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2009年12月21日

中欧旅行 その12(最終) ウィーン

 ツアー7日目、実質的な最後の日となった。朝8時にブダペストのホテルを出発し、約240km離れているオーストリアの首都、ウィーンに向かった。一昨年、ザルツブルグ、インスブルックを訪れたが、ウィーンは初めてである。
 ニューヨークに本拠を置くマーサー社というコンサルティング会社が世界の215都市を対象に、世界生活環境ランキング、つまり住みやすい街のランキングを付けたところ、ウィーンが第1位であったという。ちなみに東京は35位。
 私たちのツアーは、シェーンブルン宮殿とベルベデーレ宮殿の見学で、予定された時間はなくなり、ギフトショップに寄った後、ウィーン空港へ向かった。チューリッヒ、ソウル乗り継ぎで成田に降りたのは、翌日11月8日の夜、9時ごろだった。車を置かせてもらっていたホテルまで送迎バスで行き、法定速度厳守の安全運転で、横浜の自宅に無事帰りついた。
1.シュタットパーク
ウィーンには少し早目に到着した。まず、昼食の予定であったが、時間調整のため、シュタットパーク(市立公園)に寄った。1862年に造られたウィーン初の市立公園。金色に輝くヨハン・シュトラウス像が一番の見どころか。

Nikon D300 NIKKOR VR18-200mm F3.5-5.6G
上:プログラムオートで撮影 ( F8 1/250秒 18mm ISO400 ) 露出補正 0段
下:プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/200秒 135mm ISO400 ) 露出補正 0段
シュタットパーク:クリックすると大きな写真になります
2.街路
帝都防衛の最終ラインとして旧市街を囲んでいた城壁があったが、それが1857年に取り壊され、緑豊かで華やかな外周道路リングとして整備された。市立公園の前をリングが通る。馬車がよく似合う。

Nikon D300 NIKKOR VR18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/200秒 27mm ISO400 ) 露出補正 0段
街路:クリックすると大きな写真になります
3.シェーンブルン宮殿
ハプスブルク家の栄華が結実、具現化した夢の宮殿。レオポルト一世がベルサイユ宮殿を凌ぐものを作れと、建築家フィッシャー・フォン・エアラッハに下命した。しかし、そのプランは財政難や戦争で頓挫し、あとをついだマリア・テレジアがニコラウス・バッカシにロココ様式への変更を命じ、夏の離宮として1749年に完成した。

Nikon D300 NIKKOR VR18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F9 1/320秒 18mm ISO400 ) 露出補正 0段
シェーンブルン宮殿:クリックすると大きな写真になります
4.シェーンブルン宮殿の庭
内部の見学を終え、建物の反対側に広がる庭を見た。広い。正面にあるのがネプチューンの泉、その奥の建物がグロリエッテ。グロリエッテは1757年にマリア・テレジアが対プロイセン戦争の戦勝記念と戦没者慰霊の意をこめて作らせたという。

Nikon D300 NIKKOR VR18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/160秒 46mm ISO400 ) 露出補正 +0.7段
シェーンブルン宮殿の庭
5.ベルベデーレ宮殿
オイゲン公の夏の離宮。オイゲン公はオーストリアの天敵であるフランス貴族の出身だが、ハプスブルク家に仕え、オスマン・トルコの欧州侵略によるウィーン包囲など国家存亡の危機に連戦連勝し、数々の武勲を建てたという。1716年に下宮、1723年に上宮が建立された。この写真は上宮で、現在は19・20世紀絵画館として利用され、クリムトなどの絵が展示され、有名なクリムトの「接吻」もあるが、中には入らなかった。

Nikon D300 NIKKOR VR18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/160秒 18mm ISO400 ) 露出補正 0段
ベルベデーレ宮殿:クリックすると大きな写真になります
6.ベルベデーレ宮殿の庭
上宮を背に庭園を眺める。その庭園の向こうには住居用として建てられた下宮が見える。庭園は下宮に向かって緩やかな傾斜があり、その向こうにはウィーンの町が見える。下宮はバロック絵画を集めた美術館となっている。

Nikon D300 NIKKOR VR18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/160秒 26mm ISO400 ) 露出補正 +0.7段
ベルベデーレ宮殿の庭:クリックすると大きな写真になります
7.シュテファン寺院を望む
立ち寄ったギフトショップの前のから、シュテファン寺院が見えた。有名なモザイク屋根も見える。

Nikon D300 NIKKOR VR18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/125秒 90mm ISO400 ) 露出補正 0段
シュテファン寺院を望む:クリックすると大きな写真になります
8.オペラ座
1869年に宮廷歌劇場として開場した。こけら落しはモーツァルトの「ドン・ジョバンニ」だったという。パリ、ミラノと3大オペラ座と称される。第二次世界大戦で焼失したが1955年に再建された。ここでは毎晩違うオペラが観られる。夏休みを除き、年間300日は40余りのオペラが日替わりで上演される。このため150人の劇場員が3交替で朝の7時から夜11時まで働いているとのこと。2002年9月から小澤征爾さんが音楽監督を務めている。

Nikon D300 NIKKOR VR18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F4 1/125秒 26mm ISO400 ) 露出補正 0段
オペラ座:クリックすると大きな写真になります
9.オペラ座の前
オペラ座もリングに面していて、前には路面電車の停留所がある。この電車は低床の最新型であろう。

Nikon D300 NIKKOR VR18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5 1/125秒 80mm ISO400 ) 露出補正 0段
オペラ座の前:クリックすると大きな写真になります
10.おまけ
19:25 ウィーン空港を飛び立ち、チューリッヒで乗り継いで、翌11月8日の17:25 に、韓国のインチョン空港に着く。往きと同じように、ここはトランジット客をももてなしてくれる。 これで、今回の旅も終りになるが、振り返ってみるとほんとに忙しい旅行だった。特に、プラハ、ブダペストは再度ゆっくりと訪れたいと思う。

Nikon D300 NIKKOR VR18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5 1/125秒 70mm ISO2800 ) 露出補正 0段
インチョン空港にて:クリックすると大きな写真になります