金沢紀行 11月20日~22日 その6 金沢城公園② 11月21日 - Studio YAMAKO

2022年12月17日

金沢紀行 11月20日~22日 その6 金沢城公園② 11月21日

石川門から入って、河北門を見て、三の丸広場を五十間長屋を右手に眺めながら横切り、橋爪門に入った。石垣と二重塀で囲われた枡形に入る。二の丸情報館で一休みし、二の丸御殿の復元整備がなされている広大な二の丸広場を眺め、三十間長屋に行った。
 五十間長屋は二の丸広場から中へ入り見学することができたが、割愛してしまった。菱櫓、橋爪門続櫓も、中を見学することができるのだが割愛。
 午前11時、極楽橋を渡って、三十間長屋へと上がる。三十間長屋は金沢城にある3っの重要文化財の一つである。
 三十間長屋の東側が本丸のあったところだ。前田利家の時代には、5階建ての立派な天守閣があったそうだが、冬の落雷で焼失してしまったという。天守閣があったところが、いま、本丸園地と呼ばれるところで、三十間長屋の先に散策路の入り口があった。入ってみたかったがここも割愛した。山道になっているその散策路に先には戌亥櫓、丑寅櫓、辰巳櫓の3っの櫓跡が残されていて、その高台から降りてくると鶴丸倉庫があるが、我々は下の道から鶴丸倉庫へ行く。
 鶴の丸休憩所でコーヒーを一杯飲んで一休みした。
 次は歩いて近江町市場へ行きたい。三の丸広場を河北門の方へ戻り、二の丸広場の北側を歩いて、右手(東側)に広々とした新丸広場を眺めながら黒門口から近江町市場へと歩いた。すぐ近くだった。
 後で気が付いたのだが、加賀藩三代藩主「前田利常」が作庭し、廃藩まで歴代藩主が愛でたという庭園「玉泉院丸庭園」(平成27年3月、江戸時代末期の姿をもとに再現された)を見落としてしまった。
 なお、記述については、まったくの受け売り箇所もあるがお許しいただきたい。

000_221121782 X800 〇金沢 金沢城 新丸広場 Z50 Z18-140.jpg
金沢城公園の北側にある広々とした新丸広場 2022年11月21日 石川県 金沢城公園 

128_221121733 X800 金沢 金沢城 本丸の森 Z50 Z18-140.jpg 128.本丸正門(鉄門)跡
この写真の少し手前の両側に、本丸跡への入り口になっている石垣がある。それが鉄門(くろがねもん)跡だ。散策路を入ると、ちょっと歩いてみたくなる森があった。鉄門は、創建は明らかではないが、寛永の大火(1631年)以降、二の丸から本丸に入る正門となった。鉄板を張った扉が付けられていたことからこの名がついたといわれている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/400秒 64mm ISO6400 ) 露出補正 なし
129_221121737 X800 〇金沢 金沢城 本丸の森 Z50 Z18-140.jpg 129.本丸跡への散策路
前田利家が築いた天守は火災で焼け落ちてしまい、現在は緑が広がる雑木林になっている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 29mm ISO1600 ) 露出補正 なし
130_221121740 X800 〇金沢 金沢城 旧陸軍弾薬庫トンネル Z50 Z18-140.jpg 130.旧陸軍弾薬庫隧道 -1
本丸跡への散策路を歩くのは断念して、三十間長屋から北東の方向へ、戌亥櫓跡の石垣の下を歩くと、トンネルがあった。旧陸軍弾薬庫隧道が見えた。金沢城は明治から第二次大戦にかけては陸軍省の所有となっていたが、本丸付近には弾薬庫が設けられた。弾薬庫を建設する際に掘られたレンガ造りのトンネルである。2008年に土木学会によって「日本の近代土木遺産」に登録された。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 41mm ISO1100 ) 露出補正 なし
131_221121742 X800 金沢 金沢城 旧陸軍弾薬庫トンネル Z50 Z18-140.jpg 131.旧陸軍弾薬庫隧道 -2
この隧道は本丸跡地の戌亥櫓跡の石垣に開けられている。今は本丸園地と呼ばれているところだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 42mm ISO2800 ) 露出補正 なし
132_221121743 X800 金沢 金沢城 旧陸軍弾薬庫トンネル Z50 Z18-140.jpg 132.鶴の丸広場
旧陸軍弾薬庫隧道からだらだらと坂道を下りたところが鶴の丸広場だった。ここは本丸・東ノ丸の真下にある郭で、東ノ丸にいた芳春院(利家夫人)が、ここに白い鶴が舞い下りているのを見て、 これは前田家が長く栄えていく瑞祥(めでたい事の兆し、吉兆)であるとして、 この郭を鶴ノ丸と名付けたという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 54mm ISO500 ) 露出補正 なし
133_221121747 X800 金沢 金沢城 鶴丸倉庫 Z50 Z18-140.jpg 133.鶴丸倉庫
右手に鶴丸倉庫があった。幕末の1848年に竣工した武具土蔵で、石川門・三十間長屋と同様に重要文化財に指定されている。土蔵造2階建、切妻造、桟瓦葺で、もとは武具蔵として建てられ、加賀藩大工山本勝左衛門が普請を手がけたといわれる。明治以降は、陸軍によって被服庫として使われていた。長らく「鶴丸倉庫」と呼ばれてきたが、実際に建築されているのは「東の丸付段」である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 28mm ISO160 ) 露出補正 なし
134_221121752 X800 〇金沢 金沢城 鶴丸倉庫 Z50 Z18-140.jpg 134.鶴丸倉庫下
鶴の丸広場から見た鶴丸倉庫だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/500秒 26mm ISO220 ) 露出補正 なし
135_221121757 X800 金沢 金沢城 鶴の丸広場 Z50 Z18-140.jpg 135.鶴の丸土塀
鶴の丸休憩所の近くに展示されている「鶴の丸土塀」だ。鶴の丸土塀について詳しく説明されていた。この土塀の三の丸側の腰部は海鼠壁で覆われていたが、内側にはたくさんの鉄砲狭間があった。すなわち、三の丸側から見れば単に海鼠壁であるが、塀の中からはいざという時に瓦を1枚割れば鉄砲を撃てる狭間になっていたのである。これを「隠し狭間」と呼ぶ。利家が金沢城を築いた頃には、鉄砲が活かされた合戦として有名な長篠の戦いからほほ十年経過しており、すでにかなりの数の鉄砲が普及していたと考えられている。こうして、金沢城も鉄砲に備えた防御機能が随所に整えられることになったのである。鶴の丸土塀からは、有事に備えた築城の知恵が垣間見られると言える。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 19mm ISO250 ) 露出補正 なし
136_221121758 X800 〇金沢 金沢城 鶴の丸広場 Z50 Z18-140.jpg 136.北の丸北面石垣と鶴丸倉庫
自然の石や粗割りしただけの石を用いて築かれた石垣は、金沢城の初期の姿を伝える貴重なもので、鶴丸倉庫の後ろ側にある東の丸北面の石垣などに見られるそうだ。この写真の左側に続く石垣にそれが見られるというが、わからなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 36mm ISO280 ) 露出補正 なし
137_221121761 X800 〇金沢 金沢城 橋爪門続櫓 鶴の丸休憩館から Z50 Z18-140.jpg 137.鶴の丸休憩館から見る橋詰門続櫓と五十間長屋
11時半になった。小奇麗な鶴の丸休憩所というところがあったので入ってみる。コーヒーを飲めるところがあったので一休みすることにした。大きなガラス張りになっているところに席を取り、しばし、橋詰門続櫓と五十間長屋を眺めていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 18mm ISO110 ) 露出補正 なし
138_221121763 X800 〇金沢 金沢城 鶴の丸休憩館 Z50 Z18-140.jpg 138.鶴の丸休憩館
此処が喫茶室になっていた。これまでの休憩所は、2001年の全国都市緑化フェアの際に建てられた仮設の展示場を再利用していましたが、傷みが目立っていたことから、このたび(2017年)鶴の丸休憩館と名付けられた新たな休憩施設に建て替えられたものだそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 21mm ISO200 ) 露出補正 なし
139_221121766 X800 〇金沢 金沢城 橋爪門続櫓 Z50 Z18-140.jpg 139.橋爪橋と橋詰門と橋詰門続櫓
さて、そろそろ金沢城公園においとまし、近江町市場へ移動しようと思う。橋爪門から再び五十間長屋の前を通って、二の丸広場の北側を西へ歩いた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 30mm ISO110 ) 露出補正 なし
140_221121769 X800 金沢 金沢城 新丸広場 カラスザンショウ Z50 Z18-140.jpg 140.カラスザンショウ(烏山椒)
カラスザンショウの葉が黄色くなっていた。カラスザンショウは、カラスイアゲハ、ミヤマカラスアゲハ、アゲハ、クロアゲハなどのアゲハチョウ科の蝶の食草になっているので親しみがわく。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO1250 ) 露出補正 なし
141_221121774 X800 金沢 金沢城 新丸広場 Z50 Z18-140.jpg 141.新丸広場 -1
付き合ったところを右へ行く。道なりに進むと右手(東側)が開けた。広い芝生の広場になっている。気持ちが良い。石川県のHPによれば、「新丸には、次々と藩の重臣の屋敷が建てられ、戦時には早くこの場で防御できるように考えられていた。しかし、藩の役所が増えてきて、重臣の数も多くなってくると、この場所だけでは狭くなり、 重臣の屋敷を次々に城外へ移した。そこで、藩ではここの空き地ができたところに細工所を設け、 甲冑、大小刀、弓矢等の修理や製造も行い、多くの細工者を集め、禄を給させた。しかし、これら細工所も宝暦9年(1759)の大火で焼け失せ、その後、再建することなく、 堂形辺(現在の県庁のある所)に仮屋を建て、細工所とした。この新丸のあと地が現在の「新丸広場」である。」とあった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 38mm ISO100 ) 露出補正 なし
142_221121785 X800 〇金沢 金沢城 新丸広場 Z50 Z18-140.jpg 142.新丸広場 -2
芝生の向こう側の端まで300m近くあるのでないだろうか。木々が様々な色に紅葉していた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO500 ) 露出補正 なし
143_221121790 X800 金沢 金沢城 黒門 Z50 Z18-140.jpg 143.黒門口
金沢城公園の北側、近江町市場に近い、黒門口へと向かう。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 57mm ISO280 ) 露出補正 なし
144_221121792 X800 〇金沢 金沢城 黒門口から大手門口 Z50 Z18-140.jpg 144.大手堀
右手に大手堀というお堀が見えてきた。この堀は、廃藩置県後、次々と埋め立てられた金沢城の堀の中で、今なお唯一残っているのが周囲430mの大手堀という。平成元年に堀の堤を補強し、堀沿いの散策路が整備された。お堀沿いの道の右のほう(東側)へ行くと大手門口がある。ここをまっすぐ進むと黒門口があり、近江町市場だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 35mm ISO800 ) 露出補正 なし
145_221121797 X800 近江町市場へ 料亭旅館 浅田屋 Z50 Z18-140.jpg 145.老舗旅館
黒門口を出る。左手に豪姫住居遺跡(前田利家の四女にして、宇喜多秀家の正室となった豪姫が金沢に戻ってきた後に住んだ住居跡)のある黒門前緑地があった。まっすぐ十間町の通りを歩く。左側に雪吊りの松がある立派な構えの浅田屋という料亭旅館が見えた。ホームぺージを見ると、慶応3年(1867年)に創業の数寄屋造りとある。「風趣な坪庭を眺め、静謐なお部屋で金沢の情感を満喫していただけます。」とあった。1時過ぎに近江町市場についた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 37mm ISO640 ) 露出補正 なし

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