雨上がりの舞岡公園 6月17日 - Studio YAMAKO

2021年7月 2日

雨上がりの舞岡公園 6月17日

またまた舞岡公園で恐縮である。6月14日、関東地方は梅雨入りした。ここ10年で一番遅い梅雨入りだそうで、平年より1週間遅く去年より3日遅い。
 はっきりしない天気が続いていたが、この日も朝のうち晴れていて、昼前から豪雨となった。しかし、天気予報ではこの後晴れるという。天気予報は当たって、そのうち薄日が差し始めたので、今シーズンのゼフィルスはこれで最後かと思い、舞岡公園へ出かけてみた。現地に到着すると晴れてきた。あまり暑くない。
 まず、東門の手前のリョウブの花の咲くところへ行って見た。やっと咲き始め、虫たちも多く集まってきている。だが、ターゲットのトラフシジミは見当たらない。
 次のポイントへ移動する。何かが飛んだので回り込んでみると、ミドリシジミの♀が開翅していた。きれいな個体と見えたが、片方の尾状突起が欠けていた。
 その後、いくつかのポイントをパトロールしてみたが、アカシジミが高いところを翔ぶのを見かけたほかは、ゼフィルスには遭遇できなかった。
 散策路の途中で、何種かの野鳥を撮りながら、再度、東門の近くのリョウブのところへ行ってみた。最近では見ることが珍しいキマダラセセリが吸蜜に来ていた。

1.リョウブ(令法)
リョウブの花がやっと咲いた。トラフシジミの姿はなかった。枝先の長い総状花序に多数の花を付け、よく目立つ。和名の令法は飢饉に備え、若葉を食料にするため、令にて植えさせたための名だそうだ。 かつて平安時代以来、新葉を湯がいて乾燥させ、救荒食物として貯蔵させたと言われる。飯や穀物に混ぜて炊き、食料の不足を補ったらしい。リョウブ飯と呼ばれる。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 151mm ISO250 ) 露出補正 なし
001_210617001 X800 舞岡公園 リョウブ RX10M4.jpg
  2.オカトラノオ(丘虎の尾)
オカトラノオの花が咲き始めた。舞岡公園には散策路沿いに3か所ほどオカトラノオの咲くところがある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 29mm ISO500 ) 露出補正 なし
002_210617011 X800 舞岡公園 オカトラノオ RX10M4.jpg
3.ルリシジミ
オカトラノオの花は花穂が上に向いて伸び、先が下へ垂れ下がる。その頂点でルリシジミが吸蜜していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO800 ) 露出補正 なし
003_210617009 X800 舞岡公園 RX10M4.jpg
4.ヒカゲチョウ -1
フレッシュなヒカゲチョウが発生している。これは♀のようだ。よく見るとなかなか凝った模様をしている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
004_210617019 X800 ◎舞岡公園 ヒカゲチョウ RX10M4.jpg
5.ミドリシジミ♀ -1
雨上がりの陽の光が差している。何処からともなく飛んできて、茂みの向こう側に止まったようだ。慎重に移動して探すと、難なく開翅している♀を見つけることが出来た。A型かと思ったがO型のようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 132mm ISO500 ) 露出補正 なし
005_210617024 X800 ◎舞岡公園 RX10M4.jpg
6.ミドリシジミ♀ -2
左側の尾状突起がとれてしまっているようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
006_210617037 X800 ◎舞岡公園 RX10M4.jpg
7.ミドリシジミ♀ -3
翅を閉じて裏面を見せてくれた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 67mm ISO250 ) 露出補正 なし
007_210617054m X800 ◎舞岡公園 RX10M4.jpg
8.ベニシジミ
雨のしずくが残る草むらの葉にベニシジミが止まっていた。♀が産卵しているようにも見える。とするとこの草はスイバだろうか?

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 84mm ISO500 ) 露出補正 なし
008_210617056 X800 ◎舞岡公園 RX10M4.jpg
9.キタキチョウ
草むらの低いところに咲くシロツメグサでキタキチョウ♂が吸蜜していた。キタキチョウも近づくと敏感に飛び立つことが多いので、こんな写真はなかなか撮りにくい。レンズ先10cmくらいだったと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO320 ) 露出補正 なし
009_210617067 X800 ◎舞岡公園 RX10M4.jpg
10.ヒカゲチョウ -2
狐久保へ入る道にもヒカゲチョウがいた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO500 ) 露出補正 なし
010_210617077 X800 〇舞岡公園 RX10M4.jpg
11.メジロ
ミズイロオナガシジミでもいないかと思って探して歩いたが、現れてくれなかった。平地産ゼフィルスはやっと3種を撮影しただけで、それも擦れた個体ばかりだった。今年は発生が遅れていると思っていたが実はそうではなかったようだ。そんなことを思いながら、駐車場へ戻る途中、木から木へ移る野鳥の群れがあった。この時期にメジロが見られるとは思わなかった。木の実を啄んでいる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 164mm ISO100 ) 露出補正 なし
011_210617085 X800 ◎舞岡公園 メジロ RX10M4.jpg
12.ガビチョウ(画眉鳥)
この鳥を舞岡公園で多く見るようになった。人が近づいても、5mくらいまでは逃げないでいる。wikipediaによると、同属のカオグロガビチョウ、カオジロガビチョウと共に外来生物法で特定外来生物に指定されており、日本の侵略的外来種ワースト100定種にもなっている。日本では、ペットとして輸入された個体がかご脱けにより定着した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 164mm ISO1250 ) 露出補正 なし
012_210617087 X800 ◎舞岡公園 ガビチョウ RX10M4.jpg
13.コゲラ(小啄木鳥)
群れで飛んでいたのは1種ではなかった。コゲラはキツツキ科の鳥。嘴で木を強く連続して叩いて音を出すドラミングも行う。この鳥を見かけるは多い。割と近くで見る機会もある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO2500 ) 露出補正 なし
013_210617101 X800 ◎舞岡公園 コゲラ RX10M4.jpg
14.シジュウカラ(四十雀) -1
シジュウカラも10羽近い群れで木から木へと移り飛んでいた。これは幼鳥で巣立ちの季節のようだ。シジュウカラは抱卵から13日から14日で孵化し、孵化後18日から20日で巣立ちをするという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 なし
014_210617108m X800 ◎舞岡公園 シジュウカラ RX10M4.jpg
15. シジュウカラ -2
身繕いをするような動作をしたかと思ったら、飛んで行ってしまった。先月23日、NHKの「ダーウィンが来た」で、「鳥の言葉が分かる! 聞いてびっくり鳥語口座」という番組が放送された。「鳥語」を研究している京都大学白眉センターの鈴木敏孝特定助教によれば、コガラ、シジュウカラ、ヤマガラといったカラ類の野鳥は混群という大きな群れをつくるという。それぞれの種で群れをつくるが、生息域の重なるところで、混群となるのだ。番組ではコガラが 「ディーディーディー」と鳴いて飛ぶと、そのあとを同じように「ディーディーディー」と鳴きながら、シジュウカラ、ヤマガラも追従する。「ディーディーディー」という鳴き声は「集まれ」ということなのだそうだ。それに生息域が近いエナガ、ゴジュウカラ、メジロ、コゲラなども群れに加わる。鳥語を使ってコミュニケーションをとり、秋から冬にかけて食物のありかを知らせたりするそうだ。他にも「ヒーヒーヒー」とタカが来たことを知らせたりするという。そして、春には子供たちにその言葉を教えていく。この日はどうやらこの混群に遭遇したようだ。メジロ、シジュウカラ、コゲラは確認できた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 なし
015_210617116 X800 △舞岡公園 シジュウカラ RX10M4.jpg
16.キマダラセセリ -1
東門の傍で咲くリョウブの花へ戻ってきた。トラフシジミはいないかと探したが見当たらない。だが、ちらっと動くのを見つけて、カメラを構える。キマダラセセリだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 143mm ISO200 ) 露出補正 なし
016_210617118 X800 ◎舞岡公園 キマダラセセリ RX10M4.jpg
17.キマダラセセリ -2
最近は舞岡公園でキマダラセセリを見る機会が少なかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO160 ) 露出補正 なし
017_210617126tml X800 ◎舞岡公園 キマダラセセリ RX10M4.jpg


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