 X800 ◎帷子川 RX10M4.jpg 10.ヤマトシジミ♀ -1
この♀はわずかに紫青色が現れている。ヤマトシジミは関東では年5-6回、春(4月上旬ごろ)から秋(11月下旬ごろ)まで発生する。越冬態は幼虫(3齢または4齢)。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
011_201018068 X800 ◎帷子川 RX10M4.jpg 11.ヤマトシジミ♀ -2
広角端で撮ると周囲の環境も映し込むことが出来る。散策路にそった集合住宅の植え込みの狭い場所に10頭以上のヤマトシジミが飛んでいた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
012_201018087 X800 ◎帷子川 カントウヨメナ RX10M4.jpg 12.ヤマトシジミ♂とカントウヨメナ
広角端で被写体から20cmくらいには寄って撮っているが、チョウの大きさはこの程度にしか撮れない。大型のモンキアゲハの成虫は前翅長60 - 75mm、開張110 - 140mmほど、また、ナミアゲハの成虫の前翅長は40 - 60mmであるのに比べ、ヤマトシジミの前翅長は9-16mmほどで1/5ほどの大きさだ。(前翅長とは、前翅の付け根から翅頂=前翅の先端までの長さをいう) 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO160 ) 露出補正 なし
013_201018083 X800 〇帷子川 カントウヨメナ RX10M4.jpg 13.ヤマトシジミ♀ 低温期型
青紫色が出ている低温期型の♀。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO400 ) 露出補正 なし
014_201018099 X800 帷子川 RX10M4.jpg 14.ヤマトシジミ♀ -3
青鱗色の部分が広いが、低温期型の♀のようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO320 ) 露出補正 なし
015_201018123 X800 ◎帷子川 RX10M4.jpg 15.ヤマトシジミ♀ -4
カントウヨメナの花びらがちぎれている。虫に食べられたのだろうか?、あるいは虫を食べようとした鳥に食いちぎられたのだろうか? 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 100mm ISO100 ) 露出補正 なし
016_201018126 X800 ◎帷子川 RX10M4.jpg 16.キバナコスモスに来たヤマトシジミ♀
翅を倒して、日光浴をしているようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 164mm ISO100 ) 露出補正 なし
017_201018143 X800 ◎帷子川 カントウヨメナ RX10M4.jpg 17.ヤマトシジミ♂ 半開翅
きれいな♂だった。♂の翅表は青色から青白色で、前翅では翅外縁部に黒色の帯を有し、後翅では翅外縁部および前部に黒色の帯を有す。翅裏は灰白で黒い斑点の列が並んでいる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 160mm ISO160 ) 露出補正 なし
018_201018147 X800 ◎帷子川 RX10M4.jpg 18.ヤマトシジミ♀ -5
葉っぱの上で翅を閉じて休む。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO500 ) 露出補正 なし
019_201018150 X800 ◎帷子川 カントウヨメナ RX10M4.jpg 19.ヤマトシジミ♀ -6
交尾拒否の姿勢をとっているように見える。ほぼ真上から撮った。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO640 ) 露出補正 なし
020_201018162 X800 ◎帷子川 RX10M4.jpg 20.おまけ -1 ウラギンシジミ♀
ヤマトシジミの撮影を切り上げての帰路、ウバメガシの生垣で2~3頭のウラギンシジミ♀が飛び交っていた。どうやら冬眠するところを探しているようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixelsプ
ログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 203mm ISO160 ) 露出補正 なし
021_201018174 X800 ◎帷子川 RX10M4.jpg 21.おまけ -2 ウラギンシジミ♀
ウラギンシジミの越冬は♀しか見た記憶がないが、♂も越冬するようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 217mm ISO100 ) 露出補正 なし


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