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2010年12月 5日

トルコ旅行 その9 カッパドキア


 300万年前 エルジイェス山 (3916m)と ハサン山 (3268m)の巨大な噴火により、ネヴシェヒルの周りの高原は石灰華、溶岩を含んだ軟らかい石、火山灰、泥で覆われ、風と雨によってこの脆い岩が浸食されて赤、金、緑、グレーなど色とりどりの円錐形やキノコ型の岩、穴の空いた峡谷など壮観で現実離れした風景ができあがったという。
 ローマ時代にカッパドキアとして知られていたこの地域は、周辺の自然を損なうことなく人間の手の入った、世界でも珍しい地域で、岩をくり貫いた住居は紀元前4,000年に作られたものだそうだ。
 残念ながら見ることは出来なかったが、ビサンチン時代には岩に穴を掘って教会や修道院が作られたという。今日でも、円錐岩の洞窟住居と火山灰でできた家は、周りの風景に調和しながらとけ込んでいる。

79.岩に穴を掘って作られた住居跡
トルコ絨毯の店から再びバスに乗り、昼食をするレストランに向かう途中、現在は使われていないのであろうが、岩に穴を掘って作られた住居の跡が見られる地域を走る。車窓から

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/2500秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
岩に穴を掘って作られた住居跡;クリックすると大きな写真になります
80.洞窟レストラン
岩をくりぬいて作られたレストランで昼食となった。他のテーブルもほとんどが日本人観光客である。どのツアーもコースが決まっているようだ。ツアーではこういうところがあまり好ましくはないが、仕方がない。鱒のグリルだったが旨かった。きのこ岩の形をしたボトルに入ったワインを販売していた。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F13 1/640秒 24mm ISO400 ) 露出補正 なし
洞窟レストラン;クリックすると大きな写真になります
81.再びアルジェス山
昼食後バスに乗り、デブレント地区に向かった。車窓から再びアルジェス山が見える。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/2500秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
再びアルジェス山;クリックすると大きな写真になります
82.デブレント ラクダ岩
ここは起伏のある谷に大小の岩々が連なる景勝地である。乾いた大地がどこまでも続くが、2,000万年前は海の中だったという。ラクダにそっくりな形の岩があった。記念撮影にもってこいの場所であり、何組ものツーショット、スリーショットのシャッターを押して差し上げた。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F8 1/1000秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
デブレント ラクダ岩;クリックすると大きな写真になります
83.パジャパー きのこ岩
次にきのこ岩で有名なパジャパー地区へ行った。こうした地層は数億年前に噴火したハサン山やエルジェス山の噴火の際の火山灰や溶岩が数百メートルずつ堆積し、凝灰岩や溶岩層になった。その後、これらの岩は風雨により、浸食が行われ、固い部分は残り、柔らかな部分は深く削られて、現在のような不思議な岩となった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F9 1/1250秒 56mm ISO400 ) 露出補正 なし
パジャパー きのこ岩;クリックすると大きな写真になります
84.ゼミ渓谷
また、少しバスで移動しゼミ渓谷というところで、ほんのちょっとハイキングをした。木々が色づいている。午後3時半だが、すでに陽が傾きかけている。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F11 1/500秒 34mm ISO400 ) 露出補正 なし
ゼミ渓谷;クリックすると大きな写真になります
85.要塞とレース編みを売る婦人
再びウチヒサールに戻ってきた。ウチヒサールはトルコ語で3つの要塞の意味だそうだが、その要塞には岩をくり抜いた住居跡があり、要塞の頂上からは360度のパノラマが一望できるという。展望台の近くではレース編みを売る女性がたばこを燻らしていた。

上:Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F10 1/400秒 40mm ISO400 ) 露出補正 なし
下:Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/160秒 150mm ISO400 ) 露出補正 なし
要塞とレース編みを売る婦人;クリックすると大きな写真になります
86.世界遺産 カイマルク地下都市入口
カッパドキアで確認されている36ヶ所の地下都市の一つで、1964年に発見されたとのこと。キリスト教徒がアラブ人の圧迫から逃れるために住んだという地下都市は300以上あるといわれるが、ガイドさんによるとここはそのうちで2番目に規模が大きいという。かっては地下8階で最高4000人~5000人が一度に住める設備があったらしい。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/125秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
世界遺産 カイマルク地下都市入口;クリックすると大きな写真になります
87.地下都市の石の扉
地下都市の中の通路はせまく、低く、そして傾斜がある。背をかがめて歩くのは容易ではない。途中、大きな石で造られた扉があった。ノーフラッシュで撮ったら、ASA3200でシャッタ―スピードは1/3秒になっていた。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F4 1/3秒 29mm ISO3200 ) 露出補正 なし
地下都市の石の扉;クリックすると大きな写真になります
88.地下都市の台所跡
ここは地下都市の中にある台所の跡だそうだ。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/5秒 18mm ISO3200 ) 露出補正 なし
地下都市の台所跡;クリックすると大きな写真になります
(追記:2011/1/14)撮影データのNIKKOR VR 18-55mmとあったのは、NIKKOR VR 18-200mmが正しいので訂正しました。



2010年12月 1日

トルコ旅行 その7 中央アナトリア地方 コンヤからカッパドキアへ


 コンヤ郊外のリクソスホテルで11月3日、ツアー5日目の朝を迎えた。旅の後半が始まる。この日も快晴だった。
 今日の行程は、中央アナトリア地方をカッパドキアへ向かう。中央アナトリア地方はおおよそトルコの21%に当たる。北は黒海地方、東は東アナトリア地方、南は地中海地方、西はエーゲ海地方、北西はマルマラ地方に接している。
 アンカラ、コンヤ、カッパドキア、カイセリなどの街がある。標高1,000m前後のアナトリア高原の一部にあたる。車窓からは多分小麦畑なのだろうか、広大な平原が広がり、その向こうに山が見える。
 途中、キャラバンサライを見学して、カッパドキア地方に入った。

61.コンヤのホテルから
コンヤのリクソスホテルは高層の立派なホテルだったが、周囲はご覧のような風景であった。モスクの手前を大学に行く電車が走る。朝7時、ホテルの部屋から

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/320秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
コンヤのホテルから;クリックすると大きな写真になります
62.ホテルのドアー
リクソスホテルのドアーにメブラーナ旋舞が描かれていた。朝陽を浴びて印象に残った。メブラーナ教は神秘主義的イスラム教団で、くるくる旋回しながら踊ることによって神と一体になれるという教えを持つという。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.0mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/250秒 4.9mm ISOオート:125 )
ホテルのドアー;クリックすると大きな写真になります
63.通勤トラム
7時30分にバスはホテルを出発した。しばらくコンヤの市街の方向に走る。町へ向かう人たちを乗せたトラムと並走する。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/2500秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
通勤トラム;クリックすると大きな写真になります
64.キャラバンサライ
およそ1時間半ほど走って、スルタンハンという街にあるシルクロードの時代のキャラバンサライ=隊商宿に着いた。補修を施して観光客を迎えているようだ。10世紀頃からアナトリア(小アジア)地方に多く建てられ、ホテルやインとして の役割を果たす旅人達の宿のことをキャラバンサライという。キャラバンサライは一般的には中庭がある2階建ての建築物で、1階は取引所、倉庫、厩、管理人や使用人の住居にあてられ、2階は客人である隊商の商人たちの宿泊施設となっていたという。むかし、1970年代だったろうか、六本木に「キャラバンサライ」という超高級レストランがあったのを思い出した。いま、その姿はない。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F11 1/500秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
キャラバンサライ;クリックすると大きな写真になります
65.入場料3トルコリラ(200円弱)
キャラバンサライの入口に男の子が二人立っていて入場料3トルコリラ/1人を受け取っていた。ツアー客の一人が「写真撮っていいか」とカメラを向けると、ちょっと照れながら頷いた。私も便乗。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/200秒 22mm ISO400 ) 露出補正 なし
キャラバンサライ入口の男の子;クリックすると大きな写真になります
66.隊商宿の内部
門をくぐってキャラバンサライの中に入ると中庭があり、その両側にこういう部屋がいくつもあった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/125秒 18mm ISO800 ) 露出補正 なし
隊商宿の内部;クリックすると大きな写真になります
67.子猫
トルコへ来て、飼い主がいるのかいないのか分らない犬や猫が多いなと思った。このキャラバンサライにも数匹の猫がいて、とても愛くるしいルックスだった。ペットの写真はあまり撮ったことがないが、ついカメラを向けてしまう。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/2500秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
子猫;クリックすると大きな写真になります
68.砂糖工場
車窓から大きな砂糖工場が見えた。原料となる砂糖大根を積んだトラックが荷捌きされるのを待っている。この辺一帯は砂糖大根の産地らしく収穫された砂糖大根を積んで走っている農家のトラックも多く走っている。車窓から

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F13 1/640秒 42mm ISO400 ) 露出補正 なし
砂糖工場;クリックすると大きな写真になります
69.ハサン山
アクサライという街に近くなったころ、右手車窓に美しい山が見えてきた。海抜3268mの古い火山だそうだ。富士山によく似た山なので「トルコの富士山」と呼ばれることもあるのだとか。数億年前にこの山が噴火し、火山灰、溶岩が堆積、長い間を経て、カッパドキアの奇岩を作り上げたという。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F11 1/1600秒 120mm ISO400 ) 露出補正 なし
ハサン山;クリックすると大きな写真になります
70.沿道のキャラバンサライ
さらにカッパドキアに向かって走る途中、また、違うキャラバンサライが見えてきた。ここにも観光バスが止まっている。しかし、我々の現地ガイドさんは「ここは保存が良くなく、補修が多くて良くない」という。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F13 1/640秒 36mm ISO400 ) 露出補正 なし
沿道のキャラバンサライ;クリックすると大きな写真になります
71.カッパドキア
  いよいよカッパドキアの地域に入ってきた。バスの車窓からそれらしき景観が眺められる。ここはウチヒサールのあたりだろうか。バスはまず、ギョレメの谷を見渡せる展望台に向かう。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/2000秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
カッパドキア;クリックすると大きな写真になります
(追記:2011/1/14)撮影データのNIKKOR VR 18-55mmとあったのは、NIKKOR VR 18-200mmが正しいので訂正しました。