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2011年7月14日

オオムラサキセンター 山梨県北杜市 7月5日


 前の晩、暑気払いの会があって帰宅が遅くなったが、7月5日は梅雨の晴れ間で、気温も上がりそうなので、山梨県は日野春に近い「オオムラサキセンター」へ行くことにした。
 朝は6時50分に自宅を出たが、環八が大渋滞で瀬田から高井戸まで1時間近くかかってしまった。高井戸を左折して甲州街道を調布まで行き、そこから中央高速に乗ったが、ここからは快調に走れ、10時半にオオムラサキセンターに到着した。
 途中、南アルプスと八ヶ岳の全容が眺められた。オオムラサキセンターの駐車場辺りでは、オオムラサキが旋回していた。撮ろうと思ってチャンスを狙ったがかなわなかった。入館料@400円を支払いビバリウムへ向かう。

オオムラサキセンター入口;クリックすると大きな写真になります 1.オオムラサキセンター入口
例年6月の下旬から羽化が始まるが、ホームページによると今年の最初の羽化は6月26日だったそうだ。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/80秒 6.1mm ISOオート ) 露出補正 -0.3段
ビバリウムの中;クリックすると大きな写真になります 2.ビバリウムの中
ビバリウムに入るとオオムラサキが飛びまわっていた。小学生たちが見学に来ていて、賑やかである。顔見知りのセンターの方に羽化しそうな蛹があるか尋ねてみたが、数は多くないらしい。その一つの前には山梨のテレビ局の方がTVカメラを据えて撮影の準備をされていた。羽化は午後になるだろうとのこと。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/500秒 6.1mm ISOオート ) 露出補正 -0.3段
ビバリウムのオオムラサキ;クリックすると大きな写真になります 3.ビバリウムのオオムラサキ
ビバリウムは広い。1,400平方メートルある。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/125秒 6.1mm ) 露出補正 +0.7段
まるまる太った終令幼虫;クリックすると大きな写真になります 4.まるまる太った終令幼虫
昨夏は酷暑で産卵数が4割も減少し、今年は越冬した幼虫の数は約700にとどまっているとのこと。また、5月に気温が上がらず、羽化は1週間ほど遅れているらしい。しかし、この幼虫は見事に太っていた。おそらく今日中には前蛹になるだろう。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F4 1/500秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
蛹;クリックすると大きな写真になります 5.蛹
羽化しそうな蛹だが、まだ、もう少し時間がかかりそうだとのこと。おそらく午後になってしまうだろう。この蛹の前にはYBS放送の方がTVカメラを構えて待機しておられたが、羽化したのはやはり正午過ぎになってからだったそうだ。羽化の写真は昨年来た時に撮った。 http://n-shuhei.net/studio_yamako/2010/07/23_1004.php

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F4 1/125秒 105mm ISO560 ) 露出補正 なし
人懐っこいオオムラサキ;クリックすると大きな写真になります 6.人懐っこいオオムラサキ
ビバリウムのベンチに座っていた家内の袖にオオムラサキが止まっていた。はじめは袖の上から汗を吸っていたが、そのうち下がってきて、直接肌の汗を吸い始めた。家内はチクチクと吸われる感覚があるという。オオムラサキセンターの館長さんのブログにも取り上げられていた。
  オオムラサキセンターのホームページ
  館長さんのブログ

上:Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F4 1/1600秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
下:Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/1600秒 6.1mm ISOオート ) 露出補正 +0.7段
オオムラサキ 開翅;クリックすると大きな写真になります 7.オオムラサキ 開翅
まだ7月の初めであり、ビバリウムの中のオオムラサキも♂が圧倒的に多い。左後翅がちょっと切れているが美しい♂が翅を開いてくれた。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F4 1/2000秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
花に来たオオムラサキ?;クリックすると大きな写真になります 8.花に来たオオムラサキ?
おそらく羽化して間もないと思われる奇麗なオオムラサキが花に止まっている。オオムラサキは樹液とか、熟した果実から吸汁するが、花の蜜を吸う場面は見たことがない。これは珍しいシーンと思ったが、よく見ると口吻は伸ばしていない。吸っているのではなさそうだ。単に花に止まって休んでいるのだろう。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F4 1/500秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
餌台に集まるオオムラサキ;クリックすると大きな写真になります 9.餌台に集まるオオムラサキ
ビバリウムの中には4~5箇所に餌台が置かれ、パイナップルが置かれていた。熟れたパイナップルの匂いがオオムラサキを惹き付ける。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F4 1/500秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
ツバメシジミ♀;クリックすると大きな写真になります 10.ツバメシジミ♀
12時ごろ、ビバリウムを出た。この日は羽化を見ることができなかったが、前回撮影しているので、良しとした。テラスに座ってスラッシュ(ジュースを凍らせた飲み物)を飲みながら一休みしたが、目の前の草むらでツバメシジミが白いツメクサに産卵をしていた。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/400秒 6.1mm ISOオート ) 露出補正 なし
八ヶ岳;クリックすると大きな写真になります 11.八ヶ岳
施設での撮影だけでは物足りないので、観音平へ行ってみることにした。カーナビに任せ、長坂から中央高速に乗り、小渕沢で降りたが、その途中に八ヶ岳PAがあったので、八ヶ岳と南アルプスの写真を撮っておこうと車を停めた。小渕沢に向かって右側に八ヶ岳が見える。左から編笠岳、権現岳と続き、主峰の赤岳はその奥になる。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/500秒 25mm ISOオート ) 露出補正 なし
南アルプス;クリックすると大きな写真になります 12.南アルプス
左側には南アルプスが連なる。ここから一番立派に、大きく見えるのは甲斐駒ケ岳だ。北岳はここからは見えなかった。こんなに山が見えるとは本当にラッキーだったと思う。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/640秒 30.5mm ISOオート ) 露出補正 なし

2010年7月23日

北杜市「オオムラサキセンター」 3/3 羽化


 7月5日 この日は朝9時から3時間足らずの間に5個体の羽化を観察できた。♂が3匹、♀が2匹だ。これはその4匹目、♂の羽化の模様である。
 蛹の殻が割れ初めて、翅が出てくるまで2分足らずであった。じっと見ていると長いが、蛹の殻から翅が抜けだす瞬間はあっという間の感動だった。
15.羽化開始
a.10時20分 蛹の両側の肩のあたりにひびが入った。
Nikon D300 Tokina 100mm macro F2.8D
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/800秒 ISO400 ) 露出補正 なし

b.5秒も経たずに割れは大きくなり、頭の部分が割れてきた。
同じく( F5.6 1/800秒 ISO400 )

c.30秒後、割れた蛹の殻から、背中、胸、胴の部分がうつむいた状態で出てくる。
同じく( F5.6 1/640秒 ISO400 )

d.すぐに、頭(眼)が出て、2本の触角が飛び出し、懐に抱えていた翅がはっきり見えるようになる。
同じく( F5.6 1/640秒 ISO400 )
羽化開始;クリックすると大きな写真になります
16.羽化の瞬間
e.殻が割れ初めてから1分40秒、前翅、後翅がぱっと飛び出して、蛹の殻から抜け出した。ほんの一瞬であった。見事な、感動的な瞬間だった。翅の大きさと胴体の大きさのアンバランスであるが、これから翅に自らの水分が供給され、翅が伸びて大きくなるにつれて胴体も細くなっていく。
同じく( F5.6 1/800秒 ISO400 )
羽化の瞬間;クリックすると大きな写真になります
17.羽化直後
f.蛹にぶら下がって、水分を翅に送り込む。立派な成虫になるには大事な時間である。
同じく( F5.6 1/800秒 ISO400 )

g.翅が完全に出てからおよそ1分半が経過した。翅はどんどん伸びている。
同じく( F5.6 1/640秒 ISO400 )

h.さらに1分30秒後、翅が大きくなり、胴体とのバランスがとれてきた。まだ、翅の先が伸びきっていない。
同じく( F5.6 1/1000秒 ISO400 )

i.10時25分 ほぼ翅が伸びた。だが、まだ飛ぶことはできない。これから2時間くらいはじっとこの状態で待つ。蛹から出てきて、飛べるようになるまでが、一生で一番大事な、そして危険な時間なのではないかと思えた。
同じく( F5.6 1/1000秒 ISO400 )
羽化直後;クリックすると大きな写真になります

2010年7月20日

北杜市「オオムラサキセンター」 2/3 蛹化


 オオムラサキの蛹化を観察することができた。オオムラサキセンターのHさんによれば、幼虫から蛹になる瞬間を見ることができるのは珍しいという。
12.蛹化 -1
a.これはいわゆる前蛹体であろう。偶然に枝の先に見つけた。時刻は9時34分
Nikon D300 Tokina 100mm macro F2.8D
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/1000秒 ISO400 ) 露出補正 なし

b.それから1時間20分ほどだった10時53分、Hさんが「蛹化が始まりましたよ」と声をかけてくださった。
同じく( F5.6 1/640秒 ISO400 )

c.1分後、肩のあたりから幼虫だった時の皮が破れ、その皮を足元の方へ(写真では上の方)へ脱ぎ始めた。
同じく( F5.6 1/1000秒 ISO400 )

d.さらに1分30秒ほど経つと、顔の皮は、どんどんと足元へ下がっていき、みずみずしい緑色に輝く新しい蛹の半身が現れた。
同じく( F5.6 1/800秒 ISO400 )
蛹化 -1;クリックすると大きな写真になります
13.蛹化 -2
e.3分後の10時58分には顔の皮は、足元に行っている。
同じく( F5.6 1/1000秒 ISO400 )

f.15秒後、最後の力を振り絞って身体を動かし、幼虫時代の皮を完全に脱ぎ捨てようとしている。幼虫の時に枝に身体を付けていた部分に換えて、新しく蛹として枝に着かなくてはならない。どうやったのだろうか。
同じく( F5.6 1/1250秒 ISO400 )

g.10時59分、ついに幼虫の時の皮を振り落とした。蛹化の動きが始まっておおよそ7分間のショウだった。
同じく( F5.6 1/1000秒 ISO400 )

h.Hさんが蛹が脱ぎ落した皮を拾い上げて、かみさんが持っていた扇子の上に置いてくれた。
同じく( F5.6 1/2000秒 ISO400 )
蛹化 -2;クリックすると大きな写真になります
14.蛹化完了
蛹化が完了して15分くらいが経った。蛹の殻は固くなってきている。写真で見る下半分が頭から胸で、たたみ込むように翅が出来る。2週間もすると羽化するのだと思う。
同じく( F5.6 1/500秒 ISO400 )
蛹化完了;クリックすると大きな写真になります

2010年7月16日

山梨県北杜市「オオムラサキセンター」 1/3


 7月5日 昨夜の天気予報では、雷雨はあるかもしれないが、降水確率10%。
 朝6時、マイカーで横浜の自宅を出発した。談合坂のサービスエリアで簡単な朝食をし、須玉のインターを下りるころは日が射してきた。
 オオムラサキセンターの開館時間は9時からであるが、8時50分ごろ、その駐車場に着いた。
 受付をのぞいたら、昨年「ミヤマシロチョウ観察会」でお世話になったHさんがいらっしゃった。「どうぞ」と言われ、さっそく、ビバリウムへ向かった。
 3回に分けてアップさせていただく。
オオムラサキセンター;クリックすると大きな写真になります 1.オオムラサキセンター
オオムラサキセンターへ入ると、オオムラサキに関わる展示室があり、その先にビバリウムがあった。Vivalium (ビバリウム) とは、飼育種が本来生活していた生息地を、人工的ではあるけれど その環境を再現し飼育することである。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/145秒 8.2mm ISO64 ) 露出補正
ビバリウム;クリックすると大きな写真になります 2.ビバリウム
温室のようであるが、熱帯を再現しているわけではないので、湿度はそれほど高くない。 オオムラサキ達はこの囲いの中で、産卵し、幼虫になり、越冬し、翌年蛹になり、成虫となって交尾し、また、雌が産卵するという自然な営みをしている。この日は、先生に引率されて幼稚園の子供たちが見学に来ていた。幼虫は「ムーちゃん」と呼ばれていた。この日、私が一番乗りだったがすぐ後に来られた方が、羽化が近そうな蛹に向け三脚をセットされていた。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/138秒 4.6mm ISO64 ) 露出補正 なし
終齢幼虫;クリックすると大きな写真になります 3.終齢幼虫
6齢幼虫と思われる丸々と太った「ムーちゃん」が食樹であるエノキの葉に食痕を刻んでいる。

Nikon D300 Tokina 100mm macro F2.8D
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/320秒 ISO400 ) 露出補正 なし
蛹;クリックすると大きな写真になります 4.蛹
大きくて立派な蛹である。

Nikon D300 Tokina 100mm macro F2.8D
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/1250秒 ISO400 ) 露出補正 なし
羽化直後;クリックすると大きな写真になります 5.羽化直後
羽化が近くなった蛹はセンターの方が観察しやすいところへ移動してくれている。これはその蛹から、9時19分に始まった羽化で出てきた♂である。蛹の殻が破れてほんの2~3分でこのように翅が伸びてきた。

Nikon D300 Tokina 100mm macro F2.8D
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/400秒 ISO400 ) 露出補正 なし
オオムラサキ成虫;クリックすると大きな写真になります 6.オオムラサキ成虫
羽化したばかりは蛹の殻にぶら下がっているが、翅が伸びるとこのようなりりしい姿になる。

Nikon D300 Tokina 100mm macro F2.8D
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/500秒 ISO400 ) 露出補正 なし
オオムラサキ♂;クリックすると大きな写真になります 7.オオムラサキ♂ -1
♂の美しい紫色に輝く開翅場面。しかし、この日はなかなか開翅の良い写真を撮ることができなかった。

Nikon D300 Tokina 100mm macro F2.8D
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/125秒 ISO640 ) 露出補正 なし
100715_008.jpg 8.オオムラサキ♂ -2
この場面ももう少し左側に回り込みたいのだが、旨く行かない。前の写真もそうだったが、枝の低いところに止まっているので、光も不足している。

Nikon D300 Tokina 100mm macro F2.8D
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/125秒 ISO640 ) 露出補正 なし
アゲハ;クリックすると大きな写真になります 9.アゲハ
新鮮なアゲハの♂が悠々とビバリウムの中を飛んでいた。このビバリウムの中でオオムラサキに混じって羽化したのであろう。

Nikon D300 Tokina 100mm macro F2.8D
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/500秒 ISO400 ) 露出補正 なし
クロヒカゲ;クリックすると大きな写真になります 10.クロヒカゲ
ビバリウムから出て、オオムラサキ自然観察園の道を歩いてみた。暑かった。蝶の数は多くなく、コジャノメ、ヒカゲチョウ、ヒメウラナミジャノメなどが飛んでいる。これはクロヒカゲにしては翅の形が丸いのでひょっとしてクロヒカゲモドキかと思い撮った。帰宅して調べてみたが残念ながらクロヒカゲであった。

Nikon D300 Tokina 100mm macro F2.8D
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/60秒 ISO400 ) 露出補正 なし
内蔵スピードライト使用
テングチョウ;クリックすると大きな写真になります 11.テングチョウ
オオムラサキセンターを12時半ごろお暇をし、昼飯にしようということになり、2週間前に行った「おいしい学校」のイタリアンを思いだした。ここからだとそれほど遠くはない。パスタランチも旨かった。食事を終えて出てきたら校庭にテングチョウが2匹飛んでいた。

Nikon D300 Tokina 100mm macro F2.8D
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/1000秒 ISO400 ) 露出補正 なし